GLトライアングル
- 1 名前:田中かなた 投稿日:2010/07/17(土) 15:01
-  初めまして。 
 いしよしごまで書かせて頂きます。
 文才は皆無です。知識も皆無です。
 
 世の中上手くいかなくても「好き」は変えられない。
 
 お付き合い頂けると幸いです。
- 2 名前:GLトライアングル―後藤視点 投稿日:2010/07/17(土) 15:11
-  「吉澤さんが好き。」 
 「ごめん…。あたしは、梨華ちゃんが好きだから…」
 
 
 
 聞いてしまったから…、
 その日から…本当の気持ちを隠して嘘を吐く事に決めた。
 
 
 
 
 
 
 「ごっちーん!
 はい、これ。この間の試合の時の写真!綺麗に撮れてるでしょ?」
 「わ、ありがと!超大事にする!!」
 
 後藤の前に並べられた数枚の写真。
 そこにはよしこ…吉澤ひとみの姿が映っている。
 
 その写真を持って来たのが親友の梨華ちゃん。
 そう、よしこの好きな人…。
 もちろん、梨華ちゃんはその事を知らない。何とも不思議な関係。
 それもこれも、あの日後藤が予防線を張ったからだ。
 
 “よしこが好き”だと、梨華ちゃんに告げた。
 梨華ちゃんが、よしこを好きになってしまわないように…
 2人が両想いになってしまわないように…
 
- 3 名前:GLトライアングル―後藤視点 投稿日:2010/07/17(土) 15:14
-  その日から、梨華ちゃんは後藤に協力してくれてる。 
 後藤の計算通りに…
 後藤…汚いかな?…でも、この恋だけはどうしても譲れないから…!
 
 「ねぇ、告白しないの?」
 「…うん。好きな人居るみたいだし…」
 「うーん…吉澤さんが好きなのって、すっごい美少女なんでしょ?
 それって、ごっちんじゃないの?吉澤さんって、ごっちんとが1番仲良い感じするよ?」
 
 違うよ。よしこが好きなのは梨華ちゃんだから…。
 …なんて言葉は、絶対に口に出さない。
 曖昧に笑って誤魔化してみる。
 
 「えー、ないない!とにかく、今は見てるだけでいいんだぁ」
 「そっか…。いじらしいなぁ。恋してるごっちんは可愛いよ!
 あ、今日は部活休みだから見学付き合えるよ」
 「マジで?やったぁ!梨華ちゃん、恩に着るよ」
 
 後藤は帰宅部なんだけど、梨華ちゃんはテニス部に所属してるから梨華ちゃんの部活のない日だけバレー部の見学に付き合ってもらってる。
 悪いかなって思ったんだけど、梨華ちゃんもスポーツの観戦は好きだし、
 最近はカメラにハマってるって事で梨華ちゃんも楽しんでるらしい。さっきの写真もそれが興じてのものだ。
 …それに、一緒に行く事で後藤がよしこを好きなのをアピール出来る。
 
 やっぱり後藤…計算高い?
 
- 4 名前:GLトライアングル―吉澤視点 投稿日:2010/07/17(土) 15:20
-  放課後部活にと体育館へ足を運んだら、見学の子が既にベンチに並んでた。 
 うちのバレー部は結構強くてファンの子も多い。…というより、顧問の寺田コーチが人気らしい。
 イケメンなのに気取ってなくて関西弁が可愛いのだと。
 確かに、寺田コーチは面倒見が良くアドバイスも的確であたしも尊敬してる。
 
 …なんて事考えながら、なんとなくベンチに目を向けてたら梨華ちゃんの姿を見つけた。
 いや、本当は梨華ちゃんを探してたのかもしれない。部活が休みの日は見学に来てるみたいなのだ。
 梨華ちゃんも誰か目当ての子が居んのかなぁ…。
 だったら嫌だなぁ…。うーん…ダメだ、考えないようにしよう。
 せっかく梨華ちゃんが来てんだもん。今日は張り切っちゃお!
 
 
 
 
 
 練習が終わった後、何となく梨華ちゃんを感じたくて彼女が座っていた辺りに足を運んでみる。
 あーぁ。こんな事しか出来ないあたしって意気地なしだなぁ。
 ベンチの上に携帯電話を見つける。
 誰かの忘れ物だろうか?何気なく開いてみる。
 
 梨華ちゃん!?…と、ごっちん?
 
 …てことは、どっちかのなのかな?
 そうだよね、この辺に2人座ってたんだもん。
 つか、この待ち受け可愛いよ!欲しい…。
 
 「あの…ぅ?」
 
 遠慮がちに掛かる声に振り返る。
 …そこに居たのは紛れも無く梨華ちゃんだ。
 握っていた携帯を落としそうになる。…そうか、これを取りに来たんだ。
 
 「あ、これ…、石川さんの?
 ごめんね、誰のか分かんないから中開いちゃった…」
 
 平静を装おうとしたら意識しすぎて口調が無愛想になる。
 あぁ、あたしの馬鹿…。
 携帯を梨華ちゃんに差し出したらそんなの気にしないみたいに屈託無く笑った。
 
 「ううん。ありがとう!」
 「梨華ちゃーん。あったぁー?」
 「あ、うん。ごめんねー」
 
 梨華ちゃんの手に携帯が渡ったと同時にごっちんの気の抜けた声が響いて来た。
 照れたみたいに笑ってごっちんの下へ向かう梨華ちゃん。
 
 行っちゃう…、
 まだ話していたくて、考えるより先に口を開いてた。
 
 「ごっちん、これから帰るの?
 …あたしも、一緒に帰っていい?」
 
- 5 名前:GLトライアングル―石川視点 投稿日:2010/07/17(土) 15:30
-  今…、吉澤さんからごっちんを誘ったんだよね? 
 これってチャンスなんじゃないかな?
 私は嬉しくなってごっちんに視線を送る。
 
 「それじゃあ、私は先に帰るね。また明日ねー!」
 
 満面の笑みを浮かべ、ごっちんに“頑張って”の視線を送ったまま手を振ると足取りも軽く走り出した。
 ごっちん、上手くいくといいなぁ。
 ううん、絶対上手くいく!だって吉澤さんから誘ったんだもん。
 
 
 
 そのままの勢いで校舎を飛び出すとさっき吉澤さんから受け取って握り締めたままだった携帯を開いてみた。
 笑顔のごっちんと私の待ち受け。私の1番お気に入りの写真。
 ごっちんの携帯にもお揃いで待ち受けに設定されている。
 ごっちんと吉澤さんが上手くいくと、今までみたいに一緒には居られなくなっちゃうのかな?
 
 待ち受けも吉澤さんとの2ショットに変わっちゃって…。
 …ちょっと、寂しいなぁ。
- 6 名前:GLトライアングル―後藤視点 投稿日:2010/07/17(土) 15:38
-  梨華ちゃんが帰った後は正直気まずかった…。 
 よしこが梨華ちゃん目当てで誘ったのは分かり切っていたからだ。
 梨華ちゃんが走って行く後姿を見ながらよしこの表情が僅かに曇ったのを後藤は見逃さなかった。
 
 …けど、気付かない振りをする。
 これは、覚悟していたことだから。
 
 
 
 「よしこ、帰る…?」
 「あ、うん…」
 
 しばらく無言のまま歩いてたけど、ふいによしこが口を開く。
 その視線は去って行った梨華ちゃんを追うように遠くを見つめていた。
 
 「ねぇ、ごっちん…。
 あたしって石川さんに嫌われてんのかな?」
 「…あぁ、梨華ちゃん人見知り激しいから」
 
 まさか、後藤に気を遣って帰りましたなんて言えない。
 
 「今度の日曜試合でしょ?
 梨華ちゃんと応援行くからさ」
 
 話題を変えようと思ったのに…見事に失敗した。
 
 「本当?絶対勝つからさ!」
 
 …なんて、途端によしこの顔に笑みが広がる。
 よしこが笑ってくれて、嬉しくない訳じゃない。
 …ただ、こんな風によしこを笑顔にするのは梨華ちゃんなんだと思うと…何とも切なくなった。
 
 
- 7 名前:田中かなた 投稿日:2010/07/17(土) 15:56
-  キリがいいので今日はここまでで。 
 お付き合いくださった方、ありがとうございます。
 次はバレー観戦な日曜日から。
- 8 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/07/20(火) 15:33
-  いしよし好きです。 
 
 今後の展開に期待しています!
- 9 名前:GLトライアングル―後藤視点 投稿日:2010/07/23(金) 00:11
-  頭が重い…。 
 携帯の着信音に起こされる。
 …今日は、よしこの試合のある日曜…のはず。
 手探りに携帯を引き寄せると通話ボタンを押して耳に当てた。
 
 「あー!やっと繋がったぁ。
 ごっちん、今どこに居るの?試合終わっちゃうよ?」
 
 梨華ちゃんの高い声が重い頭に響く…。
 …梨華ちゃん、正直キツイっす。
 
 「ごめん。寝てた。なんか、すごい頭重い…」
 「えぇ!?大丈夫!?」
 
 梨華ちゃんの高い声が更に高くなって響く。…だから、キツイって。
 携帯を耳から少し離して言葉を続ける。
 
 「あー、うん。それより、ごめんね。付き合わせたの後藤なのに」
 「ううん。お見舞い行こっか?」
 「…え!?いいよいいよ!それよりさ、試合…どう?」
 
 後藤の部屋は今かなり散らかってる。
 とてもじゃないけど人を呼べる状況にない…。
 
 「あ、すごく接戦だよ!」
 「…そうなんだ。勝って欲しいね」
 
 聞いておいてなんだけど…、後藤はあんまりバレーの事は分からない。
 よしこを見てきゃーきゃー言っているだけなのだから。
 
 「絶対勝つよ!ごっちんの代わりに見届けるね。
 …それで、勝つ瞬間写真に収めておくから」
 
 …絶対勝つ……。
 よしこもそんな事言ってたっけ。
 …うん、まぁ、梨華ちゃんが観てんだから負けらんないよね。
 つか、もっと点差開いて勝たないとカッコつかないよー。
 …バレーの事分かんないけど。
 
 「それじゃあ、ごっちんはゆっくり休んでね」
 
 後藤が何か言う前に電話が切られてしまった。
 頭が重くて脳が回らない。ベットに潜り込んで目を閉じた。
 
- 10 名前:GLトライアングル―石川視点 投稿日:2010/07/23(金) 00:12
-  電話を切って、すぐに体育館へ向かう。 
 ごっちんはすごく気にしてたみたいだけど、私自身、吉澤さんのバレーを観てるのは楽しい。
 カメラ越しに映る吉澤さんは、すごくかっこよくて…何ていうか、キラキラしてる。私はいつも夢中でシャッターを切る。
 ごっちんが吉澤さんを好きな気持ち…分かる気がするなぁ。
 考え事をしていた所為だろうか…。何かに足が引っ掛かり思い切り転倒した。
 
 いったぁ〜い…
 擦った肘も痛んだけれど…私は急いでカメラの無事を確かめた。
 ごっちんに写真撮って帰るって約束したんだもんね。
 顔を上げると数人の女の子が目の前に居た。
 どうやら、その中の1人の足に躓いたらしい。
 
 は、恥ずかしい…!
 試合も終わりそうだし急いでその場を離れたかったんだけど、その中のリーダーっぽい子に声を掛けられた。
 
 「アンタ、いつもよっすぃ〜の事付け回してるでしょ?」
 「マジ、キモいよ」
 
 一人の女の子にカメラを奪われた。
 
 「か、返して…!」
 
 カメラに向かって手を伸ばしたけれど、そこに届く前に目の前に居たリーダーに腕を掴まれた。
 
 「勝手に写真撮ってさぁ…良いと思ってんの?」
 
 ……か、考えた事もなかった。
 勝手に写真を撮られるなんて、吉澤さんも嫌だよね…。
 ただ、私が楽しいって、ごっちんの為って…。吉澤さんの気持ち、考えた事もなかった…。
 私って最低だよ…。
 
 「何とか言いなよ!」
 
 私が何も言えなくなっているとその子の腕が大きく振り上げられた。
 や、やだ…。怖いよ…。
 
 「ごっちん…!」
 
 無意識のうちにそう叫ぶと硬く目を瞑った。
- 11 名前:GLトライアングル―石川視点 投稿日:2010/07/23(金) 00:13
-   
 
 パシーン…!
 
 大きな音に肩を震わせたけれど、痛みは一向に訪れない。
 瞳に涙を溜めて恐る恐る目を開けると、私を庇うように大きな背中があった。
 
 …だれ?
 涙を拭うとその人の姿がはっきりと目に映る。
 
 「よしざ…さん?」
 「何やってんの?」
 
 驚いた…。
 けど、女の子達の方が驚いてるみたい…。
 
 「こ、この子がよっすぃ〜の事、付け回してるから…」
 「はァ!?そんな訳ないだろ?いい加減な事言ってないでよね。
 とにかく、女の子なんだから暴力は止めなよ。そんなので応援されたって嬉しくないよ?」
 「…う、うん。ごめんね、よっすぃ〜」
 
 凛としてたけど、口調は優しかった。
 ファンの子をすごく大切にしてるんだ…。なんて優しい人なんだろう。
 
 
 「こ、怖かったよぉ〜…」
 
 女の子達が去っていくのを見ると安心して、私は吉澤さんに抱きついて泣いてしまった。
- 12 名前:GLトライアングル―後藤視点 投稿日:2010/07/23(金) 00:15
-  「もう大丈夫だよ」 
 
 落ち着かせるように、梨華ちゃんの頭を撫でる。
 梨華ちゃんに怖い思いをさせてしまったのはあたしの所為だ…。
 あたしが、梨華ちゃんを好きだなんてあの子に告げてしまったから。
 
 …なのに、あの梨華ちゃんがあたしの腕の中で泣いてて…
 あたしはこの上なくドキドキしてしまっている。
 あー、泣かせたくせに…!あたしってやつは…!
 
 
 
 「…あ、ごめんなさい。…大丈夫?」
 
 一通り泣いて落ち着いたのか、梨華ちゃんが離れてしまった。
 …残念。…って、だからあたし!
 
 梨華ちゃんの手が打たれた頬に触れた。
 あったかい…。痛みが薄れた気がするよ。
 
 「石川さんこそ…平気?」
 
 梨華ちゃんの肘に滲む血を見つけて腕を取る。
 
 「ごめんね、あたしの所為で…」
 「ううん、私がいけないの!…なのに、ありがとう」
 
 …ん?何故梨華ちゃんがいけないの?
 可愛過ぎるのは罪って事なのか?
 
 言い難そうに梨華ちゃんは視線を泳がせている。
 あぁ、やっぱり可愛い…。
 
 「私ね、勝手に…その、吉澤さんの事撮ってて…
 バレーしてる時の吉澤さんがすごくかっこよくて…つい夢中になって…
 あ、今もかっこよかったな…って、私何言ってるんだろ…。
 
 あの…ごめんなさい…!」
 
 とって…って何?あぁ、これか…。
 さっき取り返したカメラに視線を落とす…って、えぇ!?り、梨華ちゃんがあたしの事?
 そ、それに梨華ちゃんの目にかっこよく映れてるってこと?
 本望っす…!
 
 「あたしは気にしないけど…。見てもいい?」
 
 カメラを指差して聞いてみると梨華ちゃんは照れたみたいに頷いた。
 頷き一つもまた可愛い。
 梨華ちゃんの許可を得て、カメラの電源を入れる。
- 13 名前:田中かなた 投稿日:2010/07/23(金) 00:18
-  やってしまったorz 
 
 >>12は吉澤視点です。
 後藤さんはベットの中です。
- 14 名前:GLトライアングル―吉澤視点 投稿日:2010/07/23(金) 00:19
-  …これ、あたし? 
 
 何ていうか、すごく綺麗に撮ってくれている。
 梨華ちゃんの目当ての子を探ろうって目的もあってページを捲ってみても、出てくるのはあたしばかりだ。う、嬉しい…!
 もしかして…梨華ちゃんもあたしの事…?
 単にバレーしてるあたしが好きってだけかな。
 …いや、それでも嬉しい事に変わりはないんだけど。
 
 いつの間にか日付が変わっていたらしい。
 次に映ったのは…、ごっちんだった…。
 
 
 笑顔のごっちん、はしゃいでるごっちん、眠そうなごっちん…
 あたしのバレー一色とは違って、色んな表情があった。
 
 確か、梨華ちゃんの携帯もごっちんとの2ショットの待ち受けだったよね…。
 さっき、殴られそうになった彼女の口から出た名前も…
 
 …梨華ちゃんは、ごっちんが好きなのだろうか。
- 15 名前:GLトライアングル―吉澤視点 投稿日:2010/07/23(金) 00:20
-  「ありがとう。また撮ってよ?」 
 
 そう言って梨華ちゃんにカメラを返す。
 
 …聞けない。
 いや、軽く聞いてみたらよかったのかもしれない。
 ごっちんと仲良いのー?って…。
 でも…もし、梨華ちゃんの顔が照れたように赤く染まってしまったら…?
 そう思うと…怖くて聞けなかった。やっぱりあたしは意気地なしだ。
 
 「本当?嬉しい!今度、写真持って行くね。
 …あ、試合…は?」
 
 不安げに聞いてくる彼女に笑顔を作ってピースサインを返した。
 
 
 
 
- 16 名前:GLトライアングル―石川視点 投稿日:2010/07/23(金) 00:23
-  「おめでとう!」 
 
 私も笑顔で返す。
 あーぁ。写真に収めたかったのになぁ。
 ごっちんに約束したのに…。ごっちん…大丈夫かなぁ。
 
 
 …そうだ!
 
 「あのね、ごっちん具合が悪いみたいなの。
 私、これからお見舞いに行くんだけど…吉澤さんも行かない?」
 
 少し驚いた顔をしてたけど、吉澤さんも頷いてくれた。…よかった。
 吉澤さんの試合が見られなくて、残念がってるはずだもん。
 連れて行ったら喜んでくれるよね!
 
 
- 17 名前:田中かなた 投稿日:2010/07/23(金) 00:27
-  本日はここまでで。 
 お付き合いくださった方、ありがとうございました。
 次は後藤さんのお見舞いから。
 
 
 >>8ありがとうございます!モチベーション上がります。
 期待に応えられるよう、頑張りたいです。
- 18 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/07/28(水) 14:00
-  更新お疲れ様です! 
 
 これからこの三角関係はどうなるのか・・・
 いしよしファンとしてはやっぱり・・・(笑
 
 頑張って下さいね!
- 19 名前:GLトライアングル―後藤視点 投稿日:2010/08/21(土) 18:35
-  「ごっちん、大丈夫?」 
 
 そこには後藤の予想に反してよしこの姿もあった。
 
 
 …何で?何で2人が一緒に?
 あの時、ちゃんと頭を働かせるべきだった…。
 すぐにお見舞いに来てもらうべきだったんだ。
 
 
 後藤の姿を見て安心したのか梨華ちゃんの表情が緩んだ…
 と思ったら後藤の部屋の惨状にしまったと顔を歪ませた。
 
 
 …うん。まぁ今更なんだけどね。
 後藤が片付けが苦手な事なんて十の昔によしこにもバレてる。
 
 「…あれ?」
 
 机の上に置きっぱなしにしていたよしこの写真を本人に見つかってしまった。
 
 「…あ!こ、これは…その、綺麗に撮れたからごっちんに自慢してたの!」
 
 後藤の気持ちを隠そうとした配慮だろう、梨華ちゃんがよしこから写真をひったくりながら叫んだ。
 …いやぁ、こんなに嘘の下手な子は初めて見た。
 
 ま、実際自慢されてたからあながち嘘でもないかな。
 
- 20 名前:GLトライアングル―後藤視点 投稿日:2010/08/21(土) 18:36
-   
 「お薬飲んだ?」
 「…飲んでない」
 「やっぱりー!そう思って買ってきたの。
 その前に何か食べた方がいいよね。…お粥食べれる?お台所借りていい?」
 
 持っていた袋から数種類の薬を後藤の前に並べる。
 お粥の材料も一緒に買ってきたらしい。スーパーの袋からねぎが突き出て見えてる。
 抜かりないなぁ。
 
 …こういう時、梨華ちゃんってお姉さんぶりたがるんだよね。
 残りの袋を持って、忙しなく階下に降りて行った。
 
 「仲良いね、ごっちんと石川さん。
 石川さんって…どんな子がタイプなのかな…」
 「んぁ?あー、梨華ちゃんね。
 梨華ちゃん乙女だからねー。まぁ、梨華ちゃんの言葉を借りて言うなら…王子様?
 …梨華ちゃんは、後藤たちとは違うよ」
 
 梨華ちゃんを見送った後、寂しそうな顔でよしこが呟いた。
 きっと後藤も泣きそうな顔をしていただろう。
 …よしことは、こういう話したくないんだけどな。
 話題を変えようと必死に探してみる。…けど、
 
- 21 名前:GLトライアングル―後藤視点 投稿日:2010/08/21(土) 18:37
-  「…あたしさ、梨華ちゃんが好きなんだよね」 
 
 ほら、だからしたくなかったのに…。
 そんなの知ってるよ。
 知ってるけど…直接後藤に言われると…本当にそうなんだなって。
 
 「悪いけど…、よしこには協力出来ないよ!」
 「ごっちん?」
 
 不機嫌に言い放つとすぐにベットに潜り込んだ。
 驚いたみたいによしこから声が掛かるけど無視だ…!
 今よしこに顔を見られる訳にはいかない。
 後藤の気持ちは隠しておくって決めたんだから。
 
 
 「お待たせー!これ食べて元気になってね」
 
 梨華ちゃんの声だ。
 タイミングが良いなぁ。もう少し早かったらよしこの告白が聞けたのに。
- 22 名前:GLトライアングル―後藤視点 投稿日:2010/08/21(土) 18:39
-   
 「ん、ありがと。
 風邪かもしれないし、うつるといけないから今日は帰って」
 「大丈夫?」
 「…とは思うけどね、念の為。
 お粥はありがたく食べさせてもらうよ。また夜にメールするからさ」
 
 出来るだけ明るい声色で告げる。
 渋る梨華ちゃんを納得させて、よしこを連れて帰ってもらった。
 …よしこ。何も言わなかったけど、どんな顔してたんだろう。
 変に思われてないといいけど。
 
 二人が帰った後、布団から起き出して梨華ちゃんが作ってくれたお粥を食べた。…あったかい。
 梨華ちゃんがいい子で、あんまり優しくて、泣けてきた。
 いっそ、嫌いになれたらいいのに…。
 
 
 
- 23 名前:GLトライアングル―石川視点 投稿日:2010/08/21(土) 18:42
-  あぁ。  
 またこの夢だ…。
 
 幼い頃の記憶。
 初恋の思い出…。
 
 「やだぁ〜、お家帰りたいよぉ…」
 
 小学生の私が泣いてる。
 初めてごっちんの家に遊びに行ったら、帰り道が分からなくなっちゃって…
 不安で不安で仕方なかった。
 
 「きゃっ」
 
 それなのに、追い討ちを掛けるみたいに大きな鳥に襲われちゃって…私はすごくパニくった。
 今考えるとそんなに大きくなかったのかも…。
 でも、その時の私には本当に大きくて…怪物みたいに見えた。
 
 その時から、私は鳥が苦手。
 
 恐怖から解放されたいのを我慢して、夢の中にいる。
 …今起きちゃうと、あの子に会えない。
- 24 名前:GLトライアングル―石川視点 投稿日:2010/08/21(土) 18:43
-   
 「こらー!何やってんだよー!」
 
 来てくれた…!
 私とそんなに変わらない小さな身体で鳥を追い払ってくれて。
 それから…この後優しく頭を撫でてくれるの。
 
 でも、いつも顔が見えない。
 きっと、あの時瞳に涙をたくさん溜めていたからだね。
 
 「大丈夫?」
 
 …!?
 振り返ったあの子の顔に、吉澤さんがダブって見えた…。
 
 
 驚いて目が覚める。
 …せっかく会えたのに。
 
 じゃなくて、何で吉澤さん?
 今日、助けてもらったからかな。
 …それにしても失礼過ぎだよね。 男の子にダブらせちゃうなんて…。
 
 それに…、ごっちん… 。
 何となく、ごっちんに対する裏切りみたいで…。
 
 結局、朝まで眠れなかった…。
 
 
- 25 名前:GLトライアングル―石川視点 投稿日:2010/08/21(土) 18:45
-   
 
 やっぱり、寝てないのは失敗だった。
 学園祭の役職決めの最中、ちょっと居眠りしちゃったら実行委員に任命されてた。…ごっちんも一緒に。
 ごっちんは今日は大事を取ってお休みらしい。…本当に大丈夫かな。
 
 起こしてくれたっていいじゃない!
 後ろの席の柴ちゃんを睨んでみたけど、自業自得って笑ってる。ブーブー。
 私はそうとして、休みだっていうごっちんまで…ヒドイよね!?
 …ごっちんも一緒だって事で、ちょっと安心してる私もヒドイよね。
 あーぁ。ごっちんに何て言おう…。
 
 
 
- 26 名前:GLトライアングル―石川視点 投稿日:2010/08/21(土) 18:48
-   
 
 「うちのクラスの男子じゃ役者が不足してるのよね。
 よっちゃんの魅力が際立たない!」
 「だから、あたしはやりたくないって」
 「何言ってんの?よっちゃん程の適役他に居ないでしょ?」
 
 何かもめてる?
 あ、4組は演劇だっけ?配役決めかな。
 
 「…キャラじゃないし。藤本の方が可愛いって」
 「嫌。好きでもない人とラブシーン出来ない」
 
 確か、吉澤さんの好きな人はすっごい美少女…も、もしかして藤本さん!?
 それは困る…!
 
 「あー!あなた!」
 
 …しまった!
 あんまり身を寄せて聞き耳を立ててたら、その藤本さんに見つかってしまった。
 手を引かれ吉澤さんの隣りに並ばされる。
 
- 27 名前:GLトライアングル―石川視点 投稿日:2010/08/21(土) 18:49
-   
 …なに?
 一先ず、吉澤さんに会釈しておく。
 は、恥ずかしい…。昨日の夢の所為だよ。
 
 「あなた、よっちゃんの王子様になって!」
 
 そう。私がよっちゃんの王子様で、私が王子様…
 
 「…ん?」
 「何言ってんだよ、石川さんクラス違うし、それに普通逆…」
 
 そう、逆なの!
 私が勝手に私の王子様に吉澤さんを被らせちゃって…
 
 「こんな色黒の白雪姫見た事ない!」
 
 き、気にしてるのに…。
 
 「よっちゃんはもう決定事項なんだからつべこべ言わない!
 あなた、えーっと…。石川さんだっけ?
 あなたは?クラスでは何するの?」
 「喫茶店…だけど、私実行委員で…」
 「実行委員!実行委員っていうとクラスを手伝うのが役目でしょ?やってくれるよね?
 王子なんか、最後にちょこっとしか出て来ないんだし!」
 
- 28 名前:GLトライアングル―石川視点 投稿日:2010/08/21(土) 18:50
-   
 えっと…。要するに、4組の演目が白雪姫で。
 その白雪姫が吉澤さんで。
 吉澤さんの魅力…つまり、白さが引き立つのが…少ーし色の黒い私で。
 
 「…でも、」
 
 クラス中の視線が痛い。
 そんな美味しい役…男の子も女の子も敵に回す気がする。
 
 私が返事を渋っていると、藤本さんが振り返って一言。
 
 「異論なんてないよね!?」
 
 み、美貴様…!
 その有無を言わせぬ笑顔に一同が頷いた。
 …私も例外ではなく、引き受けてしまった。
 あぁ。本当にごっちんに何て言おう…。
- 29 名前:田中かなた 投稿日:2010/08/21(土) 18:59
-  本日はここまでで。 
 お付き合いくださった方、ありがとうございます。
 次は後藤さんへの報告から。
 
 >>18いしよし展開に持っていってみました!…が、無理矢理感が否めないorz
 精進します、ありがとうございます!
- 30 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/08/30(月) 09:49
-  更新されてた!! 
 お疲れ様です。
 
 いしよししてきましたね!!
 この後の三角関係がどう展開されるのか楽しみです。
 無理せず更新頑張って下さいね〜
- 31 名前:GLトライアングル−吉澤視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:06
-  梨華ちゃんが王子様役…。  
 逆の方がよかったけど、
 梨華ちゃんの白雪姫可愛いだろうなぁ…。
 
 いや、それでもやっぱり…
 
 「よっちゃんさー、石川さんの事好きなの?」
 「な…!?」
 
 何で!?そんなニヤけてた?
 あたし、そんな分かりやすいの?
 もしかして知っててあんな事…?
 何だよ、ミキティ超良いヤ…
 
 「え、マジなの?キモっ」
 
 …どうやら、そういう訳ではないらしい。
 
 
- 32 名前:GLトライアングル−吉澤視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:06
-  「まー、それでよっちゃんがやる気になったならいいや」  
 「ミキティ最高!マジ感謝!!」
 
 嬉しさを最大限表現して、思いっきり抱き締めてやった。
 
 「触んないでよ。美貴、そういう趣味ないし」
 
 …失礼だな。あたしだって誰でもいい訳じゃねーよ。
 
- 33 名前:GLトライアングル−石川視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:11
-   
 
 
 ゲームのコントローラーが投げられてるのを見る限り、ゲームに疲れて眠っちゃったってとこかな。
 もー。大人しく寝てないんだから。
 
 ベットに腰を掛けごっちんの寝顔を覗き込んでみる。
 よく眠ってる。
 綺麗に整った顔立ち。長い睫毛。女の子らしい白い肌。…薄く開いた唇。
 
 目覚めるはずのない白雪姫に口付ける王子様は、どんな気持ちだったんだろう…。
 ベットの上に手を突いて顔を近付けていく。
 このままキスすると白雪姫は目を覚まして…。
 
 
 
 
 
 
- 34 名前:GLトライアングル−石川視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:13
-   
 
 
 あれ?
 家臣の人が棺を運んだ時、衝撃で喉につっかえてたりんごが取れるんだっけ?
 身体を離し、今日もらった台本を捲ってみる。
 
 あ、やっぱりそうだ。
 キスで合ってる。
 白雪姫を目覚めさせたのが家臣じゃ…全然ロマンティックじゃないもん…。
- 35 名前:GLトライアングル−後藤視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:17
-   
 
 
 人の離れていく気配に目が覚めた。
 
 「りか…ちゃん?」
 「あ、ごめん。起こしちゃった?」
 「んー…何それ?」
 
 梨華ちゃんの手にある紙の束を覗き込む。
 そこに書かれていた文字に、思わず怪訝な表情を浮かべた。
 
 白雪姫
 2-4に石川梨華(2-3)
 
 何これ?
 
 「あ。えっと…、4組が白雪姫らしいんだけど、その王子様役を頼まれちゃって…」
 「梨華ちゃんが王子様?似合わない」
 「そうだよね!」
 「で?白雪姫は?」
 「吉澤さんなの!これはピッタリだよね!」
 
 心臓が跳ね上がった。
 よし子と、梨華ちゃんが…。
 
 
- 36 名前:GLトライアングル−後藤視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:18
-  「何で断んないの?」  
 「…え?」
 「後藤がよし子の事好きって知ってるじゃん」
 「ご、ごめん…」
 「誰に頼まれたの?」
 
 まさか、よし子が…
 
 
 「えっと…、藤本さん」
 「アイツか…」
 
 本当、余計な事しないよ。
 
 「で、でもほら!4組に行く口実も出来て、吉澤さんに会える機会も…」
 「迷惑!梨華ちゃんのそういうとこ、すっごい迷惑!
 お節介だよ!見てるだけでいいって言ったじゃん!」
 
- 37 名前:GLトライアングル−後藤視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:19
-   
 
 後藤、最低だ…。
 そう仕向けたのは後藤なのに。
 一人でイライラして…梨華ちゃんに当たって…
 梨華ちゃんは悪くないのに。
 
 …けど、謝る事は出来なかった。
 それだけ、後藤は焦っていたんだと思う。
 
- 38 名前:GLトライアングル−石川視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:23
-   
 
 
 
 「あの…ごめんなさい。やっぱり、王子役出来ません」
 「は!?何で?」
 
 …突き刺すような藤本さんの視線が怖い。
 けど、このままなし崩しに引き受ける訳にもいかない。
 
 「やっぱり、私には向いてないと思うの」
 「向いてるか向いてないかは石川さんが決める事じゃないでしょ?
 美貴が向いてるって言ってんだから大丈夫だって」
 「でも…委員の仕事もあるし…」
 「…何か、やれない理由があんの?
 誤解されたくない人が居るとか。
 
 
 …誰かに遠慮してるとか」
 
 核心を突くように、藤本さんの声のトーンが下がる。
 あまりに図星を指され、ドキッとした。
 …どうしよう。
 
 
- 39 名前:GLトライアングル−石川視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:25
-  「梨華ちゃん」  
 
 返答に困っているところで、後ろから腕を引かれた。
 …ごっちんだ。
 
 「何やってんの?」
 
 そう言ってごっちんが藤本さんを睨んだ。
 …険悪な空気が流れる。
 
 
 
 その空気を破ったのは、藤本さんだった。
 
 「あぁ。石川さんって、梨華ちゃんだったんだ」
 「え?はい。石川梨華です」
 「あー。なるほどね。…それで、よっちゃんが白雪姫の舞台には出られちゃ困るんだ?」
 
 …あれ。
 藤本さん、知ってるのかな。
 藤本さんと私の確認するようなの視線がごっちんへと注がれる。
 
 「梨華ちゃん、後は後藤が話すから」
 
 そう言うと、藤本さんの手を引いて行ってしまった。
 
 
 
 どうなるですかー!?
 
 
 
 
- 40 名前:GLトライアングル−後藤視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:28
-  「痛い。離してよ」  
 「梨華ちゃんに余計な事言わないでよね」
 
 美貴を屋上まで引っ張って来ると睨みを利かせ、望み通り腕を離してやる。
 後藤の考えも、よし子の想いも、梨華ちゃんに知られては困る。
 
 「まだ好きなんだ?」
 「そうだよ。後藤の事見てくれなくたって、後藤はずっと好きだよ」
 「…で。よっちゃんの好きな梨華ちゃんに協力してもらってるんだ?
 やり方が幼稚だよね」
 「自分の気持ちから逃げた美貴に言われたくない」
 「逃げてなんかない!美貴は真希たちとは違う…!」
 
 美貴を見ているとイライラする。
 手を伸ばせば掴めるところにあるのに、それをしようとしない。
 …確かに、後藤とは立場が全然違う位値に居る。
 だからこそ、イライラするんだ。
 
 
- 41 名前:GLトライアングル−後藤視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:29
-  「とにかく、クラスの出し物に私情挟まれると困るんだよね」  
 「そっちこそ、クラスの事なんだからクラスで解決しなよ」
 「解決出来ないから梨華ちゃんに頼んでんじゃん。
 それで、梨華ちゃんはオッケー出したんだから、真希がどうこう言える事でもないでしょ?」
 
 …美貴との言い合いは、正直疲れる。
 後藤もそうだけど、お互いに折れる気がないから、
 昔はこんな時、亜弥が間に入ってたっけ…。
 
 
 
 「いい事思い付いた!
 …真希にチャンスをあげよう」
 
 何コイツ。偉そうに。
 
 
 
- 42 名前:GLトライアングル−後藤視点 投稿日:2010/10/23(土) 17:30
-  「真希がそこまで言うなら仕方ないね。  
 ここは公平に投票で決めよう。
 よっちゃんと梨華ちゃんと真希、誰が姫で、誰が王子に相応しいか。全校生徒に決めてもらおう!
 選ばれたなら、まさにシンデレラストーリーじゃん!」
 
 何が公平にだよ。
 今、思いっ切り「いい事思い付いた」って。
 …全校生徒って、舞台の宣伝しようって魂胆が見え見えだっつーの。
 …大体、やるのは白雪姫だし。
 
 「やるよね?…真希は、逃げたりしないんだもんね?」
 
 「いいよ。やってやろうじゃん。…その代わり、余計な事しないでよね」
 
 確実な勝算があった訳じゃない。
 …けど、美貴の前で逃げるような姿は少しも見せたくなかった。
 
 
- 43 名前:田中かなた 投稿日:2010/10/23(土) 17:42
-  本日はここまでで。 
 お付き合いくださった方、ありがとうございます。
 次回は投票の結果を…出せたらと。
 
 >>30更新遅くて申し訳ないですorz
 漸く3人が同じ土俵に立ったと思うので…色んなパターンに転がしていきたいと思います。
- 44 名前:名無飼育さん 投稿日:2010/11/05(金) 11:00
-  待ってました! 
 
 楽しいですよ。更新頑張って下さい。
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