君を守るために…
1 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/14(木) 13:51
はじめまして、もんちっちといいます。

某所で携帯小説サイトをしています。

今回初めて飼育で小説を書かせていただきます。



内容は矢島×徳永+@の学園ものです。



文章が下手かもしれませんがよろしくお願いします。
2 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/14(木) 14:00
登場人物

徳永千奈美(高校1年生):一応物語の主人公。矢島舞美と付き合っている。そのせいもあってか不幸な目に遭いやすい。笑顔が可愛いくて、たまにうるさい。恋には奥手で照れ屋。
矢島舞美 (高校2年生):第二の主人公。徳永千奈美と付き合っている。フットサル部のエースでファンもたくさんいる。千奈美の事になると何するか分からない…。鈍感。
夏焼雅  (高校1年生):千奈美の幼馴染。フットサル部に所属。なにかと千奈美の不幸を気づくのが早い。実は千奈美が好き。
梅田えりか(高校2年生):舞美の幼馴染。フットサル部のマネージャー。舞美が好き。



大体はこの4人が主役です。後は徐々に出てくるので随時お知らせします。この話は途中でエロ有なので苦手な方はご注意ください。



次から本編です。
3 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/14(木) 14:04
「舞美ちゃん、大丈夫?」

昨日、夜中に舞美ちゃんのお母さんから電話があって、舞美ちゃんが怪我して病院に運ばれた事を聞いた。なんで怪我したのかはお母さんには分からないそうだ。多分、舞美ちゃんが言わなかったんだと思う。

「おぉ、千奈美じゃん。」

「怪我したって聞いたから。」

「別に大したことないよ。」


「たいしたことないよじゃないじゃんか。馬鹿。これじゃフットサル出来ないじゃん。」

「そうだね…。」


「舞美ちゃん?」
4 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/14(木) 14:10
「治るのに1、2か月かかるんだって。」

「嘘…。」


「病院は1週間くらいで退院出来るみたいなんだけど、リハビリがあるって。」

「舞美ちゃん、なんで怪我したの?」


「…○○高校のフットサル部に絡まれてさ、殴られたり蹴られたり。」

「そんなのヒドいじゃん!」


「…アイツらはさ、あたしがいなかったらうちの高校に勝てると思ってんじゃん?」

「舞美ちゃん。」


「あたしいなくてもうちの高校が勝つに決まってんじゃん。雅いるし。」

「舞美ちゃん、なんで泣いてるの?」


「っ…なんでかな…。」

「泣かないで。」

あたしは舞美ちゃんを抱きしめた。

5 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/14(木) 14:19
「千奈美。」

「ん?」


「あたし悔しい…。こんなことで試合に出れないなんてっ…。」

「そうだね…。」


「っ…。」

「あたしがいるから。舞美ちゃんと一緒にいる。」

「千奈美。」


「だから泣かないでよ。」

「…ありがと。」


「あたしは舞美ちゃんの彼女なんだからね。」

「ねぇ、千奈美。」


「ん?」


「今日だけでいいからさ、こうしてて?」

「舞美ちゃん。」


「明日になったらいつものあたしに戻るから。」

いつものノー天気な舞美ちゃんとは違いものすごく弱よわしい。今にも折れそうな感じ。舞美ちゃん、悔しがってた。なんで舞美ちゃんなの?舞美ちゃんは別に悪いこと何一つしてないじゃん。あたしが…守ってあげれば良かった。

「舞美ちゃん?」

「Zzz…。」

(寝ちゃったか…。)

舞美ちゃんは泣き疲れて寝ちゃった。あたしはもう少し側にいてあげようかな…。
6 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/15(金) 12:46
次の日、あたしはベットの横で寝ていた。起きたら目の前に舞美ちゃんの顔があった。

「んっ…?」

「おはよう、千奈美。」


「…おはよ。」

「昨日ごめんね。ずっといてくれたんだ?」

「あっうん。」

「もう大丈夫。」

「舞美ちゃん。」


「リハビリ頑張るから。早く足治してアイツら見返す。」

「そっか。」
7 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/15(金) 12:49
『先輩。』

「おぉ、雅か。」

あたしの幼馴染のみやが来た。

「舞美先輩、大丈夫ですか?」

「もぅ、平気。どうってことないよ。」

「良かった。」

「心配掛けてごめん。」


「ホントですよ、もう。」


「みや。」

「あっ、ちぃ。これお見舞いに。」

「ありがと。あたし、花瓶に入れてくるね。」

「うん。」

あたしはみやから花を受け取り、花瓶に入れた。多分これから舞美ちゃんからみやに話すだろうから。
8 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/15(金) 12:57
「先輩。」

「ん?」

「試合出れそうですか?」


「ごめん。それは無理。」

「何でですか?」

「これ(足)治るのに1、2か月かかるんだってさ。」

「そんな…。うちの学校は先輩がいないと…。」

「雅。」


「はい。」

「あたしの代わりに頑張れ。」

「えっ、うちには無理ですよ…。」

「雅なら出来るから。」

「出来ないですって。」


「みや、あたしからもお願い。」

「ちぃ?」

「舞美ちゃんはこの通りだし、こんな大事なこと頼めるのみやしかいないんだ。」

「千奈美。」


「わかった。うち頑張るから。」

「ありがと、みや。」

「(ちぃの頼みだしね。)どういたしまして。」

それから少し3人で話して、部活があるからってみやは帰った。その後、舞美ちゃんのお母さんが来て看病を交代。あたしは一旦家に帰って、お風呂だったり着替えたりしてまた病院に行った。
9 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/15(金) 12:59
今日はここまでです。

次の更新からちょっとエロいのも入ってくるので苦手な方はスルーの方向で…。
10 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/16(土) 13:31
「ごめんね、千奈美。」

「何が?」


「なんかいろいろ手伝わせちゃって。」

「あぁ、別に気にしないで。あたしが好きでやってるんだからさ。」


「千奈美。」

「っうわ。」


舞美ちゃんはあたしをベットに引き寄せた。てか抱きしめられた。

「やっぱ落ち着くね。」

「へっ?」
11 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/16(土) 13:40
「抱きしめてもらうのもいいけど、自分が抱きしめるのもいいなぁって。」

「舞美ちゃん。」

「千奈美。」

「なっ…んっ。」

舞美ちゃんはあたしにキスをした。肩を叩いたんだけど、舞美ちゃんは離してくれない。

「んっ…ぁっ…。」

「千奈美可愛い。」

「ばかっ。いきなり何すんのよ!」

「いやさ、最近キスしてないなぁっと思って。Hもだけど。」

「何言って・・・んっ。」

「だから千奈美不足なのかも。」
12 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/16(土) 13:44
「馬鹿。」

「ねぇ、千奈美。」

「何?」

「夜になったらさ、Hしよっか。」

「はぁ?」


「だからさ、久し振りにしようよ。」

「ここ病院だよ?それに、その足でどうやって…すんのよ。」

「大丈夫。千奈美がここに来ればいいんだよ。」


舞美ちゃんが指した場所は舞美ちゃんのお腹の上。

「え〜、無理だよ。」

「平気だよ。千奈美軽いし、足以外は動かせるから。」

「舞美ちゃん。」


「だからシよ?」

「…分かった。」

「ホント?」


「一回だけだからね。」

「うん。ありがと。」

全く舞美ちゃんはエロいんだから。看護師さんにバレてもしらないからね。
13 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/16(土) 13:46
「それは千奈美が声出さなければ大丈夫じゃん。」

「なっ…。」

「まぁ無理だろうけどね。」

「舞美ちゃん。」


「そんなに心配しなくてもいいよ。まぁなんとかなるって。」

「そうだよね。」

「うん。」


「でもホント舞美ちゃんって。」

「何?」
14 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/16(土) 13:49
「変態だよね。」

「まぁね。こんなに千奈美が可愛かったらねぇ。誰だってエロくなるって。」

「舞美ちゃんだけだって。」

「いや、多分雅もなるね。」


「えっ、みやが?」

「おっと、これは言っちゃ駄目だった。」

「なんで?」


「まぁいいじゃん。」

「気になる〜。」

「千奈美は知らなくていいの。」
15 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/17(日) 16:15
「むぅ。」

「まぁまぁギュッてしてあげるから拗ねないでよ。」

「舞美ちゃん、嫌い…。」

「そんなこと言って好きなくせに。」

「…悪い?」

「全然。むしろ嬉しい。」
16 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/17(日) 16:18
舞美ちゃんはあたしの顎を上げて深くキスをした。息をするのがやっとなくらい。

「んっ・・・っはぁ・・・っ。」

「千奈美、ここ来て。」

あたしは言われたとおり舞美ちゃんの上に乗った。

「やっぱり恥ずかしい。」

「良いじゃん。めっちゃいい眺め。」

「…変態。」


「っ痛。」

「痛くないでしょ?」

「うん。(笑)」


「もぅ、舞美ちゃん。」

「千奈美いい?」


「いいよ。」
17 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/18(月) 13:33
舞美ちゃんはあたしに軽くキスをして、服に手をかけた。触り方がエロい。首、鎖骨、胸にキスをしていく。舞美ちゃんは胸を揉んだ。

「んっぁ…。」

「千奈美、感じてんの?」

「ばっ…違っ。」

「まだ胸しか触ってないのに立つなんてエロいなぁ、千奈美は。」

「っ…誰のせいよ。」

「あはっ。あたしか。(笑)」
18 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/18(月) 13:37
「馬鹿。」

「そんな馬鹿に付き合ってる千奈美も相当馬鹿だよ。」


「うっさい。好きなんだから仕方ないでしょ?」

「千奈美のそういうとこ好き。」

「んっ…。」


「可愛い。」

舞美ちゃんの舌があたしのに触れるたびにビクッてなる。

「んっ…ぁっ…っはぁ。」

「ひぃもちいい?(気持ちいい?)」


「っ…そのまま…喋んな。」

「あははっ。ごめん。」
19 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/18(月) 13:41
「むぅ。」

「じゃあそろそろ下行こっか。」

「んっ…。」


「さすがに下は脱がせらせないから自分で脱いで。」

「…分かった。」

あたしはとりあえず短パンを脱いだ。下着も取った。はぁ、もうホントに恥ずかしい。

「あははっ。もうビショビショじゃん。」

「ばっ…かぁ。」

「そっか。そんなに気持ち良かったか。」

「舞、美ちゃん。」

「千奈美。あたしの顔跨いで。」

「へっ?」

「いいから。」


言われたとおり舞美ちゃんの顔を跨いだ。

「へへ、えらいじゃん。しっかり腰支えてなね。じゃないとあたし窒息しちゃうから。」

「なにする…んっぁ…。」
20 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 13:40
舞美ちゃんが下からあたしのを舐めてきた。ヤバい…。気持ち良すぎて腰が落ちそう。

「っはぁ…んっ…あっ…。」

「千奈美気持ちいい?」

「っんぁ…もっと…。」


「千奈美エロいね。」

「っ…言わない、で…ぁっ…。」

「可愛いじゃん。もっとしてあげるよ。」

舞美ちゃんはあたしの中に指を入れた。激しく掻き回された。

「っはぁ…んっ…あっ…あぁ。」

「そんなに声出したらバレるよ。」
21 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 13:44
「…っだって。」

「わかった。こうすればいいんじゃん。」

「舞美…んっ。」

舞美ちゃんは指を動かしながらあたしにキスをした。もう意識が飛びそうな位激しい。

「っん…んっ…ぁ…っはぁ。」

「千奈美イキたい?」

「っん…いっ…。」

「何?言わないとしないよ?」

「…イキ…たい。」

「よく出来ました。」

「ぁっ…。」
22 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 13:47
舞美ちゃんはさらに激しく動かした。

「っはぁ…あぁぁ…んっ。」

「千奈美。イっていいよ。」

「っ…んっ…あぁぁ…ク。」

あたしは限界に達した。

「もう、舞美ちゃんの馬鹿。」


「へへ、今の千奈美超エロかった。」

「怪我長引いてもしらないからね。」

「それはちょっと困るなぁ。」
23 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 13:50
「全く怪我治るまではしないからね。」

「わかった。」

「早く治してフットサルしてもらわないと。」

「そうだね。」


それから1週間が経ち、舞美ちゃんは退院した。それからもリハビリに病院に通った。


1、2か月して元通りに足が動かせるようになった。フットサル部にも復帰してまた頑張ってるみたい。

24 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 13:55
「あっそうだ千奈美。」

「ん?」

「今度さ、試合見に来てよ。」

「いつ?」

「今週の土曜日。うちの学校でやるしさ。それに○○高校となんだ。」

「あぁ、アイツら。」

「そっ。だから見に来てほしい。」

「行くよ。」

「ホント?」


「生で見てみたいし。」

「やった。あたし頑張るから。」

そして試合当日。あたしは舞美ちゃんの用意してくれた席に座った。一番見やすい席。

『久し振りだね、舞美。』

「めぐ。」

『足治ったんだ?』


「ってめぇ…。(怒)」

「先輩。」


『まぁそんなに怒んないでよ。今日はよろしく。』

「あたし絶対負けないから。」

25 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 14:05
病院が終わり次はフットサルに入ってきます。

ここでは新キャラが登場するので紹介しときます。

〜登場人物2〜

村上愛 (高校2年生):舞美の中学の同級生。○○高校に入ってから性格が悪くなった。舞美の怪我をしかけた犯人。
岡井千聖(高校1年生):○○高校の生徒。愛とよくつるむ。小さくて一見男の子に見える。けんかっ早い。
萩原舞 (高校1年生):○○高校の生徒。千聖と一緒に愛とつるんでいる。かなりの情報網がある。腹黒い。

この後もじゃんじゃん新キャラが出てきます。
26 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 17:02
審判:「では、試合を始めます。」


おっ、いよいよ試合が始まるみたい。舞美ちゃん、ちょっと機嫌悪そう。大丈夫かなぁ。


―ピィー。

うちの学校がちょっと優勢かな。さすが舞美ちゃん。足が速いだけあるね。あっ!吉沢先輩がシュートした。
観客が一気に騒ぎ始めた。やっぱり先輩も人気あるんだ。まぁ舞美ちゃんが1番だけどね。前半戦は2−0でうちの学校がリード。
舞美ちゃんもディフェンス頑張ってたし、みやもよく動いてた。

「おつかれ。舞美。」

「あっえり。」

「後半も頑張ってね。」

「当然。」


「ちぃ。」

「あっみや。」
27 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 17:05
「試合見に来たんだ。」

「うん。舞美ちゃんに誘われたからね。」

「そうだったんだ。」


「みやも頑張ってたね。」

「あっ、へへ。」

「後半も頑張ってね。」

「うん。」


「ちょっと雅。人の彼女に何してんの?」

「舞美ちゃん。」

「いや、別に…。」

「話してただけ。」

「じゃあうち行くね。」

「うん。」
28 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 17:08
「千奈美、試合見てくれた?」

「見てたよ。舞美ちゃん、頑張ってたね。」

「千奈美見てるからはりきっちゃった。」

「吉澤先輩もカッコいいね。」

「まさか…惚れた?」

「そんな訳ないじゃん。」

「良かった。」

「舞美ちゃん?」


「後半は絶対ゴール決めるから。」

「がんばって。」

「千奈美のために決める。」


「なっ…馬鹿。」

「照れてんだ?可愛い。」

29 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 17:11
(おい、岡井、萩原。)

(はい。)

(何ですか?)


(舞美と一緒にいるの誰?)

(あぁ、矢島の彼女っすよ。)

(名前は徳永千奈美。高1で部活には入っていません。性格は明るくてムードメーカー的存在。
結構人気があるみたいです。)

(萩原、なんでそんなに詳しいの?)

(マイの情報網はハンパないっすから。)


(そいつ使えるかも…。)

(先輩?)
30 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 17:15
(舞美がさ、その徳永って子から離れたらその子体育館倉庫に閉じ込めてくんない?
服も適当にはだけさせてさ。)

(えっ、マジっすか…?)

(千聖。ここはやるしかないよ。)

(マイ…。)


「じゃああたし戻るわ。」

「頑張ってね。」

舞美ちゃんはみや達の方へ戻った。後半戦はどうなるんだろう。


―ガシッ。

「ちょっと何?」

「いいから来い。」
31 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/19(火) 17:19
「アンタら誰?」

「マイ達の事はどうでもいいんです。とりあえず来るです。」

あたしは誰だか分からない2人組に腕を掴まれて引きずられた。向かった先は体育館倉庫。何する気なんだろ…。


―ドンッ。

「痛っ。」

「悪く思わないでくださいね。」

「こうしないとうちらが怒られるから。」

「えっ?」


「これもマイ達の高校が勝つためです。」

「アンタら○○高校か。」

「そうだよ。」


「今日はなにがなんでもうちの高校が勝たなきゃいけないんです。」
32 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/20(水) 13:17
「卑怯者。あたし捕まえたって意味ないじゃん。」

「意味はあるよ。アンタ矢島の彼女だろ?」

「でも舞美ちゃんは試合してるし、来ないよ…。」

「いや、多分来ます。」


「てか、アンタらそれが目的で…。」

「今頃気づいたんですか。」

「まぁ矢島が来るまでここにいろよな。」

鍵かけられた。くそっ、ムカつく。なんてひどい学校なんだ。はぁ、こんな格好だしなぁ。
ネクタイは取れかかってるし、ボタンは壊された。だからブラ丸見えだし。

どうしよ…。舞美ちゃん。

33 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/20(水) 13:23
〜Maimi side〜

あれ…さっきから千奈美の姿が見えない。何かあったかな…。

「なぁ、雅。」

「何ですか?」


「千奈美知らない?」

「ちぃ?さっきいたのに…。」

「なんかいないんだよね。ちょっと見てくる。」

「えっ?先輩試合は?」


「雅カバーしといて。」

ゴール決めるのに千奈美いなきゃ意味ないじゃん。どこ行ったんだろ…。

(ちょっとやり過ぎたかなぁ。)

(アレくらいでいいよ。)


(あの子には悪気ないのにね。)

(まぁ彼女だから仕方ないね。)

「おぃ。」

「げっ、矢島。」


「千奈美に何した?」

「マイ達は何も…。」

「千奈美はどこにいるんだよ。はけ!」


「分かったよ…。」

「体育館倉庫です。」
34 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/20(水) 13:26
「これめぐがやれって言ったのか?」

「はい。」

「わかった。行っていい。」

まったくめぐって奴は…。千奈美ヒドい目に遭ってないかな。心配だなぁ。

「千奈美ー。」

「舞美ちゃん!?」


「ちょっと待ってて。今、開けるから。」

鍵取っといてよかった。あたしは急いで開けた。

「千奈美。」

「見ないで…。」

「これ…。」


「それより試合は?」

「抜けてきた。」
35 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/21(木) 15:28
「なんで?」

「千奈美のためにシュートするのに千奈美いなきゃ意味ないもん。」

「馬鹿…。」

「千奈美。」


あたしは千奈美を抱きしめた。

「舞美ちゃんの馬鹿っ。なんで来るのよ…。」

「あたしは千奈美が大事だから。」

「馬鹿。ホントにバカ。」


「馬鹿でごめんね。」

「でも怖かった…。」

「そっか。よしよし。千奈美これ着てな?」


あたしは自分のジャージを千奈美に着せた。

「落ち着いた?」

「うん。ありがと…。」
36 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/21(木) 15:31
「じゃあそろそろ戻らないと。まだ間に合う。」

「舞美ちゃん。」

「でもその前に…。」

「ん?」


「充電♪」

「んっ…ぁ。」

あたそは千奈美にキスをした。

「っはぁ。」

「よし。充電完了。」


「舞美ちゃん。」

「じゃ行こう。」

「うん。痛っ。」


「どうした?」
37 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/21(木) 15:37
「足捻ったかも。」

「千奈美、背中乗って。」

「えっ?」

「おんぶしていくから。」

「…ごめんね。舞美ちゃん。」

「大丈夫だよ。千奈美は悪くないから。」

あたしは千奈美をおんぶしてグランドに戻った。


「もぅ先輩どこ行ってたんですか?」

「ちょっとね。」

「先輩いないから追いつかれちゃいましたよ…。」

ヤバい。2−2の同点になってる。残り時間は3分。あたしが決めてみせる。

「雅。あたしのアシストして。」

「了解です。」

「よし、1点決めるよ。」

「はい。」
38 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/21(木) 15:40
〜Chinami side〜

やっぱり追いつかれたか…。でも舞美ちゃんならきっとシュートを決めてくれる。残り3分しかない。
頑張れ、舞美ちゃん。


「雅。」

「はい。舞美先輩。」

「サンキュ。後は任せて。」


「頼みますよ。先輩。」
39 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/21(木) 15:47
〜Maimi side〜

あたしがシュートを決める。ここで絶対決めてみせる。

『そうはさせるか。』

「めぐ。」


『よく戻ってこれたね。』

「千奈美まであんな目に遭わせて絶対許さない。」

『へ〜?何のことかな?(笑)』

「っ…この試合勝つ!」

『負けるもんか。』

めぐがギリギリの所まで迫ってくる。ここでボールを取られるわけにはいかない。あたしは必死にかわす。
やっとゴール目前。足に力を込めて蹴った。

「千奈美。好きだーっ!!」


―シュパーン。



―ピピィーッ。

審判:「ゲームセット!3−2でB℃学園の勝利。」

「「「やったー。」」」

入ったんだぁ。良かった。入って。
40 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/08/23(土) 22:13
フットサルシーンがもっと見たかったな
41 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/25(月) 18:37
>40さん


すいません。

あたし、フットサルのルールあんまり知らなくて…。


今度書くときはもうちょっと書けるようににします。
42 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/26(火) 18:41
〜Chinami side〜


舞美ちゃんがボールを持った。このまま行けば決まる。舞美ちゃんをマークしてる人もすごい足が速い。
大丈夫かなぁ。あっ行けるかも…。お願い、入って。

「千奈美、好きだーっ。」

「っ///。」

何言ってんの?全く//。あっでも入ったんだ。これでうちの勝ちじゃん。
舞美ちゃんってやっぱりすごいんだ。本当にエースなんだ。舞美ちゃんはフットサル部のみんなに胴上げされている。
43 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/26(火) 18:45
〜Maimi side〜

「先輩、やっぱすごいですね。」

「へへ、雅のおかげだよ。」

「いや、舞美先輩が頑張ったからです。」


「ありがと、雅。」

「どういたしまして。」


「ナイスシュート、舞美。」

「あっえり。」

「最後すごかったね。」

「まぁね。」


「あの台詞カッコ良かったよ。」

「あっ、あれは…。」


「うちも言われたかったな…。」

「ごめん。」

「なんてね。冗談。」

「えり。」


「大事な彼女をほったらかしだぞ?」

「ありがと、えり。」
44 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/29(金) 13:00
あたしは千奈美の所に行った。


「お疲れ様。」

「ありがと。」

「シュートカッコ良かった。」

「あっうん。」

「あと…アレ嬉しかった。」

「キザだったかな?」


「ううん、恥ずかしかったけど、ホントに嬉しかったよ。」

「えへへ。」


「舞美ちゃんはすごいね。」

「そんなことないよ。」

「みんなの人気者でさ。」


「あたしは千奈美がいるから頑張れるんだよ?」

「っ///。」

「照れてる〜。」


「照れてないし…。」

「素直じゃないなぁ。(笑)」
45 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/29(金) 13:02
「うっさい。」

「まぁそんな所も可愛いけどね。」


「舞美ちゃん。」

「千奈美。」

「んっ…。」


あたしは千奈美をキスをした。周りに人がいようが気にしない。

「っはぁ…みんないるのに…。」

「あははっ。大丈夫だって。見てないから。」
46 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/29(金) 13:07
『ゴホンッ。ちょっとラブラブ中失礼。』

「千奈美ちょっと待ってて。」

「うん。」


「何の用?」

『いゃ、帰るからさご挨拶をね。』

「いまさら言うこともないじゃん。」


『おそこまでして勝てる舞美はすごいね。尊敬するよ。』

「めぐ、てめぇの仕業だろうが!!」

「舞美ちゃん。」


『まぁ彼女さんと仲良くやりなよ。次の試合は絶対勝つから。』

「ふざけるな!」


『んじゃ、それだけだから。』

「ちょっ、待てよ。」

「大丈夫?」


「千奈美。」

「あの人誰?」

47 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/31(日) 18:34
「あれは村上愛。同じ中学だったんだ。でも高校になってから性格が悪くなった。」

「へぇ。」


「あたし襲ったのも、千奈美を倉庫に閉じ込めたのも全部めぐの仕業。」

「うそ…。」

「だから絶対許さない。」


「舞美ちゃん、ケンカはダメだよ。」

「分かってる。また千奈美に迷惑かけたくないからね。」


「舞美ちゃん。」

「大丈夫だって。めぐはあたしがなんとかする。」

「そっか。」
48 名前:もんちっち 投稿日:2008/08/31(日) 18:37
「あっ千奈美ちょっと来て。」

「へっ?」


「みんなに報告することあるから。」

「何の?」

「今は内緒。とりあえず着いて来て。」

「えっ?ちょっと〜。」


あたしは千奈美の手を握ってグランドの中心まで行った。観客がちょうど帰ろうとしている所だった。


「みんなーっ。ちょっと聞いて〜。」

49 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/07(日) 13:28
(何だ、何だ?)


(舞美先輩と徳さんじゃん。)


(何するのかなぁ…。)

(聞いてこっ。)


「え〜私矢島舞美は高校を卒業したら徳永千奈美と結婚します!!」

「へっ?」


((((えぇぇぇーっ!!))))


(あたしの舞美様が…。)

(真野様しっかり。)


(いいなぁ、徳さん。)
50 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/07(日) 13:31
「ちょっと舞美ちゃん。何言ってるの?」

「えっ、駄目だった?」


「…ダメじゃないけど。」

「まぁいいじゃん。」


「舞美やるねぇ。」

「吉澤先輩。」

「千奈美ちゃん、舞美止めてうちと付き合わない?」


「えっ…。」

「ちょっと吉澤先輩。やめて下さいよ。(焦)」

「あははっ、冗談だよ。」


「ちぃ良かったじゃん。」

「みや。」

「でもね、ちぃ。」


「ん?」

「気をつけた方がいいよ。」
51 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/09/08(月) 22:44
マノちゃんwww
52 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/10(水) 22:59
>51

これからちょっとまのえりが悪くなります。(笑)
53 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/10(水) 23:03
「舞美先輩人気だからファンクラブがあって、そこの真野恵里菜っていうのがくせ者だよ。」

「分かった。」


(あの徳永って子は誰なの?)

(矢島様の彼女です。)

(舞美様、彼女いたの?)


(はい。もう1年も付き合ってるみたいですよ。)

(はぁ…。あの子気に入らないわ。)


(真野様。)

(ちょっと懲らしめましょ。)

((はい。))
54 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/10(水) 23:05
これからちょっとまのえり編へとはいっていきます。


〜登場人物〜

真野恵里菜(高校2年生):舞美のファンクラブの会長。お金持ちでお嬢様。
千奈美に対していじめをする。
55 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/13(土) 00:55
〜Chinami side〜

あれから数日が経った。毎日舞美ちゃんと登校する時、いろんな人に見られるようになった。
ちょっと恥ずかしい…。

「ちょっと徳さんいい?」

「いいけど。」

「こっち来て。」

そこまで仲がいいって訳じゃない子に呼ばれた。何だろう…。連れていかれたのは女子トイレ。
(まぁうちの学校は女子高だからほとんどが女子トイレなんだけどね。)

「ねぇ、何?」

「徳さん。ごめん!」

その子はそう言って逃げた。

「全く…何なの?」

『あなたが徳永って言うのね?』
56 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/13(土) 11:01
「そうだけど。」

「舞美様と付き合ってるみたいね。」


「それが何?」

『気に食わないのよ!あなたみたいな人と舞美様が付き合ってるのが…。』

「はぁ?意味分かんないんですけど。」

『ましてや結婚ですって?冗談じゃないわ。』

「…。」

「あんたなんて…あんたなんて…。」

「ちょっと、うわっ。」

トイレの個室に押し込まれた。
57 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/13(土) 11:03
「こうしてやる…。」

「何?」

―バシャー。


大量の水が降ってきた。

『お気に召したかしら。』

「ふざけないでっ…。」

「あなた、濡れている方がお似合いよ。」


「「『オーホッホッ。』」」

「真野達、何してんの?」
58 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/13(土) 11:07
『夏焼さん。私たちは別に…ねぇ。』

「「はい。」」

『失礼しますわ。』

あの人が真野っていうんだ…。最低。はぁ、制服ビショビショじゃん。最近あたしこういうの多いなぁ。
やっぱり釣り合ってないのかな。

「誰がいんの?」

みやだ。どうしようかな…。


―ガチャッ。

「ちぃ!?」

「みや…。」

「真野達にされたの?」

「あははっ、そうみたい。(焦)」
59 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/13(土) 11:12
「ったく。ちぃ怪我してない?」

「大丈夫だけど制服が…。」

「あちゃ〜。びしょ濡れだね。」

「ごめん、みや。ジャージ取って来てもらっていい?ここで着替えるから。」

「分かった。ちょっと待ってて。(ちぃのあの格好はヤバいわ…)」

みやは教室にジャージを取りに行った。はぁ、また迷惑かけちゃった…。

「はい。ジャージ。」

「ありがと、みや。」

「どういたしまして。」

「あたし着替えてから行くから。みや先行ってて?」

「いいよ。ちぃが終わるの待ってる。それに話聞きたいし。」

「みや。」

あたしは急いで着替えた。下着類はしょうがないからそのまま。

「おまたせ。」

「ううん、大丈夫。」

「どこで話す?」

「屋上いこっ。」
60 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/14(日) 19:49
「分かった。」

あたしとみやは先生にバレない様に急いで屋上へ向かった。


「ふぅ、気持ちいい。」

「あのね、みや。」

「ん?」

「さっきのことなんだけど…。」

「あぁ、真野?」

「うん。なんかね、あたしと舞美ちゃんが付き合ってるのが気に食わないんだってさ。」

「やっぱりか…。変だと思った。」
61 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/14(日) 19:51
「で、なんか怒って来て水かけられた。」

「そうだったんだ。」

「あたしはやっぱり舞美ちゃんと合ってないのかな…。」

「ちぃ。」

「みやにも迷惑かけちゃったし、舞美ちゃんにはもっと迷惑かけて。」

「そんなことないよ。」

「あたし、いない方がいいのかな…。」

「ちぃ!」


「みや?」
62 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/14(日) 19:54
「ちぃがいなきゃダメだよ。」

「でも迷惑…。」

「それはちぃのせいじゃないじゃん。舞美先輩はちぃのために頑張ってるんだから。うちだって別に迷惑とか思ってないから。」

「みや。」


「真野はうちがなんとかする。」

「ダメだよ…。」


「ちぃ?」

「それじゃみやがひどい目に遭う。」

「ちぃ。」

「みやは何もしないで見守ってて?あたし頑張るから。」

「あと、舞美ちゃんには絶対言わないで。」

「なんで?」

「心配掛けたくないから。」

63 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/15(月) 12:44
〜Miyabi side〜

真野はうちが予測した通り、ちぃにちょっかいを出してきた。ちぃはまた無理してる。周りには気づかれないように
明るく振舞ってるけど傷付いてると思う。舞美先輩にもバレないように必死にいつも通りに接して…。

それが一週間くらいずっと続いている。クラスの舞美先輩のファンもちぃを虐め始めた。

千:「痛っ。」

A:「徳さんおおげさだよ〜。」

ちぃに当たったのは大きく切られた消しゴムの角だった。


B:「そんなに痛くないって〜。」

千:「っ…。」
64 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/15(月) 12:49
その消しゴムには何か入っていたみたいでちぃの指から血が出ていた。もぅ、ちぃ限界じゃん。うち見てられない。
ちぃごめん。もう先輩に言うしかないよ…。

雅:「もう止めなよ!」

先:「静かに!」

A:「なんで?うちら何もしてないけど。」

B:「そうだよ。」


雅:「ちぃ何も悪い事してないじゃん。」

B:「そうだっけ〜?(笑)」

A:「だって徳さん矢島先輩と付き合ってるんでしょ?」

雅:「それがなんだって言うの?」


C:「みやはさ逆に何も思わないの?」
65 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/15(月) 12:53
雅:「何が?」

C:「徳さんに舞美先輩を独占されてさ。」

雅:「別に。」

C:「え〜?だってみやも先輩が好きなんじゃないの?」

雅:「うちは…。」


千:「みや?」

雅:「うちはちぃが好き。」

ABC:「「「え〜っ!!(なんで徳さんばっかり…。)」」」

千:「嘘…。」

雅:「うちはちぃの幼馴染だから小さい頃からずっと一緒だった。舞美先輩と付き合う時も今まで通り
ちぃの側にいれるならそれでいいと思った。」

千:「みや。」
66 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/15(月) 12:58
雅:「今だってそうだよ。ちぃが幸せならうちはそれで良いと思う。アンタらとは違う。」

A:「っ…。」

あぁあ、言っちゃった。まぁ好きなのは事実だし、いっか。ごめん、ちぃ。やっぱり見守ってるだけしか出来ないのは
うちには無理だよ。ちぃが辛そうなの見てられないし、嫌だから。

舞:「千奈美虐めたの誰?」


千:「舞美ちゃん。」

雅:「先輩。」

舞:「あたしの千奈美に何してんだよ。」

先:「なんでここに矢島がいるんだ!」

舞:「先生は黙ってて下さい。」

先:「授業中だぞ!」

舞:「センコーは黙ってろ!!」

先:「はっはい。」
67 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/16(火) 20:44
B:「えっ…いや…そのっ…。」

舞:「お前らに千奈美の気持ち分かるのかよ!」

C:「っ…。」


舞:「千奈美は自分の事は後回しにしてあたしや雅の心配ばかり。」

千:「舞美ちゃん。もういいよ。」


舞:「言わせて、千奈美。あたしが怪我したときもずっと側にいてくれた。千奈美は優しいから
自分が辛い時でもあたしの前ではいつも笑顔で…っ。」

雅;「先輩。」

舞:「同じ事がお前らに出来るか?出来ないよ。千奈美だから出来るんだ。」
68 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/16(火) 20:49
A:[…だって先輩は徳さんばかりじゃないですか。」

舞:「彼女なんだから当たり前じゃん。」

C:「うちらだって喋りたいんです。」

舞:「あたしは話したくない…。」


B:「えっ…。」

舞:「応援してくれるのは嬉しいし、ありがたいと思ってる。でも千奈美を傷付けるならあたしはファンなんていらない。」

A:「…。」


千:「舞美ちゃん。」

舞:「また千奈美になんかしたらアンタら許さないから。真野っていう奴にも言っといて。」

雅:「先輩。」
69 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/17(水) 19:19
舞:「千奈美行こっ。」

先:「おい、お前らどこ行くんだ?」

舞:「具合悪いんで保健室行ってきまーす。」

舞:「雅。後は任せた。」

雅:「わかりました。ちぃをお願いします。」

舞:「おう。」

舞美先輩はちぃを連れていった。多分屋上だろうな…。ちぃ大丈夫かなぁ…。

C:「先輩行っちゃったね。」

B:「嫌われたかな…。」

A:「多分。」


「「「はぁ…。」」」

雅:「自業自得だよ。」

C:「みや。」

B:「…うち前に徳さんに励ましてもらったことあるよ。」

A:「あたしも。」


C:「体育とかで負けた時いつも元気に『次頑張ろっ!』って言ってくれた。」

雅;「ちぃがどんな気持ちでみんなを励ましてたか分かった?」
70 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/17(水) 19:23
「「「うん。」」」

雅:「ちぃが帰って来たら謝りな?ちぃ許してくれるから。」


ちぃ。ちぃはすごいよ。うちらにいつも元気をくれる。どんな時でも。それで今もこれからもうちは救われてるんだから。
今度はちぃが幸せになる番だよ。


〜Maimi side〜

屋上に来たはいいもの、何を話したらいいか分からない。雅のメール見て慌てて飛んで来たんだけど…。

「舞美ちゃん、ごめんね…。」

「千奈美。」


「迷惑かけないようにしてたのに結局かけちゃったね。」

「そんなことないよ。」
71 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/17(水) 19:26
「あたし…居ない方がいいのかな…。」

「千奈美!」

あたしは千奈美を抱きしめた。あまりにも弱くてこうでもしないと千奈美がどこかに行ってしまう気がした。また千奈美痩せてるし…。

「舞美ちゃん。」

「千奈美はここに居ていいんだよ?てか側にいなきゃダメ。」

「迷惑かけるよ?」

「千奈美は馬鹿だなぁ。それは全部あたしのせいじゃん。千奈美は気にしなくていいの。」

「舞美ちゃん。」

「あたしは千奈美がいなきゃ嫌。せっかく結婚宣言したのに意味ないじゃん。」

「っ///。」


「あたしが守るから。」

「舞美ちゃん?」
72 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/17(水) 19:30
「千奈美が危険な目に遭ったり遭いそうになったらあたしが絶対守るから。」

「っ…ありがと。」

「もぅ、泣かないの!」

「っ…ごめんね。」


「千奈美は笑ってる方が可愛いぞ?」

「…馬鹿。」

「いつのも千奈美だ。(笑)」

「あたしだって舞美ちゃんが好きなんだから。」

「いゃ、あたしの方が好きだね。」


「まっ…んっ。」

あたしは千奈美にキスをした。千奈美の苦しみを取り除くために…。千奈美すごい我慢してた。気付いてあげられなくてごめんね。でも絶対守るから。
73 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/17(水) 19:31
ということでまのえり編はここまでです。

次からは夏休みに入っていきます。

74 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/20(土) 14:28
〜Chinami side〜

あれから虐められる事がなくなった。舞美ちゃんがあたしのクラスメートに怒った日、あたしが教室に戻ったらすごい謝られた。
きっとみやが言ってくれたんだと思う。ありがとね。季節は変わって気がつけばもう夏休み。舞美ちゃんはどこに行こうかウキウキしてる。

「ねぇ、千奈美。」

「何?」

「海いこ、海。」

「海?」

「千奈美、嫌?」

「ちょっと怖いかも…。」

「大丈夫だよ。あたしいるから。」

「そうかなぁ。」
75 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/20(土) 18:33
「大丈夫。」

「じゃあ行こっか。」

「ホント?」

「うん。」

「やった〜。(これで千奈美の水着姿…ヤベッ。)」

「舞美ちゃん?」

「ううん。じゃ水着買お?」

「そうだね。」


あたしと舞美ちゃんは海に行く事になった。舞美ちゃんが何か企んでる気がする…。なんとなくだけど…。とりあえず水着を選んだ。
あたしは肌の色に合う黄色にした。舞美ちゃんには黒にしてって言われたんだけど拒否った。舞美ちゃんは淡い水色にしてた。
舞美ちゃんもなにげにスタイル良いんだよね。て、あたし何言ってんだろ…。今日がその海に行く日。
76 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/20(土) 18:37
「やっと着いた〜。」

「結構かかったね。」

「よ〜し、いっぱい遊ぶぞ〜。」

「まず着替えなきゃ。」

て、言ってももう水着は着てるから服を脱げばいいんだけどね。舞美ちゃんがあたしを上から下まで見た。

「なっ何よ。」

「いいねぇ。」

「どこ見てんのよ。変態。」

「だって変態だもん。それに彼女の水着姿見て何が悪い。」

「悪くないけど見過ぎ。」

「いゃ、谷間が…。」


「怒るよ?」

「うそうそ、冗談だって。」

「ほら、海いこっ?」

「うん。」
77 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/20(土) 18:45
あたし達はロッカーに貴重品を入れ、海に向かった。今日は日曜日だから家族ずれも多い。

「うわ、冷たい。」

「それっ。(パシャッ。)」

「っ…やったな?」

「へへん、やれるもんならやってみな?」

「舞美ちゃん。」

「ほらほら〜。」

「絶対捕まえてやる。」

「きゃ〜。こわ〜い。(笑)」

「嘘つけ〜。」
78 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/20(土) 18:49
30分後、2人ともヘロヘロ。

「はぁはぁ、疲れた。」

「あたしも。」

「千奈美が足速いの忘れてた。」

「えへっ。これでも校内2位だからね。(ちなみに1位は舞美ちゃん。)」

「甘く見てた。」

「へへん、すごいでしょ?」

「部活入ればよかったのに…。」

「あぁ、それはいいよ。」

「なんで?」

「舞美ちゃん待ってるの楽しいし、それに…。」

「千奈美?」

「なんてね。もう1回泳ごっ。」

「くそっ。可愛過ぎだっての。」

「なんか言った?」

「なんでもない。」

あたし達はもう1回海に入った。今度はちょっと泳いだり、ジャレたりした。
79 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/22(月) 23:53
『ねぇねぇ彼女。』

「…何ですか?」

『可愛いねぇ。俺らと遊ばない?』

「ヤ…離して下さいっ。」

『そんなこと言わないでさ。』

「その手離してよ。」

『あぁ?』

「だから離せって言ってんだろ。」

『優しくしたらいい気になりやがって。』

「悪いけどあたし達付き合ってるんで。」

『マジ!?』

『ウソだろ?どうせ…。』

「証拠見せましょうか?」

『証拠ってなんだよ?』

「まっ…んっ。」
80 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/22(月) 23:57
『うわっ、ホントにしやがった。コイツ。』

『なんだよ。もう行こうぜ。』

舞美ちゃんがいきなりキスをしてきた。まぁ知らない男の人に証拠見せるって言ってたからね。でもそのおかげで何もされずに済んだ。
ありがと、舞美ちゃん。

「っはぁ。」

「危なかったね。」

「うん。」

「やっぱり千奈美の谷間が…。」

「なっ…そんなことないって。」

「あたししか見ちゃいけなかったね。」

「何を?」

「だから千奈美の水着姿。」

「っ///。」
81 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/23(火) 00:02
「それじゃあつまんないし、千奈美は可愛いってことだもんね。」

「でも多分舞美ちゃんだって可愛いし、狙われてた。」

「あたし?そうかなぁ。」

「外見は女の子だから。」

「何?中身はそうじゃないの?」

「だってエロ親父みたいだよ。」

「なんだと〜?」

「本当のことじゃん。」

「そんな事言ってると襲うよ?」

「…止めて。」

「でしょ?でもまぁエロイのは事実。」

「ほらぁ。」

「でも千奈美だけだもん。」

「舞美ちゃん。」

「お腹すいたし、なんか食べる?」

「うん。」

あたしと舞美ちゃんはお腹が空いたから海の家に行く事にした。
82 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/25(木) 23:19
「いらっしゃいませ〜。」

「桃?」

「あっなんだ、舞美ちゃんと徳さんじゃん。」

「嗣さん何してんの?」

「何ってバイト。」

「うちの学校バイト禁止じゃん。」

「ここね、親戚が経営してんの。だからそのお手伝い。」

「なんだぁ。」


「舞美ちゃんたちは何?デート?」

「そう。」

「いいなぁ、ラブラブで。この前、結婚宣言してたしね。」

「なんで嗣さん知ってるの?」
83 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/25(木) 23:23
「何でってそんなの誰だって知ってるよ。」

「そっそっか。」

「もぉそろそろ仕事戻るね。ゆっくりしってってね。」

「ありがと、桃。」

「今度、惚気話聞かせてね。」

「っ///。」

あたしと舞美ちゃんはとりあえず焼そばとかラムネを頼んだ。昔ながらの味だった。

「かき氷でも食べる?」

「あっ食べたい。」

「千奈美何がいい?」

「あたしはイチゴ。」
84 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/25(木) 23:30
「分かった。あたしはブルーハワイにしよっかな。」

「あたし、ブルーハワイ食べたことないや。」

「おいしいよ?一口食べる?」

「うん。」


「どう?」

「おいしい。」

「でしょ?でも舌が青くなるから厄介だよね。」

「そうだね。」

「千奈美のもちょっと頂戴。」

「いいよ。」

「うん。おいしい。」

「あたしは昔からイチゴ味が好きなんだぁ。」
85 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/25(木) 23:33
「そうなの?」

「うん。やっぱり定番じゃん?」

「(ヤベッ。今のめっちゃ可愛い。)そうだね。」

日も暮れて来てそろそろ帰る時間。


「ねぇ、千奈美。」

「ん?」

「今日楽しかった?」

「うん。いろいろあったけど楽しかったよ。」

「そっか。なら良かった。」

「舞美ちゃんは?」

「もちろん楽しかったよ。千奈美と2人だったしね。」

「っ///。」
86 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/09/27(土) 01:28
へったくそだな
87 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/27(土) 22:54
>86さん

すいません。

もっと上手くなれるように頑張ります。
88 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/27(土) 22:57
「また来ようね。」

「うん。」


「あっそういえばさ。」

「ん?」

「千奈美は結婚相手あたしでいいの?」

「なんで?」

「いゃ、勝手すぎたかなぁって。」

「いいもなにも舞美ちゃんしかいないじゃん。」

「千奈美。」

「だからいつも言ってるでしょ?あたしだった舞美ちゃんが好きだって。」

「そうだよね。」

「心配しなくても大丈夫。」

「まぁ公表しちゃってるしね。」

「そうだよ。舞美ちゃん、1人で決めちゃうんだもん。」

「あははっ、ごめんね。」
89 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/27(土) 23:03
「なんかあそこで言わないとさ、千奈美を取られる気がしたから。」

「っ///。」

「千奈美、顔真っ赤。」

「うっさい。」

そのあと夏休みは舞美ちゃんが部活の時以外はずっと一緒にいた気がする。舞美ちゃんの家にも何回か泊まらせてもらったし、お祭りにも行った。
すごい充実した夏休みだったと思う。宿題やるの忘れててみやとめっちゃ必死にやった。

今日から二学期。またなんかいろいろ起きそうだなぁ。

「ねぇ、千奈美。」

「ん?」

「週末にさ、遊園地行かない?」

「なんで?」

「桃にさ、Wデートしよって言われたんだよね。」

「嗣さん、付き合ってる人いるの?」

「あぁ、桃は佐紀と付き合ってるよ。」
90 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/27(土) 23:07
「へぇ、知らなかった。」

「まぁ千奈美は学年が違うからね。あの2人もこっちの学年じゃ有名なバカップルだから。」

「そうなんだぁ。」

「あたしらには負けるけどね。」

「なっ…馬鹿。」

「そんなに照れなくてもいいじゃん。」

「てっ照れてないし…。」

「で、どうする?行く?」

「暇だし行ってもいいよ。」

「じゃあ行こ。久しぶりだし。」

「あたしも最近行ってないなぁ。」
91 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/27(土) 23:11
いよいよ2学期になり、Wデート編に突入。

〜登場人物〜

嗣永桃子(高校2年生):ブリッ子。いつも小指が立っている。佐紀とは幼馴染で付き合っている。かなりの情報通。
清水佐紀(高校2年生):小さい。舞美と一緒でフットサル部に所属している。桃とは幼馴染で付き合っている。佐紀もなんだかんだいって桃に惚れている。
92 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/09/29(月) 21:09
86の人

失礼なんじゃない!

私は好きです。

もんちっちさん、楽しみにしてるので今後ともヨロシクです。
93 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/29(月) 23:25
>92さん

そう言って下さってありがとうございます。

でも個人の好き嫌いもありますから…。

頑張りますのでよろしくお願いします。
94 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/09/29(月) 23:37
更新乙です
Wデートにwktkして待ってます
95 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/30(火) 00:27
>94さん

ありがとうございます。

Wデートも少しずつUPしていきます。
96 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/30(火) 00:31
「あぁ、舞美ちゃんと徳さんこっちこっち。」

「桃。」

「キャプテンは?」

「まだだよ。」


「ごめ〜ん。遅れた〜。」

「もぅ、佐紀ちゃん遅いよ。」

「ごめんごめん。寝坊しちゃって。」

「さぁみんな揃ったし、行きますか。」

「そうだね。」

あたし達は遊園地に向かった。
97 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/30(火) 00:34
「まず始めに何乗る?」

「うちはジェットコースターが良いなぁ。」

「「賛成!」」

「おぉ、息ピッタリ。(笑)」

「え〜、もぉジェットコースター怖い。」

「3人一致したから決まりね。」

「ヤダよ〜。」

「桃うっさい。もう決めたの。後で桃が好きなの乗っていいから。」

「ホント?ならいいや。」
98 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/30(火) 00:37
「ねぇ、千奈美。」

「ん?」

「佐紀さ、桃の扱い慣れてるよね。」

「嗣さんとまともに会話出来るのはキャプテンしかいないよ。」

「徳さん、ヒド〜い。」

「あっ聞こえてたんだ?」

「聞こえてるよ〜。」

「まぁまぁ桃いいじゃん。」

「佐紀ちゃん。」

始めにジェットコースターに乗ることになった。嗣さん以外は楽しんだ。

「い〜や〜。」
99 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/30(火) 20:58
「楽しかったね。」

「そうだね。」

「桃大丈夫?」

「っ…グスッ…怖かった…。」

「全く桃はしょうがないなぁ。何に乗りたいの?」

「…アレ。」

「あぁ、メリーゴーランドかぁ。」

「舞美とちぃ、次あれでいい?」


「いいよ。」

「久し振りに乗るし。」
100 名前:もんちっち 投稿日:2008/09/30(火) 21:02
次に乗るのはメリーゴーランド。嗣さん楽しそう。なにげに舞美ちゃんもはしゃいでたなぁ。

「楽しかったぁ。」

「そんなにはしゃいでるの桃だけだよ。」

「だって〜もぉの可愛さが引き立つ乗り物なんだもん。」

「はぃはぃ。」

「佐紀ちゃん冷たい〜。」

「次どうする?」


「ん〜、あっ!アレは?」

「「「お化け屋敷!?」」」

「いいじゃん。あれ行こうよ。」

「あれは…。」

「ちょっと…。」
101 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/01(水) 18:58
「大丈夫だって。行こうよ〜。」

「うっうん…。」

次はお化け屋敷に行く事に…。舞美ちゃん以外はあまり行きたくない。だってここの怖いって有名だし…。お化け屋敷はカップルで入ることになった。

「ねぇ、やっぱり怖いよ…。」

「大丈夫だよ。あたしいるし。」

「暗いよ。」

ちょっとずつ進んでいく。雰囲気からしてホント怖い。どこからか出てきそうな感じ。

『ア゛ァ゛−。』

「きゃー。」

「(肩に胸当たってる…ヤベッ。)千奈美、大丈夫だって。この人人間だし。」

「でも怖い…。」

「こんにちはー。」

『…どうも。』
102 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/01(水) 19:01
「ほら。ね?」

「うん。」

舞美ちゃんは次々に出てくるお化けに話しかけていった。あたしもだんだん怖くなくなってきた。何とか出れた。

「もぅ、舞美ちゃん絶対テンションおかしいよ。」

「でも怖くないでしょ?」

「そりゃね。」

「お化けだと思わなきゃいいんだよ。」

「だけどなんか怖いじゃん。」


「まぁ可愛かったけどね。」

「なっ…。」

「あははっ。」

「てか桃達遅くない?」

「そういえば…。」
103 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/01(水) 19:05
一方、嗣さん達は…。

『ア゛ァ゛−。』

『ウ゛ォー。』

「きゃ〜。」

「いゃ〜。」

『う〜ら〜め〜し〜や〜。』

「「うわ〜。」」

大惨事。2人ともお化け屋敷大の苦手だったみたい。

「2人とも大丈夫?」

「ダメ…。」

「すっごい疲れた〜。」

「じゃ休憩しよっか。」
104 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/10/01(水) 21:13
いやあ
会話がリアルでいいですね
105 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/01(水) 21:18
>104さん

ありがとうございます。
106 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/02(木) 16:29
「あたし何か買ってくるから待ってて。」

「もぉも行く。」

「千奈美、佐紀とどっか座ってて。」

「分かった。」

舞美ちゃんと嗣さんは売店に行った。

「ふぅ。」

「大丈夫?」

「もう平気。」

「そっか。良かった。」

「ちぃも大変だね。」

「何が?」

「舞美の彼女でさ。」

「そうかなぁ。」

「あんなテンションによくついてけるよね。」

「最初は大変だったけどもう慣れちゃった…。」

「慣れって怖いね…。」
107 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/02(木) 16:32
「まぁね。でもキャプテンの方が大変じゃない?」

「あぁ、桃?」

「そう。嗣さんの相当変わってるから。」

「桃とはなんだかんだ言って腐れ縁みたいなもんだからね。」

「そっか。」

なんだ、キャプテンも嗣さんの事ちゃんと好きなんじゃん。(笑)嗣さんの話をするキャプテンは楽しそうだった。

〜Maimi side〜

千奈美と佐紀を残し、桃と買い出しに来た。

「ねぇ、舞美ちゃん。」

「何?桃。」

「2人はさ、どうやって知り合ったの?」

「ん〜、あたしが一目惚れしたの。」

「へぇ。」
108 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/02(木) 23:03
「いつもさ、遅刻しそうになって走ってるのをよく見かけてさ。」

「そうなんだ。」

「それである日思い切って話しかけてみた。」

「すごいね。」

「ちょうどうちの学校の中等部だったし。」

「じゃあそれが徳さんなんだ?」

「千奈美さ、なんかすごい可愛くて。背も高いし、細くて。」

「それで?」

「メアド交換して、1ヵ月くらいメールしてあたしが告った。」
109 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/02(木) 23:07
「徳さんその時に返事くれたの?」

「千奈美は『あたしでいいんですか?』ってまだ敬語で…。すごいアピールしたらOKしてくれたの。」

「へぇ〜。」

「で、今って感じかなぁ。」

「2人はホントラブラブだよね。」

「まぁね。てか桃達はどうなの?」

「もぉ達は幼馴染なの。それがいつの間にかこうなってた。」

「そうなんだ。」

なんか桃に付き合う前の事を話したら思い出しちゃった。すごい恥ずかしい。桃達は幼馴染かぁ。なんかいいなぁ。

「おまたせーっ。」

「おかえり。」

「こんなのくらいしかなかったんだけどいい?」

「いいよ。」
110 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/03(金) 23:06
「佐紀ちゃん達何してたの?」

「あぁ、お互いの彼女は大変だよねって話。」

「なにそれ〜。」


「千奈美?」

「あはっ、あははっ…。」

「桃達は何話してた訳?」

「もぉ達は馴れ初めを話してたの。」

「なっ…。」

「うち聞いてないよ。」

「佐紀ちゃんにはもぉが話してあげるね。」

「嗣さん話さなくていい。」

「いいじゃん。減るもんじゃないし。」
111 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/03(金) 23:09
「そういう問題じゃ…。」

「まぁまぁ千奈美。しょうがないじゃん。」

「舞美ちゃん。」

「もぉは徳さん達の出会い方いいなぁって思うよ。」

「桃。」

「ドラマみたいで…。」

「っ///。」

「ちぃ顔赤い。」

「恥ずかしいからっ。」

「照れてんだ?可愛い。」


「嗣さん、うっさい。」

「舞美ちゃん、徳さんってさ、Hとかでもこんなに照れてんの?」

「ちょっ…。」

「千奈美はね、ホントマジで可愛いよ。喘ぎ声とか最高。」
112 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/03(金) 23:14
「へぇ、もぉも聞いてみたいな。てか舞美ちゃんが攻め?」

「もちろん。桃達はどうなの?」

「もぉ達はどうかなぁ〜。」


「桃、言わなくていいっ!」

「もぉ達はリバかなぁ。」

「へぇ、佐紀も攻めるんだ。」

「しっ知らない。」

「佐紀ちゃん照れなくてもいいじゃん。」

「桃…うっさい。(怒)」

「佐紀ちゃん、怒んないでよぉ。」

あたし達はくだらない事で盛り上がってた。桃のキャラをいじったり、千奈美を照れさせたり…。こうやって他のカップルの話聞くのもたまにはいいなぁ。
ためになるし、やっぱ恋バナは面白いね。千奈美はその分照れてたけど。
113 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/04(土) 13:10
「次どれ乗る?」

「どうしよっか。」


『あれ、もしかして…ちぃ?』

「まぁ!?」

『久しぶり。』

「ホントだよ、もう。」

『元気?』

「元気だよ。みやも相変わらず。」

『そっか。みやかぁ、会いたいな。』

「今度さ、3人で遊ぼっ。昔みたいに。」

『おぉ、いいね。』

「絶対だよ?」
114 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/04(土) 13:13
次に何を乗るか悩んでいたら千奈美が誰かに呼び止められた。多分知り合いなんだと思う。千奈美楽しそうだなぁ。
ちょっとあの人に妬きそう。

「ねぇ、あの子誰?」

「あたしも知らない。」

「ちぃと仲良さそうだね。」


『ちぃ部活やってる?』

「やってないよ…。」

『なんで?ちぃまだ気にして…。』

「そんなんじゃないよ。」

『ちぃ。』
115 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/04(土) 13:17
「あたしは…もうバドミントンは出来ない。」

『でもあれはちぃのせいじゃないじゃん。』

「まぁ。」

『もう自分を責めなくていいんだよ?』

「でも…あたしのせいだから。」


「千奈美まだ?」

「舞美ちゃん、ちょっと待ってて。」

むぅ。本格的に妬くぞ?

『ちぃ、あの人は?』

「あたしの彼女。」

『ちぃ付き合ってる人いるんだ?』

「うん。」

『良かったじゃん。』

「ありがと。」

『じゃあそろそろ行くね。』

「後でメールするね。」

『分かった。みやによろしく。』

「うん。またね。」
116 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/04(土) 13:20
やっと千奈美は話が終わったみたい。千奈美は急いであたし達の方へ戻ってきた。

「徳さん、遅い〜。」

「ごめんごめん。」

「ちぃ何してたの?」

「いやさ、幼馴染に会ったからさ。」

「雅だけじゃないの?」

「あたしとみやとまぁは幼馴染なの。でもまぁは家の関係で違う学校に行ったから。」

「そうなんだぁ。」

「まぁ、全然変わってなかったなぁ。」

嬉しそうな顔しちゃってさ。まさか好きだったとか?そんなはずないよね…。

「徳さん?」

「なんでもない。」

「変な徳さん。」

「嗣さんには言われたくない。」

「ヒド〜い。」
117 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/05(日) 19:21
「まぁまぁ2人とも落ち着いて。」

「次どうする?」

「やっぱアレじゃない?」

「だね。」


「千奈美あれ乗ろっ?」

「あっうん。」

それぞれカップルで乗ることになったんだけど明らかに千奈美の様子が変なんだよね。もしかして観覧車苦手なのかな。

〜Chinami side〜

あたし高い所苦手なんだよね。ジェットコースターとかは大丈夫なんだけど観覧車は一番怖い。はぁ…舞美ちゃんと乗りたいけど怖い。
118 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/05(日) 19:24
「じゃあもぉ達が先に行くね。」

「お先に〜。」


「千奈美行こ。」

「うん…。」

観覧車に乗る。舞美ちゃんと2人きり。

「千奈美?」

「ん?」

「大丈夫?」

「大丈夫…じゃない。」

「もしかして苦手?」

「うん…。」

「言ってくれれば良かったのに。」

「だって舞美ちゃん乗りたそうだったから…。」

「千奈美。」

「大丈夫。」
119 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/05(日) 19:28
「じゃあここ来な?」

「うん…。」

あたしは舞美ちゃんの隣へ移動。舞美ちゃんはあたしを抱き寄せた。

「あたしがいるから。」

「うん。」

―ガタッ。

「きゃっ。」

「なんだ?」

‘大変申し訳ございません。只今機械にトラブルが発生いたしました。今しばらくお待ちください。’

「千奈美大丈夫?」

「怖い…。」

「外見ない方がいいよ。」

「でも…。」
120 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/05(日) 19:32
「じゃああたしだけ見てなよ。」

「へっ?」

「気をそらしてあげる。」

「んっ…。」

舞美ちゃんはあたしにキスをした。舌が入ってくる。息するのがやっとな位…。

「んっ…ぁ…。なにする…んっ。」

「あははっ。千奈美可愛い。」

「舞美ちゃん。」

「ちょうど天辺だったしキスしたかったから。」

「あっ///。」

「顔赤いね。(笑)」

「うっさい。」

「あっやっと動き出した。」

「怖い。」

「大丈夫だよ。そろそろ着くから。」
121 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/07(火) 00:32
観覧車はやっと元の場所に着いた。はぁ、怖かった。

「楽しかったぁ。」

「そうだね。」


「千奈美。」

「大丈夫だよ。」

「じゃあそろそろ帰りますか。」

「そうだね。暗くなってきたし。」

あたし達は帰ることにした。途中で嗣さん達と分かれて、今は2人。

「ねぇ、舞美ちゃん。」

「ん?」

「嗣さん達の馴れ初めは?」

「あぁ、桃と佐紀って幼馴染なんだってさ。」

「そうなの?」
122 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/07(火) 00:36
「そうみたい。それでそのまま付き合ったんだって。」

「そっかぁ。」

「なんかすごいよね。」

「そうだね。」

「あたし達もさ、あの2人みたいになりたいよね。」

「でもあたし達はこのままでいいんだよ。」

「そうだよね。」

「うん。」

確かに舞美ちゃんが言うようにキャプテンと嗣さんの関係はちょっと羨ましいと思う。恋人だけど姉妹のようだったり、あるいは夫婦のようなそんな関係。
それはやっぱり幼馴染だからかな。でもあたしは舞美ちゃんといれるだけで嬉しいんだよ?本人には恥ずかしくて言えないけど…。
123 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/07(火) 00:40
これでWデート編はとりあえず終了です。

次からは幼馴染3人集結編です。

〜登場人物〜

須藤茉麻(高校2年生):雅と一緒で千奈美の幼馴染。親の仕事のせいもあって千奈美達とは別の学校へ。千奈美の過去を知る重要人物となる。
124 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/09(木) 13:49
月曜になってさっそくみやにまぁの事を話した。

「あのね、みや。」

「ん〜?」

「この前ね、遊園地で偶然まぁに会ったの。」

「えっ?まぁに?」


「うん。」

「どうだった?元気だった?」

「元気だったよ。まぁもみやに会いたがってた。」

「そっか。」
125 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/09(木) 13:51
「それでね、まぁとあたしとみやの3人で久しぶりに遊ばない?」

「いいね。それ。」

「でしょ?久しぶりに幼馴染で集まろうよ。」

「まぁか。楽しみだな。」


「いつ空いてる?」

「ん〜再来週の日曜日なら練習ないし空いてるよ。」

「じゃあその日にしよ。まぁに言っとくね。」

「分かった。」
126 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/09(木) 13:55
あたしとみやはまぁを入れて3人で遊ぶことになった。まぁと遊ぶのは小学校以来だ。

〜Miyabi side〜

ちぃに誘われて遊ぶの久し振りだ。ちぃが舞美先輩と付き合ってからはほとんど遊んでなかったから。
それはまぁにも会えるなんて。すごい嬉しい。ちょっとテンションがおかしくなってきた。

「みや〜。」

「あっちぃ。」

「そろそろまぁ来るって。」


「なんか緊張する。」

「大丈夫だって。まぁだよ?」
127 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/09(木) 13:58
「だって小学校以来だから。」

『ちぃ、みや。』

「「まぁ。」」


『みや久し振り。』

「元気だった?」

『元気だよ。みやは?』

「もちろん元気。」

「感動の再開はその辺にして、遊ぼうよ。」

『そうだね。』

「ねぇ、3人でプリ撮らない?」

「『賛成。』」

まずは3人でプリクラを撮った。昔みたいにすごく楽しくて。まぁは何一つ変わってなかった。ちぃも楽しそうだった。
128 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/12(日) 23:00
「お腹空いた〜。」

「そういえばそうだね。」

『そろそろお昼にする?』


「そうだね。」

「ファミレスで良い?」

『いいよ。』

うちらはファミレスに行く事にした。ご飯を食べながらお互いの近況報告だったり、ちぃの彼女の
舞美先輩の話をしたり。話している間のちぃの顔はずっと真っ赤。ちぃはホントに照れ屋だなぁ。

「あたし、ちょっとトイレに行ってくる。」

「分かった。」
129 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/12(日) 23:02
ちぃはトイレに行った。

『ねぇ、みや。』

「ん?」

『みやはいいの?それで。』

「何が?」

『みや、ちぃの事好きじゃん。』

「あぁ、別に諦めた訳じゃないよ。だけどうちはちぃの側にいられればいいから。」

『みや。』

「今はそれで十分。」

『そっか。』

「うん。」
130 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/12(日) 23:05
『それとさ、みや。』

「何?」

『ちぃまだあの事気にしてる…。』

「嘘。」

『この前会った時に聞いたら、うちさ、ちぃが部活入ってないの知らなくて…。ちぃ辛そうな顔になって。』

「知らなかった。」

『もうバドミントンは出来ないって言ってた。』

「そんな…。」

『うちらでなんとかしてあげれないかな。』

「そうだね。」
131 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/12(日) 23:10
「2人で何話してるの?」

「ちぃ。」

『何でもないよ。』

「え〜なんか怪しい。」

「怪しくないから。」

ちぃ、まだあの時の事気にしてるんだ。ちぃそんなに自分を責めなくていいんだよ?あれはちぃのせいじゃないし、
事故だったんだから。

〜Chinami side〜

実はまぁとみやの話聞いちゃってた…。やっぱあの時のこと話してた。2人はあたしのせいじゃないって言うけど
あたしのせいだと思う。あたしが道路に飛び出さなければ…。

舞波は…。
132 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/12(日) 23:15
舞波は…。





足を怪我する事もなかったのに…。

「うわ、もうこんな時間。」

「久し振りに遊ぶとなんか時間が進の速いね。」

『そろそろ帰ろっか。』

「そうだね。」

「じゃあまたメールするね。」

「うちも。」

『分かった。じゃあね。』

「「バイバーイ。」」

それからまたしばらくが経った。

あの日以来、てかまぁに会ってからあの時の事が頭から離れなくなっていた。
気にしないようにしていたはずなのに、あの時の気持ちは封印したのに…。やっぱ、あたしバドミントンがしたいんだ。
でも…出来ない。あたしにそんな勇気ないよ…。
133 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/12(日) 23:19
「徳さ〜ん。」

「あっ、Eちゃん。どうしたの?」

「あのさ、頼みがあるんだけど。」

「何?」

「今度のバド部の試合に出てくんない?」

「えっ…。」

「みやに徳さんが上手いの聞いてさ。お願い。一人出る予定の子がさ出れなくなっちゃって。」

「…少し考えさせて。」

「分かった。また明日聞きに来るね。」

あたしがバドミントンを?あの日以来やってない。得意だったって言っても小学生の頃の話だし。みやは一体どういうつもりなの…。
134 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/15(水) 21:14
「ちょっと、みや。」

「ん〜?」

「あたし、バドミントンやるなんて聞いてないよ。」

「ちぃ。もう自分を責めなくていいんだよ?」

「でも…あたしが悪いのには変わりない。」

「ちぃ。」

「あたしが…飛び出さなかったら…舞波は怪我しなかった。」

「舞波だってそろそろ許してくれるって。」
135 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/15(水) 21:18
「あたしは…舞波から舞波の大好きなバドミントンを奪ったんだよ?なのに自分だけやるなんて…あたしには出来ないよ。」


「ちぃだってバドミントン好きじゃん。ちぃだってホントはやりたいんでしょ?」

「…みやに何が分かるの?あたしがどんだけ悩んだか知らないくせに。」

「ちぃーっ!!」

っ…。みやの馬鹿。バドミントン好きに決まってるじゃん。でも…出来ない。

〜Miyabi side〜

あちゃ〜。やっちゃった。ちぃ泣かせちゃったよ。うちはただちぃにまたバドミントンをやって欲しいだけなんだけど…。

「っ…。」

「ちょっ、千奈美?」


「先輩…。」
136 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/16(木) 20:56
「雅。何があったの?」

「ちょっと喧嘩しちゃって。」

「珍しいね。なんで?」

「バドミントン部の子に助っ人になれる人いない?って言われてちぃを紹介したんです。」

「へぇ、それで?」

「ちぃ怒っちゃって。」

「千奈美が?」

「実はちぃにはちょっと過去にトラウマがあって、っていうかバドミントンが出来ない理由があって…。」

「何?」
137 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/16(木) 21:01
「ちぃは小学校の時バドミントンクラブに入ってて、かなり強かったんです。」

「そうなんだ。知らなかった。」

「ある日、ちぃはうちとまぁともう一人、舞波って子と遊んでで、ちぃがボールを取りに走ったら
道路に出ちゃって車に引かれそうになって…。そこを舞波が助けたんです。」

「それで?」

「ちぃは怪我しないですみました。だけど舞波は足を怪我して、もうバドミントンは出来ないって医者に言われました。
それでちぃは自分のせいだって思っちゃって。」

「そうだったんだ。」

「それ以来ちぃはバドミントンするのを止めて…。だから部活にも入らなかった、いや…入れなかったんです。」

「そっか。」

「でもうちはなんとかしてあげたくて。」
138 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/18(土) 18:31
「雅。」

「ちぃ、ホントはバドミントンやりたいと思うんです。大好きなバドミントンを。」

「千奈美なんであたしに言わなかったんだろ…。」

「多分ちぃは先輩に迷惑をかけたくなかったんだと思います。」

「また1人で抱え込んで…。」


「ちぃは昔から無理するんです。うちやまぁにも弱音はいたことなかったから。」

「千奈美大丈夫かな…。」

「舞美先輩。」

「ん?」

「ちぃを助けてあげてください。またバドミントンをやらせてあげてください。」

「雅。」
139 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/18(土) 18:35
「ちぃ多分泣いてると思うんで抱きしめてあげて下さい。」

「分かった。」

うちが行ってあげたかったんだけど、うちじゃ多分逆効果。だから、舞美先輩。頼みましたよ。


〜Maimi side〜

千奈美にそんな辛い過去があるなんて知らなかった。千奈美、また1人で無理して…。

「千奈美。」

「舞っ…美ちゃん?」

「雅から聞いた。大変だったね。」

「っ…。」
140 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/18(土) 18:39
「そんなに抱えなくて良いんだよ?バドミントンしたいならしていいんだよ?」

「っ…でも無理…だよ。」

「舞波って子がもしバドミントンが出来ないなら千奈美がやればいいじゃん。その子の代わりに頑張ればいいんだよ。」

「舞美ちゃん。」

「バドミントン好きなんでしょ?」

「っ…大好きだよ。あたし…してもいいのかなぁ。」

「いいよ。頑張ってみよ?千奈美なら出来るから。」


「ねぇ、舞美ちゃん。」

「ん?」
141 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/18(土) 18:42
「あたし…やってみる。」

「そっか。」

「舞美ちゃん、側にいてくれる?」

「いるよ。千奈美の側にいる。」

「あたし頑張る。」


「可愛い。」

「なっ…。」

珍しく千奈美があたしに甘えてきた。それほど千奈美に出来た傷は大きかったんだ。あたしは千奈美を抱きしめた。
これからが千奈美、大変かもしれない。でもトラウマを克服しないともっと辛くなると思う。頑張れ、千奈美。あたしが側にいるから。
142 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/18(土) 18:45
〜Chinami side〜

舞美ちゃんにやるとは言ったものの、やっぱり怖い。バドミントンやりたい気持ちはある。でもトラウマが大きいみたい。
またあんな風になったら…。まだ舞波が許していなかったら…。

「徳さ〜ん。決めた?」

「一応やってみようかな。」

「ホント?それなら助かる。」

「シングルスとダブルスってどっちかな?」

「あっ徳さんにはシングルスに出てもらうつもりだけど大丈夫?」

「いいよ。あたしシングルスの方が得意だし。」

「そっか。今日から練習出られる?」

「出れるよ。」
143 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/20(月) 23:23
「じゃあ一緒に行こっ。」

「うん。」

それから数日が経った。あたしは毎日バド部の練習に参加させてもらった。さすがに何年もやってなかったからちょっと腕が落ちた。

「徳さんさすがだね。」

「全然だよ。何年もやってなかったから腕落ちたし…。」

「でも小学校の時は県大会3位くらいまで行ったんでしょ?」

「なんで知ってるの。」

「みやが言ってたから。」

「そうなんだ。」

「当日は徳さんが楽しんでくれればいいからね。」

「うん。」

あたしは感覚を取り戻すために自主練も積極的に参加したし、自分1人でもしてた。舞美ちゃんも暇さえあればあたしの練習に付き合ってくれた。
144 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/20(月) 23:34
今日はその試合当日。そこら辺にユニフォーム着て練習している他校の生徒でいっぱい。

「徳さん、頑張ってね。」

「うん。いろいろありがとね。Eちゃん。」

「いぇいぇ。あたしが頼んだからさ。それに徳さんなら勝てると思うから。」

「あたし、出来るだけ頑張るから。」

はぁ、緊張する。この空気が張り詰めた所に来るのはホント久しぶりだ。わくわくしている部分もあるし、懐かしい気持ちの方が大きかった。
それと比例するように緊張がピークに達してきた。足がガクガクし始めたし。そういえばあたしは、どの試合の前でも足が震えてたっけ。性格的にあがり症だからかもしれない。
いよいよ次があたしの番かぁ。やるからには勝たないと。

〜Maimi side〜

あれから千奈美はバドミントンの練習に励んでいた。休む暇も惜しんで1人で練習しているのを陰ながら見ていた。あたしも部活がない時は千奈美の側にいた。千奈美が不安にならないように…。千奈美は大丈夫なのかなぁ。無理してないよね?

「ちぃ、大丈夫ですかね。」

「どうだろう…。」
145 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/20(月) 23:41
肝心のトラウマは消えていない。トラウマをなくすのには千奈美がその舞波って子に会わないと無理なのかな。

「舞美先輩。」

「ん?」

「ちぃ勝ちましたよ。」

「マジ!?」

あたしがボーッとしている間に千奈美は試合に勝った。さすが強いだけある。それから千奈美は実力を徐々に発揮し、どの試合にも勝ち進んで行き、決勝戦まで来た。

〜Chinami side〜

どうしよう…。決勝まで来ちゃった。まさかこんな所にくるなんて思っていもいなかった。3年生の先輩もたくさんいたのに1年生のあたしが勝っちゃった。

『あれ?もしかしてちぃちゃん?』
146 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/22(水) 20:49
「へっ?」

『あたしだよ。舞波。』

「舞波?」

『嬉しいなぁ。またちぃちゃんとバドミントンが出来るなんて。』

「舞波…ごめんね。あたしのせいで。」

『あぁ、足?大丈夫だよ。この通り動くようになった。』

「良かった。」

『ちぃちゃんに負けないからね。』

「うっうん。」

まさか決勝の相手が舞波だったなんて…。あたし、無理だ。舞波と戦えない。トラウマがまた自分を縛りつけている感じがする。
147 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/22(水) 20:53
舞波が登場してきました。

ここでどう出るかがポイントです。

〜登場人物〜

石村舞波(高校1年生):千奈美と雅と茉麻の小学校時代の友人。千奈美を事故から救った際に足に大怪我を負おう。
当時医者にバドミントンは出来ないと診断されるがリハビリを頑張り、普通に動かせるくらいまで回復。
千奈美がトラウマを逃れるための鍵になる。
148 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/22(水) 20:58
〜Miyabi side〜

ちぃはどんどん勝ち進んでいき、いよいよ決勝戦まで来た。ちぃの顔がさっきより一層険しくなった。ちぃ何かあったのかな…。
あれ?ちぃ誰かと話してる。まさか…。

「舞波!?」

「雅。どうかした?」

「もしかしたらちぃの決勝の相手、舞波かもしれないです。」

「マジ!?」

舞波、足治ったんだ。舞波の事だからちぃの事は多分許してると思うけど、ちぃは絶対気にしてると思う…。自分を思い込まなきゃいいけど。
ちぃ、完全に戦う気力なくなってるっぽいし…。舞波は容赦なくどんどんちぃを攻めてる。
149 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/24(金) 01:10
〜Chinami side〜

戦わなきゃ…。でも体がさっきに比べると思うように動かない。どうも過去の事があってうまくいかない。
あたしは…トラウマから逃れることは出来ないのかな。ねぇ、どうしたらいい?

『ちぃちゃんさ、本気じゃないでしょ?』

「そっそんなことないよ。」

『嘘だ。昔のちぃちゃんはもっと強かった。』

「っ…。」

『あたしに同情してるんならそんな同情はいらない。あたしは正々堂々と戦ってちぃちゃんに勝たなきゃ意味がない。』

「舞波。」

『だからさ、ちぃちゃんも本気出してよ。ちぃちゃんバドミントン好きでしょ?』

「好きだけど…無理だよ!あたしは…舞波と戦えない。」

『…ならしょうがないね。あたしがちぃちゃんと叩きのめす!!』
150 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/24(金) 01:16
〜Maimi side〜

明らかに千奈美の様子がおかしい…。千奈美、大丈夫なのかな。多分、千奈美は今トラウマに襲われて戦う気力がなくなってると思う。
千奈美は意地っ張りでちょっとうるさいって言われてるけど、それはただの照れ隠しで、ホントはすごく傷つきやすくて他の人の事
ばかり気を使う優しい心の持ち主。あたしは千奈美を助けてあげたい。

「千奈美ーっ。頑張れ。」

「舞美ちゃん。」

「千奈美は頑張ってきたじゃん。1人でいっぱい練習して他にもちゃんと部活にも参加したじゃん。今日その成果を見せなきゃ。」

「でも…。」

「千奈美なら出来る!千奈美なら出来るから。」

「舞美ちゃん。」

「あたしが側にいるから。思う存分戦いなよ。トラウマから抜け出すなら今だよ。」

「分かった。ありがと、舞美ちゃん。」
151 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/25(土) 18:37
千奈美の顔が変わった。さっきよりも真剣な顔になった。やっとトラウマと向き合おうとしているんだ。千奈美ならきっと出来るから。
頑張れ、千奈美。あたしが側にいるから。

〜Chinami side〜

ありがと、舞美ちゃん。あたし頑張るから。絶対舞波に勝ってみせる。だから…見守ってて。

「舞波。」

『何?』

「あたし、戦うから。」

『やっぱちぃちゃんはこうじゃなきゃ。あたしも負けないよ。』

舞波、強くなったね。前より動きが速くなった。それにシャトルも速い。あたしは取るので精一杯だ。舞波の事だからリハビリをしっかり
受けて、バドミントンしてたんだろうなぁ。舞波は昔から人一倍頑張って練習してたから。ホントはあたしなんかよりももっと上手になる
才能を持ってるかもしれない。そんな舞波のためにあたしは正々堂々と戦わなきゃ。自分のためにも…堂々と戦ってほしい舞波のためにも
…あたしは負ける訳にはいかない!
152 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/25(土) 18:42
『ちぃちゃん。さすがだね。学校1強かっただけある。』

「舞波も強くなったね。」

『必死に練習したからね。』

舞波楽しそう。勝負っていうのもあるけど、なんとなくバドミントンを純粋に楽しんでると思う。
点数差結構あるなぁ…。とりあえず同点に追いつかないと。

〜Maimi side〜

千奈美が追い上げてきた。やっと本気を出して来た感じだね。この調子でいけるといいんだけど…。

「ちぃ頑張れ。」

「千奈美…。」

「舞美先輩。」

「ん?」

「ちぃはきっと勝ちます!」
153 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/25(土) 18:49
「何で分かんの?」

「ちぃの顔に自信が出てきましたから。昔のちぃの顔と一緒なんです。バドミントンを楽しんでやっている頃のちぃと。」

「雅。」

「だから応援しましょう。」

「うん。」

千奈美が逆転した。千奈美楽しんでるみたいで良かった。徐々に今まで封印していた気持があふれ出している感じがする。
多分、あと一点千奈美が決めれば千奈美の勝ち。

〜Chinami side〜

はぁはぁ…。やっと追いついた。後、一点…一点決めればあたしの勝ち。行け―――っ。
あたしは願いを込めてシャトルを打った。舞波も負けじと打ち返してくる。よし、これで決める!!

―シュッ。

‘ゲームセット!…でB℃学園、徳永選手の勝ち’
154 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/25(土) 18:53
終わった。勝った…!?。あたし勝ったんだ。

〜Maimi side〜

雅が言ったとおり千奈美が勝った。千奈美、頑張ったね。

「舞美先輩。ちぃ勝ちましたよ。」

「そうだね。」

「ちぃの所に行かないと。」

「そうだね。」

あたしと雅は千奈美の近くに行った。ちぃはラケットやシャトルをしまったり、水分補給などしていた。


「ちぃ。」

「千奈美。」
155 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/25(土) 18:55
「あっ舞美ちゃん。みや。」

「ちぃすごいね。」

「千奈美頑張ったじゃん。」

「2人ともありがと。あたし、ちゃんとバドミントンと向き合う事が出来た。」

「そっか。」

『ちぃちゃん。』

「舞波。」

『やっぱりちぃちゃんは強いや。』

「へへ、そんな事ないよ。」

「舞波久し振り。」

『みや!?』
156 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/28(火) 23:09
「舞波も強くなったね。」

『まぁね。みや試合見てたんだ?』

「うん。」

「ねぇ、あたし忘れてない・」

「舞美ちゃん。」

「先輩、忘れてました。」

「雅、ヒドッ。」

『ちぃちゃん、この人は?』

「あっあたしの彼女。」

「はじめまして。高2の矢島舞美です。」
157 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/28(火) 23:13
『はじめまして。石村舞波です。』

「千奈美がお世話になったね。」

『いぇいぇ、こちらこそ。ちぃちゃんと戦えて嬉しかったです。』

「ねぇ、舞波久し振りに話そうよ。」

『いいよ。』

「みや。」

「ちぃも後できなよ。」

「うん。」

雅は舞波ちゃんを連れてどこかへ行った。雅、あたしと千奈美を2人にしてくれたみたい。ったく、気が利きすぎだっての。

「千奈美。」

「舞美ちゃん。」
158 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/28(火) 23:16
「優勝おめでとう!」

「ありがと。これも舞美ちゃんのおかげだよ。」

「千奈美が頑張ったからだよ。」

「舞美ちゃん。」

「トラウマはどう?」

「立ち直れそうかも。」

「そっか。」


「ねぇ、舞美ちゃん。」

「ん?」

「ご褒美…ないの?(照)」

「千奈美可愛い。あげるよ。」
159 名前:名無し飼育 投稿日:2008/10/29(水) 22:46
楽しみにしてまーす!
160 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/30(木) 16:36
「んっ…。」

あたしは千奈美にキスをした。千奈美は顔真っ赤。自分からリクエストしときながら照れるのは千奈美らしい所。
まぁそんな所も可愛いけどね。

「っはぁ…舞美ちゃん。」

「何?もっと欲しい?」

「なっ…馬鹿。」

「アハハ、千奈美可愛い。」

「舞美ちゃん。」

千奈美は照れ隠しであたしを叩いた。超可愛い。これみんなに見られてるの分かってるのかな。

〜Miyabi side〜

舞波と話すことにした。多分、舞美先輩はちぃと話したいだろうから。

『ねぇ、みや。』

「ん?」

『みやはさ、ちぃちゃんが矢島さんと付き合ってても良いの?』

「なんで?」

『だってみや、ちぃちゃんの事好きじゃん。』
161 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/30(木) 23:51
「好きだけど、ちぃが幸せならそれで良いかなって思ったんだ。」

『みや。』

「別にちぃを諦めた訳じゃないよ?だけど今は側にいられればいいかな。」

『そっか。』

「あっちぃには内緒ね。」

『分かった。』

「ね〜2人とも何話してるの?」

『内緒。』
162 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/30(木) 23:55
「いいじゃん、教えてよ〜。」

『ダメ〜。』



「雅。」

「先輩。」

「ありがとね。」

「えっ?」

「千奈美のトラウマ取り除いてくれて。」

「先輩。」

「雅や須藤さんがいなかったら千奈美は一生バドミントンが出来なくなってたと思う。」

「いや、そんな…。」

「代わりにあたしからお礼言っとくね。」

「先輩。」

「千奈美を雅にあげることは出来ないけど、雅も大事な後輩だからさ。」

「ありがとうございます。」
163 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/31(金) 00:04
「ほら、千奈美達どっか行っちゃったよ?」

「探さないと。」

先輩、さすがですね。ちぃが好きになったのも今ならなんとなく分かる気がする。さりげなく「千奈美はあげない!」
って言われたけど。先輩、すいません。うちちぃを諦める気はないんで。ちぃの側にいさせてください。

〜Chinami side〜

それから数ヶ月が経った。あたしとみやは2年生、舞美ちゃんは3年生になった。

あたしは大会で優勝した日に正式にバドミントン部に入部した。
次の日に表彰式があって全校生徒の前に出たのが恥ずかしかった。
舞美ちゃんは写真撮ってるし、他の人も写メ撮ってる。帰りとかもなんか声掛けられる事が増えた。
バドミントンやってる時もすごい見られるし…。
164 名前:もんちっち 投稿日:2008/10/31(金) 00:06
本日の更新は以上です。

とりあえずちぃのバドミントン編は1段落です。学年が1つずつあがってまた波乱の予感!?

>159さん

ありがとうございます。

これからも頑張りますのでよろしくお願いします。
165 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/02(日) 22:48
〜Maimi side〜

千奈美は優勝した日からバドミントン部に入部した。そのせいもあってかすごく声をかけられるようになった。千奈美はスタイル
良いし、もとから人気あったからさらに千奈美を狙ってる人がちらほら出てきた。あたしがいないところでもしまた千奈美に
なんかあったら…。すごく心配。

「みんな〜。集合。」

「何?佐紀。」

「なんですか?キャプテン。」

‘ゾロゾロ…。’

「今日からうちの部活にも1年生が入ってくれることになった。」

「ホントですか?」

「やった〜。」

「どんな子ですか?」
166 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/02(日) 22:56
「まぁまぁそんなにみんな焦らないで。紹介するって。おーい、1年生。入って来て。」

1年生が続々と入ってきた。みんな運動神経良さそうな子ばかりだ。ん?1人だけものすごく背が高い。一瞬だけ
睨まれたような気がする。気のせいかもしれないけど…。

「じゃあ1人ずつ自己紹介してって。」

1年生が順番に自己紹介をしていく。やっぱり、どの子ももともとフットサルやサッカーをやっている子、
他の運動部に入っている子が多かった。いよいよ背が高い子の番になった。

「うちは…熊井友理奈です。中学ではバレーボールをやっていたんですけど、フットサルをやりたいと思って入部しました。」

「熊井ちゃんは背が高いから鍛えたらすごい戦力になりそうだね。みんな1年生をしっかり指導するように!」

「「「はい。」」」
167 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/02(日) 22:59
「舞美?」

「分かった。」

やっぱりなんか睨まれている気がする。

「あの…。」

「何?」

「矢島先輩ですよね?」

「そうだけど。」

「うち、先輩に憧れて入ったんです。」

「そうなんだ。」

「先輩って徳永先輩と付き合ってるんですよね?」

「千奈美?なんか関係あんの?」

「いぇ…。ただ、徳永先輩はうちのタイプなんですよ。」
168 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/02(日) 23:03
「言っとくけど、千奈美はあげないから。」

「分かってます。」

「熊井。」

「これからよろしくお願いします。矢島先輩。」

「…よろしく。」

熊井は小さくお辞儀をしてあたしの前から去った。なんか嫌な予感がする。千奈美がめぐや真野にされたみたいにまたなんか危機
に遭いそうな気がする。熊井は何を考えてるんだ?千奈美になんかする気じゃないよね…。千奈美が何かさせないかすごく心配
になってきた。
169 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/02(日) 23:06
ということで、いよいよあの子の登場です。

〜登場人物〜

熊井友理奈(高校1年生):元バレー部。身長は175p。手足も長くてスタイルがいい。一見さわやかそうに見えるが、
裏で何を考えているのが良く分からない。今回の鍵を握る。千奈美を狙っている?かもしれない。
170 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/02(日) 23:35
〜Chinami side〜

なんかさっきから舞美ちゃんの様子がおかしいんだよね…。部活でなんかあったのかな。

「舞美ちゃん。」

「ん?」

「なんかあった?」

「いゃ、別に…。」

「嘘。さっきっからなんか悩んでる。」

「千奈美。」

「あたしに言えないこと?」

「そんなことはないけど。」

「じゃぁ何?」

「部活の事なんだ。」

「何があったの?」

「フットサル部にもさ、1年生が入って来たんだ。」

「へぇ。それで?」

「で、1人だけねものすごく背が高い子がいるんだけどさ、なんか変なんだよね。」

「変って?」
171 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/02(日) 23:40
「なんか嫌な予感がするっていうか、話した時に千奈美の名前とか出してきて…。」

「あたし多分会ったことないよ?」

「だよね。なんか熊井、千奈美がタイプなんだって。」

「えっ…。」

「だからちょっと気をつけた方がいいかも。熊井は何考えてるか分からないし。出来るだけあたしが守るから。」

「わかった。」

いつにもなく舞美ちゃんが真剣だった。舞美ちゃんが言ってる熊井って子はどんな子なんだろう。舞美ちゃんが
言うには熊井って子は何か裏があるみたいだしな…。怖い子だったらヤダなぁ。

それからしばらくして…。

「徳さ〜ん。」

「あっEちゃん。」

「今日さ、部活休みなんだって。」

「そうなんだぁ。」
172 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/02(日) 23:46
「なんか先生出張らしくて。」

「そっか。」

「で、バド部みんなでカラオケに行こうってなったんだけど、徳さんも行かない?」

部活休みかぁ。カラオケも行きたいけど、久しぶりに舞美ちゃんの練習見に行こうかな。最近部活が忙しいからなかなか
見る機会ないし。

「ごめん。今日は舞美ちゃんの練習見に行ってくる。」

「そっか。ホント舞美先輩と徳さんはラブラブでいいね。」

「なっ…。」

「じゃぁまた今度遊ぼうよ。そんときは絶対だよ?」

「うん。」

Eちゃんはそう言ってあたしの教室を後にした。Eちゃんは本当に良い子なんだよね。部活に入ってからも仲良く
してくれるし、他のみんなとも仲良くなった。よし、今日は舞美ちゃんの練習見に行こっと。
173 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/02(日) 23:47
今日の更新は以上です。

これからちょっとずつ事が動いて行くかな?
174 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/05(水) 20:45
「舞美ちゃん。」

「おっ、千奈美じゃん。どうかした?」

「今日部活休みだから久しぶりに舞美ちゃんのフットサル姿見ようと思って。」

「そっか。中入る?」

「いいの?」

「良いよ。そこだと見にくいっしょ?」

「じゃぁ中行く。」

あたし達の学校は何気に私立だからお金がある学校でフットサルとかの設備がちゃんとされてるんだ。

「じゃあもうちょっと待ってて。終わったら一緒に帰ろっ。」

「うん。」

「あっ熊井にはくれぐれも要注意。」

「分かった。」

舞美ちゃんはそう言ってみやの隣に行った。舞美ちゃんが言ってる熊井っていう背の高い子、どこにいるのかなぁ。
175 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/06(木) 22:48
「あれ?先輩。今日部活休みなんですか?」

「へっ?」

「徳永先輩ですよね?」

「うっうん。」

「うち、熊井友理奈って言います。」

「そうなんだ。」

「うち、先輩のバドミントン見るの好きなんです。」

「あっありがと//。」

「先輩、やっぱ可愛いですね。」

「っ///。」
176 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/06(木) 22:53
「矢島先輩が羨ましいな。」

「えっ?」

「いぇ、なんでもないです。」

この子が熊井って子なんだ。確かに背は高いし、綺麗な顔立ち。普通にモデルとかしてそうだし、これであたしより年下なんて
とても見えない。舞美ちゃんが言うような悪い子には見えないけどなぁ…。

〜Maimi side〜

あたしが注意したそばから熊井は千奈美に話かけた。でも、これは千奈美からではないからしょうがない。たく、熊井は何話してるんだ?

「舞美先輩。」

「あぁ、雅。」

「どうしたんですか?さっきから熊井を睨んで。」

「ちょっとね…。」

「ちぃ絡みですか?」

「なんで分かっ…。」
177 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/06(木) 22:59
「大体わかりますよ。熊井、ちぃに話すタイミング見計らってましたもん。それに先輩がそんなに不機嫌そうならちぃが絡んでるに決まってます。」

「雅。」

「ちぃバドミントンで優勝してからすごい人気になりましたよね。」

「もとから狙ってる人がいるのは知ってたんだけど。さらに可愛くなったからね。」

「先輩、どうするんですか?」

「あたしはとにかく千奈美を守るよ。特に熊井から。」

「うちもフォローします。ちぃに何かあったら困るし。」

「ありがと、雅。」

熊井についてなんか知ってる人いないかなぁ。でもあいつ結構裏ありそうだから、誰にも本心だしてなさそう…。
誰か…。あっ!桃なら知ってるかな。桃は一応、学校一って言っても良い位情報網がすごい。しょうがない。
今度桃に聞いてみるか。
178 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/10(月) 23:15
〜Chinami side〜

「熊井さんって身長何pあるの?」

「いゃだなぁ、熊井さんだなんて。呼び捨てでいいですよ。」

「ごっごめん。」

「あはっ、別に謝らなくて良いですよ。身長は175pです。」

「おっきいねぇ。」

『こら、いつまで喋ってるの!』

「キャプテン。」

「すいません。」

「ちぃ来てたんだ?」

「今日、バド部は休みだから来てみた。」

「そっか。ゆっくりしてってね。」

「ありがと。」

「熊井ちゃんもらってくね。」

「あっうん。」
179 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/10(月) 23:21
「熊井ちゃん、行くよ。」

「はい。あっ徳永先輩。」

「何?」

「これうちのアドレス(と携帯番号)です。暇なとき、良かったらメールしてください。」

「分かった。」

熊井さんに渡されたのは小さな紙の切れ端だった。中に熊井さんのメアドと電話番号が書かれていた。暇な時かぁ。まぁ、優しそうだったし今度してみようかな…。
この時あたしはこの後するあたしの行動が浅はかな事だと気づくはずがなかった。

「千奈美、帰ろ。」

「うん。」

あたしは舞美ちゃんにバレないようにこっそりと紙をしまった。もし見つかったら舞美ちゃん、熊井さんに怒りそうだから。

「大丈夫だった?」

「うん。なんかとても優しそうだったよ。」
180 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/10(月) 23:26
「そっか。でも気を付けてね。」

「分かった。」

「あたしは千奈美が何か危険な目に遭ったらヤダからさ。」

「舞美ちゃん。」

舞美ちゃんはいつもあたしを心配してくれてる。迷惑かけてばっかでごめんね。

「千奈美?どうかした?」

「ううん。大丈夫。」

〜Maimi side〜

次の日、あたしは桃に熊井の事について聞いてみる事にした。桃の事だからただでは教えてくれなさそう…。でも熊井の
情報知りたいしなぁ。

「ねぇ、桃。」

「何?舞美ちゃん。」

「あのさ、熊井について教えて欲しいんだけど…。」

「え〜?」
181 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/13(木) 23:50
「桃、お願い。」

「もぉの情報は高いよ?」

「購買3日分奢るからさ。」

「5日分。」

「分かった。5日分奢るから。」

「やったぁ。ありがと、舞美ちゃん。すぐ調べるね。」

「頼んだよ。」

ホントに桃で大丈夫なのだろうか…。でもこの学校で一番情報通なのは桃だし。はぁ、5日分って結構キツイよな…。
それから10分して…。

「分かったよ〜!」

「早っ。で、どうだった?」


「熊井友理奈。身長175センチ。中学ではバレー部のエースストライカー。」

「他には?」
182 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/13(木) 23:56
「清楚でさわやかだから一部の子には『王子』って呼ばれてるみたい。」

「後は?」

「でも影では自分が好きになったものには手段を選ばないって。」

「マジ!?」

「中学の時、くまいっちょーに略奪された人多かったっぽい。」

「ヤバいな…。」

「なんかあんの?」

「千奈美、狙われてるんだよね…。」

「徳さんかぁ。最近ホント徳さんモテるようになったね。」

「どうしよう…。」

「ん〜とりあえず様子見たら?」

「桃。」

「何かあったらみんなでフォローするし。」

「ありがと…。」

「なんか舞美ちゃんらしくない〜。」

「うっさいなぁ。たまにはいいじゃん。」

「徳さんいいなぁ。こんな愛されてて。」
183 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/14(金) 00:01
「桃にも佐紀がいるじゃん。」

「だってぇ、佐紀ちゃんもぉに冷たいんだもん。」

「まぁ佐紀は素直じゃないから。」

「舞美ちゃん。」

「ありがとね、桃。」

「あんま思い詰めない方がいいよ。」

「分かった。」

桃の情報が確かだとしたら…やっぱり熊井の奴、危ないじゃん。桃の情報はほとんど当たっている。なんとかしないと。千奈美は
なんか勘違いしてるみたいだし…。

〜Chinami side〜

熊井さんかぁ。結構いい子そうだったんだけどな。舞美ちゃんはどこが嫌なんだろう…。授業暇だなぁ。熊井さんにメールして
みようかな。
184 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/14(金) 00:07
『件名:徳永です。
 本文:メールしてみた〜。登録よろしくね。

×××−○○○○

あたしのケー番だから。』

ピッ。

これでいいかな。送信するとすぐにメールが返ってきた。

『Re:徳永です。
 本文:ありがとうございます。先輩からメール来るなんて嬉しいです。

先輩のアドレス早速登録しました。』

それからしばらくメールのやり取りが続いた。授業などはほったらかしでメールに夢中になった。
185 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/14(金) 00:15
『Re:Re:…。
 本文:今日の夜9時に○○公園で会いませんか?』

「いいよ。」

『ホントですか?じゃあ待ってます。』

勢いで熊井さんと会う予定にしちゃったけど、大丈夫かな。でもなんで会うのが夜何だろう…。

〜Yurina side〜

うちは徳永先輩が好きだ。笑顔が可愛くて、スタイルが良くて優しい先輩が。うちが先輩を好きになったきっかけは先輩の
バドミントンをしている所を見てからだった。もともと徳永先輩の名前は知っていたけど、どういう人なのかはまだ
知らなかった。うちが体育館をたまたま通りかかったとき、徳永先輩は1人で壁打ちをしていた。

「誰だろう…。」

(徳さ〜ん。)

(何?)

(そろそろ体育館閉めるって。)

(分かった。今行くね。)

「かっ可愛い…。」
186 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/16(日) 22:52
徳永先輩が友達に見せた笑った顔はものすごく可愛かった。うちは徳永先輩に『一目惚れ』をした。徳永先輩が矢島先輩
と付き合ってるのは先輩を調べるうちに分かった。だから矢島先輩がいるフットサル部に入った。そうすればもしかした
ら徳永先輩を見れるかもしれないし、チャンスがあったら話せると思ったから。だから今回がそのチャンスが訪れた。
うちがこんなに人を好きになったのは初めてかもしれない…。徳永先輩はホントになんとしても自分の彼女にしたい。そ
のためならうちは手段を選ばない。たとえそれが罰だとしても…。徳永先輩からメール来た時は嬉しかった。矢島先輩は
必死にうちから徳永先輩を守ろうとしてるから正直メールは来ないと思ってた。どうやったら徳永先輩を彼女に出来るの
か…。

そうだ!

うちと徳永先輩がそれらしく見えるように写真撮ればいいじゃん。そうしようっと。

「もしもし、ナカサキ?あのさ頼みたい事があるんだけど…。」

待っててくださいね。矢島先輩。うちはあなたから最愛の彼女を奪ってあげますから。
187 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/16(日) 23:02
〜Chinami side〜

お母さんに用事があると言って公園に向かった。熊井ちゃんは何の用なのかな…。

「先輩。」

「あっ熊井ちゃん。」

「来てくれてありがとうございます。」

「約束だったからね。」

「練習中とかだとなかなか先輩とゆっくり話せないから…。」

「熊井ちゃん。」

「ちょっとベンチに座りませんか?」

「そうだね。」

ちょっとそれからあたしと熊井ちゃんは話していた。学校の話、家族の話、自分の趣味の話…。周りには人がほとんどいなくて自分
たちの声だけが響いていた。熊井ちゃんと話してみて楽しかった。年下だからかちょっと若いっていうか元気があった。熊井ちゃん
が急にあたしをじぃーと見つめてきた。

「熊井ちゃん?」

「先輩。」

「うわっ…!」

熊井ちゃんに抱きしめられた。あたしはなぜだか動けなかった。熊井ちゃんの腕の熱がとても熱く感じた。あたし、どうしちゃったんだろ…。

(カシャッ。)

暗闇に潜む怪しい影。この時のあたしはこの陰にも気づくはずもなく、これから起こる悲劇にも気づかなかった。
188 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/16(日) 23:09
〜Yurina side〜

「ナカサキにうちと徳永先輩の写真を撮って欲しいんだけど。」

‘また?’

「今回は本気なんだ。だからアンタの協力が必要なの!」

‘…いつやればいいわけ?’

「今日の夜9時に○○公園で徳永先輩と会う約束してるから、そこで撮って欲しいんだ。うちと徳永先輩がそれらしく見えるように。」

‘分かった。’

「サンキュ。ナカサキ。」

うちは公園でしばらく先輩と話してから先輩を抱きしめた。先輩はうちが思っているより華奢な体だった。部活を
やっているからもっと筋肉がついてると思ったけど、もとが細いからかいとも簡単に自分の方へ抱き寄せる事が出来た。

(カシャッ。)

ナカサキは撮っていた。先輩はびっくりして気付いてないはず。あはっ、これからが楽しみだなぁ。
189 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/16(日) 23:12
ということで、熊井ちゃんがちょっとずつ動き出しましたね。一体何を考えているのでしょうか?

〜登場人物〜

中島早貴(高校1年生):通称ナカサキ。友理奈の幼馴染。写真部に所属しており、なにかと友理奈に写真を
頼まれて撮ることがしばしば。写真の腕だけは確か。
190 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/16(日) 23:18
〜Chinami side〜

次の日になって学校に行くとなにやら騒がしい。どうしたのかな…。

『ちょっと徳さんこれどういう事?』

「何のこと?」

‘アレ見てみなよ。’

ん!?みんなが見ていたのは写真部がいつも発行している新聞だった。そこには大きく『バドミントン部のエース熱愛!
フットサル部のエースの次は王子か!?』と書いてあった。なんで?これ昨日のだよね…。なんで写真が…。って、
ことは誰かに見られてたって事?嘘…。

‘矢島先輩いるのに浮気するなんてサイテ〜。’

「違っ…。」
191 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/16(日) 23:21
‘しかも王子が相手とかマジありえないんだけど。’

「っ…。」

「千奈美。」

「舞美ちゃんっ…。」

「ちょっと良い?」

「…うん。」

あたしと舞美ちゃんは屋上に行った。なんとなく気まずい雰囲気。お互いに何も話さないまま。

「千奈美。」

「ん?」

「あたしさ、熊井には気を付けてって言ったよね?」

「…ごめん、なさい。」

「なのに会ってたんだ?」

「あれは…違っ…う。」
192 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/16(日) 23:27
「言い訳するの?」

「っ…。」

「あたし千奈美の事が分かんなくなった。」

「舞美、ちゃん?」

「ちょっと距離を置こう…。」

「えっ?」

「あたしは千奈美が好きだよ。でも今一緒にいたらあたし何するか分からないから。」

「舞美ちゃん。」

「…じゃあね。」

―バタンッ。

舞美ちゃんはあたしを残し、屋上を後にした。っ…ぁ。舞美ちゃんに嫌われた…。あたしは捨てられたんだ。
誰があんな酷い事を…。今、舞美ちゃんに嫌われたらあたし…。どうすれば信じてくれるの?どうすれば…。
確かに撮られるような行動をした自分が悪いと思ってる。でも舞美ちゃんならきっと分かってくれると思ったのに。
193 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/16(日) 23:31
「ちぃ。」

「み、や?」

「一体何があったの?うちに話してくれないかな。」

「っ…。」

あたしはみやに昨日の出来事から今日起こった事まで全部話した。熊井ちゃんにメアドを渡された事、夜に会った
事…そしてさっきの舞美ちゃんの事も。

「そんな事があったんだ。」

「うん…。」

「写真まで撮られてたって訳?」

「そう、みたい。」

「ったく、何がしたいんだ?アイツ。」

「みや?」

「そういえば舞美先輩はさっきなんて言ってたの?」
194 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/16(日) 23:35
「っ…舞美ちゃ…んは…距離置こうって…。」

「そっか。」

「舞美ちゃん。すごく怒ってた。」

「先輩は本当にちぃを心配してたから。」

「あたしね、舞美ちゃんが心配してくれてたのは分かってた。でも熊井ちゃんは舞美ちゃんが言うような子じゃないような気がして…。」

「そうなんだ。」

「あたし絶対嫌われた…。」

「ちぃ。」

「ねぇ、みや。」

「ん?」

「人に嫌われるってどうしてこんなに辛いんだろうね…っ。」
195 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/16(日) 23:46
〜Miyabi side〜

あたしが朝、学校に着くと学校中が大騒ぎだった。何があったんだろう…。あたしがその人だかりへ行ってみると
原因はどうやら写真部の作る新聞だった。内容はちぃと熊井の事だった。ちぃと熊井が抱き合っている写真が真ん
中にボンッと貼られていた。明らかに熊井が抱き締めてるだけ。ちぃ大丈夫かな…。あたしが教室に行くとすでに
ちぃの姿はなかった。同じクラスの生徒はちぃの悪口ばかり言っていた。「徳さんはひどいねぇ。」「見かけに
よらず魔性の女。」とか「矢島先輩可哀相〜。」だとかほざいてる。ちぃの気持ちも知らないで…。ちぃはまた独
りで抱え込んでるのかな。ちぃはきっと屋上にいると思う。

「ちぃ。」

「み、や?」

やっぱりちぃは屋上にいた。こんな広い屋上の隅にちぃは一人でいた。目はすでに泣いていたのか真っ赤に腫れていた。
それからちぃに今まで何が起こったのか聞いた。ちぃ可哀想…。全部ちぃに矛先が向いてんじゃん。熊井のやつホントに
何考えてるんだよ。お前ちぃを苦しめたいのか?舞美先輩も混乱している思う。
196 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/16(日) 23:52
「ねぇ、みや。」

「ん?」

「人に嫌われるってどうしてこんなに辛いんだろうね…。」

ちぃがとても震えた声で言った。ちぃ…。今にもちぃは砕けてしまいそうだった。心も体も弱っている感じでいつもの元気な
ちぃはどこかに隠れてしまっているようだった。うちは反射的にちぃを抱きしめていた。

「みや?」

「ちぃ元気出してよ。」

「今は無理だよ…。」

「舞美先輩はさ、今の状況に混乱しているだけだよ。」

「でも…。」

「今は舞美先輩の言うとおりにしよ?そのかわりうちがちぃの側にいるから。」

「でも、それじゃみやが…。」

「うちはどうだっていいから。今ちぃを1人に出来ないよ。」

「みや。」

「うちじゃ頼りにならないかもしれないけど、側にいるから。」

「っ…ありがと。」
197 名前:名無し飼育 投稿日:2008/11/17(月) 20:25
ぎゃああああああ
どうなるんじゃー!!!
続き期待してます!
198 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/17(月) 23:08
>197さん

ありがとうございます。

頑張って書きます。
199 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/17(月) 23:13
「ちぃ辛いよね?ごめんね、うちこんな事しか出来なくて。」

「っ…グスッ…そんな事…ない、よっ…。」

「ちぃ。」

「みやは…いつもあたしの側にいてくれた。」

「幼馴染だしね。」

「みやには…いつも…迷惑かけて…っ。」

「そんなの気にしなくて良いよ。」

「みや…っ。」

「うちはちぃの側にいたいから。だから何があっても助けたい。」


「…っ。」
200 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/17(月) 23:22
「今は好きなだけ泣いていいよ。」

「…っあぁぁ…。」

「舞美先輩は絶対戻ってくるから。」

うちはしばらくちぃを抱きしめたままだった。ちぃはうちの腕の中でひたすら泣いていた。ちぃとこんな事したの何年ぶり
だろ…。ちぃ痩せた?ちゃんとご飯食べているかな…。ちぃの事だからあんま食べてないような気がする。

あの新聞が出てから一週間経った。うちはその間もずっとちぃと一緒にいた。舞美先輩がちぃといられない分うちが側にい
た。生徒の視線が刺さる。その目線の先はやっぱり、ちぃだ。授業の雰囲気もどことなく悪いし…。お昼なんて教室にいれ
たもんじゃない。

『みやもさ、徳さんといるのやめたら?』

『そうそう、。夏焼さんも巻き込まれるよ。』

「っ…アンタらに何がわかるの?ちぃの気持ちも知らないくせに!!ちぃ行こっ。」

「うっうん。」

どいつもこいつも同じことばっかいいやがって…。舞美先輩、あなたは今何をしているんですか…?
201 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/19(水) 20:36
〜Maimi side〜

あたしはあの新聞を見て驚いた。明らかに熊井が抱き締めてるだけだって分かってた。でも不安だった。千奈美が熊井に
取られるんじゃないかって。千奈美が一番辛いはずなのにあたしは突き放したんだ…。でもあの時はホントに千奈美に何
するか分からなかった。千奈美…大丈夫かな。あたしはずっと気にしてた。学校にいても家に居ても千奈美の事が心配
だった。でも下手にあたしが千奈美に近づいたら傷つくのは千奈美だ。

「舞美。」
「舞美ちゃん。」

「佐紀、桃。」

「何があったの?」

「ちぃに会ってる?」

「千奈美は誰かに写真を撮られたみたいなんだ。それで千奈美とはあの日以来会ってない…。」

「もぉもあの写真見た。でもあれはくまいっちょーが一方的じゃん。」

「ちぃ大丈夫なのかな・・・。」
202 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/19(水) 20:39
「今は雅が側にいてくれてると思う。」

「舞美はそれで良い訳?」

「何が?」

「徳さんを守れるのは舞美ちゃんしかいないんじゃないの?」

「桃。」

「舞美ちゃん、逃げちゃダメだよ。」

「舞美、ちぃを助けてあげて?」

「佐紀。」

そんな事言われてもな…。突き放したのあたしだし。会うの気まずいなぁ。
203 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/19(水) 20:44
〜Chinami side〜

一週間近く舞美ちゃんに会ってない。いままでこんなに離れたことなんてなかった…。ご飯もろくに食べれなくなった。みやは
あれからずっとあたしも側にいてくれる。みや、ごめんね。いつも迷惑かけて…。そういえばあれから熊井ちゃんには会ってな
いや。結局あの日はなんだったんだろ…。

‘キャーッ。’

‘王子よ〜。’

「徳永先輩。」

「熊井ちゃん。」

「ちょっと、いいですか?」

「いいよ…。」

「ちぃ?」

「大丈夫。」

熊井ちゃんが教室に来た。あたしに話があるみたい。ここじゃとれも話なんて出来そうもなかったからとりあえず教室を出た。

「先輩、こっちです。」

「あっうん。」

連れていかれたのは誰もいない中庭だった。
204 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/22(土) 20:13
〜Miyabi side〜

あれ以来、舞美先輩はちぃに会いに来ていない。ちぃも舞美先輩の名前を口にすら出さなくなった。ちぃはどんどん
食べていないのか痩せている気がするし…。舞美先輩何をしてるんですかっ!このままじゃちぃは…。熊井にちぃを
連れていかれた。ちぃは大丈夫って言ってたけど、嫌な予感がする。もう、ここはうちが直接舞美先輩に言うしかな
い。うちは部活で毎日先輩に会っていたけど、ちぃ同様話してなかった。

「先輩。」

「おぉ、雅。どうした?」

「どうしたって舞美先輩は何やってるんですか!!」

「…。」

「ちぃあれから元気ないんです。うちに心配かけないように必死に笑っていて…。でもご飯もろくに食べていないのか痩せてるし。」

「千奈美が…?」
205 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/22(土) 20:19
「…先輩は何から逃げてるんですか?何をそんなに悩んでるんですか!」

「あたしは…不安なんだ。千奈美の事はずっと心配してるよ。だけど熊井に取られたらって…。」

「ちぃは先輩の事待ってます。」

「あたしは…自信ない。」

―パンッ。

「いつもの先輩らしくない。がむしゃらにちぃを守ったらいいじゃないですか!先輩はちぃの彼女なんでしょ?
だったら守ってくださいよ。今ちぃは熊井に連れていかれて何されてるか分からないのに…。」

「えっ?千奈美が熊井に…。」

「舞美先輩が行かないならうち1人で行きます。ちぃはうちが助けますから。」

「雅。」

「先輩…見損ないました。ちぃを守れないならいっそちぃと別れてくださいっ。」

うちは先輩の教室を飛び出した。うちはとりあえず走った。心当たりもなくがむしゃらに。ちぃ、うちがちぃを助けるから。待ってて。
206 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/22(土) 20:27
〜Miyabi side〜

千奈美が熊井に…。とうとうアイツ動き出したか。千奈美大丈夫かな。何悩んでんだろ…あたし。誰よりも千奈美の事
好き、いや愛してるのはあたしじゃん。千奈美と別れるなんて嫌だよ…。よしっ。千奈美を助けに行こう。あたしは…
もう逃げない。千奈美、絶対助けるから。

〜Chinami side〜

熊井ちゃんに付いて来たけど、何やら空は怪しい模様になってきた。青っほいんだけど灰色の雲があって、今にでも雨が降り出しそう。
この色なんか今のあたしみたいだ…。どこかはっきりしないっていうか、輝きがない。今のあたしも舞美ちゃんという太陽がいないから
輝けない。あたしは1人じゃ何も出来ないんだ…。

「先輩。」

「ん?」

「大変でしたね。先輩ばっかり責められて。」

「そんな事…ないよ。」
207 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/22(土) 20:29
≪訂正≫

206の

〜Miyabi side〜→〜Maimi side〜です。

間違えました。。すいません。
208 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/22(土) 20:32
「しかも先輩、痩せました?」

「えっ、そうかなぁ。」

「矢島先輩となんかあったんですか?」

「ううん…何もないよ。」

「先輩、辛そうです。」

「…あの新聞、熊井ちゃんも見た?」

「はい。見ました。」

「あの新聞でね、舞美ちゃんとちょっと距離を置くようになったんだぁ…。」

「徳永先輩。」

「熊井ちゃっ…。」

また熊井ちゃんに抱きしめらてた。こないだよりも強く。

「もう見てられないですよ。」

「熊井ちゃん?」
209 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/22(土) 20:37
「うちは…徳永先輩が好きです。」

「えっ?」

「だから先輩が苦しんでいるなんて嫌なんです。」

「ごめんね、熊井ちゃん。あたしは舞美ちゃんが好きだから。今は離れてるけどあたしには舞美ちゃんしかいないんだ。」

「分かってます。でも好きなんです。」

「好きになってくれてありがとう。」

「徳永先輩。」

「んっ…。」

熊井ちゃんがあたしにキスをした。息をするのが苦しい位激しく。舌を絡められた。

―ザザーッ。

突然雨が降り出した。あたしが困惑したからかな。
210 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/22(土) 20:40
「んっ…熊井ちゃっ…。」

肩を叩いても熊井ちゃんは止めてくれない。熊井ちゃんに押されて背中が木に当たった。

「っはぁ…。」

「うちもう我慢出来ません。」

「えっ?」

「先輩の心が手に入らないなら身体だけでも手に入れます。」

「熊井ちゃ…止めて。」

「止めません。」

なんでこんな…。助けて、舞美ちゃん。
211 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/27(木) 17:14
〜Yurina side〜

やっと計画のメインイベントが来た。徳永先輩は優しいから何も疑わずにうちに付いて来てくれた。先輩は何も
気付いてないだろうな。これから徳永先輩を抱けると思うと顔が緩んでしまう。先輩、どんな反応するかな。

「先輩。」

「なっ…に?」

「あの学校新聞書かせたのうちです。」

「んんっ…ぁ。」

〜Maimi side〜

千奈美が行きそうな所が思い付かない。屋上?体育館?どこにいるんだろ…。

「雅ーっ。」

「あっ舞美先輩。」

「千奈美いた?」

「それが…校舎の中にはどこにもいないんですよ。」

「じゃぁもしかしたら…外!?」

「えっ…でもこんな雨ですよ?」
212 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/27(木) 17:20
「熊井なら有り得る。」

「先輩。」

「雅、行くよ。」

「はい。」

千奈美…絶対助けるから。今まで会えなくてごめん。あたし、もう逃げないから。熊井なんかに千奈美は渡せない
というか絶対あげない。あたしと雅は校舎を飛び出し、外に捜しに行った。

〜Chinami side〜

どうしよ…。抵抗したいのに体に力が入らない。熊井ちゃんは華奢に見えて予想以上に力があるし。力が抜けてるあたしには
どうすることも出来ない。Yシャツに手がかかる。

「やめ…てっ。」

「いいじゃないですか。誰も来ませんよ。」

「そういう問題じゃ…。」

ネクタイが取られる。そしてYシャツのボタンを外された。

「熊井ちゃっ…ん。」

「なんですか?」

「なんで…こんな事…したの?」

「なんでってもちろん徳永先輩が好きだからですよ。」
213 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/27(木) 17:28
「新聞は…?」

「矢島先輩と離れさせるためです。」

「っ…ぁ。」

「本当は普通に自力で先輩に近づこうと思ったんです。でも思ったより矢島先輩のガードが固くて。」

「熊井ちゃん。」

「手荒ですいません。徳永先輩の事好きなのは本当ですから。」

「んっぁ…。」

熊井ちゃんはブラの上からあたしの胸を揉んできた。最初は優しく、
だんだん強く揉まれた。舞美ちゃんとはまた違う触り方だった。

「先輩震えてますね。寒いんですか?それとも気持ちいいんですか?」

「違っ…。」

「先輩可愛い。」

「っ…ぁ…。」

熊井ちゃんがブラを外す。直に熊井ちゃんの手が触れる。雨に濡れているせいか、手は冷たかった。

「んっ…。」

「先輩感じてるんですか?」
214 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/27(木) 17:33
「そんなこと…ない。」

「まだ胸しか触ってないのに起つなんてエッチですね。」

「いやっ…。」

んぁ…っ。

舞美ちゃんじゃないのに感じちゃうなんて。嫌だよ…。

〜Maimi side〜

「千奈美ーっ。」

「ちーぃっ。」

「雅、いた?」

「いませんね。」

「ん〜中庭行ってみるか。」

「はい。」

あたしと雅は中庭に向かった。もし千奈美が外にいるとしたら早く見つけないと千奈美が風邪を引いてしまう。
どこ探してもいないから多分千奈美があそこにいる。千奈美…。

「舞美先輩。あれ…。」

「熊井と…千奈美。」

「どうします?」

「もちろん止めに入るから。」

「はい。」
215 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/27(木) 17:37
〜Chinami side〜

「っ…ぁ…っはぁ。」

「千奈美先輩、可愛い。」

「熊井ちゃ…やめ…んっ。」

スカートに手が入ってきた。ヤダ…。

「ぁっ…。」

「先輩濡れてるじゃないですか。これは雨じゃないですよね?」

「ぃや…。」

「「止めろー!!」」

「みや…舞美ちゃん。」

「今頃何しに来たんですか?矢島先輩。」
216 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/29(土) 00:11
「千奈美を返せ。」

「矢島先輩から離れたくせにいまさら何を言ってるんですか!」

「ちぃ。」

「みや。」

「大丈夫?」

「っ…うん。」

「熊井、てめぇ。」

「徳永先輩はうちが貰います。」

「ふさけんな!!」

「徳永先輩はうちといた方がいいんですよ。」

―バシンッ。

舞美ちゃんは熊井ちゃんを叩いた。っていうか殴ったように見えた。熊井ちゃんは後ろによろけた。

「痛てぇ。」

「当たり前だろうが。わざと痛くしてるんだから。」

「舞美ちゃん、もう止めて。」

「千奈美。」
217 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/29(土) 00:17
「熊井ちゃん。ごめんね?あたしは舞美ちゃんが好きだから。熊井ちゃんの彼女にはなれない。でもお友達として仲良くなりたいな。だから今回は許してあげる。」

「徳永先輩。」

「千奈美がそういうならあたしは何もしない。だけど今度また千奈美になんかしたら許さない。」

「今回はすいませんでした。でも徳永先輩の事、諦めませんから。」

熊井ちゃんは舞美ちゃんに殴られた頬を擦りながら走って行った。

「千奈美大丈夫?」

「大丈夫。」

「うち、傘とジャージとかタオル取ってきます。」

「ありがと、雅。」

みやはびしょ濡れのまま校舎に着替えなどを取りに行った。舞美ちゃんもすごい濡れていた。必死になって捜してくれたんだ…。
それは嬉しいかも。そう思うとあたしはやっぱり舞美ちゃんがいないとダメなんだ…。
218 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/29(土) 00:27
〜Maimi side〜

千奈美は熊井に途中までされた見たいで制服は乱れていた。雨が強いからびしょ濡れだった。

「千奈美。」

「舞美ちゃん。」

あたしは千奈美を抱きしめた。確かに千奈美この前より痩せた。抱きしめた感覚がこの前よりウエストとかが細くなっている気がする。

「舞美ちゃん?」

「千奈美ごめん。ずっと離れてて。」

「っ…寂しかった。」

「これからはずっと側にいるから。何があっても千奈美といる。」

「舞美ちゃんの馬鹿。寂しかったんだから。」

「ごめん。」

「舞美ちゃんとみやがあと一歩遅かったらあたし…。」

「何、最後までいってたとか…?」

「されてないよ。途中まで…。」

「途中ってどの辺り?」

「胸と…アッ…アソコ触られたくらい…//。」

「ほぼ全部じゃん。」

「でも…舞美ちゃんじゃなきゃ嫌だって思ったの。」

「千奈美。」
219 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/30(日) 14:05
「そっそりゃちょっと感じちゃったけど…。」

「ダメでしょうが。」

「でもちょっとだけだもん。」

「あはっ。千奈美可愛い。」

「舞美ちゃ…んっ。」

あたしは千奈美にキスをした。お互いの舌を絡めて息をするのがやっとな位激しい。千奈美に熊井のが付いたままなんて嫌だったから。
それにキスするの久し振りだし。

「んっ…ぁっ…。」

千奈美があたしの肩を押すけど千奈美が押した位じゃあたしはビクともしなかった。
220 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/30(日) 14:09
「んっ…どさくさに紛れて…どこっ…触ってんの!」

「ん?胸。」

「なっ…んっ。」

「調度千奈美脱いでるし、久し振りにやろうかなぁって。」

「ぁっ…はぁ…。」

「千奈美可愛い。」

―バコッ。

「痛っ。」

「みや。」

「全く先輩は何してるんですか!」

「雅。」

「人がせっかく着替え取りに行ったっていうのに。ちぃが風邪引いたらどうするんですか。」

「…ごめん。」

「ちぃ、はい。ジャージ。」

「ありがと、みや。」
221 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/30(日) 14:14
「雅。あたしのは?」

「エロい舞美先輩にはありません。先輩なんて風邪引いちゃえばいいんです。(笑)」

「雅。」

「ヤバッ。先輩が怒った〜。ちぃ、逃げよ。」

雅は千奈美の手を引いて走り出す。

「待てーっ。ていうか、手を繋ぐなー!」

全く雅って奴は、油断も隙もあったもんじゃない。隙があれば千奈美と手繋いでるし。たまに抱き付いてたりもするからな。
でも雅のおかげで千奈美を助けられた。ありがと。でも千奈美は渡さないから。

それからしばらく3人で追いかけっこをしていた。特にあたしと雅がグルグル回っていた気がする。

次の日、あたしが風邪を引いたのは言うまでもない。
222 名前:もんちっち 投稿日:2008/11/30(日) 14:16
ということで、熊井ちゃん編でした。

熊井ちゃんをこういうキャラにしたのは初めてだったんで新鮮でした。


次回、舞美が風邪を引いた編&お姉ちゃん達登場!?
223 名前:名無し飼育 投稿日:2008/11/30(日) 15:19
舞美ウケるw
熊井ちゃん怖いなぁ(^_^;)
224 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/02(火) 13:43
>223さん

ありがとうございます。

舞美はちぃに対してだけ変態親父化します(笑)。
熊井ちゃんは予定より怖くなりました。。
自分で書いていてもびっくりするくらい…。
225 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/02(火) 13:49
〜Chinami side〜

あれから熊井ちゃんは何もしなくなった。たまに話したりするけど。雨が降った日の次の日、あたしは舞美ちゃんの教室
に行った。朝、珍しく一緒に行かなかったから。どうしたのかなぁと思って心配なって…。

「えりか先輩。」

「あっ千奈美ちゃん。」

「舞美ちゃん、いますか?」

「舞美なら今日休みだよ。」

「え〜っ?」

「舞美言ってなかった?」

「聞いてないです。メール送っても返ってこなかったから…。」

「そっか。じゃぁ舞美寝てるのかもね。」

「分かりました。ありがとうございました。」

やっぱり、風邪引いたんだ。そりゃあんな長い間濡れたままでいたら誰だって風邪引くよね…。あたしのせいでまた迷惑
かけちゃった。

「徳さん?」

「あっ嗣さん…。」
226 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/02(火) 13:55
「どうしたの?」

「ちょっと…ね。」

「もぉに話して?」

あたしはいままでの話をした。熊井ちゃんの事、舞美ちゃんと距離を置いた事、昨日熊井ちゃんにされそうになった事…。
それからそのせいで舞美ちゃんが風邪引いた事。

「やっぱくまいっちょー襲ってきたか。」

「嗣さん知ってたの?」

「ずっと舞美ちゃんに相談されてたからね。」

「そっか。でもみやと舞美ちゃんが助けてくれた。」

「良かったね。でも徳さんは何を気にしてるの?」

「また迷惑かけちゃったなぁって…。舞美ちゃん風邪引いたし。」

「ん〜。徳さんは気にしなくて大丈夫だと思うよ。舞美ちゃんが風邪引いたのだって徳さんのせいじゃない。」

「でも…。」

「舞美ちゃんが徳さんをほっておいた罰が当たったんじゃない?」

「嗣さん。」

「そんなに気にしないの。」

「ありがと。」

嗣さん、たまにはいい事言ってくれるんだね。少し元気を取り戻し、自分の教室に戻った。
227 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/02(火) 13:58
「ちぃ、どうかした?そんなに落ち込んで。」

「今日舞美ちゃん休みだって。」

「マジ?」

「うん。えりか先輩が言ってたから。」

「昨日ので引いたのかな。」

「多分ね。」

「ちょっとやり過ぎたね。(笑)」

「うん…。」

「放課後会いに行ってくれば?」

「でも部活が…。」

「1日位休んだって大丈夫だって。」

「みや。」
228 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/02(火) 20:42
今日はここまでです。

ちぃはちょっと罪悪感を感じたみたいです。

桃が珍しくいい役。(笑)
229 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/02(火) 23:15
佐紀ちゃんと桃のsideが見たいね
230 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 13:58
>229さん

さきももはサブキャラなのでなかなかないかもです。(焦)

すいません。

機会があったら出したいとは思うんですが…。
231 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 20:29
〜Momo side〜

やっと舞美ちゃんと徳さん仲直りしたみたい。全く世話のやける2人だよ。もぉは一部始終見てたけどさ、あれは徳さん
可哀相だった。まだみーやんがいたからいいけど、もしいなかったら徳さん耐えられなかったと思う。舞美ちゃんは頼りに
ならなかったし。ホント仲直りして良かった。徳さん、元気なかったけど…大丈夫だよね。きっと。もぉは徳さんはもっと
幸せになっても良いと思う。そんなに自分を責めてばかりいたら徳さん倒れちゃうよ。

「桃、ちぃなんだって?」

「あっ佐紀ちゃん。なんか、舞美ちゃんの事で来たみたい。」

「舞美?あぁそういえば休みだからね。」

「徳さん、舞美ちゃんが休んだのは自分のせいだって思っちゃってるみたいで…。」

「ちぃ熊井ちゃんので相当ショック受けてたからね。」

「もぉは気にしなくて良いって言ったんだけど。たぶん気にしてるね。」
232 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 20:33
「ちぃらしいっちゃちぃらしいよね。」

「うん。でも徳さんばかりそんなに辛くならなくて良いと思うのに。」

「桃。」

「もぉは話くらいしか聞いてあげれないけど、徳さんはもっと幸せになっていいと思う。」

「まぁ舞美がどう頑張るかだね。」

「佐紀ちゃん。」

「あたし達は2人を応援してあげよ?」

「うん。」

舞美ちゃん。徳さんが好きならもっと徳さんを幸せにしてあげて?徳さんが大事でホントに好きなのは分かるけどそれだけじゃダメ。
舞美ちゃんも徳さんも人気者なんだから支えあわないと他の人に取られるよ。もぉは舞美ちゃんと徳さんのカップルでいるのが一番
良いって思ってるんだから。
233 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 20:41
〜Chinami side〜

「舞美先輩も多分ちぃに会いたがってるよ。」

「…行ってこようかな。」

「行ってきな?」

あたしは放課後、舞美ちゃんの家に行く事にした。部活はEちゃんに訳を説明して休みって顧問の先生に言ってもらう事にした。
適当にコンビニで食べられる物を買っていった。

―ピンポーン。

「はーい。て、千奈美!?」

「舞美ちゃん。」

「まぁとりあえず中入ってよ。」

「うん。」

出てきたのは舞美ちゃんだった。スエット姿の舞美ちゃん初めて見たかも…。

「舞美ちゃん歩いたりして大丈夫なの?」

「大丈夫。よく寝たから。」

「はい。これ。なんか食べれようなやつ買ってきた。」

「ありがと。なんかごめんね?気遣わせて。」

「気にしないで。でも今日舞美ちゃんいなくてびっくりしたんだから。」

「ごめん。寝てたからメール返せなかった。」
234 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/03(水) 20:42
今日はここまでです。

ホントはももさきの部分なかったんですけど急きょ考えました。

変な文章だったらごめんなさい。
235 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/06(土) 08:39
229です。
さきもも出してくれてありがとうございました
よかったですよ
236 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/06(土) 13:41
>235さん

感想ありがとうございます。

そういっていただけて良かったです。
237 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/06(土) 13:55
「あたしこそごめんね。昨日助けてもらったのに…。」

「千奈美…ゴホッ…のせいじゃないよ。」

「舞美ちゃん休んだ方がいいよ。」

「大丈夫…っすぐ治るから。」

「ダメだよ。寝てて?」

「(ヤバッ、可愛い。)ありがと。」

「あたしがついてるから。」

あたしは舞美ちゃんを舞美ちゃんの部屋のベットに寝かせた。舞美ちゃん家は何回も来てる。そういえばあたしの家に舞美ちゃんが来た事はなかった。

「千奈美。」

「ん?」

「今日はありがと。来てくれて。」
238 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/06(土) 19:14
「何言ってんの。」

「いやさ、気を遣わせちゃったかなぁって。」

「あたしは舞美ちゃんに会いたかったの!」

「千奈美。」

「もう、ああいうのは嫌だから…。」

「そうだね。ごめん。」

あたしは舞美ちゃんにキスをした。あたしからするの初めてかも…。舞美ちゃんは何が起こったのか分からないのか固まってる。

「ちっ千奈美?」

「ダメだった?」

「ううん。めっちゃ嬉しい。」

「アハハ、舞美ちゃん可愛い。」
239 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/06(土) 19:20
「だって千奈美がキスするから。」

「たまにはあたしからしてもいいかなぁって思ったから。」

「千奈美ぃ。」

「あたしが風邪引いたら舞美ちゃんが看病してよね。」

「もちろん。」

あたしはしばらく舞美ちゃんの看病をした。自分からしたんだけどキスは恥ずかしかった。次の日、舞美ちゃんは
すごい元気だった。舞美ちゃんはあたしのキスのおかげって言ってたけど…。どうかな。
恥ずかしいけど、そうだったら嬉しい。

〜Maimi side〜

そういえばあたしは千奈美の家に未だに行った行ったがない。大体遊ぶってなったらあたしの家か、外で買い物とか
ラブホだったから。(笑)そろそろ夏休みだし、行きたいなぁ。

「ち〜なみ。」

「あっ舞美ちゃん。」

「何やってんの?」

「英語の課題。」

「へぇ〜。」
240 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/06(土) 19:24
「先輩。聞いて下さいよ。ちぃったらこの前の小テスト1…。」

「みっみや、言っちゃダメ。」

「何。そんなに悪かったの?」

「うん…。」

「まぁちぃはいつもだけどね。」

「うっさい。みやだって人の事言えないじゃんか。」

「雅。」

「あはっ、あははは。」

「あっそうだ。あのさ、舞美ちゃんとみや。」

「ん?」
「何?」

「週末にさ、あたしの家でパーティーやるんだけど、来ない?」

「「行く!」」

「ホント?良かった。」

「ちぃん家久し振りだぁ。」
241 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/06(土) 19:30
「雅行ったことあるんだ?」

「はい。幼馴染ですから。」

「どんな感じ?」

「ちぃの家族はみんな良い人ですよ。なつみさんは可愛いし、お父さんもお母さんも美形なんです。」

「なつみさんって?」

「あたしのお姉ちゃん。その時紹介するね。」

「なつみさんめっちゃ可愛いですよ。大人なんですけど童顔だからすごく幼く見えて、可愛いです。」

「そうなんだ。」

千奈美の家に行く事になった。雅は入ったことあるらしくてちょっと妬いた。千奈美の家族かぁ。
ちゃんと挨拶しなきゃ。結婚したら家族になるんだし。そう思うとちょっと緊張する。

そして千奈美の家に行くこと日になった。昨日緊張しすぎてあんま寝れなかった。

「先輩、どうしたんですか?」

「はぁ〜、緊張してきた。」

「大丈夫ですよ。ちぃの家族みんな優しいですから。」

「でもさ、なんか彼女の家だし…。」
242 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/07(日) 22:33
「先輩行きますよ。」

「うん。」

―ピンポーン。

「はぁーい。」

「ちぃ。」

「いらっしゃい。中入って。」

「おじゃましま〜す。」

「おっおじゃまします。」

「どうしたの?舞美ちゃん。」

「なんか緊張してるんだってさ。」

「別に気にしなくて大丈夫だよ。あたしの家族だもん。」

千奈美に連れられてリビングへ行くと千奈美の家族がみんな揃っていた。ん?なんか見慣れてる人がいる
気がするんだけど…。まさかねぇ…。
243 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/07(日) 22:40
「真希姉、なんでいるの?」

「んぁ、舞美じゃん。」

「真希の知り合い?」

「知りあいっていうか、あたしの妹。」

「「妹!?」」

「真希さんって舞美ちゃんのお姉ちゃんだったんですか?」

「んぁ、そういえば千奈美ちゃん知らなかったっけ。」

「うち何が何だか分からない。」

「みや。」

「雅ちゃん久し振り。元気?」

「お久しぶりです、なつみさん。うちは相変わらず元気です。」

「そっかぁ。」

「で、なんで真希姉がいる訳?」

「んぁ、だってなっちと付き合ってるもん。」

「え〜!?」

真希姉となつみさんが付き合ってる!?姉妹揃って付き合ってるって事じゃん。はぁ…なんかよく分からなくなって来た。
244 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/07(日) 22:49
「お姉ちゃん、紹介するね。こちらは矢島舞美ちゃん。あっあたしの彼女。」

「よろしくお願いします。」

「あたしは千奈美の姉のなつみです。よろしくね。」

「なんだ。舞美、千奈美ちゃんと付き合ってんだ?」

「まぁね。」

「そしてあたしの幼馴染の夏焼雅ちゃん。真希さんはみやに会うの初めてですよね?」

「んぁ、そうだね。」

「よろしくお願いします。」

「よろしく。」

『みんな揃ったみたいね。そろそろ食べ始めましょうか。』

「「「「「はぁーい。」」」」」

それからみんなでご飯を食べた。千奈美のお母さんが作る料理はすごくおいしかった。雅が言う通り、千奈美の
家族は優しかった。

〜Miyabi side〜

久しぶりにちぃの家にきた。いつ振りだろう…。中2くらいに来た以来だから結構来てなかった。
ちぃの家は昔と何も変わってなかった。
245 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/07(日) 22:56
「どう?雅ちゃん。楽しんでる?」

「なつみさん。」

「雅ちゃんはさ、それで良かったの?」

「何が、ですか?」

「千奈美が舞美ちゃんと付き合ってても。雅ちゃん、千奈美が好きでしょ?」

「知ってたんですか?」

「あんな分かりやすい態度だったら誰だってねぇ。」

「なっ…ちぃが好きです。」

「だからいいのかなぁって。」

「うちはちぃが幸せならいいんです。それに今は側にいれれば良いって思ってます。」

「そっか。」

なつみさんは笑ってうちの頭を撫でた。昔もよくなつみさんに撫でてもらった気がする。なつみさんは相変わらず優しかった。

〜Chinami side〜

「んぁ、舞美達はさ、いつから付き合ってんの?」

「あたしが高1で千奈美が中3の時。」

「結構長いじゃん。どっちから告った?」

「まっ舞美ちゃんからです。」

「あはっ、千奈美ちゃん照れてる。」
246 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/10(水) 17:51
「てか、真紀姉達はいつから付き合ってる訳?」

「んぁ、あたし達は5年前からかなぁ。高校生の時からだから。」

「へぇ、長いね。でもあたしなつみさんに会った事なかったよ?」

「んぁ、舞美が部活の時とかになっち呼んでたから。それかあたしがなっちのとこに遊びに行ってたから。」

「そっか。」

「そういえば真希さん来てたかも。」

「千奈美ぃ。それを早く言ってよ〜。」

「ごめん。あたし真希さんが舞美ちゃんのお姉ちゃんって知らなかったし。」

「ところでさ、千奈美ちゃんは舞美のどこが好きなの?」

「ちょっ、真希姉。」

「いいじゃん。舞美も聞きたいでしょ?」

「そりゃ知りたいけど…。」
247 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/10(水) 17:59
「えっと〜、あたしは…舞美ちゃんの全部が好きです。フットサルやっている姿だったり、誰にでも優しくて何事にも全力で。
あたしが困っている時はいつも助けたりしてくれて。ちょっと変態なのがあれですけど…。」

「だってよ。舞美。」

「千奈美。」

真希さんに聞かれて答えたけどちょっと恥ずかしかった。こんな事今まで誰にも話してなかったから。キャプテンとか
嗣さんにも言ってなかった。でも全部本当の事だし、あたしの気持ちだった。

「千奈美ちゃん、舞美の奴エロいんだ?」

「はい。」

「そんなはっきり言わなくても…。(泣)」

「あはは。やっぱり。」

「真希もエロいべ。」

「んぁ、なっち。」

「お姉ちゃん。」

「真希なんかね、なっちが寝てても襲うんだよ?」

「んぁ、だってなっち可愛いんだもん。」
248 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/10(水) 18:05
「真希姉変態。」

「舞美ちゃんもするじゃん。この前なんて…。」

「それは千奈美が妙にエロいからじゃん。」

「あたしはエロくないもん。」

「まぁまぁ2人とも落ち着いて。」

「んぁ、そういえば雅ちゃんは誰かと付き合ってないの?」

「えっ、うちはいないですよ。」

「雅ちゃんモテそうなのに。」

「雅は千奈美が好きだもんね。」

「ちょっ、先輩。」

「千奈美ちゃん、モテモテだね。」

「そっそんなことないです。」

「んぁ、でも雅ちゃんってなんかむっつりっほいよね。」

「なっ…違いますって。」

「雅?」

「違いますよ。」

みやがちょっと怪しかった。でもみやに限ってそれはないか…。お姉ちゃんや真希さんといろいろ話せて楽しかった。
なんかお姉ちゃんと真希さんの関係っていいなぁって思った。あたしも舞美ちゃんといつまでも支えあえる仲がいいな。
249 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/14(日) 11:08
みやが可愛かったです
いつかみやも幸せになってほしいですね
250 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/14(日) 14:40
>249さん

コメントありがとうございます。

そうですね。
251 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/18(木) 18:27
「千奈美ー。」

「あっ舞美ちゃん。」

「今日、暇?」

「なんで?」

「あたしん家来ない?」

「へ?」

「お母さんがこの前のお礼したいって。なんなら泊まりもOKだって。」

「行こうかな・・・。」

「来てよ。」

「じゃぁ泊まりに行く!」

「やったー!(これで一緒にお風呂入れる…。)」

「舞美ちゃん?」

「なんでもないよ。」

なんかありそうな予感。今一瞬舞美ちゃん変だったもん。舞美ちゃんの家に泊まるんだぁ。楽しみだな。
あっ真希さんいるのかな。

「ねぇ、舞美ちゃん。」

「ん?」

「真希さんいる?」

「真希姉?いるんじゃないかな。」
252 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/18(木) 18:32
「そっか。」

「まさか千奈美惚れた?」

「違うよ。舞美ちゃんと真希さんのやり取り面白いからまたみたいなぁって思って。」

「むぅ。千奈美が真希姉に惚れたら妬くから。」

「だから惚れてないって。(笑)」

「真希姉結構手早いから気を付けてね。」

「大丈夫だよ。真希さんにはあたしのお姉ちゃんがいるんだから。」

今日は1日すぎるのが早い気がした。

「千奈美帰ろっ。」

「あっちょっと待って。週番なんだぁ。」

「あぁ、うちやっとくからいいよ。」

「えっ、悪いからやるよ〜。」

「いいって。矢島先輩待たせてるんだろ?」

「ごめんね、沙弥香。」

明らかに舞美ちゃん不機嫌そう…。なんかしたかな。

「舞美ちゃん?」

「行こ。」

良かった。とりあえずは怒ってないみたい。
253 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/18(木) 20:54
「(ちょっと妬いちゃった…。)」

「先にあたしの家に寄っても良いかなぁ。着替えとか取って来たいんだけど。」

「いいよ。」

「ありがと、舞美ちゃん。」

途中にあたしの家に寄ってもらって着替えとか取りに行った。ついでにママに泊まることを報告。

「ただいまー。」

「おじゃま、しますっ。」

「お帰り、舞美。千奈美ちゃん、いらっしゃい。」

「あたしの部屋にいるね。」

「分かったわ。ご飯になったら呼ぶから。」

「了解。」

「あっそれと舞美。美貴帰って来てるから。」

「げっ。美貴姉いんの!?」

「舞美ちゃん?」

「とりあえずあたしの部屋いこ。そとで説明する。」

「うん。」
254 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/19(金) 21:34
新たな人物登場ですね!!
この先の展開が楽しみです!
255 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/20(土) 00:25
>254さん

そうなんです。

これからがちょっと波乱が起こります。(笑)
256 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/20(土) 14:37
≪訂正≫

253の

「とりあえずあたしの部屋いこ。そとで説明する。」

「とりあえずあたしの部屋いこ。そこで説明する。」

の間違いでした。

すいません。。
257 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/20(土) 14:41
舞美ちゃんどうしたんだろ…。ちょっと様子がおかしくなったけど。美貴姉って誰なんだろう。

「まずいことになったなぁ…。」

「舞美ちゃん?」

「千奈美、ちょっと危ないかも。」

「へ?」

「用心した方がいいってこと。」

「なんで?」

「美貴姉が帰ってきてるから。」

「あの…誰?」

「あたしさ、三人姉妹なんだ。美貴姉は1番上のお姉ちゃん。」

「そうなんだ。」

「真希姉は優しいけど、美貴姉は冷たい。てか元々不良だった。」

「あたし見た事なかったなぁ。」
258 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/20(土) 14:44
「美貴姉は1人暮らししてるから。それに美人な彼女いるし。」

「へぇ。」

「千奈美、狙われるかも。」

「えっ?」

「なんとなくだけどそんな気がする…。」

舞美ちゃんが珍しく悩んでる。美貴さんってどんな人なのかなぁ。

〜Maimi side〜

美貴姉が帰って来てるなんて…。どうしよ。

―コンコンッ。

「誰?」

「あたしだよ。」

「真希さん。」
「真希姉。」

「どうしたの?そんなに怒って。」
259 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/20(土) 14:48
「…美貴姉いるんだって。」

「んぁ、みきちぃいんの?」

「多分1番奥の部屋に。」

「そっか。」

「美貴さんってそんなに怖い方なんですか?」

「んぁ、千奈美ちゃんはまだ会った事ないかぁ。みきちぃはね、ひねくれてるから。」

「そうなんですかぁ。」

『誰が捻くれてるって?』

「んぁ、みきちぃ。」

「美貴姉…。」

『美貴が久しぶりに帰って来たっていうのに随分と手荒じゃん。』

「なんで帰って来たの?」

『別に帰って来たっていいじゃん。理由なんかないから!』
260 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/20(土) 14:56
「みきちぃ。」

『てかさ、アンタ誰?』

「えっ、あたしは…。」

「千奈美はあたしの彼女。」

『へぇ、舞美彼女いるんだ?』

「徳永千奈美です。」

『可愛い顔してるじゃん。』

「ちょっ、千奈美に手出さないでよ。」

『いいじゃん。ちょっと位。』

「みきちぃ。千奈美ちゃん困ってるよ。」

『ちぇっ、何だよ。真希も舞美も美貴を邪魔者にしやがって。』

―バンッ。

美貴姉はすごい勢いでドアを閉めた。千奈美はその音にちょっとびっくりしていた。

「ごめんね。千奈美ちゃん。」

「いぇ、あたしは大丈夫です。」

「んぁ、ごとー部屋にいるね。」

「分かった。」

真希姉は千奈美に気を使ったのか部屋を出た。

「千奈美大丈夫?」

「うっうん。」

「美貴姉、機嫌悪いみたいでさ。」

「別に気にしてないから大丈夫。」
261 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/22(月) 20:58
「美貴姉からはあたしが守るから。」

「舞美ちゃん。」

「千奈美。」

「んっ…。」

あたしは千奈美を引きよせてキスをした。

「んっはぁ…舞美ちゃん。」

「あはは。千奈美可愛い。」

「むぅ。」

「まぁまぁ拗ねないでよ。」

‘舞美ー、千奈美ちゃ〜ん。ご飯よ〜。’

「「はぁーい。」」

「千奈美行こっ。」

「うん。」

あたしと千奈美は下に降りた。もちろん美貴姉もいる…。あたしの隣に千奈美、千奈美の隣に真希姉が座った。
向い側に美貴姉とお母さん、真ん中にはお父さんが座った。すごい気まずい…。

「千奈美ちゃん、お口に合うかしら?」

「はい。美味しいです。」

「良かったわ。」

「そんなにたくさん用意して下さってありがとうございます。」
262 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/22(月) 21:04
「いいのよ。千奈美ちゃん、この前はありがとうね。舞美のお見舞いに来てくれて。」

「いぇ、あたしが好きでやったの事ですから、気にしないでください。」

「しっかりとした娘さんだな。」

「あっ、やっ、その…。」

「お父さん。」

「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。おじさんはただ感心してるだけだから。」

「あっありがとうございます。」

「あはは、千奈美ちゃんなかなか面白いな。」

「いぇ…。」

「お父さん。。」

「あのあたしこそすいません。大したことしていないのにこんなにご飯ご馳走になっちゃって。それに泊めていただいて。」

「いいのよ。いつでも泊まりに来て?」

「ありがとうございます。」

美貴姉と真希姉は千奈美を見ていた。美貴姉に関してはちょっと睨んでいるように見えた。
千奈美は多分気付いてないかな…。

「ごちそうさま…。」

「美貴、どこ行くの!」

「うっさいな。別に関係ないじゃん。」
263 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/22(月) 21:07
「全くあの子は…。」

「美貴さん。」

「千奈美ちゃん。みきちぃの事は気にしないで。」

「真希さん。」

「千奈美ちゃんのせいじゃないから。」

「舞美と千奈美ちゃん。そろそろお風呂入っちゃいなさい。」

「はい。」

あたしと千奈美はとりあえず部屋に戻った。部屋に戻りお風呂に入る準備をした。やっとあたしが待っていたイベントに来た。

「ねぇ、千奈美。」

「ん?」

「お風呂さ、一緒に入らない?」

「えっ、恥ずかしいよ。」

「良いじゃん。いつも見てるんだし。」
264 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/22(月) 21:12
「でも…。」

「ダメ?」

「うぅ〜、分かった。今回だけだからね。」

「やったー。」

これで出来る。楽しみ過ぎで顔がニヤけちゃう。
265 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/24(水) 19:05
「相変わらず良い体してるねぇ。」

「あんまり見ないでよ…。」

「良いじゃん。洗ってあげる。」

「ちょっ、舞美ちゃん。」

あたしはしっかり泡をたてた。まずは背中に塗る。あたしの手の感覚に驚いたのか千奈美の体がビクッとなった。

「んっ…。」

「千奈美感じてんの?」

「っ…馬鹿。」

後ろから前に手を移動させる。千奈美の胸めっちゃ柔らかい。

「っはぁ…なに…やって…んっ。」

「何って、洗ってるだけだけど。」

「違っ…うでしょ…っ。」

「普通だよ。千奈美が敏感なんだって。」

「舞、美ちゃん。」

胸を揉みながら下に手を伸ばす。千奈美の表情がエロくなってきた。

―ゴクッ。

ヤバ。喉鳴っちゃった(笑)。
266 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/24(水) 19:10
「ここは…自分で…洗う。」

「え〜。」

「だって舞美ちゃん変な事するし…。」

「しないよ。」

「するじゃ…んっ。」

あたしは千奈美にキスをして、その先の言葉を奪った。ちょっと強引だったかな。だってしたかったんだもん。
てか、指入れちゃった。

「っはぁ…舞…美ちゃ…んぅぁ。」

「千奈美濡れてんじゃん。これ水じゃないよね?」

「っ…やめ…。」

「ごめん。無理っぽい。」

「っぁ…んっ…。」

千奈美の表情がどんどん艶っぽくなる。最後までヤッちゃおうかな。

―バコッ。

「何やってんだ!舞美は。」

「真希さん。」
「真希姉?」
267 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/24(水) 19:13
「んぁ、お風呂長いと思って来てみたら案の定シてやがるし。」

「ごめん。」

「そういうのは部屋でやれ。」

「まっ真希さん。」

「分かったなら早く出てよね。あたしとみきちぃもいるんだから。」

「分かった。」

「ったく。(千奈美ちゃん結構スタイル良いなぁ。まぁなっちが一番だけど。)」

ちぇっ。真希姉の馬鹿。あとちょっとだったのに…。

「舞美ちゃん?」

「まぁ後で続きしよ。」

「ばっ…馬鹿。」

「千奈美かわいい。」

あたし達はとりあえずお風呂から上がって部屋に戻った。
268 名前:名無し飼育 投稿日:2008/12/25(木) 00:56
舞美サイコーw
269 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/25(木) 17:19
>268さん

ありがとうございます。
舞美はこの調子でいきます。(笑)
270 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/26(金) 22:26
「ふぅ。」

「もう舞美ちゃん髪乾かさないと風邪引くよ。」

「千奈美やって〜。」

「もう、しょうがないなぁ。」

「うそ、やってくれるの?」

「泊めてもらったし。これくらいならしてあげる。」

「やったー。」

あたしは千奈美が座っていた隣に座った。千奈美は優しくあたしの髪を梳かしてくれた。千奈美に触られるの気持ち良いかも。

「舞美ちゃん髪サラサラだね。」

「そうかなぁ。」

「ちゃんと手入れされてるし。」

「ありがと。」

―バンバンッ。

「えっ?何、泥棒?」
271 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/26(金) 22:29
「千奈美ちょっと待ってて。」

「うっうん。」

あたしは慎重に窓に近づく。小柄な人の影がぼんやりと窓に見える。

「あの…誰ですか?」

‘あぁ、あたし〜。’

「亜弥さん!?」

‘そう、開けて〜。’

「舞美ちゃん、誰?」

「美貴姉の彼女さん。」

あたしは窓を開けた。そこには靴を脱いで亜弥さんが立っていた。相変わらず綺麗というか可愛かった。
272 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/26(金) 22:40
お姉ちゃん達も続々登場しています。

〜登場人物〜

安倍なつみ(大学生):千奈美の姉。舞美の姉の真希と付き合っている。千奈美思いの優しいお姉ちゃん。
たまに訛るが、考えは結構しっかりしている。究極の童顔。
矢島真希 (大学生):舞美の二人目の姉。千奈美の姉のなつみと高校の時から付き合っている。なつみに
たいしてエロいため、どんな時でもすぐやろうとする。案外舞美に優しいお姉ちゃん。口癖は「んぁ。」
矢島美貴 (社会人):舞美、そして真希の姉。高校の時にグレテいて不良扱いされていた。高校は真希と
なつみ、亜弥と一緒。今現在は一人暮らしをしているが、性格は変わっていない。亜弥と付き合っている。
松浦亜弥 (社会人):美貴の彼女。なつみ、真希とは高校の友達で仲が良かった。亜弥は本当なら大学に
行ける成績だったが美貴が心配で美貴と同じ会社に就職。今までに辛い経験をたくさんしているがそれでも
美貴の事が好き。

今回は亜弥ちゃんがカギかな?
273 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/26(金) 22:44
「玄関から入って来たら良かったのに。」

「いや、夜遅いからさ。」

「そうですか。」

「ラブラブ中にごめんね。」

「いぇ…。」

「あの…。」

「ん?」

「今日はどうしたんですか?」

「あぁ、たん捜しにきた。いるっしょ?」

「いますよ。」

「美貴さん何かあったんですか?」

「ちょっと仕事で失敗しちゃってね。それでたん逃げたから。」

「亜弥さん。」
274 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/26(金) 22:48
「ごめん、気にしないで。」

「美貴姉、1番奥の部屋にいるんで…。」

「ありがと。」

亜弥さん寂しそうだなぁ。亜弥さん、それでも美貴姉が好きなんだ。

「あっみ〜ちゃん。」

「なんですか?」

「あたしに彼女紹介してくれない?」

「あっ…。」

「あのっ…徳永千奈美です。よろしくお願いします。」

「千奈美ちゃんかぁ。み〜ちゃん可愛い子捕まえたね。」

「ちょっ、亜弥さん。」

「にゃはっ、あたしたんのとこ行ってくるね。2人ともありがとね。」

「はい。」

「またね。千奈美ちゃん。」

「はっはい。」
275 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/26(金) 22:53
千奈美は照れまくり。亜弥さん、美貴姉を変えてあげてください。

「亜弥さん、綺麗だった。」

「まぁ学校1だったみたいだからね。」

「でもなんか淋しそうだった。」

「亜弥さんも辛いんだと思う。でもそれでも美貴姉の事が好きなんだよ。」

「そっかぁ。でもあたし、亜弥さんの気持ち分かるなぁ。」

「千奈美。」

「あたしも何があっても舞美ちゃんが好きだから。亜弥さんと同じ気持ちになると思う。」

千奈美の顔が一瞬、亜弥さんと重なった。あたしは反射的に千奈美を抱きしめていた。

「舞美ちゃん?」

「あたしは絶対そんなことしないから。千奈美と一緒にいる。」

「舞美ちゃん。」
276 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/27(土) 19:24
なんか・・切ないです
この胸がキュンってなるところが好きです!!
277 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/27(土) 19:46
>276さん

ありがとうございます。
結構せつない部分も取り入れてます。。

これからあやみき編に入ります。
278 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/27(土) 19:56
あたしは千奈美にキスをした。そしてお互いのおでことおでこをくっつけて…。

「あたしも千奈美が大好きだから。」

「っ///。」

「千奈美可愛い。」

「舞美ちゃん。」

「千奈美、シよ?」

「…いいよ?」

あたしは千奈美をベットに押倒した。

〜Aya side〜

こうやってたんを追いかけて来たのは何回目だろう…。たんとの出会いは高校の時からだった。たんは学校一の不良だった。
だけどあたしは一目見た時にドキッとした。たんのたまに見せる笑顔に引きつけられた。話した事は一回もなかった。けど
あたしが他校の生徒に絡まれた時、偶然たんが通りかかって助けてくれた。そこでたんと初めて話した。たんは思ったより
優しかった。
279 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/27(土) 20:03
高校を卒業してからあたしとたんは知り合いの中澤さんの会社に就職し、一緒に住むことになった。たんは何回か失敗する
うちに荒れた。それじゃ昔と全然変わってない…。たんに何回か乱暴にされた事もあった。だけどたんを嫌なんて思った事
はなかった。むしろ大好きすぎで嫌いになんてなれない…。

―コンコンッ。

「ねぇ、たん。いるんでしょ?開けてよ。あたし、たんに会いたい。」

―ガチャッ。

ドアが開いた。珍しく素直。でも明らかに不機嫌そう…。

「亜弥ちゃん何しに来たの…。」

「何しにってたんを迎えに来た。」

「美貴は…帰らない。」

「なんで?あれはたんのせいじゃないじゃん。」

「でも失敗したのは美貴のせいだし。」

「たん、帰ろう?中澤さんも心配してるよ?」

「亜弥ちゃんだけ帰りなよ。美貴は帰らない…。」

「ダメだよ。たんも一緒に帰るの。」

「もう…放っておいてよ!!なんで美貴に構うの。」
280 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/27(土) 20:08
「放っておけないよ…。あたしは…たんが好きなんだから。」

「亜弥ちゃん。」

「たん逃げないでよ…。あたしを一人にしないで。」

「ごめん…。」

「また頑張ればいいじゃん。一人で抱え込まないであたしに相談してよ…。あたし、たんの彼女だよ?何で自分一人で決めちゃうのよ…。」

あたしはたんに抱き付いた。たんは一瞬驚いたけど、受け止めてくれた。

「亜弥ちゃん。ごめんね。美貴…弱いから、逃げてた。」

「たん。」

「美貴頑張るから。もう泣かないでよ…。亜弥ちゃんが苦しまなくていいんだよ?」

「っ…お互い様じゃん。」

「亜弥ちゃん、帰ろっか。」

「うん。」

たんはあたしにキスをした。いつもより優しいキスだった。
281 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/27(土) 20:19
〜Miki side〜

亜弥ちゃんとの出会いは高校の時。美貴は不良で亜弥ちゃんは学校のアイドル。美貴には到底手の届かない子だと
思ってた。でも亜弥ちゃんが他校の奴らに絡まれてる時があった。美貴はその時がチャンスだって思って助けた。
それから亜弥ちゃんと付き合うようになった。

卒業してからは中澤さんの会社に就職して亜弥ちゃんと一緒に住むことになった。美貴は何回か失敗した。その
時にいつも亜弥ちゃんに当たっちゃってた。美貴はひどい事をしたんだ。なのに亜弥ちゃんは何も言わないし、
美貴から離れなかった。今回も美貴を追いかけて来てくれた。美貴、亜弥ちゃんがいないとダメじゃん。亜弥
ちゃんを離したらもう戻って来ないと思った。そうしたら体が勝手に動いて抱きついてきた亜弥ちゃんを抱き
返していた。美貴頑張るから。だから側にいて。

「亜弥ちゃん。」

「ん?」

「…ありがとう。」

「にゃはっ、どういたしまして。」

結局今日は家に泊まった。次の日の朝、自分達の家に戻って行った。
282 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/27(土) 20:26
〜Maki side〜

「全く舞美もみきちぃもイチャイチャしやがって。」

いいなぁ、彼女が側にいるのって。あたしもなっちに会いに行こうかな…。舞美はいつもよりデレデレだし、みきちぃは
冷たいけどまっつ〜が来るとなんか顔が優しくなってるし。はぁ…。気がついたらあたしはなっちに電話をかけていた。

「もしもし。」

「真希?どうした?」

「んぁ、なんか声聞きたくて。」

「そっかぁ。」

「今からそっち行っちゃダメ?」

「へっ?」

「寂しくなっちゃった。」

「いいよ。おいで。」

あたしはなっちの家に向かった。なっちとの出会いは高校の時。なっちは3年生であたしは2年生だった。
ちなみにみきちぃとまっつ〜も同じ高校。なっちは生徒会長で学校ですごい人気だった。あたしなんて
学年違うし、絶対近づけないと思ってた。それ位なっちは雲の上の存在だった。
283 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/27(土) 20:34
そんな時、副生徒会長がいないから誰か立候補する人はいないかと探していた。あたしはチャンスだと思って
2年生だけど立候補した。見事になることが出来た。それからなっちとはすぐに仲良くなった。なっちは外見と
ともに性格もすごく可愛かった。しばらくして思い切って告白したらOKしてくれた。
付き合ってから5年経った今もなっちは全然変わっていなかった。

―ピンポーン。

「いらっしゃい。」

「うん。」

「中入って?」

あたしはとりあえずなっちの部屋に入った。

「で、どうしたの?」

「今日さ、千奈美ちゃんが泊まりに来てて、舞美デレデレで。しかもみきちぃ帰って来てさ。」

「美貴いるんだぁ。」

「まっつーが迎えに来たんだけど…。」

「それがどうかしたの?」

「舞美もみきちぃもイチャイチャするから寂しくなっちゃった。」

「真希。」

「舞美なんてお風呂でしようとしてたし。」

「そうなんだぁ。」
284 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/29(月) 19:32
毎回すごく楽しみにしています!!
冷たいけど、なぜか純粋なミキティが
カワイイです
285 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/29(月) 19:45
>284さん

ありがとうございます。

美貴ちゃんはツンデレですから。(笑)
286 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/29(月) 19:49
「まぁ直前であたしが止めたけど。」

「…真希、もしかして千奈美の見たの?」

「うん。」

「どう、だった?」

「どうって?」

「その…大きさとかさ…。」

「ん〜と、胸はね結構おっきかったかなぁ。スタイルもいいし。」

「真希そんなに見たの?」

「んぁ、ごめ…。」

「変態。」

「しょうがないじゃん。お風呂だったもん。」
287 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/29(月) 19:53
「…真希はなっちより千奈美の方がいいんだ…。」

「んぁ、なっちが一番に決まってるじゃん。」

「まっ…んっ…。」

あたしはなっちを抱きよせてキスをした。

「っはぁ…真希のえっち。」

「あはっ、なっち可愛い。」

「むぅ。」

「確かに千奈美ちゃんは可愛いと思うけど、なっちが一番だもん。」

「真希。」

「なっち…。」

あたしはなっちを押倒した。なっち、可愛いすぎ。千奈美ちゃんにまで妬いちゃって。あたしはどんななっちでも好きなのに。
まぁ千奈美ちゃんにまで妬いちゃうところがなっちらしいというか可愛いけどね。
288 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/29(月) 19:57
〜Maimi side〜

一通り終わって千奈美を抱きしめながらベットに入った。

「ねぇ、舞美ちゃん。」

「ん?」

「美貴さん大丈夫かなぁ。」

「亜弥さんいるから大丈夫だと思う。」

「そっか。」

「どうかしたの?」

「なんか亜弥さんも美貴さんもお互いに苦労してるんだなぁって思って。」

「千奈美。」

「もっと幸せになっても良いと思う。」

「美貴姉がまず変わらないとさ、難しいかもよ。」

「でも美貴さんはそこまで悪い人だとは思わないけどなぁ。」

「千奈美、美貴姉が好きなの?」

「まさか。」

「だってさっきから美貴姉の話しかしてないからさ。」

「あたしは舞美ちゃんだけだもん。」
289 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/29(月) 20:04
「じゃなきゃ困る〜。」

「なんだそれ。(笑)」

「笑ったなぁ?」

「だって舞美ちゃん、面白い。」

「このぉ〜。」

「キャッ。」

「あははっ、千奈美可愛い。」

「舞美ちゃ…っどこ…触っ…てんっ…。」

「ごめん。つい揉んでた。」

「馬鹿っ。」

千奈美はまた自分の事よりも美貴姉の心配をしていた。優しいなぁ。そこまで心配しなくてもいいのに…。
あたしは絶対美貴姉みたいにはならない。絶対千奈美を幸せにするから。

〜Chinami side〜

舞美ちゃんの家に泊まった次の日の朝、美貴さんと亜弥さんも一緒にご飯に食べた。美貴さんは機嫌が直っていた。
亜弥さんはさすがですね。真希さんはいつの間にかいなくなっていた。多分お姉ちゃんの所に行ったんだと思う。
(といっても、あたしの家)あたしと舞美ちゃんはそのまま一緒に学校に行った。

「ちぃ〜。」

「あっみや。」

「組分け見に行こ。」

「なんの?」

「なんのって体育祭のやつだよ。」
290 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/29(月) 20:08
「そういえば今日発表か。」

「あっ先輩いたんですか。」

「み〜や〜び〜。(怒)お前わざとだろ。」

「ヤベッ。ちぃ逃げよ。」

「ちょっ、みや。」

「だから手を繋ぐな〜!」

朝からみやのせいで追いかけっこ。全くみやも舞美ちゃんも飽きないよね。来週末に体育祭あるのすっかり忘れてた。今年は何組だろ…。去年は舞美ちゃんと一緒だったけど。

「ちぃ、一緒だよ〜。」

「嘘。何組?」

「白。」

「白かぁ。」

「頑張ろうね。」

「うん。」

「千奈美どうだった?」

「舞美ちゃん。」
「先輩。」

「あたしは白だったよ。」

「え〜?今年は一緒じゃないの〜?」
291 名前:名無飼育さん 投稿日:2008/12/29(月) 23:41
舞美かわいい!!
エロいところも、もう
慣れてきちゃいましたねー

なのに楽しめるのが好きです
292 名前:名無し飼育さん 投稿日:2008/12/30(火) 01:35
なぜかゴマキとなっちに萌えたwww
293 名前:もんちっち 投稿日:2008/12/30(火) 16:52
>291さん

この小説の中の舞美はエロい前提で進みます(笑)。

ありがとうございます。

>292さん

ありがとうございます。
なちごまはあたしの中でエルダー一押しCPだから書きなれてるんです。
294 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/02(金) 13:29
あけましておめでとうございます。

今年も頑張って更新していきますのでよろしくお願いします。
295 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/02(金) 13:39
「先輩はどっちだったんですか?」

「あたしは…赤。」

「離れちゃったね。」

「はぁ、やる気しない…。」

「先輩。残念でしたね。(笑)」

「雅。」

「うちは何気にちぃとずっと一緒の組です。」

「いいなぁ。」

「舞美ちゃん。」

「あたしも千奈美と一緒が良かったぁ。」

「でも、決まっちゃったししょうがないよ。」

「あっ、じゃあさ。」

「何?」
296 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/02(金) 13:41
「あたしが一位になったら…。」

「一位になったら?」

「千奈美からキスして。」

「へっ?」

「先輩ずるい。」

「だって千奈美からすること滅多にないし、いいじゃんか。キスくらい。」

「ちぃ。」

「分かった。一回だけだよ?」

「よっしゃ!絶対勝ってやる。」

「いいなぁ、先輩。」

「いいだろ〜?雅。」

「あっじゃあ白組が優勝したらちぃ、デートしようよ。」

「ちょっ、雅。」

「ダメ?ちぃ。」
297 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/02(金) 13:45
「分かった。勝ったら、遊ぼっ。」

「やった。頑張ろうっと。」

「千奈美。」

「あっ遊ぶだけだよ。」

「むぅ。」

「ごめん。舞美ちゃん。」

「うちとちぃがデートするのが嫌なら紅組が白組に勝てばいいじゃないですか。」

「そっか。あたしが勝てばいいじゃん。」

「まぁうちが勝ちますけどね。」

「いや、あたしだね。」

はぁ…また始まっちゃった。どうになんないのかな…。とにかくあたしは早くこの場から立ち去りたかった。だってみんな面白そうな
目で見て来るんだもん。恥ずかしい。でも立ち去るのはたぶん出来ないけど…。
298 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/02(金) 13:50
白組の団長はキャプテン、副団長にみや。紅組の団長には舞美ちゃん、副団長に有原先輩が務める事になった。

「ちぃもさ、応援団やらない?」

「へっ?」

「やろうよ。楽しいし。」

「あたしはいいよ。多分衣装似合わないと思うし…。」

「大丈夫。ちぃがいれば舞美やりにくいだろうし、絶対白組が勝てるよ。」

「そうかなぁ。」

「みや。」

「お願い。ちぃ、やってよ。」

「じゃぁやろうかなぁ。」

「やったー!!」

『徳永先輩がやるならうちもやります。』

「熊井。」
「熊井ちゃん。」
299 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/02(金) 13:55
「ホント?熊井ちゃんがやってくれるなら助かるよ。」

『徳永先輩、この前はすいませんでした。』

「いいよ。もぅ気にしてないから。」

『先輩。』

「熊井…またちぃに何かするつもり?」

『違いますよ。うちも白組なんで。』

「まぁまぁそんな怒んないでよ。みや。」

「別に怒ってなんか…。」

「熊井ちゃんも反省してると思うし。」

『うち頑張ります。』

「熊井ちゃん。」

「ちぃになんかしたら許さないから。」

熊井ちゃんも一緒の組なんだぁ。熊井ちゃんとはあの日以来だからちょっと久しぶりな感じがした。あたしはもう何とも
思ってないけど、舞美ちゃんが見たら怒りそうだなぁ。
300 名前:名無し飼育さん 投稿日:2009/01/02(金) 22:15
作者様あけましておめでとうございます!!!
やじちな大好きなのでこれからも期待してます!
頑張って下さい。
301 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/01/02(金) 23:05
あけましておめでとうございます!!

新年早々、この作品が見れて嬉しいです!

更新楽しみです!!
302 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 14:07
>300さん

あけましておめでとうございます。
やじちな大好きと言っていただけてとてもうれしいです。
これからもがんばりますのでよろしくお願いします。

>301さん

あけましておめでとうございます。
これからもがんばりますのでよろしくお願いします。
303 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 14:22
〜Maimi side〜

はぁ、千奈美と別の組かぁ。やる気しない…。

「そんなに千奈美ちゃんが心配?」

「えり。」

「団長がそんなだと赤組負けちゃうぞ?」

「そうだけどさぁ。」

「え〜りかちゃ〜ん。」

「ちょっ、栞菜。」

「栞菜。」

「あっ舞美ちゃん。」

「栞菜、離れて。」

「え〜っ、ヤダよ。」

「うち動きづらい。」

「栞菜よろしくね。」

「舞美ちゃんも頑張ってよね?団長なんだから。」

「おぅ。」
304 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 14:25
「舞美ちゃ〜ん。」

「わっ、桃だ。」

「かんちゃんヒド〜い。」

「桃、赤だっけ?」

「えりかちゃんまで。もぅ…。」

「あははっ。で、桃どうした?」

「なんかさ、白組にくまいっちょーいるみたいだよ。」

「えっ?」

「舞美、どうかした?」

「なんでもない。」

アイツが千奈美と一緒?ふざけんな。千奈美にもしもの事があったら…。

「舞美ちゃん眉間に皺寄ってる。」

「桃。」
305 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 14:27
「そんなに心配しなくたって大丈夫だよ。佐紀ちゃんいるし、みーやんだっているんだから。」

「そうかなぁ。」

熊井のやつ何考えてるのか分からないんだよね。反省したのかさえ分からないし。まぁ変な噂は聞かなくなったからある程度は
控えているんだと思うけど。また千奈美がひどい目に遭わなければ良いんだけど…。千奈美優しいからなぁ。
306 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 14:30
ということで新年一発目は体育祭編です。


〜登場人物〜

有原栞菜(高校3年):舞美やえりか、桃子、佐紀と同じクラス。舞美の次にフットサル部のエース。女好きで
手を出すのが早い。えりかの事が好き。
307 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 14:38
〜Chinami side〜

それから体育祭本番までの一週間、赤組も白組も一生懸命練習をしてきた。

「いよいよ明日本番かぁ。」

「なんか緊張するね。」

「あっ約束、絶対守ってよね。」

「なんだっけ?」

「あたしが一位になったら千奈美からキスするってやつ。」

「そんな事言ったっけ?」

「言ったじゃん。てか、とぼけるならあたしが襲おっかなぁ。」

「わっわかったから。」

「最初から素直に言えばいいのに…。」

「舞美ちゃん。」

「千奈美と雅がデートされたら困るし、頑張ろうかな。」

「でもみやは幼馴染だよ?だから遊んだりはするじゃん。」

「幼馴染でも雅は千奈美が好きだからダメ。」

「むぅ。」

「そんなに拗ねないでよ。」
308 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 14:44
「拗ねてない…もん。」

「まぁデートするのは勝ってからだからね。」

「そうだね。」

「そういえばさ。」

「何?」

「熊井、白組なんだって?」

「うん。」

「大丈夫?」

「大丈夫だよ。熊井ちゃん、謝ってくれたもん。みやと喧嘩してたけど…。」

「そっかぁ。でも一応気をつけなね。」

「うん。心配してくれてありがと。」

「(可愛い…。)おぅ。」

少し舞美ちゃんが照れた気がするけど気のせいかなぁ。いよいよ明日、本番かぁ。なんか緊張するなぁ…。

「千奈美。」

「あっお姉ちゃん。」

「明日、体育祭なんだって?」

「うん。」
309 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 14:53
「あたし応援久しぶりに行こうかなぁ。真希も一緒に。」

「えっ、恥ずかしいからいいよ。」

「いいでしょ?舞美ちゃんも雅ちゃんもいるから大丈夫だよ。」

「お姉ちゃん。」

お姉ちゃんと真希さんも来るんだ。失敗しないように頑張らなきゃ。

〜Maimi side〜

いよいよ明日、体育祭なんだ。あたしにとっては最後の体育祭。悔いの残らないようにしないと。でも千奈美と熊井が
同じ組なのが気に食わない。何もないとは思うけど前の事があるからなぁ。千奈美応援団やるんだよね。団服着た姿かぁ。
想像つかない。(笑)まぁ可愛いと思うけど。

「舞美。」

「真希姉。」

「明日さ、なっちと体育祭見に行くから。」

「マジ?」

「うん。なんかなっちが行きたいんだってさ。」

「そっか。」

「千奈美ちゃんも出るっしょ?」

「出るけど。」

「ちゃんとカッコいいとこ見せるんだぞ?」
310 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/03(土) 14:54
「分かってるよ。」

「まぁ舞美なら大丈夫だと思うけど。」

「真希姉。」

「明日本番なんだから、早く寝なね。」

「うん。」

なんだかんだ言って真希姉、心配してくれてるんだ。ありがと。なちみさんも見るんなら頑張らなきゃ。

「よし、明日も早いから寝るか。」
311 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/06(火) 15:08
〜Chinami side〜

いよいよ体育祭当日。緊張がピークに達していた。むしろ心臓が口から出そうなくらいだ。はぁ…どうしよ。

「ち〜ぃ。」

「あっみや。」

「いよいよだね。」

「そうだね。」

「絶対勝とうね。」

「うん!」

白組が勝てるように頑張らないと。

「今日ね、お姉ちゃんが来るんだぁ。」

「へぇ、なつみさんが?久しぶりだね。」

「うん。真希さんも一緒みたい。」

「相変わらずラブラブなんだね。」

「そうみたいだよ。」

「なんかいいよね。」

「うん。」
312 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/06(火) 15:14
「みや、ちぃ。」

「あっキャプテン。」

「今日は2人ともよろしくね。」

「はい。」

「キャプテンも頑張ってね。」

「分かってる。舞美には負けたくないからね。あっちに桃いるし。」

「嗣さんあっちなんだ?」

「そうみたい。」

キャプテンやみや、白組のみんなはやる気満々だった。みやとキャプテンはチームワーク良いし。舞美ちゃんは…大丈夫かなぁ。
やる気なくしてそうな気がする。えりか先輩や有原先輩もいるから大丈夫だと思うけど。ちょっと心配だなぁ。

〜Maimi side〜

はぁ、緊張する。こんなに緊張したの久し振りだと思う。フットサル部に入って初めての試合の
時ぐらい緊張してる。こんな時に千奈美がいたらなぁ…。

「はぁ…ヤバい、ヤバい…。」

「ちょっ、舞美。落ち着いて。」

「だって〜。なんか緊張する。」

「大丈夫だよ。赤組にはもぉがいるもん。」

「桃、キモい。」

「かんちゃんヒド〜い。」
313 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/08(木) 16:58
「まぁ桃はほっといて、舞美ちゃん頑張ってよね。団長なんだから。」

「栞菜。」

「栞菜も副団長なんだから頑張ってよ?」

「えりかちゃんが言うなら頑張る。」

「かんちゃん単純だね。」

「桃には言われたくない。」

「むぅ。もぉもかんちゃんには言われたくないもん。」

「まぁまぁ2人とも落ち着いて。」

「今、喧嘩してもしょうがないんだからさ。」

「チェッ。」

「栞菜。」

「分かってるよ。」
314 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/08(木) 17:06
「今は赤組が優勝するように頑張ろうよ。」

「そうだね。」

赤組はまとまってるのかまとまってないのか分からないけど、なんだかんだ言って仲は良いと思う。ただ栞菜がキレなきゃ
良いんだけど…。白組は大丈夫なのかなぁ。佐紀と雅がいるからまとまると思うけど、熊井がいるからな…。ちょっと心配。

〜Chinami side〜

‘選手入場。両組とも位置に着いて下さい。

「いよいよだね、ちぃ。」

「うっうん。」

ヤバい、緊張しすぎで足がガクガクしてる…。はぁ。

‘まずは赤組。団旗は赤く燃えるような虎です。勇ましい姿で勝利出来るか!?赤組の団長は矢島舞美、副団長は
有原栞菜です。’

うわぁ、赤組のみんな気合入ってる。舞美ちゃんはちょっと余裕なさそう。有原先輩は余裕そうだなぁ。
315 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/08(木) 17:15
‘続いては白組。白組の団旗は青く煌々と光る青天の龍です。その光にあやかり白組を勝利へ導くのか!?白組の団長
は清水佐紀、副団長は夏焼雅です。’

白組が歩きだす。あたしはみやの隣。もう本番なんだよね。

‘選手宣誓。両組の代表者出てください。’

「「はい。」」

キャプテンと舞美ちゃんが壇上に上がる。2人ともカッコいい…。

「「宣誓!」」

「私たちはー」

「スポーツマン・シップに則り、」

「正々堂々と」

「戦う事を」

「「誓います!」」

「赤組団長、矢島舞美。」

「白組団長、清水佐紀。」
316 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/10(土) 13:38
―パチパチパチ…。

2人ともすごい。舞美ちゃん出来るじゃん。

‘第一種目 1年100m走。’

熊井ちゃん達からかぁ。

「先輩。」

「あっ熊井ちゃん。」

「頑張るんで見てくださいね。」

「うん。」

―チュッ。

熊井ちゃんがあたしの頬にキスをした。
317 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/10(土) 13:45
「くっ熊井ちゃん?」

「へへっ、勝てるおまじないです。」

「熊井。」

全く急なんだから…。熊井ちゃん、足速いのかなぁ。

‘位置に着いて!よ〜い…。’

―パンッ。

熊井ちゃんがリード。足が長いからみんな追いつけない。そのまま熊井ちゃんがぶっちぎりで1位になった。

「熊井の奴、足速いんだ。」

「熊井ちゃんすごかったね。」

「ちぃにパワー貰ったからじゃない?」

「えぇ、違うよ〜。(笑)」

「多分そうだと思うけどなぁ。」

「みや。」
318 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/01/10(土) 22:31
すっごいおもしろいです!!

何気に佐紀ちゃんにがんばって欲しい
自分がいます・・w
319 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/01/11(日) 02:59
熊井ちゃんの意外な才能w
320 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/11(日) 13:22
>318さん

ありがとうございます。
なんとかキャプテンの見せ場を作ろうとは思うんですけど一応サブキャラなので…。

>319さん

熊井ちゃんは長身を生かして意外にも足が速いんです。(笑)
321 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/11(日) 20:20
‘続いては2年次の100m走です。出場する生徒は準備して下さい。’

「次うちらだ。ちぃ行こっ。」

「うん。」

「千奈美、雅ちゃん。」

「お姉ちゃん。」
「なつみさん。」

「頑張ってね。」

「んぁ。」

「ありがと。真希さんもありがとうございます。」

「舞美に負けるな?」

「え〜真希さん。舞美ちゃん応援しないんですか?」

「舞美はいいんだよ。」

「はい。頑張ります。(笑)」

「ありがとうございます。」

お姉ちゃん達ホントに来てくれたんだ。しかもシートやお弁当など準備万端。

‘位置について!よ〜い…。’

―パンッ。
322 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/11(日) 20:24
〜Maimi side〜

2年生の100m走になった。当然千奈美も走るはず…。あっ千奈美だ。大丈夫かなぁ。

‘よ〜い…。’

―パンッ。

一斉に走り出す。千奈美、速い。一人だけずば抜けてる。走り方綺麗だし、何気に千奈美は運動神経が良い。
そのまま千奈美が一位でゴールした。

「良かったね、舞美。」

「えり。」

「心配だったんでしょ?」

「うん…。」

千奈美頑張ってるじゃん。あたしも頑張らなきゃ。
323 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/11(日) 20:28
〜Chinami side〜

やったー。一位になれた。みんな速い子ばかりだったからちょっと心配だったけど。

「千奈美ちゃん。足速いんだね。」

「千奈美は小さい頃から運動神経良かったから。」

「んぁ、なっちとは大違い…。」

「真希?」

「あはっ。ごめんごめん。」

「むぅ。」

〜〜〜〜

「ナイスちぃ。」

「ありがと、みや。」

「さすがだね。」

「えへっ。みやも頑張ってね。」
324 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/11(日) 20:34
「うん。」

次はみやが走る番。みやも結構速い。

‘よ〜い…’

―パンッ。

みや真剣に走ってる。あっ抜かされそう…。頑張って、みや。みやは必死に守ろうとしてるけど、ゴール目前で
抜かされてしまった。みや、悔しそう。

「くそっ…。」

「みや。」

「抜かされちゃった。」

「みや頑張ってたのに。」

「悔しいけど、次頑張るね。」

「うん。」

‘次は3年次の100m走です。3年生は準備してください。’

「次、先輩たちだ。」
325 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/11(日) 20:42
「(舞美ちゃんが勝ったらあたしからキス…するんだよね。)」

「ちぃ?」

「ふぇっ?」

「どうかした?」

「ううん。なんでもない。」

「変なちぃ。」

「(みやにバレたら大変だよね…。)」

〜Maimi side〜

これで一位になったら千奈美からキスしてくれるんだよね。頑張らないと。

「舞美。」

「あっ真希姉。なつみさん。」

「頑張ってね。」

「ありがとうございます。」

「んぁ、ビリになんかなったら怒るから。」

「ならないよ。一位になるんだから!」

「まぁ頑張れ。」

「おぅ。」

全く真希姉は…。でも千奈美にカッコ悪いところは見せられない。

「勝つのはうちだから。」

「ごめん、佐紀。ここは負ける訳にはいかない。」

勝って千奈美にキスしてもらうんだから。

‘位置について!よ〜い…。’

―パンッ。
326 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/11(日) 20:43
本日はここまでです。

さて、舞美とキャプテンはどちらが勝つのでしょうか。
そして舞美は勝って千奈美にキスをしてもらえるのでしょうか!?

乞うご期待!(笑)
327 名前:名無し飼育さん 投稿日:2009/01/12(月) 01:19
ちょwいいトコで止めたなw
気になる〜><
328 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/12(月) 16:19
>327さん

あえてここで止めました。(笑)

楽しみにしててください。(^−^)
329 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/14(水) 17:39
〜Chinami side〜

いよいよ舞美ちゃんの番。キャプテンも一緒みたい。どっち応援しよ…。舞美ちゃん応援したいけど、キャプテンを
応援しなきゃいけないよね、白組だから…。

‘位置について!よーい…。’

―パンッ。

舞美ちゃん達が走り出した。やっぱり舞美ちゃんが一番速い。でもキャプテンも負けてない。頑張って舞美ちゃん。

‘一位 赤組、二位 白組、三位 赤組でした。’

やった、舞美ちゃんが一位だぁ。キャプテンごめんね。無意識のうちに舞美ちゃん応援してた。

「舞美先輩一位だったね。」

「うん。」
330 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/14(水) 17:44
「緊張してたっしょ?」

「…うん。」

「だよね。」

「ごめんね、みや。」

「何が?」

「あたし白組なのに…。」

「ちぃは舞美先輩の彼女なんだから応援するの当り前じゃん?」

「みや。」

「だから気にしなくていいの。」

「そっか。」

〜Maimi side〜

よっしゃ!一位だ。これで千奈美にキスしてもらえる。

〜Chinami side〜

綱引きは赤組の勝ち、ムカデ競走は白組の勝ち。

‘続いての種目は借り物競走です。出る人は準備してください。’

あたし出るんだっけ。忘れてた。(笑)

「ちぃ行こ。」

「うん。」
331 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/14(水) 17:50
はぁ、どんなお題なんだろう…。普通のがいいな。でも嗣さんが作ってたみたいだから絶対変なの入ってそう。

‘それじゃ、借り物競走スタート。’

どれ引こうかなぁ。じゃぁこれ。

「うわ…。」

あたしが借りて来るものは『彼女』。て、ことは舞美ちゃん?なんかヤダなぁ…。絶対からかわれるし。
でもしょうがないか。あたしはとりあえず赤組の所に行った。

「あれ?どうしたの、徳さん。」

「競技中じゃないの?」

「お題がさ…。」

「何?」

「これなんだよね…。」

あたしは嗣さんと有原先輩に見せた。

「徳さんが引いたんだこれ。」

「嗣さんが作ったでしょ?」

「うん。」

「…ムカつく。」

「それで舞美ちゃん借りにきたんだ?」

「はい。」
332 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/01/16(金) 22:59
なんかいい予感・・。
ももちやるなー。
333 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/17(土) 14:31
>332さん

桃ですからねー。(笑)
楽しみにしててください。
334 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/17(土) 19:06
「千奈美?」

「舞美ちゃん。」

「どうした?」

「あのさ…一緒に来て欲しんだけど…。」

「ん?」

「だからこれ…。」

「あぁ、借り物?」

「舞美ちゃん顔ニヤけすぎ。(笑)」

「だってめっちゃ嬉しいんだもん。」

「…来てくれるの?」

「もちろん。ほら、千奈美。行くよ。」

「うっうん。」

舞美ちゃんは猛スピートで走った。ビリだったのに一気に1位の子に追いついた。その子を抜かして舞美ちゃんのおかげで
一位になった。

「はぁ、はぁ、疲れた。」

「あたしに勝てる子はいないね。」

「ありがと、舞美ちゃん。」

「どういたしまして。」

‘次の競技は教師リレーです。出場する先生方は準備して下さい。’

「千奈美。」

「何?」

「ちょっと来て。」

舞美ちゃんはあたしの手を引いた。どこに行くのか全然分かんない。なんか嫌な予感…。
335 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/17(土) 19:13
「ちょっ、舞美ちゃん?」

「キスして。」

「へっ?今?」

「うん。」

舞美ちゃんは満面の笑みだし。しないとまずいよね…。

「わっ分かったから目閉じて。」

「へへ。」

舞美ちゃんは目を閉じた。あたしはゆっくり顔を近づけてゆっくりキスをした。

「んっ…。」

舞美ちゃんが舌を入れてきた。

「んん…んっ…っいみ…ちゃ…。」

叩いてもキスを止めない。

「っはぁ…。」

「あははっ、千奈美可愛い。」
336 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/17(土) 19:18
「舞美ちゃんの馬鹿。変態っ。」

「だって千奈美可愛いんだもん。」

「ばっ…近づくな。」

「ヤダよ。あたしは側にいたいもん。」

「舞美ちゃん。」

「これで午後も頑張れるよ。」

「…馬鹿。」

「素直じゃないなぁ。(笑)」

「もう…知らないっ。」

「ちょっ、千奈美待ってよ。」

「待たない。」

「ごめんって。」
337 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/17(土) 19:22
あたしは舞美ちゃんを振り切って歩いた。もう別に怒ってないんだけどね。なんか…なんか悔しかったから。

‘ここからはお昼休憩とします。1時間後に応援合戦から午後の部を始めます。各自お弁当等を食べてください。’

「千奈美。」

「あっ舞美ちゃん。」

「お昼食べよ?」

「うん。」

「じゃぁ行こっか。」

「ちょっと待って。」

「ん?」

「みやー。」

〜Maimi side〜

なんで雅?

「何?ちぃ。」

「お昼一緒に食べよ。」
338 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/17(土) 19:27
「えっ、いいの?」

「いいよ。今年もおばさん来てないでしょ?」

「うん…。」

「だから。ね?舞美ちゃん。みやもいいでしょ?」

「千奈美がいいならいいよ。」

「ありがとうございます。」

むぅ。ちょっと雅やっぱずるいわ。でも雅寂しそうだったしな…。あたしどんだけ妬いてんだ?(笑)
まぁ千奈美が好きだからしょうがないか。
339 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/22(木) 15:47
あたし達は真希姉の所に行った。

「んぁ、舞美達こっちだよ。」

「真希姉。」

「お姉ちゃん、みやも一緒に良い?」

「いいよ。またおばさん来れなかったんだ?」

「そうみたい。」

「そっか。雅ちゃんおいで。」

「はい。」

「みんなお疲れ様。」

「ありがとう。」

「舞美、相変わらず足速いな。」

「まぁね。」

「千奈美ちゃんも速いんだね。」
340 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/01/24(土) 13:11
舞美の願いが叶いましたねー
ニヤけてしまいました・・w
341 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/25(日) 12:35
>340さん

ありがとうございます。

舞美は変態ですからね。(笑)
342 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/25(日) 14:17
「千奈美は校内で2番目に速いからね。」

「んぁ、1番は?」

「あたし。」

「まぁ時期に舞美を抜かしたりして。」

「そっそんな…ことないですよ。」

「照れてるんだ?可愛いね。」

「ちょっ、真希姉。」

「雅ちゃんも速かったね。」

「でも抜かされちゃいました。」

「大丈夫、次頑張ればいいべ。」

「なつみさん。」

「ほら、三人とも。じゃんじゃん食べて?」

「うちもいい、んですか?」
343 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/25(日) 14:25
「当たり前っしょや。」

「ありがとうございます。」

「もっと楽にしていいんだよ?気なんて使わないで?」

「そうだよ、みや。あたし達幼馴染でしょ?」

「んぁそうだよ。舞美なんかに気とか使わないで大丈夫だから。」

「真希姉ちゃんヒドイなぁ。」

「なつみさん、真希さんありがとうございます。ちぃと舞美先輩もありがとうございます。うち頑張ります。」

「みや。」

あたし達はみんなで楽しく食べた。雅、いろいろと苦労してんだ…。なんかごめん、雅。あたしいつも妬いてばかりで。

「あっそろそろ準備行かないと。」

「そうだね。」

「んぁ、応援合戦でんの?」

「もちろん。千奈美と雅も出るんだよ。」

「そっか。」

「みんな頑張ってね。」

「ありがとう、お姉ちゃん。」

あたし達は準備に向かった。
344 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/27(火) 17:21
「じゃぁ一端お別れだね。」

「うん。」

「先輩、勝のは白組ですから。」

「あたしだって負けないから。」

あたしたちは準備かあるためそれぞれに分かれた。千奈美の団服姿かぁ。全然想像つかないんだよね…。
でもまぁ1番可愛いと思うけど。楽しみだなぁ。
345 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/27(火) 17:24
〜Natsumi side〜

「お弁当すごい減ったね。」

「舞美とあたしが食べたから。」

「ホント。真希食べ過ぎだよ。」

「んぁ、だってなっちの料理美味しいんだもん。」

「もぅ、真希ったら。」

「なんかさ体育祭をこうやって2人で見てるとさ、新婚夫婦みたいだよね。」

「っ///。恥ずかしいべ。」

「あはっ。なっち可愛い。」

「ねぇ、真希。」

「んぁ?」

「ちょっとさ、裕ちゃんに会いに行かない?」

「まだいんの?そろそろ年なんじゃ…。」

「真希そんな事言ったら怒られるよ?よく分かんないけどまだいるはずだよ。」

「まぁとりあえずいこっか。」
346 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/27(火) 17:28
「うん。かおりや矢口もいると思うから。」

「そういえばかおりんとやぐっつぁんも教師になったんだっけ。」

「そうだよ。偶然にもこの学校みたい。」

「んぁ、なんか楽しみだね。」

真希となっちは恩師裕ちゃんに会いに行く事にした。なんか久しぶりだなぁ。あっ!もしかしてあれそうかなぁ。

「裕…ちゃん?」

「誰や〜。ってなっちか!?」

「わぁ。全然変わってない。」

「そういうなっちこそ変わってないで。」

「へへ。」

「久し振りやな。元気だったか?矢島も。」

「元気だよ。」

「んぁ、あたしも。」
347 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/27(火) 17:30
「ところであんたらなんで居るん?」

「妹の応援に。」

「あぁ、徳永と矢島はアンタ等の妹か〜。」

「そうだよ。」

「んぁ、裕ちゃん虐めてないだろうなぁ?」

「わいが虐める訳ないやん。」

「嘘だぁ。裕ちゃんめっちゃあたしに厳しかったじゃん。」

「それはアンタがちゃんとやらんからや。」

「裕ちゃんなっちには優しかったよ?」

「むぅ。差別だ〜。」
348 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/27(火) 17:34
本日はここまでです。

中途半端ですいません。。

あやみきの会社の社長は裕ちゃんの親戚の方が経営している会社です。
349 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/28(水) 17:42
「しょうがないやん。なっち可愛いねんもん。」

「なっちはあたしのだから。」

「アンタらまだ付き合ってるん?」

「当たり前じゃん。」

「えぇな。」

「あはっ、いいでしょ〜。」

「矢島はホント手のかかる奴やな。」

「裕ちゃん。」

「はよ、応援してやり。」

「じゃぁ裕ちゃんまたね。」

「今度はなっち独りで来いな〜。」

裕ちゃんと話したのは卒業式以来だったからすごい久しぶりだった。相変わらず怖かったけど、全然変わってなくてちょっとほっとした。
350 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/28(水) 17:45
「あれ?なっち?」

「かおりー。」

「んぁ、カオリン。」

「久し振り。」

「矢口は?」

「いるよ。矢口〜。」

「何?かおり…。ってなっちと真希!?」

「久しぶり。」

「やぐっつぁん久し振り。」

「なっち達まだ付き合ってんだ?」

「うん。」

「やぐっつぁんは?」

「おいらは…内緒。」

「かおりは結婚したんだよね?」

「うん。」

「んぁ、おめでとう。」

「ありがと。」
351 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/28(水) 17:51
「なっち達はさ、結婚するの?」

「ん〜どうなんだろ…。」

「んぁ、いずれするよ。」

「真希。」

「今はまだお金が貯まってないから無理だけど。」

「なんだよ。いないのオイラだけか。」

「やっぱりいないんだ。」

「矢口も早く見つけたら?」

「うっせぇ。幸せそうな顔しやがって。」

「へへ。」

矢口とかおりと久しぶりに話した。楽しかったぁ。かおりは相変わらず天然だし、矢口は…虫だし。(笑)
真希と結婚かぁ。なんか恥ずかしいな…。でも真希が結婚するって言ってくれた時嬉しかった。真希と
結婚したらきっと毎日幸せで楽しいだろうなぁ。

「なっち?」

「ふぇ?」

「ボーッとしてどうかした?」

「ううん、なんでもないよ。」

‘まもなく午後の部を始めますので、準備してください。’

あっ千奈美達出るんだよね。ちゃんと見なくちゃ。カメラカメラ…と。
352 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/28(水) 17:58
‘まずは赤組が入ってきました。矢島舞美を筆頭に続々と赤組の生徒が入ってきます。’

〜Chinami side〜

赤組の応援が始まった。わぁ、舞美ちゃんカッコいい…。有原先輩とえりか先輩も団服姿似合ってる。嗣さんは
なんか可愛い感じかな。(笑)

‘赤組の団旗を振るのは二年の北原沙弥香、太鼓を叩くのは三年の吉川友です。’

赤組の応援、みんな気合入ってるね。動きとかも揃ってるし、みんな頑張って声出してる。

「三三七拍子ーっ。」

「ピッピッピッ、ピッピッピッ、ピッピッ…。」

みんなカッコいい。やっぱり舞美ちゃんが一番だけどね。白組も負けないようにしなくちゃ。

「「「「ありがとうございましたーっ!」」」」

赤組の応援が終わった。次はあたし達、白組の番だ。
353 名前:もんちっち 投稿日:2009/01/29(木) 19:49
「どうしよ…。緊張する。」

「大丈夫だよ。」

「みや。」

「いっぱい練習したんだから。」

〜Maimi side〜

‘続いては白組の登場です。団長の清水佐紀を筆頭に続々と入ってきました。’

白組の応援が始まった。千奈美…可愛い。似合ってるんだけど、千奈美の場合は可愛いかな。佐紀と雅はさすがに
似合ってる。悔しいけど熊井の奴も…似合ってる。

「佐紀ちゃんカッコいいー。」

「桃キモッ。」

「かんちゃんヒドい。」

「千奈美ちゃん可愛いね。」

「えり。」

「みやもカッコいいしね。」

「うん。」

「あっ、舞美ちゃん今エロい事考えたっしょ?」

「なっ、考えてないし…。」

「あやしい〜。」
354 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/01(日) 10:30
桃とかんなのやり取りが地味に
好きな読者です・・

次回も楽しみにしてます!
355 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/01(日) 19:16
>354さん

ありがとうございます。
これからが見せ場です。(笑)
356 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/01(日) 21:34
‘白組の旗を振るのは2年の仙石みなみ、太鼓を叩くのは2年の澤田由梨です。’

「フレ〜フレ〜白組。」

佐紀気合入ってんなぁ〜。雅も頑張ってるし、千奈美はなんかやっぱり可愛いや。

「だから舞美ちゃん顔ニヤけ過ぎだから。(笑)」

「だって千奈美可愛いんだもん。」

「徳さんはカッコいいって言うより可愛いだからね。」

「うん。」

「「「ありがとうございましたーっ。」」」

「あっありがとございました。」

千奈美だけ遅れた。

「千奈美ちゃん可愛い。」

‘徳永さんが観客を引き付けてますねー。’

‘‘徳永先〜輩。’’

実況が取り上げるくらいの観客の声援は凄まじかった。
357 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/01(日) 21:38
‘次は部対抗リレーです。出る選手は準備してください。’

「舞美ちゃん、行くよ。」

「栞菜。」

「舞美、栞菜フットサル部を頼んだ。」

「任せて。」

「えりのためにも勝つから。」

「舞美。」

全然フットサル部が勝つんだから。

〜Chinami side〜

次は部対抗リレーだ。あたしもバドミントン部で出るんだっけ。

「みや、熊井ちゃん。行くよ。」

「「はい。」」

「ちぃは一旦お別れだね。」

「あっうん。」

「負けないからね。」

「あたしだって。」

「徳永先輩。」

「ん?」
358 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/01(日) 21:43
「怪我しないように気を付けてくださいね。」

「熊井ちゃん。心配してくれてありがと。」

「先輩に怪我されたら困りますもん。」

「徳さ〜ん。」

「あっEちゃん。」

「うちらも行こっ。」

「うん。」

あたしはEちゃんに連れられてリレー選手が集まる列に並んだ。フットサル部、強いんだよね…。舞美ちゃんやみや、キャプテンいるし。
それに有原先輩もフットサル部だからなぁ。あたしもアンカーだし頑張らなきゃ。

「あれ、千奈美アンカー?」

「そうだよ。舞美ちゃんも?」

「うん。」

ん〜。舞美ちゃんがアンカーかぁ。勝てるかな。

‘位置について!よ〜い。’

―パンッ。

いよいよリレーが始まった。予想通りフットサル部が速い。後の部活はみんな同じくらい。バド部のみんな、がんばって。
359 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/05(木) 13:36
‘フットサル部が飛ばして先頭を走っています。他の部も頑張ってください。’

フットサル部は足が速い人が集まってるからさすがに速い。でもバドミントン部もみんな足の速い子達を集めた。

「舞美先輩。」

「任せて、雅。」

フットサル部はアンカーの舞美ちゃんにバトンが渡った。

「徳さん。」

「ありがと、あたし頑張るから。」

「後は任せた。」

とりあえず追いつくだけ追いつかなきゃ。あたしは何も考えずただがむしゃらに走った。
360 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/05(木) 13:42
〜Maimi side〜

フットサル部がリードっていうか、一番速いみたい。その次が千奈美がいるバドミントン部だ。バド部も
結構足速いんだよね。それに千奈美もいるし…。

‘おっと、バドミントン部が追い上げてきましたー。他の部も頑張ってください。’

アンカーの千奈美にバトンが渡った。千奈美が真剣に走ってる。ヤバい。追い付かれる…。

「舞美、ちゃん。」

「千奈美よく追いついたね。」

「負けたくないからね!」

「あたしだって。」

千奈美には悪いけどここでフットサル部が負ける訳にはいかない。

「舞美ちゃん行けーっ。」

「「徳さーん。」」

―パンッ、パンッ。
361 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/05(木) 13:46
〜Chinami side〜

‘一位 フットサル部、二位 バドミントン部、三位 バスケ部でしたー。’

あぁあ、後一歩の所で負けちゃった。すごい悔しい…。

「徳さん、お疲れ。」

「ごめん、一位じゃなくて。」

「全然いいよ。二位なんてすごいじゃん。」

バドミントン部のみんなは笑顔で迎えてくれた。ホントみんな優しいなぁ。

「千奈美速いじゃん。」

「いやぁ、舞美ちゃんの方がやっぱり速いね。」

「でもあたしヤバいって思ったよ。」

「あれはさすがに悔しかった。あんなに頑張ったのに。」

「あはっ、千奈美可愛い。」

「むぅ。」

「舞美ちゃん。」
362 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/05(木) 13:52
「あっもう行かなきゃ。」

「うん。」

まだ舞美ちゃんには勝てないって事かぁ。

‘次の競技の準備をしてください。’

「ちーぃー。」

「あっ!みや。今行くー。」

残る種目は後3つ。赤と白どっちが勝つのかな…。あっ待って。もし、白が勝ったら…みやとデートだっけ。
どうなんのかなぁ。

騎馬戦は赤組の勝ち、棒倒しは白組の勝ちだった。

‘最後の種目はリレーです。出場選手は準備して下さい。’

いよいよ最後の種目。これで赤組が白組のどっちが優勝か決まる。

「これで決めるよ。」

「キャプテン。」

「うち頑張るから。」

「みや。」

「ちぃ見てて。」

「分かった。」

「あっちぃ。」

「ん?」

「約束覚えてる?」

「うっうん。」

「良かった。」

「みや頑張ってね。」

点数的にはそんなに差はない。若干赤が優勢かも…。みやはこのリレーの白組のアンカー。どうなるかな。
363 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/07(土) 20:45
〜Maimi side〜

リレーで勝敗が決まる。もし白組が勝ったら雅は千奈美とデートする約束をした。千奈美を雅とデートさせたく
ないなぁ…。点数は五分五分だからどちらにも優勝の可能性はあるはず。

「舞美頑張ってよ?これで優勝決まるんだから。」

「えり。」

「舞美ちゃんなら勝てるって。」

「栞菜。」

「まぁどうなるか分かんないけど。あっちのアンカー、夏焼みたいだし。」

「みーやんか。速そうだね。」

「確かに雅は速い。」

「なんとかなるよ。」

ここはなんとしても赤組が勝ってデートを阻止しないと。
364 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/07(土) 20:49
‘位置について!よーい…。’

―パンッ。

〜Natsumi side〜

「いよいよ最後の種目だね。」

「んぁ、どっちが勝つのかなぁ。」

「どっちだろう…。」

「白のような気がするけど、赤っぽいよね。」

「うん。」

「まぁどっちも頑張って欲しいよね。」

白組には千奈美と雅ちゃんがいるし、赤組には舞美ちゃんがいる。どっちが勝つんだろう…。真希が手を繋いできた。

「っ///。」

「なっち?顔赤いよ?」

「まっ真希が急に…手繋ぐから…っ。」

「あはっ、なっち可愛い。」

真希は平然な顔をして普通にリレーを見始めた。
365 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/07(土) 20:51
今日の更新はここまでです。

さて、最後の種目のリレーはどちらが勝つのでしょうか?

みやは舞美に勝ちちぃとデート出来るのか!?
また、舞美は白組を阻止できるのか…!?

乞うご期待!

まいまいみ誕生日おめ。(笑)
366 名前:名無し飼育 投稿日:2009/02/07(土) 23:48
デート阻止!!阻止!!w
みやちなもイイけどやっぱりゃじちなだねー(≧▽≦)ゞ
どっちが勝つか気になる〜

何気になちごま萌えw
367 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/08(日) 13:21
>366さん

お楽しみに〜。

ありがとうございます。
なちごまはお姉さん達の中であたしが一番書きやすいCPなのでちょくちょく出ます。(笑)
368 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/10(火) 14:03
〜Chinami side〜

リレーが始まった。今のところ同じくらいの速さ。いかにバトンを正確に渡せるかが重要だと思う。

‘両者とも一歩も譲らない状況。’

「「赤組頑張れーっ。」」

「「行けーっ、白組ー。」」

バトンがいよいよみやに渡った。

「みや、頑張れー。」

「よっしゃ、任せて。」

‘白組はアンカーの夏焼さんに渡りました。赤組も頑張ってください。’
369 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/10(火) 14:05
〜Maimi side〜

ヤバい。白組はアンカーの雅にバトンが渡った。

「赤組頑張れ。」

「矢島先輩っ…。」

‘おっとー、赤組の○○さんが転倒してしまった。’

「良く頑張った。後は任せて。」

「舞美ちゃん行けーっ。」

「おぅ。」

なんとかして追い付かないと。負けてたまるか。

‘白組夏焼さん独占中です。赤組のアンカー、矢島さんも距離を縮めていきます。’
370 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/10(火) 14:09
〜Miyabi side〜

舞美先輩が追い付いてきた。さすが学校1、足が速いだけある。でもこの勝負はうちが勝ちます。

―パンッ。

‘一位 白組、二位 赤組でした。’

「「「やったーっ!」」」

「やったね、みや。」

「ちぃ。」

「頑張ったね、みや。」

「キャプテン。」

勝ったんだ。うちが舞美先輩に勝った…。これで白組が優勝。ってことは…ちぃとデート出来る!!やったー。
371 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/10(火) 14:09







372 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/10(火) 14:09












373 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/10(火) 14:11
今日はここまでです。

みやVS舞美はみやの勝利。
そして白組の優勝。

次回はこの後のそれぞれの心境です。


乞うご期待。
374 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/10(火) 22:47
おー!!
予想していたのと違う展開!!
おもしろくなりそうですね。

更新楽しみにしてます
375 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/11(水) 13:28
>374さん

ありがとうございます。
あたしがどうしてもちなつをデートさせてみたかったのでこういう展開にしました。

更新頑張りますので次回もよろしくお願いします。
376 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/11(水) 18:51
〜Maimi side〜

あたしが…負けた?はぁ…。マジかよ…。

「舞美、惜しかったね。」

「えりぃ。」

「舞美ちゃん頑張ったね。」

「ごめんね、みんな。」

「気にしないでよ。舞美ちゃんは十分頑張ったんだから。」

「栞菜。」

「そうだよ。舞美はみんなのために頑張ったんだからそれでいいんだよ。」

「あの…。」
377 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/11(水) 18:56
「何?」

「すいませんでした…。あたしが転んだせいで…っ。」

「別に気にしないで良いよ。あたしが悪いんだから。」

「先輩。」

‘優勝は…白組ー。’

「「「「イェーイ。」」」」

白組が優勝したってことは千奈美と雅が……デート!?ショックすぎる…。

〜Chinami side〜

みやが舞美ちゃんに勝ったおかげで白組の優勝。優勝の特典として食券一ヶ月分をもらった。白組が優勝した
って事はあたしとみやがデートするんだよね…。なんか緊張しそう。みやとは何回も遊んでるし、幼馴染なん
だから別に緊張する必要なんか何一つないのに。でもデートとなると話は別。なんか変に意識するっていうか
、いつもと違う感じだと思う。舞美ちゃんなんて言うかなぁ。ちょっと怖いな…。
378 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/11(水) 19:00
閉会式も終わって、片づけを始めた。もう白組も赤組も関係なくなって仲良くイスやテントを運んだりしている。
親御さんたちは閉会式が終わると同時に徐々に帰って行った。

「ちぃ。」

「あっみや。」

「いつ行く?」

「どうしよっか。」

「あっじゃぁ今週の日曜日は?」

「何もないよ。」

「じゃその日にデートしよ。うちがちぃの家に迎えに行くから。」

「分かった。」

みや、すごい嬉しそうだなぁ。なんかあたしの方が変に意識しちゃう。
379 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/11(水) 19:04
「徳さ〜ん。」

「あっ嗣さんと舞美ちゃん。」

「ぅぅ…千奈美ぃ〜。」

「うわっ、舞美ちゃん?」

「舞美ちゃんさ、拗ねちゃって。もぉ達じゃ手に負えないから徳さんがなんとかしてあげて。」

「えっ、何その投げやり感。(笑)」

「だってぇ、舞美ちゃんずっと徳さん呼んでばっかりなんだもん。」

「嗣さんキモい。でも舞美ちゃん連れて来てくれてありがと。」

「徳さんって素直なんだか素直じゃないんだかよく分かんないね。」

「うっさいよ。」

「じゃぁもぉは戻るね。」

「うん。」
380 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/11(水) 19:04
今日はここまでにします。

舞美がちょっと壊れ始めました。(笑)
381 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/13(金) 20:22
嗣さんは舞美ちゃんを連れてあたしのとこにきた。舞美ちゃんはあたしに抱き着いたまま動かないし…。

「大丈夫?」

「んぅ…。」

相当落ち込んでる…。多分みやとのデートの事だよね。どうしよっかなぁ。

「キャプテ〜ン。」

「何?ちぃ。」

「ちょっと屋上行って来て良い?」

「舞美の事ならしょうがないか。いいよ。」

「ありがとう。」
382 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/13(金) 20:26
「ごめんね。うちの部のエースがいつも迷惑かけて。」

「大丈夫だよ。彼女だし。」

「片づけは任せて、ゆっくりしてきな。」

「ありがと、キャプテン。」

あたしはとりあえず舞美ちゃんを連れて屋上に向かった。さすがに階段まで来ると舞美ちゃんはあたしから
一端離れて自分で歩いた。

「で、どうしたの?」

「あたし…頑張ったのに雅に負けた。」

「まぁみや足速いから。それに本気だったし。」

「雅の奴、千奈美とデートしたいからって…。」

「やっぱりそれ気にしてたんだ?」

「当たり前でしょうが。だって自分の彼女が他の人とデートするんだよ?」

「他の人って言ったってみやじゃん。」

「雅でも妬くよ。雅は千奈美が好きだしさ。」

「大丈夫だよ。何もしないと思う。多分だけど…。」
383 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/13(金) 20:31
「多分って。絶対ダメだからね。」

「何が?」

「雅にキスさせたらダメ。手繋ぐくらいならいいけど。」

「舞美ちゃん以外とする訳ないでしょ?」

「千奈美〜。」

「…馬鹿っ。」

舞美ちゃんがいきなり抱きしめて来た。全く単純なわりにすぐ妬くんだから。別にみやにそんなに対抗しなくて
いいのに。あたしは舞美ちゃんが好きなんだから。

「千奈美。」

「何…んっ。」

いきなりキスしてきた。もう急にするからびっくりする。んぅ?だんだんキスが深くなってくる。

「んっぁ…。」

舞美ちゃんの舌があたしの口内で動く。手があたしの体操服にかかる。

「っはぁ…どさくさに紛れて、どこっ…触ってんのよ。」

「ん?胸。」

「変態。」

「あははっ、千奈美可愛い。」
384 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/13(金) 20:36
「あぁあ、舞美ちゃんの心配して損した〜。」

「何?心配してくれてたの?」

「当たり前でしょ。」

「千奈美。」

〜Miyabi side〜

白組が優勝したおかげでちぃとデートすることになった。ちぃと遊んだりは幼馴染だし何回もしてる。だけどデート
としては初めて。だから何となく緊張する。ちぃが舞美先輩と付き合ってる限りはデートなんて出来ないって思ってた。
だから明日がすごい楽しみ。

「あぁー、もう服決まんないよ。」

「雅、ご飯…って何やってんの?そんなに服なんか並べて。」

「あぁ、姉ちゃん。明日さ、ちぃと出かけるんだけど服が決まらなくて。」

「ん〜と、そうだなぁ。千奈美ちゃんはどんな感じが好きかな?」

「ちぃはどうだろぅ。聞いたことなかったな。」

「じゃぁ、あたしが決めてあげるよ。雅の服。」

「ありがと、姉ちゃん。」

服は姉ちゃんに手伝ってもらって何とか決まった。ちぃとどこ行こう…。ん〜、その場でいろいろ回ったりした方が
楽しいかな。とりあえず何も決めないで、ちぃの行きたい場所にいこっと。
385 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/13(金) 20:38
今日はここまでです。

いやぁ、舞美は拗ねてますね。(笑)
次回からデート編に入ります。

あっみやのお姉ちゃんは誰とか特には決めていません。
386 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/14(土) 03:45
自分の恋人が別の人のデートってのはなかなかキツイですよね(>_<)

楽しみにしてます☆

あと紳士な一面をたまに見せつつ、貪欲にちぃを狙う熊井ちゃんにも期待してます(笑)
387 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/14(土) 13:22
>386さん

そうですね。
でもどうしてもみやちなデートはさせたかったんですよね。

頑張って書きます。

熊井ちゃん登場はちょっと後になります。
388 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/15(日) 18:29
〜Chinami side〜

明日、みやとデートかぁ。服どうしよう…。可愛くして行った方がいいよね。ん〜。よし、明日はこっち着て行こっと。
舞美ちゃん、まだ拗ねてるかな…。あたしは思わず舞美ちゃんに電話をかけた。あたしから電話するのは珍しいかもしれ
ない。いつも舞美ちゃんがかけてくれるから。

「もしもし。」

「舞美ちゃん。」

「千奈美、どうかした?」

「ううん。舞美ちゃんまだ怒ってるかなぁって。」

「なんで?」

「この前すごい拗ねてたからさ…。みやとデートが決まった時に。」

「まぁ勝負に負けたからしかたないよ。それに別に千奈美が悪い訳
じゃないから大丈夫。」

「そっか。」

「千奈美?」

「ううん、なんでもない。こんな時間に電話してごめんね。」

「全然大丈夫だよ。あたしは千奈美の電話ならいつでも待ってるから。」

「舞美ちゃん。」
389 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/15(日) 18:40
「何かあったらすぐあたしに言ってよ?そしたらすぐに駆けつけるから。」

「ありがと。」

「明日楽しんできな?あたしが相手じゃないのは悔しいけど、千奈美は楽しんでいいからね。」

「うん。なんか買ってくるね。」

「期待してる。」

「じゃぁ切るね。」

「おやすみ千奈美。」

「おやすみ。」

多分寝てたよね。でも全然そんな素振りをあたしには分からないようにして…。舞美ちゃんは優しいんだから。
嫌なら止めてくれたらいいのに…。あたしのデートの相手がみやじゃなかったら多分止めたかな。せっかく舞美
ちゃんが楽しんできてって言ったから明日は楽しもうっと。朝早いからそろそろ寝ようかな。

〜Miyabi side〜

今日はちぃとのデートの日。いつもより早く起きて髪を巻いた。

‘よし、上手くいった。’

爽やかな柑橘系の香水をつけた。

‘ちょっと付け過ぎたかな。大丈夫だよ…ね。’
390 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/15(日) 18:46
今日はちぃの家まで自転車で行こう。

「行ってきまーす。」

「あんまり遅くならないでね〜。」

「はーい。」

うちは自転車を漕ぎ、ちぃの家まで行った。うちとちぃの家は近いから自転車漕いで行く距離ほどではない。でもちぃと
自転車2人乗りするのが夢だったから。ちぃを後ろに乗せて走るのが。顔がニヤけるのを必死に堪えていたら、ちぃの
家に着いた。

―ピンポーン。

〜Chinami side〜

昨日ドキドキしちゃって寝れなかった。寝る時間はもうなかったから延びてきた髪を横に一つ縛りにした。なんであたしが
こんなに緊張してんだろ…。みや、どんな服装で来るのかな。

―ピンポーン。

みやだ。
391 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/15(日) 23:27
「はぁい。」

「おはよう、ちぃ。」

「おはよ。」

「かっ可愛い。」

「そう?」

「可愛いよ。」

「ありがと。みやも可愛いよ。」

「あっありがと。じゃぁ行こっか。」

「うん。」

あたしとみやはとりあえず外に出た。

「ちぃ、荷物貸して。」

「ありがと。」

〜Miyabi side〜

うちはちぃの荷物を自転車の籠に入れた。

「ちぃ、後ろ乗って。」

「えっ?」

「いいから、いいから。」

「うっうん。」
392 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/15(日) 23:32
ちぃはゆっくりと自転車に乗った。

「しっかり捕まっててね。」

「うん。」

ちぃの腕が遠慮がちにうちの腰に回った。なんか緊張する…。うちは自転車をゆっくりと漕ぎ出した。心臓の音がやけに
大きく聞こえる。今のうちの顔は今までにない位赤くなってると思う。

「ねぇ、みや〜。」

「ん〜?」

「なんか香水つけてる?」

「えっ?臭い?」

「ううん。あたしこの匂い好き。」

「今なんて言ったの〜?」

「内緒〜。」

走ってるから聞き取りずらい。でもそこだけはしっかり聞こえてた。照れ隠しでもう一度聞いたけど…。匂いだけど好きって
言われるとすごい嬉しかった。
393 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/15(日) 23:33
今日はここまでです。

いよいよデート始まっちゃいました。
なんか自分で書いてて恥ずかしくなるくらいピュアです(笑)
394 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/17(火) 13:51
〜Chinami side〜

みやが迎えに来てくれた。しかも自転車で。みやは自転車の2人乗りしようって言ってきた。あたしはみやに言われたとおり
後ろに乗った。みやがゆっくりと漕ぎ出し、徐々にスピードを上げていった。自転車の2人乗りなんて舞美ちゃんとした以来、
してなかったな。だからすごい久しぶりな気がする。なんかあたしまで緊張してるかも。みやの心臓の音、みやの香水の匂い、
自転車を漕ぐ音が聞こえる。この瞬間はみやでいっぱいになった。こんな事言ったら舞美ちゃんに怒られちゃうな。(笑)

〜Miyabi side〜

とりあえずゲームセンターに行ってプリクラ撮ったり、エアーホッケーをやった。ホッケーはちぃの圧勝。4回やったのに4回
とも負けた。なんでこんなにちぃ上手いんだろ…。

「へへ、またあたしの勝ち〜。」

「ちぃ強すぎ。」

「みやが弱いんだよ〜。」

「うっさい。てかなんでそんな上手い訳?」

「秘密。」

「え〜。」

「あははっ、みやウケる。」

「ちぃ。(たく、可愛過ぎだって〜の。)」
395 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/17(火) 13:56
うちとちぃはゲームセンターの中なのに走り回った。途中さすがに店員に怒られたりもしたけど。

「ねぇ、みや。」

「ん?どうかした?」

「あれ可愛くない?」

ちぃが指さした先はクレーンゲームの中に入っている、青い犬みたいなやつや、なんだか分からない緑のとかいろいろ
ぬいぐるみが入ってるやつだった。

「取ってあげよっか?」

「いいの?」

「うちに任せて。」

「じゃぁ青いのが良いな。」

「分かった。」

あたしはお金を入れて、いざクレーンゲームスタート。おっ、かかった。

「おしい〜。」

くそっ、後ちょっとだったのに…。

「みや、頑張って。」

「うっうん。」
396 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/17(火) 14:02
ちぃのためにも取りたい。もう一回お金を入れた。慎重にバーを動かす。狙いを定めて…。よし!今度こそいける。

「よっしゃぁー!」

「みや、ありがと。」

「どういたしまして。」

「良かったぁ。スティッチ欲しかったんだぁ。」

うちが取った青い犬はスティッチって言うらしい。ちぃすごい喜んでるし。頬にスティッチをギューッと押し当ててる。
ちょっとそれが羨ましかったり。

「ちぃお腹空かない?」

「そういえば空いた。」

「じゃぁ食べに行く?」

「うん。」

「ちぃ何がいい?」

「もんじゃが良いー。」

「じゃぁ行こ。」

うちとちぃはちぃの好きなもんじゃ焼き屋に行く事にした。もんじゃ食べるの久し振りだなぁ。焼くのはちぃに任せようっと。
397 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/18(水) 18:46
「もんじゃ久しぶりだぁ。」

「うちも。」

「焼くのはあたしに任せて。」

「分かってるって。ちぃ焼くの好きだもんね。」

「うん。」

ちぃは慣れた手つきでもんじゃを焼いた。ちぃ楽しそう。あまりにも楽しそうだったからちぃを見つめてしまう。

「みや?」

「へっ?」

「あたしの顔に何か付いてる?」

「いゃ、別に。」

「さっきからずっとこっち見てたから。そんなに見られたら恥ずかしいよ。」

「なんでもない。」

「そっか。」

危ない。ちぃを見つめてたなんて言えない。でも真正面にいたらどうしても見ちゃう。ちぃ可愛いし。

「よし!出来た。」

「美味しそ〜。」

「絶対美味しいよ。だってあたしが作ったもん。」

――――かっ可愛い…―――

冗談っぽくそう言うちぃがとても可愛かった。今までうちが見たことのない笑顔だった。これを無意識でやっている
んだから、すごいよね。はぁ…うちって単純。
398 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/18(水) 18:51
「いっただきま〜す。ん〜やっぱ美味しい。みやも食べて?」

「あっうん。」

「…どう?」

「おいしい!」

「でしょ?」

それからちぃとたくさんくだらないけど楽しい話をして、もんじゃを食べた。いっぱい笑った。うちはちぃといる
時が一番素直で、うちらしくいられた。

「ふぅ、お腹いっぱい。」

「珍しくいっぱい食べたからね。」

「これからどうする?」

「久し振りにあそこ行かない?」

「あそこってまさか…。」

「昔よく遊んだ所だよ。」

「行こう、みや。懐かしいなぁ。」

うちとちぃはまた2人乗りして目的地を目指す。2人にもう照れや緊張はなかった。
399 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/19(木) 19:22
〜Chinami side〜

みやと思い出の場所に行く事になった。あたしはまたみやの自転車の後ろに乗る。恥ずかしさはもうなかった。あの
場所かぁ。なんか懐かしいな。あそこにはホントにたくさんの思い出がつまってる。楽しい事、嬉しい事、悲しい事。
全部詰まってる。舞波の事件もここだった。トラウマはもう克服したし、大丈夫だと思う。でもここに来るの、いつ
以来なんだろ…。あたしとみや以外はバラバラになっちゃったから小学校以来かな。

「到着〜。」

「わぁ、懐かしいね。」

「うん。全然あの頃から変わってないね。」

ブランコ、砂場、滑り台…。どれも昔のまま、その場所にあった。

「久し振りにブランコでも乗る?」

「乗ろっ。」

「うわぁ、なんか小さくね。」

「うちらがでかくなったんだよ。」

「あっそっか。」

久しぶりにブランコに座った。なんとなく小さく感じる。たぶんあたしとみやがおっきくなったからだと思うけど。
座ってちょっとみやと話すことにした。あたしは前からみやに聞きたい事があったから思い切って聞いてみようと思う。

―ギィーッ、ギィーッ。

「ねぇ、みや。」

「ん?」
400 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/19(木) 19:24
今日はここまでです。

ちなつにとっての思い出の場所に来ました。
ちぃはあの疑問をみやに聞いてしまうのか!?

乞うご期待!
401 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/20(金) 21:27
何を聞くんだ!!?
すごく楽しみです。

更新待ってます
402 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/20(金) 23:09
えー??

何を聞いちゃうんですか(>_<)

楽しみです☆
403 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/21(土) 21:58
>401さん

ありがとうございます。
楽しみにしててください。

>402さん

めっちゃ寸止めですいません。(笑)

ありがとうございます。
404 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/22(日) 13:52
「聞きたい事があるんだけど、いい?」

「良いよ。」

「なんでさ…その…みやはあたしがすっ…好きな、の?」

「なんでって言われてもなぁ。うちはちぃに会った時からちぃが好きだったから。」

「そんな前から?」

「そっ。でもちぃと付き合ったりしたいって思ったのはちぃが舞美先輩と付き合ってからかな。」

「そうなんだ。」

「ちぃが先輩と付き合うって言った時、正直すごいショックだった。うちの方がちぃの事知ってるし。うちからちぃを取るなって思った。」

「みや。」

「ちぃは恋愛に関しては鈍感というか初だったじゃん?だから到底うちの気持ちに気付くはずもなかったし。」

「ごめん。」

「でもね、嫌いになんてなれなかった。他の人を好きになる事も、ちぃから離れる事さえも出来なかった。」

「みや。」
405 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/22(日) 14:02
「だからうちはちぃが好き。舞美先輩と付き合っていてもちぃの事が好きです。」

話している時のみやはどことなく寂しそうだった。みやがそんな前からあたしの事好きだったなんて…。なんで気付いて
あげられなかったんだろ…っ。みやはあたしの事、たくさん助けてくれたし守ってくれた。気がつくといつもあたしの側
にいてくれた。なのにあたしがみやを苦しめてたんだ。みや、辛い時もあったはずなのに…。

「みや、ごめん…ね。」

「ちぃ?なんで、ちぃが泣くの?」

「あたし…っみやの…気持ちっ…気付いてあげられなかった…からっ。」

「そんな気にしないでよ。」

「みやは…あたしの事…たくさん助けてくれたのに…っ。あたしは…何も…してあげれてない。」

「ちぃ。」

「あたしが…みやを…苦しめて…っ。」

「違うよ。」

「みや?」

「うちはちぃの側にいれるだけで幸せだよ?ちぃといて辛いって思った事は一度もない。」

「ちぃ。」

「だからちぃが気にすることないんだよ?」

みやは笑顔だった。あたしはさらに泣きたくなった。みやは優しすぎるよ。こんなあたしにそんな優しくしてもっと自分の事
考えていいんだよ?あたしはみやにだって幸せになってほしいから。舞美ちゃんがいるからみやとは付き合えないけど、みや
の事も大切だから。
406 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/22(日) 14:07
〜Miyabi side〜

ちぃに聞かれる事は何となく分かってた。ちぃには話さなきゃって思ってたし。でもちぃがこんなに気にすると思わなかった。
やっぱり舞美先輩と知り合う前にちぃを奪っとけばよかった。ちぃは優しいよ。こんなうちのためにないてくれるんだから。
うちはちぃが少しでもうちを必要としてくれただけで嬉しいから。

―ギュッ。

「っ…みや?」

「少しだけこうしててもいいかな。」

「…いいよ。」

泣いているちぃがとても愛おしく思えて気がついたらちぃを抱きしめていた。ちぃは抵抗しないでうちを受け入れてくれた。
日が暮れていく中、うちとちぃは抱き合ったままだった。
407 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/24(火) 09:05
もしかして、まさか・・・?

いや、まさかね。
408 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/24(火) 12:41
>407さん

お楽しみに。(笑)
409 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/24(火) 12:49
「そろそろ暗くなるし、帰ろっか。」

「うん。」

うちはちぃを自転車の後ろに乗せて走る。うちとちぃの家の中間地点まで。ゆっくり、ゆっくり…。2人でいれる
時間を楽しむために。

「みや。」

「ん〜?」

「あたしを好きになってくれてありがと。」

「何だって〜?」

「何でもないよ〜だ。」

「え〜。」

ちゃんと届いてるよ。ちぃの言葉。うちこそありがとう。ずっと一緒にいてくれてありがとう。迷惑かもしれないけど
もう少しちぃを好きで居させて。

「じゃぁうちこっちだから。」

「あっ、うん。」

「明日、学校で。」

「うん。」

「おやすみ。」

「おやすみ、みや。」
410 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/24(火) 12:52
〜Chinami side〜

みやはあたしに手を振って自転車を漕いで行った。みやカッコいいな。もしあたしが舞美ちゃんに出会っていなかったら
みやと付き合っていたのかな…。まぁありえないけど。あたしも向きを変えて家を目指す。家の前に何やら人影が見える
…。まさか泥棒!?じゃないよね…。

「ち〜なみ。」

「あっ舞美ちゃんか。びっくりした。」

「誰と思ったの?」

「てっきり泥棒かと…。」

「まさか〜。」

「てか、なんでいるの?」

「ん?どうだったかなぁと思うさ。」

「とりあえず寒いから中入ろうよ。」

「うん。」
411 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/24(火) 13:00
「舞美ちゃんどれくらい前からいた?」

「3時間前かな。」

「嘘、ホントに?」

「違うよ。一時間くらい前かな。」

「でもそんなに待ってたんだ。ごめんね、こんな寒い中待たせて。」

「ホントだよ。雅とのデート長い〜。」

「ごめんね。」

家の前に立っていたのは舞美ちゃんだった。良かった〜、泥棒じゃなくて…。とりあえず外は寒いから中で話すことに
した。舞美ちゃん寒そうだったから温かいココアを出した。

「ふぅ、暖かい〜。」

「ホントごめんね。舞美ちゃん。」

「別にいいよ。あたしが勝手に来たんだから。」

「連絡くれたら良かったのに。」

「だってつまんないじゃん。それに突然来た方が嬉しいっしょ?」

「そりゃそうだけど。」

「だから千奈美は気にしなくていいの。」

「舞美ちゃん。」
412 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/25(水) 18:39
「で、どうだった?」

「何が?」

「雅とのデート。」

「楽しかったよ。」

「何したの?」

「自転車二人乗りして、ゲーセン行ってプリ撮ったり、ホッケーやった。で、みやがねスティッチ取ってくれた。」

「これ?」

「そっ。可愛いでしょ。」

「プリ見せて?」

「いいよ。はい。」

「雅と距離近い〜。」

「だってみやがこうやって撮ろうって。」

「むぅ。」

「まぁまぁ。それから、もんじゃ行って、あたし達の思い出の場所に行ったの。」

「思い出の場所って?」

「あたしとみやがよく遊んでた公園。」

「へぇ。」
413 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/26(木) 19:59
「その公園はね、いろいろあったんだ。舞波のもこの公園だった。」

「千奈美。」

「もう気にしてないから大丈夫。それで懐かしくてみやといろいろな話してた。」

「そっか。」

「でね、みやにどうしてあたしが好きか聞いた。」

「えっ…?」

「みやはちゃんと答えてくれたよ。ちょっと悲しそうだった。」

「千奈美。」

「なんで気付いてあげられなかったんだろうって思った。でもみやは優しいからあたしを嫌いになれないってさ。」
414 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/26(木) 20:06
「……千奈美はさ、雅と付き合えば良かったって思った?」

「まさか。そりゃ多少は気にしたけど、あたしが好きなのは舞美ちゃんだし、あそこで舞美ちゃんに出会って良かったなぁって思ってる。」

「千奈美。」

「確かにみやはカッコいいなぁって思っちゃったけど。」

「そっか。」

「心配しないで、あたしは舞美ちゃんが好きなんだから。」

「あたしも千奈美が好き。」

「んっ…ぁ…。」

舞美ちゃんはあたしにキスをした。久しぶりにこんなに深いキスされた気がする。この感覚も久しぶり。1日しか
離れてないのに何でだろう。

〜Maimi side〜

雅と千奈美のデートが気になって千奈美の家まで来ちゃった。雅も千奈美も人が良さすぎるからなぁ。千奈美の事だから
雅の事を結構気にすると思う。あたしは千奈美が好きだから雅にすぐ嫉妬しちゃう。千奈美はあたしが好きって言ってく
れるけど、千奈美にとって雅は幼馴染だからあたしとは違った特別な存在なんだろうなぁ。気がついたら千奈美にキスを
していた。すごい久しぶりな気がした。1日しか離れていないのに長く感じた。
415 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/27(金) 14:54
「っはぁ…舞美ちゃん。」

「千奈美。」

あたしは千奈美を抱きしめた。こんなに近くにいるのに遠く感じたから。

「舞美ちゃん?」

「ちょっとこのままでいて?」

「分かった。」

千奈美は優しくあたしの頭を撫でた。多分あたしが泣きそうな顔になってたから。

「あたしはここにいるよ。舞美ちゃんの側にいるから。」

「千奈美。」

「彼女だもん。当たり前でしょ?何心配してんの。舞美ちゃんらしくない。」

「だって千奈美が雅の事いっぱい話すから…。」

「妬いた?」

「むぅ、分かっててやったな?」

「ちっ違うよ。」

「千奈美。」

「なっ…何。」
416 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/27(金) 15:02
「ごめん。あたし…止まれないかも。」

「へっ?」

「千奈美が…いけないんだから。」

「舞美っ…ちゃ…待っ…。」

「待たない。」

「ぁ…んっ…。」

あたしは千奈美を押倒した。こんなに嫉妬するのもおかしいと思うけど止まれなかった。ごめん、千奈美。こんなあたしで…。

「っはぁ…舞美ちゃん。」

「ごめんね、千奈美。」

「気にしないで?あたしは大丈夫だから。」

「千奈美。」

眠そうな目を擦りながら千奈美は言った。優しすぎるよ…。

「ねぇ、舞美ちゃん。」

「ん?」

「一緒に寝よ。」

「うん。」

「おやすみ。」

「おやすみ、千奈美。」

あたしは千奈美がいなきゃ生きていけないわ。こんな優しくて可愛い千奈美を誰かに取られたら…。だから早く卒業して千奈美と
結婚したいって思った。まぁ結婚するのはもうちょっと先だけど…。せっかく千奈美の隣にいるから、優越感に浸ったまま寝よっと。
417 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/27(金) 15:04
ということでちなみやデート編は終了です。

皆さんと予想外な感じで進んでたみたいなんですけど、
どうですか?

こんなちなみやも良いかなぁと思って書いてみました。

次回からは文化祭編に入ります。
乞うご期待!
418 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/28(土) 03:41
予想の右斜め上でしたね。

文化祭編も楽しみにしてます☆
419 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/28(土) 03:49
予想の右斜め上でしたね。

文化祭編も楽しみにしてます☆
420 名前:もんちっち 投稿日:2009/02/28(土) 13:23
>418さん

ありがとうございます。
文化祭編も頑張って書きます。
421 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/02/28(土) 16:43
よかったです。
雅,かっこいいなーー。

文化祭編楽しみにしております。
422 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/01(日) 21:27
>421さん

ありがとうございます。
今回はみやをメインに書いたんでちょっとカッコ良くなりましたね。(笑)

文化祭編も頑張ります。
423 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/02(月) 13:45
〜Chinami side〜

『これから文化祭の出し物を決めたいと思います。何か案がある人は手を上げてください。』

もうそんな季節になったんだぁ。文化祭、今年は何やるんだろう。去年は確かメイド喫茶だったな…。みやに無理矢理
メイド服着せられたっけ。

「ねぇ、ちぃ。どれにする?」

「へっ?」

「出し物。あの中からだってさ。」

「ん〜どうしよっかな。」

焼きそば、たこ焼き、喫茶店とか食べ物系か、お化け屋敷、ダンス、劇などの文化系に分かれていた。どうしよ。迷うなぁ
…。みんなで出来る出し物がいいな。

『焼きそばがいい人ー。』

文化祭実行委員が順番に多数決を取っていく。あたしも決めなきゃ。劇にしてみようかな…。

『劇やりたい人ー。』

あたしは手を挙げた。何気にやりたい人多いかも。

『じゃぁ今年の文化祭の出し物は劇に決定しましたー。』

‘イェーイ。’

「劇かぁ。小学校以来だね。」

「そうだね。」
424 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/02(月) 13:50
小学校でそういえば劇やったっけ…。確かシンデレラやったんだよね。あの時はあたしがシンデレラで、みやが
王子様。ちなみに舞波が意地悪な姉、まぁが魔法使いだった。懐かしいなぁ。あの頃はまだ何も出来なくって
台詞棒読みだった。(笑)今回はちゃんと出来ると良いなぁ。

『劇でやりたい物語とか何かありますか?』

‘は〜い。ロミオとジュリエットがいいと思います。’

‘いいね〜。’

‘やろう、やろう!’

『じゃぁロミオとジュリエットでいいですか?』

―パチパチパチッ…。

ロミジュリかぁ。あたしあまり内容知らないんだよね。

『早速主役2人だけでも決めたいと思うんですけど、立候補または推薦したい人はいますか?』

「はい。」

『何ですか?北原さん。』
425 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/02(月) 13:55
「ロミオをみや、ジュリエットを徳さんがやったらいいと思います。」

「ちょっ、沙弥香。」

「良いじゃん。幼馴染同士でやんなよ。」

『他に意見はありますか?』

‘それで良いと思います。’

‘さんせ〜い。’

‘お似合いだと思います。’

『じゃぁロミオ役を夏焼さん、ジュリエット役を徳永さんに決定!!』

―パチパチパチッ…。

「どうしよ…みや。」

「しょうがないよ。選ばれちゃったし。」

「え〜。」

『他の役割などは順々に決めましょう。』

「「「はぁーい。」」」

こうして他の出演者、衣装、証明、メイク、脚本と各係が決まって行った。そういえば舞美ちゃんは何やるのかな。
426 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/03(火) 03:09
ロミオとジュリエットをその二人にやらせるんだ笑
427 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/03(火) 14:11
>426さん

はい。
面白くなるんで楽しみにしててください。
428 名前:名無し飼育さん 投稿日:2009/03/03(火) 22:13
舞美ー!!
最近雅にとられすぎw
429 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/04(水) 13:08
>428さん

これから舞美がどう動くかが見ものですよね。(笑)
430 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/04(水) 13:12
〜Maimi side〜

今年もそんな時期かぁ。去年はたこ焼き屋だったな。

『今年も文化祭の季節がやってきましたー!3年生は最後だから楽しもう。』

「「「イェーイ。」」」

最後か…。なんか淋しいな。

『ところで何がいいですか?』

「はぁーい。もぉはメイドカフェがいいと思いま〜す。」

「却下。」

「え〜。」

「桃、変なのにしそうだし。」

「佐紀ちゃぁ〜ん。」

「桃、キモッ。」

「栞菜。」

『他になにかありますか?』

「舞美は何がいい?」

「ん〜どうしようかなぁ。」
431 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/04(水) 13:17
‘あっあれは?’

『なんですか?』

‘ホストカフェ。’

「あぁ、ホスト〜。」

「いいんじゃない?面白そうだし。」

「舞美bPになりそう。」

「えり。」

「確かに。でもえりかちゃんも人気あると思うよ。」

「そうかなぁ。」

「うん。美形だから。」

『じゃぁホストカフェで良いですか?』

「「「いいで〜す。」」」

そんなあっさり決めていいのか?(笑)なんか勝手に進んじゃった。あたしホストやらなきゃいけないし…。スーツは
ちょっと着てみたいけど。千奈美は何やるのかな…。去年は確かメイドやってたな。メイド姿の千奈美はめっちゃ可愛
かったぁ。ちょっとエロく見えたけど。あれは人気出るの納得だった。今年も千奈美可愛い服着るのかな…。
432 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/04(水) 13:20
〜Chinami side〜

「舞美ちゃん。」

「あっ、千奈美。」

「帰ろっ?」

「うん。」

「相変わらず舞美ちゃん達はラブラブだね。」

「嗣さん。」

「羨ましいなぁ。」

「でも桃も佐紀と一緒に帰ってるじゃん。」

「だって佐紀ちゃん、人前でイチャイチャしてくれないんだもん。」

「そうなんだ。」

「でもあたし達もそんなにしてないよ?」

「そうだよ。」

「っ///。」

「十分してるじゃん。てか、徳さん顔真っ赤。」

「あはは。ホントだ。」

「だっだって、舞美ちゃんが急に抱き付くから。」
433 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/04(水) 13:26
「千奈美はすぐ照れるからつい意地悪したくなっちゃうんだよね。」

「馬鹿っ。」

「舞美ちゃんって案外Sだよね。」

「まぁ千奈美限定だけどね。」

「舞美ちゃん…嫌い。」

「ちょっ、千奈美。」

「あぁあ、徳さん拗ねた〜。」

「もぅ帰る!」

「じゃあね。」

舞美ちゃんの馬鹿…。あんな言わなくたっていいじゃん。

「待ってよ。」

「…何。」

「そんな拗ねないでよ。」

「馬鹿。」

「ごめんね千奈美。」

「…してくれたら許し…あげる。」

「えっ?」

「キスしてくれたら許してあげる。」

「そんなのお安いご用。」

「ぁ…んっ。」

舞美ちゃんはあたしの腰に手を回して抱き寄せてあたしにキスをした。なんとなく腑に落ちないけど許してあげる。

「っはぁ…舞美ちゃん。」

「これでい?」

「しょうがないから許してあげる。」

「へへ、千奈美可愛い。」

「ばっ馬鹿。」

ヘラヘラしていてあたしよりも余裕があるのがムカつく。そんな舞美ちゃんが好きなあたしもどうかしてるし。まぁ結局
はバカップルだから。あたし達は手を繋ぎながら家に帰った。
434 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/04(水) 13:33
〜Maimi side〜

珍しく千奈美からあたしの教室に迎えにきた。でも桃とあたしがからかいすぎてちょっと拗ねちゃった。ごめんね?あまりにも
千奈美が可愛いからつい。キスしたら機嫌治ったし。おかげであたしの顔は緩みっぱなしですが。(笑)キスした後千奈美が
一瞬むぅってなったのは内緒にしとこっと。また言うと多分拗ねるから。でも繋いでる手を離さないとこがまた可愛い。

「ねぇ、千奈美。」

「ん?何?舞美ちゃん。」

「千奈美のクラスは今年の文化祭は何やるの?」

「あたしのクラスは劇やるんだぁ。」

「劇!?何の?」

「ロミオとジュリエット…。」

「ロミジュリか〜。って、えっ?」

なんか嫌な予感…。まさか…じゃないよね。

「千奈美は何役?」

「あたしは…ジュリエット。」

「ロミオは?」

「みや…。」

予感的中。また雅かよ。あたしどんだけ雅に妬くんだろ…。

「おっ怒らないで、舞美ちゃん。」

「別に怒ってなんかない。」

「っ…。」

予想以上に大きい声が出たから千奈美の体が一瞬ビクッてなった。
435 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/04(水) 13:43
「…ごめん。」

「あたしもごめんね。あたしとみやさ、なんかクラスのみんなに勝手に決められちゃって。」

「そっか。」

「みやとは演技でやるんだからね?」

「分かってる。」

「あのね、舞美ちゃん。」

「ん?」

「あたしロミジュリの話知らなくてさ…。知ってたら教えて欲しいんだけど。」

「あぁ、確かロミジュリは…。」

舞台は14世紀のイタリアのある都市。モンタギュー家とキャピュレット家は長い間、血を流す争い関係にあった。
モンタギューの一人息子のロミオはある女の子に片思いをしていた。気晴らしに友人たちと敵対している
キャピュレット家のパーティーに忍び込んだロミオは、キャピュレットの一人娘のジュリエットに出会った。2人は
たちまち恋に落ち、修道僧のロレンスの元でひそかに結婚する。(中略)

ジュリエットに助けを求められたロレンスは仮死の毒を使った計略を立てる。しかしロミオにうまく伝わらず、
ジュリエットが死んだと思いこんだロミオは墓で毒を飲んで死ぬ。その直後、仮死状態から目覚めたジュリエット
もロミオの短剣を使って後を追って死ぬ。この事があって両家は和解する。

「…て言う話。」
436 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/04(水) 13:46
「へぇ、何か辛い話なんだね。てか舞美ちゃんよくこれ覚えたね。」

「そりゃ、有名な話だし。こう見えて学年1位ですから。」

「そういえばそうだっけ。」

「忘れてたな?」

「ごめんね。」

「まぁしょうがないよ。あたしもそんなに言ってないしね。」

「舞美ちゃん。」

「分からない事があったらあたしに言って?」

「ありがとっ。」

「(可愛い。)どういたしまして。」
437 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/05(木) 08:09
最後にはちなみとみやびがくっつくっていうどんでん返しをひそかに期待してます
438 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/05(木) 14:03
>437さん

楽しみに待っててください。(笑)
439 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/05(木) 14:06
「舞美ちゃん達は何やるの?」

「それがさぁ…。」

「何?」

「ホストカフェなんだよね。」

「ホスト!?」

「うん。」

「舞美ちゃんも、やるの?」

「多分ね。えりに舞美はbPになれるって言われたし…。」

「じゃぁあんなスーツ着るの?」

「まだ分かんないけど。」

「……ヤダ。」

「千奈美?」

「舞美ちゃんがホストやるのヤダなぁ。」

ボソッとそう呟く千奈美が可愛かった。
440 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/05(木) 14:11
「なんで?」

「だって…他の人と…イチャイチャ…。」

「しないよ。もしそうだとしてもあたしは千奈美だけだから。」

「舞美ちゃん。」

「時間がさ、合ったら2人で回ろうよ。」

「うん。」

最近、ますます可愛くなった千奈美に理性が効かなくなって来てる。ヤバいな…。これじゃどこでも千奈美を襲っちゃ
いそうだわ。(笑)さっきの千奈美の顔は破壊力抜群だったしさ。あたしにどうしろと…。

「舞美ちゃん?」

「ん?」

「どうかした?」

「別に何でもない、よ。」

「変な舞美ちゃん。」

ヤバい、ヤバい。喉鳴りそうになった。
441 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/07(土) 14:12
〜Chinami side〜

次の日から文化祭の準備を進めていった。あたしの学校は中高一貫校だから文化祭も一緒にやる。舞美ちゃんが
ホストかぁ…。なんか嫌だなぁ。絶対人気出ちゃうもん。

「徳さ〜ん。」

「あっ沙弥香。」

「衣装合わせするから来てだって。」

「分かった。」

お昼休みに舞美ちゃんとご飯を食べた後、一人で教室帰る前にのんびりしてたら沙弥香がきた。沙弥香とは今年
クラスが一緒になって仲良くなった。沙弥香は3年生の吉川先輩と付き合ってるみたい。あたしは沙弥香のさっ
ぱりとした男勝りな性格が結構好きだった。恥ずかしいから本人には絶対言わないけど…。

「もぅ〜ちな遅い。」

「ごめんね。澤ちゃん。」

「ちぃどこにいたの?」

「屋上にいたよ。舞美ちゃんと分かれた後のんびり歩いてた。」

「そっか。」

「うちがさ、通りかかったから声掛けといた。」
442 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/07(土) 14:17
「みんなサイズ図ったから後は徳さんだけだよ。」

「みなみ。」

「とりあえずジャージになって欲しいな。そうしないと図れないから。」

「分かった。」

みんなはもうそれぞれ準備を始めていた。途中舞美ちゃんとご飯を食べるために教室を出た事にちょっと罪悪感。
あたしは言われたとおりにジャージに着替えた。

「ちぃあんま気にしなくていいよ。」

「へっ?」

「なんで自分は準備やってないんだろうって思ってるでしょ?」

「なんで分かっ…。」

「顔に書いてある。」

「みや。」

「みんな気にしてないから大丈夫。とりあえず図ってきな?」

「うん。」

みやは本当に優しいな。あたしはみやの優しさに甘えてる。
443 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/07(土) 14:22
「じゃぁ図るね。」

「うん。」

みなみと澤ちゃんがあたしの腕や腰にメジャーをあてた。

「ちな細いね。」

「手も脚も長いし。」

「そっそんな事ないよ。」

「スタイルいいよな。」

「羨ましい。」

「いゃいゃ、そんな…。」

「でも細い割には胸デカいよな。」

「さぁや変態発言。」

「いいじゃん、うちらしかいないし。」

「確かに徳さんの大きいよね。」

「ぇっ、そうかなぁ。」

「やっぱ矢島先輩のおかげ?」

「なっ…馬鹿。」

「ちな照れてる〜。」

「ほら、みんな準備しないと間に合わないよ。」

「「「はぁい。」」」

「ありがと、みや。」

「どういたしまして。」

全く沙弥香は変態なんだから。たまったもんじゃないわ。大体なんであたしに矛先が向くのかが分からない。みんな
だって十分あるじゃん。みやは……だけど。(笑)いろいろあったけどこのクラスでいるのは結構好き。みんな優し
いから。文化祭まであと3日。
444 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/07(土) 14:26
≪登場人物≫

北原沙弥香(二年生):千奈美と雅と同じクラス。三年の吉川友と付き合っている。性格は男勝りでエロい。
澤田由梨 (二年生):千奈美と雅と同じクラス。ちょっと変わったところもあるがしっかりしている。みなみと
付き合っている。
仙石みなみ(二年生):千奈美と雅と同じクラス。由梨と付き合っている。ものすごく天然。手先が器用。
445 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/07(土) 22:46
おもしろくなりそうですねー

楽しみに待ってます。
446 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/08(日) 13:11
>445さん

ありがとうございます。
頑張ります。
447 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/08(日) 13:23
〜Maimi side〜

ホストかぁ。あたしには向いてない気がするんだよね。栞菜は結構いけそうだけど、あたしは千奈美一筋だから。
昨日の千奈美はめっちゃ可愛かったし。

「ねぇねぇ。」

「何?桃。」

「ホストやるんだからさ、みんな源氏名付けない?」

「いいね。付けよ。」

「えり。」

「じゃぁ誰のから考える?」

「やっぱ舞美ちゃんからっしょ。」

「えっ、あたし?」

「ん〜どんなのにしよう…。」

「あっ舞介とかは?」

「ちょっと古風かな。」

「じゃぁ舞太郎。」

「なんか無理やり過ぎ。」

「ん〜じゃぁ舞美の美を海に変えて舞海は?」

「「「それいいー!」」」

「佐紀ちゃんナイス。」
448 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/08(日) 13:26
「でしょ?ちょっと頑張ってみた。」

「じゃぁ次はかんちゃん。」

「栞菜どうしよっか。」

「栞太は?」

「なんかトトロみたい。(笑)」

「ん〜じゃぁ栞斗は?」

「それ、カッコいいじゃん。」

「うん。カッコいい。」

「佐紀はどうする?」

「佐紀ちゃんは紀を樹木の樹で佐樹。」

「もう決まってんだ?」

「もぉが一生懸命考えた。」

「桃にしてはすごいまとも。」
449 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/08(日) 13:32
「佐紀ちゃんの名前だもん。そりゃ真剣だよ。」

「えりかちゃんはどうする?」

「えりは英太がいいなぁ。」

「舞美。」

「いいんじゃない?カッコいいし。」

「栞菜。」

「桃はさ、どうすんの?」

「もぉは桃に真実の真で桃真(とうま)。」

「おぉ。」

「なんか桃らしくないね。」

「桃っててっきり桃太郎かと…。」

「舞美ちゃんヒド〜い。」

「まぁまぁ。」

それぞれホストの時に使う名前を考えた。舞海、栞斗、佐樹、英太、桃真と男の子っぽい名前にした。クラスのみんなも
考えてたみたい。舞海かぁ。結構カッコいいかも。千奈美といる時、舞海にしよっかな。
450 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/08(日) 13:37
〜Chinami side〜

日にちもないということで実際に演技をしながら台詞の読み合わせをした。みやもあたしも分からない事だらけ。

「おっおぅ…ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?」

「おぉ、ジュリエット…。」

『カット!カットー!』

「徳さんは照れすぎ。今そんなに照れてたら本番出来ないよ。」

「ごっごめん。」

「みやは棒読み過ぎ。もうちょっと感情込めて。」

「ごめん。」

「全く主役2人が頑張らないと良いミュージカルにならないじゃん。」

「そうだね…。」

「みやと徳さんは幼馴染だし、もっと派手にやっていいと思うよ。」

「分かった。」

「ちょっと休憩。15分後、練習再開ね。」
451 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/09(月) 18:33
ふぅ、やっと休憩に入った。人前で演技するなんて久しぶりだからどうやったらいいのか全然分からない。みやも多分困惑中。
幼馴染同士だからなのかお互いに抱きあったり見つめ合うのは照れがある。この前デートしたばかりだからかな。

「お疲れ。」

「あっ、みや。」

「なんかなかなか上手く行かないね。」

「うん。まぁ小学校以来だし。」

「だよね。それにちぃがジュリエットだとなんか照れちゃって。」

「へっ?」

「演技だけどさ、ちぃとそうなれて嬉しいから。」

「みや。」

「なんてね。絶対いい舞台にしようね。」

「うん。」

「徳さん、みや。そろそろ練習再開するよ。」

「「はぁーい。」」

そっか。みや、あたしの事好きなんだっけ…。とりあえず頑張っていい舞台にしたいなぁ。
452 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/09(月) 18:40
〜Maimi side〜

「そういえばさ、衣装どうすんの?」

「ホストなんだからあぁいうスーツ着なきゃだよね。」

「ん〜。」

「同じのだと高そうだし…。」

「ドンキで買えば良くね?」

「それ良い案かもね。」

「ドンキだったら何気にいろいろあるし。」

「賛成〜。」

「みんな黒で良いよね?あっ舞美ちゃんは白だけど。」

「えっ、なんで?」

「そりゃうちのクラスのエースですから。」

「一生懸命お客さん集めてもらわないと。」

「でもえりと栞菜もカッコいいじゃん。」

「このクラスのエースは舞美だから。」

「えり。」

「じゃぁ今日帰りにドンキ行こ〜!」

「「「「イェーイ。」」」」

衣装もとりあえずは決定。これからみんなで買い出しに行く事になった。あたしだけ白みたい。良いのかなぁ。
えりとか栞菜もカッコ良くなると思うんだけどなぁ…。文化祭まで後一日。あとはメニューを決めるだけだった。
453 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/11(水) 13:56
〜Chinami side〜

明日はいよいよ文化祭本番。準備も仕上げにかかっていた。あたしのクラスに関わらず他のどのクラスも必死に準備に
取りかかっていた。もちろん舞美ちゃんのクラスも。

「今日は明日本番だから衣装来てやってみよっか。」

「「「「はぁ〜い。」」」」

「徳さんの衣装は一人じゃ着れないから手伝ってあげるね。」

「ありがと、みなみ。」

あたしの衣装はなんかすごい豪華だった。白で、すごいフリフリで、見るからにお嬢様みたいな感じ。これ着るの大分
恥ずかしい…。

「よし、完成。」

「おぉ、馬子にも衣装だな。」

「なにそれ。」

「嘘うそ、衣装似合ってるよ。」

「もぅ、沙弥香。」

「こっちも出来たよ。」

「みや。」

「ちぃ。」
454 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/11(水) 14:02
みやも衣装に着替えていた。みやのは全体的に黒で、ちょっとラフな格好に本物そっくりの剣が吊るしてあって男っぽい。
みやはもともと顔が大人っぽいっていうか、イケメンに見える。(笑)

「みやカッコいいね。」

「ちぃも可愛いよ。」

「そうかなぁ。」

「すごい似合ってる。」

「ありがと。」

「うん。(ちぃ可愛いなぁ。)」

「じゃぁみんな着替え終わったみたいだから、始めよっか。」

「「「「はーい。」」」」

それぞれ本番みたいに演技、歌、ダンスをしていった。みんな衣装を着ているせいか感情がこもっているし、自信に
満ちていた。あたしもそれなりに出来たと思う。あたしがびっくりしたのはみやの演技だった。最初やった時は全然
だったのに今やロミオになりきっていて、本当に男の子に見える。
455 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/11(水) 14:06
『みんな上出来だよ。これならお客さんに喜んでもらえるね。』

「そうだね。」

「みんな頑張ろうね。」

「「「「「オーッ!」」」」」

『あっうちらの劇は午後からだからみんなそれまでは文化祭楽しんでいいよ。でもちなとか衣装に時間がかかる人は早めに来てね。』

「分かった。」

「あっ、そうだ。みやと徳さん。」

「何?」

「キスシーンさ、出来たらしてよ。その方がリアリティが出るし。」

えぇー!?みやとキッキス。嘘でしょ…?

「分かった。」

「ちょっ、みや。」

「心配しなくて大丈夫。」

大丈夫っていってもね。舞美ちゃんに言わない方が良いよね…。どうしよう。緊張もあるけど不安だなぁ…。
456 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/11(水) 20:36
他のスレでレスをつける時は作者さんが明言していない限りsageレスでお願いします
457 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/12(木) 13:26
>456さん

すいません…。
飼育初心者でなれていないものですから間違えました。

以後そうならないように気をつけます。
ホントすいませんでした。。
458 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/12(木) 13:42
〜Maimi side〜

「ちょっと舞美ちゃん。なんかもっとカッコよくポーズとかしてくれない?」

「恥ずかしくて出来ない。」

「カッコいいから大丈夫だよ。かんちゃんなんてノリノリだったよ?」

「栞菜は出来てもあたしは出来ない。」

「え〜でもNo.1なんだからしっかりしてもらわないと。」

「分かったよ。」

「おっ舞美やる気じゃん。」

「こうなったら開き直りだ。」

「舞美ちゃん良い感じ。」

「おぅ。」

「そういえばさ、佐紀、桃。」

「ん?」
「何?」

「メニューとかどうなってんの?」

「あぁ、えりかちゃんとクラスのみんなが考えてくれた。」

「どんなの?」
459 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/12(木) 13:48
「たとえば、ドンペリってお客さんが頼んだらジンジャエールが、赤ワインって頼んだらグレープジュースが出てくるの。
あっもちろん紅茶とか普通のもあるよ〜。食べ物は普通にケーキとかフルーツ盛り合わせ。」

「へぇ、いいじゃん。」

「でしょ?」

「ねぇ〜みんな〜。見てー。」

「ちょっ、栞菜。」

‘‘おぉ!’’

‘キャーッ。’

‘梅さんカッコいい。’

「えりかちゃんカッコいい。」

「えり。似合ってるじゃん。」

「恥ずかしい…。」

「いいじゃん!カッコいいんだから。」

「ありがと、舞美。」

「えりかちゃんも写真撮るからこっち来て。」

「写真?」

「教室に飾るやつ。」

「分かった。」
460 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/12(木) 13:55
えりも様になってる。佐紀や栞菜もカッコいいし、桃は…まぁ似合ってるかな。あたしはどうだろ。着るのにまだちょっと
抵抗があるんだよね…。明日出来るかな。

〜Chinami side〜

文化祭が明日に迫っているから周りのクラスは飾り付けがばっちり。お化け屋敷、たこ焼き、アイス屋などそれぞれ目立つ
ように工夫をしている。あたしのクラスは劇だから教室には何もしない。だから明日は一般の方用の休憩室として使うみた
い。セットや衣装は体育館裏に全部保管してある。セットは何気に豪華。絵は美術部だし、城に見立てた台とかは沙弥香の
家が大工さんだから作ってもらった。ホント本格的な劇なんだ。その主役あたしで良いのかな。

「千奈美、帰ろ。」

「あっ舞美ちゃん。」

遅くまでみんなと準備をしていたから辺りはすっかり真っ暗になった。もう11月にもなったから気温が下がり、寒い。
それを知っているか知らないか分からないけど舞美ちゃんはあたしの手を取りギュッと握ってくれた。

「文化祭楽しみだね。」

「そうだね。」

「千奈美達はどう?」

「良い感じだよ。やっと照れもなくなったし、セットとか衣装も豪華。」

「そっか。」
461 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/12(木) 13:58
「だけど…。」

「千奈美?」

「ううん、何でもない。」

「どうかした?」

「大丈夫だよ。」

「嘘、絶対何か隠してる。」

「えっ、隠してなんか…。」

「あたしに言えない?」

「まっ…んっ。」

いきなり舞美ちゃんからの激しいキス。しかもこんな道端で。叩いても舞美ちゃんは離れてくれないし…。

「っはぁ…舞美ちゃん。」

「千奈美。」

「みやとね…。」

「雅がどうかしたの?」

「みやと…キスするかもしれない…。」

「へっ?」

「なんか沙弥香が出来たらしてって。」

「マジ?」

「…うん。」
462 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/12(木) 14:01
「え〜ヤダ。」

「しょうがないよ。決められちゃったんだもん。でももしもの話だから。」

「でも相手雅でしょ?」

「うん。」

「じゃぁするんじゃんか…。」

「舞美ちゃん。」

「千奈美があたし以外とするなんてヤダ〜。」

「劇だよ?本気じゃないじゃん。」

「でも雅は本気…。」

「大丈夫。みやも分かってるはずだから。」

「千奈美。」

「それに舞美ちゃんはいつでもキス出来るでしょ?さっきもしたし。」

「何回しても足りない。」

「舞美ちゃん。」

「千奈美がいけないんだよ?可愛過ぎるから。」
463 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/12(木) 14:05
「んっ…。」

「千奈美さ、あたしん家来ない?」

「へっ?」

「もっとイチャイチャしたい。最近してないし。」

「なっ…馬鹿。」

「ダメ?」

「分かった。舞美ちゃん家に遊びに行く。」

「やった。じゃぁ急ごっ。」

「もぅ、舞美ちゃんったら。」

すぐみやに妬くんだから。あたしが好きなのは舞美ちゃんなのにね。急遽、舞美ちゃん家に遊びに行く事になった。
舞美ちゃん嬉しそう。こんなにはしゃいでる舞美ちゃんはあたしより年上だって思うとおかしくなってくる。でも
そんな所が可愛いと思うし、好き。本人には絶対言わないけど…。文化祭は明日。
464 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/12(木) 14:05
今日の更新はここまでです。

次回はいよいよ文化祭本番に入ります。
465 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/13(金) 03:10
いよいよ波乱の?本番だ〜(笑)
466 名前:名無し飼育さん 投稿日:2009/03/13(金) 09:03
どうなるか楽しみだ!!
このまま千奈美と舞美幸せに過ごしてほしいけどw
467 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/13(金) 22:21
>465さん

いろいろ考えているので楽しみにしていて下さい。

>466さん

ありがとうございます。
楽しみにしててくださいね。
468 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/14(土) 19:28
舞美ちゃんの家にしばらくいて、明日文化祭本番だから家に帰った。でもまた朝、舞美ちゃんがあたしの家に迎えに
来てくれたから一緒に行った。

「今日本番だね。」

「なんか緊張する。」

「あたしも。」

「舞美ちゃんも?」

「うん。だってホストとかやった事ないし。」

「そうだね。」

「だから頑張らないと。」

「あたしも頑張る。」

「うん。あっでも雅とのキスは頑張らなくていいからね?」

「分かった。」

あたしと舞美ちゃんは手を繋ぎながら歩く。あたし達2人が一緒にいると目立つみたいで周りの生徒やサラリーマンの
人達にも見られる。舞美ちゃんが挨拶をすると嬉しくて悲鳴上げる人や倒れそうな人がいるし、あたしの事を応援して
くれている人もちらほらいた。
469 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/14(土) 19:34
‘キャーッ。’

‘舞美せんぱーい。’

‘千奈美ちゃ〜ん。’

「なんか…恥ずかしい。」

「なんで?みんな千奈美を応援してくれてるんだよ?」

「あたしこういうキャラじゃないし。」

「そう?でも千奈美は人気者だよ。」

「舞美ちゃんはなんでそんなに平気な訳?」

「ん?慣れた。」

「慣れって怖いね…。」

「そのうち千奈美も慣れるって。それにそんなに照れてたら疲れるっしょ?」

「そっそりゃね。」

「だから普通にしてればいいんだよ。」

「舞美ちゃん。」

舞美ちゃんはあたしの手を引きながら生徒の中を颯爽と突き進む。カッコいい…。いつもヤキモチ妬きで、エロくて、
ちょっと子供っぽい舞美ちゃんだけど本当はカッコよくて、あたしを守ってくれる恋人。

「おはよ、ちぃ。」

「あっみや。おはよー。」

「雅。」

「先輩、おはようございます。」

「おはよう。」
470 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/14(土) 19:37
「じゃぁ舞美ちゃん後でね。」

「あっうん。」

あたしと舞美ちゃんは一旦分かれた。あたしとみやは教室に行った。

「おっ、やっと来た。」

「待ってたんだから。」

「「ごめーん。」」

「全くリハーサルするよ。」

「「「「「はーい。」」」」」

体育館では練習出来ないから教室で最終リハーサルをした。みんなやる気満々だ。みやもカッコいいし。上手く行くといいなぁ。
471 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/03/15(日) 12:24
舞美はこの文化祭を乗り切れるんでしょうか!?
楽しみです。

更新待ってます
472 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/16(月) 13:32
>471さん

舞美なら大丈夫だと思います。
期待していて下さい。
473 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/16(月) 13:39
〜Maimi side〜

たく、雅は千奈美に会うとすぐ顔が緩くなる。普段はクールとか冷静って言われてるのに。千奈美がいるといないじゃ
大違い。

「おっ、舞美ちゃん。」

「もぅ、舞美ちゃん。遅い!」

「ごめん、桃。」

「準備しないと。」

「舞美、髪やってあげるね。」

「ありがと、えり。」

「いいなぁ、舞美ちゃん。」

「後で栞菜のもやってあげるね。」

「やった〜。」

えりがテキパキとあたしの髪を櫛でとかし、ワックスでそれらしくしていく。えりは昔から髪を結ったりするのとか
得意だよね。さすがだなぁって思う。

「よし、そろそろ開店の時間だよ。」

文化祭は10時から始まる。今日は中等部も一緒だし、一般からも来るからすごい人がいっぱいになると思う。

‘なんか楽しみだねー。’

‘ねーっ。’

あっお客さんが来た。かっこよく決めないと。

「「「「「いらっしゃいませ。」」」」」

‘‘キャーッ。’’

‘カッコいい。’

みんなそれぞれホストになりきってる。あたしも頑張らないと。
474 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/16(月) 13:44
「ご指名ありがとうございます。当店bPホストの舞海です。」

‘キャーッ。カッコいい。’

「そうかなぁ。君の方が可愛いよ。」

‘どうしよ。本当に好きになりそう。’

「そう言ってくれて俺、嬉しいよ。」

‘ねぇ、舞海。なんか頼んだ方がいい?’

「ん〜君の好きなように。」

‘じゃぁドンペリとフルーツ盛り合わせ。’

「オーダー入りました。」

『了解。』

「頼んでくれてありがとう。」

‘舞海のためだったら何でも頼んじゃう。’

なんか最初は緊張したけど始まったらそれらしい雰囲気になって、あたしも照れずに出来た。

「ねぇ、栞斗。」

「ん?」

「ギュッてして?」

「そんなのお安いご用。ってか、抱き締めるだけでいいの?」

「じゃぁキスも。」

「了解。」

‘キャーッ。’
‘栞斗さんカッコいい。’
475 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/16(月) 13:48
栞菜ははまりすぎ(笑)。教室の中でキスすんなよ。ってか栞菜は本物のホストみたいに見える。

「ねぇ、英太。」

「なっ何?」

「緊張してるんだ?可愛い。」

‘英太さんもカッコいいね。’
‘スタイル良いよね。’

「ありがと。君の方が可愛いよ。」

えりも似合ってるね。でもまだ照れがあるみたい。

「ねぇ、桃真。」

「な〜に?」

「スーツ似合ってる。」

「ありがと。」

‘キャーッ。’
‘嗣永先輩可愛い’
476 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/16(月) 13:53
「どうしたの?佐樹。」

「あぁ、なんでもないよ。」

「そう?」

「うん。それより、なんか頼まない?」

「じゃぁ赤ワインとケーキ。」

「オーダー。」

「了解。」

桃と佐紀も上手くやってるみたい。佐紀は一瞬桃の客に妬いた気がするけど。

〜Chinami side〜

学校中がいろんな人であふれ、文化祭が賑わっている。あたし達の劇は最後のプログラムだからそれまでは自由。
あたしとみやは舞美ちゃんのクラスに行った。

「うわ、人すごっ。」

「いっぱいだねぇ。」

「さすがスーパークラス。」

「だね。これ入れるのかな。」

「どうだろ…。」

「あっみーやんと徳さん。」

「嗣さん。」
477 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/16(月) 13:58
「中入るでしょ?」

「入るけど人いっぱい…。」

「大丈夫だよ。」

嗣さんがあたしとみやの手を引いて教室の中に入れてくれた。

「2人とも指名は?」

「じゃぁ舞美ちゃんで。」

「みーやんは?」

「うちは…キャプテンで。」

「かしこまり〜。舞海と佐樹ちゃん指名だよ。」

「「了解。」」

「あっみーやん。佐樹ちゃんに手出したらダメだからね。」

「出しませんよ。」

あたしは舞美ちゃんがいる席へ、みやはキャプテンがいる席へ連れていかれた。

「ご指名ありがとうございます。bPホストの舞海です。」

「どうも…。」

「なんだ。千奈美じゃん。」

「なんだとは失礼だなぁ。」

「ごめんごめん。てっきりお客さんだと思ってたからさ。」

「むぅ。」

「機嫌直してよ。」
478 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/18(水) 13:39
「うっ…舞美ちゃんずるい。」

「なんで?何もしてないよ。」

「その顔で言われたら何も言えなくなるじゃん。」

「千奈美可愛い。」

「馬鹿っ。」

「千奈美なんか頼む?」

「何があるの?」

「ん〜普通のケーキとかジュースだよ。」

「じゃぁ紅茶にする。」

「ん。後さ、ポッキー頼んでいい?あたしの自腹で。」

「いいよ。」

「オーダー。」

‘了解。’

舞美ちゃんはテキパキとメニューを決めてくれて頼んだ。舞美ちゃんなんでポッキー頼んだんだろ…。そんなに食べた
かったのかな。ん?待って…。まさか。

「おっ、来たね。」

「ねぇ、舞美ちゃん。」

「ん?」

「なんでポッキー頼んだの?」

「なんでってこれするためじゃん。」

「なっ…んんっ。」

舞美ちゃんがあたしの口の中にポッキーを一本入れた。反対側を舞美ちゃんが咥えた。それで少しずつ舞美ちゃんが
近づいてくる。唇が触れる寸前まで来た。

「これがやりたかったんだ。」

「そうなんだぁ。」

「今度はさ、千奈美も食べてよ。」

「分かった。」

今度はあたしと舞美ちゃんは同時にポッキーを口に咥えて、両側から食べ始める。さっきよりも顔が近づくスピードが
早い。舞美ちゃんが最後の一口を食べたら唇が触れてキスに変わった。

「んっ…ぁ…。」

口の中にはポッキーはすでになくなっていた。だけど舞美ちゃんはそれを?き出すかのように舌を動かす。
479 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/18(水) 13:42
「んぁ…っ。」

舌があたしのにまで絡んで何度も深いキスを繰り返した。

‘ねぇ、あそこ見て。’
‘舞海さんと千奈美先輩キスしてる。’
‘なんかエロいけど、綺麗。’

「っはぁ…舞美ちゃんの馬鹿。」

「あははっ、千奈美可愛い。」

「みんないるのにあんなキス。見られたじゃんか。」

「いいじゃん。あたし達は学校公認カップルなんだから。」

「そういう問題じゃ…んっ。」

「今日だけは特別。」

「舞美ちゃん。」

「なに?」

「まさかこれ他の人とやってないよね?」

「やる訳ないじゃん。」

「よかった。」
480 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/18(水) 13:45
〜Miyabi side〜

「みやじゃん。」

「キャプテン。カッコいいね。」

「ありがと。みやはちぃの付き添い?」

「はい。」

「あぁ敬語じゃなくていいよ。」

「キャプテン。」

「そんなにちぃが気になる?」

「うん。」

「みやはさ、なんでそんなにちぃが好きなの?」

「なんでだろう。うちにも分からないけど小さい頃からちぃが好きなんだ。ちぃには舞美先輩がいるから
勝ち目がないのは分かってるんだけど、ちぃを嫌いにはなれない…。」

「みや。」
481 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/18(水) 13:50
「だから今はちぃの側にいられるだけで良いかなぁって。」

「そっか。」

「うちはちぃの笑顔が好きなんです。だからちぃが笑ってるとうちも嬉しくなる。」

「桃真〜。」

「何?佐樹ちゃん。」

「みやに赤ワインとフルーツ盛り合わせ持って来て。」

「了解。」

「えっ、うちまだ何も頼んでない…。」

「これはあたしからの奢り。」

「いゃ、そんなの悪いからうちちゃんと払うよ。」

「いいの。みやは黙って受け取ってよ。」

「そうだよ、みーやん。佐樹ちゃん一回言うと聞かないから。」

「嗣さん。」

「みや。」

「ありがとう、キャプテン。」

「どういたしまして。」

キャプテンは優しいね。こんなうちのために奢ってくれるなんて。ちぃは舞美先輩と楽しそうだなぁ。なんか舞美先輩
が盛り上がってて、ちぃは照れてる(笑)。午後はうちのクラスのロミジュリだよね…。ちぃとかぁ。頑張らないと。
482 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/21(土) 14:27
〜Chinami side〜

「舞海。」

「何?桃真。」

「徳さんと文化祭回ってきなよ。徳さん本番前で今緊張してるっぽいし。」

「サンキュ、桃真。」

「舞海頑張ったから。あっエロい事は控えめにね。徳さんの演技に支障をきたすといけないから。」

「分かってるって。千奈美ー。」

「ん?」

「文化祭回ろ?桃が抜けていいって言ったから。」

「ホント?」

「千奈美、劇の準備とかあるから早めに行かなきゃっしょ?」

「うん。」

「だから急いで回ろっ。」
483 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/21(土) 14:33
「あっでも、みやが…。」

「みーやんなら桃に任せて。」

「嗣さん。ありがと。」

「どういたしまして。(徳さん可愛い。)」

「千奈美行くよ。」

「うっうん。」

舞美ちゃんはあたしの手を握り走り出した。周りの大人の人や生徒、子供がみんなあたし達の事を見た。そりゃ目立つよね。
舞美ちゃん、白いスーツだし。

「なんかお腹空かない?」

「空いた。」

「じゃぁまずは食べに行こう。」

「うん。」

舞美ちゃんとあたしは焼そば、たこ焼き、唐揚げなどいっぱい食べた。あとはアイスとかもあったから食べた。舞美ちゃん
はよほどお腹が減っていたのかたくさん食べてた。舞美ちゃんの食べている姿はいつも美味しそうに食べていて見ている
方も嬉しいし、好きなんだぁ。

「ふぅ、お腹いっぱい。」

「舞美ちゃん食べ過ぎだよ。」

「だって疲れたし、慣れない事したらお腹空いちゃってさ。」
484 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/21(土) 14:36
「ホストは疲れるよね。」

「まぁ千奈美がお客さんだったら疲れないけど。あっでも千奈美はある意味疲れるか。」

「なっ…馬鹿。」

「あはは、千奈美可愛い。」

「舞美ちゃん。」

「ねぇ、次ここ入ろうよ。」

「えっ、お化け屋敷。」

「いいじゃん行こうよ。食後の運動に。」

「ヤダよ〜。」

「ほら、行くよ。」

「舞美ちゃん。」

‘いらっしゃいませ〜。’

「2人で。」

‘2名入ります。。’

‘了〜解。’
485 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/21(土) 14:42
「…怖い。」

「大丈夫。あたしがいるんだから。」

「うん。」

〜Maimi side〜

千奈美とあたしは3年生がやるお化け屋敷に入った。千奈美は今にも泣きそうな顔してる。教室だし、そんな長くない
距離なはずなんだけど。でも千奈美の泣きそうな顔を見るとなんかちょっと意地悪したくなるんだよね。ちょっとエロ
いし。道のりに沿って歩く。結構しっかり作ってあるみたい。

‘ウ゛ォーッ。’

「きゃっ。」

「おっと、大丈夫?」

「怖い…。」

驚かされて千奈美があたしに抱き着いた。可愛い。ちょっと泣いてるじゃん。でもこの密着度ヤバい。お化けとか放置で
千奈美を押倒したい…。まぁそんな事はしないけど。
486 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/22(日) 18:22
(胸当たってる…。)

「千奈美行こ。」

「舞美ちゃん。」

「大丈夫だから。」

「んっ…。」

(ちょっ、舞美キスしてんじゃん。やりにくい…。)

ヤベッ。キスしちゃった。千奈美しても怒んなかったし。てかそれどころじゃないか。

‘ア゛ァ゛ー。’
‘ウ゛ォー。’
‘助けて…。’

「いゃーっ。」

「ちょっ、千奈美。」

いきなり千奈美はあたしを引っ張りながら、走った。速い…。そんなに怖かったのかな。後であの子ら懲らしめようっと。
千奈美泣かせたし…。

「っ…ヒック…。」

「千奈美。」

「怖かった。」

「よしよし、もう大丈夫。」

「舞美ちゃんが今日はお化けに話しかけないんだもん…。」

「千奈美が可愛いからつい。」
487 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/22(日) 18:25
「むぅ。舞美ちゃんの意地悪。」

「あはは、ごめんね。」

「馬鹿…。」

「千奈美。」

「なに?」

「劇頑張ってね。」

「うん。頑張る。」

千奈美は小走りでステージ裏に行った。あたしに笑顔で小さく手を振る千奈美は可愛かった。あたしはぞろぞろ集まっている
客席に座る。千奈美が見えるように出来るだけ真ん中に座った。

「あっ舞美ちゃん。」

「あぁ、桃。佐紀。」

「場所取り早いね。」

「千奈美の晴れ舞台ですから。」

「徳さん何やるの?」
488 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/22(日) 18:30
「千奈美はジュリエットやるんだって。」

「いいなぁ。もぉもやりたい。」

「桃は背が足らないから。」

「佐紀ちゃんヒド〜い。」

「あははっ。」

「舞美ちゃん笑い過ぎだよ。」

千奈美といるのが一番楽しいけど桃や佐紀、えりや栞菜といる時間も好き。開演まであと五分。客席は満員。さすが雅や
千奈美がいるからか立っている人もいっぱいだし、親御さんたちはカメラやビデオを撮る準備をしていた。

「あら、舞美ちゃんじゃない。」

「千奈美のお母さん。」

「いつも千奈美がお世話になってごめんね?」

「いぇ、あたしも千奈美のおかげで助かってますから。」
489 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/22(日) 18:34
「そう?ならいいんだけど。あの子おっちょこちょいなとこあるから。」

「はい。」

「今日主役やるって聞いたから仕事抜けて来ちゃったわ。」

「そうなんですかぁ。」

「しっかりビデオに撮らないと。なつみも見たいって言ってたから。」

「そうですね。」

「これからも千奈美をよろしくね。舞美ちゃん。」

「はい。」

「舞美ちゃんはホントにいい子ね。」

千奈美のお母さんは綺麗でとても優しい。千奈美の事をなんだかんだ言っても仕事を抜けて千奈美の晴れ舞台を見てくれる
優しいお母さんなんだ。千奈美はあなたに似てとても優しいです。あたしを認めて下さってありがとうございます。
490 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/22(日) 18:38
〜Chinami side〜

開演まであと少し。緊張してきた…。あたし、ちゃんと出来るかな。

「ちぃ。」

「みや。」

「大丈夫?」

「緊張して来ちゃった…。」

「大丈夫だよ。絶対上手くいくって。」

「おぃ、人いっぱいだぞ。」

「さぁやKY。」

「…ごめん。」

「ちな、大丈夫。みんないるんだから。」

「そうだよ。もし間違ってもみんなでフォローするし。」

「そんなに落ち込むな。」

「みんなありがとう。」

みやはあたしを気遣って、出る直前まであたしの手を握ってくれた。しっかりしなきゃ。あたしがジュリエットなんだから。

―ビィーー。

幕が上がった。
491 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/25(水) 18:39
〜Maimi side〜

―ビィーーッ。

いよいよ始まるんだ。千奈美のお母さんはビデオを撮り始めた。

‘時は14世紀のイタリアの小さな街。ある2つの部族が争っていた…’

おぉー本格的。セットも豪華だし。劇は進んで行って次はいよいよ千奈美とみやの出会いのシーン。キスするのかな…。

「おぉ、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?あたしが憎いのはあなたの名前だけ。あなたは家を出て、名前を変えて?
そしてあたしに愛を誓って。名前を変えても中身はあなたのまま。あたしはあなたに惚れてしまったの。」

千奈美すごーっ。よくこんな長いセリフ覚えたなぁ。ドレス似合ってるし。

「おぉ、ジュリエット。僕はあなたの望んだ通りにしよう。僕もあなたを一目見た時から惚れたのだから。家など考えない。
僕はあなたといられればそれでいい。」

「ロミオ。」

「ジュリエット。」
492 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/25(水) 18:44
雅もすごい。衣装似合ってんじゃん。でもロミオはやっぱりあたしがやりたかった。

(あら、ロミオ役雅ちゃんじゃない。)

(そうですね…。)

(舞美ちゃん妬いちゃう?)

(あっ、ぃや…はい。)

(まぁ劇だから大丈夫よ。雅ちゃんと千奈美は幼馴染だけど、千奈美は舞美ちゃんが好きだから。)

(千奈美のお母さん。)

「ねぇ、ロミオ。上に来て?」

「今行くさ。」

「ホントにロミオなのね。」

「あぁ、僕がロミオだ。」

「あたしはあなたが好きなの。」

「僕も好きさ。君の事が好きすぎて胸が張り裂けそうだ。」

「ロミオ。」

雅が千奈美に近づく。唇が触れるか触れないかの距離まで来た。触れた…。

「なんて柔らかい唇なんだ。」

「優しい口づけなのね。」
493 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/25(水) 18:53
「あぁ、幸せすぎて君が壊れてしまう。」

「ロミオ。もう一度キスをして。あなたの愛をあたしにください。」

「いいとも。」

雅と千奈美が何回もキスを交わす。あぁあたしの千奈美が…。くそっ。雅め…。

「明日、ロレンスの所に行こう。」

「えぇ。」

「そしてひっそりと結婚式をするんだ。」

「いいわ。あたしはあなたとならどこへでも行くわ。」

「ジュリエット。」

チュッ。

「明日、朝7時にここの下へ来て。必ずあなたの元へ行くわ。だから明日までおやすみなさい。」

「おやすみ。」

ちっ千奈美から雅に…。あたし滅多に千奈美からされないのにショック。今は千奈美は奥に行き、雅が一人で舞台に立ってる。
それから舞台は進んでいき、最大の見せ場にきた。
494 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/25(水) 18:59
「ねぇ、ロレンス。助けて。」

‘どうしたんだい?ジュリエット。’

「ロミオが捕まってしまったの。それにお母様に他の方と結婚しろと勧められて…。」

‘それは大変だね…。’

「あたしはどうしたらいいの?あたしロミオを助けたい。」

‘ん〜アレを使うしかないかな。’

「アレって?」

‘死んだふりさ。ジュリエットが毒を飲んでこの教会で仮死状態になる。失敗したら大変だけどやってみる価値はあるさ。’

「分かったわ。それでロミオに会えるならばなんでもするわ。」

‘危険だけど大丈夫かい?’

「大丈夫よ。」

‘分かった。じゃぁ私も出来る限り協力しよう。’

「ありがとう。ロレンス。」
495 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/25(水) 19:06
千奈美が本当にジュリエットに見えてきた。うわぁ、名演技じゃん。ロレンス役の子も上手い。ロレンスの助言を聞いた
ジュリエットは仮死状態に陥る。手には毒入りの瓶(本物)が握ってあった。

‘ロミオーッ、ロミオーッ。’

「おぉ…ロレンスじゃないか。どうしたんだ、そんなに慌てて。」

‘ジュリエットが大変なんだ。’

「ジュリエットが?」

‘早く…教会に来ておくれ。’

「分かった。すぐに行く。」

ここでロミオは教会に行く。雅カッコいいじゃん。

「ジュリエット。」
「…。」

「これは毒。まさか…死んだ!?そんな…。」

おぉ、ここが見せ場。ロミオがジュリエットが死んだと勘違いをして自分も毒を飲んで死のうとする…。

「僕の愛しのジュリエット。目を覚ましておくれ。」
「…。」
496 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/27(金) 14:26
「ならば僕も君を追って此処で死ぬ。後で言おう。」

ロミオはジュリエットの額にキスをして毒を飲んで死ぬ。そこへ目を覚ましたジュリエットはびっくりする。

「っ…ロミオ。ロミオーッ。なんで?なんであなたが…。」

ジュリエットはロミオの死を知り、涙を流す。千奈美可愛い…。泣いてるんだけどいつもと違う表情でドキドキする。

「あたしもあなたの所へ行くわ。」

ジュリエットはロミオの短剣を取りだし、自分の心臓に刺した。苦しさに悶えるジュリエット。次第にロミオの隣に倒れ、
息を引き取る…。

‘ロミオとジュリエットの死により、両家の争いがなくなり街に平和が戻った。’

―パチパチパチッ…。

幕が下がり、舞台は終了。拍手喝采が起こった。そして幕が再び上がり、千奈美達が出てきた。
497 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/27(金) 14:32
「みなさん。」

「どうも、」

「「「「「「ありがとうございましたー!」」」」」」

‘照明、澤田由梨。’
‘衣装、仙石みなみ。’
‘ロレンス役、北原沙弥香。’

―パチパチパチ…。

「ロミオ役、夏焼雅と。」

「ジュリエット役、徳永千奈美でした。」

‘はい、どうもありがとうございました。素晴らしい劇ですね。ここで主役の2人にインタビューしようと思います。’

(あれ?栞菜だ。)

(ホントだ。かんちゃんじゃん。)

(そういえば、栞菜が文化祭実行委員長だっけ。)

‘徳永さん。今回主役をやってみてどうでしたか?’

「あっあの…すごく緊張したんですけど…楽しかったです。」
498 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/27(金) 14:37
‘では夏焼さんは?’

「ちぃと一緒でリハーサルまでは緊張して演技とか出来なかったんですけど、本番はちゃんと出来て良かったです。」

‘2人でキスシーンありましたけど、どうでした?’

「あっ…えっと〜。」

「ホントはする予定じゃなかったんですけど、しちゃいました。」

‘いっぱいしてましたもんね。’

「あっ…はい。」

‘今も手繋いでますしね。’

「「ヒューヒュー。」」

‘ホントは付き合ってるんじゃないですか?’

「あっ…の…。」

「それはないです。ちぃは舞美先輩と付き合ってますから。ちぃとうちは幼馴染なんです。」

栞菜わざとやってるな?あたしもう我慢できない…。
499 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/27(金) 14:42
「こ〜ら、栞菜。ふざけんな。」

‘キャーッ、舞美先輩よ〜。’
‘げっ、舞美ちゃん。’

「舞美ちゃん。」

「あたしの千奈美を苛めんな!」

‘はいはい〜。分かったよ。じゃぁこれ最後の質問ね。’

「はい。」

全く栞菜の奴め…。後でキツく言っとかないと。

‘劇をやって良かったって思う事は?’

「あの…ロミオとジュリエットは最後悲しい終わりなんですけど、好きな人といられるのがいいなぁって思いました。」

‘徳永さんの相手はもちろん矢島さんですよね?’

「あっ…はい。」

千奈美…。めっちゃ嬉しいかも。

(良かったね、舞美ちゃん。)

(うん。)
500 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/27(金) 14:48
「うちはやっぱりちぃとこうしてロミオとジュリエットが出来た事ですかね。」

‘キスもしましたしね。’

「そうですね。」

‘夏焼さんカッコいい。’

‘千奈美先輩可愛い。’

「ありがと、熊井ちゃん。」

‘突撃インタビューの模様は学校新聞に載せますので、要チェック。’

こうして文化祭は終了。みんなそれぞれ片付けに入った。月曜日に閉会式がある。その閉会式でどのクラスが一番良かったか
表彰される。どのクラスかなぁ。やっぱり千奈美達かな。千奈美可愛かったし…。雅には妬けちゃうけど。あっ後で千奈美を
消毒しなきゃ。雅とキスしまくりだったから。早く片付け終わらせて千奈美を迎えに行こっと。
501 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/28(土) 18:52
千奈美は体育館の片づけをしていた。

「千奈美お疲れ。」

「あっ舞美ちゃん。」

あたしに気付いた千奈美は体育館の外に出てきた。歩きながら話すことにした。

「ロミジュリ良かったよ。」

「ありがと。」

「よく台詞覚えたね。」

「へへ、頑張ったんだぁ。」

「結局雅とキスしてたけど…。」

「…ごめんね。」

「途中千奈美からするし。」

「だってなんとなくあそこはあたしからした方がいいかなぁって。」

「むぅ。千奈美はあたし以外としちゃダメなのに。」

「舞美ちゃん。」

「雅にされ過ぎだから。」

「ぁ…んんっ。」

近くにあった理科室に千奈美を連れて入った。あたしは千奈美を抱きしめてキスをした。何回も深く浅く
繰り返しキスをする。千奈美はあたしの肩を叩くけど当然あたしはビクともしない。キスの合間に洩れる
千奈美の声がエロい。

「っはぁ…舞美ちゃん。」

「千奈美可愛い。」

「っぁ…ちょっ…やるの?」

「うん。そういう気分になっちゃった。」
502 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/28(土) 18:59
「舞美ちゃ…ちょっ…待って…っ。」

「待たない。」

あたしは千奈美を机に押倒した。千奈美は嫌がってたけどあたしは止めなかった。結局最後までシた。

「もぅ…舞美ちゃんの馬鹿。」

「アハハ、ごめん。」

「絶対誰かに聞かれたぁ。」

「大丈夫だって。みんな片付けやってたし。」

「そういう問題じゃないよ。有原先輩とか嗣さんに聞かれたら絶対突っ込まれるし…。」

「大丈夫。あたしいるもん。」

「舞美ちゃん。」

「そろそろ戻る?」

「ん〜…もうちょっといたいなぁ…。」

「分かった。てかあたしもいたいし。」

「…馬鹿っ。」

「千奈美、可愛い。」

あたしは千奈美を後ろから抱き締めた。千奈美は一瞬照れたけど抵抗しなかった。
503 名前:名無し飼育さん 投稿日:2009/03/28(土) 23:15
やじちな可愛いすぎてヤバいわw
504 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/29(日) 14:55
>503さん

ありがとうございます。
やじちなはこれからもっと甘くなりますよ(笑)
505 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/29(日) 15:00
「そういえばさ…。」

「ん?」

「千奈美のお母さん来てたね。ビデオ撮ってたし。」

「舞美ちゃんと並んで見てたから恥ずかしかった。」

「あたしも変に緊張してた。」

「帰り際にお母さんが『舞美ちゃんが妬いてたわよ。』って言ってた。」

「恥ずかしい。」

「でもあれは演技だからね?」

「分かってるよ。」

それからあたしと千奈美はそれぞれ教室に戻り準備を終わらせ、一緒に帰った。千奈美可愛かったなぁ。栞菜が撮った写真
後でこっそり貰おうっと。
506 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/29(日) 15:08
〜Chinami side〜

今日は文化祭閉会式。軽音楽部のLIVEだったり、ミスコンやったりした。ちなみにミスコングランプリはえりか先輩
で、準ミスが嗣さん。なぜだかあたしが審査員特別賞に選ばれた。多分舞美ちゃんの仕業な気がする。

‘只今より、文化祭閉会式を始めます。まずは実行委員長挨拶。’

「えっと〜、皆さん。文化祭は楽しめましたか〜?」

「「「「イェーイ。」」」」

「皆さんの協力のおかげで良い文化祭になったと思います。どのクラスが一番良かったか発表しますので楽しみに
しててください。文化祭実行委員長、三年有原栞菜。」

―パチパチパチ…。

有原先輩カッコいい。いつもはエロいし、ちょっとおちゃらけた先輩だけどやる時はちゃんとやる先輩だ。

‘クラス出し物順位発表。’

「第三位、3年A組ホラーズハウス。」

‘‘イェーイ。’’
507 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/29(日) 15:13
「第二位、3年D組ホストカフェ。」

‘やったー。’

舞美ちゃん達が二位かぁ。一位どこだろ…。

「第一位、2年B組ロミオとジュリエット。」

‘‘イェーイ。’’

「やったよ、ちぃ。」

「みやっ…。」

あたしのクラスが一位だった。みんな感極まって泣いてる。あたしとみやも涙目だ。頑張って練習した甲斐があった。
恥ずかしかったけど、やりきれて良かった。舞美ちゃんにも見てもらえたし。

「代表者一名ずつ登壇して下さい。」

「ちなでいいじゃん。」

「えっ?あたし?」

「ちぃ行ったら?」

「分かった。」

あたしは意をけして壇上に上がった。壇上は何回上がっても慣れない…。あっ舞美ちゃんが隣だ。
508 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/30(月) 14:03
〜Maimi side〜

一位はやっぱり千奈美のクラスだった。そりゃあんだけ手を込んでたら千奈美達のクラスが一位なのも妥当だと思う。

「誰が出る?」

「それはもちろん…。」

「「「舞美(ちゃん)。」」」

「えぇ〜あたし?」

「そりゃそうでしょ。bPだったんだからさ。」

「栞菜行ってよ〜。」

「行っても良いけど、一位のクラス多分千奈美ちゃんだよ。」

「じゃぁ行く!」

「反応早っ。」

「てか舞美ちゃんってホント単純(笑)。」

「うっさいなぁ。それだけ千奈美を愛してるんです。」
509 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/30(月) 14:08
「「「「(うわっ、キャラ違い過ぎ…。)」」」」

あたしはウキウキで壇上に上がった。隣に千奈美がいる。どうしよ…。押倒したいかも。

「千奈美。」

「あっ舞美ちゃん。」

「良かったね。」

「ありがと。」

あたしと千奈美は校長先生から賞状を受け取って、記念写真を撮ってもらった。

‘これで、文化祭閉会式を終わりにします。’

「ふぁ〜、終わった。」

「じゃぁ後でね。舞美ちゃん。」

「あっうん。終わったら迎えに行く。」

「あっねぇねぇ。舞美ちゃん。」

「何?桃。」

「明日さ、みんなでカラオケ行かない?」

「カラオケ?」
510 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/30(月) 14:18
「打ち上げに行こうよ。たまにはいいでしょ?」

「いいよ。」

「よし、じゃぁ全員参加ね。」

カラオケかぁ。久しぶりだなぁ。千奈美以外と遊ぶのもすごい久しぶり。

〜Chinami side〜

うちのクラスが優秀賞かぁ。頑張った甲斐があった。上手く行かなかったら嫌だったし成功して良かった。

「ちぃ。」

「みや。」

「終わってホッとした?」

「まぁね。みやは?」

「やっと緊張が取れた感じかな。ずっと緊張しっぱなしだったし。」

「あたしも。」

「あっ勢いでキスしちゃってごめん。」

「あぁ、別に気にしないで?あたしからもしたんだし、おあいこでしょ?」

「ちぃ。」

「ちなー、みや。」

「あっ澤ちゃん。どうしたの?」

「明日さ、打ち上げでみんなでカラオケ行こうって思ってるんだけど、行かない?」

「ん〜ちぃどうする?」

「行こうかな…。みやは?」

「ちぃが行くなら行く。」

「じゃぁ行こっか。打ち上げだし。」

「分かった。」

「アンタ達ホントに幼馴染?傍から見たら普通にカップルみたいだよ。」

「そう?」

「普通だよね。」

「それがバカップルみたいなんだって。」

「さぁや。」

「まぁしょうがないよ。徳さん達にはこれが普通なんだから。」

「みなみ。」

みんなでカラオケかぁ。舞美ちゃん以外と遊ぶの久し振りかも。楽しみだなぁ。
511 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/31(火) 13:20
〜Maimi side〜

えりや桃達と文化祭の打ち上げでカラオケに来た。すごく久しぶりだなぁ。

「誰から歌う?」

「はーい。もぉ、歌いたーい。」

「桃から時計回りでいっか。」

「「賛成。」」

「桃、何歌うの?」

「もぉはねー、コレかな。」

桃が入れたのはやっぱり『桃色片思い』。妙に完璧というか似合いすぎて気持ち悪い…。マイク持つ方の手の小指
立ってるし。

「ふぅ、楽しかった。」

「桃、これ得意でしょ。」

「うん。だってもぉにピッタリだもん。」

「「「(確かに他に似合う人居ない。)」」」
512 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/31(火) 13:27
「(桃は桃だよね。2人の時と一緒。)」

「ん?どうかした?」

「別に…。」

「なんでもないよ、桃。」

「そう?」

「なんでもないって。ただ似合ってるなぁって。」

「佐紀ちゃん。」

「次誰だっけ?」

「あたし。」

「かんちゃん、行けー。」

栞菜かぁ。歌うところ見た事ないかも。栞菜が入れたのは『めぐる恋の季節』。栞菜に似合ってる曲だった。

「じゃぁ次えりかちゃん。」

「えりは何となく分かる気がする。」

えりは『渡良瀬橋』を歌う。昔からえりはこれを歌うって決めてる。えりの歌う渡良瀬橋は切ないけど、聞いていて
心地よかった。えりの声は千奈美とはまた違って昔から聞いているとすごく安心できる声だった。

‘夕日が綺麗ーな街〜。’

「えりかちゃん上手。」

「えりかちゃん最高!!」
513 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/31(火) 13:32
「ありがと、みんな。」

「次は舞美。」

「あたしかぁ。何にしようかな。」

久しぶりだからなんか迷うなぁ…。あたしが歌うのは『愛しき人』。あたしがとても大好きな歌。千奈美はあたしの
愛しい人だから。千奈美は今この場に居ないけど千奈美のために歌う。

‘愛しき人よ 側に来て
 言葉など要らないから
 抱きしめてて’

「ふぅ〜。緊張した。」

「舞美ちゃん顔ヤバい。」

「確実にエロ目だった。徳さんいなくて良かった(笑)。」

「いゃ、エロ目なんてしてないから!」

「じゃぁ次、佐紀ちゃん。」

「どうしようかな…。」
514 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/31(火) 13:37
佐紀は『やるきIT`S EASY』。佐紀がこういう系の歌うの珍しいかも。照れてるし…。桃は…なんかエロい目で佐紀を見てる。
これは別な意味でとらえてるな…。

「佐紀ちゃん可愛い。」

「照れまくりじゃん。」

「ちょっ、桃。」

「桃さ、絶対変な事考えてるでしょ。」

「それはどうかなぁ。」

「桃の…馬鹿。」

「佐紀ちゃん可愛いんだもん。」

「桃キモッ。」

「かんちゃん。」

「まぁまぁ揉めないでよ。」

「あたしトイレ行ってくるね。」

「分かった。」

相変わらず桃と栞菜はモメる。その間に挟まれるえりと佐紀は大変だ。あたしは部屋から出てトイレに向かった。

「はぁ…千奈美がいたらなぁ。」
515 名前:もんちっち 投稿日:2009/03/31(火) 13:42
〜Chinami side〜

今日は文化祭の打ち上げでカラオケにきた。このメンバーで来るの珍しいかも。

「誰から歌う?」

「ん〜どうしよっか。」

「じゃぁジャンケンで決めよ。」

「「「「「じゃ〜んけん、ポンッ。」」」」」

「あっ…。」

「みや強いね。」

「じゃぁみやからね。」

「うち、何歌おうかな…。」

みやが歌うのは『ずっと好きでいいですか?』。みやの真剣な目があたしを見ていた。みや…。一瞬せつない表情を
した気がする。ごめんね。あたしが舞美ちゃんと付き合ってるからみやと付き合えなくて…。

「永遠の片思い あなたの事が好きです…」

「みや上手いね。」

「えっ、そう?」

「うん。なんかカッコ良かった。」
516 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/06(月) 18:14
「じゃぁ次はさぁや。」

「おっ、うちかぁ。」

沙弥香が歌ったのは『ここにいるぜぇ!』。沙弥香は男っぽいから歌い方もカッコいい。

「じゃぁ次はうちら歌おっか。」

「了解。」

「うちら?」

「あぁ、あたしとみーこ一緒に歌う。」

「そっか。」

澤ちゃんとみなみが歌うのは『やったろうぜ!』。なんとなく2人に似合ってる曲だった。

「楽しかったね。」

「そうだね。」

「次ちなだよ。」

「どうしよっかな…。」

「ちぃ。」

「よし、決めた。」

あたしが歌うのは『あいたいけど…』

‘今日も明日も 好きでいます
 青春 青春を無駄にせずに

 夜も朝も 曇りの日も
 味方でいると 掲げたい

 あいたいけれど 我慢だね’
517 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/06(月) 18:22
歌ってたら舞美ちゃんに会いたくなっちゃった。この曲はあたしと舞美ちゃんみたい。舞美ちゃんは実際にものすごく人気で
学園のアイドル。凡人のあたしが付き合えているが不思議な位。

「ちな可愛いじゃん。」

「徳さん絶対、矢島先輩の事考えてただろ〜?」

「なっ…違うって。」

「焦るとますます怪しい…。」

「みなみまで。」

「まぁまぁみんな。あんまちぃを虐めないでよ。」

「みや。」

「出た。バカップルならぬバカ幼馴染。」

「ホント仲良いよね。」

「まぁね。」

「じゃあさ、次これやろ。」

「いいねー。」
518 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/06(月) 18:26
「徳さんは見てて。」

「分かった。」

沙弥香、澤ちゃん、みなみでミスムンやり始めた。一番ノリノリなのは澤ちゃん、その次が沙弥香。みなみは顔真っ赤になってる。

(ちぃ。)

(みや。)

(さっき、一瞬暗くなったっしょ?)

(えっ…。)

(ま〜た、ちぃと先輩は釣り合わないって考えてた。)

(なんで…知っ。)

(ちぃの事は大体分かるって。幼馴染なんだから。)

(みや。)
519 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/06(月) 18:34
(ちぃと先輩は全然大丈夫。釣り合わない訳ないから。ちぃだって学園のアイドルじゃん。だからちぃは気にしなくていいんだよ。)

(…ありがと。)

みやはあたしが何を考えてるのかを分かっていた。ごめんね、みや。また迷惑かけて…。

「ちな、誰が一番かっこよかった?」

「ん〜沙弥香かな。」

「マジ?よっしゃー。」

「え〜、あたし頑張ったのに。」

「まぁまぁ澤ちゃん。」

「みーこ。」

「あたしちょっとトイレに行ってくるね。」

「分かった。」

あたしは部屋を抜けてトイレに向かった。久しぶりにみんなと遊ぶのは楽しいなぁ。舞美ちゃん今何してるのかなぁ。

「舞美ちゃんに会いたいなぁ…。」

「あたしも。って、千奈美!?」

「舞美ちゃん?」
520 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/06(月) 18:53
「なんでここにいるの?」

「文化祭の打ち上げでみや達と来た。舞美ちゃんは?」

「あたしも桃達と打ち上げで来てるよ。」

「そうなんだぁ。びっくりした。」

「でも偶然同じ場所だなんてすごいね。」

「そうだね。」

「でもちょうど、千奈美に会いたいって考えてた。」

「…あたしも。」

「千奈美。」

「歌ってたら舞美ちゃんに会いたくなっちゃったの。」

「千奈美可愛い。」

「ちょっ、舞美ちゃん。」

「ごめん千奈美。あたし今キスしたい。」

「まっ…んっ…。」

舞美ちゃんはあたしにキスをした。舞美ちゃんの舌があたしの中で暴れる。息するのもやっとな位。

「っはぁ…舞美ちゃん。」

「あははっ。」

「もぅ、部屋戻るね。」

「千奈美。」

「ん?」

「後どれくらいで終わる?」

「一時間くらいかな。」

「じゃぁ一緒に帰ろっ。」

「分かった。」

まさかトイレに舞美ちゃんがいるなんて思わなかった。舞美ちゃんもキャプテンや嗣さんと来てるんだ。あっちもすごそうだなぁ。
特に嗣さんがはちゃめちゃしそう(笑)。

「やっとちぃ戻ってきた。」

「ちな遅い。」

「ごめん、ごめん。」

「時間ないし、みんなで歌お?」

残り時間をみんなでめいいっぱいはしゃいでた。帰りは舞美ちゃん達と合流して、みんなで帰った。たまにみんなとカラオケ
するの楽しいなぁ。また行こうね。
521 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/08(水) 10:34
季節は変わって12月になった。12月はクリスマスがある。もう今年もあとちょっとかぁ。なんか淋しいなぁ。

「うぅ、寒い。」

「そだね。もう12月だからね。」

「ちぃ、温めて。」

「ちょっ、みや。」

みやがあたしに後ろから抱き付いた。教室の中だからかなりみんなに見られた。だけど見慣れてる子達は「またやってる
よ〜。」と呆れてる。

「いいじゃん、ちょっとぐらい。」

「みやの甘えん坊。」

「たまにはいいでしょ?」

「まぁいいけどさ。」

「やったー、ちぃ大好き。」

「へへ、あたしも。」
522 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/08(水) 10:38
「両想いじゃん。」

「だね〜。」

「こらー、み〜や〜び〜。(怒)」

「あっ舞美ちゃん。」

「げっ、舞美先輩。」

舞美ちゃんが物凄い勢いで教室に入ってきた。今まであたしとみやを見ていた視線が一気に舞美ちゃんに集まってる。
人気者だし、そりゃ2年生の教室に先輩が来る自体がすごいらしい。これも日常茶飯事の事だけど。

「いつまで抱き付いてんだよ。」

「いいじゃないですか。たまには。」

「ダメ。しかもなんかいい雰囲気になってるし。」

「まぁまぁ舞美ちゃん。落ち着いて。」

「むぅ、千奈美も拒否ってよ。」

「だってみやだよ?」

「雅だから危ないの!」

「舞美ちゃん。」
523 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/08(水) 10:41
「うちは邪魔みたいだから行くね。ちぃ終わったら言って?」

「ごめんね、みや。」

「別にいいよ。」

「千奈美。」

「もぅ、そんなに妬かないの。」

「だって…。」

「みやだから大丈夫だよ。あたしの幼馴染だもん。」

「それにしてもイチャイチャし過ぎだよ。最近、雅と千奈美付き合ってるんじゃないかっていう噂あるんだから。」

「そうなの?聞いた事ないよ?」

「あたしも桃に言われてびっくりした。」

「あたしは舞美ちゃんが好きだから。」

「千奈美。」

「ちょっ、みんな…いる。」

「あははっ、ごめん。」

「もぅ。」
524 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/12(日) 18:57
「ねぇ、千奈美。」

「なに?舞美ちゃん。」

「クリスマスどこに行く?」

「どうしよっか〜。」

「千奈美はどこに行きたい?」

「あたしは水族館とか行きたいなぁ。」

「水族館かぁ。いいね。」

「まだ2人で言ってないから行きたいなぁって。」

「よしっ。じゃぁクリスマスは水族館行こっか。」

「いいの?」

「いいよ。あたしも久しぶりに行きたいし。」

「やったぁ。」

「千奈美、可愛い。」

「だって嬉しいんだもん。」

クリスマスは水族館デートかぁ。すごい楽しみ。
525 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/12(日) 19:01
「じゃぁそれまでにプレゼントを用意しよ。あんまり高すぎないやつね。」

「分かった。」

「授業始まっちゃうから、あたし行くね。」

「あっうん。」

―チュッ。

「まっ舞美ちゃん?」

「千奈美が可愛いからつい。」

「馬鹿っ。」

「じゃぁ後でね。」

そう言って舞美ちゃんは去った。全く舞美ちゃんったらみんながいるのに教室でキスするなんて…。すごい恥ずかしかった。

「みやぁ。」

「終わった?」

「うん。」

「一瞬騒がしくなったけど何かあった?」

「キス、された…。」

「舞美先輩らしいね。」

「恥ずかしかったし。」

「まぁしょうがないよ。」

「うん…。」
526 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/13(月) 16:27
みやはあたしの頭を撫でた。みやに頭撫でられるの好き。なんか安心するし。

「大丈夫?」

「うん。」

「元気出して。キスされて別に嫌ではないんでしょ?」

「うん。ただ恥ずかしかっただけ。」

「なら笑ってなきゃ。」

「みや。」

「うん。」

「そこのバカ幼馴染。」

「「何?」」

「ちょっとお菓子あげるから来て。」

「「はーい。」」

クリスマスプレゼント何にしよう…。手編みマフラーにしようかなぁ。でも作り方分からないから
お姉ちゃんに教えてもらおうっと。
527 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/13(月) 16:32
〜Maimi side〜

さっきの千奈美可愛かったなぁ。顔真っ赤になってたし。それにしても雅は千奈美とイチャつきすぎ。千奈美は無意識
だからそうは思っていないだろうけど。雅の奴、絶対分かっててやってるから厄介なんだよね。クリスマスプレゼント
どうしよっかなぁ。

「あっ舞美ちゃん。おかえり。」

「桃。」

「どうしたの?そんな暗い顔して。」

「別に。千奈美にあげるクリスマスプレゼント何にしようか悩んでただけ。」

「徳さんかぁ。ネックレスとか指輪とかがいいんじゃない?徳さん一個もしてないじゃん。舞美ちゃんもだけど。」

「指輪かぁ。いいかも。」

「どこに行くとか決めたの?」

「あぁ、水族館行ってくる。」

「いいなぁ。お土産買ってきてね。」

「わかってるよ。」

指輪どんなのにしようかな…。千奈美はあんまり派手なの好きじゃないから、シンプルなやつでお互いのイニシャルが
入れられるのにしよう。千奈美喜んでくれるといいなぁ。
528 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/18(土) 14:58
〜Chinami side〜

放課後になり、部活をやってから急いで家に帰った。

「ただいまー。」

「おかえり、千奈美。」

「お姉ちゃんいる?」

「なつみならなつみの部屋にいるわよ。」

「分かった。」

「こら、ちゃんと手洗いうがいしなさーい。」

「後で〜。」

「全く千奈美は。」

あたしは家に着くとお母さんの長くなる説教を抜けて、2階に走った。早くお姉ちゃんに作り方を聞かなくちゃ。
529 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/18(土) 15:04
―コンコンッ。

「は〜い。」

「千奈美なんだけど…。」

「中入って来て?」

お姉ちゃんの部屋入るの久し振りかも。お姉ちゃんはあたしの部屋と違ってシックな色で統一されていて、綺麗に整理整頓
されていた。いかにも女の子の部屋って感じ。

「おかえり。」

「ただいま。」

「どうした?」

「あのさ、マフラーの編み方教えて欲しいんだけど…。」

「いいよ。なっちもちょうど真希に作ってたから。」

「うわぁ、すごい。」

「そう?」

「すごい上手。」

「えへ、ありがと。」

「あたしも作れるかなぁ。」

「出来るよ。舞美ちゃんにあげるんでしょ?」

「うん。」

「教えるから頑張ろ。」

それからデート当日まで学校から帰って来てすぐにマフラーを編んだ。舞美ちゃんには何回か聞かれそうになった。
でも言わないように必死に耐えた。舞美ちゃんはちょっと拗ねてたけど、言ったら意味なくなっちゃうから…。
530 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/18(土) 15:12
「よし、出来た。」

「良く頑張ったね。千奈美、形も良いし、良く出来てる。」

「これもお姉ちゃんのおかげだよ。ありがとうお姉ちゃん。」

「どういたしましてだべ。」

「舞美ちゃん喜んでくれるかなぁ。」

「きっと大丈夫。喜んでくれるよ。」

せっかく編んだもん。喜んでくれるといいなぁ。

〜Maimi side〜

「真希姉。」

「何?舞美。」

「なんか良いアクセサリーショップない?」

「なんで?」

「いゃさ、千奈美にクリスマスプレゼントで指輪あげようと思って。」

「ん〜そうだなぁ。ちょうど明日行こうと思ってたから舞美も来る?」

「良いの?」

「あたしが言うより舞美が直接見た方が千奈美ちゃんに似合うの探せるじゃん。あたしもなっちにあげるの探すし。」

「真希姉。」

次の日、あたしは真希姉と一緒にアクセサリーショップに行った。そのお店は可愛いものがいっぱいあった。どれにしよう。
いっぱいありすぎて迷うなぁ。あっこれいいかも。千奈美に合う気がする。

「舞美、決めた?」

「一応これにしようかな。」

「んぁ、いいじゃん。あたしも決めたから一緒に買ってあげるよ。」

「えっ、悪いよ。」

「いいって。出世払いで返してもらうから。それにペアで買えるお金持ってないでしょ?」

「そういえば…。」
531 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/18(土) 15:22
「ここはあたしが出してあげる。」

「ありがと、真希姉。」

真希姉は昔から優しかった。ずっとなつみさんの話しかしてないけど案外いいお姉ちゃん。千奈美、喜んでくれるといいなぁ。

〜Chinami side〜

今日はクリスマス・イウ゛。舞美ちゃんとデートする日。町中もみんなカップルで溢れてる。イルミネーションも
綺麗だし、クリスマスモードで店内も可愛い。

「千奈美〜。」

「あっ舞美ちゃん。」

「待った?」

「ううん、待ってないよ。」

「じゃぁ、いこっか。」

「うん。」

舞美ちゃんはあたしの手を握り歩き出した。ちょっとドキッとした。舞美ちゃんの服装もちょっと男の子っぽくてカッコいい。

「寒いね。」

「そうだね。」

水族館に到着。まだ開園前だからたくさんの人が並んでる。友達、カップル、親子で来てる方でいっぱい。あたしと
舞美ちゃんは他から見たら友達同士に見えるのかな…。

「千奈美?」

「ううん、なんでもない。」

「もし誤解されてもあたし達が分かってればいいんだよ。」

「舞美ちゃん。」
532 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/29(水) 14:50
「気にしてたんでしょ?」

「うん…。」

「気にしないでさ、楽しもうよ。せっかくのデートなんだから。」

「そうだね!」

‘あと3分で開園時間になります。列を崩さず一列にしっかりとお並びください。’

〜Maimi side〜

「なんか緊張する。」

「だね。」

列が徐々に動き出した。

―カランカランッ。

‘おめでとうございます。’

「へっ?何?」

「分からない。」

‘お客様で当園は来場10万人達成いたしました。’
533 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/29(水) 14:56
「すごいね。」

「うん。」

‘こちら記念品です。’

「わぁ、ぬいぐるみだ。」

「良かったね。」

「うん。」

イルカのぬいぐるみを貰ってはしゃいでる千奈美はすごく可愛かった。

『あの、矢島さんと徳永さんですよね?』

「はっはい。」

「そうだけど…誰?」

『あたし3年A組の能登有沙って言います。』

「能登先輩?」

「どっかで聞いた事あるような…。あぁー!思い出した。マン研の部長だ。」

「舞美ちゃん。知ってるんだ?」

「桃から聞いたことあったから。」

『知っててくれたんですか?矢島さん達に知ってて貰えるなんてアリは光栄です。(同人誌のネタになるカップルだし…。)
桃ちゃんとは友達です。』

「あの、どうして能登先輩がここに?」
534 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/30(木) 15:02
『ここ、アリのお父さんが経営してるんです。だからお手伝いしてるんですよ。』

「そうなんですかぁ。」

「能登さんさ、敬語じゃなくていいよ。同い年なんだからさ。」

『いゃ、とんでもないです。フットサル部のエースの矢島さんとバドミントン部のエースの徳永さんにタメ語は
出来ません。(2人とも生で見ると可愛い。あぁ、ヨダレが…。)』

「先輩。」

「まぁいいけどさ。」

『午後6時にイルカプールに来て下さい。矢島さん達、2人のために特別にショーしてあげます。』

「能登さん。」

「いいんですか?」

『はい、せっかく10万人目なんですから、それくらいしないとあたしの気がすみません。』

「ありがと、能登さん。」
535 名前:もんちっち 投稿日:2009/04/30(木) 15:07
『はい。(鼻血出そう…。)』

偶然同じ学校の能登さんに会ってイルカショーをあたし達のために特別にしてもらえることになった。能登さんいい人だなぁ。
ちょっと変わってる人だったけど。キラキラした目であたしと千奈美を見ていたからちょっと照れた。

「舞美ちゃん回ろっ。」

「そうだね。」

それから2人で水族館の中をいろいろ見て回った。

「舞美ちゃんアレ見て。」

「どれ〜?」

「アレ。舞美ちゃんっぽくない?」

「え〜、アザラシに似てるの?」

「うん。(笑)」

「じゃぁ千奈美は…アレ。」

「ペンギン?」

「1番細いペンギン。」

「ペンギン可愛いじゃん。」
536 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/01(金) 19:09
それから大きな水槽の前に来た。さすがに一番目立つ所だし、人がたくさんいた。カップル多いなぁ。

「人多いね。」

「はぐれないようにしないとね。」

「だね。」

「きゃっ。」

「おっと、大丈夫?」

「大丈夫。」

「千奈美。」

「んっ。」

あたしと千奈美にキスをした。人がたくさんいたけどそんなのは関係なかった。

「っはぁ…舞美ちゃんの馬鹿。バレたらどうするの?」

「大丈夫だって。みんな見てないよ。」

「むぅ。」

あぁあ、千奈美拗ねちゃった。

「千奈美、お腹空かない?」

「空いたー。」

「じゃあなんか食べよっか。」

「うん。」

「あたし適当に買ってくるから千奈美ここに座ってて。」

「分かった。」
537 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/01(金) 19:13
あたしは小走りで食べ物を買いに行った。寒いし、千奈美をあまり待たせたくなかったから出来るだけ早く買いたかった。

「おまたせ〜。」

「美味しそう。ありがと、舞美ちゃん。」

「どういたしまして。」

「いただきまーす。」

「どう?」

「おいしい。」

「良かった。」

「舞美ちゃんも食べて。」

「うん。」

「ねぇ、この後どうする?」

「ん〜時間あるし、お土産先に買っちゃう?」

「そうだね。みんなに買わなきゃいけないし。」

「みんなって?」

「みや用とクラスのみんなにお菓子。」

「雅だけ特別なんだ?」

「うん。いつも迷惑かけてるし。」

「まぁそうだね。」

「舞美ちゃんは?」
538 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/01(金) 19:17
「えりと佐紀、桃、栞菜にかなぁ。」

「嗣さんに頼まれたの?」

「なんで分かったの?」

「何となく。頼みそうなの嗣さんくらいかなって。」

「そっか。」

「早く食べて探そ?」

「そうだね。」

あたしと千奈美はとりあえず急いで食べ物を食べた。それからお土産屋さんに行った。中はお昼時だったからまわりやすかった。

「お土産どうしようかなぁ。」

「ん〜みんなにあげるのはさ、クッキーでいいんじゃない?」

「そうだね。これ可愛いし、これにしよっかな。」

「桃にさ、これでいいかなぁ。タコのぬいぐるみ。」

「可愛い〜。」
539 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/03(日) 13:50
「じゃぁこれに決定。佐紀はイカで、栞菜はタツノオトシゴ。」

「良いね。」

「雅のどうする?」

「みやはイルカはのぬいるぐみにする。みやイルカ好きだから。」

「そっか。」

むぅ、幼馴染ってちょっと羨ましいなぁ。

「えりか先輩は?」

「えりはゴマフアザラシかなぁ。」

「可愛いじゃん。」

「じゃぁ買っちゃおっか。まとめて買う?」

「うん。あっ待って。舞美ちゃん。」

「ん?どうかした?」
540 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/03(日) 13:58
「これ買おう?」

「なんで?」

「青い方を舞美ちゃんの携帯に付けて、ピンクをあたしの携帯に付けるの。」

「そういうことかぁ。」

「なんで笑ってんの?」

「いゃ、可愛いなぁって思ってさ。」

「嫌ならいい…。」

「付けようよ。」

「舞美ちゃん。」

あまりにも千奈美が無邪気だったからちょっとからかっただけ。そのせいか千奈美の顔は真っ赤だけど。(笑)青とピンク
のペアのストラップは確かに可愛かった。まさか千奈美から言うなんて予想外だった。

「いっぱい買ったね。」

「だね。」

「ぬいぐるみって意外とかさばるんだね。(笑)」

「うん。」
541 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/03(日) 14:08
「千奈美。」

「ん?」

「ショー見る前にさ、ちょっと渡したい物があるんだけど、いい?」

「あたしも。」

「じゃぁどっか座ろっか。」

「うん。」

真希姉と一緒に選んだ指輪を渡す時が来た。ちょっと緊張する…。千奈美喜ぶかな。

「渡したい物って?」

「千奈美、右手出して。」

「へっ?」

「いいから、出して?」

「うん。」

あたしは箱から指輪を取り出して、千奈美の右手の薬指にはめる。

「はい。クリスマスプレゼント。」

「嘘…。」

「嘘じゃないよ。ちゃんと選んだから。」

「舞美ちゃん。」

「受け取ってくれる?」

「…はいっ。」
542 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/03(日) 14:15
「あのさ、実はあたしのもあるんだけどさはめてもらってい?」

「いいよ。」

「ありがと。」

指輪には、実は、『M&C Love Forever』って彫ってあるんだ。多分気付いてないだろうけど。あたしと千奈美が
永久にいられるように…。

〜Chinami side〜

「あたしもね舞美ちゃんに渡すものがあるんだ。」

「なに〜?」

「はい。」

あたしは舞美ちゃんに可愛い紙袋を渡した。中には一生懸命作ったマフラーが入ってる。

「わぁ、マフラーだ。」

「クリスマスプレゼント。」

「これ、千奈美が作ったの?」

「一応ね。上手く出来なくてごめん。」

「ううん、上手だよ。綺麗に出来てる。」

「良かった。」

「だから放課後帰るの早かったんだ?」

「うん。お姉ちゃんに教わってたから。」

「そっか。納得した。」

「ごめんね?」

「いいよ。あたしのためだって分かったしね。」

「舞美ちゃん。」
543 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/03(日) 14:37
「早速使わせてもらうね。」

「うん。」

「じゃぁそろそろ行こ。能登さん用意してくれてるみたいだから。」

「うん。」

舞美ちゃんは今までしていたマフラーを紙袋にしまい、あたしの作ったマフラーを巻いてくれた。すごく嬉しい。
指輪をもらった時もすごい嬉しかった。ちゃんとね、彫ってある字も気付いたんだよ?舞美ちゃんらしいよね。
あたしと舞美ちゃんはしっかり手を繋ぎイルカプールまで行った。

『あっ矢島さんと徳永さん。真ん中辺りに座ってください。』

「うん。」

「あの、能登先輩ありがとうございます。」

『いぇ、あたしからのクリスマスプレゼントです。』

能登先輩は軽やかにイルカを誘導。あたしの目は感動と好奇心で目がキラキラしていた。舞美ちゃんもイルカのジャンプを
見て興奮していた。クリスマスにこんな素敵なデート出来るなんて夢にも思わなかった。やっぱり水族館にして良かった。

『どうでしたか?』

「すごかった。」

「感動しました。」

『喜んでいただけて良かったです。』

「能登さん。」

『あの、矢島さん、徳永さん。』

「はい。」

「何?」

『学校で見かけたら声掛けてもいいですか?』

「全然良いよ。普通に来てよ。敬語なしね。」

『矢島さん。』

「気軽に名前で呼んでください。あたし、もっと能登先輩と話してみたいです。」

「あたしも。」

『徳永さん。』

「同じ学校なんだから当然だよ。」

『ありがとう。』
544 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/03(日) 14:46
あたしと舞美ちゃんは能登先輩と別れ、水族館を出た。能登先輩っていい人だなぁ。なんか舞美ちゃんとはまた違う
タイプかも。

「楽しかったね。」

「うん。」

「また来ようね。2人でさ。」

「うん、絶対来よ。」

デート本当に楽しかった。また舞美ちゃんと来たいなぁ。それと能登先輩ともっと話したいな。面白い先輩みたいだし。
楽しいクリスマスだった。みんなも楽しいクリスマスを過ごしてると良いなぁ。

次の日、あたしはお土産を渡すためにみんなと遊ぶことになった。みやと行く約束したから先にみやにお土産を渡す。
あたしが記念に貰ったぬいぐるみと色違いのイルカのぬいぐるみ。

―ピンポーン。

「はーい。」

「コンニチハ。」

「ちぃ。何やってんの?(笑)」

「やっほー、みや。これお土産。」

「わぁ、ありがと。ちぃ。」
545 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/06(水) 15:18
「あたしと色違いなんだぁ。あたしがピンクで、みやが白。みやイルカ好きでしょ?」

「うん。」

「良かった。みや準備出来た?」

「ちょっと待ってて。イルカ置いてくる。」

「分かった。」

みやは足早に2階に上がった。みや嬉しそうだなぁ。

〜Miyabi side〜

ちぃが舞美先輩と水族館デートに行った時にお土産を買ってきてくれた。ちぃらしくイルカのぬいぐるみだった。ちぃも
色違い持ってるみたい。今度見せてもらおうかな…。ちぃに貰ったこのイルカ、絶対大切にしよっと。

「よし、ちぃ。行こ。」

「うん。」

「ちぃ乗って。」

「了解。」

うちはちぃを後ろに乗せ、自転車を漕ぐ。2人乗りするのデートした時以来だね。もう緊張はなかった。みんなと
待ち合わせしているファミレスに到着。
546 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/06(水) 15:22
「もう、みやとちな遅い。」

「ごめんね。」

「喋ってたらつい。」

「バカ幼馴染ったら。」

「まぁとりあえず座れよ。」

「さぁや。」

「はい。これお土産。」

「わーい。」

「何〜?」

「開けていいか?」

「良いよ。」

「わぁ、可愛い。」

「クッキーだよ。みんなで仲良く食べて?みやも食べていいよ。」

「いいの?」

「うん。」

みんなと一緒にちぃから貰ったクッキーを食べる。動物の形のクッキーで可愛かったし、美味しかった。ちぃもみんなに
喜んでもらって嬉しそうだ。
547 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/06(水) 15:28
「ちな、そういえばそれ、どうしたの?」

「これは舞美ちゃんにクリスマスプレゼントに貰ったんだぁ。」

「シンプルで可愛いね。」

「でも高そうだな。」

「ペアだったから多分高いと思う。」

「矢島先輩ってすげぇんだな。」

「まぁ先輩らしっちゃらしいよね。」

「舞美先輩は徳さんLoveだからね。」

ちぃの右手の薬指に指輪がはまっていた。さっきは全然気付かなかった。ちぃ照れてるけど嬉しそうだなぁ。ちょっと悔しい。
こんなに可愛いちぃは舞美先輩のものっていうのがやっぱり悔しかった。

「そういう沙弥香だってネックレスつけてるじゃん。いつもしないのに。」

「ホントだ。」

「さぁや、それどうしたの?」

「あぁ、友とお揃いで買った。」

「結構さぁや達もラブラブなんだ?」

「吉川先輩大人しいそうなのに。」

「あぁ、案外そうでもないよ。」

「そうなんだ。」

「澤ちゃんとみなみはさ、クリスマス何したの?」

「うちらはクリスマスパーティーしたんだよ」

「「ねー。」」

「そうなんだ。」

「楽しそうじゃん。」
548 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/06(水) 15:51
今日の更新はここまで。
549 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/08(金) 21:37
「みやは?」

「うちは家族とクリスマスパーティーしたよ。」

「おばさん休み取れたんだ?」

「今年は取れたみたい。」

「そうなんだ。」

「みんなそれぞれ楽しめたいから良かったね。」

「だね。」

さぁやは吉川先輩と、ちぃは舞美先輩と、澤ちゃんと仙石ちゃん、みんなそれぞれクリスマスを有意義に過ごしたみたい。
うちも今年は家族みんなが珍しく揃ってパーティーをして楽しんだ。ちぃが舞美先輩と付き合う前はちぃん家と一緒に
やってたなぁ。あの頃が懐かしい。

「みや。帰るよー。」

「わぁ、ちょっと待ってよー。」
550 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/08(金) 21:41
〜Maimi side〜

水族館楽しかったなぁ。千奈美可愛かったし…。マフラーも手作りの貰った。すごい嬉しい。あたしは今日はみんなに
水族館のお土産を渡すためにフットサル場にみんなを集めた。

「舞美。」

「もぅ、急にどうした訳?」

「みんなにお土産買って来たから渡そうと思って。」

「わーぃ、舞美ちゃん忘れなかったんだ?」

「まぁね。」

「何、桃が言ったの?」

「うん。」

「ごめんね、舞美。」

「ううん、大丈夫だよ。佐紀。言われなくても買ってこようって思ってたし。」

「舞美。」
551 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/09(土) 13:34
「じゃぁまず栞菜から。」

「何なに〜?」

「ジャーン!タツノオトシゴー。」

「わぁー、ありがと。」

「桃はタコで、佐紀はイカ。」

「え〜タコ?」

「いいじゃん。ちょっと似てるし。」

「似てないよ〜。」

「で、えりはゴマフアザラシ。」

「えりかちゃんいいなぁ。可愛くて。」

「ありがと、舞美。」

「へへ、どういたしまして。」
552 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/09(土) 13:38
「舞美ちゃん。結局徳さんに指輪あげたの?」

「うん。ペアで付けてるよ。」

「いいなぁ。」

「舞美、そのマフラー千奈美ちゃんに貰ったでしょ。」

「うん。」

「へぇ、千奈美ちゃん上手い。」

「徳さん可愛いところあるじゃん。」

「千奈美は何だって可愛いんです〜。」

「出た。またノロケが。」

「そっちが言わせたんじゃん。」

「まぁそうだけどね。」

「栞菜〜。」

「わぁ、舞美ちゃんが怒った〜。」

とりあえずみんなにお土産を渡せた。喜んでもらえて良かった。千奈美のマフラーも評判良いみたいだった。
553 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/10(日) 20:16
〜Chinami side〜

時は過ぎて、今日はもう大晦日。家族と久しぶりに過ごす日。ご飯も豪華だし、服も綺麗目な服を着た。
髪型はお姉ちゃんがやってくれた。

「千奈美。」

「あっお姉ちゃん。」

「今日いいの?舞美ちゃんに会わなくて。」

「明日会うから良いの。それに舞美ちゃんも家族で集まるみたいだから。美貴さんも帰ってくるみたいだし。」

「美貴帰ってくるんだぁ。」

「お姉ちゃん知ってるの?」

「高校一緒だったし、同い年だからね。なっちね、一応生徒会長やっててよく美貴を注意してたから。」

「お姉ちゃんが生徒会長!?」

「そんなに驚かなくたっていいべ。ちなみに副会長が真希だった。」

「だって〜。それに美貴さんと話せたの?」

「うん。別に普通だよ?美貴何気になっちには優しかったし。」

「そうなんだ。」

「懐かしいなぁ。」
554 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/10(日) 20:28
お姉ちゃんと美貴さんかぁ。すごく正反対な感じがするなぁ。それにお姉ちゃんが生徒会長だったのもびっくり。頭良いからだ
と思うけど。お姉ちゃんはあたしにとって憧れだし自慢のお姉ちゃんだから。

「そろそろ時間だね。」

「緊張する…。」

「カウントダウンするべ。」

「うん。」

ちょうどかけていた音楽番組がカウントダウンを始めた。それに合わせてお姉ちゃんとあたしでカウントダウンをする。

‘10、9、8、7、6、5、4、3…1…。’

新年を迎えた。

「「あけましておめでとうございます。」」

「はい、千奈美お年玉。」

「ありがとう、お母さん。」

「それで舞美ちゃんと遊んだりすれば?」

「お父さん。」

―〜♪。

「誰?」

「あっあたしだ。」

「舞美ちゃんかな?」

「多分。」

新年初めての電話がやっぱり舞美ちゃんだ。お祝いメールもいっぱい入ったけど、まだ見ないとく。
555 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/10(日) 20:33
「もしもし。」

「もしもし、千奈美?あけましておめでとう。」

「あけましておめでとう。」

「へへ、新年一回目の電話だね。」

「そうだね。」

「明日というか、今日だけど初詣行ける?」

「行けるよ。あのさ、みやもいい?」

「雅?」

「いつも一緒にいってるからさ。」

「ホントは2人がいいけど、いいよ。」

「ありがと、舞美ちゃん。」

「着物で行く?」

「うん。」

「わかった。あたしもそうする。」

今日のお昼頃、舞美ちゃんとみやと初詣に行く事になった。着物かぁ。こんな時位しか着れないもんね。舞美ちゃん
どんなの着るんだろ。去年はすごい可愛かったんだよね。みやも着物すごい似合うし。
556 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/11(月) 21:08
〜Maimi side〜

今日は元旦。千奈美と雅と初詣に行く。2人とも着物で来るみたいだったからあたしも着物にした。今年は赤の着物。

「あっ舞美ちゃん。」
「先輩。」

「おぉ、千奈美と雅。」

「舞美ちゃんも着物だね。」

「千奈美もじゃん。雅も。」

「先輩、うちも一緒で良かったんですか?」

「千奈美が雅と行きたがってたし、良いよ。お正月なんだから気にするな。」

「先輩。」

「ねぇ、舞美ちゃん。」

「ん?」

「初めて紫着たんだけどどうかなぁ?」

「可愛いよ。」

「良かった。」
557 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/11(月) 21:12
「雅も似合うじゃん。」

「ありがとうございます。」

「みやのお母さんは日本舞踊の先生だもんね。」

「マジ!?」

「はい、だからほとんど家にいないんです。」

「そうなんだ。」

体育祭とかで親が来てなかったのは忙しいからか。雅に悪いことしたな…。だからか、妙に雅が着物似合う訳は。
名前のせいもあるかもしれないけど、雅は顔が大人びてるから着物がしっくりくる。千奈美は…なんかエロいし。
紫着て来るところとかあたしを誘ってるの?て言う位。

「舞美ちゃん?」

「ふぇっ?」

「もぅ、大丈夫?」

「ぁ、ごめん。」

「行くよ?」

「うん。」

「先輩。ボーッとしていると置いてきますよ。」

「ちょっと、みや。危ないって。」

「こらーっ、雅〜。」
558 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/12(火) 19:27
「あははっ、先輩。ウケる。」

ったく、雅のやつ…。まぁ今日ぐらい許してやるか。

「舞美ちゃん、みや。おみくじやろ〜。」

「「うん。」」

あたし達はこの神社で定番のおみくじを引いた。

「せーので開けよ。」

「…うん。」

「「「せーの。」」」

パラッ。

あたしは…吉。まぁまぁかな。雅は…中吉。あたしより良いし…。千奈美は…。

「ちぃすごいじゃん。」

「やったぁ、大吉だ。」

「千奈美良かったね。」

「うちは普通かな。」

「あたしも。」

「でも凶にならなかっただけいいよ。」

「まぁね。」
559 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/12(火) 19:33
「じゃぁ最後にお願い事して帰る?」

「だね。」

あたし達はおみくじをし終わった後、神社の本堂に行った。

―カランカランッ。

「(今年も千奈美と一緒にいられますように。)」

「(今年も舞美ちゃんやみやと楽しく過ごせますように。)」

「(今年もちぃの側にいられますように…。)」

「よし、帰ろっか。」

「じゃぁうち寄る所あるんで、ここで。」

「みや。」

「じゃぁね。」

雅は行く所があるって言って途中で分かれた。多分気を遣ったんだと思う。アイツ…。ホント良い後輩だよ。
一番厄介だけど。あたしと千奈美は手を繋ぎながらゆっくり歩く。

「千奈美。」

「ん〜?」
560 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/14(木) 21:28
「家来る?」

「良いの?忙しいんじゃ…。」

「みんないないんだよね。だからどうかなぁって。」

「じゃぁ…行こうかな。」

「ご飯さ、あるもので良い?」

「なんでも良いよ。」

あたしと千奈美はあたしの家に行った。千奈美をソファーに座らせた後、あたしは着物を脱いで
素早くスウェットに着替えた。それでお母さんが作ったお節料理を出した。

「舞美ちゃん着替えちゃったんだ?」

「だって動きにくいし、あたしはやっぱりこっちの方がいい。」

「まぁそうだね。」

「お節料理しかなかったんだけど良い?」

「いいよ。」

「じゃぁ食べよっか。」

「うん。」
561 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/14(木) 21:48
「「いっただきまーす!」」

「どう?」

「ん〜美味しい。手作り?」

「お母さんのね。」

「上手だね。」

「ありがと。」

あたしと千奈美はいろいろ喋りながらお節料理を食べた。

「ふぅ、お腹いっぱい。」

「食べたね。」

「着物って動けないね。」

「脱ぐ?」

「へっ?」

「脱がせてあげるよ。動いたら楽になるし。」

「ちょっ…んっ。」

「新年初だよ。」

あたしは千奈美にキスをして着物を脱がし…シた。千奈美可愛かったなぁ。

「っはぁ…舞美ちゃんの馬鹿。1日から疲れたぁ。」

「あははっ、まぁいいじゃん。」

「むぅ。着物どうすんのさ。」

「あたしのスウェット貸すから。」

「舞美ちゃん。」

「もうちょっとのんびりしよ?」

「うん。」

あたしと千奈美は色違いのスウェットを来てちょっとまったりした。千奈美の肩をちょっと寄せた。千奈美は抵抗せず
あたしの肩に頭を乗せた。珍しい。なんかますます可愛くなった。あたしと千奈美はしばらくその恰好でいた。今年も
良い年にしたいなぁ。
562 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/15(金) 13:48
〜Chinami side〜

今日からまた学校が始まった。舞美ちゃん達3年生はそろそろ大学、短大、専門、就職など進路を決める時だった。
舞美ちゃんはどっちなんだろう…。卒業したら結婚する、んだよね。まだ何も決めてないなぁ。舞美ちゃんは何か
考えてるかな。

「おはよ、ちぃ。」

「みや。おはよ。」

「また今日から学校だね。」

「そうだね。」

「なんか元気なさそうだね。」

「そんな事、ないよ。」

「どうかした?」

「いゃさ、なんかもうすぐ舞美ちゃん達卒業だなぁって思って。」

「3ヶ月後かぁ、なんか早いね。」

「舞美ちゃんとか嗣さんは進路決めなきゃでしょ?どこ行くのかなぁって。」

「ん〜やっぱり大学なんじゃないかな。」

「そっかぁ。」
563 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/15(金) 13:52
「ちぃさ、舞美先輩と結婚するの?」

「まだ何も分からないんだよね。だから舞美ちゃんに聞かなきゃ。」

「でも近いうちに結婚するんでしょ?」

「多分ね。」

「ちぃ奥さんになっちゃうのかなぁ。寂しいなぁ。」

「みや。」

「ちぃと遊べなくなっちゃうのかな…。」

「大丈夫だよ。あたしはあたしだし、大学も行く。みやも一緒でしょ?」

「ちぃ。」

「舞美ちゃんと結婚してもみやはあたしの幼馴染だし、大切だから。」

「ありがと、ちぃ。」

「ちょっ、みや。くすぐったいって。」

「へへ、良いでしょ。」

みやはあたしに抱き付いてきた。やっぱりまだこうやってみやは馬鹿騒ぎしてるの楽しいなぁ。舞美ちゃんと
結婚はするけどみやは大切な幼馴染だから。大人になってもいい関係でいたいなぁ。
564 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/05/15(金) 22:01
結婚か
565 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/18(月) 21:43
>564さん

いずれはです。
話ではまだまだ先になりそうです。(笑)
566 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/19(火) 12:57
〜Maimi side〜

今日から新学期。あたし達三年生にとっては最後の高校生活。そろそろ進路を決めなきゃいけない。みんなどうするんだろ…。
あたしは…。千奈美と結婚するためにフットサルの推薦を断り、就職をしようと思ってる。

‘今から三者面談の用紙を配ります。そろそろ三年生のみんなは進路を決めなきゃいけません。’

「「「え〜っ。」」」

‘親御さんの予定の良い所に○をつけて早めに出すように!ちゃんと渡すんだよ?’

「めんどくせ〜。」

‘こら、有原。’

「はいはい、分かってますよ。」

三者面談かぁ。お母さんになんて言おう。

「舞美。」

「あっえり。」

「舞美は進路決めた?」

「ん〜一応就職にするつもり。」

「えっ、あの大学は?推薦来てたじゃん。」

「あぁ、断った。」
567 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/19(火) 13:00
「なんで?」

「良いかなぁと思ったんだけど、千奈美と結婚するためにお金貯めなきゃだし。」

「舞美。」

「もう決めたの。えりは?」

「一応美容系の専門行こうと思ってる。」

「そうなんだ。」

「本当は舞美と同じ大学に行きたかったけど…。」

「えっ?」

「なんてね、嘘だよ。」

「なんだ。びっくりした。」

「ちょっと、えりかちゃん!」

「おぉ、栞菜。どうした?そんな怒って。」

「びっくりさせないでよ。」

「ごめん、栞菜。」
568 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/19(火) 13:05
「どういう訳かさっぱり分かんないんだけど。」

「あたしとえりかちゃん付き合ってるから。」

「え〜!?」

‘どうした?矢島。’

「なっなんでもないです。」

「舞美ちゃん、驚きすぎ。」

「知らなかったんだけど。えり。」

「ごめん、舞美。なんか言うタイミングなくて。」

「いつから?」

「ん〜と、ちゃんと付き合ったのはクリスマス前あたりから。あたしはずっとえりかちゃんに
アピッてたんだけどなかなか答えてくれなくて。」

「そうだったんだ。」

「舞美ちゃんのせいだよ。」

「え〜あたし?」

「栞菜、舞美困ってるじゃん。」

「えりかちゃんは舞美ちゃんの味方する〜。」

「そうじゃないって。」

「でもえり、良かったね。栞菜なら安心してえりを頼める。」

「舞美。」
「舞美ちゃん。」

「えりはあたしの大事な幼馴染だから。栞菜、えりをよろしくお願いします。もしえりを泣かせたら
許さないから。」

「舞美、ありがと…。」
569 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/19(火) 13:13
「分かってる。あたしが舞美ちゃんの分までえりかちゃんを幸せにするから。」

栞菜とえり付き合ってるんだ。全然気付かなかった。栞菜がえりの事好きなのは知ってたけど。でも良かった。
栞菜ならきっとえりを幸せに出来る。あたしがえりと一緒に入れない分きっと…。えりには幸せになって
欲しいから。

「舞美ちゃ〜ん。」

「千奈美、今行く〜。」

〜Chinami side〜

今日はあたしの方が早く終わったから舞美ちゃんの教室に行った。舞美ちゃんは何やら考えてる様子だった。

「はぁ、三者面談めんどくさいな…。」

「進路の?」

「そう。」

「舞美ちゃんどうするの?」

「ん〜就職する。」

「なんで?舞美ちゃんなら大学行けるのに。」

「そんなの、あたしと千奈美が結婚するためじゃん。今はお金ないからあたしが働いて貯める。」

「舞美ちゃん。」

「予定よりはちょっと時間かかっちゃうかもしれないけど絶対結婚したいから。」

「うん。」

舞美ちゃん、あたしのために就職するんだ…。嬉しいけどそれでいいのかなぁ。
570 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/19(火) 13:22
「いいよ。あたしは千奈美と結婚出来れば大学なんて行かなくても。フットサルは休みの日に栞菜や佐紀誘えば出来るし。」

「そうだね。」

「そういえばさ。」

「ん?」

「栞菜とえり付き合ってるんだって。」

「えっ?本当?」

「ホントだよ。本人達が言ったから。」

「そうなんだ。全然知らなかった。」

「あたしも知らなかった。」

「びっくりだね。」

「でも栞菜なら安心してえりを任せられるから良かった。」

「舞美ちゃん。」

「えりは幼馴染だからさ。」

やっぱりえりか先輩の事気にしてたんだ。幼馴染だもん、そりゃ気になるけど。舞美ちゃんにとってえりか先輩はあたしとは
違う特別な存在なんだろうなぁ。あたしがみやを大切なように、舞美ちゃんもえりか先輩が大切って事か…。ちょっと
妬いちゃうな。

「今日お母さんに三者面談の話に行くんだけどさ…。」

「ん?」

「千奈美にも来てほしいなぁ…なんて。」

「良いよ。」

「へ?」

「だってあたしも行かなきゃでしょ?2人の結婚だもん。」

「千奈美〜。」

「きゃっ。」

「可愛過ぎだから。」

「まっ舞美ちゃん。ここ、外っ//。」

「じゃぁ続きは家でね。」

「馬鹿っ。」

あたしと舞美ちゃんは舞美ちゃんの家に向かった。周りの人に見られた。全く舞美ちゃんが急に抱き締めるからだよ。
恥ずかしかったけどちょっと…嬉しかった。
571 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/21(木) 21:55
「ただいまー。」
「おじゃまします。」

「おかえり、舞美。千奈美ちゃん。」

「お母さんに話があるんだけど、ちょっといい?」

「分かったわ。荷物置いて来なさい。千奈美ちゃんも。」

「はーい。」

「千奈美行こっ。」

「うん。」

あたしと舞美ちゃんは舞美ちゃんの部屋に行った。舞美ちゃんのお母さんは相変わらず綺麗だった。

「荷物そこら辺に置いていいよ。」

「あっうん。」

「あたし着替えるね。」

「分かった。じゃぁ後ろ向いてるね。」

「いまさら照れなくても良いよ。前向いてて。すぐ終わるし。」

「舞美ちゃん。」

「もしかしたら想像しちゃった?」

「まっまさか。」

「意外とエロいね。」

「だから違うってば。」

「あははっ、分かってるよ。」

「むぅ。」
572 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/21(木) 21:59
「着替え終わったから下行こっか。」

「うん。」

―チュッ。

「舞美ちゃん?」

「上手く行くように、おまじない。」

「そうだね。」

舞美ちゃんは大胆すぎる。あたしいてもガーッと着替えてるし、平気でどこにいてもチューしてくる。舞美ちゃんらしいとは
思うけど、ちょっと女の子なんだからとか気にしちゃう。逆にあたしが照れるし…。舞美ちゃんのお母さんに認めてもらえれ
ばいいなぁ。

「で、何なの?話って。」

「あぁこれなんだけど…。」

「あら、三者面談の紙じゃない。」

「なんか進路の話するんだってさ。」

「舞美、あなたはどうするの?」
573 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/21(木) 22:06
「あたしは就職する。千奈美と結婚するためにお金貯める。」

―ギュッ。

舞美ちゃんはあたしの手を握った。

「そうね。お母さんだけじゃ決められないけど舞美がしたいならそうしなさい。」

「お母さん。」

「結婚も別に反対しないわ。お母さん、千奈美の事好きだから。」

「舞美ちゃんのお母さん。」

「じゃぁ面談は就職って事で進めれば良いのね?」

「うん。」

「分かったわ。お父さんにはお母さんから説明するわ。」

「ありがと。」

「千奈美ちゃん。」

「はっはい。」

「これからも千奈美をよろしくね。」

「はい。こちらこそ不つつか者ですがよろしくお願いします。」
574 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/21(木) 22:14
「あははっ、千奈美ちゃんなら大歓迎よ。千奈美ちゃん良い子だもの。」

「あっありがとうございます。」

「当たり前だよ。あたしの彼女なんだから。」

「舞美も千奈美ちゃんみたくもうちょっと女の子らしくなるといいんだけどねぇ。」

「あたしは千奈美の彼氏なんだからいいの。」

「舞美ちゃんはこのままでいいと思います。すごいカッコいいから…。」

「あら、すごいラブラブなのね。」

「お母さん。」

「今度2人の話聞かせてね。」

「はい。」

「じゃぁ上にいるね。」

舞美ちゃんのお母さんは優しくて何も言わずに舞美ちゃんの話を聞き、受け入れてくれた。あたしと舞美ちゃんの結婚
も認めてくれた。すごい嬉しかった。舞美ちゃんのお母さんはあたしの事を好んでくれていて。これからもずっと舞美
ちゃんといられるんだぁ。

「ふぅ、疲れた。」

「お疲れ様。舞美ちゃん頑張ったもんね。」
575 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/05/24(日) 13:15
ナイス!舞美!!
いやー、いいですね。
次回も待ってます。
576 名前:名無しいく 投稿日:2009/05/26(火) 05:28
作品はとても素敵です

ただもう少し区切りを分かりやすくしたりギャル語?(小文字)使いを減らした方が読みやすくもっと良い作品になると思います
密かに応援してるので頑張ってください
577 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/26(火) 22:05
>575さん

ありがとうございます。
頑張ります。

>576さん

貴重なご意見ありがとうございます。
今後の参考にさせていただいます。

次回もよろしくです。
578 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/26(火) 22:14
「千奈美。」

「うわっ。」

「ちょっとこのままで。」

「舞美ちゃ…んっ。」

舞美ちゃんはあたしをベットに引き寄せ、抱き締めた。舞美ちゃんの方を向くとキスをしてきた。息遣いも荒く
なって、だんだん激しくなる…。

「ちょっ…制服しわにな…るっ。」

「じゃあ脱いじゃえばいいじゃん。脱がしてあげる。」

「何言って…っ。」

「しようかなぁって。」

「っん…まだ明るい…はぁっ。」

「大丈夫だって。したら分からなくなるから。」

「馬鹿っ…ぁっ…。」

「千奈美可愛い。」

結局舞美ちゃんに乗せられて…シた。真剣な話してたんじゃないの?舞美ちゃんは舞美ちゃんって事か…。
そんな舞美ちゃんが大好きだから仕方ないか。だってカッコ良すぎるからHな事をされても許しちゃう。
579 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/26(火) 22:20
「千奈美?」

「舞美ちゃん、大好き〜。」

たまには言ってもいいのかな。

〜Maimi side〜

三者面談では就職する方向で進めることにした。お父さんとも話して決めた。お父さんも千奈美との結婚を認めて
くれた。だから期待に応えられるように頑張らないと。

「ということで就職って事ですか?」

「はい。」

「本当にそれでいいんですか?舞美さんならいい大学入れますが。」

「先生…。」

「本人が就職すると言ってるもので…。」

「矢島さん。」

「はい。」

「いいの?就職で。」
580 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/26(火) 22:24
「はい。卒業したら結婚したい人がいるので一生懸命働きたいんです。」

「あぁ、徳永さんね。」

「はい。」

「分かった。先生も良い就職先見つかるように協力するわ。」

「ありがとうございます。飯田先生。」

「私は矢島さんの担任だもの。協力するのは当然よ。それに徳永さんのお姉さんと友人なの。」

「なつみさんとですか?」

「えぇ。よく話してたわ。もちろんあなたのお姉さんとも。」

「そうだったんですか。」

「だから幸せになってもらわなくちゃね。」

「はい。」

飯田先生は真希姉やなつみさんと同級生なんだ。知らなかったな…。でも就職先探すの手伝ってくれるみたいだったから
良かった。出来るだけいい会社に勤めてお金貯めなきゃ。
581 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/28(木) 06:45
「舞美ちゃん。」

「千奈美。」

「どう、だった?」

「大丈夫だったよ。飯田先生も就活に協力してくれるって。」

「良かったね。」

「うん。千奈美待ってたの?」

「ちょっと心配だったから…。」

「千奈美。」

「でも良かった…んっ。」

お母さんと別れた後、千奈美がいた。先に帰ったと思ってたから驚いた。千奈美心配してくれてたみたい。可愛いなぁ。
千奈美は何も心配しなくて良いのに。あたしは思わず千奈美を抱きしめてキスをした。千奈美は恥ずかしかったのか腕
の中で暴れていた。千奈美が可愛過ぎるからいけないんだよ?

「ここ学校…んっ。」

「良いじゃん。公認なんだから。」

「っはぁ…馬鹿。」

「あははっ、千奈美可愛い。」

「ねぇ、舞美ちゃん。」

「ん?」

「嗣さんとキャプテンの進路はどうなってるの?」

「2人とも大学だって。桃が佐紀と同じ大学に行きたくて必死だったから。」

「そうなんだぁ。嗣さんらしいね。」

「だね。」
582 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/28(木) 06:48
「舞美ちゃんこの後どうする?」

「今日は帰ろうかな。いろいろやんなきゃだし。」

「そっか。」

「何、寂しいの?」

「違っ…うもん。」

「可愛いなぁ、千奈美は。卒業したらずっと一緒だから。」

「舞美ちゃん。」

「今日はとりあえず帰ろ?」

「うん。」

そろそろ本当に卒業なんだよね…。寂しいなぁ。千奈美とは毎日会えるようになるけど、桃や佐紀、えりと栞菜には
そんなには会えなくなる。えりは家が隣だからまだ会えるけど…。後ちょっとだけどいっぱい楽しもうっと。
583 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/30(土) 21:53
三者面談が終わった次の日から懸命に就職場所を探した。でもあたしに当て嵌まるというかやりたい仕事がなかった。
飯田先生にもいろいろ薦められたけどいまいちピンと来なかった。ある日吉澤先輩から電話があって今日会う事に
なった。

―カランカランッ。

‘いらっしゃいませ。’

「おぅ、やっと来たか。」

「遅れてすいません。」

「別に大丈夫だ。まぁとりあえず座れよ。」

「はい。」

「舞美、就職なんだって?」

「はい。でもなんか自分に当て嵌まる就職先がなくて…。」

「そんな事だろうと思った。カオリンから聞いてさ。よしざーの行ってる会社はスポーツ関係やってるから来ない?」

「えっ、いいんですか?」

「舞美の事ちらっと上司に話したんだよ。そしたら会ってみたいって言ってたから。」

「あの…お願いします。」

「あははっ、会うのはうちじゃないんだから頭上げな。」

「吉澤先輩。」
584 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/30(土) 22:00
「じゃあ日にち決まったらまた連絡すっから。」

「すいません、吉澤先輩。迷惑かけて…。」

「良いって。可愛い後輩のためだ。」

「ありがとうございます。」

「ちゃんと千奈美ちゃんを幸せにしてやるんだぞ?」

「はい。」

「じゃ吉澤行くから。会計済ませておくから舞美はのんびりしてな。」

「あっありがとうございます。」

ポンッとあたしの頭を撫でると吉澤先輩はお店を出た。吉澤先輩は明るくて男勝りで、でも後輩思い出ホント良い
先輩だと思う。こんなあたしのために就職先を紹介してくれるなんて…。スポーツ関係の仕事かぁ。ならあたし
らしいし、頑張れそう。千奈美に報告しなきゃ。とりあえず吉澤先輩に奢ってもらったコーヒーを飲み、ファミレス
を出た。そのまま千奈美の家に向かった。そろそろ千奈美も部活から帰ってくるはずだし。

「舞美ちゃん?」
585 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/05/31(日) 13:53
吉澤先輩いい人だなー。
更新待ってます
586 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/31(日) 19:23
>585さん

ありがとうございます。
よっすぃは後輩思いな先輩ですから(笑)
587 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/31(日) 19:28
「あっ千奈美。おかえり。」

「なんでいるの?」

「ちょっと話があってさ。」

「話?」

「就職について言っとこうと思って。」

「中で話す?寒いし。」

「分かった。何も持って来なくてごめん。」

「良いよ、別に。舞美ちゃんの可愛い私服見れたし。」

「服だけ?」

「嘘うそ。舞美ちゃんが会いに来てくれて嬉しいよ。」

「千奈美〜。」

「あははっ、とりあえず中行こう。」
588 名前:もんちっち 投稿日:2009/05/31(日) 19:34
千奈美はあたしの手を引き、千奈美の家に入った。千奈美のお母さんが迎えてくれて、軽く挨拶を済ませて
千奈美の部屋に行った。

「なんか久しぶりな気がする。」

「舞美ちゃん忙しそうだったからね。あたしも部活あるし。」

「変わってなくて安心した。」

「変わる訳ないでしょ?」

「そうだけどさ。」

「なんか飲み物取ってくるね。鞄とか置いて楽にしてて?」

千奈美は鞄とバドミントンのラケットを置くと小走りに階段を降りて行った。そんなに急がなくてもいいのに。
千奈美は可愛過ぎるんだから。千奈美は副部長になったんだからすごい。あたしは千奈美の言葉に甘えて鞄を
置き、ベットに腰かけた。ふと壁にかかってるコルク板を見た。そこにはいっぱい写真があった。あたしと
千奈美の2ショットがほとんどだった。中には雅とのもあったけど。楽しそうに写ってて、ちょっと妬けた。
589 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/01(月) 20:36
「何睨んでんの?」

「あぁ、写真いっぱい撮ったなぁって。」

「いっぱいデートしたからね。」

「まだまだデートするよ?」

「当たり前でしょ。」

「あははっ、だね。」

「ところで、話って?」

「あぁ、就職先なんだけどさ。とりあえず決まりそうかも。」

「ホント?」

「うん。なんか吉澤先輩がうちの会社に来ないかって。ちょうどスポーツ関係の仕事してるんだって。」

「良かったね。」

「まだ決まった訳じゃないんだけどさ。」

「吉澤先輩がいるなら安心だね。」

「千奈美。」

「だって…舞美ちゃんカッコいいからさ、OLさん達に誘惑されたら困るし…。」

「千奈美可愛い。」

「うわっ、舞美ちゃん。」

「あたしが千奈美以外とイチャついたりする訳ないでしょ?こんなに千奈美の事好きなんだから。」

「舞美ちゃん。」
590 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/01(月) 20:47
「だから千奈美は心配しなくて良いから。そろそろ帰ろっかな。」

「えっ、帰っちゃうの?」

「明日学校だしね。」

「そっか。」

「そんな顔しないでよ。明日会えるでしょ?」

「そうだけど。」

「明日ね。」

「まっ…んっ。」

あたしは千奈美にキスをして、千奈美の家を出た。ホント可愛いんだから、千奈美は…。あんな顔されたら帰りにくいっつうの。
ホントは帰りたくなかったし。(笑)でも今日はさすがに帰らないと真希姉ちゃんに余計な事突っ込まれそうだったから。真希姉
だってしょっちゅうなつみさんと出かけるくせに、あたしにはいろいろ言うんだよね。
しかもやけに千奈美の事とか聞いてくるし。

「おかえり。」

「真希姉。」

「んぁ、なんでそんな嫌そうなのよ。」

「別に。」

「どうせ千奈美ちゃんの所に行ってたんでしょ。」

「まぁ、そうだけど。」

「んぁ、舞美就職するんだって?」

「一応ね。」

「場所とか決まったの?」

「まだだよ。もうちょっとで決まるかも。」

「まぁ頑張れ。」

「おぅ。」

なんだ一応は心配してくれてるんだ?真希姉も。こりゃ早く決めなきゃ。心配かけないためにも。
591 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/05(金) 14:18
〜Chinami side〜

季節が変わりあっという間に2月になった。1月中は舞美ちゃんは就職準備で忙しかったり、あたしもあたしで部活
がいろいろとあってなかなか2人でいられる時間がなかった。朝は一緒に行くけど帰りは別が多かった。明日2月7日
は舞美ちゃんの誕生日。何をあげようかなぁ。ん〜身に付けるものがいいかな…。

「ちぃ。」

「あっみや。」

「どうかした?」

「明日舞美ちゃんの誕生日なんだけど、何あげようかなぁって。」

「舞美先輩2月生まれなんだ?」

「うん。でもなんか良いプレゼントが浮かばなくってさ。」

「なんでも良いんじゃないかな?ちぃがあげるものなら舞美先輩喜ぶと思うよ?」

「そうかなぁ。」

「そうだよ。」

「わかった。ありがと、みや。」

「へへ、どういたしまして。」
592 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/05(金) 19:39
部活帰りにアクセサリーショップに寄る事にした。お小遣いそんなにもらってる訳じゃないからすごく高いのは買えない
けど。ある程度の値段なら買えるかな…。

‘いらっしゃいませ。’

すごい綺麗なお店。どのアクセサリーもすごく可愛い。

「わぁ、可愛い。」

「めっちゃ可愛いっちゃろ?」

「へ?」

「このお店。君みたいな若い子向けやけん、可愛い小物ばかり置いてるっちゃ。」

「そうなんですか。」

「れなはこのお店の店員やけん。何かあったら声かけてっちゃ。」

「分かりました。」

店員さんも小柄で可愛い。どこかの地方の方みたいで所々に方言が出る。見た目はちょっとギャルっぽくて怖かったけど
優しそうで良かった。
593 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/05(金) 19:49
「でもプレゼントどうしようかなぁ…。」

可愛いのがありすぎて決められない。

「あの…。」

「なん?」

「彼女のプレゼントを捜してるんですけど、決められなくて。」

「君、彼女いると?」

「はい。あたし徳永千奈美っていいます。あたしは1つ上の舞美ちゃんと付き合ってるんです。いつもプレゼント
を貰ってるから今日舞美ちゃんの誕生日だし、何かあげようと思ってて。」

「へぇ、なんかラブラブなんっちゃね。」

「はい。」

「分かった。れなが手伝ってあげるけん、任せとき。」

「ありがとうございます。」

「千奈美ちゃんの彼女は何色が好きとか分かるっちゃか?」

「ん〜舞美ちゃんは案外ピンクが好きです。でも濃いピンクじゃなくてちょっと薄めのピンクの方が好きですね。」

「ピンクかぁ。じゃあこれあたりは?」

「どれも可愛くて迷っちゃいますね。」

「ブレスレットとか可愛くて良いと思うっちゃけどどう?」

「可愛いですね。ん〜じゃあこれにします。」

「千奈美ちゃん可愛いけん、800円でいいと。」

「えっ、そんなの悪いですよ…。」

「いいっちゃ。れな千奈美ちゃんの事気に入ったけん、まけてあげる。」

「ありがとうございます。れいなさん。」

「なんで分かったと?」

「名前書いてあるじゃないですか。」

「あっそうっちゃね。」
594 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/05(金) 19:56
「じゃあお言葉に甘えて800円でお願いします。」

「了解っちゃ。」

店員のれいなさんは気さくでとても優しかった。歳もあたしと近そうでなんか親しみやすかった。

「ラッピングもしといたっちゃ。」

「ありがとうございます。すごい可愛いです。」

「やろ?れなラッピング得意やけん。」

「そうなんですか。」

「あっそうだ、千奈美ちゃんが今度来る時に、彼女も連れて来て欲しいと。れな会ってみたいけん。」

「はい。また来ます。」

「ホントっちゃか?れな待ってるけんね。」

あたしはプレゼントを受け取ってお店を出た。今度は舞美ちゃんも連れて来ようっと。絶対舞美ちゃんも気にいると思うし。
プレゼントも思ったより安く買えたし、良かった。あとは明日舞美ちゃんに渡すだけ。

「喜んでもらえると良いなぁ。」
595 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/05(金) 19:57
≪訂正≫


593「今日舞美ちゃんの誕生日…」

「明日舞美ちゃんの誕生日…」

の間違いです。
596 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/06(土) 19:23
この日はドキドキしてなかなか眠れなかった。

次の日、舞美ちゃんの家に行った。おめでとうは電話で言ったけどやっぱり直接言いたかったから。

―ピンポーン。

「あっ千奈美ちゃん、いらっしゃい。」

「舞美ちゃんいますか?」

「舞美なら舞美の部屋にいるわ。」

「分かりました。」

「ゆっくりしていってね。」

「ありがとうございます。」

舞美ちゃんのお母さんと喋って、舞美ちゃんの部屋に行った。

「舞美ちゃん。」

「おぉ、千奈美。」

「誕生日おめでと。」

「さっき電話で言ってたじゃん。」

「あたしは直接言いたいの。」

「あははっ、ありがと。」
597 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/06(土) 19:30
「むぅ、馬鹿にしたぁ。」

「してないよ。まぁ座ってよ。」

「舞美ちゃん。」

「ん?」

「はい、これ。誕生日プレゼント。」

「ありがと。開けていい?」

「いいよ。」

舞美ちゃんにプレゼントを渡した。ちょっとドキドキ…。

「可愛い。」

「でしょ?頑張って選んだんだぁ。」

「一応ピンクなんだね。」

「うん。濃いのもあったけど薄いのにした。」

「そっかぁ。ありがとね。」

「これ買ったお店はねすごく可愛いんだよ。店員さんもすごく可愛くてこれ選ぶの手伝ってくれたんだ。」

「へぇ。」

「れいなさん優しくてね、これもまけてくれたの。」

「なんで名前知ってんの?」

「結構話してお友達になったの。方言で喋ってて可愛かったよ。」

「惚れたの?」

「違うよ。小柄で可愛いなぁって思っただけ。服もオシャレだったし。今度舞美ちゃんも一緒に行こうよ。きっと
舞美ちゃんも気に入るよ。」

「千奈美が行くなら行く。」

「約束しちゃったから近いうちに行かなきゃ。」

「そっか。」
598 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/09(火) 15:29
「そんなに拗ねないでよ。プレゼント買うの必死だったんだから。」

「千奈美。」

「舞美ちゃん。」

「ちっ…んっ。」

あたしは舞美ちゃんにキスをした。あたしからするのはすごく珍しい。でも最近忙しかったし、誕生日くらいはあたしからしても
いいかなぁって思ってした。舞美ちゃんはビックリして目が点だった。

「っはぁ…千奈美?」

「就職の面接が上手く行くようにおまじない。」

「千奈美ー。」

「きゃっ、舞美ちゃん。」

「可愛過ぎ。」

「舞美ちゃんちょっと苦しい。」

「あっごめん。」

「もう舞美ちゃんったら。」

「千奈美。」

「まっ…んっ。」

舞美ちゃんはあたしを引き寄せるとキスをした。あたしがしたよりも深いキス。舞美ちゃんもしてなかったからかすごい
激しい…。舞美ちゃんの手があたしの服の中に入ってきた。
599 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/09(火) 15:34
「んっ…はぁ…舞美ちゃ…ぁっ。」

「あたし止まれないかも。」

―コンコンッ。

「舞美ご飯…。んぁー何やってんだー!」

「うわっ、真希姉。」

「まっ真希さん。」

「そういうのは夜にやって。」

「ごめん。」
「ごめんなさい。」

「あはっ、千奈美ちゃんは謝らなくていいよ。どうせ舞美の仕業だろうから。」

「真希姉。」

「とにかく2人とも降りてきなよ。ご飯だって。」

「あたしもいいんですか?」

「んぁ、だって千奈美ちゃん泊まっていくでしょ?」

「へぇ?」

「泊まってきなよ。着替えとかあたしの貸すし。」

「じゃぁ泊まります。」

「素直でよろしい。」

「千奈美行こ。」

「うん。」

あたしとまいみちゃんは下に行ってご飯を食べた。舞美ちゃんのお母さんの作る料理はすごくおいしかった。途中で
真希さんが入ってきたのにはびっくりしたけど。舞美ちゃんがプレゼント喜んでくれたみたいだったから良かった。
次はバレンタインかぁ。今年も頑張らないと。
600 名前:名無し 投稿日:2009/06/10(水) 00:01
あーまぢこの二人イィわぁ(>_<)
601 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/10(水) 18:27
>600さん

ありがとうございます。
これからもよろしくです。
602 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/11(木) 20:11
明日はいよいよバレンタインデー。みんなに何あげようっかなぁ。あたしはチョコレートが苦手なんだよね…。どうしよ。

「お姉ちゃん。」

「どうした?千奈美。」

「あのさ、舞美ちゃんにさ、バレンタインデーあげようと思うんだけど何がいいかなぁ。」

「何がいいだろうねぇ。チョコは千奈美が嫌いだもんね。ん〜タルトとかは?」

「タルトケーキ?」

「そう。意外と作るの簡単だよ。舞美ちゃんの好きなフルーツとか分かる?」

「…さくらんぼかな。」

「じゃあさくらんぼのタルトにしたら?なっち手伝ってあげるから。」

「いいの?」

「いいよ。なっちもちょうど真希に何作ろうか迷ってたし。」

「お姉ちゃん。」

「そのかわり千奈美が頑張らなきゃダメだよ?雅ちゃんとかにもあげるんだろうから。」

「うん。頑張る。」

「じゃあ材料買いに行こっか。なっちは洋梨にしようかな。いっぱい作るからたくさん買わないとね。」

「うん。」

あたしとお姉ちゃんはタルトケーキの材料を買いに行った。お姉ちゃんと出かけるの久し振りだった。お姉ちゃんと出かける
の久しぶりだった。お姉ちゃんは何でも出来る千奈美の自慢のお姉ちゃん。あっ運動は千奈美の方が出来るけど…。

「千奈美行くべさ。」

「待ってよ、お姉ちゃん。」
603 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/11(木) 20:18
〜Maimi side〜

明日はバレンタインかぁ。何、作ろうかな。千奈美チョコ苦手だしな…。

「ねぇ、真希姉。」

「んぁ、舞美。どした?」

「明日バレンタインじゃん?なんか良い案ない?」

「普通にチョコでいいんじゃないの?」

「千奈美チョコ苦手だからさ。」

「そうなんだ。んじゃ、クッキーにすれば?それに舞美の好きなキャラメルとかかければ良いじゃん。」

「それいいかも。」

「あたしはマーブルクッキーにするし。早速材料買いに行く?」

「そうだね。」

「なっち達も今頃買い物してるかもね。」

「千奈美何作るんだろ。」

「んぁ、なっちと一緒に作るだろうからきっとすごいの作りそうだな。」

「楽しみ。」

あたしは真希姉とスーパーに材料を買いに行った。結構たくさん作るから大量に買った。千奈美喜んでくれるといいなぁ。
604 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/13(土) 21:21
〜Chinami side〜

「上手に焼けたね。」

「うん。これなら舞美ちゃんに自信持って渡せるよ。」

「良かった。」

「ありがと、お姉ちゃん。」

「どういたしまして。」

お姉ちゃんのおかげでタルトが綺麗に焼けた。みやや嗣さん達にもあげるからケーキを2つ焼いた。お姉ちゃんは真希さん
にあげるのと家庭用だって言ってた。お姉ちゃんのタルトはとても綺麗だった。真希さん凄い喜ぶと思う。

「後はラッピングだね。」

「うん。」

そのあと、ラッピングとかメッセージカードを書いて出来上がり。はぁ明日楽しみ。

「よし、完成。」

「いっけな〜い。もうこんな時間だべ。」

「あたし寝るね。」

「舞美ちゃん喜んでくれるといいね。」

「うん。」

「片づけはなっちやっとくから。」

「ありがと。」
605 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/13(土) 21:27
「おやすみ、千奈美。」

「おやすみなさい。」

後片付けはお姉ちゃんに任せてあたしは寝た。でもドキドキしすぎて寝れなかったけど。朝になった。今日は朝は
別々に行く事になってるんだ。舞美ちゃんにはお昼に渡そうと思って。

「千奈美先輩。」

「熊井ちゃん。」

「これ、あげます。」

「ありがと。」

熊井ちゃんはあたしにそれを渡すと走って行った。その姿はカッコ良かった…。熊井ちゃんに貰ったのは大事に鞄にしまった。


「ちぃおはよ。」

「あっみや。おはよう。」

「教室一緒に行こうよ。」

「うん。」

「今日バレンタインだね。」

「そうだね。みやに後であげるね。」

「ありがと〜。うちもあげるね。」

―ガチャッ。

ドサッ…。
606 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/17(水) 15:42
「何、これー。」

「ちぃ凄いね。」

「今までこんなのなかったのに…。」

「部活始めたからじゃない?あっ!うちにも入ってた。」

「みやもすごいじゃん。」

「ちぃには負けるよ。」

「そうかなぁ。」

「とりあえず教室行こう。」

「だね。」

あたしとみやはたくさんのバレンタインチョコなどを鞄に閉まって、教室に行った。舞美ちゃんにバレたら大変だ…。

「おはよ〜。」

「あっおはよう、澤ちゃん。」

「おぅ、みやと徳さんじゃん。」

「おはよう、さぁや。」
「おはよっ、沙弥香。」

「おはよう。」

「おはよー、みなみ。」

「おはよう、仙石ちゃん。」

「ちな達本当に仲良いよね。」

「まぁね。」
607 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/17(水) 15:46
「バレンタインの用意してきた?」

「もっちろ〜ん。」

「うちも一応持ってきた。」

「じゃぁ交換しよ。」

「いいねぇ。」

「じゃぁ準備しようぜ。」

「はぁい。」

机を並べてそこに自分たちの作ってきたモノを並べた。高校生になってからは毎年こういう風にしてみんなで交換すること
になった。みやはキャンディーだった。さすがあたしがチョコ嫌いなの分かってる。意外だったのが沙弥香だった。すごい
ラッピングとか可愛かった。澤ちゃんとみなみは一緒に作ったんだって〜。ラブラブだなぁ。

「ちなは何作ったの?」

「今年はね、チェリータルトにしたんだぁ。」

「タルトかぁ。すげぇじゃん。」

「ちぃ凄い。」

「へへ、頑張ってみた。」

「ホント矢島先輩は愛されてるなぁ。」
608 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/17(水) 15:47
「みっみなみ。」

「あははっ、徳さん照れてる。」

良かったぁ。みんな喜んでくれて。舞美ちゃんも喜んでくれるといいなぁ。




609 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/17(水) 15:51
〜Maimi side〜

バレンタイン当日になった。妙に緊張する…。千奈美にもらえるのになんとなくドキドキしてる。

「おはよ、舞美。」

「あっえり。おはよ。」

「あー、舞美さん、またそんなに貰ってる。」

「貰ってるって。(笑)下駄箱に入ってるんだからしょうがないじゃん。」

「去年より絶対多いよ、これ。」

「いいんですか?舞美さ〜ん。ちぃに怒られちゃうよ?」

「ちっ千奈美はそんな事で怒らないから大丈夫です〜。」

「あっ待って、今年はもしかしたら千奈美ちゃんがいっぱい貰ってるかもよ?」

「栞菜。」

「はぁ?なんでよ。」
610 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/17(水) 15:55
「徳さん、部活入ったからじゃない?それに文化祭でジュリエットやったし。今や舞美ちゃんに並ぶくらい人気者だよ。みーやんもだけど。」

「千奈美が人気者…。」

「まぁまぁお昼に会うんでしょ?」

「会う。」

「ならちぃに聞けばいいじゃん。」

「うん…。」

みんなにからかわれた。あんなに入ってると思わなかったなぁ。えり、栞菜、佐紀、桃とバレンタインチョコを交換した。
みんな手が込んでた。お昼になって千奈美と待ち合わせの屋上に行った。

「千奈美〜。」

「舞美ちゃん。」

「会いたかったよ〜。」

「いつもあってるじゃん。」

「まぁそうだけど。」

「はい、これ。」

「わぁ、ありがと。今年は何?」

「今年はチェリータルトにした。」

「すごいね。」

「お姉ちゃんに手伝ってもらったけど。」

「そっか。あたしもはい、これ。」

「ありがと。」

「キャラメルクッキーだよ。」

「舞美ちゃんもすごいね。」
611 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/06/17(水) 21:22
今さらなんですが・・・
文化祭のロミジュリの雅ちゃんsideが読みたいです!
今さらですみませんが、もしよかったらお願いします!!
612 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/18(木) 13:26
>811さん

文化祭の話でみや側は下書きでは書いてないので遅くなっちゃうかもしれませんが、番外編として書くかもしれないです。
613 名前:名無飼育さん 投稿日:2009/06/18(木) 17:35
ありがとうございます
よろしくお願いします!!
614 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/22(月) 13:25
「真希姉の考えだけどね。」

「お互いにお姉ちゃんに助けてもらっちゃったね。」

「だね。」

「ご飯食べよ。お腹空いちゃった。」

「あたしも空いた。」

あたしと千奈美はお弁当を食べる事にした。あたしが好きなさくらんぼを使ってタルトを作ってくれるなんて。
すごい嬉しいなぁ。

「「いっただきまーす。」」

「あのさ、千奈美。」

「んっ、ふぁに?(何?)」

「何個ぐらいさ…貰ったの?」

「何を?」

「だからバレンタインのクッキーとかチョコとか。」

「それがさ、今年はなんだかしらないんだけどいっぱい入ってた。熊井ちゃんからも貰ったし。」

「熊井からも?」

「うん。登校途中に渡された。」

「それ以外に何個ぐらいもらった?」
615 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/22(月) 13:29
「毎年舞美ちゃんが貰うくらいかなぁ。」

「じゃあ2、30個は貰ってるって事か。」

「多分。」

「はぁ、とうとう千奈美も人気者になっちゃったか。」

「なによ〜。」

「桃とかがさ、千奈美がすごい人気あるって言うから。心配なの。」

「舞美ちゃん。」

「だってあたしの千奈美を取られたらヤダし。」

お弁当を食べ終えた千奈美はあたしの隣に座って手を握った。

「大丈夫。あたしは舞美ちゃんしか好きじゃないから。大事な友達はいるけどね。」

「千奈美。」

最近やけに千奈美が積極的な気がする…。なんか溜まってんのかな。でもあたしじゃないしそれはないか。でも
千奈美から手とか握ってくれるの嬉しいなぁ。

「帰りにさ、一緒に見ない?」

「いいよ。」

「良かった。あたし慣れてなくて。あんなに貰ったの初めてだから。」

「千奈美。」
616 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/27(土) 21:39
「んっ。」

あたしは千奈美に軽くキスをした。

「舞美ちゃん。」

「そろそろ戻る?」

「もうちょっといたいけど授業始まっちゃうもんね。」

「千奈美。」

「戻ろっ。」

「放課後思う存分イチャイチャしよ。」

「馬鹿っ…。」

あたしは千奈美の手を引いて教室に行った。千奈美は可愛過ぎるんだよ。無意識って怖い。(笑)でも桃や栞菜が言った
通り千奈美はチョコやクッキーをいっぱい貰ったらしい。なんか悔しい…。千奈美はああ言ってくれたけどちょっと不安。
まぁ大丈夫だと思うけど。

「舞美ちゃん?」

「ううん、何でもない。」
617 名前:もんちっち 投稿日:2009/06/27(土) 21:45
〜Maki side〜

今日はバレンタインデー当日。なっちの家に向かい中。

―ピンポーン。

「いらっしゃい。」

「なっちぃ。」

「うわっ真希。」

「なんかなっち甘い匂いする。」

「真希来ると思って紅茶入れてたから。」

「なっち。」

あたしとなっちはとりあえず中に入った。机には紅茶とケーキが用意されてた。

「これバレンタインプレゼント。今年はタルト作ってみた。」

「わーい、ありがと〜。」

「へへ、頑張ったかいがあった。」

「あたしも作った。おいしいから分からないけど。」

「ありがと、真希。」

「食べていい?」

「いいよ。」

「いっただきまーす。」

「…どう?」

「おいしい。」

「良かったぁ。」

なっちはすごい嬉しそうな顔をした。ホントなっちは可愛いんだから。あたしはなっちから貰えるものならなんでも嬉しいのに。

「真希?」

「んぁ?」

「どうかした?」

「んぁ、何でもないよ。」
618 名前:もんちっち 投稿日:2009/07/07(火) 14:34
〜Miki side〜

今日、バレンタインデーか…。ここ数年何にもやってないな。亜弥ちゃんは毎年手作りでくれるけど。

「よっ、ミキティ。」

「何?まいちん。」

「今日バレンタインデーですぜぇ、藤本さんよぉ。」

「だから何?つか何、そのキャラ?」

「まっつーにあげないの?」

「どうしようかな…。」

「今年は逆チョコらしいよ。」

「逆チョコねぇ…。」

義理でもいいのかな……。美貴作れないし。

「それって市販のでもいいの?」

「おっあげる気になったか。まっつーに訳話せばいいんじゃない?」

「…分かった。」

帰りにコンビニよるか。亜弥ちゃんになって言おうかな。

「ただいま。」

「おかえり、たん。」

今日は亜弥ちゃんが先に終わった。ご飯がもう出来ていて綺麗にテーブルに並んでた。

「たん、はい。これ。」

「…ありがと。」
619 名前:もんちっち 投稿日:2009/07/07(火) 14:37
「ご飯食べる?お風呂入る?」

「せっかくだからご飯食べようかな。」

「じゃあよそってくるね。」

「亜弥ちゃん。」

「なに?」

「これ、あげる…。」

「チョコ?」

「美貴作れないから市販だけど。」

「た〜ん。」

「うわっ、亜弥ちゃん。」

「好き。」

「亜弥ちゃん。」

亜弥ちゃん、市販のやつだったのに喜んでくれた。美貴がいつも返さないからだよね。ごめんね、これからは少しでも
何か亜弥ちゃんに喜んでもらえるようにするから。亜弥ちゃん好きだよ。
620 名前:もんちっち 投稿日:2009/07/12(日) 18:05
〜Maimi side〜

2月ももう後半になってきた。吉澤先輩に行って社長さんと会う事になった。いい方だと良いんだけど…。

「舞美。」

「あっ吉澤先輩。」

「緊張してる?」

「はい…。」

「大丈夫だって。社長優しいから。」

「はい。」

「吉澤がついてっから大丈夫。」

「ありがとうございます。」

いよいよ会社の中に入っていく。結構大きい会社だった。

‘キャー吉澤さん。’
‘今日もカッコいい。’

「みんな、おはよう。」

「先輩、みんなの女の方なんですか?」

「この会社はそうだよ。」

「へー。」

「ひとみちゃ〜ん。」

「うわっ、梨華ちゃん。」
621 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/06(木) 21:29
「この子誰よ。まさか浮気?」

「ちげぇよ。良く見なよ。こいつ舞美。」

「舞、美?」

「お久しぶりです。石川先輩。」

「あら、舞美ちゃん。」

「ったく、梨華ちゃんははやとちりなんだから。」

「ごめんね、ひとみちゃん。でもなんでここに舞美ちゃんが?」

「あぁ、舞美ここに就職するかもしれないんだよ。」

「そうなんだ。」

「だから今から社長と面接。」

「そういうことかぁ。」

「じゃ行ってくるから。行くぞ、舞美。」

「はい。」

「がんばってね。」
622 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/06(木) 21:33
石川先輩もこの会社なんだ…。

「社長、連れてきました。」

『ありがと、吉澤さんは下がっていいわ。』

「分かりました。(舞美頑張れ)」

「(ありがとうございます。)」

『あなたが矢島さんね。』

「はい。矢島舞美といいます。」

『私がこの会社の社長をしてます、斎籐です。』

「よろしくお願いします。」

『矢島さんはなんでもフットサルがお上手だとお聞きしました。』

「えっと、まぁ…一応エースポジションにいました。」

『スポーツ得意そうですもんね。』

「いゃいゃ、そんなことないです…。」
623 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/06(木) 21:38
『あははっ、吉澤さんが言っていた通り優秀なのね。実はそちらの学校から資料をもらっていて、ある程度の事は
あなたの事知っているわ。』

「そうなんですか。」

『驚かせちゃったみたいでごめんなさいね。』

「あっ、いぇ…。」

『矢島さんは付き合ってる方がいるんですって?その方もバドミントンのエースだとか。」

「はい。結婚しようと思っています。だから就職しようと思ったんです。」

『そう。あなたならどの大学でも入れるくらい素晴らしい成績ですものね。』

「でもあたしは千奈美と結婚したいんです。だから頑張らなきゃいけないんです。」

『本気なのね。』

「はい。」

『気に行ったわ。あなたを採用します。』

「えっ、あの…。」

『あなたはスポーツ会社に必要な人材だわ。4月からよしろくね、矢島さん。』

「はい。ありがとうございます。」
624 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/06(木) 21:42
『詳しい事は学校を通して伝えるわね。』

「分かりました。失礼します。」

あたしは丁寧にお辞儀をして社長室を後にした。すごい緊張した…。でも決まったなら良かった。吉澤先輩に感謝しないと。

「舞美!どうだった?」

「4月からこの会社に勤めることが決まりましたー。」

「おぅ、良かったじゃん。」

「おめでと、舞美ちゃん。」

「ありがとうございます。石川先輩。」

「これからよろしくな。舞美。」

「はい。」

「そういえば、舞美ちゃん。まだ徳永さんと付き合ってるの?」

「はい。」

「舞美は千奈美ちゃんと結婚するために就職すんだってよ。」

「そうなんだ。」

「はい。」

「ラブラブで良いなぁ。」

「千奈美ちゃん可愛いからなぁ。」
625 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/06(木) 21:51
「はい。もちろん千奈美が一番ですよ。」

「惚気やがって。」

「ひとみちゃんも舞美ちゃんくらい正直だったら良かったのに。」

「うっせぇ。梨華ちゃんがそんなんだからだろうが。」

「ひとみちゃん、冷たい〜。」

「あははっ。」

あたしは吉澤先輩たちに挨拶をして、家に帰った。吉澤先輩も石川先輩も変わってなくて良かった。石川先輩のキャラ
は相変わらずだったけど(笑)千奈美に知らせようかな…。

―プルルル…。

「舞美ちゃん?」

「あぁ、千奈美?あたし就職先決まったよ。」

「ホント?」

「うん。吉澤先輩が務めてる会社に採用された。」

「おめでとう!良かったね。」

「ありがとう。」

「本当は直接言いたかったなぁ。」

「千奈美…。」

「でも夜遅いからね。明日また言うね。」

「ありがと。」

「じゃあそろそろ切るね。おやすみ。」

「おやすみ千奈美。」

千奈美は本当に可愛いんだから。あたしは電車で言われただけで十分嬉しいのに。千奈美も自分の事の様に喜んでくれて良かった。
今日は疲れたし、そろそろ寝よっと。
626 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/06(木) 21:52
本日はここまでです。

更新が一ヶ月空いてしまってすいませんでした。
これからは頻繁に出来るように気をつけます。
627 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/26(水) 14:53
〜Chinami side〜

後一週間で卒業式。舞美ちゃん達卒業しちゃうんだぁ。寂しいな…。

「ちぃ。」

「あっみや。」

「もうすぐ先輩卒業だね。」

「うん。」

「なんか寂しいね。」

「そうだね…。」

「フットサル部でさ、色紙書いたんだけどちぃも書く?」

「いいの?」

「いいよ。フットサル部のみんなとちぃ関わりあったでしょ。」

「じゃ書く。」

「ペンある?」

「あるよ。」
628 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/26(水) 15:00
あたしは特別にフットサル部の色紙にメッセージを書かせてもらった。えりか先輩、有原先輩、嗣さん、キャプテン、
舞美ちゃんに書いた。何を書いたらいいのか分からなかったけど、お世話になったから出来るだけ長く書いた。

えりか先輩には
『卒業おめでとうございます。舞美ちゃんを取ってごめんなさい。えりか先輩にはいっぱい辛い思いさせてしまって
ごめんなさい。でもえりか先輩はそれでもあたしに優しくしてくれてすごく嬉しかったです。いろいろありがとう
ございました。』って書いた。

本当の気持ちだった。えりか先輩にはいろいろと辛い思いさせていたと思う。

有原先輩には
『卒業おめでとうございます。副団長やっていた先輩はとてもカッコ良かったです。時々変態ですけど(笑)
えりか先輩を幸せにしてあげてください。いろいろとありがとうございました。』って書いた。

カッコいいなんてかいたら舞美ちゃん怒るかな。
629 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/26(水) 15:17
嗣さんには
『卒業おめでとう!嗣さんとは何気に中学校からの付き合いですぐタメ語で話せるくらいになったよね。
嗣さんはあたしがピンチになった時にいっぱい助けてもらった。今度はあたしが嗣さんを助けてあげるか
らね。いろいろありがとう。』って書いた。

嗣さんのお蔭で舞美ちゃんといっぱい幸せになれた。だから今度は嗣さんは幸せになる番だよ?

キャプテンには
『キャプテン!卒業おめでとう。キャプテンとは中学からの付き合いだから結構長い付き合いになるね。
キャプテンには舞美ちゃんがすごいお世話になりました。あたしもいろいろ迷惑かけてごめんね。また
キャプテンとはいろいろ彼女の話で盛り上がったりしたいなぁ。嗣さんは大変だと思うけど頑張
ってね(笑)いろいろありがとう。』って書いた。

キャプテンが一番コメント長くなっちゃった。キャプテンはみやの部活の先輩として知った。それから話す
ようになったよね。ホント、キャプテンにはあたしと舞美ちゃん揃ってお世話になった。
630 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/26(水) 15:24
舞美ちゃんには
『卒業おめでと。舞美ちゃんにはいろいろいっぱい思い出貰ったよ。楽しかったし嬉しかった。いろいろな事件
もあって辛い時もあったけど舞美ちゃんがいたから乗り越えられた。これからもよろしくね。舞美ちゃん、
愛してます。』って書いた。

今読んだらすごい恥ずかしい。普段だったら絶対言えない…。色紙だから言えると思った。

「よし、終わった。」

「OK。じゃあ後でみんなに渡しとくね。」

「うん。」

「バド部はなんかやんないの?」

「ん?フットサル部と同じだよ。あたし達も色紙と花束渡す予定。」

「そうなんだ。」

「みやも書く?」

「書こうかな。」

「じゃぁ飛び入りでみやっと。」

「先輩達驚くかな。」

「多分ね。嗣さん達も驚いてくれるといいなぁ。」
631 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/31(月) 15:30
「そうだね。」

舞美ちゃんや3年生の先輩たちには良い卒業をしてほしいから。

〜Maimi side〜

後一週間で卒業かぁ。寂しいな…。この教室とか部室ともお別れかぁ。

「何、思い出に浸ってんの?」

「うちら置いて行くなんてひどいなぁ。」

「みんな。」

「そうだよ舞美、水臭い。」

「もぉ達だって一応フットサル部なんだから。」

「桃はあんまやってないけどね。」

「もぅ、かんちゃん。」

「なんか卒業する前に見ておこうと思ってさ。」

「舞美。」

「みんなと会えなくなっちゃうし、フットサルもあんまり出来なくなるから。」
632 名前:もんちっち 投稿日:2009/08/31(月) 15:34
「フットサルはさ、またみんなでやろうよ。」

「栞菜。」

「そうだね。」

「キャプテン!」

「あっみや。」

「みーやんだ。」

「皆さん揃ってたんですか。」

「どうした?雅。」

「ちょっとコートに来てもらっていいですか?」

「いいけど。」

雅が部室にきた。ちょっと驚いたような顔をした。そういえば次のキャプテンになるんだっけ。千奈美もキャプテンになるみたい
だったしな。

―パチパチパチ…。

「うわっ、何これ。」

「すげぇ。」

「「「先輩、卒業おめでとうございます。」」」

「ちょっと早いんですけどフットサル部から先輩にお別れ会を開きたいなぁと思って。」

「雅。」
633 名前:もんちっち 投稿日:2009/09/28(月) 16:19
「先輩座ってください。」

「熊井。」

あたし達は雅に連れられてフットサル場にきた。そこには後輩たちが机やイスを用意し、その上にはたくさんの
料理や飲み物が並んでいた。雅や熊井が率先して用意してくれたみたい。なんか泣けてくる…。

「先輩。」

「あぁ、熊井。」

「卒業おめでとうございます。」

「ありがと…。」

「うち、矢島先輩が羨ましかったんです。あんなに可愛い千奈美先輩と付き合えて。」

「熊井。」

「今までうちは酷いやり方をしてました。でも千奈美先輩の時は本気だったんです。ホントに千奈美先輩が好きで…。」

「今でも好きか?」

「はい。でももうあんな事はしません。千奈美先輩と話せるだけで嬉しいですから。」

「そっか。」

「時間もなくなってきた所でフットサル部から先輩達にプレゼントがあるんで渡したいと思います。」

「何?」

「ちょっと立ってもらっていいですか?渡す人は先輩の前に立って。」

「「「はい。」」」

あたし達は雅に言われたとおりに立った。後輩があたし達の前に立つ。色紙と花束をプレゼントしてくれた。

「わぁ、ありがとー。」

「うちもいいの?」
634 名前:もんちっち 投稿日:2009/09/28(月) 16:26
「はい。もちろんです。えりか先輩はフットサル部の敏腕マネージャーですから。」

「みや。」

「あっ見て。千奈美ちゃんからのコメントがある。」

「嘘、マジ!?」

「ホントだ。」

「みんなに書いてあるんだ。」

「千奈美ちゃんうちの事気にしてたんだ。」

「もぉにも良い事書いてある。」

「カッコいい…か。」

「そんな気にしなくて良いのに。」

「千奈美。」

「特別にちぃに書いてもらいました。ちぃは先輩たちと関わりがあったので。」

「ありがと、雅。みんな。」

「フットサル部はみんなに託した。」

「また遊びに来るからね。」

「先輩、いままでありがとうございました。」

「「「「「ありがとうございました。」」」」」

あたし達は感極まってみんなボロ泣きだった。千奈美からのメッセージがすごく嬉しくてヤバかった。今すぐちぃに会いたい。
会って抱き締めたい。

「千奈美ー。」

「あっ舞美ちゃん。」
635 名前:もんちっち 投稿日:2009/09/28(月) 16:31
あたしは千奈美を見つけて、大声で叫んだ。千奈美はすぐにあたしの方に向いて手を振ってくれた。あたしは急いで、
千奈美の側に行き抱き締めた。

「舞、美ちゃん?」

「あたしも愛してるから。もう絶対辛い思いさせないから。あたしの側にいてください。」

「はい。よろしくお願いします。」

「千奈美。」

「舞美ちゃんっ…ん。」

あたしは千奈美にキスをした。あたしの言った事に対して千奈美は笑顔で答えてくれた。あたしは心の底から千奈美と
付き合えて良かったって思った。そしてこれからもずっと側にいるし、いてほしいって…。より一層結婚をしようと
思った。千奈美があたしが守るために。
636 名前:もんちっち 投稿日:2009/10/01(木) 21:17
〜Chinami side〜

今日が卒業式かぁ。寂しくなるなぁ…。

「千奈美ちゃん。」

「あっ舞美ちゃんのお母さん。お久しぶりです。」

「いよいよ卒業式ね。」

「そうですね。」

「舞美大丈夫かしら。」

「舞美ちゃんは大丈夫だと思います。絶対。」

「そうね。」

舞美ちゃんのお母さんはとても綺麗だった。微かに目が潤んでいた。

‘卒業生入場。’
637 名前:もんちっち 投稿日:2009/10/01(木) 21:24
〜♪。

吹奏楽部の演奏に合わせて3年生が入場してきた。もちろん舞美ちゃんや嗣さん達もいた。

‘卒業生代表答辞。’

舞美ちゃんだ…。そういえば学年トップだっけ。答辞を読む舞美ちゃんはすごいカッコ良かった。

‘式歌斉唱。’

「「仰げば尊し…。」」

仰げば尊しを三年生が歌い始めた。式も終わりに近付いてきた。しっかり歌っている先輩、泣いてしまって歌えなく
なってる先輩もいた。先輩(舞美ちゃんやキャプテン達以外)に会うのも今日が最後だと思うとすごい涙が溢れ
そうになった。

「ちぃ。」

「みや。」

隣にいたみやがギュッとあたしの手を握ってくれた。安心したのかあたしは涙が流れた。

‘卒業生退場。’
638 名前:もんちっち 投稿日:2009/10/01(木) 21:26
―パチパチパチパチ…。

出来るだけ力を込めて拍手をした。涙はなかなか止まらなかったけど。

「終わっちゃうね。」

「うん…。」

「舞美先輩すごいカッコ良かったね。」

「うん。答辞考えるの大変だったんだろうなぁ。」

「舞美先輩だから出来たんだよ、きっと。」

「みや。」
639 名前:もんちっち 投稿日:2009/10/01(木) 21:33
〜Maimi side〜

卒業式は自分が思っていたより呆気なく終わった。もうこれで卒業なんだぁと思うとどこかせつなかった。

「舞美。」

「あっえり。」

「卒業しちゃったね。」

「うん。」

「卒業しても頑張ってね。」

「えりもね。」

「舞美、えりかちゃん。」

「お母さん。」
「おばさん。」

「記念に写真でもどう?」

「いいね。えり撮ろっ。」

「うん。」

タイミングよくあたしのお母さんが来て写真を撮った。えりと2人で撮るの久し振りかも。これもあまり
なくなるのかな。寂しいなぁ…。

「ありがとうございました。」

「えりかちゃんこれからも頑張ってね。おばさんも応援してる。」

「はい。頑張ります。」

「じゃあお母さんは先帰るから。」

「あっ、うん。」

‘先輩、一緒に写真撮ってください。’

「いいよ。」

「うちが撮ってあげるよ。」

「ありがと、えり。」

最後くらい後輩の願いを叶えてあげようと思って写真を撮った。後で千奈美に言わなきゃなぁ。
というか千奈美はどこに居るんだろ…。

「千奈美?」

「ぁ…舞美ちゃん。」
640 名前:もんちっち 投稿日:2009/10/01(木) 21:39
「泣いてるの?」

「泣いて、なんか…っ。」

「千奈美。」

「っ…卒業おめでと…。」

「ありがとう。」

「なんか…嬉しいはずなのに…。」

「うん、ゆっくりでいいよ?」

「嬉しいはずなのに…涙が止まらない…。」

「千奈美。」

「寂しい…からかな。」

「あたしはいるよ?卒業しても千奈美と一緒に居るんだから。」

「うん。」

「千奈美。」

「んっ…。」

あたしは千奈美にキスをした。千奈美が言ってる事分からなくないんだよね。あたしだって寂しいから。だけど
卒業は避けられない事だからしかたない。制服デートも最後かぁ…。寂しいな。そうだ!

「ねぇ、千奈美。」

「ん?」

「制服デートしよ。」

「制服デート?」

「そっ。行こうよ。」

「うん。」

「あっさっきね、後輩と写真撮ったから。」

「そっか。」

あたしは千奈美の手を引き、屋上を後にした。卒業そして新たな旅立ち。分かれなんてないんだから。
641 名前:もんちっち 投稿日:2010/04/29(木) 14:46
〜Chinami side〜

舞美ちゃんが卒業してからはマンションを借りて2人で同棲する事になった。
舞美ちゃんは社会人、あたしは高校生でなかなか会えないからって舞美ちゃんが親に提案した。
意外にもあたしの親も舞美ちゃんの親もすぐに承諾してくれた。
ただし、あたしの家の近くのマンションにすることが条件だった。

運よく近くのマンションに空き部屋があり、そこを借りた。
家事もできるだけやるようになった。
料理はまだあまり出来ないからあたしのお母さんや舞美ちゃんのお母さんに教えてもらったり作ってもらったりしている。
あたしも部活が忙しい時は舞美ちゃんが家事をやってくれたりするから助かる。


「…美ちゃん、舞美ちゃん。」
「ん…。」


起きないか…。
こうやって舞美ちゃんを起こしたりするのがちょっと密かに楽しみなんだよね。
寝顔可愛いなぁ。
舞美ちゃんはいつもあたしに可愛いって言うけど舞美ちゃんだって可愛いよ。
若干おっさんっぽい部分があるけど(笑)
642 名前:もんちっち 投稿日:2010/04/29(木) 14:50
「起きないとチューしちゃうぞ〜?」
「…。」


そろそろ本当に起きないと会社に遅れちゃう。
あたしも学校あるし…。
あたしからキスするの滅多にないはずなんだけどな…。
朝、起こす時必ずと言っていいほどキスするようになった。

静かに音を立てずに近付いて…。
チュッ。
一瞬だけキスをした。
そしたら下から手が出てきて引き寄せられて深くキスをされた。


「んんっ…ゃぁ、んっ…。」


舞美ちゃん起きてるんだ。


「っはぁ…もう舞美ちゃん。」
「チューだけじゃ物足りなくて。」

「起きてるなら起きてよ。」
「千奈美にキスしてもらいたいからさ。」

「ばっ馬鹿…。」
「千奈美可愛い。」
643 名前:もんちっち 投稿日:2010/04/29(木) 14:53
「ほら、会社に遅刻しちゃうよ。」
「え〜行きたくないなぁ。」

「ダメ。舞美ちゃんにしっかり働いてもらわないと困るんだから。」
「むぅ。」

「帰ってきたらイチャイチャしていいから。」
「…分かった。でももうちょっとキスする。」

「まっ…んっ。」


舞美ちゃんはまたキスをしてきた。
もうそんなにキスされたらあたしがおかしくなる。


「っはぁ…。」
「よし着替えようかな。」

「朝ご飯用意するね。」
「あっうん。」


舞美ちゃんがスーツに着替えている間にパンを焼いたり目玉焼きを焼いた。
舞美ちゃんのスーツ姿カッコいいんだぁ。


「「いっただきまーす。」」

「ん〜美味しい。」
「良かった。」

「あ、今日は7時くらいになるかも。」
「そっか。」

「まぁ帰る時に電話するよ。」
「分かった。」


こういう会話してるとなんかもう結婚した気分になる。
644 名前:もんちっち 投稿日:2010/04/29(木) 14:57
「行ってくるね。」
「行ってらっしゃい。」


舞美ちゃんはあたしの頬にキスをして出かけた。
あたしも学校行かなきゃ。


「戸閉まりよしっ、と。」
「ちぃ〜。」

「あっ、みや。」
「学校行こっ。」

「うん。」


相変わらずみやとも仲良し。
このマンションはみやの家とも近い。
だから朝一緒に行くことになった。
みやの自転車の後ろに乗るのも習慣になって来た。


「さっき舞美先輩見かけたよ。」
「そっか。」

「スーツ似合ってるね。」
「でしょ?」

「ちぃ惚気たな?」
「あははっ。」

「飛ばしてやる〜。」
「もぅ…みや危ないって。」
645 名前:もんちっち 投稿日:2010/04/29(木) 15:01
何とかして学校に到着。
クラスメイトはほとんど変わらない。
唯一変わったのは…。


「みやーちぃ、おはよ。」

「まぁー。」
「おはよ。」

「また結構ギリギリだね。」
「舞美ちゃんが起きてくれなくてさ。」

「ラブラブなんだ?」
「うん。」

「そっか。」


変わったのはまぁこと須藤茉麻がお父さんの転勤でまたこっちに戻って来たこと。
また幼馴染3人が揃ったんだぁ。
みやもあたしもすごく嬉しかった。


「今日さ、部活ないからちぃん家行っていい?」
「いいよ。まぁも来る?」

「いいの?」
「いいよ。みんなで話そ。」

まぁもみやもまだあたしと舞美ちゃんの部屋には入ったことないし。
楽しみだなぁ。
646 名前:もんちっち 投稿日:2010/04/29(木) 15:04
―キーンコーンカーンコーン。


「次何だっけ。」
「三好先生じゃない?」

「あたしあの先生苦手。」
「三好先生ってさ、妙にちぃに甘いというか優しいしね。」

「多分好きなんじゃないの?」
「止めてよ〜。」

「あははっ、ちぃウケる。」
「もうまぁったら。」


保健の先生が変わって新任の先生の三好先生になった。
でもあたしはちょっと三好先生が苦手。
嫌いとまではいかないけど、なんか好きになれない。
エロくてちょっと怖い。
やたらと触られるし…。
647 名前:もんちっち 投稿日:2010/04/29(木) 15:05
皆様お久しぶりです。
もんちっちです。

最近更新を滞らせてしまっていてすいません。
またたまにこうして書きに来ますのでよろしくお願いします!

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