誉められ伸び子
- 1 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/04(月) 04:58
- はじめまして。
誉められ伸び子、略してほめこです。
女の子の全身全霊の決意で書くんで、この物語をぜひたのしんでください。
- 2 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/04(月) 05:00
- 蝉の鳴き声が煩くて、よく眠れないまま目を覚ました。
軋む窓を強引に開けると涼しい風が部屋に流れ込む。
それも束の間、やがて額からはじっとりと汗が滲みはじめた。
あぁ夏だ。陽射しも、匂いも、なにもかも。
また蝉の鳴き声が耳を劈く。
- 3 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/04(月) 05:06
- いや夏じゃねーから。
季節は秋。そう秋なのだ。
秋はついつい人肌が恋しくなるもの。
美貴には智くんがいるから寂しくないけど。
- 4 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/04(月) 05:23
- でも美貴はこれから智くんを支える為にばりばり仕事をしなければならない。
今こそ美貴の天賦の才能が発揮される時だ。
というわけで美貴は赤羽橋にある事務所にやってきた。
と言っても、じぇいぴーるーむは本社とは少し離れている。
豪華な本社と比べて、築うん十年の小汚い雑居ビルにあるじぇいぴーるーむ。
何でうちだけこんな待遇なの!と真野ちゃんがマネティを毎日のようにいび
り倒していると言う話を聞いたことがある。
- 5 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/04(月) 05:31
- 乞食の糞の臭いのするエレベーターで3Fまで昇れば、ほらそこは美貴の城。
流れる音楽はクラシック、バッハのハ長調行進曲。いや、適当に言っただけ
だから。そんなのあるかどうか知らないし。
でも美貴の耳に届いたのは、ピアノの音じゃなくて肉を打つ音。
文字通り、真野ちゃんが最近ますます肉じみてきたアレを折檻する音だった。
「てめえ、何であたしが手相なんて勉強しなきゃいけないんだよ!」
「やめて、それ以上ぶたないで!」
「ブタがぶたないでとかお前は前田憂花か!鈴木愛理か!!」
「ぎゃひぃ!!」
まさかこれほどまでとは。
美貴も適度に目の前の女でストレス発散してはいたが。
- 6 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/04(月) 05:38
- 「それ以上マネティをいじめるのはやめなよ」
そうやさしく声をかけたつもりだった。
けれど真野ちゃんはあなたに逢えた不幸せみたいな顔をして固まってる。
ちょっと声色にドスを効かせ過ぎたかもしれない。
ついでにマネティのほうも同じような顔をして固まっていた。
て言うか美貴は今はあんたの味方だから。なんかむかついたので、子犬のよう
にプルプル震えているマネティにヤクザキックをお見舞いしてやった。
マネティはハロモニのコントみたいに、遠くへ吹っ飛ぶ。
「ねえ真野ちゃん」
「は、はい!」
すっかり怯えてる真野ちゃん。ふふ、かわいい。
美貴の心はすっかりガッタス時代のものに戻っていた。
あの頃はこんこんをいびったり、辻ちゃんにグーパンチしたりして、楽しかっ
たなあ…
- 7 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/04(月) 05:41
- 「元気なのもいいけど、程ほどにね」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
真野ちゃんはその場にへたり込み、ついにはおもらしまでしてしまう。
かわいそうだけど、ここで上下関係を教えてやらなければならない。
それが自然界の、いいえじぇいぴーるーむの掟なのだから。
- 8 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/04(月) 05:48
- 一仕事を終えて、美貴は事務所奥の通称VIP ROOM へと向かった。
要するに美貴だけのために作られた個室だ。
そこには智くんの写真や秘密のパッド、レディースマープなアレや森脇健児
愛用の魔法のふりかけなど、美貴の七つ道具とも言うべきアイテムが常備さ
れていた。まさに、美貴のオアシス。
でも、いつものようにブギートレインを歌いながら部屋に入った私を出迎え
たのは、わが軍第三の女だった。
「藤本さーん、おひさしぶり☆カナ」
食パンと比べても明らかに長い、焼き茄子のような顔。
かつて美貴と一人の女を争った相手だった。
- 9 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/04(月) 05:49
- つづく。
- 10 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/05(火) 02:09
- この頭の先からひんやりめにうーとか言う不快な甲高い声を出しそうな女。
かつて美貴とよっちゃんを巡って争った女・久住小春だった。
モーニング娘。をクビになったと聞いた時には思わず小躍りしたんだけど
よりによって美貴と同じ事務所に移ってくるなんて。
「あのさ、美貴になんか用?食パンなら買わないから」
そう、美貴はごはん派なのだ。別に米気違いのバカプロデューサーの影響じゃ
ないけど。だって焼肉に一番合うのは白いご飯だから。美貴ははじめて智くん
の筋肉ボディを目撃した時のように、じゅるりと涎を啜った。
でも小春は、半壊のグレイメッセンジャーのように無機質に、
「藤本さん、健康食品買ってください」
と言うのだった。
- 11 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/05(火) 02:19
- すっかり忘れていた。
目の前の女がいつの間にか子供たちのきらりちゃんから、歩く悪徳商法に姿
を変えていたことを。田中れいななど、下の毛が生える薬とか胸が大きくな
る薬とか、挙句の果てには友達ができるようになる薬とかを売りつけられた
らしい。
「美貴はそういう話、興味ないから」
「えーっ、残念だなあ…せっかくソロで売れる薬を仕入れてきたのに」
ソロ。
美貴が久しく聞いていない単語。
娘。に入っていた時にはまったく縁のなかった言葉。
ソロでふさふさできょにゅうと言えば美貴のこと。
いや今でも確かにソロなんだけど、決して売れてるとは言いがたい。
- 12 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/05(火) 02:24
- 「はっ話だけは聞いてあげるんだからね」
「そうですか、じゃあ早速この契約書にサインを」
そうだこれは人助けだ。
きらりんレボリューションが打ち切られ、芸能人としてギリギリチョップな
場所にいる後輩を助けてやるのだ。
そのためなら美貴の頭と同じくらい薄い給料袋から福沢諭吉が何人失踪しよ
うが関係ない。
「ちょーっと待ったぁぁぁ!!!」
そこへ割って入り込む金髪女。
じぇいぴーるーむのお荷物、じゃなくて縁の下の力持ちだ。
「ヘイヘイヘイ、そんなエンゲージはノーサンキュー!って言わないと」
麻琴の英語は相変わらず胡散臭かった。
とにかく、美貴と小春の契約は未必の恋の物語に終わったのだった。
- 13 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/10/05(火) 09:59
- とっても面白いです
続きが楽しみです
- 14 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/10/07(木) 17:16
- ほめこ、やるじゃん
- 15 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/08(金) 16:23
- でも次の瞬間には目の前の女が一体誰なのか忘れてしまった。
麻琴って誰だっけ?琴美?
「えーと、誰だっけ」
基本的に美貴の脳みそは写真集2冊出しただけの雑魚は記憶から消去される
仕組みになっている。えっ、よっちゃん? よっちゃんはいいの。よっちゃ
んのあられもない姿は美貴の網膜のみに焼き付けられるべきなのだから。
美貴の言葉に最初北の国からの五郎さんみたいな顔になった目の前の負け犬
は、やがて自らの存在が消去されていることに気づくとあたふたしはじめた。
「ちょちょちょっと、藤本さんあたしの顔を忘れたんですか」
「お前みたいな出戻りは知らない」
「この前アフタヌーン娘の仕事で一緒になったじゃないですか!」
アフタヌーン娘?
何のことやら。基本的に美貴は後々残したくない薄暗い経歴はかたっぱしから
削除する性質だ。ブブカとか、6期加入とか、置き手紙とか。
- 16 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/08(金) 16:31
- 「それで留学代泥棒が美貴に何の用?」
「知ってるじゃないですか!!」
「そうカリカリすんなよ、お約束お約束」
美貴が軽くあしらうと、麻琴はぷぅと膨れた。
全然可愛くない。
美貴が同じしぐさをしただけで世の男は骨抜きになるのに。智くんとか。
「とにかく小春も薄毛や貧乳で困ってる先輩の足元を見ないの」
「はーい」
おっとNGワード発生。
美貴はしまったという顔つきの麻琴の腕を掴んで女子便所に連れて行くと、
拳と足を使った美容整形を施してやった。いい運動だ。この爽やかな汗は
通りすがりの人に「スイカ割り?」と勘違いされる程に清清しい。
- 17 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/08(金) 16:43
- 「て言うかさあ、揃いも揃って美貴の秘密基地に何の用だよ。きょにゅう
養成マシーンなら貸さないから」
じぇーぴーるーむ、何の因果かきょにゅうばかり。
さらなるきょにゅうを極めようと美貴愛用のウルトラマシーンにすがりつく
気持ちは分からなくも無いけど。
「いや、あたしには必要ありませんから」
「小春も肩凝っちゃってしょうがない☆カナ」
「私の手相は10年に1度現れるというきょにゅう線が出てます」
いつの間にか真野ちゃんも加わっている。
てか何だよきょにゅう線って。美貴は自分の手をまじまじと見つめてみたが、
線という線が全てきょにゅう線に見えてしまうから困ってしまう。
「大体うちらを集めたのは藤本さんじゃないですか」
あー、そうだった。
じぇいぴーるーむを代表する4人を集めたのは他でもない。美貴の恐るべき野望
を実現する為だった。甘々な新婚生活を送っているとついつい記憶があいまいに
なってしまう。
- 18 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/08(金) 16:49
- 「今回美貴がお前らを集めたのは・・・」
美貴が壮大な計画を発表しようとしたところに、突然開かれるドア。
誰だこの鼻メガネ。
「あのー、じぇいぴーるーむの大事な会議が開かれるって」
「お前ら、こいつ誰だか知ってる?」
「さあ?」
「限りなく地下臭がしますね」
「ない椅子がありそうな顔してます」
美貴を含めた4人がアホなベッセルさんみたいな顔になる。英訳すればフー
リッシュ・ベッセルだ。
はい満場一致。
美貴はこいつの顔も性格も出したシングルも知らないので、発明美人とパイナ
ポーと叫びながらドアの向こうに蹴り飛ばしてやった。
- 19 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/08(金) 17:29
- >>13
誉めたら伸びる子なんで、ほ○ん○んとは呼ばないで下さい。
>>14
ご存知かとは思いますがノープランでお送りしてます。
- 20 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/09(土) 11:15
- あらためて、計画発表。
「今回お前らを集めたのは、美貴たちが天下を取る為の作戦を伝えそして実行
してもらうため」
天下、という言葉を聞いた途端、3人の目が輝く。
私たち4人の共通点はきょにゅうなこと以外にもあるのだ。
「で、でもじぇいぷーるーむとかいう流刑地に流されたうちらが今更天下だ
なんて」
「この金髪負け犬野郎!!」
容赦なく飛ぶ美貴の鉄拳。
麻琴は壮大に鼻血を噴出させながら、でんぐり返しのように転がる。
「元シグナル5のエース。元子供に大人気のきらりちゃん。元エッグの逸材、
そして元ソロ。美貴の言ってることの意味、わかるよね?」
- 21 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/09(土) 11:21
- 「かつての栄光を失った4人、ということですか?」
さすがは真野ちゃん。あの歌唱力のくせにごり押しされていただけのことは
ある。夜な夜なスマイレージの写真を火にくべている怨念は本物だ。
「そう。確かに今や美貴たちはアップフロントのお荷物だ。でも、それでいい
のか? 悔しくないのか? お前らはゼロか。ゼロの人間か?」
美貴の熱い言葉に胸を打たれたのか、3人は涙を流して立ち上がった。
「悔しいです!!」
「あいつらに勝ちたい、勝ちたいです!!」
「藤本さんそれってスクールウォーズのパクリですよね」
小春が言ってはいけないことを言ったので、おしおき。
- 22 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/09(土) 11:30
- お前のなーさんをミルキーウェイにしてやる!って感じであんなことやこん
なことをした後、美貴は再び3人に問う。
「とにかく、美貴たちは失われた牙を取り戻さないといけない。そのために
も、あいつらをぶっ倒す」
「あいつら?」
「そう、モベキマスだ」
美貴たちを築うん十年の違法建築物に放り込んだ原因を作ったのはそもそも
あいつらのせいだ。あいつらさえ潰せば、美貴たちは元の鞘に収まるに違い
ないんだ。
「あのー藤本さん」
「何、真野ちゃん」
「わたし、『マ』なんですけど」
計画はいきなり頓挫した。
- 23 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/09(土) 11:36
- 「じゃあ真野ちゃん今日から改名して」
「そんな無茶な」
「真野ちゃんは今日から貝野恵理菜ね。はい決定。よろしくー」
不満げなプクプクポンを他所に美貴は問題を一つ、解決した。
すごい美貴。さすが滝川が生んだ天才美少女。
「というわけで『マ』は急遽シャ乱Qのまことさんになったから。というわけ
でさっそくこいつらを潰しに殴りこみをかけようかと思います。我こそはこい
つ潰したいって奴は挙手して」
「はいはいはーい!」
思わずSPLASH!という擬音が出そうな勢いで挙手したのは、小春だった。
- 24 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/09(土) 11:46
- 「小春はベリキューを締めようかと思いまーす」
凄い。
いきなり12人を相手に使用だなんて、普通の子なら考えもしない。
でもそこは中越地方をヘルメット通学でならした久住さん。
パねえっす、きらりさんパねえっすよ、とリスペクトしたくなってしまった。
「で、貝野ちゃんはやっぱりあいつらだよね」
「はい、あの糞生意気なパンチラーズを潰したいです」
片や深夜番組でもやらないようなシュールで安っぽいPV、片やいつの間にか
アップフロントでも比較的稼ぎの良くなった辻ちゃんを使った金をかけてそう
なPV。これを機に森高繋がりで江口洋介呼べよ、ついでに白い巨塔に出させ
ろよ、という野望は十二分に伝わった。
- 25 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/09(土) 11:52
- やる気まんまんの具野ちゃん(貝野から変えた。語呂悪いし。だって美貴は
気分屋さんさんだもん)とは対照的に、小川琴美の表情は冴えない。
「どうした駅前留学、お前もやる気出せよ」
「はぁ…藤本さんも暇なんだなあって思って」
「失礼な奴だな。じゃあお前は誰を潰したいんだ?」
「潰したいとかないけど…じゃあシャ乱Qのまことさんで」
耳を疑う。
何だこの自堕落なバカは。
あんなもやしキノコ、指先ひとつでダウンじゃん。超楽な選択肢。
だからこいつはぶくぶく太って腰を痛めてリストラされたのだ。そんな甘い
根性は美貴が叩きなおさないといけない。かつてシグナル5の太陽の人と呼ば
れた、麻琴の絶頂期を取り戻す為に。
- 26 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/09(土) 11:54
- もう少しだけつづく
- 27 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/09(土) 11:58
- 飼育wikiに載りたいんですが、名前がよくないのか削除されてしまいました。
今日からハンバーグに改名します。よろしくおねがいします。
- 28 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/11(月) 10:08
- 「わかった」
「えっ、藤本さん…」
ぱっと輝く麻琴の顔。しかしそういった類の顔を急転直下で絶望の表情に
塗り替えるのは美貴の大得意の分野なのだ。
「お前はモーニング娘。に殴り込め」
「ええええええええ!!」
「いいじゃん。あっちじゃ高橋とか新垣がでかいツラしてんだろ。楽勝だろ」
「いやあのその」
何だか様子のおかしい麻琴。
これはなにかあるな。
かつて名探偵白百合つぼみと呼ばれた美貴の勘がそう訴えていた。
というわけで、おもむろに麻琴に向かって水平チョップ。
「げぼふぁ?!」
「10秒やる。何でそんなにためらってるのか言え」
「そんなこと言われても・・・にょぽっ!」
すかさず美貴のボディーブローが麻琴の腹に炸裂。ヒグマ殺しと言われた美貴
の右はさぞ堪えるだろう。
- 29 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/18(月) 23:24
- 麻琴は涙と鼻水とゲロを流しながら、本音を打ち明ける。
「だって、だって愛ちゃんはハロプロのエースじゃないですか。それに引き換
え私は中途半端に英語が喋れるだけのあの人は今。勝ち目なんてないよ…」
まるで私の話は面白くないので愛ちゃんに振ってください、そう言わんばかり
の弱気な麻琴。かわいそうな麻琴。緑が世界で一番似合わない女、麻琴。
「わかったよ。娘。は美貴がやる。あんたは、シャ乱Qのまことをやんな」
「ふ、藤本さん!」
その時、おとめ組の絆は蘇った。
まあ、美貴はおとめ組とか黒歴史だけど。偉大なアイドルに黒歴史はつきもの
だから。
- 30 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/20(水) 19:04
- 翌朝。
美貴はくそ眠いにも関わらず、早起きして携帯とにらめっこしていた。
麻琴のバカが「まことさんを朝やっつけるんで報告します」とか言い出した
からだ。何でこの美貴様が日曜の朝から麻琴の報告なんて待ってなきゃいけ
ないんだ。意味もなく智くんの大切な筋肉をつねってみた。アヒィ、痛いよ
美貴ちゃんと言いながら智くんの顔は紅潮していた。お返しに美貴の万華鏡
フィルター、夏スクリーンを見せてあげようと思ったけど、何だかそのまま
1回戦がはじまりそうだったのでやめておいた。
「暇だからテレビでもつけるかな」
そう一人ごちて、美貴がダウンタウンのクチビルと共演したギャラで買った
地デジ対応プラズマテレビをつける。日曜の朝といえばやっぱりこれしかな
い。
- 31 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/20(水) 19:13
- 「天装戦隊、ゴセイジャー!!」
そうそう。
やっぱり日曜の朝と言えば戦隊ものだよね。
特に悪の枢軸キャプテンを相手に戦いを繰り広げる大変態ザードルファイブは
…ってそんなのあったっけ。まあいいや。とにかく美貴は、智くんの変態プレ
イの次に戦隊プレイが好きなのだ。
「必殺メロティックランナーズ!!」
ゴセイジャーの何だかよくわからない技が敵怪人にヒット。そして爆発。
やっぱヒーローモノってスカッとして気持ちいい。それにしても麻琴のやつ、
遅いなあ。
「ちょーっと待ったあああ!!!」
麻琴の声。
何だよやぶから棒に、と思ったけど姿が見当たらない。
それもそのはず、緑の全身タイツを装着した麻琴は、テレビの画面の中にい
たからだ。
「何だお前は!新しい怪人か!!」
「失礼な!私にはちゃんとプリティーマコって名前があるんだ、とぉっ!!」
テレビの中の麻琴はゴセイレッドの中の人にいきなり蹴りを食らわした。
何これ。何なのこの展開。
- 32 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/20(水) 19:18
- 「喰らえ、マコ・ゴロウサン!!」
「何だそのふざけた顔は、いてっ!!」
北の国からの五郎さんの顔マネをした麻琴がゴセイレッドをたこ殴り。一体
これは…そう思った美貴はあることに気づいた。ゴセイレッドの中の人の、
痩せた体、茶色いマッシュルームカット・・・
「そいつはシャ乱Qのまことじゃねええええ!!!!!!!」
画面の外で絶叫する美貴をよそに、にせまことをフルボッコする麻琴。
やめろ、頼むから。
- 33 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/20(水) 20:02
- 「藤本さああああん、まことさんをやっつけましたよおおお!!!!」
ちょ、おま、全国放送でなに人の名前勝手に出してんだよ!!
テレビの画面はのどかな自然風景とともにしばらくお待ち下さいのテロップ。
そして砂嵐。まごう事なき放送事故だった。
美貴は腹いせに、隣の筋肉バカのマッシュルームをぶっ叩く。
アイノタネが、四方八方に飛び散った。
- 34 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/21(木) 10:33
-
─────
───
─
- 35 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/21(木) 10:34
- 本を閉じると、西日は落ちようとしていた。
お気に入りのアルバムは何度(ry
- 36 名前:ほめこ 投稿日:2010/10/21(木) 10:52
- [ 誉められ伸び子 ]
イントロ
1 )ホメコ >>3
2 )ホマきち >>4-5
3 )ほめこ >>6-7
4 )褒子屋 >>8
5 )H-MEKO >>10-11
6 )保身 >>12
7 )HMK >>15-16
8 )ホメコ >>17-18
9 )ほめこ >>20-23
10 )穂万 >>24-25
11 )歩待った人 >>28-30
12 )ほまつら >>31
13 )hmn >>32-33
アウトロ
- 37 名前:あとがきにかえて 投稿日:2010/10/21(木) 11:01
- ほめこ:
└ この秋のいろんなほめこに感謝をこめて。
hmn :
└ 作品の合間のほめこのつもりが、まさかここにくるとは思いませんでした。
保身 :
└ じっとりと粘っこいほめこもほめこのうちです。
歩待った人 :
└ SPthx! for all! 今回もほめこ確定で?(笑)
ホメコ :
└ ほめこは俺の嫁!
穂万 :
└ 秋らしくほま苦しくほめやかに。
ほまつら :
└ ほまはこや 兵どもが ほめこほめこ
褒子屋 :
└ あとがき考えてたら腹減った。今夜はほめこにしようかな。
HMK :
└ まさかこんなほめこになるとは思いもよりませんでした。息抜きにどうぞ。
ホメきち :
└ ほめこを楽しんで頂ければ幸いです。
H-MEKO :
└ 届け。冷たいほめこの、人より熱きメッセージ───
- 38 名前:STAFF 投稿日:2010/10/21(木) 11:04
- ・HMK
・hmn
・H-MEKO
・ホマきち
・ホメコ
・ほめこ
・ほまつら
・穂万
・褒子屋
・保身
・歩待った人
[ PROJECT HOMEKO BOX 2010 ]
- 39 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/10/22(金) 01:43
- すごく楽しい2週間でした。もう終わってしまうなんて。
参加した作者さんたちに敬礼! 楽しませていただきました。
- 40 名前:はめこ 投稿日:2010/11/14(日) 14:42
- こんなすばらしいものがほんのそこにあるなんて!
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