LALALA 幸せの歌
1 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/21(火) 00:30
ベリキュー家族モノです。

℃は7人家族。ベリはみんなバラバラな感じ。

下手な文ですが良かったら読んで見てください。


お願いします。
2 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/21(火) 00:34
第一話 自己紹介

「…美、舞美、舞美。」

「ん〜。」

「起きて。今日、会社なんだろ?」

「ふぁ〜、えり?」

「おはよ。」

「…おはよ。」

ちゅっ。

「てか、今何時?」

「8時半過ぎ。」

「嘘!?ヤバい。」

「朝ご飯作ってあるから。」

「ありがとう。えり〜。」

「着替えたら降りて来て。」

「待って。」

「ん?」

「一緒に降りようよ。」

「っ///。おう。」
3 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/21(火) 17:01
ここは梅田家。7人家族でとても仲が良い。まずはこの家の主、梅田えりか。主夫。妻の舞美が仕事をしているのでえりかが家事全般をこなしている。
舞美よりも女の子らしい。そして妻の舞美。旧姓、矢島。えりかよりも運動神経がいいせいか、何故か舞美が仕事をし、えりかが家事をするようになっ
た。ものすごく天然のわりに怪力。そしてえりかよりもエロいし、単純バカ。(笑)

「お父さん、お母さん。おはよ。」

「おぉ、早貴。おはよう。」

「おはよ〜。」

「お母さんは朝から元気だね。」

「まぁね。」

「早貴。他の子供達は?」

「まだ寝てる。」

「起こしてきてくれるか?」

「分かった。」
4 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/21(火) 17:04
今のは長女の早貴。中学1年生。成績優秀で面倒見がいい。身長は高い方ではないが、考えが大人。舞美よりも器用なので
えりかの手伝いをよくしている。

「早貴はいい子に育ったよな。」

「きっとえりに似たんだね、とか言って。」

「舞美。」

「みんな良い子だよ。だってあたしとえりの子だし。」

「そうだな。」

「ママ〜。」

「っうわ、栞菜。」

「良い匂い〜。」
5 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/23(木) 22:54
「パパぁ。」

「おはよう、愛理。」

「おはよっ。あのさ…。」

「ん?どうした?」

「髪…。」

「あぁ、やってあげるよ。」

「やった。」

この子達は双子。まずは二女の栞菜。栞菜の栞は花の名前からきてる。小学6年生。匂いフェチ。舞美の匂いが
お気に入り。愛理にベタ惚れ。小説を読むのが大好き。もう一人が三女の愛理。同じく小学6年生。おっとり
していて、えりかに似たせいか運動音痴。歌うのが得意。栞菜といつも一緒にいる。栞菜の激しいスキンシップに
ちょっと戸惑うときもある。
6 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/23(木) 22:58
「ちょっと栞菜離れて。」

「ヤダよ。だってママの匂い好きなんだもん。」


「よし、出来たよ。」

「わぁ、ありがと。パパ。」

「父ちゃん、母ちゃん。」

「千聖。」

「ママ、パパ。おはよぅ。」

「舞。おはよう。」

「父ちゃん。ユニフォームは?」

「あぁ、乾いてるよ。そこに置いてあるだろ?」

「ありがとう。」
7 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/23(木) 23:05
「千聖。もうちょっと綺麗に使えないか?」

「えり。仕方ないじゃん。スポーツしてるんだから。」

「そうだけどさ…。洗うの大変だから。」

「父ちゃん。」

背の低い方が長男の千聖。小学4年生。名前は女の子っぽいがれっきとした男の子。舞美に似て活発でフットサル
をやっている。笑顔が可愛いと評判で先輩に可愛がられている。よく舞にこき使われている。で、最後が四女の舞。
小学3年生。年下だけど、誰よりも口が達者。千聖といる事が多い。案外腹黒い。

「さて、みんな揃ったしお父さん。ご飯にしよ。」

「おぉ、そうだな。」

「さすが早貴。」

「舞美。」

「ほら、みんな席に着いて。」

「「「「「はぁ〜い。」」」」」
8 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/26(日) 19:00
梅田家の朝食はもちろん、えりかが作る。いつも食パン、サラダ、目玉焼き、牛乳とバランスを考えて作ってくれる。

「では、皆さんご一緒に。」

「「「「「「「いただきまーす。」」」」」」」

「召し上がれ。」

「パパ、ジャムの蓋が開かないよ〜。」

「どれ、貸してみ?」

「えりには無理だって。あたしが開けてあげる。」

「ありがと、ママ。」

「…さすが怪力。」

「ん?なんか言った?」

「なんでもないよ。」

「舞美、そろそろ時間じゃない?」
9 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/27(月) 22:03
「あっ!やっば〜い。行かなきゃ。」

「ちょっと舞美待って。お弁当。」

「ありがと。えり。」

「いってらっしゃい。」

「えり。」

「んっ。」

「えへっ、行ってきます。」

舞美は急いで会社へ向かった。

「相変わらずママは大胆だなぁ。」

「いいなぁ、パパ。」
10 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/27(月) 22:06
「お父さん。照れてないで、早くしてよ。」

「ごめん。」

「みんな。そろそろ行く時間だよ。」

「早くない?」

「千聖が1番支度遅いんだから早くして。」

「姉ちゃん。」

「ほら、栞菜と愛理も。」

「「はぁーい。」」

「舞は準備出来た?」

「出来たよ。」

「じゃあ行こっか。」

「ちょっと待った。その前に言うことあるんじゃないか?」
11 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/27(月) 22:09
「あっ!」

「「「「「ごちそうさまでしたー。」」」」」

「お父さん、行ってきます。」

「「パパ、行ってきます。」」

「父ちゃん、行ってくるね。」

「いってらっしゃい。車に気をつけるんだぞ〜?」

「「「「「はぁ〜い。」」」」」

子供達はそれぞれ小学校、中学校に行った。

「よし、掃除すっか。」
12 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/27(月) 22:11
〜Maimi side〜

「はぁはぁ、何とか着いた。」

「舞美大変だね。」

「あっ佐紀ちゃん。」

「いい加減その呼び方止めろって。」

「いいじゃん。佐紀ちゃんは佐紀ちゃんだもん。」

「ったく、舞美は。」

「ねぇ、あたしがなんで大変だって?」

「あぁ、俺ん家はさ、子供2人だからいいけど、舞美んとこ5人じゃん?」
13 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/27(月) 22:15
「そうだけど、多分大変なのはえりなんじゃないかな。」

「そうなんだ。」

「えりが家事とかやってるからね。」

「うちは桃が一番手がかかる。」

「桃ちゃんが?」

「そう。なんかさ、千奈美と奈理友に余計な事教えたらしくて千奈美と奈理友付き合ってるらしいんだよね。」

「姉弟なのに?」

「そうなんだよね…。」

「まぁあたしんとこも栞菜と愛理がカップルとか言ってるし。」
14 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/27(月) 22:18
「愛理達は双子だから。うちは姉弟だよ?」

「まぁまぁ、しょうがないじゃん。」

「はぁ、先が思いやられる。」

「まぁの所はどうなのかな。」

「梨沙子と2人だもんなぁ。」

「まぁは梨沙子と2人だから大丈夫。」

「茉麻。」

「りーちゃん、いい子だからね。」

「まぁね。」
15 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/27(月) 22:27
舞美の職場仲間を紹介しましょう。背が低くて、スーツを着ているのが清水佐紀。舞美とえりかの幼馴染。嗣永桃子と結婚して、
中2の千奈美、中1の奈理友という子供がいる。子供2人は両親ともに背が低いのにとても背が高く手足が長い。それに両親
は色白だが子供達はなぜか色黒。特に千奈美の方が黒い。奥さんの桃子はブリッ子。

そして背が高くてちょっとがっちりしているのが須藤茉麻。女手一人で娘の梨沙子、小学6年生を育てた。梨沙子は茉麻に似て
とても優しい性格に育った。

〜小学生チーム〜

栞菜と愛理は手を繋いで、教室に行った。

「かんちゃん、愛理。」

「「あっりーちゃん。」」

「おはよ。」

「「おはよう。」」

「相変わらず仲良いね。」

「うん。」
「まぁね。」
16 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/27(月) 22:32
「あたしも兄弟欲しかったなぁ。」

「りーちゃん。」

「愛理達は姉弟多いから楽しそうなんだもん。あたしはママと2人だし…。」

「りーちゃんはうちらの大事な友達だよ。」

「そうだよ。幼馴染なんだから。」

「かんちゃん、愛理。」

「「りーちゃん。」」

「ありがと…。」

「だってあたし達は…。」
「りーちゃん好きだもん。」

「ばかっ。」

「りーちゃん照れてる〜。」

「2人してあたしをからかって。」

「からかってないよね〜、愛理。」
17 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/27(月) 22:36
「ね〜栞菜。」

栞菜と愛理と話しているのは須藤梨沙子。髪が少し茶色く目がくりっとしていて一見ハーフのような顔立ち。
性格はとても優しくて成績優秀。母親の茉麻に似てマイペース。

一方、千聖と舞は…。

「千聖覚悟ー!」

「うわっ、舞。なんだよ、いきなり。」

「プロレスごっこ。」

「また?」

「勝った方が荷物を持つ。」

「えっ?」

「千聖逃げるの?」
18 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/31(金) 23:32
「っ…やってやろうじゃん。」

「(ふっ、ちょろいちょろい。)」

「舞?」

「ううん、なんでもない。早くやろ?」

「おっ、おう。」

千聖は案外ヘタレ。やんちゃなだけで舞には勝てない。一方の、舞は思ったより腹黒い。(笑)

〜中学生チーム〜

「おはよう、早貴ちゃん。」

「おはよう。」

「いつも早いね。」

「まぁね。」
19 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/31(金) 23:37
「最近どう?」

「どうって?」

「家の事とかさ。」

「相変わらずだよ。お父さんとお母さんはラブラブだし、栞菜と愛理もヤバい感じだし、千聖は舞にこき使われてるし…。」

「そっか。」

「奈理友くんのとこは?」

「うちも相変わらずだよ。お母さんはブリッ子だし、お父さんはいたって普通。僕とちぃも変わんないかな。」

「千奈美ちゃんとさ、奈理友くんって付き合ってるの?」

「ん〜、まぁそんなとこかな。僕はちぃが好きだし、ちぃも僕が好き。」
20 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/31(金) 23:42
「そうなんだぁ。」

「うん。」

背が高くてさわやかな少年は清水奈理友。中1。早貴の幼馴染。奈理友はとてもおっとりしている。けど何気にプレイボーイ。
奈理友と千奈美は姉弟だけど、恋人同士かしい。


「はぁ。」

「どうした?ちぃ。」

「あっ、みや。」

「何?恋煩い?」

「なっ…違うし。」

「どうせ、奈理友の事でしょ?」

「…。」

「図星なんだ?」

「うちとゆぅはさ、姉弟な訳じゃん?」

「そうだね。」

「だけどうちらは付き合ってるからさ…。」

「ちぃ。」

「お父さん怒るだろうなぁ。」

「悩むなんて、ちぃらしくない。」

「みや?」
21 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/31(金) 23:47
「別に姉弟だって付き合ってもいいじゃん。もし反対されてもちぃと奈理友は家族だもん。大丈夫だよ。」

「みや。」

「それになにかあったら奈理友がきっと助けてくれるって。」

「みや、ありがと。」

「あたしはちぃの親友だし、味方だからね。」

背が高くてちょっと色が黒くて笑顔が可愛い少女は清水千奈美。中2。奈理友の姉。奈理友と同じで早貴の幼馴染。
奈理友と姉弟だが付き合ってる。隣にいるのが夏焼雅。千奈美の親友。毎日千奈美から奈理友の事とかいろいろ相談
されている。雅は千奈美と奈理友が付き合うのを応援している。
22 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/31(金) 23:48
今日の更新は以上です。

やっと自己紹介終わるかな?
23 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/01(土) 18:33
「早貴〜。」

「あっ!千奈美ちゃん。」

「ゆぅいる?」

「奈理友くん?あそこにいるよ。」

「ありがと。」

千奈美は一番後ろの奈理友の席に行った。奈理友は寝てる。

「ゆぅ、ゆぅ。」

「ん…。」

「ゆぅってば!」

「んぁ?」

「帰るよ。」

「ちぃ〜。」
24 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/01(土) 18:37
「うわっ、ちょっ、急に立たないでよ。」

「ごめん。」

「ゆぅは背が高いからそれだけで目立つんだから。」

「ちぃだって後輩の教室にいるんだから目立つじゃん。」

「そっそうだけどさ。」

「ちぃ照れてる〜。」

「うっさい。早く帰るよ。」

「はいはい。」

「早貴、じゃあね。」

「また明日。」

「うん。じゃあね、千奈美ちゃん。奈理友くん。」

ホント姉弟っていうよりバカップル。喧嘩してるかと思えばちゃっかり、手つないでるし。千奈美が照れているのに対し、奈理友はデレデレ。
25 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/01(土) 18:41
その頃、えりかは…。

「はぁ、やっと掃除終わった。」

―ピンポーン。

「はぁーい。」

「やっほー、えりかちゃん。」

「やっぱ桃か。」

「何でそんな嫌そうな訳?」

「桃邪魔ばっかりするからさ。」

「失礼だなぁ。もぉだって家事くらいできるよ。」

「相変わらずキャラも変わってないし。」

「なによ〜?キャラって〜。」

「ん?ブリッ子。」

「えりかちゃん、ヒドい。」

「あははっ、ごめんごめん。」
26 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/01(土) 18:46
「むぅ。」

「桃お昼食べた?」

「まだだよ。」

「じゃあお詫びにお昼をごちそうしてあげるよ。」

「ホント?」

「俺の手作りだけど。」

「やった〜。」

背が低くて声が異様に高くて、ぶりっ子なのは清水桃子。千奈美と奈理友の母親。時折小指が立つ。桃子は若いころから
何かとすごかったためプロと呼ばれていた。そんな桃子の影響が子供達に及ぼし、千奈美と奈理友が付き合う原因になっている。

そして夕方になり…。

「ただいま〜。」

「お帰り。早貴。今日は部活ないんだ?」

「先生が出張だから休みだって。」

「そっか。」
27 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/03(月) 18:33
「「ただいまー。」」

「お帰り。栞菜、愛理。手洗って来なさい。」

「「はーい。」」

「「たっだいまー。」」

「おかえり。舞、千聖。」

「ふぁ、疲れた。」

「千聖。早く着替えて洗濯出しなさい。」

「はいはい。」

「はいは一回。」

「はーい。」

―ダッダッダッダ…。

「あっ!帰って来た。」

―ガチャッ。

「ただいまー!」
28 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/03(月) 18:36
「「「「「「おかえり〜。」」」」」」

「えりぃ。」

「うわっ、舞美。」

チュッ。

「やっぱこれしないと。」

「舞美//。」

「あの・・・。」

「ママ、するのはいいけど、みんないるんだけど…。」

「まぁいいじゃまいか。」

「…ママは意外と変態。」

「ん?」

「なんでもないよ。」

「そう?」

「うん。」

「よし、ご飯にしよう。みんな席に着いて。」

「「「「「「はぁーい。」」」」」」

「では、皆さんご一緒に。」

「「「「「「「いただきまーす。」」」」」」」
29 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/03(月) 18:40
梅田家は主夫のえりかをはじめ、男勝りの舞美、しっかり者の早貴、双子の愛理と栞菜、やんちゃな千聖、腹黒い舞と
7人それぞれが個性が豊かでいい家族だ。梅田家は今日もあの空の虹のように輝いている。

〜夫婦〜

「舞美お疲れ。」

「ありがと、えり。」

「どうだった?」

「今日も大変だったよ。」

「そっか。」

「でも楽しかったかな。」

「あははっ、舞美らしいや。」

「そういえばね、えり。」

「ん?」
30 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/03(月) 18:45
「今日、佐紀ちゃんにね、舞美ん家は大変だねって言われた。」

「へぇ。」

「子供が5人もいるからって。」

「舞美は何て言ったの?」

「大変なのはえりだって言っといた。」

「舞美。」

「えりがさ、家事とかやってくれてるからさ。」

「舞美だって大変じゃん。俺の代わりに仕事してるし。」

「あたしが好きでやってるんだから、えりは気にしなくて良いの。」

「それに、産むの大変だったのは舞美だから。うちは年子だからね。」

「そりゃ産むのは辛かったよ?でも絶対産みたかったんだ。えりとの子だし。」

―ギュッ。

「えり?」

「舞美。ありがとう。こんな俺と結婚してくれて。」
31 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/03(月) 18:49
「何言ってんの。(笑)あたしはえりが好きだから結婚したんじゃん。それにえりは十分カッコいいから大丈夫。」

「舞美。」

「だから惚れたんだぞ?とか言って。」

「おれも舞美が好きだから結婚したかったんだ。」

「えり。」

「俺には舞美しかなかったから。」

「ねぇ、えり。」

「何?舞美。」

「…しよ?」

「へっ?」

「ダメ?かな。」

「いいよ。」

「えり。」

「舞美。」

えりか達はいくつになってもバカップルのままだ。でもこの2人が結ばれなかったら早貴達は生まれてこなかっただろうし、そう思うとえりかと舞美はすごいと思う。
32 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/03(月) 18:51
清水家は…。

「「ただいま〜。」」

「おかえり〜。」

「お母さん、それ何とかならない訳?」

「ひどいなぁ、千奈美は。」

「しょうがないよ。ちぃ。これがお母さんの取り柄だから。」

「奈理友まで。」

「あははっ。」

「ところで今日は何回チューした?」

「なっ…するわけないじゃん。それになんでお母さんに言わなきゃいけないの?」

「一応もぉが親だし。照れてるって事はしたんだ?」

「まぁね。」
33 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/04(火) 20:28
「ゆっゆぅ。」

「いいじゃん。事実だし。」

「へぇ、やっぱりしたんじゃん。」

「数は数えてないけど…。」

「そんなにしたんだ?」

「うっさいなぁ、もういいでしょ?」

「とりあえず着替えてきな?佐紀ちゃん帰って来たらご飯にするから。」

「わかった。」

「あっ奈理友。」

「何?」

「シテもいいけど、静かにね。」

「わかった。」
34 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/04(火) 20:31
「お母さんゆぅになんか言ったでしょ?」

「別に〜。(笑)」

「ムカつく…。」

「まぁまぁ。ちぃ。落ち着いて。上行こ?」

「うん。」

佐紀が知らないうちに桃子が奈理友にいらんことを教えている。奈理友と千奈美はどうなるんだろうか…。

須藤家は…。

「ただいまー。」

「おかえり。」

「ママ、今日は早いんだね。」

「うん。」

「良かった。」

「いつもごめんね。」
35 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/04(火) 20:37
「しょうがないよ。ママはあたしのために働いてくれてるし。」

「梨沙子。」

「っ…ご飯食べよ?あたしお腹空いちゃった。」

「そうだね。」

「今日のメニューは何?」

「今日は梨沙子の好きなまぁ特製ハンバーグだよ。」

「やったー。」

「ほら、食べよ。」

梨沙子には父親がいないことを申し訳ないと思っている茉麻とそんな母親に心配をかけたくない梨沙子。お互いにお互いを
労りすぎて陰では人一倍苦労している。でも2人ならどんな困難も乗り越えて行ける。周りには佐紀と桃子、えりかと舞美。
梨沙子の周りには栞菜と愛理が。きっと周りが2人を助けてくれる。

1話 自己紹介 END
36 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/04(火) 20:38
自己紹介がちょっと長くなってしまいました。

回を重ねるごとにそれぞれの性格を出せたらいいと思います。

次回からは第二話が始まります。
37 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/04(火) 20:41
『第二話 清水家の危機!?』

幸せな家庭に亀裂が入るような事件が起きた。千奈美と奈理友の父親の清水佐紀がとうとうキレた。

「千奈美!菜理友!ちょっとここに座りなさい。」

「ちょっと、何?」

「何?お父さん。」

「お前達、付き合ってるんだって?」

「えっ…。」

「なんで知って…。」

「なんとなく分かってた。どうせ桃の仕業だろうし。」

「ごめんね。もぉ佐紀ちゃんを止められなかった。」
38 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 18:30
「お母さん。」

「どうなんだ!付き合ってるのか?」

「付き合ってるよ。」

「ゆぅ。」

「どうしてだ!!」

「どうしてって好きだからに決まってるでしょ。」

「…別れなさい。」

「なんで?別にいいじゃん。」

「良くない!お前達は姉弟なんだぞ?」

「そんなの分かってるよ!」
39 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 18:34
「姉弟で付き合うなんて有り得ないんだ。」

「お母さんは賛成だったよ?」

「桃はよくても俺は反対だ。」

「なんでよ!」

「ちぃ。」

「お前達はたとえ付き合っていたとしても結局は結婚出来ないんだ。」

「っ…。」

「お前達にそんな辛い思いさせたくないんだよ。」

「…お父さんの馬鹿っ。あたしは…ゆぅと別れる方がよっぽど辛いよ!!」

「ちぃ!」

「放って置きなさい。」

千奈美は家を飛び出した。悔しくて悔しくて涙が止まらなかった。行く先なんて決まっていない。けど全速力で走った。
40 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 18:40
「お父さん、見損なったよ。そんな薄情な人だと思わなかった。」

「奈理友!」

奈理友は千奈美を追いかけた。すでに千奈美の姿は見えなくなっていたが、とりあえず走った。奈理友も千奈美と同じように悔しかった。

「ったく、どうして分からないんだ。」

「…損な役だね。」

「別に俺は付き合っていても良いと思うんだ。でも、千奈美達の将来を考えると反対するしかなかったんだ。」

「佐紀ちゃん。」

「千奈美と奈理友には幸せになってほしいからな。」

佐紀は千奈美と奈理友の事を考えていた。このまま付き合っていても姉弟ということもあって世間体もあるし、いろいろと
不便だという事を分かっていたからだろう。さすが父親だ。佐紀もどうしたらいいのか分からなかった。
41 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 18:45
その頃、千奈美は…。

‘もぅ、お父さんの馬鹿。なんで分かんないのよ!!’

千奈美が行くあてもなく着いた場所は親友の雅の家だった。

―ピンポーン。

『はーい。あら、千奈美ちゃん。』

「こんばんわ。」

『雅ー。千奈美ちゃん来たわよ〜。』

「ちぃ?」

「やっほ…。」

「まぁとりあえず入りなよ。訳はうちの部屋で聞くから。」

「うん。」

雅は千奈美の様子が変だと思った。とりあえず家に上げて、中で悩みを聞こうと考えた。
42 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 18:48
「で、こんな時間にどうした?」

「お父さんにさ…。」

「何?ついに反対された?」

「…。」

「その表情は図星?」

「うん…。」

「奈理友は?」

「知らない…。家飛び出して来ちゃったから…。」

「それで、行く当てなくてうちに来たって訳?」

「ごめん、みや。」

「うちは別にいいけど。」
43 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 18:51
「あたしね…お父さんに別れなさいって言われて、ゆぅと別れたくなくてお父さんにムカついて出て来ちゃった。」

「ちぃ。」

―ポンポンッ。

「みや?」

「ちぃ頑張ったね。」

「ありがと…っ。」

「うちは何があってもちぃの味方だから。」

「みや。」

―ピンポーン。

誰か来た。誰だろう…。
44 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 18:55
一方、千奈美の後を追いかけていた奈理友は…。

‘はぁはぁ…。ちぃ、どこにいる?’

「早貴ちゃ〜ん。」

「あっ奈理友くん。」

「ちぃ来てない?」

「千奈美ちゃん?来てないよ。」

「そっかぁ。」

「とりあえず上がって。」

「ありがとう。」

奈理友は千奈美が行きそうな所が思いつかなくて、幼馴染の早貴の家に来た。
45 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 19:00
「あっ奈理友。久しぶり。」

「舞美さん。」

「どうした?」

「実は…お父さんに僕とちぃが付き合っているの反対されて…。」

「佐紀ちゃん、とうとうキレたか。」

「はい…。」

「それで奈理友は千奈美を捜しに来たんだ?」

「はい。でも行き先分からなくて…。」

「あぁ、多分千奈美は雅の所にいるかも。」

「ホントですか?」

「あたしが行ってくるから、奈理友はうちにいて。ここに連れてくるから。」

「分かりました。すいません、舞美さん。」

「別にいいよ。佐紀ちゃんにはいつもお世話になってるし。」

「ありがとうございます。」

「じゃぁ行ってくるね。」

「はい。」

舞美は雅の家に向かった。
46 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 19:09
雅の家に来た人物とは…。

『雅ー。舞美さんが来たわよ〜。』

「えっ?」

「なんで舞美さんが?」

「とりあえず下降りよっ。」

「うん。」

雅と千奈美は一階に下りた。

「よっ。」

「「舞美さん。」」

「やっぱりいた。」

「へっ?」

「あたし、千奈美を迎えにきたから。」
47 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 19:12
「なんでですか?」

「まぁいいじゃん。取りあえず帰ろ?」

「…はい。」

「じゃあお邪魔しましたー。」

「ちぃ、元気出して。」

「ありがと…。」

「じゃぁ明日学校で。」

「うん。」

千奈美と舞美は雅の家を後にした。舞美は千奈美を気遣いながら千奈美の隣をゆっくり歩く。千奈美は俯いたままだった。

「舞美さん。すいません…。」
48 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 19:16
「なんで謝るの?」

「だって迷惑かけたし…。」

「あたしの事は気にしないで。それに奈理友うちにいるから。」

「ゆぅが?」

「千奈美を捜しに来たみたい。」

「そうですか…。」

「あたしね。千奈美の気持ち分かるんだ。」

「舞美さん。」

「あたしとえりも親に反対されたの。でもね、えりが守ってくれた。」

「えりかさんが?」

「そう。えりが必死に親に頭を下げて結婚を許してもらえるように頑張ってくれたんだ。」

「そうなんですか。」

「佐紀ちゃんは別に反対をしてる訳じゃないと思う。」

「でも別れなさいって。」
49 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 19:20
「それは千奈美達がこのまま付き合ってても結婚は出来ないし、苦労すること分かってるから。」

「っ…。」

「佐紀ちゃんもいろいろあったから。」

「お父さんも?」

「だから千奈美達には幸せになって欲しいんじゃないかな。」

「舞美ちゃん。」

「そんなに心配しなくて大丈夫。奈理友もいるし、あたしがついてるから。」

「ありがとう…ございますっ…。」

「こら、泣かないの。」

舞美は千奈美を抱きしめた。いつも元気な千奈美がこんなにも弱く、泣いてると思う。ここら辺はまだ子供みたいだ。

‘佐紀ちゃん。千奈美達は本気みたいだよ。そろそろ許してあげたら?’
50 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/08(土) 19:24
その頃、奈理友は…。

‘ちぃ、大丈夫かなぁ。’

「そんなに千奈美が心配?」

「えりかさん…。」

「そんなに肩上がってると疲れるぞ。」

「ちぃが来るのか心配で…。」

「舞美がいるから大丈夫だよ。」

「そうなんですけど…。」

「俺らもさ、最初は親に反対されてたよ。」

「そうなんですか?」

「でも俺は舞美と結婚したかったから、必死に頼んだよ。」

「えりかさん。」

「佐紀もさ、全面的に反対してる訳じゃないと思うんだよね。」

「お父さんが?」

「そんな感じがする…。」
51 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/14(金) 23:09
「そうですか。」

「大丈夫だよ。俺と舞美もいるし、千奈美がいるんだから。」

「ありがとうございます。」

「奈理友は千奈美をなにがあっても守らなきゃダメだぞ。」

「はい。」

えりかは奈理友の頭を撫でた。背が高くて青少年で顔は大人びていても中身はまだ子供だ。

‘なぁ、佐紀。許してあげたらどうだ。奈理友達、真剣だよ。’


−ピンポーン。

「ほら、来た。」

「はい。」
52 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/14(金) 23:13
えりかと奈理友は玄関に向かった。

「ただいまー。」

「お帰り。」

「ちぃは…?」

「ほら、千奈美。入って。」

「…。」

「ちぃ!」

「とりあえず中入ろうか。」

「はい…。」

4人はとりあえず中に入った。なんとなく気まずい雰囲気。千奈美は下を向いたままだし、奈理友はそんな千奈美を心配してる。

「あたしとえりは二階にいるから何かあったら言って。」

「はい。ありがとうございます。」
53 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/14(金) 23:20
「2人でよく話し合うんだよ。」

「はい…。」

舞美とえりかは二階へ行った。千奈美と奈理友はとりあえずソファーに座った。しばらくは2人とも話さなかった。

「ゆぅ…ごめんね。」

「ちぃ。」

「あたし、悔しくって。」

「僕も悔しかった。」

「あたし、ゆぅと別れたくない…。」

「僕だって別れたくないよ。」

「あたしとゆぅは姉弟同士だからイケない事だって分かってるよ?でも好き…なんだもん。」

「ちぃ。」

「別れるなんて無理だよ…。」

千奈美は涙目になっていた。奈理友は千奈美を抱きしめた。
54 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/20(木) 23:12
「ゆぅ?」

「ちぃは僕が守るから。お父さんを必ず説得する。」

「ゆぅ。」

「ちぃ。」

「んっ…。」

(うわぁ、千奈美達、完璧俺達いるの忘れてるよ。)

(しょうがないじゃん。2人は今大変なんだから。)

(そうだけど…。)

(なんか初々しいよね。千奈美と奈理友って。)

(まぁ若いから。)
55 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/20(木) 23:16
(あたし達にもあんな時代があったね。)

(そうだね。)

(ねぇ、えり。)

(ん?)

(もしかして千奈美達寝たのかな?)

(どうだろ。)

(見に行こっ。)

舞美達は1階に降りて、千奈美達が座っているソファーに近づいた。

「ありゃ、爆睡。」

「奈理友のやつちゃっかり千奈美を抱きしめてるし。」

「あははっ、青春だね。あたし佐紀ちゃんに電話してくるからえり、千奈美達に何か掛けてあげて。」

「わかった。」
56 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/24(月) 22:47
舞美は千奈美と奈理友の父親の佐紀に電話をした。佐紀もなんだかんだ言って心配しているだろうと思ったからだ。

「というわけで千奈美と奈理友はうちに泊めるから。」

「ごめんな?舞美。」

「別に良いけど、ちょっと本気で怒り過ぎだんじゃない?」

「いゃ、そんなに言ったつもりはないんだけど…。」

「佐紀ちゃんのは結構キツイから。」

「舞美。」

「ちょっとは千奈美達の事も理解してあげたら?」

「分かってるよ。でも俺と桃の時もいろいろあったし、それを考えるとな…。」

「千奈美と奈理友は真剣だから。良く話し合った方がいいと思う。」

「千奈美達が帰って来たら話すよ。」

「佐紀ちゃん。」
57 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/24(月) 22:57
「千奈美と奈理友を頼んだ。」

「了解。」

舞美は電話を切った。全く世話の焼ける親子だ。

‘千奈美。佐紀ちゃんはちゃんと千奈美と奈理友の事考えてるよ。だからちゃんと話し合った方がいいよ。’

「なんかあたし達の子供みたいだね。」

「まぁ早貴の幼馴染だからな。」

「どうして恋愛って上手くいかないのかな…。」

「舞美。」

「姉弟なのに好きになっちゃうのかなぁ。」

「どうしてだろうな。俺にも分からない。けど…。」

「けど?」

「俺と舞美みたいに何かがあるんだよ。運命的な何かがさ。」

「えり。」

「2人の恋を応援しようよ。精一杯さ。」

「うん。」

「じゃ俺らも寝よ。」

「そうだね。」

次の日、千奈美と奈理友は家に帰った。何も知らない桃子は心配していた。その中で佐紀は1人落ち着いていた。千奈美と
奈理友は佐紀と話し合い、なんとか付き合っていい事になった。千奈美と奈理友は喜んだ。桃子も幸せそうな2人を見て、
嬉しそうだった。千奈美達はお礼も兼ねて舞美とえりかに報告をした。舞美とえりかはまるで自分の事のように喜んだ。
たとえ千奈美と奈理友が姉弟で結婚出来なくても、2人が一緒にいれれば楽しい時も苦しい時も乗り越えられる。きっと。
58 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/24(月) 23:01
ということで、『第二話 清水家の危機!?』

今回は梅田家ではなく、清水家にポイントを置いてみました。ここの場合は姉弟で付き合っているので禁断の恋なんですよ。だけど
お互いに好きすぎる故離れられない…。そんなゆりちなの関係がせつなくてでもなんかいいと思って書きました。やじうめがナイス
アシストしてます。

次回は第三話です。


≪第三話 奈理友の誕生日≫
59 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/24(月) 23:10
梅田家、清水家、須藤家の子供達はそれぞれ夏休みに入った。8月には奈理友の誕生日がある。千奈美だけは奈理友に
どんな誕生日プレゼントをあげようかとソワソワしていた。

「ねぇ、何がいいかなぁ。」

「奈理友の誕プレかぁ。難しいな。」

「ちゃんと考えてよ〜。」

「ちぃの彼氏ってか、弟何だから自分で考えなよ。」

「分かんないからこうしてみやに頼んでるんじゃんか〜。」

「ちぃに分かんないんだったらうちに分かる訳ないじゃん。」

千奈美の相談に半ば強制的にのらされている親友の雅。悩む千奈美を呆れた目で見ている。

‘勉強には一切悩まないくせに奈理友の事になると悩むんだから…。’

「趣味とか分かんないの?」

「分かんないなぁ。ゆぅ大体あたしに合わせてくれるから。」

「じゃあもう奈理友に直接聞けば?」

「それが出来たら苦労してないって。」

「桃さんに頼むとか?」

「お母さんに?絶対いや。馬鹿にされるってか、変な事言いそうだし。」
60 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/26(水) 17:44
「じゃあどうする?」

「ん〜早貴に頼もうかな。」

「あぁそれいいかもね。」

千奈美は早貴に奈理友が何が欲しいか聞いてもらう事にした。

「ということなんだけど…。」

『あたしが奈理友くんに聞くんだよね?』

「うん。ダメかな?」

『分かった。』

「ホント?」

『千奈美ちゃん困ってるみたいだし、聞いてあげる。』

「ありがと、早貴。」

『どういたしまして。』

早貴は奈理友に誕生日プレゼントに何が欲しいか聞いてくれるみたい。早貴は奈理友の部活のマネージャーだから多分
聞けると思う。奈理友の部活はというと陸上部。奈理友は長距離専門。足が長いからかなり速い。
61 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/02(火) 09:16
日本語でおk
62 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/02(火) 13:27
>61さん

ありがとうございます。
63 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/02(火) 13:32
‘休憩〜。各自ストレッチや水分補給などしてください。’

「奈理友くんお疲れ。」

「あっ早貴ちゃん。」

「今日も速かったね。」

「まだまだだよ。」

「そうかなぁ。十分速いと思うけど。」

「僕はまだ上を目指すんだ。」

「そっか。」

「うん。」

「あっ、そういえばさ、奈理友くん。もうちょっとで誕生日でしょ?」

「そうだね。」

「どんなのがいい?」

「へっ?」

「誕生日プレゼント。」
64 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/02(火) 13:38
「ん〜特に欲しいっていうのはないかなぁ。なんでもいいよ。」

「なんか具体的に欲しいとかないの?」

「今はないかな。ってか早貴ちゃんさ、ちぃに頼まれた?」

「えっ、違うよ。」

「僕はちぃがくれるものならなんでも良いって言っといて。」

「奈理友くん。」

「練習に戻るね。」

「あっうん。」

奈理友は感が冴えてるから千奈美の企んでる事が分かる。それには早貴もたじたじだ。奈理友は涼しい顔して練習に戻った。

「早貴、どうだった?」

『特にないって。なんでもいいって言ってた。』

「マジ!?」

『実はさ、奈理友くんにちぃに言われたでしょ?って。』

「早貴はなんて言ったの?」

『あたしは違うって言ったんだけどさ…。』
65 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/02(火) 13:41
「ゆぅ感が鋭いからなぁ。」

『奈理友くん、千奈美ちゃんがくれるものならなんでも良いって。』

「っ///。」

『だからさ、なんか手作りのものでも良いんじゃないかな。』

「早貴。」

『まぁ良く分かんないけどさ。』

「分かった。考えてみる。」

『そっか。』

「早貴いろいろありがと。」

『どういたしまして。』

千奈美は奈理友に手作りの何かをあげることに決めた。

「ゆぅが好きな物かぁ。分かんないし、しゃ〜ない。お母さんに聞くか。」
66 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 19:38
千奈美は奈理友が何が好きなのか分からなかった。ていうか、知らなかった。あまりにも長くいすぎたから気にしていなかった
のだろう。千奈美は母親の桃子に奈理友が何が好きなのか聞きに行った。

「奈理友が好きなもの?」

「お母さん、何か知らない?」

「知ってるよ。」

「ホント?教えて欲しいんだけど。」

「え〜?どうしよっかな。」

「お母さん。」

「奈理友はね〜もぉが作ったオムライスが好きなんだよ。」

「オムライスかぁ。」

「何?千奈美なんかするの?」

「なんでもない。」
67 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 19:42
「え〜教えてくれても良いじゃん。」

「ヤダよ。お母さんには言わない。」

「むぅ、千奈美の意地悪。」

「でも…教えてくれてありがと…。」

「お礼言うなんて珍しいじゃん。」

「うっさいなぁ。ちょっと出かけてくる。」

「あんま遅くならないうちに帰ってきなね?」

「分かってる〜。」

「(全く千奈美は佐紀ちゃんに似て素直じゃないんだから…。でもホント奈理友が好きなんだね。)」

「桃、何ニヤニヤしてるの?」

「あっ佐紀ちゃん。」

「気持ち悪い。」
68 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 19:45
「ヒド〜イ。いゃね、千奈美がさ奈理友の好きなもの教えてって来たからさ。」

「千奈美が桃に?」

「ほら、もうすぐで奈理友の誕生日だから。」

「あぁ。」

「なんか千奈美頑張るんじゃない?」

「そうかもな。」

「いいなぁ、ピュアで。もぉ達もあったね。」

「あったっけ?」

「もぅ、佐紀ちゃん。とぼけちゃって〜。」

「はぃはぃ、もう分かったからご飯作ってよ。」

「佐紀ちゃんも一緒に作ろうよ。」

「いゃ、俺作れないし。」

「佐紀ちゃん。」
69 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 19:51
佐紀と桃子はなんだかんだいって仲が良い夫婦だ。ホントこの背が低い2人からあんなに背の高い千奈美と奈理友が生まれて
くるなんて誰も想像しなかっただろう…。

その頃、千奈美は梅田家に向かっていた。

―ピンポーン。

「は〜い。あっ千奈美。」

「えりかさん。」

「どうした?」

「あっ…あの、あたしに料理教えてください。」

「へっ?」

「もうすぐゆぅの誕生日で…誕生日プレゼントに何をあげようか分からなくて…ゆぅが好きなオムライスを作ろうと思ってるんですけど…あたし料理出来なくて…。」

「千奈美。」

「えりかさん料理上手だから教えて欲しくて。」

「分かった。教えてあげるよ。」
70 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 19:57
「ほっホントですか?」

「とびっきり美味しいの教えてあげるよ。俺特製レシピ。」

「ありがとうございます。」

「今日はもう遅いから明日また来な?明日は土曜日だから朝から教えられるし。」

「はい。じゃあこれで失礼します。」

「1人で大丈夫?俺送っていこうか?」

「いぇ、大丈夫です。」

「そうか?じゃぁ気を付けてね。また明日。」

「はい。おやすみなさい。」

千奈美は外に出た。えりかが教えてくれると言ったからかホッとしていた。ここでもしダメと言われたら桃子に言うしか
なかったから。でも千奈美は何としてもそれだけは避けたかった。

「あれ?千奈美ちゃん?」

「ちぃ?」

「ゆぅ。」

ちょうど早貴と奈理友が部活の帰りで来た。

「千奈美ちゃん、なんでいるの?」

「ちょっとね。」
71 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 20:03
「なんか怪しい。ちぃなんか隠してるでしょ?」

「かっ隠してなんかないから!ほら、帰るよ。早貴じゃあね。」

「あっうん。じゃあね。」

「ちぃ待ってよ〜。」

「早く〜。」

千奈美は奈理友の腕を掴んで歩きだした。言ってしまいそうになったけど、これだけは誕生日当日まで内緒にしなければならない。

「ちぃ。」

「ん〜?」

「なんで早貴ちゃん家にいたの?」

「内緒。」

「え〜教えてよ。」

「だ〜め。後でのお楽しみ。」

次の日、千奈美はえりかにオムライスを教わりに行った。始めは卵もろくに割れない位ひどかった。えりかはそんな千奈美を怒ったりせず、
優しく丁寧に教え、千奈美も頑張った甲斐もあって日に日に上達していった。

「大分、千奈美上手くなったね。」

「えりかさんのおかげです。」
72 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 20:09
「これなら奈理友も喜ぶよ。」

「ありがとうございます。」

「明日上手く行くといいね。」

「はい。」

「これが一番のポイント。作る時に千奈美の気持ちをしっかり込めるんだぞ?」

「はい。」

「そうすれば奈理友に伝わるから。」

「頑張ります。」

千奈美は満面の笑みで家に帰った。「これならゆぅに喜んでもらえる。」と。数日前の千奈美とは比べられない
位自信に満ち溢れていた。「こんなに頑張ったもん。絶対上手く行くはず。」

「あの、お母さん。」

「何?千奈美。」
73 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 20:12
「明日さ、奈理友と2人きりになりたいから午前中だけ、お父さんと出かけてくれない?」

「佐紀ちゃんと?」

「うん。お願い。」

「分かった。久しぶりに映画でも見てくる。えっでも2時には帰ってくるから。」

「ありがと、お母さん。」

「素直だね。」

「いいじゃん。別に…。」

千奈美はどうしても桃子には素直になれなかった。桃子がこういう性格だからというのもあるがやはり照れがあるんだろう。
74 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 20:16
そして8月3日。奈理友の誕生日当日が来た。千奈美は朝から落ち着かない。昨日からそれがやっぱり気になってなかなか
寝れず、結局いつもより早く起きた。奈理友は千奈美同様朝に弱く、いつ起きてくるか分からない。一応今回のメインの
オムライスはお昼御飯として作る予定。

「ちぃ、おはよ。」

「おはよ。」

「お母さん達は?」

「あぁ、出かけたよ。」

「そっかぁ。」

「ゆぅ。」

「ん?」

「誕生日おめでとう。」

「ありがとう。」
75 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 20:21
「お昼さ、オムライスで良い?」

「いいよ。」

千奈美はキッチンに向かってオムライスの準備に取り掛かった。しばらくすると奈理友が気になったのか千奈美の後ろに立っていた。

「ちぃ、大丈夫?」

「大丈夫。ゆぅは誕生日なんだから座ってて?」

「でも…。」

「いいから。」

千奈美は奈理友をソファーに座っているように言い、オムライス作りに専念。奈理友はちょっと千奈美が
構ってくれないからちょっと寂しそう。千奈美はえりかに言われたとおり自分の気持ちを込めた。

「よし、出来た。」

ふっくら卵にケチャップでメッセージを書けば出来上がり。千奈美が描いたメッセージとはもちろん…『大好き』。
76 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/06(土) 19:36
「ゆぅ、出来たよ。」

「わぁ、ちぃありがとう。」

「誕生日プレゼント何がいいか分からなくて手作りのものにしようと思ってお母さんにゆぅの好きなもの聞いたの。
それでオムライスが好きって聞いたからえりかさんに教わってたんだぁ。」

「だから早貴ちゃん家にいたんだ。」

「うん。美味しいか分からないけど食べてみて?」

「僕はちぃがくれるものならなんでもいいのに。でもすごい嬉しいよ。」

「ゆぅ。」

奈理友はオムライスを一口食べた。出来たてで熱いのかちょっと顔がむってなった。

「どう?」

「おいしいよ。すごくおいしい。ちぃも食べてみて。」

「うっうん。」

千奈美も恐る恐る口に含んだ。作ってる間に余裕なくて味見していないからちょっと不安になった。

「おいしい…。」

「でしょ?ちぃありがとー。」

「どういたしまして。」
77 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/06(土) 19:38
「後さ、ちぃ。」

「ん?」

「ちぃ頂戴?」

「へっ?あっあたし!?」

「そう。ちぃ。絶対大事にするから。」

「ばかっ///。」

「ちぃ顔真っ赤。」

「ゆぅがそんな事言うから。」

「ちぃ可愛い。」

「ゆっゆぅ。」
78 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/06(土) 19:45
「早く片付けてさ、イチャイチャしよ。」

「っでも2時にはお母さん達帰って来るって…。」

「まだ2時間あるじゃん。」

「そうだね。」

「だから早く片付けよ。」

「うん。」

千奈美と奈理友は皿洗いを一緒にした。高い所に戻すものを奈理友が片づけたり千奈美が懸命にお皿洗ったりしているのを見ると
まるで新婚夫婦のように見えた。そして片付けが終わってから桃子達が帰ってくるまでイチャイチャした。2時ピッタリに桃子達
が帰って来て焦った事は内緒だ。ちょっと千奈美の服がはだけてて桃子に突っ込まれたのは言うまでもない。

「ちぃありがとね。僕嬉しかった。」

「ごめんね。こんな事しか出来なくて…。」

「すごいよ、ちぃ。僕のためにいっぱい練習したんでしょ?」

「料理出来ないから…。」
79 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/06(土) 19:50
「おいしかったし、大丈夫だよ。」

「ゆぅ。」

「ちぃ。」

「んっ…っぁ…。」

「ちぃ可愛い。」

「…るさい。」

「千奈美ー、奈理友ー。ご飯食べに行くから降りて来て。」

「「は〜い。」」

「ちぃ。」

「ん?」

「続きは夜にさせてね。」

「…馬鹿。」

千奈美は奈理友に作ったオムライスが上手く行ったのか不安だった。美味しかったけど、なんとなく納得がいかなかったんだろう。
でも奈理友が喜ぶ姿を見て千奈美も笑顔になった。

HAPPY BIRTHDAY!奈理友♪
80 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/06(土) 19:51
ということで、第三話 奈理友の誕生日でした。

ちょうどこの話を書いたときが8月で熊井ちゃんの誕生日が近かったからこういう話になりました。
料理に関してちぃが桃に聞かないところがポイントです。

次回からは第四話になります。
81 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/10(水) 18:13
『第四話 梅田家の夏休み』


今日は家族みんなでキャンプに行く事になった。あたしの仕事が休みになったからえりが「キャンプに行ってみるか。」って。
そしたら子供達みんな大喜び。仕事やらなんやら忙しくて連れて行ってあげれなかったからね。昨日の晩からみんな大はしゃぎで
準備を進めていた。

「みんな準備出来た?」

「出来たよ。」

「じゃあキャンプへLet`s Go!」

「「「「「「おー!」」」」」」

「運転はえりであたしが助手席ね。」

「えっ?俺運転?」

「あたしがやっていいの?」

「止めて!お母さん。お父さんが運転してね。」

「早貴ヒド〜イ。」

「お父さんも見たでしょ?お母さん飛ばすし荒いからダメ。」

「分かったよ。」
82 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/11(木) 23:36
「あたし、愛理の隣〜。」

「俺後ろ〜。」

「舞も。」

「ほら、ちゃんとシートベルトして。」

「「「「はぁーい。」」」」

「曲何にする?」

「ん〜俺はなんでも良いよ。」

「みんな何が良い?」

「「「「「℃-ute!」」」」」

「息ピッタリだな。」

「ホントみんな好きだね。」

「ママ、早く。」

「分かった。じゃぁいくよ。」

〜♪

車中に℃-uteの歌が流れる。子供達は大熱唱。なぜか子供5人とも℃-uteの大ファン。なんでも℃-uteが自分たちに似ているから
みたい。そんな似てないと思うけどなぁ。えりは曲流している間も運転に集中。栞菜と愛理はイチャイチャ、千聖と舞はプロレス
中。早貴はその審判してる。
83 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/16(火) 18:40
「ねぇ、えり。」

「ん〜?」

「なんかキャンプ久し振りだね。」

「そういえばそうだね。」

「いつ以来だっけ?」

「あれじゃん?大学最後の夏の…。」

「あっ佐紀ちゃん達と行った時?」

「そうそう。それ。」

「じゃぁ12年ぶりだね。」

「もう、そんなになるかぁ。」

「あたし達も年取ったね。」

「まぁな。」
84 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/16(火) 18:44
「あれ?でも計算合わなくない?」

「なんだ。早貴聞いてたのか。」

「あたし2歳じゃん。」

「あぁあたし達デキ婚だから。」

「嘘!?」

「えへ。」

「やっぱりパパ達エロかったんだ?」

「栞菜。」

「…パパ変態。」

「愛理〜。(泣)」

「まぁまぁ愛理。」

「えりはね、Hの時は積極て…。」

「舞美何言って…。」

「ホントの事じゃん。」

「でもやる気なのは舞美からじゃん。」

「まぁそうだけどさ…。えり意地悪じゃん。」

「あれは舞美が…。」

「ママは℃変態と…。(メモを取る。)」

「ん?誰かなんか言った?」
85 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/16(火) 18:48
「言ってないよ。」

「気のせいかなぁ。」

「父ちゃ〜ん。」

「なんだ?千聖。」

「お腹空いたよ〜。」

「もうちょっとで着くから待ってろ。」

「待てない〜。」

「千聖。えり運転中だから我慢して。」

「はーい。」

「ほら、着いたぞ。」

「「「「わ〜い。」」」」

「お疲れ様、えり。」

「ありがと、舞美。」

あたし達はやっとキャンプ場に到着。子供達は大はしゃぎ。
86 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/20(土) 14:21
「あたしテント張るね。」

「俺も手伝うよ。」

「ううん、大丈夫。えりはバーベキューの準備して?」

「分かった。」

テント張る係があたし、栞菜、千聖、舞。バーベキューで食べる食材などを切る係が、えり、早貴、愛理に分かれた。

「よし、出来た。」

「ねぇママ。」

「ん?どうした?」

「テントの部屋割りどうするの?」

「あっ考えてなかった。後でえりと決めとく。」

「まぁいいけど。あたし愛理んとこ行こっと。」

「川があるよ。舞遊ぼっ。」

「うん!」
87 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/20(土) 14:30
「バーベキューの時間までまだ時間あるから早貴と愛理も遊んで来て良いよ。」

「「はーい。」」

「えり。」

「あっ舞美。」

「えりも少し休憩したら?」

「おぅ。」

「あのさ。」

「ん?」

「部屋割りどうする?」

「そういえば決めてなかったね。」

「普通に男女で分けたら5と2で女の子の方キツイしね。」

「1人か2人こっちくるか。」

「あたし、いこっか?」

「そしたら子供達だけになるじゃん。」

「そっか。じゃぁみんなに希望取ろ。」

「おぅ。」
88 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/20(土) 14:34
「なんかみんなはしゃいでるね。」

「早貴以外は川遊びとかしたことないからな。」

「そうだね。」

「舞美も行って来たら?」

「えりは?」

「俺は良いよ。準備してる。」

「じゃぁあたしもえりと一緒にいる。」

「(照れる…。)」

その頃、あたし達の子供達は…。

「わーぃ、わーぃ。川だー!」

「千聖はしゃぎ過ぎ。」

「舞もおいでよ。」

「っ…冷た〜い。」
89 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/22(月) 17:09
「愛理。うちらも行こ。」

「うん。」

「危なくないところにしなねーっ。」

「分かったー。」

「姉ちゃんも遊ぼうよ。」

「うん。」

「千聖待ってよ〜。」

「どうだ?舞。すごいだろ?」

「千聖。そんな所に登ったら危ないよ。」

「大丈夫だよ、姉ちゃん。っうわ…。」

「千聖!危ない。」

―バシャーン。

千聖が岩から足を滑らして落ちた。あそこら辺たしか深いんだよね…。

「えり。どうしよう。千聖落ちた。」

「大丈夫。俺が助けるから。」
90 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/22(月) 17:15
「えり。」

えりは走って川に入った。どんどん深い方へ歩いて行く。川はどんどん深くなってしまいには泳がないと危険な所に
入って行った。えりは昔から泳ぐのが得意だった。他のスポーツはあたしの方が出来るけど水泳だけはえりの方が上。
颯爽(さっそう)と千聖を抱えて泳ぐえりはとてつもなくカッコ良かった。昔佐紀ちゃん達と来た時も、えりが溺れた
あたしを助けてくれた。

「ぷはぁ〜。」

「千聖。大丈夫?」

「千聖、アンタ〜。(怒)」

「まぁまぁ舞美。」

「えり。」

「千聖。もうあんな危険な事するんじゃないぞ?」

「ごめん、父ちゃん。」

―ポンポン。

えりは千聖の頭を優しく撫でた。えりは子供達に甘い。今回の事もちょっとは叱った方が良かったと思うんだけど…。まぁ
えりに免じて許してあげなきゃね。

「怪我なくて良かった。」

「ありがと、父ちゃん。」

「えり、千聖。着替えてきな?風邪引くと大変だから。」

「分かった。ほら、行くぞ千聖。」

「うん。」
91 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/22(月) 21:09
≪訂正≫

90の「千聖。アンタ〜。(怒)」→「千聖。アンタね〜…。(怒)」でした。

すいません。。
92 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/26(金) 14:15
えりは千聖を連れてテントに行った。5分もかからないでえり達は戻ってきた。

「よし、ご飯にするか。みんなテーブルとか用意して。」

「「「「「「はぁーい。」」」」」」

手分けしてテーブル、お皿、コップなどを用意した。えりはバーベキューをやるために火を起こしていた。
早貴と愛理は肉や野菜を切ったり、おにぎりを作った。

「焼き始めるぞ〜。」

「「わぁーい。」」

ジューッ、ジューッ。肉が焼ける良い音がする。美味しそうな匂いまでしてきた。子供達は焼けるのを楽しみ
にしている。

「みんな喧嘩しないで取るんだぞ?」

「俺これ〜。」

「千聖ずるい〜。」

「へへ、早い者勝ち。」
93 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/26(金) 14:18
「愛理、何食べる?」

「栞菜は?」

「ん〜あっ…!」

「「トウモロコシ〜。」」

「ぷっ…。」

「「アハハッ。」」

「やっぱり一緒だったね。」

「だね。」

「パパ、トウモロコシ頂戴〜。」

「あたしも。」

「おぉ、どんどん食え。」

「母ちゃん食べ過ぎだよ。」

「だってお腹空いてたんだもん。」

「早貴も食べな?」

「うん。」

「お姉ちゃん、取ってあげる。」

「ありがと。舞。」
94 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/26(金) 14:20
「えり。」

「ん?」

「食べさせてあげる。」

「恥ずかしいよ。」

「いいじゃん、久し振りに。」

「みんないるし。」

「えり、食べる暇ないんだから。ほら、あ〜ん。」

「ん…。」

「えり、どう?」

「おいしい。」

「ママ達恥ずかしくないのかな。」

「まぁあたしらのママ達だからね。平気なんじゃない?」
95 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/29(月) 20:13
バーベキューも楽しく出来たし、お腹いっぱい食べた。あたしはちょっと食べ過ぎたかな?(笑)片付けも終わって
みんなはリラックスしてる。早貴はイスに座って小説読んでいる。栞菜、愛理、舞、千聖はひとつのテントでお昼寝中。
あたしとえりはというと…。

「えり。」

「おぉ、舞美。」

「何してんの?」

「ん?川眺めてた。なんか懐かしいなぁって思ってさ。」

「久し振りだからね。」

「今日さ千聖が溺れた時、俺必死だったんだ。」

「カッコ良かったよ。」
96 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/29(月) 20:16
「前にさ、舞美助けたのを思い出してた。」

「えり。」

「なにがなんでも舞美を助けなきゃって。」

「あたし馬鹿だったね。」

「俺が落ちる前に止めれば良かった。」

「ううん、えりは悪くないよ。助けてくれたし。」

「舞美。」

「あたしはえりが助けてくれて嬉しかった。」

「舞美は俺の大事な人だし、そりゃ助けるよ。」

「っ///。」

「昔の話するの恥ずかしいな。」

「だね。」

「舞美。」

「えり…んっ。」

えりがあたしにキスをした。すごい優しかった。あたしはえりの手を握った。えりも握り返してくれた。
97 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/29(月) 20:23
「ねぇ、えり。」

「どうした?舞美。」

「写真撮ろうよ。家族写真。」

「いいねぇ、撮ろう。」

「みんな〜、集合〜。」

「んぅ、なに〜?」

「気持ち良く寝てたのに…。」

「今から家族写真撮るよ。」

「写真?」

「そう。今日の記念に。」

「よし、みんな集まれ。」

「はぁい。」

えりがセルフタイマーに設定し、シャッターを押す。人数が多いから三段に分けた。一段目が千聖と舞、二段目が栞菜と愛理と早貴。
そして三段目があたしとえり。写真になるといつもこの並びで撮る。

‘1+1=?’

‘‘‘にーっ。’’’

―パシャッ。

帰ってから写真見るの楽しみだなぁ。(カメラは一眼レフだから現像しないと見れない。)

「じゃぁ部屋割り決めようっか。」

「あっ忘れてた。」

「お母さん〜。」

「ごめんごめん。」
98 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 15:01
「大体は男女で分かれる形なんだけど、それだと女の子の方がキツイからさ、誰か一人こっち(男の方)に来てくれないかな。」

「あたし行く。」

「愛理?」

「パパと寝たい。」

「じゃぁあたしも。」

「栞菜。」

「えり、これでいい?」

「俺は別にいいよ。」

夜はえりがあるもので食事を作ってくれた。キャンプにはキャンプファイヤーがつきものって事でみんなでやった。子供達には新鮮だったみたい。

「じゃぁそろそろ寝よっか。」

「「「「「「はーい。」」」」」」

テントはあたし、早貴、舞とえり、栞菜、愛理、千聖に分かれた。

「ねぇ、お母さん。」

「何?早貴。」

「お母さんとお父さんはどこで知り合ったの?」
99 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 15:06
「あたしとえりは元々幼馴染だったんだ。家も隣でいつも一緒だったから、あたしはえり以外と一緒にいるのは想像つかなかった。」

「そうなんだぁ。」

「えりも同じ気持ちだったみたいで中学生になって付き合うようになった。それからずっと一緒。」

「なんかお母さんたちすごいね。」

「そう?」

「同じ人とそんな長くいれてさ。」

「早貴。」

「でもお母さん達が出会わなかったらあたし達いないんだよね。そう考えるとやっぱりすごいよ。」

「ありがと。」

―――――――――

「ねぇ、パパ。」

「ん?」

「あたしと愛理が付き合ってるの反対しないの?」

「あぁ、別にしないよ。」

「パパ。」
100 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 15:11
「なんで?」

「俺と舞美は出来るだけ子供達の好きにさせてあげようって決めたし、栞菜と愛理が好きだ同士なら親が反対する権利ないじゃん。」

「パパ。」

「栞菜達の好きにしていいんだよ。」

「ありがと。」

「千聖だって中学生になってもフットサル続けていいからな?」

「父ちゃん。」

「俺と舞美はなにがあってもお前達の味方だから。」

「「「ありがとう〜。」」」

えり、愛理と千聖にしがみつかれて寝てる。栞菜は愛理に抱き付いてる。えりはカッコいいお父さんだよ。いつもありがとう。
次の日、朝になって帰る支度をした。帰りの車はみんな爆睡。昨日遊び疲れたんだね。

「舞美。」

「ん?」

「楽しかった?」
101 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 15:15
「うん。」

「良かった。」

「えりは?」

「楽しかったよ。子供達と遊べたし。」

「みんな疲れて寝ちゃった。」

「寝顔可愛いな。」

「自分たちの子供だからね。」

「まぁ舞美が一番だけど。」

「もぅ、えりったら。(バシッ。)」

「うぉっ、危ねっ。」

「あっごめん、えり。」

「舞美危ないから。」

「えりが恥ずかしい事言うから//。」

「ホントの事だから。」

「えり。」

「とりあえず家帰ろう。」

あたし達のキャンプはこうして幕を閉じた。いろいろハプニングもあったけど楽しいキャンプだった。夏休みはまだ始まったばかり。今度は何しようかな。
102 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 15:16
ということで、第四話終わりです。

今回は舞美目線で書いてみました。
うまくできているか不安ですが。

次回は第五話です。
103 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/05(月) 17:45
「第五話 あたしと小説のどっちが大切?」

あたし、梅田愛理は1時間前から悩んでいます。

「ねぇ、栞菜。」

呼んでも返事がない。あたしの悩みの種はそう…双子の姉、もとう恋人の栞菜だ。栞菜は小説を読むのに夢中で
あたしをほったらかし。さすがにそろそろ構ってほしいんだけど…。いつもならあたしが嫌って言っても無理
矢理するくせに。今日に限って触れても来ない…。

「か〜んな〜。」

「…。」

むぅ、早く気付いてよ。馬鹿栞菜。

「栞菜ってば!」

「っうわ、愛理。どうかした?」
104 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/12(月) 23:03
「あたしいるのに栞菜は小説ばっかり。」

「あっごめんごめん。この小説面白くってさ。」

「…栞菜はさ、小説とあたしどっちが大切なの?」

「えっ?」

「あたしをほっといてまで読むことなの?」

「ちょっ、愛理。」

「…今日はパパ達の所で寝る。」

平然と答える栞菜にムカついてあたしは部屋を飛び出した。バ栞菜…。あたしもちょっとわがままだったと思うけど受け止めて
くれたっていいじゃんか。あたしと栞菜は双子。でも双子でもあまり似ていない方。顔も似てないし、性格もバラバラ。
話とかかぶったりするけど、全然違う。たまに本当に双子なのか分からなくなる…くらい。

―コンコンッ。

「はい。」

「…パパ。」

「おぉ、愛理。どうした?」

「今日さ、一緒に寝ていい?」

「良いけど、栞菜は?」

「…知らない。」
105 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/12(月) 23:09
「えり。」

「そっか。じゃ寝よっか。おいで愛理。」

「ありがと、パパ。」

(ちょっ、えり。いいの?)

(明日、理由聞くよ。愛理まだ言わないだろうし。)

(でも…。)

(大丈夫だから。)

パパはあたしに何も聞かずに部屋に入れてくれた。ママは何か言いたそうだったけど、パパが止めていた。この日は
パパとママの間に入って寝た。何か小さい頃を思い出した。ほんのちょっとしか経ってないけど、懐かしく感じた。

〜Kanna side〜

あたしなんかしたのかな…。たまに愛理の考えが分からなくなる。双子だからって全部が全部分かる訳じゃない。
愛理、小説に妬いた?あたしが集中しすぎて愛理をほったらかしにしたからかな。愛理、一回拗ねると長いんだよね…。

「はぁ、愛理。」
106 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/12(月) 23:14
〜Airi side〜

「…理、愛理。」

「ん…。」

「そろそろ起きないと学校遅れるぞ?」

「…今日休む。」

「具合悪いのか?」

「行きたく…ない。」

「分かった。もう少し寝てな?」

パパ、ごめん。もうとっくに栞菜を許してるけど、どんな顔して会えばいいのか分からない。あたしが勝手に拗ねちゃったし。

「あれ、えり。愛理は?」

「今日は学校休むってさ。」

「なんで?」

「具合悪いの?」

「なんか行きたくないんだってさ。」

「かんちゃんなんかした?」

「無理やりヤッたとか?」

「こら、千聖。」

「ごめん、母ちゃん。」

「別にそんなんじゃ…ないよ。」
107 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/08(日) 19:36
こちらも楽しみにしていますよ☆
108 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/10(火) 14:12
>107さん

ありがとうござます。
109 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/10(火) 14:18
〜Kanna side〜

愛理、休むんだ…。まだ怒ってるのかな。てか、嫌われた?あたし…愛理に嫌われたら生きていけないよ。

「ご飯食べな?みんな遅刻するぞ。ほら、舞美も。」

「でも…。」

「愛理は後で俺がなんとかするから。」

「えり。」

「お父さん。」

「パパ。」

「そんな顔すんなって。笑顔、笑顔。」

愛理の事が気になったけど、とりあえずパパに任せた。きっとパパが助けてくれる。そう信じてあたしは
学校に行った。

「おはよ〜。」

「おはよう、りーちゃん。」

「あれ?愛理は?」

「休み。」

「体調悪いの?」

「行きたくないんだって。」
110 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/10(火) 14:22
「かんちゃん何かしたの?」

「なんで?」

「愛理拗ねるのって大体かんちゃん絡みだし。」

「りーちゃん。」

「あたしに言えない?」

「実はさ…。」

あたしは昨日の出来事を話した。あたしが小説に夢中になりすぎて愛理をほったらかしにした事、小説と愛理どっちが
大切って聞かれた事。りーちゃんに包み隠さず話した。りーちゃんはあたしと愛理の幼馴染だからよく性格をしって
いる。あたし達以上にあたし達を知っていると思う。

「で、愛理が拗ねたって訳?」

「そうみたい…。」

「ん〜これはなんとも言い難いかも。かんちゃんも悪いかもしれないし、愛理が悪いかもしれない。」

「りーちゃん。」
111 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/10(火) 19:03
「双子なんだからお互いが今、何してほしいとか分かるんじゃないの?」

「そりゃ多少…。」

「愛理はただ寂しかっただけだと思う。かんちゃんに構ってほしかったんだよ。何気に愛理は寂しがり屋だから。」

「そうかなぁ。」

「きっとそうだよ。愛理、多分かんちゃんを待ってるよ?」

「りーちゃん。」

「帰ったら愛理に謝ったら?」

「うん。」

やっぱりりーちゃんの方があたし達の事知ってるね。あたしと愛理は双子っていうだけでお互いに性格を理解
してないかもしれない。一緒にいるのが当たり前だったから、表面上だけしか見ていなくて愛理の気持ちを気
づいてあげられなかった。ごめんね、愛理。
112 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/10(火) 19:09
〜Airi side〜

「愛理〜。一回降りてきな?」

みんな学校に行ってて、今家にはあたしとパパだけ。パパはあたしに無理をさせず自分から言うまでは待ってくれる。
ホント優しいパパ。

「…はよ。」

「おはよう、愛理。お腹空いたっしょ?」

「うん。」

「俺も今から食べるからさ、愛理も食べよ。愛理の好きな牛乳あるし。」

「ありがと、パパ。」

パンにサラダ、さらに卵焼きまで。それ+牛乳。パパ…あたしが食べるの待っててくれたんだ。先に食べたらいいのに。
それをしないのはパパの優しさ。

「先に食べてても良かったのに。」

「それじゃ愛理が寂しいじゃん。それに愛理と話したかったから。」

「パパ。」

「俺に話してみ?言える範囲でいいからさ。」

「実はね…こんな事があったの。」
113 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/11(水) 18:36
あたしはパパに話した。栞菜が小説に夢中になっていた事に妬いた事、小説とあたしのどっちが大切って聞いたこと。
パパは何も言わずにあたしの話を聞いてくれた。穏やかに優しく笑うパパにあたしは安心感があった。だからパパには
何でも話すことが出来た。

「そっか。でも、俺愛理の気持ち分かるよ。」

「へ?」

「俺と舞美が高校生の時の話なんだけどさ。」

「うん。」

「舞美さ、スポーツ万能で勉強も出来た。それにあの性格でしょ?だから男子からも女子にも人気があってさ。」

「へぇ。」

「舞美が誰かと話してるのを見るだけで不機嫌になって、いつも舞美を困らせてた。」

「パパ。」
114 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/11(水) 18:42
「いつの間にか自分の中で舞美を独占してた。舞美が幼馴染だった頃よりも独り占めにしてたんだと思う。
舞美はなんにも言わなかったし、俺を責める事などしなくて『妬いてくれてるんだぁ。』って能天気な事言ってたけど。」

「あたしも栞菜を独占してるの?」

「多分な。まぁ愛理と栞菜は双子だからって事もあるだろうけど。」

「そうかなぁ。」

「大人になったら妬かなくなった。俺自身に自信が持てたからかな。」

「パパ。」

「栞菜が帰って来たら話し合いな?」

「うん。ありがと、パパ。」

「どういたしまして。」

パパも妬いてたりしたんだ。ママは鈍感だし、スポーツ馬鹿って言われてたみたいだからきっとパパが悩んでいたのも
気付いてないと思う。あたしよりもパパの方がよっぽど苦労したんだね。ありがとね、パパ。
115 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/11(水) 18:47
〜Kanna side〜

あたしは愛理と話がしたくて急いで家に向かった。あたしと愛理はお互いに意見を言い合うべきだった。
双子なんだし、気なんて使わなくて良いのに…。気付かないうちにお互い遠慮していた部分があったのかもしれない。

「ただいまーっ。」

「おかえり。」

「パパ、愛理は?」

「自分の部屋にいるよ。」

「ありがと、パパ。」

「栞菜。」

「何?」

「愛理とちゃんと仲直りするんだぞ?」

「分かってる。」

家にはいつも通りパパがいた。多分愛理がパパに話したはずだからパパは全部知ってる。だから優しい笑顔であたしに
言ったんだと思う。パパ、いろいろありがと。
116 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/12(木) 18:48
「愛理。」

「…。」

愛理の名前を呼ぶと部屋のドアがゆっくりと開いた。なんとなく気まずい雰囲気。お互い喋らないせいもあるけど…。

「愛理と話そうと思って。」

「あたしは…話す事ない…。」

「じゃぁあたしが話す。愛理は聞いてて?」

「……分かった。」

愛理はあたしに背を向けてベットに横になった。あたしはベットの端に腰かけた。愛理に自分の気持ちを伝えたくて…。

「昨日はごめん。小説に夢中になりすぎてて。愛理さ、あたしに小説と愛理のどっちが大切?って言ったでしょ?」

「…。」

「その答えは…。」

「もう…いいよっ。聞きたくない!」
117 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/12(木) 18:51
「聞いて。愛理に決まってるじゃん。あたしには愛理だけだから。確かに小説は好きだけど愛理の方がもっと好き。」

「馬鹿栞菜。」

「ごめんね。」

「…寂しかったんだから。」

「愛理。」

愛理はベットから起きてあたしの方を向いた。目が真っ赤になっていた。愛理…泣いてたんだ。
あたしは愛理の涙を拭いた。

「あたしね、気付いたんだ。」

「何を?」

「あたし達は双子でしょ?」

「そうだね。」
118 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/12(木) 18:55
「だけどあたしは愛理の事全然知らなかった。」

「栞菜。」

「いつも一緒にいるのに、愛理の気持ち考えてなかった。」

「…そんなことない。」

「愛理?」

「確かにあたしと栞菜は双子なのにあんまり似てないし、性格もバラバラ。でもね、あたしは栞菜といつも
一緒にいられるだけで嬉しいんだよ?」

「愛理。」

「別に気持がどうこうじゃなくて、あたしは栞菜が必要だし、栞菜もあたしが必要なんでしょ?そうなのは
きっと双子だから2人一緒の方が落ち着くんだよ。」

「うん。」

「あたしこそわがまま言ってごめん。」

「別にいいよ。あたしも悪かったし。」

「だね。」

「愛理?」

「あははっ、ごめん。」

「この〜。」
119 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/12(木) 19:01
「キャー。(笑)」

「いゃいゃ、愛理可愛過ぎだから。」

「なんか可笑しくって。」

「何が?」

「さっきまで大ゲンカしてたのにさっきのが嘘みたいに仲良くなってるから。」

「それはパパのおかげかもね。」

「うん。」

あたしと愛理は擦れ違いがあるけど結局は双子。2人一緒じゃないとダメなんだ。だからこれからもみんなと、そして2人でいようよ。

〜Airi side〜

栞菜は急いで帰って来て、あたしの所にきた。嬉しかった。それに栞菜の気持ちを知ることができて良かった。
あたしも栞菜も遠慮っていうか気を遣いすぎたんだよね。だからこれからは気なんか使わないで、仲良くいよ?
あたし達はなにがあっても双子には変わりないんだから。

「「パパ〜、あのね〜。」」

五話end
120 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/12(木) 19:04
という事で、第五話終わりました。

あたしはあいかんをあまり書いた事がなかったので結構大変だったんですけど、なんとか書けて良かったです。
こちらはとりあえずここまでです。実はまだ第六話を考えていなくて…。

早く更新できるようにはしたいと思います。
121 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/13(金) 03:33
仲直りできて良かったよかった☆
122 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/13(金) 20:17
>121さん

はい。双子のケンカですぐ仲直りです。(笑)
123 名前:121 投稿日:2009/02/14(土) 03:49
実はもんちっちさんの作品好きで、たまにサイトも伺ってます☆

学園モノと家族愛モノどちらも楽しみにしています☆
124 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/14(土) 13:19
>121さん

そうなんですかぁ。

ありがとうございます。
これからも頑張りますのでよろしくお願いします。
125 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/16(月) 18:21
これから家族計画の次の話が出来るまで短編を載せていこうと思います。

まずはちょっと遅いですけど、

やじうめ←まい。まいまいみ誕生日小説。
126 名前:憧れ 投稿日:2009/02/16(月) 18:27
叶わない恋だって分かってる。

だからせめて…



‘誕生日くらいは…。’

今日は2月7日。矢島舞美ちゃんの誕生日。そして舞の…誕生日。舞美ちゃんは舞のお姉ちゃん的存在でまたある時は
…恋敵。舞は梅田えりかちゃんが好き。えりかちゃんは℃-uteの中で一番年上で、ファッションセンス良くて、クール
だけど面白くて…。そんなえりかちゃんが憧れで大好きだった。でもえりかちゃんは舞美ちゃんの恋人だった。2人は
自他ともに認めるバカップル。どこにいてもラブラブ。というか甘える舞美ちゃんをえりかちゃんが受け入れてる感じ
だった。しょうがないなぁと思いつつえりかちゃんも舞美ちゃんが好きだと思う。舞はだからそんな2人の隙間に入る
事なんて出来なかった。

「「「「「舞ちゃん、舞美(ちゃん)誕生日おめでとう!」」」」」

―パン、パパンッ。

「ありがとう、みんな。」

「ありがと。」
127 名前:憧れ 投稿日:2009/02/16(月) 18:32
「なんだ?舞ちゃん照れてんの?」

「ちっさー、うっさい。」

「えり〜。」

「うわっ、舞美。」

「プレゼントは?」

「あるよ。後で渡そうと思ったんだけど。」

「今頂戴?」

「しょうがないなぁ。」

「やった〜。」

早速ラブラブかぁ…。舞は千聖となっきぃといるものの、ついついえりかちゃんを目で追ってしまう。好きだから、かな。
こんなに悩むのなら他の人を好きになれば良かった。舞の好きな人が千聖だったら…上手く行ってたのかな。

「ま〜いちゃん。」

「愛理。」

「はい、これ。プレゼント。」

「ありがと。」

「元気ないように見えるけど、どうした?」

「別に…。」
128 名前:憧れ 投稿日:2009/02/16(月) 18:36
「えりかちゃんと舞美ちゃんを見て悲しくなったとか?」

「愛理知って…。」

「そりゃあんだけ見てたら分かるよ。舞ちゃんえりかちゃんの事好きでしょ?」

「…うん。」

「素直に甘えてみたら?」

「愛理。」

「まぁ舞美ちゃんがいるから舞ちゃんからは行けないか。えりかちゃん優しいから舞ちゃんに気付くかもよ?」

気付いてくれたら良いんだけどね。舞美ちゃんさっきからべったりだったからなぁ…。

「ま〜いちゃん。ちょっとこっちおいで。」

「ふぇっ?」

「何変な声出してるの?(笑)」
129 名前:憧れ 投稿日:2009/02/16(月) 18:43
えりかちゃんが急に舞を呼んだ。呼ばれないと思っていたからつい声が裏返ってしまった。舞は素直にえりかちゃんの
側に行った。

「これ、プレゼント。」

「わぁ、可愛い。」

「でしょ?舞ちゃん紫色好きじゃん?だからうち凄い探したんだ。」

「えりかちゃん。」

「付けてみてよ。」

「…かちゃんに…けて…ほしいなぁ…。」

「えっ?」

「えりかちゃん付けて?」

「分かった。付けてあげる。」

えりかちゃんからのプレゼントは紫色のブレスレットと可愛いヘアゴムだった。せっかくだからえりかちゃんに付けて
もらった。たまには甘えてもいいでしょ?えりかちゃんよりも4つも年下な舞は多分恋愛対象にはならないから…。
だからせめて誕生日くらいは甘えさせて。

「よし、出来た。」

「ありがと。」

「舞ちゃん。」

「なに?えりかちゃん。」

「たまにはうちに甘えても良いからね?舞ちゃんが遠慮しなくていいから。」
130 名前:憧れ 投稿日:2009/02/16(月) 18:48
「うわ、ちょっとえりかちゃん。」

「舞ちゃん軽〜い。」

「恥ずかしいって。」

「何、恥ずかしがってんの。たまにはいいじゃん。舞ちゃんうちの所には来ないからさ。」

「えりかちゃん。」

えりかちゃんは舞を膝の上に座らせた。舞は下りようとしたんだけどえりかちゃんが掴んでて無理。舞はえりかちゃんの
側にいるのだけでドキドキしてるのに、こんなに近くになったら音が聞こえちゃいそうだったし、心臓が破裂しそうだった。

「あー!舞ちゃん。えりかちゃんの膝の上に座ってる〜。」

「いいなぁ。」

「え〜舞だけズルい。えり、あたしも〜。」

「はいはい。後で舞美にもやってあげるから。」

「今が良い〜。」

「我が儘言わないの!」

「むぅ。」
131 名前:憧れ 投稿日:2009/02/16(月) 18:51
「えっえりかちゃん、もういいよ。」

「大丈夫。舞ちゃんが気を遣わなくて良いから。(舞美にはちゃんと後でしてあげるし。)」

「っ///。」

「舞ちゃん顔真っ赤〜。」

「えりかちゃんやらし〜。」

「栞菜。」

「うち、何もしてないって。」

「えり…。今すぐここにきて。」

「ちょっと舞美。痛いって。」

「早く。」

「舞ちゃんごめん。」

「えりかちゃんお大事に〜。」
132 名前:憧れ 投稿日:2009/02/16(月) 18:59
えりかちゃんは舞を膝から下ろすと、ものすごい勢いで舞美ちゃんに引きずられていった。あれはえりかちゃん大変だな。
そういう行為の時は舞美ちゃんが強い。舞のせいだね、ごめん…。だけど少しだけどえりかちゃんの側にいれたのが嬉しか
った。舞、素直じゃないからなかなかえりかちゃんに甘えたり出来ない。でも好きなんだよ?ちょっとでいいから気づいて
ほしい。舞美ちゃんの次でもいいから…。

「えりかちゃんってさ、あれで舞ちゃんの気持ち気付いてないってすごいよね。」

「ある意味天才だと思うよ。」

「でもすごいえりかちゃんらしいよね。」

「無意識で舞ちゃん膝の上に乗せちゃってさ、あそこまで優しいと損するよね。」

「今頃舞美ちゃんに…。」

「もうみんな。」

「まぁいいんじゃないかな。えりこちゃんのおかげで舞ちゃん素直だったし。」

「なっきぃ。」

「そうだね。」

「もーっと素直になればいいのにね〜。」

「ちーさーと〜。(怒)」

「うわっ、舞ちゃんが怒った。」

「待って―っ。」

舞はえりかちゃんが好き。でも舞美ちゃんもなっきぃも愛理、千聖、栞菜もみんな大好き。舞はみんながいるから舞らしく
いられるんだ。これからもよろしくね。

「千聖〜。ジュースおごってー。」

「え〜?また〜?」
133 名前:憧れ 投稿日:2009/02/16(月) 19:00







END
134 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/16(月) 19:01
モテ梅で書いてみました。

やじうめは結構鈍感で鋭いのは舞ちゃんだと思ってこんな感じの話になりました。
℃はやじうめが多いです。ベリだと大体ちぃ絡みが多いです。

これから徐々に出していこうかなぁと思います。
135 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/20(金) 23:28
こういう短編も良いですね☆

モテ梅歓迎です(笑)
136 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/21(土) 21:59
>135さん

ありがとうございます。

徐々にUP出来るように頑張ります。

結構モテ梅さん好きです。(笑)
137 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/23(月) 13:22
つぎはゆりちなです。

ちょっと前のバレンタインデーのお話。
138 名前:チョコレート・ディスコ 投稿日:2009/02/23(月) 13:27
バレンタインデーとは…チョコ嫌いなあたしには最悪な一日。チョコレートのどこがいいのだろう…。小さい頃から
チョコレートが嫌いでバレンタインデーというものも嫌いというか苦手だった。

「はぁ…。」

なのにこんなに入ってるよ。『千奈美ちゃんへ』とか『徳永先輩へ』とか明らかに手作りだと思う。こんなに食べられないよ…。
でも捨てたりしたら悪いし…。どうしようかな。

「ちぃ。」

「あっ熊井ちゃん。」

「どうかした?」

「これ…。」

「またこんなに貰ったの?」

「うん…入ってた。」

「ちぃ、チョコ嫌いなのにね。」

「あたしにもなんでこんなに入ってるのか分かんない。」
139 名前:チョコレート・ディスコ 投稿日:2009/02/23(月) 13:32
「あっじゃぁさ。」

「ん?」

「ちょっと屋上に行こうよ。」

恋人の熊井友理奈に手を引かれて着いた場所は屋上だった。熊井ちゃんはあたしの一個下で幼馴染だった。あたしが
中学を卒業する時に告白された。あたしも熊井ちゃんが好きだったから嬉しかった。

「良い天気〜。」

「だね。」

「ちぃもこっちきなよ。」

「うん。ねぇ、熊井ちゃん。」

「ん?」

「なんで屋上に来たの?」

「ちぃと一緒にいたかったから。それとうちがそれ食べてあげようと思って。」

「熊井ちゃん。」

「とりあえず開けてみようよ。」

「うん…。」

熊井ちゃんと貰ったものを開けてみる事にした。
140 名前:チョコレート・ディスコ 投稿日:2009/02/23(月) 13:35
「うわ、ほとんどチョコレートじゃん。」

「どうしよ…。」

「トリュフとか美味しそう。いっただきまーす。」

「どう?」

「美味しいよ。これ食べれないなんて、ちぃもったいないなぁ。」

「むぅ。だって食べれないんだからしょうがないじゃん。」

「こんなに美味しいのに。」

熊井ちゃんが食べてるとチョコレートでも凄い美味しそうに見える。他のはやはり苦手だからか美味しそうには見えないのに。

「…熊井ちゃんが食べてると美味しそう。」

「そう?」

「うん。」
141 名前:チョコレート・ディスコ 投稿日:2009/02/23(月) 13:39
「じゃぁ食べさせてあげる。」

「えっ…んっ。」

熊井ちゃんはトリュフを口に含むとあたしにキスをしてきた。チョコレートの香りと味が口いっぱいに広がる。何年か
ぶりにチョコレートを食べた。でもこのトリュフは甘さ控えめになってるからか思ったより食べやすかった。

「っぁ…くまっ…ちゃ…んっ。」

熊井ちゃんが激しくキスをしてくる。チョコレートなんてすぐに溶けて跡形もなかった。

「っはぁ…熊井ちゃん。」

「どうだった?」

「食べれた。」

「でしょ?」

「でも、なんで?」

「それはね…。」

「それは?」
142 名前:チョコレート・ディスコ 投稿日:2009/02/23(月) 13:42
「愛の力かな。」

「なっ…馬鹿。」

「ちぃ、照れてる。」

「熊井ちゃん。」

あまりにも熊井ちゃんが爽やかに笑うから怒る気もなくなっちゃった。熊井ちゃんと過ごすバレンタインデーなら
嫌じゃないかな。楽しいし、一緒にいられるから。

「ちぃ。」

「なに?熊井ちゃん。」

「今、楽しい?」

「楽しいよ。」

「良かった。」

「へ?」

「バレンタインデーだと、いつもちぃ楽しそうじゃないからさ。」

「熊井ちゃん。」
143 名前:チョコレート・ディスコ 投稿日:2009/02/23(月) 13:45
「少しでも楽しんでもらえたらなぁって。」

「あたしは…熊井ちゃんがいたら楽しいのに。」

「ちぃ。」

「熊井ちゃんが楽しかったらあたしも楽しい。熊井ちゃんが悲しかったらあたしも悲しい。」

「ちぃ〜。」

「ちょっ、熊井ちゃん?」

「ちぃ可愛過ぎ。大好き。」

「へっ?」

「ちぃ大好きだよ。」

「熊井ちゃん。」

「もうちょっとこのままでいよ。」

「うん。」

来年もその次もずっと熊井ちゃんと過ごせたらいいなぁ。ずっと…。
144 名前:チョコレート・ディスコ 投稿日:2009/02/23(月) 13:46




チョコ嫌いなあたしに神様がもたらせてくれたバレンタインデーの奇跡。





END
145 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/23(月) 13:47
ちょっと短めですが、ゆりちなでした。

人が食べてるモノってなんであんなに美味しそうなんですかね。
それがとても疑問なもんちっちでした。(笑)

次回も乞うご期待。
146 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/23(月) 20:31
とっくま〜♪♪♪♪
147 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/24(火) 13:01
>146さん

コメントありがとうございました。

ゆりちなを書きました。
結構久しぶりに書いた気がします。
148 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/25(水) 17:34
次はちなつです。

ベリキューの罰ゲームをもとに書いてみました。
149 名前:真夏の夜の夢 投稿日:2009/02/25(水) 17:46
ベリキュー!の2ndシーズンも結局Berryzの負け。だからうちらが罰ゲームを受けなきゃいけない。最初は佐紀ちゃんと
熊井ちゃん、次は桃と茉麻と梨沙子。最後がうちとちぃ。ちぃと2人なのは良いけど、何やるか分からない…。

『最後はこの二人です。』

「……。」

『この二人には肝試しをやってもらいます。』

「え〜。」

『この撮影は誰も付いていきません。だから2人きりで行ってもらいます。』

「…もう帰りたいです。」

『ダメです。なお外はゲリラ豪雨で非常に危険なため着替えてもらいます。』

「着替えまでするんですか?」

『はい。』

うちとちぃはとりあえず着替えた。こんな暗いお寺に2人だけって危なさすぎる。何が起きてもおかしくないじゃん。

『では、行ってらっしゃい。』

「「「いってらっしゃーい。」」」

「ほら、行くよ。」

「もう…頑張ろ。」

暗いせいもあってか密着度が高い。手もしっかり繋いでるし。どうしよ…。怖いって言うよりドキドキしてきた。
こんな意識してるのうちだけかな。
150 名前:真夏の夜の夢 投稿日:2009/02/25(水) 17:51
「ねぇ、みや。」

「ん?」

「怖いね…。」

「そうだね。」

「でもみやが一緒でよかった…。」

「ちぃ。」

「なんてね。早く終わらそ?」

「うっうん。」

ちぃの顔がほんのり赤い。全く珍しい事言うからだよ。うちとちぃは付き合ってる。でもちぃは恥ずかしがりだから自分から
ほとんどこういう事を言わない。言っちゃうほど緊張してたのかなぁ。お墓の近くまで来た。さっきより一段と暗い。なんか
嫌な予感がする…。気のせいかな。

「ねぇ、みや。」

「なにっ…んっ。」

いきなりちぃにキスされた。やけに今日は積極的だなぁ。普段だったら絶対あり得ない…。

「んっ…んん…ちぃ…。」
151 名前:真夏の夜の夢 投稿日:2009/02/25(水) 18:00
ちぃの舌が口の中に入ってきた。息するのがやっとな位激しい。もしかして……ちぃじゃない!?

「んっはぁ…。」

「みや顔真っ赤。」

「ちぃ、もしかしてさ…。」

「何?」

「ちぃじゃないでしょ?」

「何言っての、みや。」

「アンタ誰?早くちぃの中から出てけ!」

‘……なんだ。バレてたんだ。’

「分かるに決まってんじゃん。うちとちぃは付き合ってるんだから。」

‘つまんないなぁ。この子で遊ぼうと思ったのに。’

「ちぃはどこ?」

‘今はちょっと眠ってもらってる。’
152 名前:真夏の夜の夢 投稿日:2009/02/25(水) 18:07
「何もしてないだろうな?」

‘してないわよ。あたしはちょっと体を借りようと思っただけ。’

「何のために?」

‘あなた達が羨ましくてちょっとこの子に成り済ましてみたの。あたしは恋とかする前に死んじゃったから。’

「それでうちにキスをしたんだ?」

‘ごめんなさい。あたし一度でいいからキスをしてみたかったの。’

「好きな人とかいなかったの?」

‘いたけど…。’

「キスは好きな人としなきゃ意味ないよ。」

‘雅ちゃん。’

「今がダメなら、生まれ変わったら恋すればいいじゃん。きっといい人見つかるよ。うちだってちぃと恋してるんだから。」

‘ありがと…。’
153 名前:真夏の夜の夢 投稿日:2009/02/25(水) 18:12
「そろそろちぃを返してくれる?」

‘分かったわ。’

幽霊はちぃの中から出てきた。とても綺麗な女性だった。きっとこの人はとてもいい人なんだろうなぁ。幽霊が抜けた後、
ちぃの体から一気に力が抜けた。

「ちぃ!大丈夫?」

「…っ…あたしどうしたんだっけ?」

「ちぃ今ね、幽霊に取りつかれてたんだよ。」

「そうだった…んだ。だから体が重かったんだ。」

「とりあえず早く戻ろっ。」

「うん。」

うちとちぃは急いでみんながいるお寺の中に行った。

『おかえりなさい。どうでした?』

「あの…なんかマジでお墓なんですよ。」
154 名前:真夏の夜の夢 投稿日:2009/02/25(水) 18:16
『そうやろ?怖かったやろ。』

「なんかお墓の所で変な感じしました。」

『うわ〜、なんか連れて来たんちゃうん?』

変な感じっていうかちぃに幽霊が入ってたんだけどね。みんなには内緒。

『みんなよう頑張りました。』

やっと終わった。疲れた。

「ちぃ。」

「ん?」

「もうちぃに戻ったんだよね?」

「そうだよ。」

「幽霊入ってないよね?」

「みや、どうしたの?」

「良かった。」

うちはちぃを抱きしめた。
155 名前:真夏の夜の夢 投稿日:2009/02/25(水) 18:18
「みや?」

「戻らなかったらどうしようかなって心配だった。」

「そっかぁ。」

「ちぃが、いきなりキスしてきてさ。」

「なっ…。あたしそんな事したの?」

「ちぃっていうか幽霊だけど。ディープだったよ。」

「えっ〜。」

「でもちぃじゃないって分かったけどね。」

「じゃぁみやは幽霊とキスしたの?」

「でもちぃじゃん。」

「中身は幽霊だったじゃん。」

「妬いてんの?」
156 名前:真夏の夜の夢 投稿日:2009/02/25(水) 18:20
「みや、うっさい。」

「幽霊に妬くんだ?」

「……だってみやは…あたしの彼女じゃん。」

「そうだね。」

「つか、なんでそんな嬉しそうなの?」

「そんなにちぃが妬いてくれてるんだなぁって。」

「なんか…ムカつく。」

「あははっ。ごめんね?」

「むぅ、馬鹿。」
157 名前:真夏の夜の夢 投稿日:2009/02/25(水) 18:27
「どうしたら許してくれる?」

「…キスして?」

「ちぃ可愛過ぎ。」

「みや…んっ。」

うちはちぃにキスをした。さっきのちぃ(幽霊)にされた時より深く。

「んっ…や…んぁっ…。」

口を離す度に漏れるちぃの声がエロい。どうしよ、止まれない気がする。

「っはぁ…みや。」

「ごめん、ちぃ。うち止まれない。」

「みや…ちょっ…待っ。」

「無理。」

「んっ…ぁっ…んん。」

うちはちぃを押倒した。だってちぃが妙にエロいからいけないんだよ?上目遣いして誘ってくるし…。正直さっきの幽霊
にされたキス…ちょっと気持ち良かったんだよね。ちぃには内緒だけど。ちぃがあんなに妬くなんて知らなかった。そん
時のちぃめっちゃ可愛かった。肝試しはちょっと怖かったけどちぃといられたし、不思議な体験ができて良かった。うち
はちぃとずっと一緒にいるから。2人で幸せになろ?
158 名前:真夏の夜の夢 投稿日:2009/02/25(水) 18:33
おまけ

「これさ、みやマイクついてるの気付いてんのかな。」

「千奈美の声エロい。」

「千奈美ちゃん。ハァ…ハァ…。」

「ちょっ、栞菜鼻血出さないでよ。」

「舞ちゃんは聞いちゃダメー。ちっさーも。」

『夏焼ちゃん、えぇ度胸しとるわ。徳永ちゃんちょっと可哀想やな。』

実はうちとちぃはマイクが付いたままで、今までの事柄を全部聞かれていた。楽屋に戻ると℃-ute全員に見られるし。
栞菜はニヤニヤしてるし…。愛理がこっそり教えてくれたけど。やっぱりちぃは怒っちゃってうちの右頬に紅葉腫れが
出来たのは言うまでもないよね。はぁ…痛い。



END
159 名前:真夏の夜の夢 投稿日:2009/02/25(水) 18:34
ということで、ちなつでした。

エロびちゃんにしてみました。(笑)
普通だったら絶対ないみやのキャラですよね。でもこれ書いててめっちゃ楽しかったです。
160 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/03(火) 19:20
今回はやじうめです。
161 名前:普通が1番 投稿日:2009/03/03(火) 19:24
「「じゃーんけーんぽん。」」

「やったー、また舞の勝ち。」

「えーっ。」

「千聖ジュース奢ってね。」

「この前も千聖が奢ったじゃん。」

「文句言わない。千聖がじゃんけんしよって言ったんだから。」

「うぅ〜。」

「ほら、行くよ。」

「分かったよ。」

年下2人が楽屋から出た途端、静かになった。うち達の楽屋はいつもこんな感じだった。

「いつも飽きないよね。あの2人。」

「まぁ、舞と千聖らしくていいじゃん。」

「えりかちゃ〜ん。」

「うわっ、栞菜。抱き付かないで…よ。」

「良い匂い。」
162 名前:普通が1番 投稿日:2009/03/03(火) 19:29
「ほら、愛理がこっち見てる。」

「…栞菜の馬鹿ー。」

「ちょっ、愛理。冗談だって。」

こちらの2人もお馴染み。栞菜が他のメンバーに抱き付いては愛理が拗ねて楽屋から出る。栞菜は多分それを
狙ってるんだと思うけど…。愛理も分かってるなら拗ねなきゃいいのに。嫌がらない所が惚れた弱みなんだ
よね。

「あたしジュース買ってくるね。」

「なっきぃ。」

「大丈夫。時間までに戻るから。」

あらら、なっきぃはうちと舞美に気を使ったのか楽屋から足早に出て行った。だからこの部屋には2人だけ…。
163 名前:普通が1番 投稿日:2009/03/03(火) 19:39
「舞美。」

「ん〜?」

「みんな行っちゃったね。」

「そういえばそうだね。」

「舞美はさ、さっきから何をしてるの?」

「特に何もしてないよ?」

「そっか。」

「えり。」

「舞、美?」

舞美がソファーから立ちあがって急にあたしを抱きしめた。

「やっぱり落ち着くね。」

「えっ?」

「えりを抱きしめていいのはあたしだけなんだから。」

「さっきの気にしてたんだ?」

「そりゃ気にするよ。えりはあたしの彼女だもん。」

「舞美。」

「でもあたしはリーダーだから我が儘言えないじゃん?だから我慢したの。」

「舞美可愛い。」

「えりは優しすぎるから。ちょっと抵抗してよ。」

「甘えん坊〜。」

「えりにだけだからいいの。」

これもいつもの事。舞美は誰かがいる前では甘えたりしない。うちと2人の時は逆にすごい甘える。リーダーだしなかなか
甘えられないんだろうなぁ。うちと舞美は同い年で彼女だから甘えてくれるんだと思う。うちも舞美が頑張っているのを
知ってるから甘えさせてあげる。

「えり大好き。」

「うちも〜。」


END
164 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/03(火) 19:40
短めですがやじうめを書いてみました。

なんとなくリアルに舞美は梅さんに甘えていそうだったので。
165 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/04(水) 03:28
梅さんがいないと何もできない舞美w
166 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/04(水) 13:07
>165さん

なんとなく舞美らしいですよね。梅さんあっての舞美、みたいな。(笑)
167 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/06(金) 19:35
次はもも誕生日小説です。

ゆりちな←ももです。
168 名前:桃の節句 投稿日:2009/03/06(金) 19:40
「「「「「「桃、誕生日おめでとー。」」」」」」

「ありがとぉ〜、みんな。」

今日、3月6日はもぉの誕生日。もぉはキャプテンと同い年でBerryz工房ではお姉さんな方。だけど見た目で子供って言われる。
確かに梨沙子とかくまいっちょーの方が大人っぽいけどさ…。

「も〜も、これあげる。」

「ありがと、梨沙子。」

「はい、桃。」

「ありがとう、キャプテン。」

後、徳さんだけか…。いつも最後だよね。徳さんは照れ屋というか素直じゃない。まぁそういう所が好きなんだけど。
徳さんはモテる。Berryzみんな徳さん狙いだし、徳さんはくまいっちょーと付き合ってる。
169 名前:桃の節句 投稿日:2009/03/06(金) 19:44
「徳さん。」

「桃。」

「徳さんは言ってくれないの?」

「…誕生日おめでとう。」

「ありがとう。」

「これ…あげる。」

「今日は素直だね。」

「今日だけね。」

「もぅ、千奈美〜。」

「あははっ。桃ウケる。」

「でもありがと。」

「えっ?」

―チュッ。

桃は千奈美の頬にキスをした。千奈美は背が高いからちょっと背伸びしないと届かない。今がチャンスだと思ったから
しちゃった。手もちゃっかり繋いでみた。
170 名前:桃の節句 投稿日:2009/03/06(金) 19:49
「っ///。」

「「「「「あーっ。」」」」」

「ちょっと、ももち。ちぃはうちと付き合ってるんだから。」

「えへっ、しちゃった。でもほっぺで我慢したもん。」

「桃ずるい。」

「今日くらい、いいでしょ〜。もぉ誕生日なんだから。」

「まぁしょうがないか。」

「キャプテン。」

「今日だけだからね?ちぃはうちのなんだから。」

「くっ熊井ちゃん。」

「ちぃが照れてどうすんの。」

「だって、みんなが…。」

「そろそろケーキ食べようよ。」

「「「賛成。」」」

「もぉ徳さんの隣〜。」

「りーも。」

「うちが座るんだってば。」

徳さんは恥ずかしがりながら桃にプレゼントをくれた。すごい可愛い。もらったプレゼント絶対大切にする。今はまだ
徳さんんと付き合えないけどいつか絶対熊井ちゃんから奪ってみせる。みんなありがとう。また明日からライバルなんだから。



END
171 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/06(金) 19:50
ももちなでした。

初ももちなでした。
ちょっと上手く出来ているか心配ですけど書いてみました。

次回もよろしくお願いします。
172 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/13(金) 19:01
やっぱりとっくまかな(笑)
173 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/13(金) 22:23
>172さん

そうですかぁ。
ゆりちなも頑張って書けるようにしますね。
174 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/13(金) 22:27
今回は梅←鈴です。

愛理目線です。
175 名前:たとえ叶わなくても… 投稿日:2009/03/13(金) 22:34
あたしはえりかちゃんが好き。誰にでも優しくて面白くてすごいオシャレで…。そんなえりかちゃんに憧れてたし、
いつの間にか好きになっていた。

「えり〜。」

「あっ舞美。」

「好きだぞ〜?とか言って。」

「もう何言ってんの〜?(笑)」

目ではいつもえりかちゃんを追っている。目の前では舞美ちゃんとえりかちゃんがジャレ合ってるのにそれでも見て
しまう。えりかちゃんは舞美ちゃんと付き合っている。だから一緒にいるのは当たり前なんだ。あたしが入る隙なん
て…ない。

「愛理、また見てる。」

「…栞菜。」
176 名前:たとえ叶わなくても… 投稿日:2009/03/13(金) 22:39
「そんなに好きなら言っちゃえばいいのに。」

「無理だよぉ。舞美ちゃんいるし、あたしは栞菜みたいにスキンシップをとれないし…。」

「愛理。」

「好きだけどさぁ、えりかちゃんに迷惑はかけられないよ。」

「分かった、あたしが協力してあげる。」

「ちょっと栞菜。」

協力するって何をする気なの…。栞菜は唯一あたしの気持ちを知っている。だからからかいながらもちゃんと相談に
乗ってくれる。

「舞美ちゃん、ちょっと相談があるんだけど。」

「栞菜があたしに相談なんて珍しいね。」

「たまには相談してもいいでしょ?」

「いいよ、聞いてあげる。」
177 名前:たとえ叶わなくても… 投稿日:2009/03/13(金) 22:46
「ありがと、舞美ちゃん。ついでにジュースも買いに行こ?」

「栞菜、ホントはジュース買うのが目的なんじゃないの?」

「ついでだよ、ついで。(笑)」

栞菜は舞美ちゃんを外へ連れ出した。なるほど…そういうとこか。

「舞美行っちゃった。」

「えりかちゃん…。」

「おっ愛理、どうかした?」

「ううん。なんでもない。」

「でも愛理泣きそうだよ?」

「違っ…。」

えりかちゃんが心配そうにあたしの隣に座った。そしてうちの手を握って顔を覗き込んでいる。そんなに優しく
しないで…よ。あたしますますえりかちゃんが諦めきれない。

「うちに話せない?」

「あたしは…あたしは…。」

「ゆっくりで良いよ。」

「えりかちゃんが……好き。」

「そっか……って、えぇ!?」
178 名前:たとえ叶わなくても… 投稿日:2009/03/13(金) 22:54
「えりかちゃんは舞美ちゃんと付き合ってるって知ってるよ?それでも好きなの…。」

「愛理。」

「えりかちゃん。」

―ポンポンッ。

えりかちゃんは優しくあたしの頭を撫でてくれた。左頬に何か柔らかいものが当たった。

「えっえりかちゃん?」

「舞美には内緒ね。」

えりかちゃんはウィンクしながらそう言った。キスされたんだ…あたし。えりかちゃんが頬にキスをしてくれたんだ。
嬉しい。

「あー!えりと愛理、なんで手繋いでるの?」

「愛理一人だったから寂しいかなぁって思って。」

「えりは愛理の方が好きなの?」

「ごめんね、舞美。舞美が一番好きだから。」

「1番じゃなきゃ困る〜。」

「舞美。」
179 名前:たとえ叶わなくても… 投稿日:2009/03/13(金) 22:58
えりかちゃんは怒っていた舞美ちゃんをなだめるためにまた行ってしまった。でもあの2人だけの時間はすごい
幸せだった。

「顔がニヤけてますよ、愛理さん。」

「栞菜。」

「その様子だと嬉しい事あったんだ?」

「…るさい。内緒だよ…。」

「ふぅん、でも良かったじゃん。愛理。」

「栞菜。」

今はまだ一緒にいられなくてもいいの。貴女と同じグループにいられれば。でもいつか…いつか必ず貴女の隣にいれるように、
あたしは努力しよう。貴女に気にいられるように…。

END
180 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/13(金) 22:59
ということでうめ←すずでした。
うめすず好きなんですけど結構苦戦しました。(笑)

次回も頑張ります。
181 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/14(土) 14:36
ジゴロがいるww
182 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/14(土) 20:17
うめすずもいいですね☆
183 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/06(水) 15:31
>181さん

どういう意味なんですか?

>182さん

ありがとうございます。
184 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/06(水) 15:33
今回はちなりしゃで行きたいと思います。

遅くなりましたけどりーちゃん誕生日記念です。
185 名前:1日遅れの誕生日 投稿日:2009/05/06(水) 15:45
「ちぃの馬鹿ー!」

「ホントごめん。梨沙子…。」

「ちぃなんて大っ嫌い。」

―バタンッ。

「…。」

あたし徳永千奈美は恋人の菅谷梨沙子の誕生日に体調を崩して倒れた。年に一度の大切な日なのに…。当然一緒に
いられなかったし、家にすぐ帰された。本当は梨沙子の家に泊まるはずだったから…。あたし自身もショックだったし、
梨沙子はもっとショックだったと思う。メンバーにも心配掛けたし…。はぁ、どうしよう。

「今回はちぃが悪い!」

「りーちゃんの誕生日に倒れたんだもんね。もぉだったら絶対嫌だな。」

「そう、だね…。」

「まぁまぁしょうがないよ。ちぃだって倒れたくて倒れたんじゃないんだから。」

「そりゃそうだけど。」

「熊井ちゃん。」

「千奈美、今は体調大丈夫なの?」

「ん〜まだ完全じゃないけど、なんとか大丈夫っ…ゴホッ。」

「ダメじゃん。」

「…でもみんなに迷惑をかけられないから…。梨沙子にもっ…。」
186 名前:1日遅れの誕生日 投稿日:2009/05/06(水) 15:49
「ちぃは馬鹿だなぁ。うちらに気なんて使わなくて良いのに。」

「何年一緒にやってると思ってるの?」

「徳さんが辛いならみんなでフォローするって。」

「そうだよ。また倒れたら大変だし。」

「みんな…。」

「みんな心配してたけど、梨沙子は一番気にしてるんじゃないかな。」

「昨日千奈美が帰った後、そわそわしてたし。」

「梨沙子、あぁ言ったけど本当は寂しかっただけなんだと思う。」

「あたし捜してくる。」

「時間までには戻ってきな。」

「うん。」

「あっ後、無理しないこと。」

「分かってる。」
187 名前:一日遅れの誕生日 投稿日:2009/05/09(土) 13:42
メンバーに言われて凹んだ。でもみんな励ましてくれたし、心配をしてくれた。なぜか無性に梨沙子に会いたくなった。
泣いてたりするかな…。

「梨沙子ー、梨沙子ー。」

どこにいるんだろ…。

「梨沙子っ…ゴホッゴホッ…。」

ちょっと咳が酷くなって来た。早く、見つけないと…。

「梨沙子ー、どこっ…。」

「ちぃ!」

「っ…はぁ…梨沙子いたっ…ぁ。」

「ちょっ、大丈夫?」
188 名前:一日遅れの誕生日 投稿日:2009/05/09(土) 13:46
「へへ、走り過ぎた…。」

「馬鹿なんだから。」

「梨沙子、ごめんね。」

「…ちぃ。」

「誕生日…一緒に入れなくて。」

「そんなの…。」

「はい、これ。誕生日プレゼント…ッホ…。」

「開けていい?」

「いいよ。」

「わぁ、可愛い。」

「でしょ?梨沙子に似合うと思って。」

プレゼントは結構早くに決めていた。みやに付き合ってもらって選んだけど。梨沙子に似合いそうなシンプルな
クロスのネックレス。

「ありがと。」

「どういたしまして。」
189 名前:一日遅れの誕生日 投稿日:2009/05/09(土) 13:51
「別に…怒ってた訳じゃないから。」

「梨沙子。」

「ちょっと寂しかった。」

「ごめん。」

「誕生日…一緒に過ごせないのは辛いけどちぃが辛そうにしてるのはもっと辛い。」

「梨沙子が気にしなくて良いのに…。」

「気にするよ。だってあたしはちぃの彼女だもん。」

「梨沙子。」

「辛いなら辛いって言ってよ。具合悪いなら悪いって。何で無理するの?」

「梨沙子に迷惑かけれないから・・・。」

「あたしは迷惑なって思ってない。ちぃの事全部好きだから。」

「っ…梨沙子。」

「はやく治してもおらわないと何も出来ないじゃん。」

「えっ?」
190 名前:一日遅れの誕生日 投稿日:2009/05/09(土) 13:58
「あたしだってちぃとイチャイチャしたいんだから。」

「りっ…んっ。」

梨沙子はあたしを抱きしめてキスをした。いつもならあたしが抱きしめたりするんだけど。梨沙子こんなに力強かった
っけ…。

「りっ梨沙子?」

「しちゃった。」

「風邪移る。」

「良いよ。そしたらちぃに看病してもらうから。」

「梨沙子。」

「戻ろっ。そろそろ時間だから。」

「うん。」

梨沙子は年下だけどあたしなんかより大人で、可愛い。だけど拗ねる時もあるし我が儘を言われる時もある。でも惚れた
弱みなのか梨沙子の我が儘は大体受け入れる。あたしは梨沙子みたいに素直じゃないし、不器用だから上手く伝わらない
時もあるけど。好きだから。あたしは梨沙子が好き。伝わらない時もあるかもしれないけどこれからは少しずつ言うから。
遅くなったけどHAPPYBIRTHDAY、梨沙子。




END
191 名前:一日遅れの誕生日 投稿日:2009/05/09(土) 14:01
おまけ

「全くちぃも梨沙子も素直じゃないんだから。」

「なんか見てて歯痒いよね。」

「はぁ、うちもちぃが好きなのに。」

「千奈美はなんだかんだ言って梨沙子にゾッコンだから。」

「何気にヘタレだし…。」

「もぉもあんな恋したいなぁ。」

「桃には無理だね。」

「佐紀ちゃんなんでそんな事言うのぉ〜。」

「キモッ。」

「みーやんまでヒドい。」

あたし達が楽屋に行くとみんなニヤニヤした顔で見て来た。ったく、みんなして見てたなんてヒドいよ。恥ずかしい
じゃん。めっちゃ突っ込まれたし。あっあたしはヘタレなんかじゃないんだから!
192 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/09(土) 14:02
りーちゃん誕生日記念でした。

大分遅れてますよね…。(笑)

今回は珍しくりしゃちなで書きました。
久しぶりだったので上手く出来ているか心配ですが…。
193 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/14(木) 21:30
次は愛理誕生日記念です。

『姉妹同士で…』鈴→徳×夏←菅
194 名前:姉妹同士で… 投稿日:2009/05/14(木) 21:36
「お姉ちゃん、起きてー。」

「んぅ……。」

「はぁ…。」

あたし徳永愛理は今、姉の徳永千奈美を起こしている所です。お姉ちゃんはとにかく朝に弱い。いつも遅刻ギリギリだし…。
あたしは毎回起こすのに一回じゃ起きない。

「寝顔可愛い…。」

お姉ちゃんは元気で健康的な肌の色をしてる。最近髪を伸ばしてより一層可愛くなった。あたしはお姉ちゃんが好き…。
小さい頃からずっとずっと好きだった。姉妹だけどそんなの関係なかった。

「お姉ちゃんってば。」

「あと15分…ん。」

あぁあ、また寝ちゃった。今日も一人で行くしかないかなぁ。たまには一緒に行きたいのに…。

「お姉ちゃんの馬鹿。」

「愛理おはようだべ。」

「んぁ、愛理おはよ。」

「おはよう、お母さんお父さん。」
195 名前:姉妹同士で… 投稿日:2009/05/14(木) 21:39
「千奈美は?」

「起きない。」

「んぁ、また寝てんのか。」

「真希によく似たんだね。」

「んぁ、俺に似たの?なっちだって寝てたじゃん。」

「真希の方がよく寝てるべ。」

「そうかなぁ。」

「そうだべ。」

「じゃしょうがないか。」

相変わらずお母さんとお父さんは仲良し。あたしの家はすごい平和だから。こんな若々しいお父さんとお母さん
いないよ。普通にあたし達の前でイチャイチャするし。お姉ちゃんもいるからあたしはこの家に生まれて
良かったって思う。

「行ってきます。」

「気を付けてね。」

「はーい。」

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