花と太陽
1 名前:カーマイン 投稿日:2008/07/15(火) 20:55
短編小説をいくつか書きたいと思います
基本吉絡みです。

初心者なのでお手柔らかにお願いします
2 名前:カーマイン 投稿日:2008/07/15(火) 20:56

「あ―…」

「どうしたの?」

「花になりて―…」

「は?」



―花と太陽―


3 名前:花と太陽 投稿日:2008/07/15(火) 21:03
授業をサボって屋上でお昼寝中の美貴たち
今日もまた隣に寝そべる金髪の後輩がわけのわかんないことを言い出した

「花になりたいの」
「うん、それは分かったから」


コイツは急に変なことを言い出す
なんなんだろうね?メルヘン?それとは少し違うかな

だいたい美貴の方が年上なのにタメ口だし。顔が整ってるのにバカだし。

まぁそれは関係ないけど。


「カッケーぢゃん?」
「花が?」
「そう」
「う―ん…」

まぁ美貴も花は嫌いじゃないよ、むしろ好きだよ?特にひまわりとか…あ、聞いてない?
じゃなくて。うん、好きだけどさ―…

美貴たちがいる場所に花なんてないわけで
なんで急に出てくるかな?対応に困るから

4 名前:花と太陽 投稿日:2008/07/15(火) 21:17
「ミキティは思わない?」

うん、ごめん
何に対しての質問なわけ?

「花になりたいか?カッコいいと思うか?」
「どっちも」

おい。

「…よっちゃんはなんでそう思ったの?」

いきなり聞かれても分かんないっての。綺麗とかさ―可愛いならまだ分かるよ?
でも、カッコいいとかなりたいって…なりたいって、なに?

「ん―…」

え、まさかテキトーに言ったわけ?まさかね、まさかね―

「あのね―」

あっ、良かった。ちゃんと理由あったんだ。
もしなかったらどうしようかと思ったよ

「花ってさ―強いじゃん?綺麗じゃん?」
「うんうん」
「カッケーじゃん♪」
「うんう…ん??」

いやいや!だからさ―…どうしてそう簡単にまとめちゃうのよ
うん、よっちゃんがめんどくさがりなのは知ってる
知ってるけどね?そこはちゃんと説明してくんなきゃこっちは分かんないから

「はしょるな。なんでそう思ったのかちゃんと説明してよ」
「お―」

今日の美貴は積極的だね―なんて
あんたが分かりづらいんだっての!

「ん―とね、自分たちがさ―綺麗に咲く頃を知ってるんだよ、あいつら。咲く為に栄養溜めたりして。それって無駄がないってことっしょ?んで綺麗に咲く…」
「…うん」
「儚い命って美しいと思うんだよね―…あ、いや早く死にたいってことじゃないんだけど…ただ、短いから頑張るわけじゃん?」

いつもわけわかんないけど、たまに語るよっちゃんって何気にカッコいいんだよね…
目をキラキラしちゃってさ
5 名前:花と太陽 投稿日:2008/07/15(火) 21:24
「人間って動物の中じゃ長生きの方でしょ?だからダラダラ生きちゃう…あたしは濃い人生を歩みたいんだ。花みたいに精一杯綺麗に花を咲かせて、綺麗に散っていく…みたいなさ」
「よっちゃん…」
「ありゃ、語っちったね」
「よっちゃんカッコいいよ」
「んへ?」
「よっちゃんなら花になれるよ」
「へへっ、ありがと」

絶対なれる、美貴が保証する
でも儚い命ってのはもちろん却下ね

だけどさ…

「あんた急すぎ」
「なんとなく」
「もう…」

まっ、よっちゃんらしいけど
よっちゃんが花になるなら、美貴はそれを照らす太陽になろうかな

な―んて。
よっちゃんには言ってやんないけどね
6 名前:カーマイン 投稿日:2008/07/15(火) 21:25
「花と太陽」 終了です。
うぅ…駄文orz
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/16(水) 11:37
うん駄文
8 名前:名無し。 投稿日:2008/07/16(水) 20:16
落とします
9 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/16(水) 23:16
駄文とは思わないけどキャスティング、つまりよっちゃんの相手が糞なのが残念。頑張って。

10 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/07/16(水) 23:26
常識のないレスして「頑張って」はないんじゃない

作者さんあんまり真に受けず頑張ってくださいとゆいたい
11 名前:カーマイン 投稿日:2008/07/17(木) 17:44
ありがとうございます
また短編投下します
12 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/08/16(土) 04:03
"頑張って・頑張って"な感想よりは率直な意見のがいいと思うが、キャスティングは好みの問題。



駄文駄文と言っていると、素晴らしい文章をも潰してしまうよ。小説は少なかれ自分を映すもの。自信持って。
13 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/10/19(日) 22:38
待ってます
14 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/11/09(日) 08:23
あえて言おう、藤本はカスであると!!!www

15 名前:手のひらの星 投稿日:2008/11/10(月) 16:45

あたしはイライラしていた
時計とにらめっこしながら、針が動くたびに出るため息…
今日はよっちゃんと付き合いだして5年目の記念日

「やっぱ覚えてないのかなぁ…」

覚えてないよなぁ―…
毎年毎年あたしが言わなきゃ気付かない人だし

最初の1年とか忘れられてるの悲しかったけど、2、3、4…って正直慣れちゃってたし

マンネリ…とか言いたくないけど、浮かれたりしてなかった

だって祝うことじゃないもん、当たり前だから。
別れたりしないって思ってるから


でも…でもさ、やっぱ5年目だよ?節目じゃない?
そりゃあ、あたしだって祝いたいってゆうか…一緒に過ごしたいとか思う

なのに!それなのに…よっちゃんからの連絡は一切なし。
相変わらずって言えばそうなんだけど…

もうすぐ今日しかない5年目の記念日が終わってしまう…

16 名前:手のひらの星 投稿日:2008/11/10(月) 17:04

「はぁ…」

こんなことなら自分から連絡しとけば良かったなぁ
意地はって今年こそよっちゃんから連絡もらうんだ!なんて思うんじゃなかった

もう寝よう…

そう諦めかけた時、いきなりけたたましい音が部屋に響いた

テーブルに置かれた携帯からは、すぐに気付けるようにと1人だけ変えたメロディーが流れている

期待しちゃいけない。
あの人は期待を裏切るのが得意だもん

あたしは1回深呼吸をして通話ボタンを押した

「…。」
(もしも―し?もしも―し?)
「…もしもし」
(あれ?もしかして寝てた?)
「…うん」
(え!?まぢ!?ごめんっ)
「ウソ。」
(なんだウソかよ〜!ところで今大丈夫?)

酔ってるのかな?
無駄にテンションの高いよっちゃんに、あたしはまたイライラする
なによ、なんなのよ…


「なに…?」
(ちょっと散歩しない?)
「えっ?」
(近くまで来たからさ)
「え、なんで」
(んじゃ梨華ちゃんち前で待ってるから〜)
「ちょっちょっとぉ!」

プツッ!ツーツーツー…

一方的に切られた電話を握りしめて呆然とするあたし…

「…こんな時間に散歩?」

いったいなんなの?
ってか…完全に忘れてるよね、記念日

17 名前:手のひらの星 投稿日:2008/11/10(月) 17:24

「はぁ…」

ちょっと肩を落としつつも電話が来ただけでも良かったと思い直して。
待ってるって言われちゃったから、とりあえず防寒対策だけして家を出る

マンションを降りると、外にはマフラーを巻いて帽子を被ったよっちゃんが寒そうに足踏みしながら待っていた

「お―!早かったね」
「もう!急にビックリしたわよ、こんな時間にどうしたの?」
「ん―ちょっとね、近くに用がありまして」
「こんなとこに?」
「まぁ―いいじゃん。散歩しよ散歩」

よっちゃんはそう言って先を歩き出した
あたしはちょっと引っかかりながらもよっちゃんの後を追う

「今日さ―星キレイじゃね?」

急に立ち止まったよっちゃんは空を見上げていた
ずっと俯いてたから全然気付かなかった…
そういえば最近星なんて見てなかったな

「あの星掴めないかなぁ―」

よっちゃんはそんなこと言いながら空に手を伸ばす
あたしはそんなよっちゃんをボーっと見ていた

すぅ―っと伸びた白い腕は暗い夜空をバックにとても映えていて、よっちゃんなら星を掴めるんじゃないかなぁなんて思う

「梨華ちゃん」
「え?」

いきなり呼ばれた名前。
空を見上げていたはずのよっちゃんはいつの間にかこちらを見ていて
その真っ直ぐな瞳に少し焦る

「はい」

よっちゃんは笑顔で握ったままの拳を突き出してきた

「え、なに?」
「いいから、手出した?」

優しい目でそう言うよっちゃん
あたしは恐る恐る手を広げた

18 名前:手のひらの星 投稿日:2008/11/10(月) 17:40

よっちゃんの手が静かに重なる

「星、掴めたよ」

あたしの手のひらには、キラキラ光小さな石のついたリング

「…これ」
「今日何の日が知ってる?」

え…よっちゃん、あたし勘違いしていいのかな?
それとも…勘違いじゃないのかな?

ビックリして言葉も出ないあたしに、よっちゃんは苦笑いしながら
「覚えてないかぁ〜。まぁそ―だよなぁ」
なんて頭をかいている

「…き…んび」
「ん?」
「よっちゃんと付き合って5年目の記念日…」

あたしは手のひらで光る小さな星を見つめながら小さく呟いた

「覚えてたの?」
「…うん」

泣きそうになるのを必死で耐えて。
顔を上げてよっちゃんを見ると、とても優しい目をしていた

「よっちゃん、忘れてると思ってた…」
「え?」
「毎年毎年忘れてるし…今日ずっと連絡待ってたのに来ないし…連絡来たと思ったら何も触れないし…」

耐えていた涙が零れ落ちる
よっちゃんは困った顔で慌ててごめんね、ごめんねと謝ってくれた

「ち、がう。違うよ、よっちゃん」
「んへ?」
「嬉しくて…泣いてるんだよ」
「梨華ちゃん…」
「ありがと、よっちゃん…コレ大事にするね」

あたしが笑顔で言うとよっちゃんもふにゃっと笑った
そしてあたしの手からソレを取ると、そっとあたしの薬指にはめた

「梨華ちゃんこれからもずっと一緒にいようね」
「うん、当たり前でしょ?」
「ははっ!だよな!」

手を空にかざすと薬指にはめられた小さな星が、夜空の星に負けないくらいキラキラと輝いていた
19 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/11/10(月) 21:08
>>14
お前の意見なんか知るか
失せろカス
20 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/11/11(火) 00:23
なんだかゆとりの子が多いスレですね
作者さん気にせず頑張って下さい
21 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/11/11(火) 00:28
いしよしほんわかして、面白かったです(^^
これからも期待してますっ!!
22 名前:カーマイン 投稿日:2008/11/11(火) 14:50
>>20
やっぱりCPで好き嫌いあるんですね;ビックリしました;
ありがとうございます
気にせず頑張ります!
>>21
ありがとうございます
そうやって言ってもらえると書きやすいです!
23 名前:カーマイン 投稿日:2008/11/11(火) 19:18
いしよし描きます
24 名前:I want... 投稿日:2008/11/11(火) 19:34

目の前には今にも泣き出しそうなキミ
あたしは俯いたまま何も言えないでいた


空しく時間は過ぎてゆく
刻々と電車の時間は迫っている



キライになったわけじゃない
あたしは…夢を選んだんだ



自分勝手なあたしを許してほしいなんて思わない
待っててくれ、なんて…ずうずうしいこと言わない


ただ…忘れないでほしいなんて
やっぱりあたしはワガママかな?



電車の警笛が鳴る

あぁ、もう旅立つ時間
お別れだね


あたしはそっと背中を向ける
電車に乗って振り返ると、キミと目があった


泣きそうな顔…何回目だろう?
こんなあたしをキミは恨むかな?


「…っ」


キミの口が開くと同時に電車のドアは無情にも閉まる

その瞬間に見えたキミの涙をあたしは一生忘れないと思う…

結局何を言おうとしたのか分からぬまま、あたしとキミの距離は広がってゆく


さようなら

あたしの育った町

さようなら

あたしの愛した人


こんな終わりを望んだわけじゃないけど

ただ…

自由がほしかった

光る未来を手に入れたかった

ただそれだけ
それだけのことなんだ
25 名前:I want... 投稿日:2008/11/11(火) 19:47

キミと離れて長い月日が流れた
実際どれだけたったかなんて覚えてないけど

10年だって1年だって…1日さえキミと離れるのは同じくらい長く感じるんだ


でも、それを選んだのはあたし。


自由を求め、夢を追いかけ
見えない未来に手を伸ばして…キミを捨てたんだ


もうあたしのことは忘れたかな?
他の誰かと笑ってるのかな?

こんなあたしを見たら…キミは笑うかな?



お気に入りのギター片手に道端で歌ってる
これじゃあ、あの頃と何も変わらないね

変わったものといえば、隣で聴いてくれるキミがいなくなったくらい


「…あたしなにやってんだろ」


寒い冬の夜
冷え切った体を温めてくれるモノは何もない

こんなにキミを求めてる、情けない自分に笑えてくるけど

今更帰れない、、キミに逢いになんて行けないから


だからあたしは今日も唄うよ
きっとこの声は聴こえないけど

もしキミがこの空を見ているなら…


いつか誰かが教えてくれた
故郷の空も都会の空も同じってこと

信じてみようと思うんだ
26 名前:I want... 投稿日:2008/11/11(火) 19:59

ボロボロのギターと今日も唄う
捨てろって言われても、コイツだけは捨てられなくて

いくらチューニングしてもすぐにズレる音
コイツとあたしは似た者同士


ねぇ覚えてる?あたしの歌、隣で聴いてくれたよね
一番最初に褒めてくれたよね

キミの言葉で勇気が出たんだ
キミの言葉で夢を追いかけようって思ったんだよ




ねぇ、梨華ちゃん







あたし、デビューが決まったよ





あの町を捨てて、キミを捨てて
汚れた街に飛び込んだ

唄い続けてたら、立ち止まってくれるようになった
あたしの詩に耳を傾けてくれるようになったんだ


あたしの詩はキミへの詩



ねぇ、梨華ちゃん



逢いに行ってもいいですか?






迷惑なだけかもしれないけど
どうしても…キミにお礼が言いたいんだ
どうしても…キミに言いたいことがある




ねぇ、梨華ちゃん




あたしの詩、聴いてくれますか?


27 名前:I want... 投稿日:2008/11/11(火) 20:20

久しぶりの風景
ボロボロのギターと一緒に、あたしはこの町に帰ってきた

「変わってねぇ―…」

駅のホーム
ここでキミとお別れしたね

あれからどれくらいたったんだろう?


元気にしてるかな
あたしのこと覚えてるかな
新しい恋…してるのかな


やっとあたしは胸を張ってキミに逢えるよ



「さて…」



あたしは歩き出す
キミが今どこにいるかなんて分からない。連絡先だって知らない

あの頃キミが住んでいた家はもう違う人のものになっていた

狭いように見えて、広いこの町
もしかしたら、もうここには住んでいないのかもしれない…


ボロボロのギター片手にあたしは歩き続ける


梨華ちゃんが大好きだったパン屋さん
2人でよく行ったクレープ屋さん
学校の帰り道だった商店街

この町はどこを歩いたってキミとの思い出に溢れてる


ねぇ、どこにいるの


辺りは暗くなってきて、空にはもう星が見える


「さむっ…」



灯りのついた小さな公園
あたしはそこのベンチに座りギターケースを開く


そういえば、ここもよく来たっけ
下手くそなギターを聴いてくれてたな

「梨華ちゃんに捧げる…」


あの頃は途中までしかできてなくて…結局最後まで聴かせることができなかったけど

今はキミへの想いが詰まったいい歌に完成したよ
28 名前:I want... 投稿日:2008/11/11(火) 20:34

I want...その先が未来か
I want...その先が夢か
I want...

自由がほしかった 未来を手に入れたかった
ただそれだけ それだけのことだった

何も分からず もがいてた
キミを捨てて 飛び出した

気付いたら暗闇を独り
突っ走ってる あたしがいた

I want... その先が未来か
I want...その先が夢か
I want...

自由を手に入れた 未来もこの手にある
ただそれだけ それだけのはずなのに

この胸の 埋まらないモノ
キミがいない キミがいない

気付いたら あなたの元へ
突っ走ってる あたしがいた

I want...その先がキミで
I want...大切な人
I want...you

記憶をたどり 迎えに行くよ
キミはいないかもしれないけど


I want...その先がキミで
I want...大切な人
I want...you

Iwant you I need you
Iwant you I love you
Iwant you I want...you

29 名前:I want... 投稿日:2008/11/11(火) 21:00

かじかんだ指じゃ上手く弾くこともできなかった
でも…これが今のあたしなんだろう

同じ空の下 少しはキミに近づけたと思うんだけど
ねぇ聞こえてるかな?


「よっちゃん…?」
「え…?」


灯りの下 ぼんやりと見えるシルエット


「梨華…ちゃん?」


神様のイタズラ?
運命の再会?
あたしは喜んでいいのかな?


「なんで…ここにいるの?」
「あ…えっと」


怖かった…ここまで来ておいて今更だけど
何を言われてもあたしは言い返せない

言い返すつもりなんてないけど
何を言われても仕方ないことをしたんだけど…


サク、サク…

あたしは俯いてベンチに座ったままギターを握りしめる
梨華ちゃんの足音がゆっくりと近づいてくる

「あ…あの、あたし」
「おかえり」
「え…」


顔を上げると、あの頃と何も変わらない梨華ちゃんが笑っていた


「ずっと…待ってたんだよ?」


笑ってるのに…なぜか今にも泣きそうに見えるその顔
白い息を吐きながらあたしの前に立っている


ガタンッ


あたしはギターを放すと梨華ちゃんを抱きしめた


「ごめん…」
「なんで謝るの」
「だって…」
「よっちゃんを信じてたから」


言いたいことはいっぱいあったはずなのに
抱きしめた温もりと梨華ちゃんの言葉で声にならなかった

梨華ちゃんはそっと体を放して真っ直ぐにあたしを見つめる

「夢…掴んだんだね」
「…あたしデビューが決まったんだ」
「そっか、すごいね。おめでとう」

梨華ちゃんの笑顔にどれだけ勇気を貰っただろう
なのに、あたしは彼女を傷つけてばかりだった…

「それでね…梨華ちゃん」

あたしはポケットに手を突っ込む
コツンと当たった四角い箱
バカかもしれない。

でも…本気だ



「これ…」

パカッ

ここに来る前に買ったペアリング

「あたしと一緒に…来てほしいんだ」


あの頃は言えなかった
あたしの勝手な夢に梨華ちゃんを巻き込むわけにはいかなかったから

でも今なら…今ならあたしは頑張れる

「よっちゃん…」
「ダメ…かな」

俯くあたしの目の前に梨華ちゃんの手が映る

「…え」
「はめてくれないの?」

梨華ちゃんが笑っていた

30 名前:I want... 投稿日:2008/11/11(火) 21:07

自由を手にいれた 未来もこの手にある
ただそれだけ それだけのはずなのに

この胸の 埋まらないモノ
キミがいない キミがいない

気付いたらあなたの元へ
突っ走ってる あたしがいた


I want...その先がキミで
I want you 大切な人
I want...you


31 名前:I want... 投稿日:2008/11/11(火) 21:10


-END-


32 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/20(土) 12:23
悪くない

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