ひーちゃんとあやや
1 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 18:28

はじめまして。
短い話をいくつか。不定期になります。
内容はタイトルそのままです。ひねりとか無くてすみません。
たまに藤本さんとかも出てくるかもしれません。
それでは、よろしくお願いします。
2 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 18:55
吉松カップルめっちゃ大好き!!

(0^〜^0)楽しみです从‘ 。‘从
3 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 20:08
『その訳を』
4 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 20:17
「ねぇ、ひーちゃん」

「んー?っ!?」

一人で局の廊下を歩いていた。
呼ばれたから振り返った。
そしたら、思いっきりキスされた。
首に両腕を巻きつけられ、息もできないくらい、キョーレツなヤツを。



「…えーっと、マツウラさん」
「はい何でしょう、ヨシザワさん」

きょとんとして、小首をかしげ私を見つめる。
その仕草は確信犯だと分かってる。
なぜなら、上目遣いのその目が思いっきり笑っているから。
5 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 20:18

亜弥の直線的すぎる愛情表現に、まだ私は慣れなくて。
そりゃもちろん嬉しいし24時間いつでもカモン!に決まってるんだけど。
なんかダメなんだ、こういう風にむこうからってのは。
自分から行くのは全然平気だし、むしろ得意なんだけど
こう、あからさまに来られると、なんでだかうまく対応できない。

「あのぅ、いきなりってか、不意打ちで…ってのはナシにしない?」
「なんで?ってゆーか、ナニを?」

甘ったるい声でわざと聞き返してくる。
これも確信犯だと分かっている。
なぜなら、口の端っこがニヤニヤとしているから。
6 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 21:01
「だから、えっと…」

恥ずかしくて言えない私を楽しそうに見つめてくる亜弥。
その目はキラキラと輝いていて、
ああ、私の反応をみて面白がってるんだよなって
分かりすぎるくらい分かっているんだけど!

くっそぅ、かぁーいいじゃねえかっ!
ああああぁぁあ!!もう!


私の中で何かがハジケた。
黙ったまま、ぐいっと細っこい手首を掴んで適当な空き部屋に入る。
今までの経験上、カギを閉めるのは忘れない。

驚いてる亜弥を強く抱き寄せ、その唇に自分のを重ねた。
最初は軽くついばむように、何度も。何度も。
7 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 21:42

「ぁ、んっ」

あっという間に甘い吐息が聞こえ始めた
うすく開いた唇、ぺろりと舐めて、噛んで、互いの舌を絡めあう。
息することも許さない、深いキスを。思いっきり愛を込めたキスを。
もうこのまま止められそうもない。
耳を甘く噛んで、その場でシャツを捲り上げ、白い肌を撫でる。
立っていられなくなった亜弥が膝から崩れそうになるのを
微妙な体勢で抱きとめた。

そのままカーペットの上にそっと横たえさせる。
見上げてくる泣きそうなほど潤んだ瞳に一瞬不安になる。
視線を絡ませたまま、すっと亜弥の手が伸びてくる。
私の頭ごと抱え込むと、乱れた吐息のまま耳元で囁いた。


「早く、きて」



体中の血が沸騰するってこういう事なんだって、初めて知った。
8 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 21:45
ワザと音を立てて耳元にキスを。
柔らかく豊かな胸を攻め、もう片方の手で内腿を撫であげる。

「やぁ、んっ、ぁあっ」


とびきり甘い亜弥の声が、より一層甘くなる。
と、同時に二人の携帯から軽快な着メロが鳴り響いた。


9 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 21:52


「ひーちゃんのバカ、強引、ヘタレのくせに」
「ん、ごめん」
「けど、ちょっと嬉しかった」
「良いのかよ」
「あたし、愛されてるんだなーって実感しちゃった」
「今更かよ」
「にゃははっ」


隣を歩く亜弥をそっと抱き寄せて、
強く首筋に顔を埋めるように耳元で呟く。

「他の誰にも見せたくないから」



トロンと濡れたような瞳
薄いピンク色の頬
艶めかしい唇
甘い吐息


二人っきりだけの時で良い。
あんな表情、あたしだけが知ってれば良い。
お願いだから、あたしにしか見せないでよ。
10 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 21:59
亜弥は腕の中で振り向くと、まじまじと私を見つめてから
「よく言えました」と、とびきりの笑顔で鼻先にキスをくれた。

…間違いなく今、私の顔は今日一番、赤くなってる。




「今日、泊まりに行くから」
「え?なに突然」
「ひーちゃんのバカ!鈍感!あんな中途半端なとこで止められたあたしの身にも」
「あーっ!?もうそんなでかい声で言うなYO!」
「責任、とってくれるんだよね?」
「つーか、あややこそ夜まで待てんの?」
「なっ!?……ひーちゃんのばか」
11 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 22:01

おしまい。
12 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 22:13

えー、最初からこんなんですみません。
大体これからもこんな感じの話になるかと思います。多分。

>2さん
レスありがとうございます。
楽しんでもらえたら幸いです。
13 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/23(日) 22:17

大事なことを忘れてました。
後藤さんお誕生日おめでとうございます。
あと、別の後藤さんご結婚おめでとうございます。


では、また次回。
14 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/24(月) 04:14
うわ〜甘甘ひーあやカワイイス!
15 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/24(月) 19:42
これはいいひーちゃんとあややですね
期待しまくりなので超がんばってください
16 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/25(火) 00:53
吉松なんてまったくけしからんですな




続き超期待してます
17 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/27(木) 06:58
キタキタ!!!!
待ってました!よしあや!!嬉しくて走り回りたい気分ですが
いかんせん早朝なのでやめておきます
色んなよしあや期待しておりますタノシミタノシミ
18 名前:名無飼育すん。 投稿日:2007/09/28(金) 03:30
なんですか!
この素敵なスレタイは!!
マイナーであって、王道でもある、よしあや、最高です。

゚+.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.+゜

オイシクイタダキマシタYO
ご馳走様でした。

まだまだ、美味しいの期待してます。長文すみませ
19 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/29(土) 23:20
『ムーンライト』
20 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/29(土) 23:22

「ひーちゃあん、疲れたようー」
「ですよねぇ」


ほんの数時間前、あたし達は、夕涼みがてらに近所を散歩していた。
「もう夏も終わりだねー」なんて言いながら、のんびりまったり。
ひーちゃんが途中で見つけたネコを「かわいこちゃん発見!」とか言って追っかけて、
突然はじまった1匹対二人のオニごっこ。
路地から路地へ。よそん家の庭から庭を無断で横断。


「あーあ、見失っちゃった」


暫らくして、ひーちゃんがしょんぼりと呟いた。
板塀によじ登って垣根を乗り越えようとするひーちゃんを引っ張る。
21 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/29(土) 23:23

「ひーちゃん、いいかげん帰ろうよー」


そこであたしは、はじめて気が付いた。
空には、いつのまにか月が輝いている。


っていうか、ここ、どこ?


「んー?わかんない」



あたしの声にひーちゃんは眩しいくらいの笑顔で返す。
かくして、あたし達は散歩中に迷子になった。
22 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/29(土) 23:28


「ねぇ、本当にこの道で合ってる?
 さっきから同じようなとこ歩いてる気がするんだけど」
「だーいじょうぶだって、黙ってひーちゃんについてきなさい」
「…黙ってついていったら迷子になったんじゃん」
「あっ、あややそれを言う?言っちゃう?」
「ひーちゃんが猫なんか追っかけるからこうなったんでしょー」
「えー?けど猫かわいかったし、面白かったからいいでしょー」
「全然、ちっとも良くなーい!」

汗で身体がべたついて気持ち悪い。
歩きっぱなしで疲れたし、お腹もすいた。
いつになったら帰れるのかも分からない。
それなのにひーちゃんは全然なんともない風で
能天気にまだ「あの猫ほんと可愛かったよなぁ」なんて言ってるし。
さっきから可愛い可愛いって!
そんなに気に入ったんなら捕まえてくればいいじゃん!
ひとりでずっと追っかけてればいいじゃん!

思わずひーちゃんの後ろ姿を睨みつける。
ふと、視線をあげると夜空にぽつんと佇む月があたしを見おろしていた。
23 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/29(土) 23:29

なんか急に悲しくなってきた。
あたし、なにやってんだろう。


「ひーちゃんのばか!ばーか!」

立ち止まって叫んだ。
驚いたようにひーちゃんが振り返る。

「あややー、どした?」
「あたしもうやだ、疲れた!もう歩けないー!」

ひーちゃんはひょこひょこと駆け寄ってきて、
俯いてしゃがみ込むあたしの顔を覗き込んだ。
24 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/29(土) 23:32

「大丈夫?足、痛くなっちゃった?」

すぐそばから聞こえる心配そうな声。
あたしはその場に座り込んだまま黙って答えない。

「ちょっと休憩する?あ、それかおんぶしてあげよっか?」

心配の色がちょっと濃くなったように聞こえた。
それでもあたしは答えない。

確かに、ちょっと休みたかったし、おんぶも魅力的だったけど
だけどそれくらいじゃ、今の、あたしの気持はおさまらない。
ふんだ、もっと心配すればいいんだ。ひーちゃんなんか。


ひーちゃんなんか、あたしの気持も知らないで。
25 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/29(土) 23:42

突然、ポンポンと何かがあたしの頭に触れた。
ゆっくりと撫でていく手の動きに、泣きそうになる。

「心配しなくて大丈夫だよ、ちゃんと帰れるから」


穏やかに響く声とともに何度も何度も、優しく、繰り返して。
なんだか分からないけど、けど確実に
すーっと、あたしの中の何かがほどけていった。

目だけ動かして、ひーちゃんを見る。
大きな瞳がじっとあたしを見つめていた。
そこにはあたしだけが映ってた。
26 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/29(土) 23:55

「…ちゅー、してくれたら立てると思う」
「え?な、なに言ってんの、あやや?」

大きな目をもっと大きくして
思いっきりキョドるひーちゃん。
そういうとこも可愛いけど、そんなうろたえないでよ。
あたしは真剣なんだから。

「するの?しないの?どっち」
「いや急にそんなこと言われても」
「もういい、ひーちゃんのばか!もう知らない!」


再び俯きかけたあたしの頬を包む手の平。
同時に、唇に柔らかい感触。

あたしの、一番好きな、感触。



「これで、立てるでしょ?」


手を掴まれたかと思うと、身体をグイっと引き上げられる。
目の前には夜でも分かるくらい赤い顔したひーちゃんが、いた。

「にゃは♪」


それからあたし達は、おしゃべりをしながら
月明かりの下、二人の家まで、手をつないで歩いた。
27 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/30(日) 00:14


眠る前、ひーちゃんは
ベッドの中であたしを抱き寄せると
「おまけだよ」と言って、おでこにチュッとキスをした。

まったく、ひーちゃんのくせに。
こういう時だけ調子が良いんだから!
そう思いながらも、自然と頬がゆるむのを抑えられないあたしだった。



「ひーちゃんのバカ、キザ、ガキのくせに」
「ガキさんじゃないYO」
「バカ、そういう意味でいってるんじゃないの!」
「あ、あやや一つ質問していい?」
「なに突然、べつに良いけど」
「そのバカが好きなのはだーれ?」
「なっ!?……もう、ひーちゃんのばか」
28 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/30(日) 00:15

おしまい。
29 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/30(日) 00:23

あやや視点でした。
松浦さんのキャラが違うのは自覚しております。
内容が無いのも重々自覚しております。
とりあえず生温かく見守っていただけると幸いです。
30 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/30(日) 00:53
レス返しです。


>14さん
レスありがとうございます。
基本的には甘く。時に切なくを目指しております。

>15さん
レスありがとうございます。
ご期待に応えられるようひっそりまったり頑張ります。

>16さん
レスありがとうございます。
マイナーということでご容赦ください。

>17さん
レスありがとうございます。
アンリアル含め設定をかえた話も予定しております。(あくまで予定)


>18さん
レスありがとうございます。
今回の話のお味はいかがでしたか。あ、いつでも長文カモンナです。
31 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/09/30(日) 00:58

思いのほか、好意的なレスが頂けて戸惑っております。
とても励みになります、本当にありがとうございます。


では、また次回
32 名前:名無し飼育さん 投稿日:2007/09/30(日) 20:38
いつの間にやら素敵な新作が。
あやよし大好きです。ニヤニヤしながら読ませていただきました。ニヤニヤ。
次回も楽しみです。
33 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/01(月) 21:54
よしあや大好きです!
次回も楽しみに待ってます。
34 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/02(火) 00:53
あまーいよしあや(*´∀`)ポワワ
もっと!もっとくれ!!
35 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/10/02(火) 12:41
レスありがとうございましたテヘテヘ
いいですねぇキャッキャッ
子供っぽいのも大人っぽいのもピュアもエロもなんでもこいですYO!
36 名前:sage 投稿日:2007/12/30(日) 16:56
作者です。
生存報告です。
更新が滞っていて申し訳ありません。
年明け更新をこっそり予定しております。
宜しくお願い致します。
37 名前:名無し飼育さん 投稿日:2007/12/30(日) 16:58
間違えましたすみません。
落とします。
38 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/01/02(水) 00:05
あけおめです!
よしあや(*´∀`*)
最近のMyブームなのでこれからも更新されるのを楽しみに待ってます!!!
39 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:12
作者です。
更新予定時期から随分遅くなり申し訳ありませんでした。
では今から更新します。
40 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:13
『まけいくさ』
41 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:14
雑誌にも飽きて、床にゴロリと大の字に転がった。
ぼんやりと視線を上にやる。
この高い天井は自分の部屋でも気に入っているところの一つだ。

突然、視界の端っこでむくりと起き上がったかと思うと、
アヤがのそのそとベッドから降りてきた。
ホットパンツからまっすぐのびた足をだるそうに引きずりながら。
42 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:15

不意に、目の前に不機嫌丸出しな子ザルが現われた。

子ザル・・・アヤは隣の家に住む、私の幼馴染だ。
かわいい顔してんだけど、サル顔なせいか
子供の頃はよく近所のガキどもに「子ザル」呼ばわりされては
私んとこ来てピーピー泣いてたっけ。
まー暫くしたら、キレて私と一緒になってガキども追っかけまわしてたけど。

つーかなんかわかんないけど最近イイ匂いすんのな、こいつ。

ったく、なんだよ色気づいちゃってよぅ。
ついこないだまで「ひーちゃん、ひーちゃん」って金魚の○○みたいに…って
それは今も同じか。てか、なんでうちにいるんだ?
43 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:21

「めっちゃ暑い、しかもヒマなんですけどー」
「うーん、夏やからねぇー」
「なんやそれ」
「なんやそれ」
「全然似てへんわ」


アヤのマネで関西弁ぽく返したのが気に入らなかったのか
吐き捨てるように言って、ぷいっと横をむいたアヤを横目に
今朝から沈黙を守るクーラーに視線を移した。

気に入らないからってそんな怒らなくても良くね?
てか暑いなら自分ん家帰ればいいだろーが、クーラー動くんだし。
そう思いはしたが、何故か声にする気はなかった。

むくれたアヤをぼんやり見ながら
この数時間のうちですっかり必需品となったマイ団扇を片手に、
ついさっきも全く同じような会話したよなーと、冷静に思い出した。
44 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:24


「う゛えぇ、っ!?」


突然、胃がギュっと押される感じ。
それと同時に重みを感じた。
理由なんか考えるまでもない。
アヤが私の上に乗っかってきたんだ。
しかも、ほとんど覆い被さる勢いで。
なんなんだこの状態。この体勢。
だけど不気味なほどアヤは黙ったまま無表情で私をじっと見下ろしている。

暑いし重いし、早くどいてよ。つーか、どけ。


いつもの私なら、確実にそう思っただろうけど、
何故か別の方へ意識を奪われた。
45 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:25

なに急にすげー至近距離だし。
つーか、ほんと顔ちっちぇえなー。
やっぱ肌白いよな、きっと色素が薄いんだな、目とか。
てかなんだよ子ザルのくせにそんな目で見んなよ。
どこでそんな色っぽい目つき覚えてきたんだよって、違う違う!



違うっ!


どうしよう、どうしたら良い。
どこ見たらいいんだ。
必死で意識を集中させる。
落ち着け、落ち着くんだ。

だって、そうでもしないと
服の上から伝わる体温とか、
素晴らしく成長した胸元の柔らかい何かとか、
直に重なったとこの肌の感触とかがもう!!!
46 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:29


「ねぇ、なんでそんなキョドってるの?」


アヤが突然、口を開いた。

だから見てしまった、反射的に。
薄いグロスの唇の動きに
中からチラリと覗く舌の動きに
思わずゴクリと喉が鳴る。


「…ですよねぇ」


だからもう、他人事のように呟いて、視線を逸らすので精一杯。
47 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:32
アヤがクスッと笑った気がした。
耳が熱くなっていくのが分かる。

「ひーちゃん、かーわいぃ」


横目でアヤがぺろりと唇を舐めたのが見えて
全身が寒気にも近い感覚に襲われる。
次の瞬間にはあたしのそれと重ねられていた。
ヤバイ!マズイ!と思った時には

もう遅い。


子ザルと思っていたやつは、いつのまにか小悪魔になっていた。
おでこ、瞼、鼻先、頬、そして唇と顔中にキスを落としてくる。
気がつくと私はアヤの首に腕を巻きつけていて、無我夢中でキスをした。
肺が悲鳴をあげて、ようやく唇を離す。
吐息と共に、アヤが囁いた。
48 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:39

「あたしの気持ち、分かってたんでしょ?」

酸素を求める私の唇をアヤが自分のそれで塞ぐ。

「あたしの事、好きなんでしょ?」


アヤが小悪魔になったのか
小悪魔がアヤになったのか


今まで聞いたことも無いような甘ったるい声が耳を擽る。

極上の微笑が私を捕まえる。
もう抵抗なんて出来ない。
逃げられそうな気配なんかちっとも無い。


そう、最初から勝負はついてたんだ。



返事の変わりに、噛みつくようなキスをした。
49 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:40

おしまい。
50 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 12:53
年明け更新がいきなり時期外れですみません。
今回アンリアル風にしてみました。
ドSあややに挑戦してみましたがいかがでしょうか?
51 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 13:55
レス返しです。

>32さん
レスありがとうございます。
今年もひっそりまったりよしあやを書いていけたらと思います。

>33さん
レスありがとうございます。
お待たせして申し訳ありません。
今後とも楽しんでもらえたら嬉しいです。


>34さん
レスありがとうございます。
更新スピードは遅いですが、ご期待に応えられるよう頑張ります。

>35さん
レスありがとうございます。
アンリアルっぽいのはいかがでしょうか。

>38さん
レスありがとうございます。
ブームはまだ続いておられるでしょうか?
ぜひ今後ともよしあやをよろしくお願いします。
52 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 14:00
(タイミング思いっきり外してますが、こちらではという事でご容赦下さい)

改めまして、明けましておめでとうございます。
今年も不定期・ひっそりまったり更新になりますが
なにとぞ「よしあや」共々よろしくお願いいたします。
53 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 14:05
今年初回の更新告知ということで、一旦あげさせてください。
54 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/02/21(木) 14:06
では、また次回。
55 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/02/22(金) 00:22
待ってました!!
やっぱイイですねぇ、よしあや!
幼なじみ最高です。
続編なんぞ希望してみたり…w
次も楽しみにしてます。
マターリ頑張って下さい。
56 名前:38 投稿日:2008/03/02(日) 23:27
前レスの38です。
ブームはバッチリ続いてたり(*´艸`)
これからも待ってます☆
よしあや万歳!!!
57 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/11/03(月) 22:17
待ってます
58 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/11/16(日) 00:06
よしあや、好きやねん

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