梨華ちゃんは黄金郷
- 1 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:15
 
-  はじめて飼育で書いてみます。 
 これが最初で最後になると思いますけど 
 よろしくお願いします。 
  
 石川と石川の兄と藤本が出る予定です。  
- 2 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:19
 
-  狼のネタスレで書いていた話ですけど 
 それに加筆訂正して飼育っぽくしてみました。 
 糞みたいな話ですけど読んで貰えたら幸いです。  
- 3 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:22
 
-   
 第1部 兄と梨華 
   
- 4 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:23
 
-  俺は時々思い出す。 
  
 な、なあ梨華、久しぶりにお兄ちゃんと一緒にお風呂に入ろうか・・・・。 
 俺の誘いを梨華は鼻で笑って言った。 
 「嫌だよ。だってわたしはもう大人だもん。お兄ちゃんもいい加減ひとりで入ったら? 
 大の大人のくせに妹とお風呂に入りたいなんて・・・・気持ち悪いよ」 
  
 気持ち悪い。俺は時々呟いてみる。もう10年も前の事なのに。 
   
- 5 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:24
 
-  あれ以来俺は前のように梨華と喋れなくなった。 
 どこか他人行儀で遠慮しあっているような気がする。兄妹なのに。 
 梨華との楽しかった日々。薄汚れたこの世界の全てが輝いて見えた。 
 ふたりぼっちの黄金郷。俺は今でも夢に見る。梨華との楽しかった日々を。  
- 6 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:27
 
-  きっと前のような兄妹には戻れないだろう。だけどある日俺は気付いた。 
 簡単な事だ。兄妹を越えた関係になればいい。俺と梨華ならきっと出来る。 
  
 今日は親父も母さんも居ない。空には綺麗な満月が見える。今日しかない。 
 金色の光は俺に勇気をくれる。俺は立ち上がる。今日全てが変わる。 
  
 全てを変える。  
- 7 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:29
 
-     
 
- 8 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:32
 
-  「梨華、居るのか?入るぞ」  
 俺はノックもせずにドアを開けた。梨華の 「ちょ、ちょっと入ってこないでよ」 
 と言う悲鳴のような叫び声が聞こえる。だが無常にもドアは開いた。 
 もちろん俺が開いたのだが。 
 俺は梨華の声を無視して中に侵入しドアを締め、鍵をかけた。 
  
 そこには衝撃的な梨華の姿があった。梨華はパジャマと下着を膝下までズラしていた。  
 梨華は俺の突然の来訪に慌ててセーターを下に引っ張って 
 大事な部分を隠すので精一杯だった。顔が茹蛸のように真っ赤に染まっている。 
  
 俺は梨華の綺麗な脚のラインに頬を緩める。 
   
- 9 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:35
 
-  「こんな所で何をしているんだ?梨華・・・・恥かしくないのか? 
 外まで声が漏れていたよ。梨華のかわいい声がね」  
 梨華がうつむく。計画は成功だ。俺は外で聞き耳を立て、  
 梨華が「う、ううんあんっ出ちゃう」と苦しげな声を出すのを待っていたのだ。 
  
 「鍵くらいかけた方が良かったね。お兄ちゃん驚いたよ」  
 「ちょ、ちょっとお兄ちゃん、早く出て行ってよ」  
 耳まで真っ赤にしてうろたえる梨華。当然だろう。こんな姿を他人に見られたら 
 恥かしいのは俺も一緒だ。だが見るのは別だ。 
 「なにじろじろ見てるのよ。見ないでよぉ」  
 泣き顔の梨華の姿。俺は躊躇しない。 
  
 それは俺を興奮させるだけだ。 
   
- 10 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:37
 
-   「へえ、梨華もそういう事するんだ?知らなかったよ」  
 俺は侮蔑するような冷たい目で梨華を見る。 
   
 「・・・・しないよ。梨華はお兄ちゃんと違ってしないよ」  
  
 「ふふふバカな事言ってはいけないよ梨華。こうして目の前で 
 恥かしげも無く気持ち良さそうな事をじゃないか。  
 確かにお兄ちゃんは毎日しているよ。梨華の事を思いながらね。 
 そうするとすごくいっぱい出るんだ。文字通り跳ぶように出るんだよ。 
 あの瞬間は最高だよ梨華。最高に気持ちいいよ」 
   
 「変な事言わないで。私はしないの。うんこなんてしないの」  
  
 トイレの中で梨華の叫びが響く。俺はただ妹を見下ろして笑っていた。 
   
- 11 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:39
 
-  「じゃあ本当にうんこをしていないのか確かめさせて貰うよ」 
 俺はいきなり梨華の両足を大きく開く。梨華のチャーミーがあらわになる。キレイだ。  
  
 「ずるいな梨華は本当にずるいな。可愛い顔して毎日こんな事をこそこそとやりやがって」  
 俺は梨華の手を掻いくぐって梨華のチャーミー間近まで顔を寄せる。 
 チャーミーは梨華みたいに真っ赤になって照れている。  
 便器を覗き込むとまだ水面は平穏を保っていた。まだ大事なものは出ていないようだ。  
  
 「みんなやってるんだもん。仕方ないじゃん人間だもん。見ないでよぉ変態」  
 梨華の手が俺の顔を引き離そうとする。力が入ったのか  
 梨華のおしりから空気が漏れる。かわいらしい音だ。  
  
 「臭いな。梨華のおならは臭いな。鼻が曲がりそうだ」 
 そう言いながら俺は胸いっぱい空気を吸い込む。何度も何度も。  
- 12 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:41
 
-  「嘘だよ。おならはするけど臭くないよ。変な事言わないでよお兄ちゃん」 
  
 梨華は泣きそうな顔になっている。俺はますます梨華を困らせてあげたくなる。  
 俺は梨華の出口を凝視する。まるで浮きを見る釣り人のように。 
 少しの変化も俺は決して見逃さない。  
  
 「梨華、もう出したくて仕方ないんだろ。ひくひくと痙攣しているよ」  
 「出ないよ。わたしはそんなもの出さないの」  
 「嘘はいけないよ。身体がこんなに出したがってるじゃないか」  
 俺は梨華の柔らかな、おなかに触れるとのの字に撫でまわした。  
 「こうすると出やすくなるんだぞ。知っているだろう梨華」  
 梨華は首を振ってくすぐったさと溢れる衝動に耐える。  
   
- 13 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:44
 
-  梨華は首を振ってくすぐったさと溢れる衝動に耐える。  
 「やめてよ・・・お兄ちゃんもこんなわたしを見ても楽しく無いでしょ?」  
  
 俺は首を横に振る。ちょっと外人っぽく。 
 「梨華・・・俺は見たいんだ。お前のすべてを。だって俺はお前の兄だからだ。  
 俺にはお前の全てを見守る義務がある。俺はお前が好きだ。大好きなんだ」  
  
 大好きなんだ。 
  
 俺は言った。言ってしまった。これまで言えなかった事を。もう俺は引き返せない。 
  
 「・・・・・お兄ちゃん嬉しい。わたしも・・・お兄ちゃんが好き・・・初めてだよ 
 お兄ちゃんがわたしの事を好きって言ってくれたの」 
  
 梨華の瞳に涙が溢れる。俺たちの中の何かが氷解した瞬間だった。 
   
- 14 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:46
 
-  「梨華いいのか・・・こんな俺だけどいいのか?」  
 梨華は涙を浮かべて、だけど微笑んで言った。 
  
 「いいよ。お兄ちゃん見てて・・・こんな所見せるのお兄ちゃんだけだよ・・・」 
  
 俺の胸になにかでいっぱいになる。俺はずっと夢見ていた。 
 梨華と何も隠さずにさらしあえる日が来ることを。その日が来た。 
 俺は梨華を抱きしめた。梨華も俺を抱きしめた。  
- 15 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:49
 
-  梨華はもう自分の欲求を抑えきれないようだ。  
  
 「お、お兄ちゃんもう出ちゃう。限界だよ」  
  
 梨華は下腹部に力を込める。顔が赤く染まる。  
 梨華の山の谷間から黒い太陽が顔を出す。黒い。黒いだと?何かがおかしい。 
   
 もしや梨華の奴また焼き肉屋に行ったのか。誰と? 
 俺は誰かわからない人間に嫉妬する。  
 俺は怒りにまかせて至福の表情の梨華を平手打ちする。 
 梨華は否応無く夢の世界から現実に戻される。  
  
 「この牝豚が。お前は本当に卑怯なやつだ。大の大人でもないのにこそこそと」  
  
 黒い太陽は山の谷間に戻る。梨華の顔に暗雲が立ち込める。  
  
 「俺に内緒で何を食べた?どうせ肉だろ?狂牛病を忘れたのか? 
 お前はもっと牛さんに感謝する必要がある。まだ出すな牛さんに失礼だ」  
 俺は怒りでふるふると震えていた。ぎりぎりと歯が音を立てる。 
   
- 16 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:50
 
-  「ど、どうして・・・お兄ちゃんひどいよ我慢出来ないよぉ」  
  
 「喧しい。誰と食べたか知らないがこんなに早く消化しやがって  
 牛が出荷されるまでにどれだけの手間があると思ってるんだ。ああ?」  
  
 人の気持ちに鈍感な梨華でも、さすがに俺の怒りが冗談ではないとわかったようだ。 
 梨華はうつむいたまま「わかった。牛さんごめんなさい。我慢します」  
 と呟いた。そうだ、それでいい。 俺は胸を撫で下ろす。 
  
 しかし梨華の上の口はそう言っても、下の出口は正直だ。  
  
 放出を拒否しようと必死で出口は収縮運動をする。ひどく滑稽だ。   
 「梨華、苦しいか?だが陣痛はこんな痛みじゃない。そうだろう」  
 梨華は何を言っても苦しげに「う、うん」と声にならない声を出すだけだった。  
- 17 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:52
 
-  俺は立ち上がりあらためて梨華の姿を眺めた。完璧なスタイルだ。 
 それが便座に座り、悩み苦しむように身体から溢れる想いに耐えていた。 
 梨華は美しかった。まるでロダンの考える人だ。彫刻のようだ。  
  
 梨華は時々うわ言のように「しないよ」と自己暗示をかけて頑張っている。  
 便意という悪魔と戦う梨華の目は炎のように燃え上がりひたいに汗が浮かんでいた。 
 俺は慈しむようにひたいを優しく舐めてあげる。 
 梨華は嫌がらなかった。 
  
 塩の味がする。梨華の味がする。 
   
- 18 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:55
 
-  それにしても、耐える女、それがこれほど梨華に似合うとは思わなかった。  
 俺はなんて酷い事をしているのだろう。しかもこれからもっと酷い事を  
 しなければならない。梨華のために。心を鬼にして。お兄ちゃんだからね。  
  
 「梨華、どうしてこんな時間にお腹が痛くなったのか、わかるか?」  
 「わかんない。わたしわかんないよぉぉぉ」  
 「自分には責任はないのか梨華」  
 俺は矢継ぎ早に言う、梨華は言葉に詰まる。  
  
 「・・・わたしが、わたしがお兄ちゃんに隠れて贅沢な物を食べたのが  
 駄目でした。友達の美貴ちゃんと焼肉を食べました。お肉なんてもう食べません」  
  
 梨華の悲痛な叫び。だがアニメのようなその声はどこか非現実的で  
 俺にはブラウン管の向こう側の話のように思えた。この液晶の世紀に。  
  
 「お願いもう限界なの。力を抜いたら全てがこぼれ落ちそうなの・・・・・助けて」  
 どうやら梨華は本当に反省しているようだ。良かった。十代の小娘が焼肉なんぞ 
 食うからいけないのだ。俺は梨華をなだめるように優しく言ってみた。  
  
 「梨華、きっとお前は悪くないよ。そりゃあ多少は悪いよ。いや悪い。 
 だからさ、俺も一緒に罪を犯してあげたんだ。わかるかい?」  
 梨華という名の子羊は救いを求めている。 
 俺は兄として導いて救ってやらねばならない。  
- 19 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:56
 
-  「この所のお前は何も出なくて困っていた。そうだろう?」  
 梨華はうなずく。  
  
 「それは肉食中心で食物繊維不足が原因だと気付いていたかい?」  
 梨華は目を剥いて驚いた。俺は梨華の事ならなんでもわかる。 
 「そう。だから今日はビックリしたの。急にこんな風になったから。どうして?」  
  
 「梨華・・・・それはね・・・さっきお兄ちゃんの牛乳を飲んだからだよ」  
  
 梨華が俺のシャツを掴み、俺を見上げる。  
 「どういうこと・・・わかんない、わたしわかんないよ。もしかしてあの食後に飲んだ?」  
 「そうだ。2週間ちょっと消費期限を越えた程度だがな」  
 再び梨華のひたいの汗を舐める。さっきより塩分が濃い。  
   
- 20 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 00:58
 
-  「・・・・おかしいと思った・・・・急にこんなに痛くなるなんて」  
 「お前の為だよ梨華。便通に苦しむお前を見たくなかった」  
  
 「ありがとう・・・だよね?お兄ちゃん・・・・」  
  
 違う。俺は心からのありがとうを聞きたいんだ。 
 「違う・・・それは違うな梨華。ごめんなさいだな。牛さんにごめんなさいしろ」  
  
 「牛さんごめんなさい。わたしは仔牛が飲むべき牛乳を奪い  
 命をまっとうすべき牛の肉を喰らった最低の女です」 
 俺は梨華の頬を打つ。  
  
 「聞こえんな。梨華、そんな声じゃ天国の牛さんには聞こえないぞ。腹式呼吸だ。 
 腹から声を出せ。わかるな?」  
  
 「わたしは・・・・駄目・・・・お腹に力を入れたら・・・出ちゃう」  
  
 「ほう、何が出るんだ?言いなさい梨華」  
 俺の責めに慣れてきたのか梨華は少し笑って言う。  
 「お兄ちゃんのイジワル。わかってるくせに」  
 俺は躊躇なく平手打ちをする。乾いた音が個室に響く。  
  
 「可愛いからってへらへらしていたら、全てが上手く行くと思ったら間違いだぞ梨華」  
 「ごめんなさいお兄ちゃん。」  
 「違う。お兄ちゃんの牛乳美味しかったよだ。この牝豚め」  
   
- 21 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:01
 
-  「え?・・・言うのそれ。やだなあ・・・・お兄ちゃんの牛乳・・・・」  
  
 「聞こえんな。そんな事だからいつまで経っても音痴なんだ」  
  
 俺は梨華の下腹部を殴る。もちろん軽くだ。梨華を傷つけるのは 
 いくら調教の一環とはいえ心苦しい。  
 それに漏れてしまってはこの楽しい一時が終わってしまう。  
  
 黄金の月に照らされて黄金に輝くこの一時が。 
  
 「お兄ちゃんの・・・」  
 梨華は泣いていた。ぞくぞくするような泣き顔だった。梨華の身体が震えている。  
 時折面白くないのに笑ったりしている。どうやら精神が崩壊しはじめてる。  
   
- 22 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:03
 
-  「ねえ、お兄ちゃん・・・・もう本当に出ちゃうよ。限界、もう限界だよぉ」  
  
 梨華は出口を狭めようとしているのか脚を閉じる。  
 俺は何も言わずに再び脚を開かせる。さっきよりも大きく激しく。  
 梨華は身体が柔らかいので、便器にまたがった状態でも梨華の脚は 
 170度くらいまで容易に開く。すらりとして綺麗な脚だ。 
  
 そしてもっと綺麗で大事な部分を俺はしゃがみこみ凝視する。  
  
 「梨華、綺麗だよ。まだ綺麗なままのようだね梨華。えらいね」  
 俺は股間に向かい息を吹きかける。梨華が小さくうめく。  
  
 「こんな事になると知っても、またお兄ちゃんの牛乳を飲んでくれるかい?」  
  
 俺の問いかけに梨華が少し戸惑いながらうなずく。  
  
 「い、いいよ。だってわたし、お兄ちゃんの事大好きだもん。  
 だからまた飲ませて。わたしにお兄ちゃんの腐った牛乳を飲ませて」   
- 23 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:04
 
-  ああ、梨華、君は天使だ。清らかな白い天使だ。お前に兄に生まれた事を幸せに思う。 
 だがそれではいけない。それではこの黒く汚れきった世界は生きていけない。 
 黒い世界では白いものは目立ってしまう。だから人は黒く汚れ保護色とするんだ。 
  
 なんて理屈は必要ない。俺はただ単純に好きなだけだ。 
  
 梨華が好きなだけだ。 
  
 俺の中の凄まじい黒い欲望が沸き起こっている。 
 俺は梨華を虐めたいわけじゃなかった。 
 俺は梨華とやりたかっただけだ。 
  
 一緒に汚れたいだけだ。   
- 24 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:07
 
-  「なあ梨華、俺もう限界なんだ。やらせてくれよ梨華」  
  
 俺はジーパンを下着もろともズリおろす。俺の亀さんが顔を出す。  
  
 「な、何する気なのお兄ちゃん。駄目よそんな事しないで」  
  
 次に起こるであろう惨状を予期し梨華が俺を拒もうとする。必死で抵抗する。  
 しかし便座に腰掛けているような体制では力が出ない。  
 いくら運動神経抜群の梨華でも所詮は女、男である俺の力にかなうはずがない。  
 俺の下半身は梨華の下半身に向かい圧倒的な速さで近づき密接する。  
 まるで野生の動物のようだ。俺は本能のままに生きるケダモノだ。狼だ。  
  
 「いやああ、やめてお兄ちゃん」 
  
 梨華の股間と俺の股間が擦れ合う。脚と脚が絡み合う。小さな便座の上で縺れ合う。  
 触れ合う度に梨華は激しく吐息を漏らす。俺の息も荒くなる。  
 きっと梨華も俺と同様もう我慢の限界なのだろう。  
  
 俺はもう出てしまいそうなほどだ。今すぐ放出したい。  
 だが俺はもっと、梨華と密着したい。しなければならない。  
- 25 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:09
 
-  「ねえ、お兄ちゃん。わたし・・・お兄ちゃんとこんな事になるなんて  
 夢にも思った事なんてなかった・・・」  
  
 涙目で梨華が言う。俺は梨華を強く抱きしめる。  
  
 「梨華・・・俺はずっと夢見ていた。お前とこんな関係になれる事を。  
 今までは恐かった。お前に嫌われるんじゃないかって・・・・でも」  
  
 俺が言葉に詰まると梨華は俺の背中に手を回し俺の胸に顔をすり寄せる。  
 「うれしい・・・お兄ちゃんわたし嬉しいよ」  
  
 もう俺たちを妨げるものは無かった。俺は穴の中に想いを放出するだけだ。  
 梨華と一緒にいくだけだ。  
  
 「り・・・・・梨華!いくぞぉぉぉ」  
 「来てお兄ちゃん。中で・・・ちゃんと中でしてぇぇぇ」  
  
 俺と梨華は息を止め心と心をひとつにした。その瞬間だった。  
  
 「もおぅ限界だよでちゃぅぅぅ気持ちぃぃぃ」「りかああああ最高だあああ」  
  
 俺の体内から圧倒的な量の液体が放出される。梨華も同時だった。   
- 26 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:10
 
-  二人のうんこは便器の中でひとつとなり水中に落とされる。  
 凄まじい量の液体が跳ね返りおしりを濡らす。  
 だがそんなものは気にならない。これまでに味わった事の無い開放感。  
  
 それでも終わる事無く溢れるうんこさん。いつまでも続く絶頂感。  
  
 梨華はわけのわからない事を叫びながら俺の背中に爪を立てる。  
  
 「お兄ちゃん気持ちいい。頭がおかしくなっちゃうよぉぉぉ」  
  
 全てを出し尽くし俺と梨華は果てた。全てを晒しあい出し合った俺たちは、 
 抱き合ったまま 何も喋らずに 
 甘美なふたりだけの時間を噛み締めていた。   
- 27 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:11
 
-  しかし、その時間は長くは続かなかった。臭かった。いや香しかった。  
 俺はスイッチを押し換気扇を廻し、梨華は水を流した。ふたりの共同作業。  
  
 うんこもこの時間を過去のものにしたくないのかなかなか流れなかった。  
 まるで俺たちのようだね。俺が言うと梨華は嬉しそうに笑った。  
 「臭いのはうんこさんだけじゃないのね」  
 梨華が酷い事を言う。俺は思わず苦笑する。  
  
 「梨華もきっと同じ匂いだよ」  
 「そうだね。だって私達兄妹だもんね」  
  
 俺と梨華はどちらともなくキスをした。触れるだけのキスだった。  
- 28 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:13
 
-  俺たちは深く兄妹の関係を超えて仲良くなれた。そんな気がした。  
  
 「梨華・・・おしり汚れたろ?拭いてあげるよ」  
 「ううん。私が拭いてあげるよ。はーい、おしりを出して・・・・あれ?」  
 「どうしたんだ?」  
  
 「紙がないの・・・・ひとり分くらいしかない・・・・」  
 これは緊急事態だ。  
- 29 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:14
 
-  って何が緊急事態だ。 
  
 とりあえずどちらかがおしりを拭いてから部屋を出ればすむ話じゃないか。 
 と誰もが思うかも知れない。 しかし俺は紙のストックが何処にあるのか知らないし、  
 梨華は放出に伴うあまりの快感に腰が抜け、ひとりで立てない。  
  
 つまりなんとしてもふたりで外に出なければならない。 
   
 もちろんおしりを拭かずに出れば、垂れる体液で部屋を汚し  
 家族にこんな事をしていたのがばれてしまうかも知れない。  
  
 「どうしょう?お兄ちゃん」  
 梨華が情けない声を出す。俺はしばし考えた。  
  
 「とりあえず俺に考えがある。俺のおしりを拭いてくれ」   
- 30 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:16
 
-  梨華はコクンとうなずき、抱き合いながら俺のおしりに紙を当てる。  
 紙を破らないように俺の出口を優しく撫でるように拭く。  
  
 「ふぅん梨華ってこんなふうにおしりを拭くのか。随分手馴れてるじゃないか」  
  
 俺の問いかけに梨華は赤面する。  
 「別に慣れてないよ・・・変な事言わないでよ」  
 梨華の優しさがにじみ出るような丁寧な指使いだった。気持ちが良かった。 
  
 図らずも俺の下半身は充血する。腰が密接しているため 
 梨華もそれにすぐ気付いて顔を真っ赤に染める。照れで手の動きがおかしくなる。  
  
 「おいおい、お前がいい加減に拭いたらパンツが汚れてしまって  
 こんな事をしていたのがお母さんにばれてしまうぞ。どうするんだ?」  
  
 梨華がビクリと肩を震わせる。こんな親に事ばれたら大変だ。  
  
 梨華は皺と皺の間までワイングラスを曇りなく磨くように拭く。 
 それにしても紙の使用量が多すぎる。俺の血は亀頭から頭にのぼる。   
- 31 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:17
 
-  俺は梨華の耳元で囁くように言う。 
  
 「こんなふうにひとりでこの部屋にこもって、こそこそと拭いているのか?  
 こんなに紙をたくさん使って、オイルショックがあったらどうするんだ?  
 紙は大事な森を切り生態系を破壊して作られているんだぞ。森の熊さんに謝れ」  
  
 森の熊さんごめんなさい。梨華はそう言いながら俺のおしりを拭き続けた。  
- 32 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:20
 
-  「お兄ちゃん拭けたよ・・・。紙が無くなってしまったけど」  
 俺は下着とジーパンを穿く。股間が立ったままで穿きにくかった。  
  
 「どうするのお兄ちゃん。トイレットペーパーが何処にあるか  
 わからないでしょ?ティッシュだと便器が詰まるかも知れないし」  
  
 俺は梨華の下半身を見た。まだ剥き出しのまま便器に腰掛けていた。 
 梨華はこのままおしりを拭かなければ永久に下着を付ける事すらままならない。  
  
 「梨華、少し腰をあげなさい。早くしないとお母さんが帰ってくるよ」  
 梨華は慌てて腰をあげる。身体に力が入らないのかドアに手をつく。 
 「そして軽く脚を開きなさい」  
 梨華は腰を90度近く傾けて脚を開いた。 
  
 俺はしゃがみこみ脚の間に頭を持っていく。  
 予想もしていなかった俺の行動に梨華は小さく悲鳴をあげる。 
 俺は構わずに梨華の脚を肩で抱え上げ逆立ちしたような形にした。  
  
 「ど、どうするの??恥かしいよお兄ちゃん」 
 への字型にされた梨華は頭に血がのぼるのと恥かしさで顔が真っ赤だ。  
 慌てる梨華を尻目に俺は便座に腰掛ける。目の前には尻。  
 そして梨華のあられもないチャーミーだった。   
- 33 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:22
 
-  「待ってなさい。すぐに綺麗にしてあげるよ」  
 俺は太股からゆっくりと舌を這わす。梨華の味がする。  
 梨華が最近味わった物の凝縮したエキスの味がする。  
  
 「駄目だよ汚いよ。お兄ちゃん止めてったら」  
 馬鹿だなあ。だから俺が舐めて綺麗にしてあげているんじゃないか。  
  
 俺の舌は少しずつ核心に近づく。少しずつ梨華の反応が敏感になる。  
 抵抗するように暴れていた梨華の動きは痺れたように小さくなっていく。 
 呼吸が荒くなっている。それでも俺の舌は梨華の下を丹念に舐めまわすだけだ。 
  
 「梨華、もうすぐ綺麗になるからね。我慢するんだよ」  
  
 俺の言葉に梨華は返事すら出来ない。俺は出口を何度も何度も舐める。 
 舐めまわす。それなのに一向に梨華のエキスは減らない。逆に増えていた。  
 俺はやむを得ず、舐めるのを止めて梨華に言う。  
  
 「どうしたんだ?いつまで経ってもどんどん溢れてくるじゃないか。いやらしい身体だ。 
 お前の身体はどうなってるんだ。お兄ちゃんの口はお前の味で満たされているよ」  
 逆さになっている梨華の顔が一層赤く染まる。  
  
 「だって・・・・仕方ないじゃない。お兄ちゃんが舐めるたびに  
 き、気持ちよくって身体から力が抜けるの。そうなると出ちゃうの」   
- 34 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:23
 
-  「出ちゃうのって。そんなカワイイ声でよく言えるな。恥かしくないのか。  
 どれだけ出るのか確かめてやる」  
  
 俺は再び梨華のおしりに口を寄せる。白い柔らかなおしりを褐色の液体が汚している。 
 綺麗に舐め終わって両親が帰ってくる前に終わらせる予定だったが、 
 こんなに梨華がエキスを残しているとは思わなかった。  
 俺は必死で舐める。梨華が反応する。エキスが漏れる。  
 どこまでいっても終わりそうになかった。  
  
 「どうしようお兄ちゃん。わたしおかしいのかな。止まらないの  
 どんどん溢れて仕方ないの。助けて」  
  
 いつまでも溢れるのなら出口に蓋をするしかない。  
 俺は決心した。  
- 35 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:25
 
-  俺は肩から梨華の脚を外す。頭に血が上って真っ赤な梨華が  
 妙にかわいかった。しかし俺は鬼だ。鬼のお兄ちゃんだ。  
  
 四つん這いの梨華の後ろで俺は再びジーパンのチャックを下ろした。 
 梨華は、はあはあと呼吸を整えていた。  
 その間に俺は下着を脱ぎ捨てた。そして梨華のおしりに手をかける。  
  
 「ど、どうしたの?お兄ちゃん。パンツなんか脱いで・・きゃ、おちん」  
  
 俺のあそこはこれまでにないほど怒張していた。  
  
 「これでお前のおしりに蓋をするんだよ。そうすれば、液漏れしないよ」  
  
 梨華の顔は一転して真っ青になっていた。   
- 36 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:26
 
-  梨華はさすがに恐怖したのか暴れた。しかし体力の消耗しきっていて  
 抵抗する力は無く、お腹に力を込めたためにエキスが漏れただけだった。  
  
 「入れるよ梨華。痛くしないからね」「いやああああ」  
  
 俺は容赦なく梨華の出口を逆走する。俺はルール無用の無法者だ。  
 エキスが潤滑油となり俺の突入を助ける。一気に奥まで行けそうだった。  
 しかし俺はゆっくりと梨華のおしりの圧力を楽しみながら進む。  
  
 「痛いか?痛くないならもっと激しくするよ」  
 俺はそう言いながら少し戻る。  
  
 「い、痛くない。でも激しくしないで。ゆっくり・・・ゆっくり」  
 俺はゆっくりと梨華の奥へと進む。梨華の呼吸が荒くなる。   
- 37 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:28
 
-  「どうだ梨華。どんな気分だ」  
 「わかんない。わかんないけど・・・・・どうにかなりそう」 
  
 はじめてで痛くないはずがない。それなのに梨華は俺を受け入れてくれた。 
 俺は後ろから梨華を抱きしめて、中で梨華は俺を抱きしめてくれていた。  
  
 「気持ちいい。よくわかんないけど・・・お兄ちゃんとひとつになれて嬉しい・・・・」 
  
 「そうか。ありがとう。歩けるか?トイレットペーパーを探しに行こう」  
 俺と梨華はひとつになったままトイレを出る。梨華を背中から抱くように歩く。  
 一歩歩くごとに梨華が声を漏らす。どんどん潤いが増す。  
 滑って俺の梨華の繋がりが解けそうになる。もうどうしょうもなくヌルヌルだ。 
  
 「本当に困った身体だな梨華・・・・」 
 梨華は吐息混じりにごめんなさいと言っているのだろうか?聞き取れない。  
  
 「そこ・・・・そこに・・・・買い置きがあるよ・・・」  
 そう言うと梨華は倒れこみそして気絶した。 
  
  
                                 第1部完  
- 38 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/17(月) 01:30
 
-  一応1部終わりです。2部は藤本が出ます。 
 感想、苦情、批難など大募集してます。  
- 39 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/18(火) 18:37
 
-  やばい、おもしろいw 
 最初のほうは微妙にだまされたよ。チキショウッ  
- 40 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/18(火) 23:15
 
-  >>39 
 わーい初感想だヽ( ´ー`)ノ 
 狼では全くと言って良いほど感想が無かったので 
 少し安心しました。 
  
 最初からさげていると読まれないのかと思いましたよ。 
 と言いながらあげてみたり。 
   
- 41 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/19(水) 01:55
 
-  いいね、こういうの好きだ 
 ただ内容的にsageたほうがいいかも  
- 42 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/19(水) 16:09
 
-  気持ち悪い 
 
- 43 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/19(水) 16:44
 
-  書くのは勝手だけどageるものじゃないよ。 
 しかも自分から。sageてても読む人は読むし。 
   
- 44 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/19(水) 21:15
 
-  一応、落としとく。 
 沈んでても読む人は読むから心配しなさんな。 
 がんがって。  
- 45 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:31
 
-  >>41 
 いいですか。ありがとうございます。 
 後はさげます。 
 最初のほうでみなさんの反応を見ておきたかったので。 
  
 >>42 
 同感ですヽ( ´ー`)ノ 
  
 >>43 
 そーですね。 
  
 >>44 
 はーい。頑張ります。お手数かけました。  
- 46 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:32
 
-     
 
- 47 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:33
 
-   
 第2部 梨華と美貴  
- 48 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:35
 
-  「ええ!?何それどういう事なのよ」  
 梨華の告白に美貴はロイヤルミルクティを吐き出す。 
  
 美貴の吐き出したミルクティは霧のように広がり屋上に虹を作る。 
  
 美貴は平静を装いながらミルクティのパックに口をつける。 
 美貴は昼御飯がパンの時はいつもミルクティだ。  
  
 美貴の高貴な顔にミルクティが良く似合う。しかもロイヤルミルクティが。  
- 49 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:37
 
-  美貴はまじまじと梨華の顔を見つめる。  
  
 「だからあ。見られちゃったの。お兄ちゃんにトイレに入っているところ」  
 梨華はもう一度言う。恥かしさで顔が熱い。美貴は腑に落ちないようだ。  
  
 「そんなのよくある・・・あんまりないけどそこまで恥かしいの?  
 すぐにドア閉めたらすむじゃん」  
  
 梨華は美貴に言うか言わないか迷った。でもこんな事ひとりで抱えられない。  
 誰かに・・・・親友の美貴にでも打ち明けないと。気が違ってしまいそうだ。  
   
- 50 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:41
 
-  「それだけだったら私も笑ってすませるわよ。恥かしいけど。  
 でもその・・・出している所も見られてたの。ずーとそのおっきいのを・・・・」  
  
 「そ・・・・そうなの・・・大きいほう・・・えっと・・・」  
 何でもズバズバ言う美貴が言うべき言葉を見つけられない。  
  
 「梨華ちゃん・・・・それってわざわざ出してる所をお兄ちゃんに自分から見せたの? 
 だってそうじゃないと・・・・見られているのには気付いていたんでしょ?」   
- 51 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:42
 
-  自分から見せたの? 
 そうわたしは自分で・・・拒めばいいのに拒まなかった。  
  
 ううん。嫌がってるのにお兄ちゃんが恐くて。違う最初はそうだった。  
  
 でもわたしは途中から出しているところを見られるのが嫌じゃなくなった。  
  
 わからない、自分がわからない。  
   
- 52 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:44
 
-  「梨華ちゃんどうしたの?しっかりしてよ」  
 美貴に肩を揺らされて正気に戻る。  
  
 「ごめん今日なんだかおかしいんだ」  
 美貴から見ても梨華はおかしかった。寝ていないのだろう目が真っ赤だ。  
  
 美貴はしばらく考えて言った。 
 「行こう梨華ちゃん。さあ立ってよ」  
  
 「ええ?大丈夫だよわたし。保健室なんか行かなくても」  
 美貴はそれを聞いてクスクスと笑う。  
  
 「違うってトイレに行くのよ。早く行かないと昼休み終わっちゃう」   
- 53 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:45
 
-  トイレまでの道のりで梨華は考えた。昨日の夜の事を。  
  
 トイレでの一部始終をお兄ちゃんに見られた。それだけなら  
 美貴にも言える。 
  
 だけどそれだけじゃすまなかった。  
  
 一緒の便器で出したり、キスしたり・・・・おしりを舐められたり  
 そして・・・駄目だ気がおかしくなりそうだ。忘れなきゃ。あれは夢だ。  
  
 こんな事、誰にも言えない。美貴にも。こんな事知られたら  
 美貴に嫌われるかも知れない。恐い。  
  
 「どうしたの。早くしなきゃチャイム鳴っちゃうよ」  
 美貴がわたしの手を引っ張る。いつの間にかトイレの前だった。  
   
- 54 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:48
 
-  トイレの個室は全部空いていた。梨華はなんとなく  
 2番目のトイレに入ることにした。ドアを閉めようとすると 
 美貴がドアが閉まるのを脚を挟み込んで止める。  
 そして笑顔で言った。 
  
 「ねえねえ、美貴も梨華ちゃんのおトイレ見たいなあ」  
   
- 55 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:49
 
-  梨華は思わず美貴の顔を見た。顔が引きつっているのが自分でもわかる。  
 美貴はプッとふき出しながら梨華を手の甲で叩く。  
  
 「やだ。恐い顔しないでよ。女の子同士なんだし、スカートなんだから  
 アレは見えないしそんなに恥かしがる事ないじゃん。そうでしょ?」  
  
 それもそうだ。梨華は「いいよ」と言って美貴を招き入れる。  
   
- 56 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:55
 
-  梨華は座る前に便座を丁寧にトイレットペーパーで拭いた。  
 昨日の事を思い出す。あの時ちゃんと紙があればお兄ちゃんに後ろから・・・  
  
 全く人生って後悔先に立たずだ。後ろに立ったものが・・・・・駄目だ考えたら駄目だ。 
 身体から体液が溢れる。ひたいに冷汗が浮かぶ。  
  
 「さあーて。梨華ちゃんのおしっこの音ってどんなのだろう」  
  
 美貴が意地悪く言う。 
 そしてガチャリとトイレに鍵をかける。 
   
- 57 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:58
 
-  うちの学校には無いけど世間ではおしっこの消音を  
 する機械がトイレについていたりする。 
 梨華は過剰に気にする ほうでは無いけど、聞き耳を立てられるとやっぱり恥かしい。  
  
 美貴はにやにやと満面の笑みで耳をすませている。 
 思わず梨華は声が大きくなる。 
 「やめてよ・・・美貴だって同じ音がするよ。みんな一緒だよ」  
  
 美貴はますますにやにや。  
- 58 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/19(水) 23:59
 
-  梨華は諦めてスカートの中に手を入れて 
 下着を足首まで下ろす。  
  
 その時、美貴の目が光ったような気がした。  
- 59 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/20(木) 00:01
 
-  梨華はゆっくりといつものように17年間してきたように  
 おしっこをしようとした。 
  
 でも出なかった。 
  
 目の前の美貴の存在が、 昨日のお兄ちゃんの残像が、 
 梨華のおしっこを出させなくする。  
 梨華がなかなかおしっこ出せないのを見て美貴が笑う。  
  
 「どうしたの?おしっこは溜まってるんでしょ?」  
 見下ろされてるせいだろうか?美貴の声が高圧的に響く。  
  
 「う、うん。でもなんだか出ないの。やっぱり見られてると駄目みたい 
   
- 60 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/20(木) 00:03
 
-  美貴ちゃんやっぱり外に出て・・・」  
  
 「嫌よ」 
 美貴のいつもよりも少し低くドスの聞いた声に梨華の背筋が凍る。  
  
 「やだあ。梨華ちゃん違うってば。美貴のせいでおしっこが出ないなんて  
 なんだか嫌だなあって・・・。だって梨華ちゃんと美貴って親友だよね。  
 それならおしっこくらい見せても平気だよね。だってお兄ちゃんに・・・・」  
  
 「やめて!・・・ごめん大きい声出して。美貴ちゃん確かにそうだよね。  
 やっぱりわたし今日はなんだかおかしいみたい」  
  
 「ううん。気にしないで。さあ早くしないとチャイムなっちゃうよ」  
 梨華は再び下腹部に力を込める。駄目だ出ない。   
- 61 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/20(木) 00:04
 
-  「へえ、梨華ちゃんってかわいい。おしっこの時、顔が赤くなるんだ。  
 どんなふうにおしっこが出るのか美貴に見せてよ」  
  
 そう言うと梨華のスカートをめくり上げる。梨華は慌ててスカートをおさえる。  
  
 「ますます赤くなっちゃった。梨華ったらかわいい。 
 あっちは綺麗なピンク色だったし。  
 うそうそ。見えてないよ。ちょっとしか。ふふふ」  
  
 梨華は美貴を睨みつける。美貴は平然として顔色すら変わっていない。 
   
- 62 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/20(木) 00:06
 
-  そう言えば美貴を睨むなんて昔は出来なかった。 
  
 美貴は入学当初から 先生に目をつけられるような 
 一匹狼の不良少女だった。  
  
 わたしが1年生の頃は恐くて近寄ることさえ出来なかった。  
 でも2年になってクラスが一緒になってから急に美貴と仲良くなれた。  
  
 なぜか美貴から話しかけてくれたのだ。最初はもちろん恐かったが、  
 話してみると案外良い子で不思議と凄く気があった。  
  
 そしてまもなく親友と呼び合える関係になった。 
 しかし今、わたしの目の前に 居る美貴はいつもの優しい美貴じゃない。 
  
 殺し屋のようだった昔の美貴だ。   
- 63 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/20(木) 00:09
 
-  梨華は睨み合ったまま身体が震えているのに気づいた。 
  
 美貴は不敵な笑みを浮かべている。  
 「どうしたの梨華ちゃん、美貴の顔に何か付いてる?付いてないよね。ねえ」  
  
 結局、視線をそらしたのは梨華のほうだった。美貴が嬉しそうに声を出して笑う。  
 美貴の勝利宣言だ。  
  
 「梨華ちゃん早くおしっこしな・・・ 
 あーあチャイム鳴っちゃった。まあこれで  
 誰の邪魔も入らないわ。ゆっくりと時間をかけておしっこしてね」  
  
 これで誰にも助けて貰えない。梨華は深いため息をついた。  
- 64 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/20(木) 00:18
 
-  「梨華ちゃん良い事考えたよ。美貴のお昼御飯の残りの 
 ミルクティ飲めば? 水分取ったらきっとおしっこが出るよ」  
  
 「い、いらない。ミルクはお腹を壊しちゃうから・・・・昨日・・・・」  
  
 お兄ちゃんのミルク・・・お腹だけじゃない。梨華の常識、倫理、兄との関係  
 これまで信じていた全てを破壊した。 
  
 「ああ、そうなんだ。わかった」  
 そう言うと美貴はミルクティを口に含んだ。  
  
 美貴は梨華のくちびるに自分のくちびるを合わせる。  
 「んん、なに・・・やめ・・・」  
  
 美貴の口から生暖かいミルクティが梨華の口に注ぎこまれる。  
- 65 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/20(木) 00:20
 
-  美貴のミルクティがのどを通ってゆく。甘い。すごく甘い。 
  
 美貴のくちびるが離れてゆく。  
  
 「ど・・・どうして。美貴ちゃん・・・・キスなんて・・・」  
 梨華の心臓はものすごい勢いで脈打っている。動揺が隠せない。  
  
 「梨華ちゃんの事好きなんだからキスくらいしたっていいじゃん。  
 それよりも、ちゃんと飲めるんじゃん。今度は間接キスだけど全部飲んでね」  
  
 美貴は梨華の口にミルクティのパックの口を押し付ける。   
- 66 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/20(木) 00:23
 
-  そして間髪入れずパックを傾ける。梨華は受け入れ態勢もままならず  
 苦しげに口を開き必死で飲む。  
  
 しかし必死の努力もむなしく、残り300mlの大半は口から漏れ梨華の胸元へと流れ落ちた。  
  
 「梨華ちゃんもったいないなあ。世界には餓えて死ぬ子供がまだ  
 いっぱい居るんだよ。まあ避妊したらそれである程度は済む話なんだけどね。  
 もったいないから美貴が飲んであげる。いいでしょ?」  
  
 そう言うと美貴は梨華の首筋に舌を這わす。梨華は思わず短い悲鳴をあげる。 
 赤い軟体動物は梨華の首筋から 
 アゴに 向かってゆっくりと進んでいく。 
  
 甘い香りに誘われて。   
- 67 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/20(木) 00:25
 
-  「うふふふ。あま〜い。梨華ちゃんのアゴってやっぱり出てるね。かわいい。  
 こっちもちゃんと出ているのかしらね」  
  
 美貴の舌は今度は鎖骨の段差を乗り越え梨華の小高い丘に  
 向かってゆく。美貴はいつの間にか手馴れた動きで制服のボタンを外していた。  
  
 「やめてよ美貴ちゃん、くすぐったいじゃない・・・ああっ」  
  
 軟体動物は柔らかな丘の上で発見した赤い果実を舐めまわしてもてあそぶ。  
 もう片方の丘は右手がこねくり回す。  
  
 「やっぱり梨華ちゃんって細いくせに大きいね。美貴うらやましいな」  
  
 梨華は抵抗も出来ずに美貴のなすがままだった。  
- 68 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/20(木) 00:27
 
-   
  
  
  ヽ( ´ー`)ノ<今日はこのへんで。 
  
 叱咤、激励、罵倒、なんでも良いので 
 感想下さい。  
- 69 名前:名無し飼育さん 投稿日:2004/05/20(木) 00:39
 
-  狼のときから楽しみしてたんで、読めてうれしいっす! 
 改めて読み直してもこの倒錯感素敵すぎ。 
  
   
- 70 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:21
 
-  >>69 
 どもです。 
 作者もよくわからない程度に加筆しているんで 
 良かったら引き続き読んでください。  
- 71 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:21
 
-   
  
 >>67の続き 
   
- 72 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:24
 
-  美貴の舌と指が的確に梨華の弱点を探り当てる。  
  
  
 わたしよりもわたしの身体を知っているみたいだ。  
 いくら美貴が親友だからってこんな事をして良いはずはない。  
  
 なのに身体が美貴を拒めない。 
  
 わたしっていつからこんな 女の子になってしまったんだろう? 
 最低だ。お兄ちゃんの時もそうだ。  
 口では嫌だ嫌だと言いながら、結局は全てを許してしまう。  
- 73 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:25
 
-  「どう気持ちいい?梨華ちゃんだからこんな事するんだよ。  
 他の人にはしないよ。美貴には梨華ちゃんしか居ないんだから」  
  
 そう言いながら美貴は梨華の身体に夢中で触れる。  
  
 気持ちいい。 
  
 なんて口には出来ない。口にすれば最後だ。  
 調子に乗った美貴に文字通り骨の髄までしゃぶられるだろう。  
   
- 74 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:27
 
-  梨華は美貴の目を盗んでスカートの中に手を入れてみた。  
 剥き出しのあそこに指先で触れる。 
  
 濡れていた。  
  
 とめどなく奥からどんどんと溢れていた。もう我慢の限界だった。  
 溢れ出た液体が太股を伝い便器の中へと落ちる。 
  
 はごろもフーズのように。 
   
 その瞬間、美貴が梨華のスカートをめくり上げてその中に顔を突っ込む。   
- 75 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:29
 
-  「梨華ちゃん、おしっこが出る時はちゃんと言ってよね。 
 美貴は 梨華ちゃんの全てが見たいんだから」  
  
 梨華の顔は恥かしさで顔が真っ赤に染まる。女の子同士とはいえ  
 こんな至近距離でわたしのチャーミーを見られるなんて初めてだ。  
  
 少しずつ出していたおしっこも止まる。  
  
 「どうしたの?出なくなったよ。早く美貴に見せてよ。そうだ! 
 こうすればおしっこ出やすくなるでしょ?」  
  
 美貴は梨華の脚を左右に大きく開く。チャーミーが大きく開く。  
  
 「さっきのミルクティが効いて来たみたいね。お腹が張ってる。 
 膀胱がいっぱいになってるよ。早く出さなきゃ膀胱炎になっちゃう」  
  
 梨華はもう限界だった。もじもじと腰が勝手に動く。  
- 76 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:33
 
-  気が遠くなる。遠足の時でもおしっこをこんなに我慢した事は無い。  
 はあはあと梨華の呼吸が乱れる。乱れまくりだ。  
  
 「しぶといわね。でもその分、凄い量のおしっこが出るはずよ。  
 さあ見せてよ・・お兄ちゃんに見せたみたいに。美貴の前で我慢しないで」  
  
 梨華の心がズキンと痛む。お兄ちゃん・・・・・ごめんね。 
 こんな所をお兄ちゃん以外に見せるなんて・・・・。 
  
 美貴は即座に梨華の表情を読み取る。  
  
 「ははーん。梨華ちゃんもしかして・・・お兄ちゃんと・・・したの」  
  
 やめて。梨華は耳を塞ぐ。美貴の憶測が確信に変わる。   
- 77 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:37
 
-  「梨華ちゃんあなたってそんな純情そうな顔をしているくせに 
 影ではそんな事を しているのね。さぞ気持ち良かったでしょうね。」  
 美貴はため息をつく。 
  
 「違う。しないよ。美貴ちゃんが考えてるような事はしてないよ。本当に」  
  
 「あら、美貴が何を考えたのか言ってみて。そして何をしたの?」  
  
 しまった。墓穴を掘った。兄に掘られた事がばれてしまう。 
 梨華はあせった。 
  
 冷汗が止めどなく流れてくる。 
  
 「梨華ちゃん私達、親友よね。隠し事はいけないわよ。言ってよ。  
 美貴にはわかるんだからお願い。したんでしょ?エッチしたんでしょ?」  
  
 梨華は悩んだ。本当の事を言っても嘘を言っても 
 どう答えても美貴に嫌われてしまいそうだ。   
- 78 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:38
 
-  「ごめん・・・お兄ちゃんとした事は言えないの。でもエッチはしてないよ」  
  
 後ろのほうはエッチじゃない。きっとそうだ。 
 美貴はもちろん納得しない。出来ない。  
  
 「じゃあ証拠を見せてよ。それならいいでしょ?」  
 「え?証拠って?」  
  
 「梨華ちゃんこれまで男の人と付き合った事ないんでしょ?  
 それならお兄ちゃんとしてないって物的証拠があるはずよ。見せて」  
  
 梨華はようやく美貴の言わんとする事を悟った。 
  
 物的証拠。  
  
 これ以上美貴に嫌われたくない。梨華は自ら股を大きく開いた。  
- 79 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:41
 
-  「美貴ちゃん見て・・・・嘘偽りのないわたしを見て」  
  
 恥かしい。 
 でも美貴に真実を示すにはこれしか方法がない。  
  
 美貴は梨華の汚れなき、チャーミーに心を奪われた。  
  
 「きれい。きれいね梨華ちゃんのって。触っていい?」  
  
 目をとじたまま梨華はうなずく。美貴の顔が恥かしくて見れない。  
 美貴の指先が触れる。梨華は声が出そうになるのを必死でこらえる。    
- 80 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:41
 
-  「み、美貴ちゃん。そんなに激しく触らないで・・お願い」  
  
 「あら梨華ちゃんって敏感なのね。激しくってこんな感じ?」  
 美貴の指先が梨華の鍾乳洞探査を本格的に開始する。  
  
 「ああっ駄目。おかしくなっちゃう」  
 梨華は便器にまたがったまま腰をくねくねと動かす。  
  
 「我慢してね。美貴は梨華ちゃんが汚れてないって信じてる。  
 梨華ちゃんの赤いフリージアは純潔だって信じてる」  
  
 梨華はもうなされるがままだった。  
- 81 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:44
 
-  美貴は丁寧に調査した。 
 鍾乳洞はまだ立ち入り禁止だった。  
  
 「良かった。美貴が信じた通りだった。 
 梨華ちゃんはまだきれいなままね。嬉しい」  
  
 梨華は安堵した。良かった。涙がこぼれた。 
 美貴に信じて貰えた。安心して一息ついた瞬間だった。 
  気が抜けて梨華の股間からおしっこが溢れ出す。  
  
 「ああ漏れちゃう、見ないで、美貴ちゃんみないで」  
  
 しかし堤防は決壊した。とめることはもう出来ない。  
  
 レーザービームのように一直線に便器に当たってはじける。  
 慌てて股間をおさえた梨華の指の隙間から黄色い液体があふれる。  
  
 美貴はその一部始終を瞬きもせずにうっとりと見つめていた。   
- 82 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:46
 
-  ようやく梨華はおしっこを出し終えた。 
  
 「梨華ちゃん。素敵なものを見れて美貴はなんだか涙が出そう。  
 今度は美貴が見せてあげる。美貴のおしっこを見せてあげる。  
 梨華ちゃん・・・脱がしてちょうだい」 
  
 美貴のおしっこ。梨華は考えるだけでドキドキしてきた。  
   
- 83 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:47
 
-  美貴はおしっこの時も不良ぶるのだろうか?  
 それとも恥かしげにうつむいておしっこするのだろうか?  
  
 いや、きっと無表情でクールにするんだ。  
  
 量は多めかな?結構我慢するタイプな気がする。 
  
 見たい。すごく見てみたい。  
   
 梨華は美貴のおしっこを想像するだけで身体がむずむずしてきた。  
   
- 84 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:50
 
-  「梨華ちゃん見たいの?見たくないの?」  
 美貴はスカートをつまんでひらひらとを揺らす。太股の付け根が見える。  
  
 梨華は思わず息を呑む。 
 美貴の下着ってどんなのだろう?そしてその下は・・・・。  
  
 「美貴ちゃん・・・見せて・・・わたし見てみたい」 
   
- 85 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:54
 
-  梨華は立ち上がり美貴に便座を譲る。 
 譲られた美貴は便座に腰掛けて足を組む。  
  
 そしていきなり梨華の腹に蹴りを入れる。  
  
 「梨華ちゃん、美貴様見せて下さいでしょ?生意気よ。頭が高いわね」  
  
 梨華はお腹をおさえてうずくまる。美貴の様子がおかしい。痛い。  
  
 「み・・美貴様。おしっこを見せて下さい」  
  
 言った瞬間に恥かしさで顔が熱くなる。  
   
- 86 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 22:56
 
-  「うふふ、そうよ。それでいいの。じゃあ脱がして頂戴」  
  
 梨華は両手をスカートの中に差し入れる。 
 美貴のよくしまった太股を梨華の手がゆっくりとあがってゆく。 
  
 しかし下着は見つからない。  
 「美貴ちゃん・・・下着は?」  
  
 「あんた馬鹿じゃないの?美貴が下着なんか着るわけないでしょ?  
 親友のくせに美貴の事なんにもわかってないわね。 
 さっさとスカートの中に首を突っ込みなさい」  
  
 梨華は言われるがままにスカートの中へ。  
 そこは美貴の小宇宙への入り口だった。  
- 87 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 23:00
 
-  スカートの中はプラネタリウムだった。薄暗い世界で  
 美貴のミキティだけが静かに輝いていた。  
  
 「梨華・・・触ってごらんなさい。」  
  
 美貴に言われるがままに美貴のミキティに触れる。 
 濡れていた。  
 「あんたのおしっこ見ていたらどんどん濡れてきたのよ。 
 どんどんと溢れてくるの。あんたもそうでしょ? 
 だって美貴と梨華は仲良しだもんそうでしょ?」  
  
 ミキティの潤いが増す。梨華は自分の下着が冷たいのに気付いた。 
 美貴と同じだ・・・・。仲良しだから、親友だから・・・・。 
  
 梨華は恥じらいと喜びで胸がいっぱいになっていた。 
  
 梨華は美貴に罵倒され命令されるのが苦痛じゃなかった。 
 むしろ幸せですらあった。   
- 88 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 23:02
 
-  「美貴様のあそこすごく濡れてる。きれいです美貴様のあそこ」  
  
 「キレイ?嘘おっしゃい。 
 じゃあ舐めてみなさいよ。キレイなら舐めてごらん。  
 犬のようにぺロペロと舐めなさい早く!」  
  
 美貴はそう言いながら梨華の顔を股間に押し付ける。  
 梨華は必死で舌を動かした。 
  
 美貴の味がする。匂いがする。   
- 89 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 23:04
 
-  「おいしいです美貴様。わたしとっても幸せです」  
  
 それは偽りの無い気持ちだった。きっとお兄ちゃんもこんな気持ちで  
 わたしのおしりを舐めてくれたんだ。梨華はその事に気付いた。 
   
 大好きな美貴のために今、梨華が出来る事は舐めるだけだった。  
 それ以外に美貴に愛を証明する手立てはなかった。  
   
- 90 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 23:07
 
-  「ああ、どんどんおしっこが漏れてるのが自分でもわかるの  
 梨華・・・あんたは美貴の飼い犬よ。わかってる?」  
  
 はい。わかってます。わたしは犬です。美貴様に忠実な牝犬です。  
  
 潤いを求めて舌が奥へ奥へと向かう。熱い、美貴のミキティが熱い。  
  
 「ああ、上手いじゃない梨華、やっぱりあんたはあの人の・・・・もう駄目ぇ」  
 美貴の身体がびくんびくんと痙攣する。 
  
 その瞬間美貴から おしっこがあふれだす。 
   
- 91 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 23:07
 
-  熱いシャワーが梨華の顔を洗う。  
  
 「なにしてるの、さっさと飲みなさい!もったいないでしょ?」  
 梨華は口を大きく開きミキティにキスをする。 
 美貴のおしっこが のどの奥を刺激する。 
 どんどんと溢れるおしっこにのどを鳴らす。  
  
 「ああ、もう止まらないわ。梨華大好きよぉぉ」  
  
 美貴に洗われた梨華は生まれ変わったような気がした。 
  
  
 そしてまた気絶した。  
- 92 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 23:08
 
-   
 第2部完  
- 93 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/21(金) 23:11
 
-   
  ヽ( ´ー`)ノ<更新完了 
  
 誹謗、中傷、脅迫なんでもいいので 
 感想ください。お願いします。  
- 94 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/22(土) 21:56
 
-  大の大人がこんな小説書いてんじゃねぇ! 
  
 (;´Д`)美貴様美貴様お仕置きキボンヌ  
- 95 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/22(土) 22:47
 
-  >>94 
  ヽ( ´ー`)ノ<もっと罵って下さい。 
  
 普通の小説を書いても面白くないので 
 こんなのになりました。  
- 96 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/23(日) 02:31
 
-  純潔の赤いフリージアワロタ 
 
- 97 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:24
 
-  >>96 
 笑っていただけると嬉しいです。 
 ネタの延長で書いた小説なんで 
  
  
  
 更新してみます。  
- 98 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:25
 
-   
  
  
  
  
  
 第3部  兄と梨華と美貴  
- 99 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:27
 
-  梨華が学校から帰ってきた。とても疲れているようだ。 
 俺は玄関まで迎えに行く。 
  
 「おかえり。どうしたんだい早退したのかい?」 
  
 「た、ただいま。お兄ちゃんどうしてわかるの?」 
  
 「だって俺は梨華のお兄ちゃんだからね。梨華の事ならなんでも知っているよ」 
 梨華の顔が赤くなる。昨日の事を思い出しているんだろう。 
  
 「違うよ。今日はちょっと風邪っぽくて・・・・」 
 梨華は必死になってごまかそうとする。ああ、なんてかわいい子なんだ。 
   
- 100 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:28
 
-  「じゃあお兄ちゃんの熱々のホットミルクでも飲もうか。いいだろう?」 
  
 俺は微笑んで言う。梨華の事だ。喜んで飲んでくれるだろう。 
 俺は常温保存しておいた牛乳パックを掴む。 
  
 「い、いいよ。だって・・・あの・・・・ごめんお兄ちゃん・・・・」 
  
 「り・・・梨華?なんて・・・」 
 俺の手から牛乳パックがすべり落ちる。俺の牛乳が床に飛び散る。 
  
 「お・・・お兄ちゃん?」 
  
 「だ・・・大丈夫。動揺なんてしてないよ俺は」 
 否定はしたが俺の声色は明らかにおかしかった。 
   
- 101 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:29
 
-  梨華は慌ててティッシュを床に撒いて、 
 床の白濁の液体をティッシュに染み込ませる。 
  
 さすがは女の子。四つん這いになって牛さんの体液が 
 したたる程に染み込んだティッシュをゴミ箱に捨てていく。 
  
 白濁の液体にまみれた梨華は白い天使だった。 
  
 「お兄ちゃんが撒き散らした牛乳を処理してくれるなんて優しいね梨華」 
  
 四つん這いのまま梨華は答える。 
 「当たり前でしょ?わたしはお兄ちゃんの為に何かしてあげたいもん」 
  
 俺の胸がキュンとなる。俺も梨華の為に何かしてあげたい。 
 これまでしてあげられなかった事をしてあげたい。  
- 102 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:31
 
-  「いい子だね。ご褒美をあげるよ。そうだ。栄養ドリンクにするかい? 
 タウリンが2,000も入っているよ。ああ、そのままでいいよ。立たなくていい」 
 梨華は四つん這いのまま不安げな表情で小さくうなずいた。 
  
 俺は褐色の硬いビンを掴むと、飲めるように栓を取り梨華に咥えさせる。 
 「こぼしたらお仕置きだよ」 
  
 そう言って俺はビンの底を持ち上げる。 
 苦い液体が梨華の口に注ぎ込まれる。 
  
 「んん、うん」 
 梨華は涙目で小さくのどを鳴らしながらなんとか飲み干す。 
   
- 103 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:33
 
-  「どうだい美味しいかい梨華?」 
  
 「う、うん美味しいよお兄ちゃん。口の中が痺れちゃう感じ」 
 梨華は健気に微笑む。ああ、かわいい。 
  
 「まだ2本残っているからね。頑張って飲むんだよ」 
 梨華の顔が少し強張る。 
  
 新しいビンを咥えさせる。角度をあげる。 
  
 「知っているかい?外見では分からないけど栄養ドリンクは黄色の液体なんだよ」 
 黄色の液体と聞いて梨華の顔色が変わった。 
  
 「どうしたんだい?なんなら白い液体のほうが良かったかな梨華」 
  
 梨華は首を横に小さく振りながら飲む。 
   
- 104 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:39
 
-  2本目を飲み終える。3本目を咥えさせる。 
  
 早く出るようにビンをまっさかさまにして、 
 ゆっくりと回しながらビンを上下に動かす。 
 ビンの口のほうは細いので梨華の口から抜けそうになる。 
 梨華はなんとか3本飲み終えた。 
  
 普通なら元気になるはずなのに梨華は虚ろな表情だった。 
  
 梨華悲しいよ。お兄ちゃんは梨華の笑顔が見たいんだよ梨華。 
  
 ビンを片づけていると俺の携帯が鳴った。 
 呆然とうつむいていた梨華は着信音に驚き正気に戻る。  
- 105 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:41
 
-  俺は相手を確認すると電話に出ずに電源を切った。 
  
 「どうしたの?誰から?」 
 梨華の問いかけを無視して俺は言う。 
  
 「さあ、疲れただろ?ちょっと休むといい」 
  
 俺は照れて嫌がる梨華をお姫様抱っこをして部屋に連れて行く。 
  
 ベットに寝かせると梨華はすぐに気絶するように眠った。 
 まるで天使のような寝顔だ。俺は梨華の鼻と耳の間くらいにキスをした。 
  
 さあ忙しくなりそうだ。俺は電話をかける。  
- 106 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:42
 
-     
  
   
- 107 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:43
 
-  カランカラン。 
 ドアの開く小気味の良い音がした。 
  
 俺は一番奥のカウンターの席から来客の顔を見る。 
  
 ようやく来た。 
  
 俺の灰皿には煙草の小さな山が出来ていた。 
   
- 108 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:45
 
-  「ごめんなさい、少し遅れちゃった。美貴が呼び出したのにね」  
 美貴は口では謝っているが、反省の色は見えない。 
  
 相変わらずだ。  
  
 「久しぶりだね。君から連絡してくるなんて初めてじゃないか?  
 まあ座りなよ。いつも通りビールでいいかい?」  
  
 「飲ませてどうかする気じゃないでしょうね?サッポロの生を頂くわ。」  
  
 「君は本当に生が好きだね」 
 俺はにやにやとしながら言う。 
  
 美貴は鼻で笑いながら俺の横に座った。 
   
- 109 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:46
 
-  美貴とこんな風にカウンターで飲むなんて何時以来か思い出せない。  
  
 「話があるんだろ?多分、梨華のことだね?」  
 俺は煙草を咥えた。すかさず美貴は煙草に火をつけてくれる。 
  
 俺が3度吸って3度煙を吐いたとき美貴が口を開いた。  
  
 「ええ、そうよ梨華ちゃんの事よ。単刀直入に言うわ。 
 梨華ちゃんをこれ以上汚さないで」  
  
 俺は美貴を見た。いつになく真剣な表情だ。 
 高貴で美しかった。 
   
- 110 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:47
 
-  「やっぱり梨華は君に喋ったんだね。どこまで喋った」  
  
 「全部よ。梨華ちゃんは普通の女の子なのよ、あなたや・・・・美貴とは違うの。  
 これ以上あなたの欲望のはけ口にするのはやめて」  
  
 俺は思わず笑ってしまった。 
 梨華が普通だと?勘違いも良いところだ。  
  
 「何が可笑しいの?梨華ちゃんは美貴みたいにはならない。 
 なれないわ。  
 美貴はあなたの望むことをなんでもしたわ。 
 出来そうも無いおねだりでも答えてきたつもりよ。 
 それなのにあなたは美貴よりも梨華ちゃんを取るの?」  
  
 俺は深くタバコを吸い込む。吐き出した煙は俺の心のように揺れる。  
   
- 111 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:48
 
-  「美貴・・・・お前は最高のパートナーだった。 
 だが俺とお前はS同士だ。  
 それではたどり着けない世界があるんだ」  
  
 「別れた時にもそう言っていたわね。それじゃあ梨華ちゃんは  
 あなたが求めているM。マゾ女だと言うの?」  
  
 俺は深くうなずく。梨華は天性のマゾ女だ。  
  
 「君だって梨華がそうだと気付いているはずだ。今日学校から帰ってきた  
 梨華をみてわかったよ。君も梨華に何かをしたね?飲ませたのか?」  
  
 美貴はニヤリと笑う。  
  
 「なんでもお見通しみたいね。さすが美貴と血が繋がったお兄さんだわ」 
  
 美貴はビールを一気に飲み干す。  
   
- 112 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:50
 
-  「実のお兄さんが居るのはママから聞いて知っていたわ。  
 でもそれがあなただとは知らなかった。 
 あなたが血を分けた実の兄だって知っていたら恋には落ちなかった。 
 あんな事はさせなかった」 
   
 俺は美貴のグラスにビールを注ぐ。  
  
 「最初は胸が大きくなるからって言って冗談みたいに触ってくるだけだった。  
 それが次第に胸だけじゃなく美貴の全身に及んだわ。 
 そしてあなたはこのビールみたいな色のおしっこを嫌がる美貴に飲ませた。  
 ねえ覚えてる?あの日の事を」 
   
- 113 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:51
 
-  俺は煙草をもみ消す。 
  
 「さあ、あの日って・・・・なんの事だかわからないよ」 
  
 「とぼけないで。美貴が風邪をひいた時の事よ」 
  
 本当はよく覚えている。 
 アホの美貴が風邪をひくなんて思いもしなかった。  
- 114 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:53
 
-  「あの日あなたは咳き込んで苦しんでいる美貴にこう言ったわ。 
 風邪をひいた時はおしりにネギを挿入れると治るんだって」 
  
 「本当の事だよ。嘘じゃない」 
  
 「嘘よ。だってあの後、熱は下がらなかった。いいえもっと高熱が出たわ」 
  
 俺は小さな声で言う。 
 「俺は君が人前で鼻をかめる女だと知っている。 
 だけどここは小粋なバーだからね。 
 もう少し静かに喋ってくれないか?」 
  
 さすがに美貴の顔が真っ赤になる。 
 いや、多分ビールのせいだろう。  
- 115 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:55
 
-  美貴はさっきより小さな声で続ける。 
 「それからあなたは美貴の全てを奪うまで時間はかからなかった。 
 美貴も嫌がらなかった。  
 ううん。本当は嫌だった。美貴は恐かったの。 
 あなたが離れるのが。  
 美貴とママを捨てたパパみたいに離れていきそうで恐かった」  
  
 「俺は離れないよ。だからこうして・・・・」  
  
 「嘘よ。あなたはパパと同じ血が流れてる。 
 ママよりも梨華のお母さんを取ったように、 
 あなたは梨華を選ぶのよ。あなたの身体には・・・んん」  
  
 俺は美貴のくちびるを奪う。  
- 116 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:56
 
-  美貴は俺を払いのける。  
  
 「ごまかさないで。美貴は梨華ちゃんが好きだった。 
 学校で初めて見た時のトキメキは今も忘れてないわ。 
 梨華ちゃんと友達になってからは幸せだった。 
 あなたの実の妹だって知るまでは。 
  
 美貴と梨華ちゃんが血をわけた姉妹だって知るまではね。 
 今日、梨華ちゃんからあなたの行った行為を聞いて悔しかった。 
 許せなかった。  
 美貴からあなたを奪ったのは梨華だった。梨華を奪ったのはあなただった。  
 美貴は全てを失ったのよ。あなたのせいで」 
   
 美貴は半狂乱で俺に訴える。泣いていた。俺は思わず目をそらした。  
  
 「奪ってやる。梨華の全てを奪ってやる。あなたが奪う前に」  
 美貴はそう言うと俺の制止する声を聞かず席を立った。  
- 117 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:57
 
-             
  
  
  
  
  
  
   
- 118 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/27(木) 23:59
 
-  家に帰るとまっさきに梨華の部屋へと向かう。 
 どうやら両親は帰っていないようだ。 
   
 まるで自分の部屋のように手馴れた感じで明りをつける。 
 梨華は起きていた。眩しそうに目を細める。  
  
 「ただいま梨華。よく眠れたかい?ひとりで寂しかっただろう」  
  
 「お兄ちゃんなんのつもり?早くこれをはずしてよ。」  
 梨華の両手両足は手錠でベットに固定されていた。 
 俺が固定した。  
  
 俺が居ない間に必死で取ろうとしていたのか手首に赤く手錠の跡がついていた。   
- 119 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:00
 
-  「梨華、梨華が悪いんだよ。梨華が疲れてるみたいだから  
 せっかくお兄ちゃんの牛乳を用意したのにどうして飲んでくれなかったんだい?  
 お兄ちゃん嫌われちゃったかな?」  
  
 「そ、そうじゃないの。お兄ちゃんの事は大好きだよ。 
 でももうあんな事をするのは・・・・恥かしいし」  
  
 「そうか。悲しいな。梨華ならお兄ちゃんと趣味が合うと思ったのに。  
 これなら美貴のほうが理解してくれてくらいだよ」  
  
 美貴という言葉に梨華が反応する。  
  
 「美貴?美貴ちゃんがどうしたの?」  
  
 「さあな。お前が知らなくても良い事だよ」   
- 120 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:02
 
-  「お兄ちゃん、何を隠しているの?何を企んでいるの?」  
  
 「さてと、お仕置きの時間だ。邪魔なものを脱がしてあげるよ。 
 汚れたら嫌だろ?」  
 スカートは皺が寄るので、手錠で固定した時に脱がせたが  
 後は制服のままだった。白い下着が眩しい。  
  
 俺は梨華の下着の側面をはさみで切り裂く。 
 ゆっくりと剥ぎ取る。  
  
 梨華のチャーミーの黒々とした毛が濡れて光っている。  
  
 「おやおや、もうこんなに濡らしているのかい。困った子だね」  
 俺は確認するようにチャーミーに触れる。ビクンと梨華が反応する。  
- 121 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:04
 
-  「違う、違うの。これはおしっこだよ。早く手錠をはずして。  
 もうおしっこが漏れそうなの。ずっと我慢をしているの」 
 梨華が必死で訴える。  
  
 俺はチャーミーを舐める。確かにおしっこだ。 
 梨華が吐息を漏らす。  
  
 「梨華、ここで出せばいいじゃないか。お兄ちゃんが見ていてあげるよ」  
 梨華の顔色が真っ青になる。  
  
 「そんな・・・・こんなところで出したらおねしょだと思われるじゃない。  
 お母さんにバレたら・・・・」  
  
 「でも手錠をはずせないよ。鍵は無くしてしまったからね。 
 どこかで落としたみたいだ。 
 そうだ、ここに偶然おむつがあるよ。 
 これをはいたらおしっこを出しても平気だね」 
   
 俺はなんて準備が良いのだろう。  
- 122 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:06
 
-  梨華がそれを聞いて目を潤ませる。  
  
 「最低。お兄ちゃんは最低の人間よ・・・もういい。さっさとつけてよ。漏れちゃうから」  
  
 俺は焦らすようにゆっくりと慣れた手つきでおむつをつけてあげる。  
 この日が来る事を信じて何度もひとりで練習した。 
  
 梨華は恥辱にまみれ俺を睨みながらおむつをはかされる。 
 最高の表情だ。  
  
 「かわいいよ梨華。まるで赤ちゃんの頃の君のようだ。 
 汚れを知らない頃の君のようだ。今は随分汚れてしまったね。 
 ・・・美貴になにをされたんだ?」 
   
 「な、なんで知っているの?お兄ちゃん美貴ちゃんとどういう関係なの?」  
  
 「質問しているのは俺だよ。美貴に何をされたんだ。大体察しはつくがね」  
  
 俺は梨華の下腹部を押す。おしっこで膨らんでいるのがわかる。  
 梨華が苦痛に顔を歪ませる。   
- 123 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:10
 
-  「さっき栄養ドリンクを3本飲んだだろう。 
 お兄ちゃんの牛乳の替わりに」 
  
 梨華がもじもじとイモ虫のように動く。 
 我慢の限界のようだ。無視して俺は続ける。 
  
 「きっとそのおかげできっと凄くキレイな黄色いおしっこが出るよ。  
 それに美貴のおしっこが混じっているなんて最高じゃないか。  
 本当は口をつけて飲みたいけど、おむつに染み込ませてコレクションとするよ。  
 なかなか貴重だからね。梨華と美貴のおしっこが混じっているなんて。 
 飲んだんだろう?美貴のおしっこを」 
   
 「ど、どうして知っているの?お兄ちゃん」  
  
 「やっぱりそうか。美貴はしょせんは女だ。いくら梨華を汚すと言っても  
 男ほどの選択肢は無い。予想もつくさ。さあ早くおしっこを出しなさい」  
  
 梨華は観念したかのように目を閉じた。  
- 124 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:11
 
-  「さあたっぷりと出しなさい。 
 これまでのおむつの1、2倍の吸水力らしいからね。 
 安心するがいいよ。 
 全くおむつとか生理用品はどこまで進化するんだろうね?」  
  
 梨華の股間に耳を当てる。 
 なかなか位置が決まらずに耳の位置を何度も調節する。 
   
 「お、お兄ちゃんあんまり動かないで。変な声が出ちゃう。」  
  
 梨華は息苦しそうだ。俺は面白くなってもっと激しく動かす。  
  
 いくら前より生地が10パーセント薄くなったとはいえ、 
 おむつ越しでこの反応とは。まったく梨華は本当に困った子だ。  
- 125 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:12
 
-  梨華のお腹に力が入る。 
  
 その直後耳に川のせせらぎのような音が聞こえる。 
 俺は目を閉じてその音に聞き入る。  
  
 夢にまで見た桃源郷。梨華とふたりだけの黄金郷。 
  
 心が癒されるようだ。 
 おむつ越しに梨華のおしっこの温もりが伝わってくる。暖かい。 
  
 人間以上のぬくもりだ。 
   
- 126 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:15
 
-  しばらく音をぬくもりを堪能したかったが 
 我慢して俺はすばやくおむつの前部分をむしり取る。 
  
 おむつのマジックテープが悲鳴をあげる。 
   
 梨華のチャーミーがあらわになるや否や 
 抑えられていた梨華のおしっこが噴水のように飛び出す。  
  
 「いやあああ、おしっこが布団にぃぃ。駄目よお兄ちゃんとめてぇぇ」  
  
 自分で止めたらいいじゃないか。俺は冷たく言い放つ。  
  
 梨華は必死でおしっこを止めようとするが無理だった。  
 頭とは裏腹に身体はどんどんと黄金色のおしっこを凄い勢いで放出する。 
  
 美しい。心が洗われるようだ。  
   
- 127 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:16
 
-  おしっこが布団に黄色い世界地図を描く。 
 この歪な世界が俺たちの生きる世界だ。 
  
 梨華と俺の黄金郷だ。 
  
 梨華が全てを出し終えた。 
 梨華は激しく泣いていた。上も下も大洪水だ。  
- 128 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:18
 
-  「悪かったな梨華。おしっこは出し始めが濃いからな。 
 尿検査でもそうだろう?後は質を落とすだけの不要品だ」 
   
 梨華の歯軋りが聞こえる。 
 俺は無視しておむつを真空パックの袋に詰める。 
  
 梨華のおしっこの匂いや鮮度が落ちないように。  
 思い出が薄れないように。 
  
 その時だった。家の電話が鳴った。 
 おそらく今日も外出している両親だ。  
 まだ夜の11時だから電話に出ないと不審がられる。仕方ない。  
  
 「ちょっと待ってなさい。すぐ戻ってくるからね」  
 俺は梨華の部屋を出た。  
- 129 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:19
 
-  俺は居間にある電話を手に取った。  
  
 「もしもし石川ですけど何か?もしもし・・・」  
 しかし返事は無い。何か嫌な予感がする。 
  
 俺は電話の向こうに 耳をすます。女の妙な笑い声がする。 
 全てを呪うような声。酔っているのかテンションが高い。  
  
 そして別の女の現実感の無い声色の悲鳴。 
 アニメの声優のようだ・・・もしかして梨華か?  
  
 俺は直感した。美貴がこの家に侵入した。そして携帯で電話をかけた。  
 これは俺を梨華の部屋から出すための罠だ。 
  
 間違いない。   
- 130 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:20
 
-  俺は電話を持って梨華の部屋へと駆け戻る。 
  
 美貴は俺を恨んでいる。  
 梨華を恨んでいる。何をするかわかったもんじゃない。  
  
 俺はドアノブに手をかける。開かない。どうやら中から鍵をかけられたようだ。  
 ドアを必死で殴る。しかしとても開きそうにない。  
  
 「おい、美貴だな、何をしている梨華に手を出すなおい」  
  
 「そんなに大きな声を出さないでも聞こえるわよ。お兄さん」  
 美貴だ。電話から美貴の悪魔のような低い声がする。  
   
- 131 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:21
 
-  「開けろ。梨華になにをするつもりだ」 
   
 「何って?あなたにされた事を梨華ちゃんにしてあげるだけよ。  
 梨華ちゃん、元気だってお兄さんに教えてあげて」  
  
 「お、兄ちゃん。大丈夫だよ美貴ちゃんは・・・・ちょっとやめて美貴ああん  
 そんなところ・・・あああっいやあああ」  
  
 電話が切れた。ドアに耳を当てる。 
 駄目だ何も聞こえない。  
   
- 132 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:23
 
-  外から開ける鍵は梨華が持っている。 
 ・・・・そうだ思い出した。  
  
 最近はしていないが昔、梨華の部屋に 
 こっそり侵入する用に合鍵を作った。 
 確か俺の部屋にあるはずだ。あれさえあれば。  
  
 俺は走った。 
 美貴に、悪魔の美貴に天使の梨華を汚させるわけにはいかない。 
   
- 133 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 00:26
 
-   
  
  
  
  
  ヽ( ´ー`)ノ<今日はこのへんで 
  
  
 なんでもいいので感想ください。  
- 134 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/28(金) 01:24
 
-  もっとやりまくり希望!! 
 
- 135 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/28(金) 21:10
 
-  男はいらないっす 
 レズスカはOK  
- 136 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/05/28(金) 22:29
 
-  >>134 
  ヽ( ´ー`)ノ<うんこならやりまくりますよ。 
  
 >>135 
 もともとが狼の架空の兄とどうのこうのするって 
 ネタスレで書いてたやつなんで 
 出さざるをえなかったって感じですね。 
 スカ好きが居てくれて良かったです。  
- 137 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/05/29(土) 23:50
 
-  美貴様…(;´Д`)ハァハァ 
 
- 138 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:28
 
-   
  
 >>132の続き  
- 139 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:32
 
-   
 「うふふ。随分慌てているわよ、梨華ちゃんのお兄ちゃん」  
 美貴は嬉しそうに笑いながら、梨華の乳バンドを剥ぎ取る。  
  
 梨華ボインのなだらかな曲線、そして先端までその全てが晒される。  
  
 梨華はボインを隠そうと身をひねるが手を縛られた状態では隠しようが無かった。  
 揺れるだけだった。 
 美貴は両手で慈しむように優しく揉む。 
  
 「駄目・・・美貴ちゃん駄目だよ。ああん」 
 「あら、何が駄目なの?素敵な胸じゃないの」 
  
 美貴の巧みな指使いによって、ゆっくりと先端が最先端になる。  
- 140 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:35
 
-   
 「梨華ちゃんって本当に良い身体しているのね。うらやましい。 
 美貴ってほとんど完璧なんだけど胸だけは不満なのよね。 
 揉んだら大きくなるって噂で聞いて、何度も自分で揉んでみて、 
 他の人にも揉んで貰ったけど無駄だったわ。  
 きっと美貴は幼い頃の栄養状態が悪かったのね。美貴ね・・・・貧乏だったの」  
  
 美貴は自嘲気味に吐き出すように話す。  
  
 「貧乏・・・美貴ちゃんお金持ちじゃないの?」 
 梨華は驚きを隠せなかった。  
  
 美貴はいつでもお嬢さまのように優雅で美しかった。 
 「美貴はロイヤルミルクティ しか飲まないの。だってお金持ちだもん。」 
  
 それが美貴の口癖だった。  
   
- 141 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:37
 
-   
 「そんなの嘘よ。本当のお金持ちが 
 紙パックのミルクティで満足するわけないじゃない。  
 梨華ちゃんって人を信じすぎだよ。そこがかわいいんだけどね。  
  
 美貴ね、本当に少し前まで貧乏だったわ。最近ようやく借金を返せたのよ。 
 身体は売らなかった・・・・売ったのはプライドと・・・・。 
 さすがに、これ以上はいくら梨華ちゃんにも言えないわ。  
  
 そうそう美貴の家のトイレってね。ドアなんてついてなかったわ。壊れても直す  
 お金なんてなかった。ビックリでしょ?あははは」  
  
 「美貴ちゃんお願いもうやめて!」  
  
 「だからお兄ちゃんにトイレを見られたなんて悩んでる梨華ちゃんの  
 気持ちなんて全然わかってあげられなかったわ。ごめんね」 
   
- 142 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:38
 
-   
 梨華は耳を塞ぎたかった。でも手は手錠で固定されたままだった。 
 美貴の声は嫌でも耳に届く。  
  
 「でもねトイレを見せ合える関係って悪くないわよ。  
 隠し事の無い関係って言うのかな。美貴の家もトイレのドアを直してから  
 家族の関係がおかしくなったの。不思議でしょ? 
  
 美貴は壊れない愛が欲しいの 
 梨華ちゃん壊れない愛をひとつちょーだい」  
  
 美貴が壊れている。梨華は心の中でお兄ちゃん助けてと祈った。  
 もちろんお兄ちゃんには聞こえない。 
   
- 143 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:40
 
-   
 「美貴ちゃん・・・知らなかった。そんな過去があったなんて。  
 でも今のわたしならわかってあげられる気がする」  
  
 梨華はお兄ちゃんとのあの事を思い出す。 
 あれからお兄ちゃんの事が一時も忘れられない。 
  
 隠し事の無い関係。美貴の話は真実なのかも知れない。  
  
 「それなら嬉しいわ。梨華ちゃんのおしっこを見て思ったの。やっぱり梨華って  
 とても素敵な女の子だって。本当にわかるのよ。 
  
 梨華ちゃん聞いて・・・・美貴は梨華ちゃんを愛しているの」  
  
 「美貴ちゃん・・・・わたしも大好き。だから戻って。何日か前の美貴に。  
 また一緒に焼き肉を食べに行こうよ。ね。」  
  
 美貴は悲しそうに首を横に振る。 
   
- 144 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:42
 
-   
 「もう遅いのよ・・・・なにもかも。 
 ・・・・本当は梨華ちゃんの大きいのが見たいけど  
 そこまではまだ美貴には見せてくれないでしょ?  
 だって梨華ちゃんはお兄ちゃんのほうが好きだから」  
  
 「ち、ちが多分違う」 
  
 慌てて梨華は否定する。無駄だった。 
 その動揺が梨華の兄への想いを証明していた。 
  
   
- 145 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:43
 
-  美貴は梨華の頭を優しく撫でてあげる。  
  
 「いいのよ。あの人は良い人よ。美貴もお兄さんが大好き。  
 あの人は美貴に色んな事を教えてくれた。美貴はあの人に全てを捧げたわ」  
  
 「どういう事?美貴とお兄ちゃんは付き合っていたの?そんな事知らなかった。  
 どうして黙っていたの?なんで?どうして?」  
  
 「じゃあ話してあげる。美貴と梨華ちゃんのお兄ちゃんのお話を」 
   
- 146 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:45
 
-  「梨華ちゃんも美貴は風邪をひかないと思ってるでしょ? 
 ううん隠してもわかるよ。確かに風邪はひかないわ。 
 それはとって置きの治療法を予防法を知っているからなの。 
  
 聞きたい?聞きたくなくても言ってあげる。 
 それはあの人に教わったの。おしりにネギを入れればいいって」 
  
  
 おしりにネギ・・・梨華はめまいがした。 
   
- 147 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:46
 
-   
  
 「美貴も最初は冗談だと思ったわ。でも本気だった。 
 熱で意識が朦朧としている美貴に 
 あの人は四つん這いになるように指示したわ。 
  
 美貴の下半身を裸にして、駄目だもっと脚を開きなさい。 
 なんて真顔で言うの。美貴は熱と屈辱で顔が真っ赤になったわ。 
  
 だけど本当は熱だけじゃなかった。きっとあの人に恋をしていたの。 
 なぜならネギを入れられても熱は治まらなかった。 
 それどころかもっと激しく昂ぶるような気持ちになったの」 
  
  
 「美貴ちゃん・・・それって単にネギが効かないだけじゃないの?」 
   
- 148 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:50
 
-   
  
 「それは違うわ。ネギの事を教わってから 
 風邪をひく度に自分で何度もひとりで試したわ。 
 夜な夜な美貴はネギを入れてはひとり喜んでいたの。 
  
 あら梨華ちゃん何その顔は?美貴は真面目に話してるのよ。 
 確かに風邪は治るの。でも同時にあの人の顔が浮かんでは堪らない気持ちになるの。 
 それはとても不思議な気持ちなのよ。 
  
 梨華ちゃんが風邪をひいたら美貴が入れてあげる。 
 やってみたら案外難しいのよ」 
  
 梨華は想像するだけで濡れていた。滝のように冷汗が出る。 
  
 「でも美貴ちゃん・・・・あなたほどプライドが高い人がそんな事を受け入れるなんて・・・」 
  
 「あらあら。確かに美貴はSよ。そして梨華ちゃんは間違いなくMね。 
 でもそれは結局は気の持ちようなの。Sも裏を返せばMなのよ。磁石と同じよ」 
  
 「わたし・・・・美貴の言っている意味わかんない」 
 美貴でもわかる事がわからないなんて屈辱的だった。  
- 149 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:52
 
-   
  
 「まったく・・・しょうがないわね」 
  
 美貴は梨華にキスをした。 
 美貴の軟体生物がくちびるを割って侵入する。 
  
 梨華は懸命に防衛しようとしたが自分の意志とは関係なく 
 梨華と美貴の軟体動物はお友達になってじゃれあった。  
  
 美貴の手がボインに伸びる。 
 梨華は拒めずただ受け入れるだけだった。 
  
 「美貴ちゃん・・・・こんな事もお兄ちゃんに教えてもらったの?」 
  
 「梨華ちゃん・・あなたは知らなくてもいいの・・・知れば後悔するわ」  
  
 「教えて美貴ちゃん。わたしの知らない事を。ふたりの秘密を。  
 お兄ちゃんが美貴ちゃんに教えてくれた事を」  
  
 美貴はそれを聞いてニヤリと笑った。 
   
- 150 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:54
 
-   
  
 「じゃあ美貴が身体で教えてあげる。いくわよ美貴がお仕置きしてあげる」  
  
 美貴は胸からゆっくりと手を下げてゆく。梨華のチャーミーに触れる。  
 「ちょ、美貴ちゃんやめてよ。そんなことしちゃ駄目よ。そこは・・・」  
  
 「あら、どうして駄目なの?梨華ちゃんだってこんなに喜んでるじゃない」  
  
  
 美貴の指先が闇に吸い込まれる。世界から消える。現れる。また消える。  
 その度に梨華の呼吸が荒くなっていく。 
  
 「いやああ。だめえ。おかしいよ。女の子同士でこんな事するのって・・・ 
 こんなの変態だよ。おかしいよ美貴ちゃん」  
   
- 151 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:55
 
-   
  
 「こんなに濡れちゃって何言ってるの?本当に梨華って身体は正直ね。  
 大体なんで女の子同士でこんな事しちゃいけないの?  
 こんなところぐちゅぐちゅにして説得力ないわよ。気持ち良いでしょ? 
 確かに美貴は変態よ。そして梨華ちゃんも変態なのよ」  
  
 梨華の顔が恥かしさで満ちる。  
  
 「だ、だって仕方ないじゃない。理解してよ・・・女の子なんだもん」  
  
 「美貴も女の子だもん。梨華ちゃんの喜ぶ所は全部わかるわよ。  
 もしかしたら梨華ちゃん自身よりも詳しいわよ」  
  
  
 美貴は梨華の全身に指紋をつけていく。拇印を。梨華のボインもびっくりだ。  
   
- 152 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 22:57
 
-   
  
 「凄い。どんどん梨華ちゃんのおしっこが溢れてくるわ。 
 飲んでいい?その後で美貴のおしっこをまた飲んでね」  
  
 美貴はとても無邪気に笑う。本当に嬉しそうだ。 
  
 「あなたは今、美貴にお仕置きをされていると考えているわね。そうよね?」 
 梨華はうなずく。 
  
 「でも美貴は梨華ちゃんの立場になってもそうは思わない。お仕置きを 
 させてあげている。と考えるの。 
 さらに言うなら奉仕させている。って感じね。 
  
 それが美貴と梨華ちゃんの違い。SとMの違いなの」 
   
- 153 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 23:00
 
-   
  
 「つまり・・・その状況における立場ではなく、 
 基本的な考え方がSとMをわけるのね」 
  
 「さすがに梨華ちゃんは物わかりがいいわね。あの人とは違うわ」 
 梨華があの人と言う単語に反応する。  
  
  
 「あの人は女の子同士の愛には理解を示さなかった。  
 でもおかしいと思わない?あの人はあらゆる既成概念を否定したのよ。  
  
 性器による性交はしょせんは相互自慰行為だって言ったのよ?  
  
 排泄物こそが人間の本性を見つける鍵だと言ったのよ。  
  
 家族愛の先に真の愛があると言ったのよ。  
  
 それは間違いじゃない。でも愛は男女間で生まれる愛が最上なんて  
 おかしいでしょ? 
 理由を聞いたわ。あの人はこう言ったわ。  
  
 なぜなら男女でしか肉体的に繋がりあう事は出来ない。 
 肛門性交こそが最高の愛の表現なんだ。 
  
 だって馬鹿じゃないかしら?  
 きっとこれが男の人の愛に対する思考の限界ね。わかる梨華ちゃん?」  
  
   
- 154 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 23:02
 
-   
  
 「あのお、男同士でも愛し合えるって事かな」  
 身体はビクンビクンしていたがビクビクしながら美貴に訊ねる。  
  
 「いいえ、男同士でも結局は相互自慰行為に過ぎないわ。  
 でも美貴たちは違う。美貴たちこそが真の愛を具現化できるのよ。  
  
 ・・・それよりあなたが男同士にまで考えが及ぶとはね。さすがね。  
 あの人の妹だけあるわ。ううん美貴と腹違いの姉妹だけあるわ」  
  
 梨華の顔が凍りつく。姉妹?美貴とわたしが姉妹? 
  
 「美貴と梨華は姉妹なのよ。薔薇と牡丹の姉妹なの。わかる?  
 だからこんなに身体の相性がいいのよ」  
  
 血を分けた姉妹。アホの美貴がこんなに難しい事を喋っているこの状況。 
 全てが非現実的で梨華はくらくらした。  
   
- 155 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 23:04
 
-   
  
 「あの時は知ったかぶりしたけど、 
 美貴に渋谷の109を教えてくれたのは梨華ちゃんだった。 
 今度は美貴が69を教えてあげる」 
  
 美貴は梨華の股間に顔を押し付ける。梨華に股間を押し付ける。 
  
 「嘘よ、そんな話聞いたこともないわ。ねえ美貴ちゃん嘘よね。 
 わたしと美貴ちゃんが・・・」  
  
 「梨華ちゃん、口を動かす暇があったら舌を動かしなさい。  
 美貴みたいにね。 
 でもそのうち上手になるわ。だって美貴と姉妹だもんね」  
  
 そう言って美貴はチャーミーを舐める。 
 どんなふうに舌を動かしてるのかわからない。 
 あまりの快感に梨華の思考回路はショート寸前だった。  
   
- 156 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 23:06
 
-   
  
 梨華は美貴に負けじと舌を出す。美貴のミキティの味がする。  
 「そうよいいわ。あなたはエロスの天才よ。もっともっと舐めてちょうだい」  
  
  
 梨華は少しずつ解かり始めていた。 
 それと同時に既成概念がわからなくなっていた。  
  
 姉妹が、女同士が愛を分かち合って何が悪いのだろう?  
  
 排泄物を舐めあってはいけないのだろうか?  
  
 だってこんなに幸せを感じれるのに。美貴との行為に比べたら 
 兄との行為は性器の代用におしりを使っただけじゃないか。  
 梨華は兄への感情が揺らぎかけていた。 
  
 その時、廊下から声がした。  
  
 「おい梨華。待っていろよ。今すぐ鍵を開けてお前を助けてやる」  
 お兄ちゃんだ。お兄ちゃんが来た。 
   
- 157 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/04(金) 23:10
 
-   
  
  
  
  ヽ( ´ー`)ノ<今日はこのへんで。 
  
  
 SMとかスカトロに詳しい人 
 その他ノーマルな人も感想、意見を下さい。  
- 158 名前:名無し飼育さん 投稿日:2004/06/05(土) 00:09
 
-  待ってましたっ! 
  
 作者さんの文章、けっこうツボです。 
   
- 159 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/13(日) 12:26
 
-  自分も作者さんの文章好きw 
 
- 160 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:04
 
-  >>158 
 >>159 
 ヽ( ´ー`)ノ<ありがとうございますです。 
  
 内容、文章、共に飼育向きじゃないなあ 
 と思っているんで、そう言ってもらえると嬉しいです。  
- 161 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:05
 
-   
  
  
  
  >>156の続き 
   
- 162 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:07
 
-   
 俺はドアを勢いよく開ける。  
 俺は部屋を見渡した。そこは目を覆いたくなるような惨状だった。  
  
 梨華は手を縛られている為に、辛うじてブラウスだけは着ていたが、 
 はだけていてほとんど全裸に近い。 
 そして美貴は全身肌色、生まれたままの姿だった。  
  
 しかし冷え性なのか梨華も美貴も、 
 靴下は脱がずに穿いたまなのが滑稽だった。  
   
- 163 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:11
 
-   
 そんなふたりが重なり合ってまどろんでいる。 
 暖めあっている。  
 ふたりのチャーミーとミキティが唾液とかおしっことか 
 そんな感じの液体で禍禍しく光っていた。  
  
 「梨華!待たせたな。俺がきたからにはもう安心だ。」  
 お兄ちゃん恐かったわ。助けにきてくれてありがとう。  
 なんて梨華は言わなかった。 
  
 俺をちらりと見ると再び美貴とまどろむ。  
 「ああ、美貴ちゃんもっと汚して・・・・汚くわたしを汚してよ」  
  
 「なにそれ。なんだか美貴が汚れてるみたいじゃない。 
 キレイにしてあげる。ほらほら」  
  
 美貴なんて俺が来たのに気付かないように 
 梨華のあらゆる場所を舐め続ける。 
  
 美貴の赤い舌は、精密機械のように寸分の狂いもなく舐めていたと思うと 
 傷ついた魚のように無軌道に梨華という大海原を暴れまわる。 
 梨華が悲鳴に似た声を何度もあげる。  
- 164 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:14
 
-   
 さすが美貴また一段と腕をあげたな。 
 と感心して見ていたが 
 よくよく考えると俺は完全に無視されていた。 
 邪魔者だった。腹が立った。ついでに他の部分も立った。 
 そんな俺を見て梨華が呆れたように言う。 
  
 「お兄ちゃん、美貴から聞いたわ。お兄ちゃんは本当の愛の形を  
 探しているって。欲望のはけ口ではない本当の愛をって。  
 そんな偉そうな事を言っているお兄ちゃんがそんなに大きくして  
 なにが性を超えた愛よ。大の大人がそんなにして馬鹿じゃないの?」  
  
 俺の股間は服の上からわかるほど充血していた。  
- 165 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:17
 
-   
 「そうよ。妹同士が仲良くしているのを見て 
 そんな所をそんな風にして変態じゃないの?  
 美貴はついに悟ったわ。本当の愛の形に美貴はたどり着いたの」  
  
 本当の愛の形にたどり着いた。 
  
 俺はその言葉にショックを受けて固まってしまった。 
 俺はまだ愛の究極系を探している最中だ。 
 それなのに美貴は見つけてしまったのか?  
  
 「じゃあ見せてみろよ。お前らのその本当の愛の形とやらを」  
 必死な俺を見て美貴が馬鹿にしたように俺を笑う。 
 馬鹿のくせに。   
- 166 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:19
 
-   
 「お兄さん。あなたの理論はほぼ完成されているわ。 
 性器による性交はしょせんは相互自慰行為に過ぎない。 
 つまりは快楽を超えた喜びを見出す事が本当の愛である。そうでしょ?」 
   
 「そうだ。そしてたどり着いた結論が排泄物によるコミュニケーションだ。」  
 そう言うとまた美貴は笑った。 
  
 「でもあなたはしょせんは男だったわ。 
 最終的には肛門を性器の代用品にしているに過ぎない。 
 男性側が性器を使う限り性的な快楽からは離れてはいないわ」  
  
 俺は絶句する。確かにそうだ。 
 しかしそうでなければ別個体であるふたりを結ぶ事は出来ない。  
   
- 167 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:21
 
-   
 「見せてあげる。これが美貴の発見した愛の形よ」  
 美貴はうなるような声をあげた。低く獰猛なケモノのような声だ。  
  
 そして俺は信じられないものを見た。 
 美貴の股間に黒く大きな一物が現れたのだ。  
  
 「梨華ちゃん、さあくわえなさい。美貴の日ごろの修行の成果を見せてあげる」  
  
 「凄い。美貴ちゃん大きいわ。食べさせて」  
 梨華は大きく口を開けてそれを咥えこむ。 
  
 俺は夢でも見ているのだろうか?  
 それにしても大きい。そして太い。梨華が懸命に舐めている。  
 正直大きさでは俺の完敗だ。 
   
- 168 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:24
 
-   
 黒いものは唾液で光り漆塗りのような美しさだった。  
  
 「美貴ちゃんに匂いがする。すっごく熱いよ。ん硬い。すごい硬くなってる」  
 梨華は幸せそうに黒いものを両手に掴み頬擦りして戯れる。 
  
 あれ?気がつくと手が手錠から外れてる。  
 足もそうだ。どうやら美貴が俺から鍵を盗み取っていたようだ。  
 多分飲んでいる時にでも盗んだに違いない。 
  
 「どう硬いでしょ?今日の美貴のうんこさんカチカチやねん」 
 美貴はアニメみたいなちょっとかわいらしい声で言う。 
  
 しまった!あれはうんこだったのか! 
  
 俺ともあろうものが今ごろ気付いた。  
- 169 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:28
 
-   
 「梨華ちゃん食べて。美貴の全てを食べて。噛んじゃ駄目だよ」  
 美貴は梨華の口に再び押し込む。 
  
 梨華は嫌がらない。むしろ嬉しそうだ。  
  
 梨華は歯を立てずに優しく黒いものを 
 くちびるでくわえてピストン運動をする。  
  
 唾液で濡れたそれは滑らかにすべり、リズミカルな動きを生む。 
 美貴は恍惚とした表情で梨華の動きを眺めていた。  
  
 「上手よ梨華ちゃん。すごい美貴感動しちゃう。いいわあ。どんどん出ちゃう」  
  
 「ああ、食べちゃう。美貴ちゃんをたべちゃう。もっと出して」  
  
 「出すわよ。梨華ちゃん」「出して美貴ちゃん」  
  
 「んんっ」と美貴が小さく声を漏らす。どんどん溢れる。 
 梨華は口の中に溢れるものを音を立てて飲み込む。  
  
 「おいしいわ。美貴ちゃんおいしくて涙が出そう」  
 梨華は本当に笑顔で泣いていた。  
- 170 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:32
 
-   
 黒いものがどんどん梨華の体内に消えていく。  
 俺はそんなふたりの姿を美しいと思った。 
  
 ふたりは天使だ。 
  
 天使のように清らかな心の梨華、 
 そして胸も股間にイチモツも無い美貴は 
 壁画に描かれた天使そのものだった。 
   
 そして奇跡のように美しい美貴のうんこさん。 
 舐めても咥えても折れない強度を持った 
 うんこなんて誰にも出せない。まさしく芸術だ。 
  
 感動のあまり俺の目から涙が溢れる。  
 これこそ夢にまで見た黄金郷だ。  
- 171 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:34
 
-   
 「じゃあ前座は終わりよ。いくわよ梨華ちゃん」  
 美貴は梨華の両足をM字に開いた。梨華のチャーミーが全開になる。  
  
 美貴はそこからさらに梨華の足の先をもってさらに大きくV字に開く。  
 「恥かしい。お兄ちゃんが見てるのに」  
 じたばたと足を暴れさせる梨華。 
  
 「見せてあげなさい梨華ちゃん。きれいよ。恥かしがる事はないわ。うんん」  
 美貴のうんこが再び体内から生み出される。  
  
 素晴らしい大きさと太さ、そして硬さをまだ兼ね揃えていた。  
- 172 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:37
 
-   
 「いくわよ梨華ちゃん。美貴がどうして焼き肉が好きなのか  
 お兄さんにも教えてあげるわ」  
  
 美貴は黒く大きなものを梨華のおしりにあてがった。  
 無理だ。俺は思った。 
  
 だがふたりなら。このふたりなら誰にも  
 成し遂げた事の無い愛の形を実現できるかも。 
  
 俺は手に汗を握った。  
 ついでにちんちんも握っておいた。  
  
 美貴黒いものの先がおしりに入る。梨華が小さく悲鳴をあげる。  
 やっぱり無理なのだ。いくら硬いと言ってもしょせんはうんこ。  
 うんこはうんこなのだ。俺は目をそむけた。   
- 173 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:39
 
-   
 うつむいた俺に梨華が叫ぶ。 
  
 「見ててお兄ちゃん。恥かしいけど見ていて梨華たちの晴れ舞台を!」 
   
 梨華・・・・。そこには昔の恥ずかしがり屋の梨華の姿はなかった。  
 夢を追い、美貴をそして自分を信じる事が出来る梨華がそこにいた。  
  
 「美貴ちゃんきてぇ。」「梨華ちゃん!」  
 俺は奇跡を見た。 
  
 梨華のおしりに美貴のうんこが入っていく。  
  
 いや奇跡では無かった。 
 美貴を受け入れる体制をとれた梨華の柔軟性。  
 焼き肉を愛し、うんこさんを極限まで硬くした美貴。  
 ふたりの女子平均を超える運動能力。そして信じあう心。  
  
 美しかった。なにもかもが美しかった。  
   
- 174 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:45
 
-   
 興奮のあまり俺の股間から体液が溢れ出す。 
 もちろん、おしっこなんかじゃない。 
  
 自分のパンツの中に手を入れる。ぬるぬるしている。 
 こんな時にもう限界かよ・・・・。情けない。 
 それに比べてふたりのなんと凛々しい事か・・・。 
  
 いつまでも子供と思っていたけれど 
 梨華もいつの間にか大人になったんだな。 
 俺は目を細める。 
  
 「梨華ちゃんすごい全部入ったわ」  
  
 「う、うん。気持ちいい。最高だよ美貴ちゃん。ねえお兄ちゃん見てくれた?  
 おにい・・・どうしたのお兄ちゃん。大丈夫なの?」  
  
 俺の身体から力が抜ける。俺は倒れてしまった。  
- 175 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:47
 
-   
 「う、うう。どうやらお迎えがきたらしい。実は俺は腎不全の末期だ」 
 次に血尿が出たら最後だと医者が言っていた。  
  
 「待ってお兄ちゃん。ちょっと待ってよ。どういう事?」 
 梨華が走り寄る。俺の傍らに座る。 
  
 「どうやらお別れの時間がきたようだ。俺は死ぬんだ」 
  
 「何を言っているの?しっかりしてよ。わたしとお兄ちゃんはいつまでも一緒だよ。 
 お別れなんて永久に来ないの」 
 梨華が泣きながら俺の肩を揺さぶる。  
- 176 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:51
 
-  「いいや、もう終わりだ。 
 始まりがあれば終わりがある。出ないうんこはない。 
 そして全ては水に流され無になる運命なんだ。 
 それがこの世界の定めだ・・・・」 
  
 「嫌だよ。じゃあわたし水なんて流さない。ううん。うんこなんてしない。しないよ」 
 俺は梨華の頬の涙をぬぐってやる。 
  
 「無理するな梨華。お前はうんこをする。それは俺が一番知っている」 
 「お兄ちゃん・・・・・」 
  
 「だからお前がうんこをする度に思い出してくれ・・・」 
 「う、うんわかった約束するよ。 
 わたし、お兄ちゃんの事を思いながらうんこするよ」 
   
- 177 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:55
 
-   
 美貴が梨華の横に来て倒れている俺を見下す。 
 「美貴はお兄さんあなたの事は思い出さないわよ・・・だって忘れないから」 
  
 「美貴らしいな。何、柄にもなく泣いているんだよ」 
 俺が涙を拭こうとすると美貴は撥ね退けた。 
 「勘違いしないで美貴はいつでも濡れっぱなしよ」 
  
 「そうか。そうだな。梨華・・・・お前と本当の意味で結ばれたかった・・・ごほごほ」 
  
 「お兄ちゃん・・・お兄ちゃんしっかりして」 
  
 「梨華・・・・最後に俺と合体しよう」 
 梨華は何度もうなずく。俺と梨華は大事な部分で合体した。 
 暖かかった。何よりも。誰よりも。  
- 178 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:58
 
-   
 俺と梨華はひとつになった。手と手で。握手で。 
  
 「こうやってお前と仲良く街を歩いてみたか・・・・」 
  
 「お兄ちゃん死なないでお別れなんてイヤだよー」 
 梨華が泣き叫ぶ。  
  
 「お兄さん死なないで。まだ教えてもらいたい事がたくさんあったのに・・」  
 美貴が泣きながら言う。 
  
 「・・・・・・。」  
  
 「お兄ちゃ〜ん」  
  
  
  
  
 梨華と美貴に見取られて俺は死んだ。  
  
  
                           う  ん  こ 
   
- 179 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 22:58
 
-      
  
  
   
- 180 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 23:00
 
-   
 お兄ちゃんが死んだ。 
 美貴はショックでしばらく部屋で寝込んでいる。  
 わたしはなんとなく学校に通っている。不思議な事に涙も出ない。  
  
  
 「元気ないですね石川先輩だいじょうぶですか?」  
 後輩の紺野だ。わたしを心配しに来てくれたみたいだ。  
  
 「うん大丈夫。だってもう2週間だもんね。少しは馴れなくちゃ」  
 わたしは精一杯元気なふりをした。でもやっぱり元気が出ない。  
- 181 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 23:01
 
-   
 でも頑張ろうと思う。 
 人生ってSとMみたいに考えかた次第だ。 
 ネガティブに考えても何も始まらない。ポジティブに頑張るんだ。 
  
 お兄ちゃんの分も精一杯生きるんだ。 
  
 わたしは空を見上げる。太陽は燦々と輝いている。 
 楽しく前向きに生きれば今日は黄金色に輝くはずだ。  
- 182 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 23:03
 
-   
 なのに紺野が陰気な話題を持ち出す。  
 「やっぱり家族が居なくなるって悲しいですか?」  
  
 わたしは思わず紺野を見る。紺野は時々変な事を言う。  
 家族が居なくなって悲しくないわけはない。  
  
 「あ、実は紺野はお父さんと仲が悪いんです。 
 ・・・・昔は良かったんですけど。  
 だから今はお父さんが居なくなっても構わないって思ってるんです」  
  
 「お父さんの事、嫌いなの?」  
 「はい。大嫌いです」  
  
 優柔不断の紺野がこんなにはっきり言うなんて何かあったのだろうか?  
 わたしの不可解な顔を見て少し考えてから紺野は言った。 
  
 「少し長くなりますけどお父さんの事、話して良いですか?」  
 そう言って紺野は話はじめた。   
- 183 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 23:06
 
-   
 「あれは小学生の5年くらいでした。 
 その頃はお父さんとも仲が良くて仲が良すぎるくらいでした。 
 ある日お母さんが田舎に帰ってって  
 お父さんとふたりきりの夜があったんです。 
 その日の事でした・・・・・」 
   
 紺野の顔が強張っている。わたしは嫌な予感がした。  
  
 「お父さんは酔っ払って紺野の身体を触ってきました。 
 紺野はそれが特別な事だとは思いませんでした。ところが・・・」  
  
 家族との特別な関係・・・・。 
 わたしはお兄ちゃんの事を嫌でも思い出さされた。  
- 184 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 23:08
 
-  「紺野の大事な部分に触れてきたんです。 
 紺野は逃げようとしました。でもしょせんは女の子、 
 男であるお父さんの力にはかないませんでした。  
  
 お父さんに押さえ込まれて紺野は悲鳴をあげました。 
 でもお父さんは痛くしないからね。あさ美、痛くしないから。 
 そう言って長い道具を出してきました」 
   
 紺野はわたしに少し似た暗く陰気な感じがしていた。 
 まさかこんな事が原因だとは。  
  
 「紺野の穴になんどもなんども出したり入れたりして 
 お父さんは喜んでいました。  
 あさ美、気持ちいいだろうなんて笑っていましたけど、 
 ちっとも良くなくて痛くて痛くて仕方なかったです。 
  
 ・・・・・お父さんの耳掻きは。それ以来、  
 お父さんが大嫌いなんです」  
  
  
 ・・・・・・。わたしは紺野に殴りかかりました。  
 そしたらカウンターでパンチを食らってその後の記憶はありません。  
 そう言えば空手やってたな紺野は・・・・ 
 良いパンチだなあ・・・・がくっ。 
  
  
 夢の中でお兄ちゃんに会えました。嬉しかったです。  
  
  
                        おしまい 
   
- 185 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/06/18(金) 23:13
 
-   
  
  
  
  
  ヽ( ´ー`)ノ<終了! 
  
 話は終わったのでみなさん好き勝手に 
 感想を言ってくれたら嬉しいです。 
  
 自分で思っていた以上に文章量が少なかったので 
 一応続編を書いてます。まだ全く書けてませんが。  
- 186 名前:名無し飼育さん 投稿日:2004/06/18(金) 23:23
 
-  すっごく楽しませてもらいました。 
 やっぱ作者さんの文章いいなぁ。 
 続編も楽しみに待ってますよ。  
- 187 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/06/19(土) 18:47
 
-  ワロタ。おもしろかった。 
 
- 188 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/08/03(火) 01:04
 
-  >>186 
 >>187 
 ヽ( ´ー`)ノ<ありがとうございます。 
  
  
 おひさしぶりです。 
 いまだ『梨華ちゃんは黄金郷』の続きは出来てないのですが 
 かわりに姉妹品みたいなのを。 
  
 狼の『全裸の娘。全員と8畳間で射精なしで一週間性活』 
 ってアホなスレをヒントにして作りました。 
 狼の『もしもなっちと藤本が姉妹だったら』って 
 スレで書いていたのに加筆したものです。  
- 189 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/08/03(火) 01:04
 
-   
  
  
  
  
  
   
- 190 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:06
 
-   
 目を覚ますと知らない小部屋に居た。  
 そして俺は全裸だった。  
 それだけなら大した事ではないけれど  
 隣で姉のなつみと妹の美貴が寝ていた。  
 もちろん全裸だった。  
  
 さあ大変だ。大変すぎて現実感がない。 
 ほっぺたをつねる。痛かった。 
   
- 191 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:07
 
-   
 とりあえず姉ちゃんの肩を揺さぶる。  
 起きないので強く揺さぶると姉ちゃんの胸も揺れた。  
 見ないように目を背けたかったが出来ない。  
 実の姉をそんな目で見るなんて 
 なんて情けない男だ。  
 俺は自分自身に腹を立てながらちんちんを立てた。  
  
 「ぬーん」  
 姉ちゃんは小さく声を漏らすが起きない。  
 こんな時に困ったもんだ。  
 仕方ないので美貴の肩を揺さぶる。  
 美貴のは揺れなかった。  
 「うーん」  
 俺は考えた。  
 実の姉妹でも違うんだな。俺は生命の不思議を感じた。 
   
- 192 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:08
 
-   
 美貴は小さい時、俺や姉ちゃんと生き別れになった。 
 詳しい事は両親も教えてくれなかったけど 
 とにかく最近、俺たちは奇跡的にめぐり合ったのだ。 
  
 あれ?そう言えばもうひとりの妹、麻美がいない。 
 まあいいかあんな奴。 
   
- 193 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:10
 
-   
 部屋を見渡す。鉄製の頑丈そうなドアがあった。 
 ドアノブを回してみたが開かなかった。 
 鍵がかかっているみたいだ。  
 どうやら誰かに監禁されたようだ。  
 俺は力任せにドアを激しく叩く。 
 もちろん開きはしない。 
  
 「うーんウルサイべ・・・ここはどこ・・・・・きゃあああ」  
 姉ちゃんはしばらく全裸の俺を寝ぼけまなこで見ていたが  
 腰のナマコに気付いて思わず絶叫する。  
  
 「おいおい落ち着け姉ちゃん」  
 「あんた何してるんだべ?風邪ひくべ・・・・」  
 「・・・姉ちゃんも風邪ひくぞ・・・・早く隠してくれよ」  
 「きゃああああなっちもだべ。どうゆう事だべ」  
 「俺にもわからねえ」  
  
 姉ちゃんは慌てて右手で胸を、左手で下を隠していたが  
 豊満な胸はとても片手では隠しきれなかった。  
   
- 194 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:11
 
-   
 「うふふふふ。目覚めたようね」  
 ドアの向こうで声がする。  
 「その声は?」  
 「麻美?麻美だべ?これはどういう事だべ?」  
 姉ちゃんは胸を隠すのも忘れて 
 ドアの向こうの麻美に問い掛ける。 
  
 緊張が走る。俺の股間は思わず怒張していた。 
 そんなさなか、美貴は寝息をたてて熟睡中。 
   
- 195 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:12
 
-   
 「麻美は許せないの。美貴?誰よ?その薄汚れた女が  
 麻美と姉妹だなんて麻美は絶対認めない!」  
 麻美、麻美も酷いもんだよ麻美。  
  
 「これからお姉ちゃんたちはこの独房で全裸で過ごすの。  
 麻美に土下座して謝るまで許さない!」  
 なんて女だ。ろくでもない奴とは思っていたがここまでとは。 
 「誰がお前に謝るかよ!美貴は血の繋がった実の妹なんだ。  
 なあ姉ちゃんそうだろ・・・・姉ちゃんなんで・・・・」  
  
 姉ちゃんは土下座していた。  
 「ごめん」と何度も詫びながら頭を畳に擦り付ける。 
 おしりの間から姉ちゃんのなっちが見えそうだ。  
 それを見て、俺は畳に頭を擦り付けてまで麻美に謝るのは嫌だが  
 姉ちゃんには擦り付けたいと思った。  
   
- 196 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:13
 
-  「麻美、ごめんだべ。麻美の気持ちにちっとも気付かなかったべ。  
 なっちは本当に駄目な、お姉ちゃんだべ」  
 「あーら随分素直に謝るのね。でも麻美は許さないよ」  
 「麻美!卑怯だぞ。約束が違うじゃねーか」  
 麻美の対応に俺は上の頭に血をのぼらせる。 
  
 「だってドア越しじゃお姉ちゃんが土下座しているかわからないもん」  
 そうだね。麻美それはそうだね麻美。 
   
 とりあえずお兄ちゃんは透視しているかのように 
 姉ちゃんの全てが見えてるよ。  
 ちんちんに血がのぼった。  
- 197 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:14
 
-   
 「これを機にあなたたちの姉妹の絆を見せて貰うわ」  
 そう言って麻美は去った。 
  
 「困った事になったな・・・・」  
 「とりあえず美貴ちゃんを起こして考えるべ。美貴ちゃん朝だべ」  
 姉ちゃんが屈みこみ美貴の肩を揺さぶる。  
 俺は本当に困っていた。目のやり場に困る。  
  
 揺れるのは  
       美貴はさておき  
               姉ばかり  
  
 (俺の心の俳句)  
   
- 198 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:16
 
-   
 それにしても今でどのくらいたったのだろう。  
 姉ちゃんは勝手に朝だと言っていたが 
 窓も無いこの部屋では朝か夜かもわからない。  
 こんな所に閉じ込めていったい麻美は何を企んでいるんだ?  
  
 ようやく美貴の目が覚めた。  
 機嫌が悪いのか何かぶつぶつと言っている。  
 「麻美しね麻美しね」  
 恐い。美貴の悪魔のような低音が静かに部屋に響く。 
  
 美貴は寝ていたから麻美とのやりとりは聞いていないはずだ。  
 それなのに麻美の名前を口にするとは・・・。  
 おそらくこんな事態になったのは美貴のせいだな。  
 俺は直感した。 
 もしかしたら間違ってるかも知れないけど。  
- 199 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:17
 
-   
 寝ぼけまなこな美貴が俺を見つめる。  
 とゆうか美貴は俺のちんちんを見ていた。鼻で笑った。 
 屈辱だ。 
  
 「美貴・・・お前もそんなに大きくないぞ。むしろ・・・」 
 美貴を指さしてそう言うと 
 ようやく自分が全裸な事に気付いた。  
 「きゃああああ」  
  
 ああ美貴も女の子だな。照れるんだな。  
 と思ったが美貴は立ち上がり 
 胸も隠さないでつくつくと俺に近づく。無言で。  
  
 そしてその長くきれいな二本の指で俺の目を潰す。  
 「ぐわああああ」  
 「美貴ちゃん何するんだべ!」  
 「だって美貴はお兄ちゃんなんかに裸見られたくないし」  
 「じゃあなっちみたいに隠せばいいべ」  
 「隠すの面倒だもん。お兄ちゃんが見なければいいじゃない」  
 なるほど美貴。それはナイスアイデアだね美貴。 
  
 俺はなんとか失明はしなかった。  
- 200 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:18
 
-   
 しばらくして視力が回復してきた。  
 美貴の奴、躊躇なく俺の目玉を潰しやがった。  
 あんな恐ろしい女、見た事がない。  
 あえて言えば麻美と似ているな。目つきとか。 
  
 途中まで別に暮らしていても血が繋がってると 
 やっぱり似てくるものなのかも知れない。 
  
 俺は目のリハビリがてら部屋を見回してみた。  
 薄暗い蛍光灯に照らされた殺風景な部屋。  
 ネズミ色のコンクリートで出来た壁。  
 鉄で出来た重そうなドア。窓もない。何もない。  
  
 あるのは便所として用意されたアヒルのおまる。  
 それとトイレットペーパーくらいだった。  
   
- 201 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:19
 
-   
 「見えるようになったべか?美貴ちゃん、お兄ちゃんに謝るべ」  
 部屋の片隅では要所を隠して座り込む姉ちゃんと美貴が見える。  
 「嫌よ。絶対お兄ちゃん変な目で美貴たちを見てるもん」  
 「変な目で見ているのはお前のほうだろ?」  
 美貴が恐ろしい目で俺を見てくる。殺し屋のようだ。  
  
 「嘘。絶対エッチな目で美貴を見てるもん」  
 「見てねえよ。誰がお前みたいな貧乳。  
 今日俺は確信したぜ。お前はブラジャーなんか必要ねえよ」  
 「な、なんですってぇー」  
 「ふたりともやめるべ!」 
  
 姉ちゃんの声になんか誰も耳を貸さない。 
   
- 202 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:20
 
-   
 「じゃあ美貴を見て立ったらお兄ちゃんの負けだからね」 
 「誰が立つかよ。そんな男みたいな身体見て」 
 「やめるべ。ふたりとも何をバカな事を言ってるんだべ」  
 美貴は姉の制止を振り切って 
 座ったまま俺の方ににじり寄ってくる。  
  
 まるで蛇のようだ。すごく艶かしい。  
  
 「美貴ね。すっごく濡れてるの・・・お兄ちゃん見て・・・」  
 美貴はそう言うと恥かしげもなく穴を広げる。  
 確かに濡れて光っている。意外と薄い毛が黒さを増している。 
 俺は思わず目をそらす。  
  
 「お兄ちゃん見て。美貴の全てを見て・・・・お願い」  
 そう言って穴の中に指を差し入れる。 
  
 「ぐちゅぐちゅなの・・・お兄ちゃん触って・・・」  
 「やめろ美貴・・・・やめろおおおお!」  
 とろりと体液があふれ滴り落ちる。 
 頭がおかしくなりそうだ。  
  
 「舐めて。美貴がいつもしているみたいに舐めて・・・」  
 俺の股間は情けないほど熱く昂ぶっていた。   
- 203 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:21
 
-   
 「美貴ちゃん。さっさと鼻をかみなさい。はしたないべ」  
 「はーい。お兄ちゃんの負け。それじゃあ罰だよ」  
 「ぐわあああああ」  
 俺は目玉に続き金玉もツブされた。 
  
 痛い。ちんちんにエルボーされた。痛みで呼吸がしにくい。  
 部屋をのたうち回る。その時だった。 
  
 激痛ではあはあと息を乱しながら 
 のた打ち回っている時、ある事を発見した。  
  
 それは俺は案外マゾかも。なんて事ではなくて  
 天井に妙な隙間があるのだ。  
 もしかしたら脱出出来るのかも知れない。  
   
- 204 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:22
 
-   
 「はあはあ姉ちゃん穴だよ。秘密の穴だよはあはあ」  
 「あんた、そんないやらしい話はもういいべ。」  
 「お兄ちゃんってやっぱり変態だね」  
 「そうじゃないよ。天井に・・」  
 「美貴は天丼より親子丼が好き」  
 美貴と親子丼はあはあ。って駄目だこりゃ。 
  
  
  
 どのくらい時間が経ったのだろう?  
 時計が無いので時間の経過がわからない。  
 部屋の空気が重苦しい。いつもはおしゃべりなふたりも  
 この不条理な状況に不安なのか言葉少なになる。  
   
- 205 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:23
 
-   
 長い沈黙を破って姉ちゃんが喋りはじめた。  
 「ごめんだべ。きっとなっちのせいだべ・・・・なっちが  
 麻美の気持ちをもっと考えてやれば・・・」 
  
 姉ちゃんのせいじゃないよ。と言おうとしたら  
 「そうよ。お姉ちゃんって鈍感なところがあるから」  
 なんて美貴が言う。 
 まあそれは否定しない。出来ない。  
 姉ちゃんは人の気持ちに鈍感だ。 
  
 「麻美・・・ごめんだべ」  
 姉ちゃんは泣いていた。目から大粒の涙が溢れている。 
 胸が締め付けられたように痛い。 
 姉ちゃんのせいじゃないよ。自分で全てを背負い込むなよ。 
 俺は姉ちゃんを抱きしめたかった。 
 けど出来なかった。  
  
 全裸だから。 
  
 実の姉に裸で抱きついたら変態だもんな。  
 全裸はこんな時は不便だな。 
   
- 206 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:26
 
-   
 「あーもう美貴我慢出来ない!」  
 突然、美貴が騒ぎ出した。  
  
 「いつになったらあのバカ女は出してくれるのよ!  
 美貴お風呂に入りたいし、お腹すいたし、テレビも見たいしああもうヤダー」  
  
 姉ちゃんが諭すように言う。 
 「もう少しの辛抱だべ。なっちも我慢してるべ。プレステしたいべ」  
  
 「俺だってもう限界だよ!麻美がいくら実の妹でもムカムカするぜ」  
 特に俺のちんちんは実の姉妹に対しムラムラして 
 怒り狂ったままだ。  
  
 「ああ、もうしたくてたまらないべ」  
 「美貴だってしたいよ・・・すっごく欲求不満。なんだか濡れてきちゃった」  
 ふたりが俺の方を見る。  
 「お兄ちゃんだって我慢出来ないでしょ?」  
 「思いっきり出すべ・・・」  
 いいのか?おい。俺は戸惑いながらうなずく。  
  
 「じゃあトイレもある事だしおしっこするべ」 
   
- 207 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:27
 
-  姉ちゃんは本当はおしっこがしたくて堪らないくせに  
 まるでそんな気はさらさら無いかのように  
 ゆっくりとした足取りで便器に向かう。  
  
 俺にはわかる。 
 姉ちゃんの腰の動きに違和感がある。  
 これはかなりおしっこを我慢しているはずだ。  
  
 「あんまりジロジロ見ないで欲しいべ。照れるべ」  
 姉ちゃんはボソボソと言う。恥かしいのか顔が真っ赤だ。  
  
 そう言えば物心ついてから、姉ちゃんが用をたしているのを 
 目の前で見た事は無い。 
 俺の胸が妙に高鳴る。  
 本来死ぬまで見れなかったはずの姉ちゃんの姿。  
 俺は見たい。姉ちゃんの全てを見たい。  
  
 ゆっくりとおまるに腰をかける。姉ちゃんの顔に笑みが戻る。  
 しかし、すぐに険しい顔に戻った。   
- 208 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:28
 
-   
 おそらく用をたせる安堵感と 
 弟妹の目の前で排泄をしなければいけない恥辱と絶望感。  
 それがストレートに顔に出たに違いない。 
  
 俺の位置からだと姉ちゃんの大事な部分は  
 アヒルの頭部に隠されて見えない。  
 だけど現実に俺の目の前で姉ちゃんは足をM字に開脚して  
 本能的欲求を満たそうとしているのだ。 
   
 実は俺もおしっこを我慢していた。 
 早く、早く俺も満たしたい。本能的欲求を。  
 俺の赤黒いアヒルのくちばしを中に入れて  
 全てをぶちまけたい。  
 おまるにまたがって真黄色のおしっこを放出したい。  
 我慢出来ない。気が狂いそうだ。  
 勢いで違うものまで出そうなほどだ。 
   
- 209 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:29
 
-   
 美貴がそっと近づきおまるの中を覗き込みながら言う。  
 「お姉ちゃんってどんな風におしっこするのかな?なんだか楽しみ」  
 美貴は本当に嬉しそうに笑った。  
  
 「美貴ちゃん、あんまり見ないで欲しいべ・・・。  
 緊張して出るものも出ないべさ」  
 姉ちゃんは何度もお腹に力を入れる。  
  
 姉ちゃんの微妙に緩んだ腹筋が軽く締まる。そして緩む。  
 まるで別に意識をもった別の生物のようだ。 
 ちなみに俺のは硬く締まったままだ。 
  
 俺は耳をすます。何の音もしない。  
 まだおしっこは出ていないようだ。 
   
 閉ざされたこの8畳間の空間では  
 姉ちゃんの小さく漏らす「んん、あん」という  
 吐息までもがはっきり聞こえてしまう。  
 きっと俺の生唾を飲む音も聞こえてしまっているだろう。 
 こんな狭い空間では隠し事なんて出来やしない。 
   
- 210 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:30
 
-   
 早く姉ちゃんの川のせせらぎのような  
 おしっこの音が聞きたい。  
  
 きっとプラスチックのおまるに落ちたら  
 夕立がトタン屋根に降り注ぐ時みたいな  
 優しい癒し系の音がするんだろう。 
  
 癒されたい。いやらしい音で癒されたい。  
 しかし聞こえてきたのは美貴の罵声だった。  
  
 「何トロトロしてんの?たかがしょんべんじゃない。  
 お姉ちゃんさっさとしてよ。 
 辛気臭い顔して悲劇のヒロインのつもり?キモイよ。  
 だから学校でいじめにあったりするのよ。 
 あーもう漏れちゃう。美貴だって我慢してるのよ。  
 早くしないとお姉ちゃんの顔にかけちゃうよ。  
 たく、グズなんだから」  
  
 美貴様、俺はクズなんで 
 顔にかけてくれてもいいですはあはあ。 
   
- 211 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:32
 
-   
 なんてアホな事を妄想している場合じゃない。 
 姉ちゃんを見る。 
 美貴に叱責され泣き出しそうになっている。 
 最高だ。笑顔だけが姉ちゃんの魅力じゃない。  
 俺はいつまでも見ていたかった。  
  
 けれど美貴はそうでもないみたいで。 
  
 「あーもうじれったい。美貴が手伝ってあげる」  
 そう言うと座っている姉ちゃんの後ろに回り込むと  
 いきなり姉ちゃんの両膝を掴んで広げる。  
  
 小文字のMが大文字のMに。M→M 
 そしてVに。美貴の勝利だ。 
  
 「やめるべ恥かしい、恥かしいべ」  
 「さっさとしないともっと恥かしくしちゃうよ。お兄ちゃん手伝って」  
  
 え?俺?W杯予選のカズのように驚きながらも  
 美貴の声にそして姉ちゃんのなっちに吸い寄せられるように  
 俺はゆっくりと立ち上がり姉ちゃんに向かって行く。  
   
- 212 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:33
 
-   
 「来ないで。駄目だべあんたには見られたくないべ」  
 姉ちゃんの発狂しているような取り乱した声。  
  
 「ほうらお姉ちゃんだんだん濡れてきたじゃない」  
 美貴の悪魔のような声。  
  
 「出ちゃう・・・もう出ちゃうべ」  
 うわ言のような姉ちゃんの声。  
  
 そして俺の中から聞こえる声。  
 姉ちゃんの全てを見たい。  
  
 そうだ俺は姉ちゃんの全てが見たい。 
  
 「きゃあああ見ないでいやああああ来ないでぇぇぇ」  
 姉ちゃんが呼んでるよ。俺を呼んでるよ。  
  
 ふらふらと俺、姉ちゃんに接近。  
   
- 213 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:34
 
-   
 「お姉ちゃん諦めてしなさいよ。セックスと同じで  
 一度したら後はどうでもよくなるから」  
 「いやだべ。こんな所見られたくないべ」  
  
 姉ちゃんはじたばたとおまるにまたがったまま暴れる。  
 なんだか子供みたいだ。 
 「もう暴れないでよ。お兄ちゃん早く手伝ってよ」  
  
 俺は前から姉ちゃんの両手を両手で捕まえる。  
 姉ちゃんは大きな胸を震わせながら必死で抵抗したが  
 しょせんは女。男である俺の力には抵抗しきれなかった。  
 手を俺に足を美貴に完全におさえられて 
 さすがにもう逃げ切れないと思ったのか 
 姉ちゃんは大人しくなった。  
  
 「なっち悲しいべ・・・」  
 姉ちゃんはつぶやいた。思わず姉ちゃんの顔を見た。泣いていた。  
   
- 214 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:35
 
-   
 そして美貴のようなするどい眼光で俺を見た。 
 やっぱり姉妹だな。恐い。 
 「こんなのいじめだべ・・・。なっちはあんたたちはそんな事をしないと  
 信じてたべ。なのに・・・ひどいべ・・・」  
  
 俺は姉ちゃんの目をまっすぐ見れなかった。  
 そうだよな。こんな時に兄弟で何をしているんだ。  
 俺は姉ちゃんを傷つけてしまった。ごめん。  
 思わず目をそらした。今度は乳首に睨まれた。 
   
- 215 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:36
 
-   
 姉ちゃんは昔、学校でいじめにあっていた。  
 仲良くしていた友達に裏切られた。  
 それ以来、家族は姉ちゃんにとって 
 前よりもっと大切なものになった。  
  
  
 なのに俺は何をやっているんだ。  
 姉ちゃんの全てが見たい?何を考えてるんだ俺は。  
 変態じゃないか。  
  
 「美貴もうやめよう。俺たちが間違えてた」  
 俺は姉ちゃんの手を離す。  
 「お兄ちゃん・・・そうだよね」  
 「あんたたちわかってくれたんだべ。嬉し・・きゃあああ」  
   
- 216 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:38
 
-   
 突然シャワーのような音がした。おしっこだ。  
 ほっとしたのか力が抜けおしっこが  
 姉ちゃんの股間から噴出している。  
  
 「いやあああ見ないでぇぇぇ」  
 しかし俺は目をそらせなかった。だって変態だもん。  
  
 蛍光灯に照らされてキラキラと輝くおしっこは  
 まるで宝石のようだった。  
  
 姉ちゃんは自分のなっちを手でおさえるが、  
 それでもおしっこは止まらない。  
 「止めてなっちのおしっこを止めてぇぇぇ」  
 姉ちゃんは必死だ。 
 「自分で止めたらいいじゃん」  
 美貴は冷たくそう言って 
 嬉しそうに姉ちゃんの足を更に広げる。 
   
- 217 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:38
 
-   
 止まらない。誰にもあの子を止められない。  
 金色のおしっこは姉ちゃんの手の間から 
 砂金のようにさらさらと溢れ出す。  
  
 岩清水のようだ。飲みたい。俺は思った。心から。  
 姉ちゃんのおしっこが飲みたい。  
  
 「はあああん。止まらないべぇぇ」  
 一度崩壊したダムを直すのは不可能だった。  
 結局、姉ちゃんは俺と美貴に見られながら全てを出し切った。  
   
- 218 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:39
 
-   
 便器の中には黄金の海が出来ていた。相当な量だ。  
 姉ちゃんは、はあはあとまるで100メートル走の 
 後のように息を乱してうつむいていた。  
 俺もそれにつられてはあはあしていた。  
  
 「・・・・出ちゃったべ」  
 顔を真っ赤にして姉ちゃんが照れくさそうに微笑む。  
 「ね、一回してみたら大した事ないでしょ?」  
 美貴の言葉に姉ちゃんが笑顔でうなずく。  
 ああ、俺はやっぱり姉ちゃんの笑顔が大好きだ。  
  
 しかしそれも束の間で、姉ちゃんの顔が再び曇る。  
 「・・・・出ちゃったべ」  
 「まだ言ってるの。もう知ってるよ・・・えっ?どうしたの?まさか」  
  
 「ほっとしたらう・・うんこさんも出ちゃったべ」 
   
- 219 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:40
 
-   
 俺と美貴が顔を見合わせて同時に姉ちゃんのおしりを覗き込む。  
 おしりの間からうんこさんが  
 頭だけこんにちは。と顔を出していた。  
  
 「だだだ駄目よお姉ちゃんこんな密室で出したら」  
 「そ、そうだ。窓も換気扇もないんだぞ」  
 うっすらともう姉ちゃんの匂いがしてきている。  
  
 「もう駄目だべ・・・。出ちゃうべ・・・」  
 「引っ込めて!早く!美貴は無理だからお兄ちゃん止めて!」  
 おいおい俺かよ。  
  
 「お姉ちゃん出したらマジでしばくわよ」  
 美貴はマジだ。  
 美貴の目が殺し屋のような目になっている。  
   
- 220 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:41
 
-   
 姉ちゃんは救いを求めるような、  
 まるで捨て猫みたいな目で言った。  
  
 「入れて・・・・お願いなっちの中に入れて欲しいべ・・・」  
 「じ、自分で入れろよ!そ、そうだ美貴!姉ちゃんの・・」  
 美貴は一目散に部屋の隅に逃走。 
 「嫌だよ。イモ臭いくらいならいいけどさあ。それは・・。」  
  
 「お願いだべ。頼れるのはあんたしか居ないべ・・・」  
 俺は一瞬、困惑したがコクンとうなずいた。  
  
 やるしかない。 
  
 これまで俺は姉ちゃんに頼りきって生きていた。  
 それが今、初めて姉ちゃんに頼ってもらえた。  
 身に余る光栄だ。こんな嬉しい事はない。 
 なんだか気持ちが昂ぶってくる。 
   
- 221 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:42
 
-   
 姉ちゃんが涙目で俺に訴える。 
 「お願い、後ろからして。目があったら恥かしいべ・・・」  
 俺はおまるに座った姉ちゃんの後ろにまわる。  
 「いいの?本当に俺でいいの?」  
 耳元で囁くように言う。  
 「・・・あんたなら。どうされてもいいべ・・・」  
  
 俺は後ろから抱きしめるようにして  
 姉ちゃんのおしりに左手を伸ばす。  
 姉ちゃんの柔らかな背中に俺の胸板が触れる。 
   
 「あれ?このへん?」  
 「あんっ」  
 俺は思わず手を引っ込める。  
 間違って姉ちゃんのなっちに触れてしまったようだ。  
  
 「ごめん・・・」  
 「いいから。なっちもう我慢が出来ないべ。早く・・・」  
 再び手を伸ばす。温かいものに触れた。  
 俺はおしりに突き刺さってる  
 うんこさんに触れる事に成功した。 
   
- 222 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:45
 
-   
 うんこさんの表面を撫でる。意外とぬるぬるとしている。  
 驚いた事にまだ先っぽなのにかなりの直径だ。  
 これはかなりの大物に違いない。  
  
 「へえ、姉ちゃんのって随分大きいんだね。すっごく硬いよ」  
 「いやだべ、恥かしい事、口にしないで欲しいべ」  
 耳まで真っ赤になっている。  
 俺は口にしたい。口にしたくて堪らない。  
  
 「だって本当の事だよ。自分で触ってごらん」  
 「嫌だべ。なっち恐いべ・・・」  
 俺は支配している。姉ちゃんの身も心も。  
 ゾクゾクと背筋が震える。 
 「早く・・・もう我慢出来ない。出ちゃうべ」  
 苦しげな姉ちゃんに俺はにやにやしながら言う。 
 「出したら俺は許しても美貴が許さないよ」 
 姉ちゃんの肩がビクンと震える。 
 やはり姉ちゃんも美貴が恐いみたいだ。  
   
- 223 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:46
 
-   
 「だから俺が入れてあげるよ。姉ちゃんの中に・・・」  
 「入れて。・・・・もう気が狂いそうだべ」  
 俺もそうだ。入れたくてうずうずしているこの気持ちを、  
 身体を抑えきれそうにない。 
  
 「や、やさしくして・・・・」  
 不安なのか振り返って俺の顔を見る。  
 「大丈夫だよ俺を信じてよ」  
 俺は姉ちゃんを後ろからきつく抱きしめる。  
 姉ちゃんと俺の鼓動がひとつになる。 
  
 うんこさんを指先で包み込むように触れる。  
 「とびきり優しくするよ・・・姉ちゃん」  
 とびきり優しく俺はうんこさんを中に押し入れる。  
 入らない。駄目だ入らない。  
 「姉ちゃん入らないよ。もっと力を抜いてくれないと」  
 「で、でもそうしたら全部出ちゃうべ」  
 それもそうだ。困ったもんだ。  
   
- 224 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:47
 
-   
 俺はうんこさんが潰れないように  
 優しくしていたが次第に力を込めて行く。 
  
 自分の破壊の衝動を抑えきれない。 
 姉ちゃんをぐちゅぐちゅにしたい。  
  
 「駄目だべ。そんなに激しくしたら・・・  
 なんだかおかしくなってしまいそうだべ」  
 「じゃあ少しだけ力をいれるよ」  
 なんとか少し入った。だが少し中に入ってもすぐ出てくる。  
 姉ちゃんによって押し出されている。  
 どうも腹の力の加減が難しいみたいだ。  
  
 姉ちゃんは力を加減する為に息を止めているのか  
 時々はあはあと息を乱す。すごくセクシーだ。たまらない。  
 俺は大きく呼吸をする。姉ちゃんの色々な匂いがする。  
 姉ちゃんの息が俺の肺に吸い込まれる。 
   
- 225 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:48
 
-   
 それにしても硬い。 
 果たして野菜中心の食生活をしている 
 うちの家でこんなうんこさんが出るだろうか? 
 いや出ない。  
  
 そう言えばさっき見たとき、うんこさんは黒かった。  
 姉ちゃんの白いおしりの間の黒いうんこさんが  
 まぶたの裏にはっきりと焼きついている。  
  
 「なあ・・・・もしかして最近姉ちゃん肉食ったか?」  
 「えあ?何言ってるんだべ」 
 唐突な俺の質問に姉ちゃんが戸惑いを隠せない。  
 「・・・・やっぱり。俺に内緒で肉を食べたな・・・」  
 「食べてないべ・・・」  
  
 「ああ、そう言えば美貴、3日前にお姉ちゃんとふたりで焼肉行ったよ」  
 「み、美貴ちゃん!」  
 「ごめーん。お兄ちゃんには内緒にするべ。って言ってたね」  
 美貴は面倒くさそうに 
 トイレットペーパーで鼻をかみながら言う。  
   
- 226 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:50
 
-   
 ショックだった。  
 俺は裏切られた。心から信じていた姉ちゃんに。  
  
 「だって美貴ちゃんが焼肉を食べたいって・・・  
 そうだ、今度みんなで焼肉を食べに行くべ。ここを出たら・・・」  
  
 空々しい。俺は何も信じない。俺は左手の指に力を込める。  
 「だめだべ!優しくして欲しいべ」  
 俺は何も信じない。 
  
 俺に内緒で美貴と焼肉だなんて・・・・。 
 姉ちゃんが俺を騙していた。嘘だ。信じたくない。でも・・・  
  
 俺の心は乱れに乱れていた。  
 こうなったら姉ちゃんを乱れさせるしかない。  
   
- 227 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:51
 
-   
 俺の中指がうんこさんの中に食い込んで行く。  
 温かい。姉ちゃんのぬくもりだ。人間以上のぬくもりだ。  
 俺の中指がうんこさんの中をモグラのように突き進む。  
  
 「すごい・・・熱いよ姉ちゃん最高だよ姉ちゃんはあはあ」  
 俺の指が姉ちゃんの中で傷ついたミミズのように暴れる。  
 「ぐちゅぐちゅにしてあげるよ姉ちゃん」  
 姉ちゃんの身体が反応する。俺の指を締め付ける。  
  
 うんこさんが俺の指に攪拌される。軟化していく。  
 「出ちゃう出ちゃうべ・・・・」  
 熱病にうなされたように姉ちゃんは呟く。  
  
 「姉ちゃん出せよはあはあ全部出せよ俺が受け止めてやる」  
 「ああ・・・限界だべぇぇぇ」  
 「お姉ちゃんこんな密室でうんこしちゃ駄目ぇぇ〜」  
 美貴の絶叫。しかしもう遅かった。 
  
 黒い雪崩が起こる。俺の左手を巻き込んで  
 おまるの中に放出される。  
  
 全てから解放されたような安らかな姉ちゃんの顔。  
  
 世界の終わりが来たかのように  
 目を閉じ耳を塞ぎ、そして鼻をつまむ美貴。  
  
 俺は全てを見つめていた。  
   
- 228 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:53
 
-   
 放心状態でおしりを拭く姉ちゃんはまるで  
 麻薬中毒者か痴呆老人のようだった。  
 俺は拭いきれなかった爪の間に入ったうんこさんを舐める。  
 姉ちゃんの味がする。思わず笑みがこぼれた。  
 この状況を見てあの美貴が声を殺して泣いていた。  
  
  
 姉ちゃんの匂いが部屋を完全に満たした頃  
 美貴が口を開いた。 
   
- 229 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:54
 
-   
 「もう嫌!こんな部屋で暮らしていたら気が違っちゃう!」  
 俺は案外快適なんだけど。  
 「美貴ちゃんごめんだべ・・・」  
 申し訳なさそうに姉ちゃんが謝る。  
  
 「もう遅いわよ!こんな部屋に居たら美貴死んじゃう!」  
 半狂乱で美貴がドアに蹴りを入れる。  
 ガンガンと工事現場のような爆音が響く。 
 俺ならあばら骨くらい折れそうだが  
 鉄のドアはびくともしなかった。 
  
 このままでは美貴にしばかれる。 
 その前になんとかしないと。  
  
 俺は天井を見上げる。 
 忘れていた。あの天井の隙間だ。  
 さっきは無視されてしまったが、 
 上手くやればあそこから脱出出来るかも知れない。  
  
 俺は再び提案する。 
   
- 230 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:55
 
-   
 「なあ、さっきの天井の割れ目・・・」  
 「ああ・・・・そうだべ!すっかり忘れてたべ」 
 「お兄ちゃん言いたい事があるならはっきり言えばいいのに」 
 言ったよ。 
 「でも高いべ。天井には届かないべ・・・・」  
 確かにそうだ。天井までかなりの高さがある。  
 「お兄ちゃん跳んでみたら?届くかも知れないよ」  
  
 美貴に言われて俺はとりあえず跳んでみた。  
 駄目だ1メートル以上足りない。  
  
 「もっと高く跳んでよ!手でちゃんと反動をつけて!」  
 ちんちんを隠しながら跳んでいたのだが止むを得ず  
 ちんちんから手を離し、手を大きく振って跳ぶ。  
 俺は何度も何度も必死で跳ぶ。ちんちんが揺れる。  
  
 「頑張るべ!高くもっと高く飛ぶべ」  
 「お兄ちゃん振り子打法の原理よ。イチローみたいにもっと振って!」 
 美貴にしては博学だな。 
 「美貴、誰に聞いたんだよ。それ」 
 「梨華ちゃんが教えてくれたの。なんでもいいから跳んでよ」 
   
- 231 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:57
 
-   
 姉ちゃんと美貴が無我夢中で応援してくれている。 
 胸も股間も隠さずに。 
 それに加えて振動で俺のちんちんが硬くなる。 
 おかげでちんちんの揺れが小さくなる。  
 振り子が小さくなる。 
  
 「はあはあ俺飛んじゃいそうだよはあはあ」  
 「全然跳んでないべ。もっと上に、割れ目に向かって跳ぶべ」  
 割れ目はあはあ。考えただけでかなり遠くに飛びそうだった。 
  
 でも結局、無理だった。届かなかった。  
  
 「困ったべ・・・」  
 万事休すか。俺たちはうんこさんにまみれて死ぬのか!  
 したい事も出来ずに。国民年金すら払わずに。 
 こんなわけのわからない部屋が俺達の終いの場所になるのか。 
 俺の心に絶望の2文字が横切る。 
  
 こうなったら兄弟とかは関係ない。死ぬ前に姉ちゃんと・・・。  
 俺の心に欲望の2文字も横切る。 
 駄目だ。兄弟でそんな事をするのは。でもはあはあ。  
   
- 232 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 01:58
 
-   
 なんて考えていたら美貴がぽんと手を叩いた。  
 「そーだ。お兄ちゃんの肩に乗ったら届くんじゃない?」  
  
 なるほどもしかしたら届くかも知れない。  
 美貴のくせにナイスアイデアだ! 
  
 俺の身長−俺の頭+美貴の身長−美貴の頭+手の長さ=  
  
 駄目だ。まだ少し足りない。ジャンプ・・・駄目だ、  
 美貴を肩に乗せてジャンプするのは無理だ。  
 逆に美貴がジャンプするのは危険過ぎる。 
 「無理だ少し足りな・・・そうだ間に姉ちゃんが入ったら」  
 「どーゆー事?」  
 「俺が姉ちゃんを肩車して、その上に美貴が乗るんだ」  
  
 姉ちゃんは不安げな顔をしたが意を決して言った。  
 「やってみるべ。何もせずに死ぬよりいいべ」 
   
- 233 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:00
 
-   
 「じゃあ早速、作戦を実行しようね」  
 よーし肩車大作戦だ。  
  
 ちょっと待てよ。俺はふと思った。  
 美貴が上手く割れ目から出て外に出たとしよう。  
 美貴は出る事が出来ても、俺や姉ちゃんは出ることが出来ない。  
 仮に外から美貴が助けてくれれば良いが、  
 美貴は本当に俺たちを助けてくれるのだろうか?  
  
 大体、本当に美貴は俺たちと血が繋がっているのか?  
 姉ちゃんと美貴は全然似てないじゃないか。 
 今の俺は誰も信用出来ない。  
  
 「待て、上に乗るのは姉ちゃんだ」  
 俺の言葉にふたりが驚いた顔をする。  
 「な、なんで?美貴でいいじゃん。ねえお姉ちゃん」  
 「そうだべ・・・どうしてだべ。  
 上に乗るのは美貴ちゃんの方が向いてるべ」  
  
 俺は上に乗られている図を想像した。はあはあ。 
 確かに美貴は上に乗る方が向いているな。  
 違う違う。 
   
- 234 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:01
 
-   
 「はっきり言う。美貴お前は信用出来ない!」  
 「な、なんですって!」 
 「何度でも言ってやる。美貴!  
 お前みたいな俺たちと血が繋がってるのか  
 どうかわからねえ奴は信用出来ないってんだよ。  
 どうせ俺たちを置いて逃げる気だろ!」  
  
 美貴の身体は怒りでふるふると震え  
 その瞳は炎のように燃えている。  
  
 「お兄ちゃん許せない。・・・すっごいムカついた。  
 痛みを感じる間もなくぶっ殺してあげる」  
 やばい言い過ぎた。ぶっ殺される。俺は目を閉じる。  
 「死ねぇぇぇ!」  
  
 バシッ  
  
 痛い。痛いって事は死んでいない。俺は目を開ける。  
 「いい加減にするべ。こんな時に何を言ってるんだべ」  
 俺を殴ったのは姉ちゃんだった。  
   
- 235 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:02
 
-   
 「情けないべ。こんな非常時に・・・」  
 姉ちゃんは泣いていた。 
  
 「こんな時にどうして兄弟で争うんだべ。  
 人間は信じあう事が出来なくなったら最後だべ」  
 「・・・・・姉ちゃん」  
  
 「なっちは何があってもあんたたちを信じるべ。  
 なっちは絶対にあんたたちを裏切らないべ・・・だから・・・」  
 姉ちゃんは泣き崩れた。美貴が支える。  
 「お姉ちゃん美貴は大好きだよ。お姉ちゃんもお兄ちゃんも 
 家族みんなの事が大好きだよ」 
 「美貴ちゃん・・・・ありがとうだべ」 
  
 「・・・・ごめんよ姉ちゃん。俺どうかしてたよ。美貴ごめん・・・」  
 こんなに素直に謝れたのは初めてだった。  
 「美貴はいいよ。許してあげる。この部屋を出るまでは」  
 美貴が照れくさそうに恐ろしい事を言う。 
 背筋がぞくっとした。  
   
- 236 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:03
 
-   
 とりあえず俺たちは固く握手をした。  
 ようやく俺たちは真の兄弟になれた気がする。  
 気がつくと俺は泣いていた。姉ちゃんも泣いていた。  
 よく見ると美貴は泣いたふりをしていた。  
  
 「さあ作戦実行だべ!」 
 まずは姉ちゃんを肩車か・・・って事は!  
 姉ちゃんのなっちが直に俺の首筋に。マズくないかそれは?  
 俺は姉ちゃんのほうを見る。姉ちゃんも気付いているようだ。  
  
 なんだかそわそわとしている。俺も緊張感で汗ばむ。  
 そわそわしていると思ったら姉ちゃんはトイレに向かった。  
 「またトイレかよ!」  
 さすがに美貴も突っ込みを入れる。  
  
 「違うべ。良い事を考えたんだべ」  
 姉ちゃんの手にはトイレットペーパーがあった。  
 そしてそれを自分の下半身に  
 力士のまわしのように巻きつける。  
   
- 237 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:05
 
-   
 「最初からこうすれば良かったべ」  
 続いて胸に巻きつける。  
 「わあ!お姉ちゃん賢い!水着みたい。美貴も巻くぅ」  
 ふたりがはしゃぎながらトイレットペーパーを身体に巻きつける。  
 美貴の胸に巻く紙の量は姉ちゃんの半分で済んだ。  
  
 とりあえずなんとか目のやり場が出来た。  
 これでようやくふたりを直視出来る。 
  
 「お兄ちゃんも巻きなよ」  
 美貴が俺にトイレットペーパーを投げる。  
 白のオーソドックスな普通のトイレットペーパーだ。  
 なんだか、ひとりだけ全裸なのは妙な敗北感があるな。  
  
 俺は慌てて腰に巻きつける。  
 それを美貴はにやにやとしながら言う。  
 「お兄ちゃんもしかしてちょっと残念なんじゃないの?  
 美貴たちの裸なんてもう二度と見れないよ」  
  
 「べ、別に残念なんて思ってねーよ」  
 俺はそう答えたが確かに残念だった。  
 遠慮せずにもっと見ておけば良かった。 
    
- 238 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:06
 
-   
 「やっぱり裸は落ち着かないべ。それにしても本当に水着っぽいべ」  
 姉ちゃんはくるくる回ってはしゃいでいるが  
 俺には水着ではなく紙おむつに見える。  
  
 紙おむつ?俺の頭にちょっとした疑問が浮かんだ。  
 「姉ちゃん。ちゃんとうんこさん拭いたのか?」 
 「ふ、拭いたべ!今ごろ何を言ってるんだべ」  
 姉ちゃんは顔を真っ赤にして言う。かわいい。  
 「勘弁してくれよ。なんかぼぉーとしながら拭いてたし」  
 必死な姉ちゃんが面白くて、つい冗談を続ける。  
  
 「そうだよね。お姉ちゃんあんまりちゃんと  
 おしり拭かないもんね」  
 「美貴ちゃんまで!ひどいべ!」  
  
 姉ちゃんがまた目に涙を溜めている。  
 そして自分の腕に向かって喋っている。  
 「お母さん。お兄ちゃんがなっちを信じてくれないんだべ!  
 お母さんなっちを助けて欲しいべ・・・」  
  
 お母さん?やばい。姉ちゃんがかなりおかしくなっている。  
 冗談のつもりだったので慌ててしまう。 
   
- 239 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:07
 
-   
 「じょ・・冗談だよ・・・」  
 「嘘だべ!あんたは姉ちゃんを信じてないべ。  
 その目でちゃんと拭いているか確かめたらいいべ」  
  
 そう言うと姉ちゃんは俺におしりを向けて四つん這いになった。 
  
 どうやら姉ちゃんは精神的に参ってきているようだ。  
 いつもはこんな事で突っかかってこないのに。  
  
 「姉ちゃん・・・あのお・・・」  
 「さっさとするべ!いつまでこんな格好をさせるんだべ」  
 姉ちゃんの声は怒りと恥かしさに満ちていた。  
  
 「お兄ちゃん早くしてよ!美貴たちには時間が無いんだから!」  
 美貴の声に後押しされるように  
 俺は姉ちゃんのおしりの前に屈みこむ。  
   
- 240 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:08
 
-   
 確かに俺も精神的に参っているし腹も減ってきた。  
 これ以上、後になれば脱出する体力が無くなってしまう。  
 乗り気じゃないが俺は意を決して姉ちゃんの腰に手を置く。  
  
 「じゃあいくよ・・・姉ちゃん」  
 姉ちゃんは静かにうなずく。  
 俺は姉ちゃんのおしりの谷間の辺りに鼻を置く。  
 そして息を吐き肺いっぱいに空気を吸い込む。  
  
 吸い込み過ぎて呼吸が乱れた。 
 「はあはあ姉ちゃん良い匂いだよはあはあ姉ちゃん」 
 とは言ってみたが実は良くわからなかった。  
  
 大体この部屋には姉ちゃんのうんこさんの  
 匂いが充満していて何が何かわからない。  
   
- 241 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:09
 
-   
 「お兄ちゃんもっと鼻を近づけたら?」  
 美貴の言う通りだ。俺はおしりに鼻をくっつける。  
 駄目だ。わからない。このトイレットペーパーが邪魔だ。  
 手で姉ちゃんのおしりを左右に開く。  
  
 ピリリリリ  
  
 このトイレットペーパーが 
 日本製か中国製か知らないが 
 しょせんは紙だ。  
 あっさりと破れ、姉ちゃんの白いおしりが現れる。  
  
 「お姉ちゃん俺がキレイにしてあげるよはあはあ姉ちゃん」  
 俺は姉ちゃんの出口に舌を這わせる。  
 「だ、駄目だべ!そこは汚いべ・・・あうっ」  
 甘い。姉ちゃんの味がする。  
  
 「汚いのか。汚いなら尚更だよ。俺がキレイにしてあげるよ」  
 俺がひと舐めする度に鈍感な姉ちゃんは 
 ビクンビクンと敏感に反応する。  
   
- 242 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:11
 
-   
 姉ちゃんは逃げようとするが俺が腰を掴んでいるので  
 逃げられない。  
 「ああぅやめるべ・・・キレイだべ。なっちはキレイだべ」  
 「キレイなら俺が舐めても平気だね。良かった良かった」  
 俺は舐め続ける。 
 はあはあと姉ちゃんの呼吸が荒くなる。  
 もっと荒らしたい姉ちゃんを。 
   
 「すっごくキレイな桃色をしているよ。素敵だよ」  
 「ああ・・そんな事言わないで欲しいべ」  
 「だって本当だよ。姉ちゃんの顔すっごく赤いよ。  
 本当に恥かしいんだね」  
 俺はひたすら舐めまわす。  
  
 段々と姉ちゃんの身体から力が抜けて手で支えきれなくなる。  
 頭を床に付けおしりを突き出したような体勢になる。  
 だが俺は容赦しない。  
 姉ちゃんがはあはあしながら言う。  
 「もうわかったはずだべ・・・・なっちはちゃんとおしりを拭いてるべ」  
 確かに拭いていたようだ。うんこさんの味はしなかった。  
  
 俺が舐め終えようした時、美貴がビックリしたように言った。  
 「わあ、お姉ちゃんどうしたの?おしっこなんか漏らして」  
   
- 243 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:12
 
-   
 姉ちゃんの前の部分が濡れてトイレットペーパーが  
 半透明になって、黒いものが透けていた。  
 「姉ちゃん・・・何これ?俺にわかるように教えてよ」  
 姉ちゃんはおろおろとしていた。 
  
 「お姉ちゃんお漏らししちゃったの?やだあ」  
 美貴が姉ちゃんを見下して言う。  
 「困るなあ。肩車してたら大変な事になったよ」  
 「ち、違うべ・・・これはあんたが・・・」  
 「何が違うの?どう考えてもおしっこじゃないか」  
 姉ちゃんは何か言いたいようだが言葉にならない。  
  
 「お姉ちゃんいくつ?なんかいつまで経っても子供っぽいのよね」  
 「違うべ!なっちはおしっこなんか漏らしてないべ」  
 「嘘だあ。どう見てもおしっこじゃん」  
 「嘘じゃないべ。おしっこなんか漏らしてないべ」  
 姉ちゃんは顔を真っ赤にして反論する。  
   
- 244 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:13
 
-   
 「俺、悲しいよ。また姉ちゃんに嘘つかれてるんだね。  
 兄弟の絆ってそんなにヤワなものなんだね」  
 「う、嘘じゃ・・・あうっ」  
 俺は再び姉ちゃんのおしりを舐めはじめる。  
  
 弟だと思って俺を舐めてるからだよ。  
  
 「な、何をするんだべ。なっちをいじめないで欲しいべ」  
 「いじめじゃないよ。姉ちゃんが嘘つくからお仕置きだよ」 
 「おしお・・・ああっん」  
 お仕置きと言う言葉に敏感に反応する。  
 「姉ちゃんは人の気持ちには鈍感なくせに  
 ここは敏感なんだね」  
 さっきよりも反応が良くなっている。  
  
 部屋に姉ちゃんのあ行の声が響く。  
 あとか、いとか、うとか。 
   
- 245 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:15
 
-   
 滴り落ちそうなほどの体液がトイレットペーパーに  
 覆われた姉ちゃんの前を濡らしている。  
  
 「ごめんだべ。これはおしっこだべ。ねえ美貴ちゃん・・・・」  
 泣きそうな声で姉ちゃんが美貴に救いを求める。  
 美貴は無表情で言う。  
 「へえ。お姉ちゃんやっぱり嘘ついてたんだ」  
 「み・・・・美貴ちゃん・・・本当はわかってる・・・ああっ」  
 「美貴全然わかんなーい。美貴にも教えてよ」  
 俺は舐め続ける。  
  
 「そうだ。こんなの巻いてるからわからないんだよね」  
 美貴がトイレットペーパーを引き剥がす。  
 姉ちゃんのなっちが再び顔を覗かせる。  
 黒いのが液体で濡れきらきらと光っていた。 
 「ああ、もう舐めないで欲しいべ。出ちゃうべ・・・」  
 姉ちゃんはひくひくと痙攣していた。  
   
- 246 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:16
 
-   
 「おしっこなら全部出しなよ。俺が出すのを手伝ってあげるよ。  
 肩車している時に出されたら困るからね」  
 俺は舌を硬く尖らせ姉ちゃんの中に押し込む。  
 「あああっ駄目だべ」  
 ほんのりと姉ちゃんの味が舌先に残る。  
 もっと欲しい。もっとちょうだい。俺は舌を動かす。  
  
 ビクンと大きく反応した直後  
 姉ちゃんの股間から液体が溢れ出す。 
 床に小さな水溜りを作る。  
 「ああ、おしっこだべ・・・これはおしっこだべ・・・・」  
 姉ちゃんはうわごとのように呟きながら倒れこみ。  
 意識を失った。 
   
 「本当におしっこか確かめてよ。お兄ちゃん」 
 俺は美貴に言われるままに床の液体を舐めてみた。 
 おしっこだった。 
   
- 247 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:17
 
-   
 「お姉ちゃんってなんだか美貴たちと性格が違うよね」 
 美貴が小さな声で言う。 
 「そうだな。やっぱ長女だし。責任感で真面目になっちゃうのかな」 
 「バカなのはそっくりなんだけどね」 
 意識を失ってる姉ちゃんのおしりを尻目に 
 喋っていてふと思った。 
  
 もしかして姉ちゃんと俺たちは血が繋がってないのかも。 
 まさか?そんな事ありえないよな。 
  
 「美貴とお兄ちゃんがふたりっきりで話すのってあんまりないね」 
 そう言えばそうかも。いつも姉ちゃんが間に居る。 
 どうも美貴は気が強いので苦手だ。まだ慣れない。 
 「ねえ、お姉ちゃんが居ない間に・・・」 
 美貴はそう言うといきなり大きく開いた。 
 「美貴?」 
 「触って・・・美貴の一番奥に触って。さっきから身体が変なの」 
   
- 248 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:18
 
-   
 美貴の赤く充血した粘膜が艶かしく光っている。 
 とろりと体液が垂れる。 
 「ど・・どうしたんだ美貴・・・」 
 「なんだか恐いの。触って。美貴の一番敏感な所に触って」 
 美貴が俺の右手を両手で包み込む。 
 きっとこの状況下は不安で仕方ないのだろう。 
  
 「この指でいじって。お兄ちゃんお願い。 
 お姉ちゃんが見ていない今のうちに・・・」 
 俺の右手を掴み自分の大事な部分に触れさせる。 
 俺は誘われるままに指を美貴の体内に入れる。 
 温かい。いつもは氷のような態度の 
 美貴のぬくもりに酔いしれる。 
  
 指があっと言う間に濡れる。 
   
- 249 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:20
 
-   
 なんだか美貴との距離が一気に近づいた気がする。 
 「ここ?」 
 俺はぎこちなく指を動かす。 
 「もっと奥・・・ああっ」 
 美貴が敏感に反応する。 
 「ここ?ここがどうなの?」 
 「じんじんするの。はあはあ駄目・・・」 
 「いく?」 
 「いかない」 
 「いけよ」 
 「いや・・・いたたたた」 
  
 「・・・・やっぱり虫歯だな」 
 美貴の奥歯に虫歯が出来ていた。 
  
 「やっぱり。お兄ちゃん。お姉ちゃんには黙っててね。 
 バレたらすぐ歯医者に行けっていうから」 
 「行けよ。歯は大事だぞ」 
 「美貴はいやーん。歯はいやーん」 
 何言ってるんだか。 
 とりあえず姉ちゃんが起きるのを待つか。  
- 250 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:21
 
-   
 「うーんううーん。ぬーん」  
 姉ちゃんが目を覚ました。  
 「うっかり寝てしまったべ。じゃあ作戦を再開するべ」  
 再び腰にトイレットペーパーを巻く。  
 準備完了。遊びは終わりだ。  
   
- 251 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/03(火) 02:22
 
-   
  
  
  
   
- 252 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/08/03(火) 02:23
 
-   
 ヽ( ´ー`)ノ<更新終了! 
  
  
 なんでもいいので感想をください 
 お願いします。  
- 253 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/03(火) 10:19
 
-  もう3人でやっちゃってくらさい 
 
- 254 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/08/06(金) 02:42
 
-  >>253 
 ヽ( ´ー`)ノ<じゃあ3人でやりません。 
  
 って先の事はわかりませんけどね。 
 見切り発車なんで。 
  
 更新はまた今度  
- 255 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:10
 
-   
 >>250の続き  
- 256 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:11
 
-   
 「じゃあ俺がしゃがむから姉ちゃん乗ってくれ」  
 姉ちゃんが俺の首にまたがる。  
 「これでいいべ?」  
 姉ちゃんの問いかけに俺は大きくうなずく。  
 「いいよ。最高だよ姉ちゃんはあはあ」 
  
 両手で太股を俺の頬に押し付ける。ぷにぷにだ。 
 姉ちゃんの少し太い太股は柔らかくて凄く良かった。 
  
 それにしても暑い。動いてるせいもあるが  
 部屋自体の気温もかなり上がってきている。  
 それとこれが失敗した時の事を思うと自然と緊張感で汗ばむ。 
 脱出出来なかったらどうなるんだろう?  
   
- 257 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:12
 
-   
 「なんだか不安だべ・・・なっち重くないべか? 
 もっとダイエットしておけば良かったべ」  
 「うんこさんの分だけ軽くなったから大丈夫だよ」  
 聞こえないように言ったつもりだったが聞こえたようで  
 姉ちゃんの太股が俺の首を締め付ける。 
 「じょ冗談だよ。苦しいはあはあ」 
   
 苦しい。そして気持ち良い。 
 もっと、もっと苦しくなるほど締め付けて欲しい。 
   
 「姉ちゃん重くないよ。大丈夫。美貴!時間がない。 
 頑張ってくれ! お前の運動神経の見せ場だ。」  
 美貴がうなずく。  
 事態はさっきよりも深刻になっている。  
 姉ちゃんが意識を失っている間に  
 美貴も耐え切れずうんこさんをした。  
 この暑さでは恐ろしい匂いを放つ事になるだろう。  
  
 タイムリミットは近い。  
   
- 258 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:13
 
-   
 姉ちゃんの肩に美貴が手を置いて登り始める。  
 さすがは運動神経の良いだけの事はある。  
 壁と俺たちの身体を上手に使って登って行く。  
  
 美貴は人を踏み台にするのは得意みたいだ。 
 どんくさい姉ちゃんではこうは行かなかっただろう。 
 それにしても姉妹でこんなに運動神経が違うものだろうか?  
 いや今はそんな事を言っている場合じゃない。 
  
 美貴が姉ちゃんの肩に足をかけて一気に登りきる。  
 「やったあ。お姉ちゃん。お兄ちゃん見て!やったよ」  
 美貴の無邪気な声。 
 俺は見上げた。やったね。やっちゃったね。  
 登る時、足を大きく広げたせいで腰に巻いた  
 トイレットペーパーが避け美貴のミキティが丸見えだった。  
  
 「美貴ちゃん凄いべ・・・・」  
 「ああ。凄いよ美貴・・・・ 
 俺たちの微妙なトーンに美貴は不満顔。 
 とりあえず気付くまで黙っていようと思った。  
   
- 259 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:15
 
-   
 「さてと後はお兄ちゃんが立つだけだよ」  
 そうだ。俺が立たないと始まらない。  
 女の子2人背負って立ち上がるくらいなら  
 普段の状態であれば出来そうだ。  
 しかし俺は空腹、疲労でもう体力の限界だった。  
 それと立つに立てない理由があった。  
  
 さっきの美貴のミキティ、姉の柔らかな太股。  
 それに加え、これまでの刺激の蓄積により  
 俺は立つ前から既に立っていたのだった。 
 これでは立つに立てない。 
   
- 260 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:16
 
-   
 だが俺は全身の筋肉を総動員して立つ。  
 足が鋼のように硬く締まる。少しずつ持ち上がる。 
 「はあはあ・・あんまり動いたら駄目だべ・・・」  
 俺が立とうとすると姉ちゃんが変な事を言い出した。  
 「何言ってるんだよ。動かないと立てないぞ」  
 「そうなんだべ・・・・でもあぅ」  
 変な姉ちゃんだな。俺は首をひねる。  
 姉ちゃんはまた変な声を出す。 
  
 おかしな姉ちゃんだ。  
 ますます立ってしまって立てないじゃないか。  
  
 「早く立つべ。なっちもう限界だべ・・・」  
 「美貴も恐くて腰ががくがくしてるの。早くしてよ。  
 もっと力を。入れられるだけ入れて!」  
 「力を出せるだけ出すべ。全部思いきって出すんだべ!」  
   
 ますます立ちにくい状況。あーもうどうでもいい。 
 俺はヤケクソで立ち上がる。  
   
- 261 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:18
 
-   
 なんとか足を伸ばし直立出来た。  
 ついでに困った事にちんちんもトイレットペーパーを  
 突き破って直立した。まずい。 
 ふたりに気付かれたら大変だ。  
  
 「やったべ。美貴ちゃん気をつけて立ち上がるべ」  
 「まかせて!」  
 助かった。上の美貴に注目がいっていて 
 下の俺の下には気付いていない。  
 その間になんとかちんちんを前の状態に戻さないと。  
  
 落ち着け。平常心を取り戻せ。  
 俺は目を閉じる。まぶたにさっき見たミキティが焼きついていた。 
  
   
- 262 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:19
 
-   
 ふたりの会話が耳に入ってくる。 
 「凄い。立てたべ。天井に届いたべ」  
 「後はあの隙間に指を入れて」  
 隙間はあはあ。  
 「1本入ったわ。2本入るかな・・・」  
 「わかんない。凄いちょっと広がった」  
 「どんどん入れるべ・・・・」  
 はあはあ俺も。俺も入れたい。  
 「抜け穴ね。頭くらいなら入りそう」  
 穴はあはあ。頭だけ先っぽだけでもはあはあ。  
 「自由に出入り出来るくらいまで広げるべ」  
 出たり入ったりしまくりはあはあ・・・。  
   
 妄想が暴走しまくっている最中だった。 
 「ちょっとお兄ちゃんもぼーとしてないで応援きゃあああ」  
 「どうしたんだべ美貴ちゃ・・・・きゃあああ!  
 あんた!そ、そこまで立てろ。なんて言ってないべ!この変態!」  
  
 変態呼ばわりされて俺ますます興奮。  
 困ったもんだ。 
   
- 263 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:20
 
-   
 「じゃあやってみるね」  
 「美貴ちゃん頑張って。あんたはやれば出来る子だべ」  
 美貴が天井に指をかけ足をバタバタさせながら  
 懸垂をするように身体を引き上げる。  
 「ぬぐぐぐパワー全開!」  
 美貴の顔が真っ赤に染まる。  
  
 こんな真剣に頑張る美貴を見たのは初めてだ。  
 頑張りすぎて下着にしていたトイレットペーパーが完全に裂けて  
 裂けた美貴のミキティが完全に露出する。  
 俺も姉ちゃんも思わず顔が真っ赤になる。  
  
 とりあえず美貴の足は完全に姉ちゃんの肩から離れた。 
 「もう美貴ちゃんは大丈夫だべ。なっち降りるべ」  
 このままずっと姉ちゃんと結合していたかったけれど  
 肩車をしたままなのも疲れるので  
 名残惜しかったが姉ちゃんを床に下ろす。  
   
- 264 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:22
 
-   
 降りてすぐ姉ちゃんは懸命に美貴にエールを送る。  
 「頑張るべ!まだ全開じゃないべ」  
 「美貴はもう全開だよ!うぬぬ」  
 「まだまだ出来るべ!」  
 美貴は確かに全開だった。丸見えだった。  
  
 美貴の頭が穴の中に入る。  
 「中は真っ暗だよー」  
 「もっと入れるべ。奥に入るべ」  
 「無理だよ。入らないよぉ」  
 美貴の体液がどんどん溢れる。暑いのだろう。  
 汗で美貴の身体が艶かしく光る。  
 胸に巻いているトイレットペーパーが溶けていく。  
 白い紙の下の肌色が透けて見える。 
  
 所詮、紙は紙だな。と神に感謝した。  
- 265 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:23
 
-   
 「あぁもう駄目」  
 突然、美貴の懸垂していた腕が一気に伸びきる。  
 「美貴!」  
 「落ちちゃう。駄目。このまま落ちてしまいそう」  
 いかん。このまま落ちれば美貴が  
 床に叩きつけられてしまう。  
  
 「美貴ちゃん、なっちが落ちてくるところを捕まえてあげるべ」  
 姉ちゃんが必死で待ち構える。  
 姉ちゃん。いくら姉ちゃんがリバウンドの女王でも無理だよ姉ちゃん。  
   
- 266 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:25
 
-   
 「ちょっとまて美貴、下で俺が受け止めてやる」  
 美貴は不安そうな顔で見ている。  
 「心配するな。俺はお前の兄ちゃんだ。俺を信じろ!」  
  
 「お兄ちゃん・・・・美貴は大丈夫だから・・・」  
 そう言って足をバタつかせて穴の中に這い上がろうとする。 
 美貴がいくら頑張っても恐らく手が伸びきった状態から  
 再び腕を曲げる事は不可能だ。  
 それは美貴自身が一番よく知っているはずだ。  
  
 だがそれでも美貴は諦めていない。  
 姉ちゃんをそして俺を救うために。  
 思わず目頭が熱くなった。頬に熱い物が流れた。  
   
- 267 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:26
 
-   
 俺に出来る事は落ちてくる美貴を抱きとめて  
 そして抱きしめてあげるだけだ。  
 落下地点で両手を広げて待つ。  
  
 「お兄ちゃん・・・・」  
 「美貴!飛び込んで来い!」  
 美貴の手が離れる。 
 次の瞬間 俺の顔面に美貴の両足が落下した。 
 そして華麗に着地。  
 俺はぶっ倒れて着床。そして静止。 
  
  
 「ふう。この程度の高さ落ちても大丈夫なのに。お兄ちゃんジャマだよ」  
 「それもそうだべ。美貴ちゃんに怪我がなくて良かったべ。  
 ところで穴の中はどうなってるんだべ?」  
 「下で変態のお兄ちゃんがずっと見てたじゃない。」  
 「そっちの穴じゃないべ」  
 俺はそのまま気絶。 
   
- 268 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/07(土) 23:26
 
-           
  
  
  
   
- 269 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/08/07(土) 23:28
 
-   
  
  
 ヽ( ´ー`)ノ<今日はここまで。 
  
 感想下さい。まじで。 
  
   
- 270 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/08(日) 12:42
 
-  今回は何か・・・ 
 物足りない  
- 271 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/08/08(日) 13:48
 
-  >>270 
 って事は黄金郷のほうは物足りたんですね。 
 ありがとうございます。 
  
 梨華ちゃんは黄金郷としまいの部屋は 
 目指している方向が違うんで、そのせいですかね? 
 エロとかスカトロ的に物足りないなら 
 仕方ないなと思いますです。 
  
 もうちょっと詳しく意見して頂けたらありがたいです。 
 とにかく読者が居るとわかって安心しました。  
- 272 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/09(月) 04:32
 
-  その天才的センスでもっとノーマルなのきぼん 
  
 変な趣味が開花しそうなので  
- 273 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/08/09(月) 22:57
 
-  >>272 
 ヽ( ´ー`)ノ<うんこかネタしか書けません。 
  
 うんこも基本的にネタですけどね。 
 僕は書いていてもうんこの趣味は開花してないので 
 多分大丈夫ですよ。多分。  
- 274 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/12(木) 04:03
 
-  企画 
 
- 275 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/08/12(木) 21:40
 
-  >>274 
 あーまた企画に出しましたよ。 
 ほかの事する暇あるなら連載を 
 かくべきなんですけど。 
  
 おもったより今回は票を貰えなくてがっかりしました。 
 前のはそこそこ票が入ったんですけど。  
- 276 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/18(水) 16:19
 
-  変態具合が最高です。 
 
- 277 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/08/20(金) 00:06
 
-   
 >>276 
 最低だと言われなくて良かったです。 
 でもまあ最低な内容ですけど。 
 こんなのも貴重でいいんじゃないでしょうか。 
 なーんて。 
  
 早いうちに更新したいと思ってます。 
 待っている人がいたら申し訳ないです。  
- 278 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:30
 
-   
 >>267の続き 
   
- 279 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:33
 
-   
 目が覚めた。なのに状況は変わっていない。  
 殺風景な密室。全裸の俺。  
 同様の姿で眠っている姉ちゃんと美貴。  
 ほっぺたをつねる。痛い。夢じゃない。  
  
 夢の続きであれと何度も願ったけれど現実のようだ。  
 ある意味夢のような現実だけど。  
  
 とりあえず目は覚めたが身体は思うように動かない。  
 空腹と疲労で体力など、とっくの昔に精も根も尽きていた。  
 恐らく姉ちゃんたちもそうだろう。  
 元気なのは俺のちんちんくらいだ。  
   
- 280 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:34
 
-   
 なんとか身を起こしてみる。ふらふらする。  
 姉ちゃんも美貴も疲れ果てているのか  
 泥のように眠っていた。  
 こんな時こそ長男として俺が頑張らないとな。  
 そう思うとなんだか元気が出てきた。 
 拳を握る。 
 まだ力は残っている。そう自分に言い聞かせる。 
   
 どのくらい時間が経ったのか知らないが  
 とにかく腹が減った。腹いっぱいごはんを食べたい。  
 俺はふと気付いた。目を見張った。どうして気がつかなかったんだ?  
 ごはんは無いが、おかずがすぐそこに落ちているじゃないか。  
  
 全裸の姉ちゃんと美貴。  
  
 俺はちんちんを握った。   
- 281 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:35
 
-   
 ちんちんは嫌になるほど硬かった。  
 この密室に監禁されてからの事を思い出す。  
 それだけでちんちんは爆発寸前だった。 幸いふたりは眠っている。  
  
 ここで出しておかないとふたりの前で暴発する恐れがある。  
 暴発したら大変だ。 
 特に美貴には何を言われるかわかったもんじゃない。  
  
 少し顔を上げる。姉ちゃんが仰向けで眠っていた。  
 胸とか大事な部分を隠して寝たのだろうがしょせんは就寝時。 
 無常にも手はあさっての方向に  
 広がり俺の目をさえぎる事は出来なかった。 
  
 姉ちゃんのプリン。少なくともぷっちんプリンではなかった。  
 しかもカルメラは極少だった。  
   
- 282 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:37
 
-   
 俺は誰の目をはばかる事無く、食い入るように見つめる。  
 はあはあ姉ちゃん姉ちゃんはあはあ。  
 ちんちんを握る手に力を入れる。  
 はあはあ姉ちゃんはあはあ。 
  
 って駄目だ!自分のほっぺたを殴る。 
  
 実の姉の裸体を見てはあはあだなんて。  
 人間として最低の行為だ。 
  
 ごめん姉ちゃん。  
 俺は申し訳なくて姉ちゃんから目を逸らす。 
 美貴が脚を全開にして豪快に寝ていた。  
 危なく出そうになったので、慌てて姉ちゃんたちに背を向ける。  
  
 さすがに姉妹相手にはあはあはマズイ。  
 俺にだって理性はある。まだちょっとは。  
   
- 283 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:38
 
-   
 でも麻美が言うように美貴と俺達は  
 血が繋がっていない可能性がある。  
  
 それだったら美貴ではあはあしてもいいのか?  
 だって他人だもんね。  
 美貴でやろう。俺って天才。って待てよ。  
  
 じゃあ仮に俺と姉ちゃんの血が繋がってなければ  
 姉ちゃんではあはあしてもいいのか? 
  
 姉ちゃんとはあはあしてもいいのか!? 
   
 しかしその仮定が間違いで血が繋がっているのに  
 繋がってしまった場合、取り返しがつかない。 
  
 さんざん悩んだが、今回は妥協案でとりあえず  
 姉ちゃんと美貴を見ないではあはあしよう。  
   
- 284 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:39
 
-   
 俺は目を閉じる。でもまぶたに浮かぶのは  
 姉ちゃんと美貴の姿だった。 
 ふたりのなっちとミキティが完全に焼きついていた。  
 これでは見てやってるのと変わらない。  
  
 まいったな。こうなったら奥の手だ。  
 麻美でするか。なんか損した気分になるけど。  
 って麻美も妹じゃん。 うーむ。 
 ちんちんを握ったまま試行錯誤。  
  
 「どうしたんだべ?お腹をおさえて」  
 しまった。姉ちゃんが起きてきた。  
   
- 285 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:41
 
-   
 「ああ。ちょっといっぱいいっぱいで」  
 「お腹がいっぱい?もしかして食料を発見したんだべか?」  
 姉ちゃんが寄ってくる。まずい隠さないと。  
  
 「な、なんでもないよ」  
 ちんちんが牛乳でいっぱいいっぱいなだけなんです。  
 「隠してないで見せるべ」  
  
 「あ、あのこれは違う・・・」  
 姉ちゃんが強引に俺の手を引き剥がす。 
  
 「独り占めはずるいべ・・・・あれまバナナだべ」  
 食べられないけどね。 皮も剥けないし。 
   
- 286 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:43
 
-   
 「姉ちゃんしっかりしろ。これは毒キノコだよ」  
 「なーんだ食べられないべか。なっちがっかりだべ」  
 姉ちゃんは見間違いをするくらい意識がもうろうとしているみたいだ。  
 かなり危険な状況だ。 
  
 仮にもし毒キノコではなく、これはバナナだと言ったら  
 とんでもない事になったかも知れない。  
  
 おやつに入るかどうかすら分からないバナナが  
 姉ちゃんのお口に入ってしまったかも知れなかったのだ。  
  
 色々な意味で危ない所だった。  
   
- 287 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:43
 
-   
  
  
   
- 288 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:45
 
-   
 「隣はちょっと照れくさいから後ろに座るべ」  
 相当疲れているんだろう。 
 そう言って姉ちゃんは俺の背中にもたれかかる。  
 姉ちゃんのぬくもりが俺の背中に伝わる。  
  
 「ごめんだべ・・・・」  
 「え?何が?」  
 「なっちのせいだべ・・・・こんな事になったのは」  
  
 そう言えばいまだに麻美が何故、俺達をこんな所に監禁したのか  
 本当の理由はわかっていない。 
  
 「姉ちゃん・・・・知っているのか?」  
 姉ちゃんは「うん」と小さく答えた。  
   
- 289 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:46
 
-   
 「姉ちゃん水臭いぜ。教えてくれよ。何故なんだ?麻美はどうして・・・」  
 「麻美?なーに言ってるんだべ?麻美は関係ないべ」  
  
 麻美は関係ない?じゃあ誰が。  
  
 「なっちが・・・なっちがうんこさんをしなければ・・・・」  
 うん。そうだね。確かに臭いね。 
 水臭いって言うかうんこ臭いね。  
 確かにこんな臭い事になったのは姉ちゃんのせいだ。 
   
- 290 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:48
 
-   
 「はーあ。疲れた。とにかく家に早く帰りたいよ」  
 俺は心からそう思った。旅行の時もそういうタイプだ。 
 「家に帰ったら何がしたいべ?」  
  
 部屋で誰の目も気にせずにちんちんを触りまくって  
 はあはあ。に決まってるけど、そうは言えない。  
 「俺は特にないけど姉ちゃんは?」  
 「なっちは・・・・料理を作りたいべ」  
  
 料理?  
  
 「姉ちゃんは、あんたと美貴ちゃんにお腹いっぱい  
 手作りの御飯を食べさせてあげたいべ」 
 俺は思わず振り返る。姉ちゃんと目があった。 
 まるで天使のような笑顔だった。  
  
 姉ちゃん・・・・。こんな時でも俺達の事を考えてくれているのか。 
 俺が姉ちゃんをオカズにする事を考えているってのに。 
 なんだか涙がこぼれそうだった。 
   
- 291 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:50
 
-   
 こんな時だけじゃない。いつだって姉ちゃんは 
 俺たちの事を考えてくれている。 
  
 家に帰ったら思いっきり姉ちゃんに甘えて 
 思いっきり姉ちゃんの料理を食べよう。 
 「何がいいべ?何でも好きな物を作ってあげるべ」 
 「俺は姉ちゃんのカ・・・いやなんでもない」 
 「なんだべ。遠慮する事ないべ」 
  
 俺はカレーが食べたかったが、姉ちゃんのカレーが食べたい。  
 とはなんとなく言えなかった。アレみたいだし。 
 もう食べたし。 
   
- 292 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:51
 
-   
 「よく考えたらみんなにお姉ちゃんらしい事  
 何もしてあげれてないべ・・・・」  
 「姉ちゃん・・・・・そんな事ないよ。俺、姉ちゃんに  
 いつも助けて貰ってばっかりで・・・・」  
 「駄目だべ。なっちは駄目なお姉ちゃんだべ。  
 麻美がああなったのもなっちのせいだべ」  
  
 麻美がああなったのも姉ちゃんのせい? 
 も?って俺も駄目なのか。それはさておき 
 やっぱり姉ちゃんが こんな事になる原因を作ったのか?  
  
 気になる。すごく気になる。 
   
 「話してくれよ。姉ちゃん」   
 「聞けばきっと後悔をするべ・・・」  
  
 真剣な姉ちゃんの顔。本当に後悔しそうだ。だけど・・・・。 
 「構わないよ。俺は全てを受け止めてみせる」 
 姉ちゃんは少し悩んでからゆっくりと喋りだした。 
   
- 293 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:53
 
-   
 「少し前の話だべ。 
 麻美が疲れていたのか居間で裸同然で寝ていたべ。 
 そこの美貴ちゃんみたいに。あんたならどうするべ」 
  
 まあ俺なら色々するな。いかん想像しただけで。 
  
 「なっちはいたずらしたべ」 
 俺は耳を疑った。いたずら?はあはあ。ってそういうのじゃないよな。 
  
 「なっちは麻美の身体がずっと気になってたべ。 
 こんな事をしてはいけない。わかってた。 
 でも自分を抑えられなかったべ。なっちは麻美の大事なところに触れたべ。 
 うっすらと毛が生えていたべ。 
  
 なっちは麻美が眠っているのを確認して 
 それをそっと左右に開いたべ。息を呑んだべ。 
 粘膜が真っ赤に充血してまるでルビーみたいだった。 
 それがシットリと濡れていてまるでなっちを誘っているみたいだった。 
 あれは誘っていたんだべ。だからなっちは・・・・」 
  
 姉ちゃんの語気は荒かった。興奮していた。 
 ちなみに俺も。 
   
- 294 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:54
 
-   
 「なっちが圭ちゃんから貰ったアレを入れたべ。 
 圭ちゃんがなっちは使わないだろうね。 
 って言いながらくれたんだべ。 
 なっちは使わなかった。恐かった・・・・。 
 異物が身体に入るなんて想像しただけで恐かったべ。 
 だから麻美を実験台にしたんだべ。 
 もちろん簡単には入らないべ。 
 でもゆっくりと麻美の大事なところに入れたんだべ。 
  
 これで麻美も大人の仲間入りだべ。 
 これも麻美のためなんだ。そう自分を正当化したべ。 
  
 あんたは知らないかも知れないけど 
 圭ちゃんは毎日大事な部分に入れてるんだべ。 
 もう入れてないと駄目なくらいだべ。 
 麻美もきっとそうなってしまうべ」 
   
- 295 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:56
 
-   
 「麻美の中に小さいけれど硬いものを入れたべ。 
 麻美もコンタクトでもすれば目つきがマシに 
 なるかと思ったけど駄目だったべ。 
 結局途中で麻美は起きてしまったべ。 
 麻美にかなり怒られてしまったべ・・・・ほら聞いたら後悔したべ。」 
  
 うん。後悔した。 
 麻美ならそのくらいで恨みそうだけど。 
  
  
  
 「なあ姉ちゃん・・・・」 
 姉ちゃんがどうでも良い告白をしてくれたので 
 ついでに俺も告白する事にした。 
 ついでで大事な告白をするのもどうかと思うけど。 
  
 「俺・・・・姉ちゃんと兄弟じゃなかったら良かったと思う事があるんだ」 
 「なーに言ってるんだべ」 
 俺は深呼吸する。うんこさん臭い。それは我慢して 
 俺は今まで秘めていた気持ちを吐き出す。 
   
- 296 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:58
 
-   
 「俺、姉ちゃんが好きだ。大好きなんだ」 
 「なっちも好きだべ」 
 姉ちゃんの即答に拍子抜けしてしまった。 
 相変わらず姉ちゃんは空気が読めないな。 
  
 「そうじゃないよ。俺、兄弟とか家族とかそんなの抜きで・・・姉ちゃんの事が・・・」 
 「えええ?何だべそれ?」 
 ようやく理解して貰えたみたいだ。 
 「俺は姉ちゃんが好きだ。ひとりの女の子として」 
 言ってしまった。 
 触れ合う背中から俺の鼓動が聞こえてしまいそうだ。 
  
   
- 297 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 01:59
 
-   
 「そんなの困るべ・・・。そんなの変だべ。きっとあんたは疲れてるんだべ」 
 俺は疲れていない。むしろ姉ちゃんを突きたいんだ。 
  
 「俺、もう限界なんだ姉ちゃんの事を思ったらこんなに・・・」 
 触らなくてもわかる。嫌になるくらい硬くなっている。 
  
 「なっちにはわかんないべ。あんたの気持ちは・・・・」 
 ため息混じりに姉ちゃんが言う。 
 姉ちゃんの背中が離れる。終わった。 
 こんな事言わなきゃ良かった。でも言わずには居られなかった。 
  
  
 ぐにゃり。 
  
 柔らかな感触が、ぬくもりが俺の背中に伝わる。 
 姉ちゃんの胸だ。夢じゃない。 
 この柔らかさは美貴の胸なんかでもない。 
  
 間違いなく姉ちゃんの胸だ。 
   
- 298 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 02:00
 
-   
 「・・・あんたの気持ちは嬉しいべ。でも・・・ 
 今のなっちにはこのくらいの事しかしてあげられないべ」 
  
 姉ちゃんの手が俺の大事な部分に触れる。 
 姉ちゃんがこんな事をしてくれるなんて・・・ 
 これは現実なのだろうか? 
  
 「ね、姉ちゃん・・・」 
 「何もかもなっちのせいだべ。これもそうだべ」 
 姉ちゃんの柔らかな手が優しく包む。 
 姉ちゃんの手がぎこちなく俺を撫でる。 
   
- 299 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 02:01
 
-   
 「男の子の身体ってこんなに硬いなんて知らなかったべ・・・」 
 「あぅっあ、姉ちゃん・・・・」 
 あまりの快感に思わず声が出てしまう。 
  
 「声を出したら駄目だべ。美貴ちゃんが起きてしまうべ」 
 「わかってるよ。姉ちゃんはあはあ」 
 声は出さなくてもあれはすぐにでも出そうだった。 
  
 「駄目だよ姉ちゃん限界だよ・・・・ああっ」 
 「限界なら直ぐに楽にしてあげるべ」 
 姉ちゃんが俺を愛撫する。優しくぎこちなく懸命に。 
  
 「なっちは女の子だから全然わからないべ。 
 こんなふうにすればいいんだべか?」 
 「ああ。気持ちいいよ姉ちゃんはあはあ」 
 「出したくなったら我慢しなくていいべ」 
  
 言われなくても我慢できそうになかった。 
   
- 300 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 02:03
 
-   
 「はうっ。出ちゃうよ姉ちゃん」 
 気が違いそうなくらいだ。こんなに我慢した事は今までなかった。 
 きっと今までにないくらい出るだろう。 
  
 「だ・・・出すよ姉ちゃん・・・・」 
 もう情けないくらい弱弱しい声しか出なかった。 
 「だ、駄目だべさ。あんた・・・・中にちゃんとするべ・・・」 
  
 「姉ちゃん?」 
 姉ちゃんの顔を見る。恥かしさで真っ赤になっている。 
 「それくらい我慢できるべ」 
  
 「う・・うん。どこに出せばいいの?」 
 「分かってるくせに。女の子にそんな事言わせないで欲しいべ」 
 姉ちゃんのはにかんで伏目がちに言う。 
 その笑顔はダイアモンドみたいに輝いていた。 
   
- 301 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 02:04
 
-   
 「はあはあ・・・ここでいいの?」 
 「はあはあいいべ。そこだべ・・・・」 
  
 姉ちゃんいくよ。俺の全てを注ぐよ。 
 「出る。出ちゃうよはああああ気持ちいいいいい」 
 「ああああスゴイべえええ」 
  
 凄いうんこさんが出た。 
  
  
 うんこさんが詰まって硬くなったお腹もなんとか元に戻った。 
 すっきりした俺は天国にいるような気分だったが、 
 おまるの中は地獄絵図だった。 
  
 姉ちゃん、美貴、俺のが重なりあっている。 
 こんな風にここで死んでしまうのか。と思うと寒気がした。 
  
 こんなアホな事をしている場合じゃない 
 俺たちは確実に死に向かって進んでいるのだ。 
   
- 302 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 02:06
 
-   
 まあ、それはそうとおしりを拭こう。 
 俺はテイッシュに手を伸ばす。芯だけだった。 
  
 まるで俺のちんちんのような(3割増し) 
 芯が残っているだけだ。 
  
 「ああ、そう言えば美貴ちゃんが鼻をかんでいたべ。 
 多分、裸だから風邪をひいたみたいだべ」 
 馬鹿のくせにこんな時に風邪ひくなよ。 
  
 紙がなかったらうんこさんの処理が出来ない。 
 急に不安が俺を襲う。 
  
 「ね、姉ちゃぁん。おしりどうしよう・・・・」 
 うんこさんをおしりに付着させている状態が 
 こんなに気持ちを不安にさせるとは思ってもいなかった。 
   
- 303 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 02:07
 
-   
 姉ちゃんの肩を掴んで助けを乞う。 
 「そ、そこまで知らないべ」 
 まるでゾンビを振り払うようにして姉ちゃんは逃げる。 
 姉ちゃんそりゃないよ。酷いよ姉ちゃん。 
 「姉ちゃん拭いてよはあはあ」 
 姉ちゃんを捕まえて押し倒す。 
  
 「無茶だべ。拭くものがないんだべさ」 
 「じゃあ舐めてよお」 
 「自分で舐めたらいいべ!このド変態」 
  
 ちんちんですら届かないのにおしりは無茶だよ姉ちゃん。 
 今日の俺はうんこさんもちんちんも硬いけど身体も硬いんだよ。 
  
 姉ちゃんの鼻先におしりを持っていく。 
  
 「はあはあ舐めてよ姉ちゃん」 
 「いやあああ・・・お母さん助けて欲しいべぇぇ!」 
  
 「何やってんの?ふたりとも」 
 美貴がいつの間にか起きていた。 
   
- 304 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/08/29(日) 02:08
 
-   
  
  
   
- 305 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/08/29(日) 02:10
 
-   
  
  
  
 ヽ( ´ー`)ノ<更新しますた。 
  
  
 なんでもいいので感想下さいな。 
   
- 306 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/29(日) 04:00
 
-  もうね、面白い以外になんて言えばいいの? 
 
- 307 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/29(日) 05:01
 
-  もっともっと読ませて! 
 
- 308 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/08/29(日) 20:11
 
-  なんだ・・・うんこか・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
- 309 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/09/02(木) 22:12
 
-   
 >>306>>307 
 ヽ( ´ー`)ノ<ありがとうございますです。 
 もっと読んで頂けたら幸いです。 
  
 >>308 
 うんこさんですけど何か?  
- 310 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:14
 
-   
 >>303の続き  
- 311 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:15
 
-   
 気まずい。 
  
 実の姉を強引に押し倒して、「舐めてくれ」といいながら 
 下半身を押し付けていたら誰がどう見ても変態だ。 
  
 「いやあ。あのそのお・・・・」 
 俺は慌てて立ち上がる。 
 ちんちんが立っていたのでまた座る。 
 「美貴ちゃん・・・・これはね・・・」 
 姉ちゃんも俺も、美貴に何を言って良いのかわからない。 
  
 美貴は冷たい目で俺たちを見下す。 
 「見そこなったよ。お姉ちゃんもお兄ちゃんも」 
 美貴の声には憤りと悲しみと失望が感じられた。 
 「これには理由が・・・」 
  
 「言い訳しないでよ!美貴を仲間外れにしないで! 
 ちゃんと美貴にも舐めさせてよ!」 
 美貴が姉ちゃんに抱き付く。 
  
 ふたりで床にもつれるようにして倒れ込む。 
 「み、美貴ちゃん?」 
 「お姉ちゃん。美貴も我慢出来ないはあはあ」 
 美貴は姉ちゃんの身体を舐め始めた。 
   
- 312 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:17
 
-   
 二の腕、鎖骨、胸、耳、胸。 
 美貴の長い舌は生物のように動きまわり 
 姉ちゃんの全身を舐めまわす。 
 「ああ、駄目だべ・・あっ。ど、どうしたんだべ美貴ちゃん」 
 「のどが渇いたの。お塩、お塩が欲しいの」 
  
 「お、おしお・・・あああん」 
 姉ちゃんがお塩って言葉に敏感に反応する。 
  
 どうも美貴は風邪でもひいてるのか熱っぽい顔だ。 
 こういう時は水分と塩分が必要なのだ。 
 なるほど塩が欲しかったのか。 
   
- 313 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:18
 
-   
 「お姉ちゃんもっともっと汗を飲ませて」 
 美貴は必死で姉ちゃんを舐める。 
 「なっちももう干乾びて汗なんて出ないべ」 
  
 美貴の舌は下へ下へ向かう。 
 水は下に下に流れるからね。 
  
 「すっごい汗だよここ。凄いよお姉ちゃんはあはあ」 
 美貴は姉ちゃんの足の付け根あたりに水源を見つけたようだ。 
  
 「み、美貴ちゃんそこは駄目だべ!」 
  
 美貴はふらふらしながらも最後の力を振り絞って 
 姉ちゃんの足を大きく開く。 
  
 美貴の舌が姉ちゃんのなっちに触れる。 
  
 「すっごい。どんどん溢れてるよお姉ちゃん」 
 美貴の舌がいくら舐め取っても水分がどんどん出てくる。 
 むしろますます量を増していくようだった。 
   
- 314 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:20
 
-   
 「だめ・・・美貴ちゃん駄目だべ・・・」 
 姉ちゃんは水分をどんどん美貴に奪われていく。 
 身体の力も奪われたみたいだ。抵抗すら出来ない。 
  
 「駄目駄目って美貴に水分をあげるのがそんなに嫌なの?」 
 「姉ちゃん最低だな」 
 「あんたたち!そ、そうじゃないべ。美貴ちゃ・・・っあん」 
  
 美貴は容赦なく姉ちゃんの水分を吸い取る。 
 まるでドラキュラのようだ。 
  
 美貴の顔にだんだんと生気がみなぎる。 
 美貴は快方に向かってるみたいだ。良かった良かった。 
  
 しかし美貴はいいけど、今度は姉ちゃんだ。 
   
- 315 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:27
 
-   
 もはや汗すら出ていない。脱水症状だ。 
 このままでは生命に関わる。 
  
 「美貴ちゃんはあはあ。いっちゃう・・・なっちいっちゃうべ」 
 姉ちゃんが逝く?天国に行ってしまうのか?駄目だ。 
 最愛の姉ちゃんをこのまま死なせるわけにはいかない。 
  
 「お姉ちゃんはあはあうるさいよ。気が散っちゃう。 
 お兄ちゃん、お姉ちゃんを黙らせて」 
 俺もそれを思っていた。 
 騒いだら無駄な体力を浪費するだけだ。 
  
 姉ちゃんを黙らせるのと同時に 
 姉ちゃんに水分を供給する方法はこれしかなかった。 
  
 「姉ちゃん、これでも咥えてくれよはあはあ」 
 ちんちんを姉ちゃんに差し出す。 
   
- 316 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:28
 
-   
 「さあ姉ちゃん蛇口だよ。水が出るよ。牛乳かも知れないけどね 
 飲んでよ姉ちゃんはあはあ」 
 姉ちゃんはもうろうとしているのか 
 焦点の合わない目で俺のちんちんを見ていた。 
  
 「あんた!ナイスアイデアだべ」 
 姉ちゃんは手をぽんと叩く。頭の上で豆電球が光る。 
  
 「なっちがあんたを舐めて、なっちを美貴ちゃんが舐めて 
 美貴ちゃんをあんたが舐めたらいつまでも生き続けれるべ」 
 なるほど考えただけでイキまくりだ。 
  
 って姉ちゃんはアホか。 
 それを聞いて美貴も呆れ顔だ。 
 「お姉ちゃん、頭がおかしくなってるんじゃない?」 
 そうだ。そんな事しても限界がくる。 
  
 ちなみに俺は1日5発が限度だ。 
   
- 317 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:31
 
-  美貴はかんかんに怒っていた。 
  
 「お姉ちゃん、お兄ちゃんのちんちんを独占なんて卑怯だよ!」 
 そう言って美貴は俺のちんちんを掴む。 
  
 はうぅ。大胆だね美貴。 
 「お姉ちゃんも知ってるでしょ? 
 美貴は肉を食べないと死んでしまうくらいお肉が大好きなのよ。 
 タンパク質に餓えてるんだから」 
  
 美貴。アホのくせにちんちんから出るのが 
 タンパク質だって知ってたんだね美貴。 
 そういうの事に関しては賢いんだね美貴。 
  
 「駄目だべ。なっちが先だべ」 
 姉ちゃんと美貴が必死で俺のちんちんを奪い合っている。 
  
 嬉しいような悲しいような嬉しいような気分だ。 
 とりあえずどっちが先でもいいから 
 早く先っちょを咥えて欲しい。 
   
- 318 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:33
 
-   
 「美貴のタンパク質よ!」 
 「なっちのだべ!」 
 「美貴はまだ天国には行きたくないの」 
  
 俺はさっさと天国に行きたいのに 
 ふたりはちんちんをめぐって取っ組み合いをしている。 
  
 醜い。姉妹ってなんだ?家族ってなんだ?人生ってなんだ? 
 もう乾ききっていたはずの俺の頬に涙が溢れる。 
  
 「わーい。いただきまーす」 
 「美貴ちゃんズルいべぇぇぇ」 
 美貴が姉ちゃんを押しのけて俺のちんちんを掴んだ時だった。 
  
 ガチャ。 
  
 大きな金属音がした。俺たちはその方向を見る。 
 ドアが開き太陽光線が部屋に注ぎ込む。光の中には人。 
  
 そこには麻美が立っていた。 
   
- 319 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:34
 
-  「麻美?」 
 麻美の目は全てを恨むような鋭さで俺たちを見ている。 
 「あ、麻美。麻美だよな・・・・」 
 麻美は小さくうなずいた。 
  
 「みんなごめんね。これはテストだったの」 
 「・・・・麻美?何言ってるんだべ」 
 俺も何の事やらわからない。 
  
 麻美は淡々と語る。 
 「お姉ちゃんたちが本当の姉妹として 
 危機を乗り越え、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んで 
 頑張れるかを試したの。・・・・・見事合格よ!」 
  
 「テスト?合格?」 
 むしろ不合格のように思えるんだけど。 
   
- 320 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:36
 
-   
 「これを機にあなたたちの姉妹の絆を見せて貰うわ。 
 麻美はそう言ったはずよ。覚えてる?」 
 そう言えば言っていた。気がする。 
  
 「わかった。美貴たちは今姉妹として繋がろうとしてる。 
 絆、これが絆なのね」 
 「そうよ。美貴ちゃん分かってくれたのね。麻美うれしい」 
  
 「麻美ちゃん・・・」 
 「美貴ちゃん!」 
  
 ドラマのようにスローモーションでふたりが駆け寄る。 
 麻美と美貴が抱き合う。目には涙。 
 あれほど憎みあっていたふたりの歴史的和解だ。 
  
 もしかしたらふたりは似すぎていたから 
 仲良くしにくかったのかも知れない。 
   
- 321 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:37
 
-   
 「麻美ちゃんこれからは仲良くしようね」 
 そう言って美貴は麻美の服を脱がす。 
 麻美も嫌がらない。 
  
 「はぁん。入れて麻美も仲間に入れて」 
 「入れてあげる。美貴の舌を下に入れてあげる」 
 ふたりは電気コードのようにもつれあう。 
  
 俺と姉ちゃんは、ぽかーんとして見ていた。 
 「どうなってるんだべ?」 
 「さあ・・・・・・」 
 俺たちに構わずふたりは愛し合う。 
   
- 322 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:39
 
-   
 美貴は麻美のあさみんを舐める。 
 麻美は美貴のミキティを舐める。 
  
 いわゆるひとつの69ってやつか。 
  
 「はあああ気持ちいいよ美貴ちゃん」 
 「うふふふすごい敏感なのね麻美ちゃん」 
  
 ふたりは俺たちそっちのけで 
 気が違ってしまったみたいに愛し合っている。 
  
  
 「姉妹で69なんて・・・・変態だな」 
 「・・・・本当だべ」 
 それでも目の前でそんな事をされたら 
 変な気分になってしまう。 
  
 「姉ちゃん・・・・俺たちは正常だから正常位でするか」 
 「・・・・・あんたも変態だべ」 
   
- 323 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:42
 
-   
 姉ちゃんは呆れたように言い放つと麻美の服を着た。 
 「姉ちゃん?」 
 俺が呆気に取られている間にドアを開いて外に出て行った。 
  
  
  
 ドアの隙間から少しだけ見えた外の世界はきらきらと輝いていた。 
 とりあえず全裸の俺達は外には出れそうになかった。 
  
  
  
  
    おしまい 
  
   
- 324 名前:しまいの部屋 投稿日:2004/09/02(木) 22:43
 
-    
  
  
   
- 325 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/09/02(木) 22:45
 
-   
 ヽ( ´ー`)ノ<しまいの部屋、完結しますた。 
  
  
 読んで頂いた方、ありがとうございます。 
  
 今後の参考にしたいので凹まない程度に 
 色々な感想を下さい。 
 よろしくお願いします。  
- 326 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/09/03(金) 02:06
 
-  もっとじっくりくりくりいじられたいよー 
 
- 327 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/10/17(日) 23:54
 
-   
 このスレではお久しぶりです。 
 今回も狼で書いていた話に加筆したものです。 
  
 「もしもさゆみんがHなドラキュラだったら」ってスレで書いていたけど 
 途中でスレが落ちてそのままになっていたものの続きです。  
- 328 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/17(日) 23:55
 
-   
 最近妙な事件が多発している。  
 深夜、町を歩いている人が襲われるのだ。  
 と言っても金や命を奪われる訳ではない。血を吸われるだけだ。 
  
 恐らく吸血鬼の仕業に違えねえ。だって血を吸うんだぜ。 
 ははは違えねえ。鬼かはわかんねえがな。 
  
 とりあえず街ではそう噂になっていた。 
   
- 329 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/17(日) 23:56
 
-   
 ある新月でも満月でもない夜、俺は夜の町に佇んでいた。  
 決して吸血鬼に襲われたい訳ではない。  
 仕事が深夜のビルの守衛なだけだ。  
  
  
 吸血鬼から身を守る術は諸説あるが大半が嘘らしい。 
 吸血鬼は確かにアクセサリーで銀の十字架を付けていた。 
 と目撃者の証言があるくらいだ。 
  
 ニンニクもだ。今時の吸血鬼にはニンニクなんて効かない。  
 もっと臭くないと駄目なのだ。  
  
 だから俺は全身にうんこを塗りたくっている。  
 残念ながら吸血鬼から身を守る術はこれしかないのだ。  
   
- 330 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/17(日) 23:57
 
-   
 「すいません・・・・」  
 「ギャ!出た!」  
 後ろから声がする。俺は恐る恐る振り返る。  
  
 俺はほっとため息をつく。そしてため息が出た。 
 ため息が出るくらいかわいい女の子だった。  
  
 「あの・・・・質問があるんです・・・・」  
 俺はしばらく見とれてしまった。 
  
 「ああ・・・・何?どうしたの?道にでも迷ったの?」  
  
 俺はどうしてこんな深夜に女の子がひとりで  
 歩いているのかを逆に訊ねたかった。 
 がとりあえず女の子の話を聞く事にした。  
   
- 331 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/17(日) 23:58
 
-   
 「あの・・・おじさんと血液型占いをしたいんです」  
 変な子だな。  
  
 それにしても俺と血液型占いをしたいってどういう事だ?  
 まさか俺に一目ぼれして相性でも占いたいのか?  
  
 「ああ俺はAB型だよ」  
 「ああじゃあ絵里と一緒だ。実は絵里とは性格が合わないんだよね。 
 だからきっと残念だけどおじさんとも合わないね」  
  
 絵里って誰だ?友達かな?  
 「それと・・・・・さゆはO型の血は嫌いなの。えい!」  
  
 女の子は突然俺に飛びついてきた。  
 俺は突然の事で思わず倒されてしまった。  
 「な、何をする!」  
  
 「さゆに血を飲ませて!喉が渇いているの!」  
  
 まさかこの子が吸血鬼なのか!そしてさゆって名前なのか!  
   
- 332 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/17(日) 23:59
 
-   
 さゆは俺に馬乗りになって食いつこうとする。  
 「やめろ!俺には噛み付けないはずだ!なぜなら・・・」  
  
 そう俺は全身にうんこを塗っている。  
 これで吸血鬼はおろか人間だって近づけない。  
  
 「塗ってない所なら問題ないの・・・」  
 さゆは俺の耳に噛み付いた。  
  
 しまった。うっかり耳にうんこを塗り忘れていた。  
  
 耳無し芳一状態だ。さゆが小さく喉を鳴らしている。 
 俺の血を吸っているのだ。  
  
 不思議と痛くない。むしろ気持ちが良かった。  
 「さ・・・さゆいいよさゆはあはあ・・・」  
  
 さゆに血を吸われたまま俺は意識を失った。  
   
- 333 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:01
 
-   
 目が覚めた。ここはどこだろう?  
 まさか天国ではないだろうけど・・・・。  
 かと言って地獄でもなさそうだし。 
  
 俺は裸でベットに寝ていた。  
  
 辺りを見渡す。どうやらどこかの部屋らしい。  
 女の子っぽいピンク色で溢れたかわいい部屋だ。 
   
 アイドルっぽい歌がCDプレーヤーから流れている。  
 俺の好みじゃない音楽だ。  
  
 「あれーもう起きたの?元気だね」  
 昨日の吸血鬼だ!俺はとっさに逃げようとするが体が動かない。  
   
- 334 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:02
 
-   
 「多分まだ動けないよ。結構血を吸っちゃったから」  
 さゆは俺が寝ているベットに腰掛ける。ベットが小さく揺れる。  
  
 窓が分厚いカーテンに覆われているために薄暗い部屋だったけど 
 こうして落ち着いて見ても本当にかわいい。 
 色が白くってなんだかお人形さんみたいだ。 
 口の横のほくろがなんとなく色っぽい。 
  
 「ごめんね。無理やり血を吸っちゃって」 
 「ああ。ビックリしたよ。でも生きてるならいいよ」 
 「そうなの?じゃあ良かった」 
 さゆはにっこりと微笑んだ。 
  
  
 俺はさゆに血を吸われた事に対してまったく怒りを感じなかった。 
 むしろ感謝してもいいくらいな気がした。 
 それくらいさゆの笑顔は素敵だった。 
   
- 335 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:04
 
-   
 「元気になるまでゆっくりしてってね」 
 どうせ家に帰っても夜のバイトに備えて寝るだけだ。 
 こうして吸血鬼だけどかわいい女の子と一緒にいるほうが万倍良い。 
  
 さゆに対して運命っていうか、まだちょっと喋っただけなのに 
 なんだか仲良くなれそうな予感がしていた。 
 こんな気持ちは初めてだった。 
  
  
 「ねえ吸血鬼って意外と普通に生活してるんだね」  
 「だってさゆはまだ中学生だもん」  
 だから血を吸うのか。チュー学生。なんつって。  
    
- 336 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:04
 
-    
 さゆはCDに合わせて鼻歌を歌っている。そんなに上手じゃなかった。  
 「なあさゆ・・・さゆって呼ぶよ?こんな歌が好きなの?」  
 「うん。さゆでいいよ。赤いフリージアって曲だよ。いいでしょ?」  
 「俺はもっとカッコいいのが好きだな。スカって知ってる?」  
 「知らない。さゆはそんなの興味ないの」  
  
 そう言ってまた歌い始めた。  
 さゆの歌声でなんとなく心地よい気分になった。 
   
 しばらくすると元気が出てきた。具体的に言うとちんちんが立った。  
 朝だからね。俺は伸びをしながら起き上がる。  
   
- 337 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:06
 
-   
 「ま、待って・・・服を着て」  
 さゆは俺が昨日着ていた服を投げ渡すとあたふたと部屋を出た。  
  
 中学生ならまだ男の裸を見るのは恥かしい年頃なんだろうな。  
 って誰が俺を脱がせて身体を洗ったんだろう?  
  
 しばらくしてさゆが戻ってきた。  
 学校の制服に身を包んでいた。本当に中学生なんだな。 
 制服のついでにブルマ姿も見てみたいなと思った。 
 スクール水着でもいいけど。 
   
- 338 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:07
 
-   
 「着替えた?じゃあ朝御飯だよ」  
 明太子スパゲティと餃子だ。朝から濃いな。 
 それにしても吸血鬼が餃子を食べても大丈夫なんだろうか?  
  
 「さあさあ食べて」 
 俺は恐る恐る口に含む。おいしい。  
  
 「結構おいしいね。上手じゃん」 
 「作ったのさゆじゃないよ。紺野さんが作ってくれたの。レンジでチンだけど食べてね」  
 紺野さんって誰だ? お手伝いさんとかか? 
  
 「じゃあ俺を脱がして洗ったのは?」  
 「それは藤本さん。紺野さんは恥かしがっちゃって。藤本さんは平然としてたけど」  
 「そうなの?さゆって友達が多いんだね」  
  
 俺の言葉にさゆは笑った。  
 「血を吸って奴隷にしたの」  
  
 さゆ恐いよさゆ。 
   
- 339 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:09
 
-   
 さゆと朝御飯を食べる。さゆは案外沢山食べる。 
 「血、以外の物も食べるんだね」 
 「なんて言うか血は肉みたいな感じかな?これは野菜かな? 
 たまにお肉を食べたくなるの」 
 「ニンニクは?」 
 「好きだよ。なんで?」 
  
 さゆはトマトジュース片手にスパゲティを食べる。 
 こうして見ると本当にただの中学生にしか見えない。 
  
 「ありがとう。美味しかったよ」 
 「ううん。さゆも血を飲ませてもらって助かっちゃった」 
 「のんびりしてたら遅刻しちゃうんじゃないの?」 
 「ホントだ。じゃあね。おじさんまた。あ、紺野さん遅いよ」 
   
- 340 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:10
 
-   
 部屋にもうひとり女の子が入ってきた。 
 目が大きな顔自体も少し大きな女の子だ。 
  
 「この人が紺野さん。さゆの奴隷なの」 
 紺野さんが俺に無言で一礼する。そしてさゆにカバンと傘を渡す。 
 蝙蝠傘のくせにピンク色だ。 
  
 「さゆは直射日光が苦手なの」 
 さすが吸血鬼。道理で色白だ。 
  
 「歩いて学校に行くの?」 
 「そうだよ」 
 「ホウキで飛んでいくと思ったよ」 
 「違うよ。それは魔女だよ。さゆは血を吸うだけ」 
 さゆは楽しそうに笑った。 
 もっと一緒に居たいくらいさゆと居ると居心地がいい。 
  
 「さゆ・・・・また会えるかな?」 
 「・・・・わかんない。あっ遅刻しちゃう。じゃあね」 
   
- 341 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:10
 
-   
  
 ドアが閉まる。 
  
   
- 342 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:12
 
-   
 紺野さんは終始無言で俺を見つめていた。妙に気になる視線だ。 
 「・・・・・じゃあ俺も家に帰ります。元気になったし」 
 ベットから起き上がる。どうやら動けそうだ。 
  
 紺野さんがゆっくりと俺に歩み寄る。 
 「すいませんお客様。もうちょっと寝てくださいね」 
  
 奴隷になっても喋れるのか。と思った瞬間だった。 
 紺野さんはいきなり半回転した。次の瞬間には後頭部に激痛。 
 目にも見えない速さで俺の頭に回し蹴りを決めたのだ。 
  
 「こ・・・・ん・・・・」 
  
 薄れゆく意識の中で紺野さんのスカートの中を見るので精一杯だった。 
  
 俺はまたベットで寝る事になった。 
   
- 343 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:13
 
-   
 目が覚めると公園だった。まわりには浮浪者。青い家。 
 どうやら気絶している間に誰かが公園まで運んだようだ。 
  
 なんだか夢でも見た気分だ。だけど夢じゃない。 
 俺の左耳には確かにさゆの歯形がついていた。 
 触れてみた。妙に熱っぽかった。 
  
  
 夢じゃない。 
  
   
- 344 名前:スカした吸血鬼だぜ!  投稿日:2004/10/18(月) 00:13
 
-     
 
- 345 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/10/18(月) 00:15
 
-   
  
   
 ヽ( ´ー`)ノ<今日はここまでっす。 
  
 まだ完成してないんで感想次第でどーにでもなります。 
 色々言ってください。 
  
   
- 346 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/18(月) 02:12
 
-  お決まりのパターンが出てきませんね。新鮮 
 昔の作品だからか  
- 347 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/10/19(火) 23:51
 
-  >>346 
 ヽ( ´ー`)ノ<書いたのはそんなに前でもないっすよ。 
  
 と言うか最初に娘小説を書き始めた段階からいつものパターンです。 
 今回はもうちょっと真面目な内容にしよっかなと。 
 どうなるか自分でもわかりませんけど。  
- 348 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/19(火) 23:52
 
-    
  
  
  
   
- 349 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/19(火) 23:53
 
-   
 さゆに会って以来バイトが楽しみになった。 
 はっきり言ってくだらない仕事だけど 
 さゆに会えるかも知れないと思うだけでうきうきした。 
  
 もう身体にうんこを塗るのも止めた。 
  
 あんなかわいい吸血鬼になら何処を吸われてもいい。 
 例えば・・・・駄目だ。直立出来なくなる。 
   
- 350 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/19(火) 23:56
 
-   
 「おじさん元気?」 
 「おっさゆ。久しぶり」 
 「明日学校休みだから来ちゃった」 
  
 さゆは制服だった。学校帰りなのだろうか。 
 もう夜の9時を回っているのに。 
  
 「もしかして血を吸いに来たの?」 
 「うん。なんでわかったの?」 
 「だってさゆは吸血鬼なんだろ?」 
 さゆは照れたように微笑んだ。 
  
 ビルの前の階段に腰掛ける。さゆは横に座った。 
 「やっと歯形が消えたよ」 
 「じゃあまた付けてあげるよ。何処がいい?」 
  
 「さゆは何処がいいの?」 
 「ホントは首がいいの。血が新鮮で美味しいの」 
  
 何処でも一緒な気がするけどなあ。 
 まあ吸血鬼が言うなら本当なんだろう。 
   
- 351 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/19(火) 23:57
 
-   
 「じゃあ首でいいよ。今日はうんこを塗ってないから」 
 「良かった。さゆはうんこって好きじゃないから」 
  
 「ちょっと待ってね」 
 ネクタイを外してシャツのボタンを外す。 
 血を吸われるってのに協力するのもなんだか変な気分だ。 
  
 「じゃあ行くね・・・・・」 
 さゆ頬が俺の肩に触れる。柔らかくてすべすべしている。 
 さゆの息が首筋をくすぐる。 
  
 さゆのくちびるが俺の首筋に触れた。 
 思わず気がふれそうなくらい興奮した。 
   
- 352 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/19(火) 23:58
 
-   
 さゆはなかなか吸わない。俺を焦らしているのか? 
  
 「どうしたのさゆ?吸っていいよ」 
 「こういうのは勢いでやらなきゃなんだか照れちゃうね」 
 見るとさゆの頬が紅潮している。こっちまで恥かしくなってきた。 
  
 「なあ・・・早くガッっと襲いかかってよ。吸血鬼なんだし」 
 「さゆは吸血鬼だけど、ものにはタイミングみたいなのがあるの・・・・」 
  
  
 結局さゆは血を吸わなかった。 
 なんだか妙な沈黙が続く。気まずい。 
  
 「ねえ・・・・血を吸ってる時ってどんな気分なの?」 
  
 さゆは考えた。 
 そりゃそうだろう。俺も御飯を食べてる時には何も考えない。 
  
 「血を吸ってる時は凄く気持ちいいの。凄く満たされてる感じ。おじさんは?」 
 俺は考えた。そして正直に答えた。 
   
- 353 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/20(水) 00:00
 
-   
 「すっごく気持ちよくなるんだ。なんて言うかさゆに包まれてるような・・・・ 
 だからなんて言うのかなあ?さゆに吸われると幸せなのかも・・・・」 
  
 さゆが空を見る。照れているのかも知れない。 
  
 俺も空を見る。今日はあいにくの曇り空で月は見えない。 
 吸血鬼を恐れて誰も居ない街はとても静かだ。 
  
 遠くのほうで吸血鬼に警戒を呼びかける声がする。 
 まるでさゆとこの世界でふたりぼっちになったみたいな気がする。 
   
- 354 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/20(水) 00:02
 
-   
 「そうだ。暇だったらスカでも聞いてみる?」 
 さゆに聞かせようと思って一生懸命考えて 
 スカのベストを作った。 
  
 「スカ?んー暇だしね。じゃあ聞いてみる」 
 さゆにMDオークマンのイヤホンを渡す。 
  
 「おじさんも一緒に聞こうよ」 
 さゆは片方だけイヤホンを返してきた。 
 ちゃんと両耳で聞かないと面白さが半減しちゃうんだけどなあ。 
  
 さゆが受け取らないので仕方なく俺もつける。 
 「最初はベタだけどスカパラね。知ってる?」 
  
 イントロが聞こえる。それだけで気分が高揚してくる。 
 「あーCMで聞いた事あるかも」 
 気に入ったのかさゆは首を振ってノリだした。 
  
 「どう悪くないでしょ?」 
 「うん。好きかも。おじさんもっと近寄ってくれないとイヤホンが抜けちゃう」 
 肩がぶつかるくらいさゆの横に近づく。目の前にはさゆの顔。 
   
- 355 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/20(水) 00:04
 
-   
 「あれ?これって何時歌いだすの?」 
 「この曲はインスト。演奏だけで歌は無い曲」 
 「へえ。じゃあ覚えてもカラオケで歌えないね」 
  
 そうだね。俺はなんだかアホのような笑顔。 
   
- 356 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/20(水) 00:05
 
-   
 曲を聴きながらさゆと話す。 
  
 「ねえ、さゆって学校ではどうなの?」 
 「普通だよ。勉強は苦手だけど」 
 やっぱり。あまり賢くなさそうだとは思っていたけど。 
  
 「好きな人とかいないの?」 
 思い切って聞いてみた。 
  
 「・・・・・さゆはさゆが一番好きなの。他に誰も愛さないの」 
  
 「へえ。なんか寂しいねそれって」 
 さゆはそれには答えなかった。 
   
- 357 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/20(水) 00:06
 
-   
 MDを聞き終えてさゆはなんだか満足そう。 
 「ね。いいでしょスカ」 
 「うん。赤いフリージアにはかなわないけど・・・あれ?何時?」 
 「え?0時前かな?」 
 「あれ?もうそんな時間?帰らなきゃ」 
 さゆは急にばたばたと慌てだした。もしかして吸血鬼にも門限があるのか。 
  
 「じゃあ気をつけて帰って。楽しかったよ。じゃあまた」 
 「またね。ばいばーい」 
  
  
 本当は帰って欲しくないけど。 
  
  
  
 まるで世界の終わりのような世界で俺は警備のバイトを続けた。 
 さゆの事を思いながら。 
  
   
- 358 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/20(水) 00:07
 
-         
  
  
  
  
   
- 359 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/10/20(水) 00:09
 
-   
  
 ヽ( ´ー`)ノ<更新しますた。それではまた 
  
 ノシ 
   
- 360 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/10/22(金) 03:53
 
-  好きかも 
  
 狂四郎2030的な下ネタと感動を・・ 
  
  
 ところで長編ですか?  
- 361 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/10/22(金) 22:31
 
-  >>360 
 ヽ( ´ー`)ノ<ありがとうございます 
  
 皆さんにスカれるような作品を作ろうと思って 
 今回は頑張って書いてみました。 
  
 多分、このスレのこれまでの作品と一緒くらいの長さと思います。 
 世間で言う中篇くらいですかね?多分。 
 まだ完成してないですけど(汁) 
  
   
- 362 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/22(金) 22:31
 
-   
  
  
  
 >>357の続き 
  
  
   
- 363 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/22(金) 22:33
 
-   
 さゆが来ない。最後にさゆに会ってからもう2週間になる。 
 バイトの度に俺はさゆを待っていたけどさゆは現れなかった。 
  
 新聞には連日のように吸血鬼による被害が報告されているから 
 さゆは元気なんだろうけど。 
  
 なんで来ないんだろう? 
 きっと今夜こそさゆに会えるはずだ。 
 そう期待して俺はまたバイトに向かう。 
  
 気がつくとバイトの時間中ずっとさゆの事を考えている。 
 いや寝ても覚めてもさゆの事ばかり考えてしまっている。 
 どうやら俺はさゆが好きみたいだ。 
  
   
- 364 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/22(金) 22:33
 
-   
  
  
 さゆに会いたい。 
  
  
   
- 365 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/22(金) 22:36
 
-   
 「あのーすいません」 
 女の子の声。さゆだ。俺の心臓が高鳴る。 
  
 自分を焦らすように振り返る。 
  
 「タクシー乗り場はどっちに行けばよかと?」 
 さゆじゃなかった。田舎から来たっぽい訛りの女の子だ。 
 はなんだか気が抜けてしまった。 
  
 「ああ、あっちの方に行けばありますよ」 
 「助かったばい。東京は複雑で困るけん」 
 ヤンキーっぽいけど結構かわいい子だな。さゆほどじゃないけど。 
 それにしてもこんな夜中にひとりでいたら吸血鬼に襲われるぞ。 
  
   
- 366 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/22(金) 22:37
 
-   
 「気をつけてね。今の東京は特に物騒だから」 
 「れいなでも知ってる。吸血鬼でしょ」 
 「知ってるんだ?じゃあ気をつけなきゃ」 
 「れいなは大丈夫。だってれいなは・・・・」 
  
 突然れいなは俺に飛びかかった。 
  
 まるで野犬のようだ。俺は逃げる間も無かった。 
 あっさりと俺は倒された。 
 「おじさんも気をつけなきゃ。れいなが血を吸っちゃうよ」 
  
 まさかれいなも吸血鬼なのか! 
  
   
- 367 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/22(金) 22:40
 
-   
 俺は必死で抵抗した。 
 血を吸われても多少貧血になるくらいだ。 
 でも俺はさゆ以外には吸われたくなかった。 
 さゆだけにこの身を捧げたかった。 
  
 「おじさん。それ以上抵抗したら痛くしちゃよ」 
 「ぐおぉぉぉっ」 
 れいなの牙が爪が俺の体中に突き刺さる。 
 俺はれいなの為すがままにされてしまった。 
  
  
 吸血鬼はさゆだけだと思っていたから 
 もううんこを身体に塗るのを止めていたせいだ。 
   
- 368 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/22(金) 22:42
 
-   
 激痛が走る。獰猛なケダモノのように容赦なく俺を痛めつける。 
 「さあおとなしく吸わせるけん」 
 もう駄目だ。もう耐え切れない。俺はれいなに身を捧げる事にした。 
 弱い自分が情けなかった。涙が出てきた。 
  
  
 「・・・・・さゆ・・・ごめん」 
  
  
 「・・・・・さゆ?さゆって言った?」 
 れいなの顔色が変わる。もしかして知り合いなのか? 
  
  
 「待ってれいな!その人には手を出さないで」 
 「さ・・・さゆ!どうしてここに!」 
  
 暗闇からさゆが現れた。とてもタイミングが良かった。 
   
- 369 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/22(金) 22:44
 
-   
 夢でも見ているのだろうか? 
  
 夢にまで見たさゆが目の前に居るなんて。 
 ありえれいな。 
  
 「さゆ。れいなの邪魔はいかんとよ」 
 「れいな・・・・その人はさゆの大事な人なの」 
 俺は耳を疑った。さゆの大事な人だったのか。 
  
 「さゆの・・・・さゆの大事な栄養源を奪わないで!」 
  
 おいおい。 
   
- 370 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/22(金) 22:47
 
-   
 「えい!」 
 さゆの攻撃!なんだかのんびりしたパンチだ。 
  
 れいなは軽々と避ける。 
  
 「さゆ。かなり弱っているみたいだけど、それでれいなに勝とうと思ってるの?」 
 「はあはあ。さゆは負けないの。えいえい!」 
 さゆの連続攻撃。無常にも空を切るばかり。 
  
 こうしちゃいられない。俺はなんとか立ち上がる。 
  
 「さ、さゆ!そいつは俺が倒す」 
 「おじさん来ないで!れいなはさゆが倒すの!」 
 「さゆ!よそ見はいかんとよ」 
  
 れいなが風のようにさゆの懐にもぐり込む。 
 「痛っ」 
 「さゆ!大丈夫か!」 
   
- 371 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/22(金) 22:52
 
-   
 れいなの鋭い突きがさゆの胸に突き刺さった。 
  
 幸いさゆはおっぱいが大きかったので思ったより効かなかったようだ。 
 だがそれでもさゆを膝まつかせるには充分だった。 
 「さゆ!大丈夫かさゆ!」 
  
 れいなはさゆを見下して言った。 
 「今日はそのおじさんがうるさか。さゆ、あんたはれいなには勝てんとね」 
  
 そう言い残してれいなは闇に消えた。 
  
  
 俺は無力だ。見ているだけで何も出来なかった。 
 好きな女の子を守る事さえ出来ない。 
 逆に守られているなんて・・・。情けない。 
  
   
- 372 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/10/22(金) 22:53
 
-   
  
  
   
- 373 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/10/22(金) 22:56
 
-   
  
  
 ヽ( ´ー`)ノ<更新完了! 
  
 感想r 
  
   
- 374 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/10/23(土) 00:01
 
-   
 >>360 
 てっきり娘小説と思ってたら漫画だったんですね<狂四郎2030 
 調べたら面白そうだったんで読んでみます。 
   
- 375 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/11/14(日) 00:30
 
-  いつまでもマンガ読んでる場合じゃありませんよ 
 
- 376 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/11/23(火) 00:01
 
-  >>375 
 すいません。まだ10巻くらいまでしか読んでないです。 
 いやー更新を忘れるほど面白いっすね。狂四郎。 
  
   
- 377 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:03
 
-   
  
 >>371の続き 
   
- 378 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:06
 
-   
 「さゆ。大丈夫か?」 
 「う・・・・うん。だいじょ・・・」 
 弱々しい声。さゆは立ち上がる事すら出来ない。 
 力が出ないみたいだ。 
  
 「どこか痛むのか?怪我は?」 
 心配なのでさゆの身体をまさぐろうとしたがその前にさゆが答えた。 
 「・・・・・お腹・・・・・お腹が空いたの」 
 なんだそれだけか。俺は思わずずっこけた。 
  
 まあ中学生って育ち盛りだもんな。 
 多少吸血鬼同士でバトルでもしたら腹くらい減るよな。 
 とりあえずちょっと安心した。 
   
- 379 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:08
 
-   
 「じゃあ俺の血を吸えよ」 
 「・・・・嫌なの。さゆはもう血を吸わないの」 
 さゆは俺の差し出した腕を見ようともしない。 
  
 「なんでだよ吸血鬼なんだろ?吸えって。俺はさゆに吸って欲しいんだよ!」 
 「さゆはもう誰の血も吸いたくないの。・・・・そう決めたの」 
 さゆはいつになく真剣な表情だ。 
 「・・・・・でもお腹が空いてるんでしょ?」 
 「うん。でも我慢するって決めたの」 
 まいったな。ダイエットでもしているのだろうか? 
  
 「そうだ。自分を吸ったらどうなるの?」 
 ふと思いついた。さゆがさゆを吸えばどうなるんだ? 
 もしかして永遠に血を循環して生き続けられるのだろうか? 
  
 「さ、さあ・・・・さゆわかんない」 
 さゆはおどおどしながら顔をそむける。 
  
 俺は直感した。さゆはこっそり試した事があると。 
   
- 380 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:11
 
-   
 「じゃあしてみてよ。大丈夫だよ。横で見ていてあげるから」 
 さゆの顔が紅潮している。 
 「は・・・・恥かしいよ。だって・・・・」 
 「どうして?何が恥かしいの?試してごらんよ」 
 恥かしがるさゆがなんだかカワイイ。 
  
 さゆの腕を取ってさゆの口に近づける。 
 「駄目!駄目なの・・・・」 
 さゆは抵抗したが俺は容赦しない。 
 無理やり腕を咥えさせて、さゆのアゴを押さえる。 
 チーズをフォークで刺したみたいにさゆの牙が腕に食い込んでゆく。 
 血が出ているけどそれほど痛くはなさそうだ。 
  
 「ふぁんまりんぁいないふぇね」 
 さゆはそう言って観念したように目を閉じた。 
  
   
- 381 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:21
 
-   
 そして次の瞬間さゆの身体がビクンと揺れた。 
 「あふぁ・・・・いい・・・」 
 まるで温泉にでも浸かっているかのような上気した顔で 
 さゆは自分の血を吸い続けている。なんだか凄く気持ちが良さそうだ。 
 「さゆ、気持ちいいの?」 
 さゆは俺の質問なんて耳に入らないようだ。 
 ただ一心不乱に血を吸っている。 
 自分が吸われている時は吸われるのに忙しくてさゆを見れなかったが 
 こんな顔をして吸っていたのか。 
  
 へなへなと力が抜けたように俺の肩にもたれかかる。 
 まるで電車で居眠りしている人のように。さゆの重みを肩に感じた。 
 ゆっくりとさゆを膝に寝かせる。まるで猫のようだ。 
 ドキドキと俺の心臓は高鳴っていた。 
  
 さゆのかすかな鼻息が聞こえる。 
  
  
 さゆの喉を鳴らす音が聞こえる。 
   
- 382 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:23
 
-   
 横目でさゆの至福の表情を眺めていたら 
 俺まで幸せな気持ちになった。 
  
  
 いつまでもこうして居たかった。 
   
- 383 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:30
 
-   
  
  
 ・・・・・・・。が暇だ。 
  
 さすがに10分もひとりで吸血しているのを見ていたら退屈してきた。 
 あんまり退屈なので無防備なさゆの白い首筋に触れてみた。 
  
 「あんっ」 
 さゆの身体が痙攣した。大丈夫なのか? 
 過剰と思えるほどの反応だ。 
 さゆはぴくぴくと殺虫剤を浴びた蚊のように俺の膝の上で蠢いた。 
  
 「はあはあ。凄く気持ちいいの・・・・」 
  
 なるほど。吸われるだけであれだけ気持ちいいのに 
 さゆは吸う快感と吸われる快感とを同時に味わっている。 
 俺だったら気絶するほど気持ちいいのかも知れない。 
  
   
- 384 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:32
 
-   
 「大丈夫さゆ?」 
 さゆは答えない。血を吸う事に夢中になっている。 
  
 さゆの顔が青白い。貧血になったみたいだ。 
 そりゃそうだ。タコが自分の足を食べているようなもんだ。 
 永久に自分の血を吸って生きていられる訳が無い。いい加減止めさせないと。 
 「さゆ・・・・おい止めろ!」 
  
 聞こえないのかな?さゆの耳に触れた。 
 さゆの身体がビクリと反応する。 
  
 わかった。血を吸っている時のさゆは皮膚感覚が敏感になっているのだ。 
   
- 385 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:35
 
-   
 俺は面白くなってさゆの耳に指を入れた。 
  
 「あん。おじさんそんな所触っちゃ駄目・・・・」 
 さゆはくねくねと身体をよじる。とても幸せそうで気持ち良さそうだった。 
  
 駄目と言ってはいるが嫌そうな気配は無かった。 
  
 俺は指を深く押し込みじっくりと指先を動かした。 
 「はぁん。そんな事しないで・・・・あぅっ」 
 さすがにさゆは血を吸うのを止めた。 
  
  
 逆に俺はもうその程度で止められなかった。 
 「さゆ・・・・ここも敏感になってるの?」 
 「だ、駄目そこは!」 
  
 俺はさゆの大事な部分に触れた。 
   
- 386 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:37
 
-   
 指先がさゆを探査する。薄い毛がしっとりと湿っている。 
 俺は躊躇無く指を差し入れる。ぬるぬるしていた。 
  
 「はあはあぐちゅぐちゅじゃないか。さゆはあはあ」 
 「あっ。駄目・・・・恥かしいよお」 
 さゆの体内を俺の指はゆっくりと進む。 
  
 どんどんとさゆの体液が溢れ出る。さゆの肉壁が指を締め付ける。 
 温かい。さゆのぬくもりを感じる。 
  
 「はあはあ凄いねさゆ。もう1本入るかな?」 
 「駄目、痛くしないで・・・・・いやあああ!」 
 「2本も入っちゃったよさゆはあはあ」 
 「壊れちゃう。駄目!あああんっ」 
   
- 387 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:40
 
-   
 さゆの口から血が逆流する。 
 飲みきれなかった血が真っ白な肌を赤く染める。 
  
 とてもキレイな赤ワインのような血だった。 
 まるでミートスパゲティを食べた後のようにさゆの口の周りが真っ赤だ。 
  
 俺は片手で耳を弄びながらさゆの口のまわりに舌を這わせる。 
 さゆは抵抗しなかった。さゆの味がした。 
 さゆの口元のほくろを何度も何度も舐めた。 
  
 「はあはあ。おじさん・・・・さゆも我慢出来ない・・・・」 
 熱っぽい顔でさゆが俺に迫る。 
   
- 388 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:40
 
-   
 「おじさん入れていい?」 
 俺はうなずく。さゆが俺の首筋に歯を立てる。 
  
 さゆの牙が俺の中に入ってくる。次の瞬間に全身に快感が広がる。 
 「ああっさゆもっと・・・・・さゆ・・・・」 
  
  
 また意識を失ってしまった。 
  
   
- 389 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:41
 
-         
  
  
   
- 390 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:42
 
-   
 「おはよう」 
 またさゆの部屋だ。変わらないピンクの世界。 
  
  
 「ごめんね。結局また吸いすぎちゃった」 
 さゆがペロっと舌を出す。真っ赤できれいな舌だった。 
 「いいよ。気持ち良かったし。さゆのあそこもぬるぬるして・・・・」 
  
 そう言うとさゆの顔が真っ赤に染まった。 
   
- 391 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:45
 
-   
 「もう!鼻に指なんか入れないでよ」 
 俺は昨日の事を思い出す。 
 衝動的にとはいえなんであんな事したんだろう? 
  
 さゆの鼻毛の感触を思い出す。ボウボウだった。 
 鼻の中まで敏感になるなんて吸血鬼も大変だな。 
  
 「ねえ吸血鬼も風邪ひくの?」 
 「うん。さゆは馬鹿じゃないから風邪をひいてるの」 
 そうなのか。最近夜は冷えるからな。 
  
 さゆの鼻水の感触がまだ指先に残っている気がする。 
 指先を舐めてみた。さゆの味がした。 
  
   
- 392 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/11/23(火) 00:46
 
-          
  
  
  
  
   
- 393 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/11/23(火) 00:48
 
-   
  
  
 ヽ( ´ー`)ノ<今日はここまで。 
  
  
 次はさっさと更新しますorz 
  
   
- 394 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/12/10(金) 23:56
 
-   
  
 >>391の続き 
  
   
- 395 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/12/10(金) 23:58
 
-   
 「あの・・・・おじさん今までありがとう」 
 突然さゆは言った。さゆは妙に真剣な表情だ。 
 突然お礼を言われてもどうしていいのかわからないので 
 俺は黙ってさゆの顔を見ていた。 
  
 「さゆね。決めたんだ。頑張って吸血鬼を辞めるの」 
 吸血鬼を辞める。吸血鬼って職業なのだろうか? 
 「どうして?俺だったらいつでも吸っていいよ」 
 本心だった。さゆにだったらいくら吸われても構わない。 
  
 それを聞いてさゆは横に首を振った。 
  
 「駄目だよ。これ以上吸ったらおじさんは吸血鬼か奴隷になっちゃうよ」 
 奴隷?そう言えば紺野さんはさゆによって奴隷にされたんだった。 
 思い出した瞬間に冷汗が流れた。 
  
 かわいいけどさゆは吸血鬼なんだ。 
   
- 396 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/12/10(金) 23:59
 
-   
 「人によるけど奴隷か吸血鬼どっちかになっちゃうみたい。おじさんはどっちかな? 
 多分奴隷になっちゃうかな?おじさんはさゆに恋してるでしょ? 
 それは血を吸われて奴隷になりつつあるって事なの」 
  
 嘘だ。・・・・確かに俺はさゆが好きだ。でも血を吸われたからじゃない。 
 血を吸われなくても俺はさゆが好きだ。 
 「おじさんの人生を歪めたくないしこれで最後にしようね。 
 もうすぐ朝御飯が出来るから待っててね」 
  
 さゆが部屋から出て行く。 
 これで最後。嫌だ。最後になんてしたくない。 
   
- 397 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/12/11(土) 00:01
 
-   
 朝御飯はパンとお餅と焼き芋とトマトジュースと青汁だった。 
 なんだこりゃ? 
 とりあえず食べてみる。不味くはない。不味くは。 
  
 「美味しい?良かったらさゆのも食べてね」 
 さゆはちょっと不満気に食べる。 
 どうも紺野さんが勝手に自分が食べたいものを作ったらしい。 
  
 「ねえ。あの、れいなって何者なの?」 
 昨日はさゆ以外にも吸血鬼が居るのを知って驚いた。 
 さゆにどうしても聞かずには居られなかった。 
   
- 398 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/12/11(土) 00:02
 
-   
 「れいなはね。さゆを吸血鬼にしたの」 
 さゆはモゴモゴとパンにお餅を挟んだものを食べながら言った。 
 「強い意志があれば奴隷にはならないの。だってれいなよりも 
 さゆの方がかわいいのに、さゆがれいなの奴隷になるなんておかしいでしょ?」 
  
 さゆはトマトジュースを飲んで続けた。 
  
 「多分さゆはまだ完全に吸血鬼になってないの。だから血以外の物も食べられるの。 
 れいなくらいになるともう血しか受け付けないの」 
 「じゃあさゆは人間に戻る可能性はあるの?」 
  
 さゆは横に首を振った。 
   
- 399 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/12/11(土) 00:04
 
-   
 「わかんない。でもこれ以上吸血鬼にはなりたくないの。 
 今、ニュースになってる吸血事件の大半はれいなが犯人。 
 完全に吸血鬼になると沢山吸っても吸っても足りないみたい」 
  
 そうか事件の大半はれいなの仕業だったのか。 
 やっぱりれいなは悪い奴だったのか。 
  
 「じゃあさゆが吸った人って?」 
 なんかさっきから質問ばっかりしてる。 
 インタビューウイズ吸血鬼って感じだ。 
   
- 400 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/12/11(土) 00:08
 
-   
 「・・・・最初は絵里だった。絵里って自分はさゆよりカワイイなんて言うの。 
 だから生意気だから何度か吸ったの。でも止めた。 
 奴隷になったら絵里がさゆの方がかわいいって認めた事になるけど 
 吸血鬼になったらなんだかさゆの方がかわいくないみたいでしょ? 
 だから絵里は止めたの。一応、友達だし」 
  
 青汁を飲んだ。顔をしかめて残りを俺のグラスに足した。 
 青汁はやっぱり不味いのか。 
 「で、紺野さんと藤本さんを吸ったの。紺野さんはあっけなく奴隷になった。 
 藤本さんは手強かったけど結局奴隷になったの。案外自分に自信が無いのかもね。 
 おっぱいに自信がないのかな? 
 それで知り合いはもう止めてたまたま居たおじさんを狙ったの」 
 「ひょっとして俺の事?」 
 「うん。でもさゆはもう吸わない。おじさんで最後にするよ」 
  
 さゆは朝御飯を平らげた。俺はなんだか食欲が無かった。 
   
- 401 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/12/11(土) 00:16
 
-   
 「なあ・・・・さゆ、俺は奴隷にならない自信があるよ」 
 俺の言葉にさゆが目を丸くする。 
 「おじさん何か自信がある事でもあるの?何か取り得がありそうにも見えないし」 
 失礼な。まあ事実だけど。 
  
 「俺は誰よりもさゆが好きだ。だから奴隷にはならない」 
 さゆは声を出して笑う。少し腹が立った。 
  
 「さゆを一番好きなのはおじさんじゃなくてさゆだよ。 
 なんだかどんどん奴隷になりつつあるみたいだね」 
 「ふざけるなよ!さゆは俺の事どう思ってるんだ?教えてくれ!」 
 「ごめんねおじさん。さゆは誰も好きにならない。さゆはさゆしか愛せないの。 
 そうでないとさゆは奴隷になっちゃうから」 
  
 さゆの顔がなんだか悲しそうに見えた。 
   
- 402 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/12/11(土) 00:25
 
-   
 「じゃあ俺が人間に戻してやる」 
 「・・・・・え?」 
 「俺がさゆを吸血鬼から人間に戻してやる」 
 「おじさん何を言ってるの?」 
  
 さゆが俺を見て遂に頭がおかしくなったか。って顔をしている。 
 だけど俺は続けた。 
 「どうすればいいかわからないけど信じてくれ。 
 きっと俺がさゆを人間に戻してみせる」 
  
 「おじさん・・・・・その気持ちは嬉しいよ。でも無理だよ・・・・・ 
 馬鹿な事はもう言わないで」 
  
 さゆは部屋の外に出て行った。 
  
 人間に戻してやる。 
 そう言ってはみたもの、さゆを人間になんて出来るのだろうか? 
 いや出来るはずだ。しなければならない。 
   
- 403 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2004/12/11(土) 00:26
 
-    
  
  
   
- 404 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2004/12/11(土) 00:26
 
-   
  
  ヽ( ´ー`)ノ<更新しますた 
  
  
   
- 405 名前:名無飼育さん 投稿日:2004/12/14(火) 22:27
 
-  おっ、今回はシリアスですねぇ。 
 なんか普通にストーリーに引き込まれましたよ。 
 頑張ってください。  
- 406 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 00:32
 
-   
  
 >>402の続き 
   
- 407 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 00:33
 
-   
 俺はベットで寝ながらさゆを人間にする方法を考えた。 
 例えば王子様のキスで・・・・。 
 なんて童話じゃあるまいし。大体俺は王子様じゃないし。 
  
 俺みたいな一般人は一体どうすれば王子様になれるのだろう? 
 じゃなくて。どうすればさゆを人間にしてあげられるのだろう? 
  
 考えたが何も浮かばない。 
  
 そりゃそうだ。俺はさゆの事も吸血鬼の事もほとんど知らないのに 
 いきなり人間にする方法を思いつく訳が無い。 
  
 知っているのは身体にうんこを塗れば血を吸われないって事くらいだ。 
   
- 408 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 00:36
 
-   
 とりあえずおしっこでもするか。 
 ベッドを杖にして立ち上がる。 
 なんだ?思ったより動ける。前は全然動けなかったのに・・・・・。 
 やっぱり俺は奴隷になりつつあるのだろうか? 
  
 ドアを開ける。誰も居ない。 
 辺りを見渡しても誰も居そうに無い。 
  
 仕方ない。勝手にトイレを探す事にしよう。 
   
- 409 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 00:38
 
-   
 さゆの部屋以外の場所を見たのはこれが初めてだ。 
 感想としてはちょっとお金持ちそうな感じはするけども普通の家だ。 
 吸血鬼の家にはあまり見えない。 
 吸血鬼っぽいってのもよくわからないけど。 
 少なくともコウモリが飛んでいたりはしない。 
  
 とりあえずトイレはどこだ?漏れそうだ。 
 漏れないようにゆっくりとしかし素早く歩く。 
  
 歩いているとすぐドアがあった。開いていた。 
 お風呂場みたいだ。何か物音がしている。誰か居るのか? 
 物音は奥の擦りガラスの向こうから聞こえる。 
  
 もしかしてさゆが入ってるのかな? 
   
- 410 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 00:41
 
-   
 とりあえず覗いてみよう。ごめんねさゆ・・・・。 
 好奇心には勝てなかった。 
 「おい変態」 
 「ギャッっ」 
 覗こうとしたら向こうから覗かれて目が合った。 
 驚いて腰が抜けてしまった。 
  
 誰だこの人は?さゆでも紺野さんでもない人だ。 
 「もしも美貴が入ってる時だったら間違いなく死んでるから」 
 恐い。本当に躊躇無く人を殺しそうな視線だ。 
  
 恐らくこれが噂の藤本さんだ。 
 藤本さんは俺を脅し終わるとまた奥に戻った。 
  
 水がごぽごぽと抜けている音がする。 
 どうやら藤本さんはさゆの為にお風呂の準備をしているみたいだ。 
   
- 411 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 00:44
 
-   
 さゆってお風呂好きなのかなあ。 
 なんとかさゆにきれいさっぱり吸血鬼を辞めて貰えないものか・・・・・。 
  
 その時だった。俺の頭で電球が光った。 
  
 ピカーン。 
  
 俺の脳髄が高速で回転する。 
 こうすれば吸血鬼を人間に出来るかも知れない。 
 もちろん机上の空論だ。しかし万が一でも可能性はある。 
  
 でも失敗すれば死ぬかも知れない。 
 身体が震える。恐いのか? 
  
 俺は死ぬのが恐いのか? 
   
- 412 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 00:46
 
-   
 「あのお・・・・藤本さん。お風呂の係・・・・後は俺がしようか?」 
 藤本さんは俺を値踏みしるようにジッと見た。背筋が凍る。 
 紺野さんは優しそうだったのに藤本さんは恐いなあ。 
  
 「・・・・・仕方ないわね。美貴を見たら男はすぐしたがるの」 
 藤本さんは変な事を言いながら去っていった。 
  
 どうやら俺に任せてくれたみたいだ。 
 俺の直感が正しければこれでさゆを・・・・・・。 
  
  
   
- 413 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 00:49
 
-   
 5分後、俺はトイレに隠れるように篭っていた。 
 決してさゆや紺野さんが座った便座を弄んでいた訳ではない。 
 これもさゆの為なんだ。俺の考えが正しければ・・・・。 
 「おトイレー」 
 ドアの向こうで紺野さんの声がする。 
  
 紺野さんは何度かガチャガチャとドアノブをまわしたが 
 鍵がかかってるので諦めて立ち去った。 
  
 しばらく待っているとさゆが来た。 
  
 「だ、だれぇ?漏れそうだよー」 
 さゆもドアノブを回しドアを何度も叩いた。 
 やはりさゆでもトイレに行くのか。 
 俺の推測は正しかった。 
  
 少なくとも血と少量の食べ物を口にするからには当然トイレには行くのだ。 
 ドタドタと足踏みする音がする。 
 さゆはかなり我慢しているようだ。 
   
- 414 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 00:50
 
-   
 結局さゆも諦めて立ち去った。 
  
  
 紺野さんは恐らく他のトイレに向かった。 
 だがさゆはそんな事をしない。じゃあ何処に? 
 俺の推測が正しければひとつしかない。 
  
 さゆはお風呂に向かうはずだ。 
   
- 415 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 00:55
 
-   
 さゆはお風呂に居た。 
 お風呂のドアの向こうで鼻歌が聞こえる。 
 服を脱ぎながら鼻歌でも歌ってるんだろう。 
 この曲は確か、赤いフリージアだっけ? 
 何度も聞いてるとなんか良い曲に思えるから不思議だ。 
  
 それではおしっこは? 
 当然お風呂で済ませるのだ。 
 さゆはお風呂でおしっこをするのを躊躇しないタイプなのだ。 
 間違いない。 
  
 「あれー?お湯が入ってないよ?藤本さーん」 
 恐らくさゆは今、服を脱いで浴槽を見たところだ。 
  
 今だ。俺は力いっぱいお風呂のドアを開けた。 
   
- 416 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 00:58
 
-   
 「もう!ふじも・・・・え?おじさ・・・・きゃあああ!来ないで!」 
 さゆはとっさに屈みこみバスタオルで全身を隠した。 
  
 チャンスだ。これならさゆは手を出せない。 
 素早く窓を開ける。 
 朝の穏やかな太陽光線がお風呂場に降り注ぐ。 
 「いやあああああ眩しいの」 
  
 朝の弱々しい光でも裸同然のさゆには充分な効果があるはずだ。 
 そして俺の全身にはトイレでさっき塗りたてのうんこさん。 
  
 さゆは完全に手も足も出ない。 
  
 太陽光線でダメージを受けて動きが鈍ったさゆを抱きかかえる。 
 さゆが嫌そうな顔をしている。その罪悪感が俺を興奮させる。 
  
 さゆを水の無い浴槽の中に投げ込む。 
 「おじさん何をするの!ちょっと・・・・・」 
   
- 417 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:03
 
-   
 「さゆ。これからお清めしてあげるねさゆ」 
 浴槽の中のさゆに向かってちんちんを出す。 
 とっさにさゆは目をそらした。 
 中学生らしい恥じらいが俺をますます興奮させる。 
  
 「はあはあ聖水だよさゆはあはあ」 
 さゆに向かって溜まりに溜まったおしっこを放出する。 
 「ぎゃあああああ!いやぁぁぁ!」 
  
 最高だ。さゆの悲鳴が心地良い。 
  
 だが難しいのはこれからだ。俺は服を脱ぎ捨てて 
 トランクス一丁で浴槽に飛び込む。 
 さゆを押さえ込む。さゆの白い肌が眩しい。 
  
 「お、おじさんやめてよ。ちょっと!」 
 必死で抵抗をしようとするがおしっこを浴びたさゆは 
 洗剤に塗れたゴキブリのようにバタバタと空回るだけだった。 
  
 やはり吸血鬼。聖水の効果は絶大みたいだ。 
   
- 418 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:07
 
-   
 「はあはあ。さあ出してごらんさゆ。おしっこが漏れちゃうんだろ?」 
 さゆの下腹部を押える。さゆの顔が苦痛に歪む。 
 「いや・・・・・おじさん駄目・・・・・さゆは・・・」 
 さゆは涙ながらに訴えたが俺は知らぬ振り。これもさゆの為だ。 
 「おやおやこっちも濡れて上も下も大洪水だねさゆ」 
 「駄目・・・・・さゆはあぅ・・・・・」 
  
 我慢しきれずに出たさゆの熱い物が俺の身体を濡らす。 
 さゆの聖水だ。どんどんと溢れてくる。 
 しかしさゆの温もりに浸る暇は今は無い。 
  
 さゆの足を掴み逆さ吊りになるくらい高く上げる。 
 「きゃあああ」 
 聖なるシャワーがさゆの全身に降り注ぐ。 
   
- 419 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:11
 
-   
 「酷い・・・・酷いよお・・・・」 
 全てを出し終えたさゆの顔はまるで人形のように生気が無かった。 
 自分のおしっこを自分で受けとめるとこんな状態になるのか。 
  
 だがこれからだ。これからが肝心だ。 
  
 「はあはあさゆ・・・・さゆは固形物を食べるから出るんだろ?さゆ出してさゆ」 
 「おじさん・・・・・さゆ恥かしいやめて・・・」 
 「恥かしくないよさゆ。最高だよ世界一かわいいよさゆ」 
 「嘘だよ。こんなさゆかわいくないよぉ。おしっこ塗れだよぉ」 
  
 おしっこで濡れたさゆは朝の光の中で 
 まるで生まれたての赤子のように美しかった。 
  
 「嘘じゃないよ。さあおじさんに全てを見せてさゆ。 
 これでさゆは生まれ変わるんだはあはあ」 
   
- 420 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:14
 
-   
 さゆの下腹部なのの字に回す。腸のうんこさんが動き出す。 
 「だ・・・・ううぅ。あああ・・・・・」 
  
 力なく泣きじゃくるさゆから力強くうんこさんが漏れる。 
  
 それは限りなく液状でまるで赤ワインのようだった。 
 水気ばっかりだとお腹が緩くなってしまうのだ。 
  
 「お化粧だよさゆはあはあ」 
 俺は自身の身体をスポンジのように使いさゆに赤いうんこさんを塗ってゆく。 
 無我夢中でさゆを染めてゆく。 
 俺のトランクスもさゆの黄金水が染み込んで真っ赤に染まっている。 
   
- 421 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:16
 
-   
 まるで摩擦の概念が無くなったかのように 
 ぬるぬるとさゆと俺の身体は滑りあう。 
 気持ち良かった。さゆに吸われているよりも気持ちいいかも知れない。 
  
 「さゆの肌はトゥルトゥルだねさゆはあはあ俺もだよさゆはあはあ」 
 「おじさんもう・・・・もう嫌だよ・・・・・うぅ・・・・」 
 さゆの顔は恥かしさでピンク色だ。 
  
 白い肌に薄く塗られた赤い血で身体もピンク色。 
 浴槽は桃色の天国だった。 
   
- 422 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:20
 
-   
 もうさゆは抵抗しなかった。まるで人形のようだった。 
 「さゆどんな気分だい。ねぇさゆ?」 
 「・・・・・さ、さゆはこれで人間に戻れたの?」 
  
 さゆは嫌がりながらも俺を信じてくれていたのだ。 
 俺はさゆを抱きしめた。 
  
 「確かめてみるかい?さあ俺の身体を噛んで血を吸ってごらん。 
 血を吸えなくなっていたらさゆに人間に戻れたって事だよ」 
 「で、でもおじさんはうんこさん塗れだし・・・・・」 
  
 なるほど俺の全身はうんこさんに塗れていて噛める場所は無かった。 
 吸血鬼であろうがなかろうが嫌だろう。 
  
 しかし俺の身体で唯一うんこさんの付いていない個所があった。 
 俺は立ち上がってトランクスを脱いだ。 
 トランクスは渇いている箇所が無いくらい赤く染まっていた。 
  
 だからと言って俺は諦めない。 
   
- 423 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:23
 
-   
 俺は頑張ってちんちんの皮を剥いた。痛かったがさゆの為だ。 
 ・・・・・良かった。そこはまだ汚れなきままだった。 
  
 「はあはあ。さあさゆ吸ってよ。早く吸ってよさゆ」 
 「きゃあああああ!誰かああああ!」 
 「さゆの為なんだよ。さあ俺のちんちんを早く。 
 でも血じゃないものが出たらごめんねはあは・・・・ウグェっ!」 
  
 側頭部に痛みを感じたと思った瞬間、俺は吹っ飛んでいた。 
 痛い。すごく痛い。 
  
  
 「間に合ったか。この変態め」 
 「おしおきします」 
 紺野さんと藤本さんの声がする。 
  
 今までに聞いた事の無い種類の音が響く。 
 頭や腕や腹や陰部。とにかく全身に衝撃が走る。 
 全身が痛い。骨が軋む。 
   
- 424 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:24
 
-   
  
 意識が遠のいてゆく。 
  
  
   
- 425 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:25
 
-   
 目が覚めた時、俺は公園に居た。 
  
 身体が動かない。 
  
 どうやら俺は紺野さんと藤本さんに半殺しにされたみたいだ。 
 不思議と痛みすら感じない。 
   
- 426 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:26
 
-   
 さゆはどうなったんだろう? 
  
 人間に戻れたのかな?失敗だったのかな? 
  
  
 成功だったらいいのにな・・・・。 
   
- 427 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:27
 
-   
 元気に学校に行ってるのかな? 
  
 紺野さんに変な物を食べさせられたりしているのかな? 
  
 俺の事を忘れずに居てくれるかな? 
  
  
  
 また会ってくれるかなあ・・・・? 
  
   
- 428 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:28
 
-   
 さゆが人間に戻ったかを調べたいけれど今の俺には無理だ。 
 恐らく一滴の血も出ないだろうから。 
  
  
 藤本さんやりすぎだよ・・・・・。 
  
  
  
 俺はまた眠った。もう起きない気がするけど。 
  
  
   
- 429 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:29
 
-   
  
 さゆ。好きだよさゆ・・・・・・。 
  
  
  
  
 はあはあ。 
  
  
  
  
   
- 430 名前:スカした吸血鬼だぜ! 投稿日:2005/01/09(日) 01:30
 
-   
  
  
  
     おしまい 
  
  
   
- 431 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/01/09(日) 01:33
 
-   
  
  
  
  
  
 ヽ( ´ー`)ノ<終了です。 
  
  
 読んでくださった方どうもありがとう。 
   
- 432 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/01/09(日) 02:33
 
-  そんな週刊マンガの打ち切りみたいなorz 
 
- 433 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/02/13(日) 23:45
 
-   
 >>432 
 面目ないっすorz 
 最初からこんな感じで終わるつもりだったんで 
 もしかしたら続きを書くかも知れないけど当分ないです。 
  
   
- 434 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/13(日) 23:47
 
-   
  
 トイレにいっといれ 
  
  
   
- 435 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/13(日) 23:47
 
-   
 テレビ局のトイレは嫌い。 
 誰が座ったか分からないし、誰に会うかも分からない。 
 更に言えば盗撮されている恐れもある。 
 でも私はトイレに行く。だって漏らしたら恥かしいもん。 
  
 収録の合間にどうしても我慢出来なくて私はトイレに向かった。 
 うんこじゃないよ。おしっこだよ。 
 女の子だから分かりにくいけど。 
  
 とにかく急がなきゃ。スタッフを待たせたら悪いし。 
 あんまり遅いとうんこだと勘違いされるかも知れないし。 
 なんだかさっきからうんこの事ばっかり考えてるな私。 
   
- 436 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/13(日) 23:49
 
-   
 「あれえ、お久しぶりですね」 
 いきなり呼び止められた。急いでるのに。 
 振り返る。驚いた。なんとそこには長嶋終身名誉監督だ。 
  
 「やあ石川さん。お元気ですか?」 
 本物だ。モノマネの人よりも長嶋さんっぽくない。眼鏡かけてるし。 
  
 それよりどうして私の名前を知っているんだろう? 
 もしかして私のファンだったりして。 
  
 「あれ違いますか?おかしいな。石川さんですよね。背中に書いてあるから」 
 しまった。衣装を間違えないように付けてある名札のお陰か。 
 私はちょっぴりがっかり。 
 「応援歌聴きましたよ。いやあ、お上手ですね」 
  
 私は愛想笑い。ほとんど歌ってないんだけどなあ・・・・。 
   
- 437 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/13(日) 23:50
 
-   
 「あの・・・・じゃあ長嶋さんこの辺で・・・・」 
 チャーミー石川でしたチャオ。と締める時間も惜しい。 
 冷たい廊下の空気が私の尿意を促進させているのだ。 
 「まあまあ。石川さん随分焼けていますね。スポーツしてるんですか?」 
 「・・・・・地黒です」 
  
 今はスポーツよりおしっこがしたいの! 
  
 足をパタパタさせていると長嶋さんはようやく気付いてくれた。 
 「もしかしてお急ぎですか?」 
 「は、はい。それでは・・・・・」 
 「良ければお助けしますよ。今ちょっとなんて言うんですか? 
 いわゆる待ち時間でして。ささ急ぎましょう」 
  
 どういう訳か長嶋さんは私の後ろをついてきた。 
  
 トイレに行くんだと言えば話は済みそうだけど 
 私がトイレに行くと公言すればそれが噂となって 
 やがて回りまわってそれを聞いた1億7000万人のファンが悲しむだろう。 
 困ったなあ。 
   
- 438 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/13(日) 23:52
 
-   
 なんとか長嶋さんを撒けないものかときょろきょろしていたら 
 長嶋さんがふと言った。 
 「石黒さん。トイレはどこでしょう?」 
 「石川です!」 
 「え?これは失敬。ミステイクですね」 
  
 石川と地黒が混じっている。 
 さっき覚えた名前をもう間違えるなんてさすが長嶋さんだ。 
  
 だけどこれはチャンスだ。いわゆるトイレに行くチャンスですね。 
 「あ、じゃあ長嶋さん行きましょう。こっちです」 
  
 迷い無くトイレに突き進んで行く私に長嶋さんは言う。 
 「へえ、石川さんはテレビ局の事詳しいんですね」 
  
 しまった。トイレの場所に詳しいって事は 
 トイレに行く事を半ば公言したも同然じゃないか。 
   
- 439 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/13(日) 23:53
 
-   
 「ち、違うんです。化粧直しとかでですよ」 
 必死の便解。じゃなくて弁解。思わず汗が吹き出る。 
 「そうですか。はあ。女性は大変ですね」 
 なんとかごまかせた。・・・・・気がする。 
  
  
 とにかく私の先導で長嶋さんとトイレの前へ辿り着いた。 
   
- 440 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/13(日) 23:55
 
-   
 「さあ着きましたよ。それじゃ・・・・・」 
 完璧だ。 
 これで私はトイレから立ち去るフリをする。 
 そして長嶋さんが男子トイレに入った後でこっそり女子トイレに入る。 
 時間を置いて出れば長嶋さんには遭遇しない。 
  
 注意すべき点はもしも時間を置いて出て、もしも長嶋さんに出くわしたら 
 私がしていたのがうんこだと思われても否定出来ない状況になってしまう事だ。 
  
 そうだ、化粧直しをしていたと言うか。 
 あっでも手元にメイク道具は無いし 
 撮影中だから自分でメイクを直さなくてもメイクさんが居るし。 
  
  
 困ったなと頭を抱えていたら長嶋さんも頭を抱えだした。 
   
- 441 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/13(日) 23:56
 
-   
 「う・・・・脳が・・・・」 
 長嶋さんは壁に持たれかかった。 
  
 そうだ。確か少し前まで脳卒中で入院していたんだ。 
  
 「大丈夫ですか?長嶋さん!」 
 私が叫ぶとますます頭を抱えた。どうやら私の声は耳に障る声らしい。 
  
 「大丈夫です。ちょっとした立ち眩みですね。年ですから」 
 私はなんとなく逃げるに逃げられない状況。 
 「・・・・そうだ石川さん。トイレを手伝って貰えませんか?」 
  
 私は人道的見地から鑑みて当然「はい」としか答えられなかった。 
 なんだか泥沼な予感がする。 
  
   
- 442 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/13(日) 23:57
 
-   
 長嶋さんの杖となって歩く。案外長嶋さんは大きい。 
 やっぱり野球のスーパースターだっただけの事はある。 
  
 「石川さんこっちですよ」 
 長嶋さんは男子トイレの方に進む。 
  
 私は思わず戸惑ってしまう。 
 「だ、男子トイレですか・・・・・」 
 「だって僕は男ですから。さあさあ石川もどうぞ」 
  
 仕方ない。それにしても、もし誰かにこんな所見られたら大変だ。 
   
- 443 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/13(日) 23:58
 
-   
 石川が男子トイレに入った。あいつちんちんが付いてるんじゃないか? 
 マジかよ。ちんちんも黒いんだろうな。 
  
 なんて噂が出たら娘。をクビになるかも知れない。 
 どうせ卒業するけどクビと引退では市井さんと保田さんくらい違う。 
  
 さっさと終わらせよう。 
  
   
- 444 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/14(月) 00:00
 
-   
 男子トイレにはあまり見慣れないおしっこ用の便器が並んでいた。 
 ここで男の人はファスナーを下ろしちんちんを晒して 
 尿意の赴くままに放尿するのか。 
  
 「さあ長嶋さんどうぞ」 
 私はなんだか恥かしくて長嶋さんを小便器の前に立たせると 
 逃げるように洗面所の辺りで待った。 
  
 「え?石川さんおしっこの最中に倒れたら大変ですから 
 横で支えて貰えませんか?何ぶん病み上がりの老体ですから。ゴホゴホ」 
 仕方ない。これは人道支援だ。緊急事態だ。 
  
 横で持ったら長嶋さんのちんちんを見てしまうかも知れない。 
 後ろから長嶋さんを支える。 
 「おっおっと」 
 不意に長島さんが後ろに倒れそうになる。 
 大きな長嶋さんを支えるには全身で支えなければならない。 
 私は手を回して抱くようにして長嶋さんを支えた。 
   
- 445 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/14(月) 00:01
 
-   
 ちろちろと力ない水が跳ねる音がする。 
 良かった。おしっこはちゃんと出たようだ。 
 私もおしっこがしたくなってきたけどもう少し我慢だ。 
  
 「ふう。この年になるとおしっこするのも大変ですよ。ありがとう石川さん」 
 お礼を言われたらまんざらでもない。 
  
 長島さんが手を差し出す。私は戸惑いながら握手する。 
 出来れば手を洗ってからにして欲しいな。 
  
 「あのう。ついでと言っては何ですけど・・・・」 
 私は嫌な予感。 
 「うんこもしたいのですが・・・・・」 
 やっぱり。 
  
  
 私は長嶋さんと共に個室へ。 
   
- 446 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/14(月) 00:02
 
-   
 幸いにも便器は洋式だった。良かった。 
 和式だったら大変だった。ついつい長嶋さんのお尻を想像する。 
  
 きっと現役時代はグッと締まった良いお尻だったんだろうなあ。 
 いや穴がじゃなくて筋肉がね。 
 って駄目だ。私はアイドルなんだ。そんな事考えちゃ駄目だ。 
  
 気を取り直して長嶋さんを便器に座らせる。 
  
 「あうっもう限界です。すいません石川さん・・・・・」 
 長嶋さんがそわそわしている。漏れそうなのか? 
  
 長嶋さんが漏らしてそれがニュースとなれば大変だ。 
   
- 447 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/14(月) 00:04
 
-   
 石川は介護も出来ないのか。これじゃ嫁には出来ないなあ。 
 確かに顔はかわいいけどなあ。 
 でも料理なんか滅多にしないから下手らしいぜ。 
 歌も下手だしな。 
 あいつを嫁にするのはよそう。 
 うむ。同意。 
  
 なんて事になって嫁に行きそびれ。負け犬。中澤さん状態。 
 それは困る。それだけは困る。 
  
 私は必死で長嶋さんのベルトを外しズボンを下ろす。ブリーフもだ。 
   
- 448 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/14(月) 00:06
 
-   
 脱がせた瞬間、私は目を疑った。 
  
 長嶋さんって案外大きい。さすが元野球選手。 
 メジャー級だ。私は目をそらした。 
 「どうですか驚きましたか?」 
 驚きました。黒く大きなそれは老人のものとは思えなかった。 
  
 「大きいでしょ?」 
 「は、はい」 
 「大きいと思うからには結構なサンプルをご覧になってきたんですか?」 
 私は首を横に振った。振りまくった。 
 「見た事なんてないです!本当です」 
 「ははは。冗談です。昔はもっと大きいのが出たんですけど年ですね」 
  
 長嶋さんのおしりの間からはうんこが垂れていた。 
 危ないところだった。既に漏れていたのだ。 
   
- 449 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/14(月) 00:07
 
-   
 長嶋さんはなんとかうんこをやり終えた。 
 安心した私は思わず深呼吸する。長嶋さんの匂いがした。 
  
 匂いを嗅ぐと私の腹が動き出した。ぎゅるぎゅると泣き叫ぶ。 
 しまった!私の中のうんこが目覚めてしまった。 
  
 「おや?石川さんどうかしましたか?」 
 腹が痛い。苦痛で顔が歪む。 
 私はプロだ。プロのアイドルだ。 
 熱がある時だって、悩みがある時だって笑顔は絶やさなかった。 
 だが、これは今世紀最大級のビックウェイブだ。耐え切れない。 
 おしっこの事を忘れるほどの痛みだ。 
  
 目の前の便座に座る老人が憎い。そこは私の席だ。 
 目がミキティのようになる。アイドル失格だ。 
  
 なんだか涙が込み上げてきた。 
   
- 450 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/14(月) 00:10
 
-   
 「石川さん・・・・・・さてはうんこの事を考えてますね」 
 私は長嶋さんの顔を見た。長嶋さんは笑っていた。 
  
 私がおしっこをうんこを我慢しているのを知っていたのだ。 
  
 「石川さん、うんこをしない人間はいません・・・・。 
 アイドルだってうんこはします。そうでしょう?」 
  
 涙が溢れ出た。 
 思えばここ数年、私は馬車馬のように事務所にこき使われた。 
 ファンも私はうんこをしないと決め付けていた。 
  
 長嶋さんだけだ。私を人間扱いしてくれたのは・・・・・。 
   
- 451 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/14(月) 00:13
 
-   
 「石川さん。かつて私はスーパースターでした。今もそうです。 
 世間は未だにスーパースターとしての私を求めています。 
 でも私はもうそうではないのです。ただの老人なんですよ。ははは」 
  
 長嶋さんの渇いた笑いが狭い個室に響く。 
 それはとても寂しげに聞こえた。 
  
 長嶋さんは立ち上がった。すっきりとした表情だった。 
 「さあ石黒さん体の赴くままにうんこをして下さい」 
  
 もう名前に関しては突っ込まない。 
 私は便座に座った。長嶋さんのぬくもりが冷めないうちに。 
  
 「ありがとうございます長嶋さん・・・・」 
 「これからもファイトですよ。涙はうんこと一緒に流して下さい」 
 長嶋さんは笑顔で手を差し出した。私はそれを握った。 
 やっぱり手を洗ってからにして欲しかった。 
   
- 452 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/14(月) 00:13
 
-   
 さて、うんこうんこ。 
 スカートに手を入れて下着を下ろす。発射準備は完璧だ。 
 でもまだ出せない。 
  
 「・・・・・・・あの・・・・・長嶋さん。すいませんけど外に・・・・・」 
 さすがに出しているところを見られるのには抵抗がある。 
 「いえいえ。出し終わるまで待ちますよ。実は私は水を流すのが大好きなんです。 
 そもそも名前がそうですから・・・・・・」 
  
 流し魔さん! 
 私は思わずうんこを漏らした。 
   
- 453 名前:トイレにいっといれ 投稿日:2005/02/14(月) 00:14
 
-   
  
  
  
  
  
  
      おしまい 
  
  
   
- 454 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/02/14(月) 00:18
 
-   
 これはボツにするつもりだったんですけど新しい作品が出来ないんで。 
 早いうちに書きかけのを完成させたいと思います。 
  
  
 ヽ( ´ー`)ノ<なんでもいいので感想下さい 
  
   
- 455 名前:とほりすがり 投稿日:2005/02/19(土) 19:14
 
-  一気読みしやしたぁ!! 
 ハマっちゃげです 
 更新楽しみにしてます  
- 456 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/02/23(水) 00:35
 
-   
 >>455 
 ありがとーございます。 
 そう言って貰えると頑張れそうな気がします。 
  
 次にうpする予定だったのがまだ出来てませんorz 
 黒板にもスレがあるんで良かったら読んでください。 
  
 れいなの万華鏡 
 http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/black/1107022804/ 
   
- 457 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/02/26(土) 03:50
 
-  石川さんへの愛が感じ取れました 
  
 うんこさんへの愛も 
  
  
 432ですが、読み返してみたらあのラストも素敵です  
- 458 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/10(木) 01:49
 
-  更新、待ってます!!! 
 
- 459 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/03/11(金) 00:33
 
-  マジあげないで。 
 
- 460 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/03/11(金) 01:54
 
-  >>457 
 石川への愛なんてそんなに無いですけど 
 それを感じて貰えたのならそれはそれで嬉しいです。 
 うんこさんはらいすっきです。はい。 
  
 >読み返してみたらあのラストも素敵です 
 そう言って貰えると続き書かなくて良かったなと思います。 
  
 >>458 
 すいませーん。ちょっと滞ってます。 
 個人的にはあがってても下がっててもどうでもいいんですけど 
 落とされるのはあんまり気分が良くないのでこのスレはあげないで下さい。 
 申し訳ないっす。さっさと更新したいと思いますです。 
  
 >>459 
 ついでに感想とか書いて貰えたら嬉しいですヽ( ´ー`)ノ  
- 461 名前:云呼 投稿日:2005/03/23(水) 22:08
 
-  更新待ってますよ 
 
- 462 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/02(土) 18:34
 
-  まぁお下品。でもそれがいい。 
 
- 463 名前:なっち愛の診察室 投稿日:2005/04/08(金) 00:34
 
-   
  
 なっち愛の診察室 
  
  
   
- 464 名前:なっち愛の診察室 投稿日:2005/04/08(金) 00:37
 
-   
 なっち先生は泌尿器科・肛門科の先生だ。  
 だから僕には縁の無い高嶺の花だと思ってました。  
 でも赤い糸ってあるんだな。  
 ある日を境に僕のうんこさんは出なくなった。  
  
 「と言うわけです・・・・・」  
 なっち先生は少し顔を赤らめてでも真剣な表情で 
 僕の話を聞いてくれた。 とても嬉しかった。 
  
 「じゃあ浣腸をするべ」  
 なっち先生はナースに指示する。  
  
 はあはあなっち先生に浣腸されるんだ。誰が?僕が。  
 それだけで心が躍りだす。恋だ僕はなっち先生に恋してる。 
 目の前には胸に後藤と書かれたナース。なかなかかわいい。  
 でもなっち先生と比べたらおっぱいが少ない。 
 なっち先生の勝ちだ。 
   
- 465 名前:なっち愛の診察室 投稿日:2005/04/08(金) 00:38
 
-   
 ナースが手に浣腸を持ってやってきた。  
  
 「はい。じゃあそこの個室に入っておしりを出してください」  
 違うお前じゃない。僕はなっち先生に浣腸をして貰いたいんだ。  
 僕はなっち先生に全てを奪われたいんだ。  
  
 僕はナースに回し蹴り。下痢じゃないけど回し蹴り。  
 吹っ飛ぶナース。結構痛そう。だけど大丈夫ここは病院だもん。  
 僕はほっと胸を撫で下ろした。  
  
 「な、何するんだべ!ごっちんしっかり!」  
 なっち先生が怒っている。怒ってもかわいいな。  
 とりあえず悪いのは僕じゃない。僕はその理由をなっち先生に。  
   
- 466 名前:なっち愛の診察室 投稿日:2005/04/08(金) 00:40
 
-   
 「現在、医療ミスは深刻な問題であります。  
 その原因のひとつに経験不足の看護士というのがあります。  
 我々患者は経験豊かな医療スタッフから 
 医療サービスを受けるように努めなければなりません」  
  
 そう言って僕はなっち先生にナースが落とした浣腸を手渡した。  
 なっち先生は受け取った。僕の気持ちを受け取ったよ。  
  
 「じゃあお尻を出してください」  
 僕は四つん這い。とっても恥かしい。顔が熱い。  
 なっち先生の顔も真っ赤だ。まるで夕陽のようだ。  
  
 ねえ先生いつかあのセイシェルの夕陽をふたりで見れたらいいね。  
 きっとこの日の事を思い出すだろうねなっち先生?  
 ううんなっち先生なんて他人行儀だね。なっち。 
   
 なんて僕の気持ちなんてなっち先生は気付いてくれない。  
 だってなっち先生は鈍感だもん。  
   
- 467 名前:なっち愛の診察室 投稿日:2005/04/08(金) 00:42
 
-   
 そうこうしている間に浣腸は僕のお尻に吸い込まれて行く。  
 でも僕は何かが違うと思ったのさ。  
 僕はなっち先生の手を払った。  
 その手は柔らかくて僕は天使の羽に触れた気がしたよ。  
  
 「ど・・・・どうしたんだべ?」  
 なっち先生がとまどっている。 
 僕はなっち先生の目を見つめて言った。 
  
 「昨今の医療問題の原因は医療スタッフの技術的問題もあります。 
 しかしもうひとつに患者取り違え、投薬ミスなど物質的なミスもあるのです。  
 なっち先生それは本当に浣腸なのでしょうか?  
 ナースが落とした時にすり替わってる可能性はありませんか?」  
  
 なっち先生は戸惑っている。だってこの世に絶対なんてない。  
 あるのは僕となっち先生の愛だけだ。愛だけさ。  
  
 「な・・・なっちはどうすればいいんだべ?」  
   
- 468 名前:なっち愛の診察室 投稿日:2005/04/08(金) 00:43
 
-   
 「浣腸が無い時代我々は便秘の際どうしていたのでしょうか?」  
 「し・・・知らないべ・・・・」  
 「これは僕の想像ですがきっと肛門に指を突っ込んで  
 硬化したうんこさんを攪拌し軟化させたに違いありません。  
 時にはツバなどを潤滑油としたかも知れません。  
 さあ先生、僕には時間がありません。決断をさあ!」  
  
 「指を突っ込んで・・・・い・・・・嫌だべ」  
 なっち先生は頭を抱えてます。なっち先生ここは試練だよ。  
 これを越えたら立派な肛門科の医者になれるはずさ。  
   
- 469 名前:なっち愛の診察室 投稿日:2005/04/08(金) 00:44
 
-   
 「じゃあさあ・・・・こうすればいいんじゃないの?」  
 「てめえは!ゲフッ」  
 いつの間にか元気になってたんだねナースさん。  
  
 ナースの回し蹴りが僕の腹に決まったよ。  
 お尻の穴に向かってつま先で蹴ったよ。  
  
 便秘だったのに下痢だよなっち先生。  
 出ちゃう出ちゃ・・・・。  
  
  
 orz<ぷうっ。 
   
- 470 名前:なっち愛の診察室 投稿日:2005/04/08(金) 00:44
 
-   
  
  
  
          完 
  
   
- 471 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/04/08(金) 00:49
 
-   
 >>461 
 更新しますた。 
 長いのがさっぱり書けていないので場つなぎ程度ですけど。 
  
 >>462 
 読んで頂いてありがとー 
 品のある下品を目指しておりますです 
   
- 472 名前:とほりすがり 投稿日:2005/04/08(金) 00:56
 
-  森版読んでからこっちに来たので、長編的な感じがしました 
 サイコーb  
- 473 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/11(月) 00:44
 
-  梨華様のうんこさん話が見たい(´ー`) 
 
- 474 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/11(月) 20:56
 
-  腹痛い(w 
 
- 475 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/04/19(火) 15:04
 
-  更新、待ってますよ。 
 
- 476 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/02(月) 19:06
 
-  全作品、読ませて頂きました。 
 うんこさんに対する愛情が、ものすごい伝わって来ました。 
 私も、473の方の提案に便乗させて頂きたいと思います。  
- 477 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/05/03(火) 04:32
 
-  >>472 
 ここは予定ではうんこ長編スレだったんですけど 
 今は長短うんこスレです。 
  
 >>473 
 梨華ちゃんでしばらく書く予定が無いんで申し訳ないっす。 
 企画でいしよしで書いてみたんでよろしければ 
 第一回サイドストーリー 
 山頂へ 
 http://mseek.s47.xrea.com/test/read.cgi/big/1114440673/ 
 最下位になっちゃいましたヽ( ´ー`)ノ 
  
 >>474 
 心配です。早く肛門科に 
  
 >>476 
 少しでも伝わってくれればいいなと思います。 
 いつか飼育にスカトロ文化が根付く日がくると信じてます。  
- 478 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:32
 
-   
  
 パジャマでお邪魔 
  
  
   
- 479 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:33
 
-   
 雅の長い一日が終わった。  
 コンサートは多くのベリヲタによって満員御礼だった。 
 「全員キモかったね」 
 「なんか見られてるだけで汚される気がするね」 
 「消毒、消毒」 
 なんて言いながらみんなでお風呂に入って汗を流した。 
  
 そしてお楽しみの晩御飯。 
 桃子は他のメンバーを押しのけてここぞとばかりに貪り食った。 
 人目も気にしないでタッパーにおかずを詰めた。 
  
 雅はそれを見て見ぬフリで晩御飯を食べた。 
 お腹が空いていたのでとても美味しかった。 
   
- 480 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:35
 
-   
 「雅ちゃん。ちょっといい?」 
 桃子がさらっていった杏仁豆腐の残りを食べていると 
 雅に誰かが声をかけてきた。友理奈だった。 
 「そのパジャマどこで買ったの?とっても似合ってるよ」 
 友理奈はそう言って羨ましそうに雅のパジャマを見つめていた。 
 雅は「ありがとう気に入ってるんだ」と言って笑った。 
  
 雅は自分では似合ってると思っていたので嬉しかった。 
 買ってきてくれたお母さんに感謝した。 
  
 「どこで買ったの?」 
 「うーん内緒」 
 「えーずるーい」 
 「じゃあそろそろ部屋に戻るね。友理奈お休み」 
 結局、友理奈には教えてあげなかった。 
  
 雅はそのパジャマを自分以外には 
 着てもらいたくないくらい気に入っているのだ。 
 大人っぽいけど子供が着ても生意気には見えない 
 エレガントでシックでキュートでソウルフル。 
 まるで雅に着て貰うために作られたようなパジャマなのだった。 
  
   
- 481 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:38
 
-   
 御飯を食べてしばらくしたらもう寝る時間だ。 
 自然とあくびが出てくる。中学生の夜は短いのだ。 
 「ねー桃子ちゃん」 
 「なにー雅ちゃん」 
 「眠いんだけど」 
 「桃子は全然眠くないもん」 
  
 明日もコンサートだし早く寝なきゃいけない。 
 それなのに同室の桃子は寝ようとしない。 
 どうもホテルが珍しいのかひとりで大騒ぎしている。うるさくて眠れない。  
 仕方ないので雅は布団を頭までかぶってみた。 
 それでも桃子は雅が眠るのを邪魔し続けた。 
  
 「ねー雅ちゃん遊ぼうよー」  
 桃子は雅の布団を容赦なく剥いだ。  
 「ねーそのパジャマどこで売っていたの?教えて」  
  
 教えてもどうせ買わないくせに。  
 首が伸びきったTシャツに短パン姿の桃子に言おうと思ったが止めた。  
 雅は桃子を無視して再び布団にくるまった。 
   
- 482 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:41
 
-   
 「さては買わないと思ってる?そうでしょ?」  
 雅はギクリとした。桃子に心を読まれている。  
 「ど、どうしてそれを・・・・・」 
 「桃子は買わないよ。だって雅から貰うんだから」  
 そう言うと桃子はにやりと笑った。  
  
 「ちょうだい」  
 「あげない」  
 「・・・・・雅ちゃんのケチ」  
 「ケチだもん」  
 「・・・・・いいもん。絶対雅ちゃんから貰うから!」  
  
 桃子は吐き捨てるように言って部屋を飛び出して行った。  
   
- 483 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:42
 
-   
 雅はこれで眠れると思ったが逆に眠れなかった。  
 パジャマあげたら良かったかな?また買って貰えばいいし。  
 でもそんな事したら桃子ちゃんの為にならないしなあ。 
 雅は頭の中で正解を探したがなかなか答えが見つからなかった。 
  
 慈善の心は物乞いの堕落を助けるだけだ。 
 だが無償の愛に触れたとき人はきっと変わるはずなのだ。 
 しかし無償の愛なんてものは存在するのか? 
 結局は自己満足に過ぎないのではないか? 
  
 まだ中学生の雅には難しい問題だった。 
   
   
 しばらく考えていたらドアが開いた。桃子が帰ってきたのだ。  
 桃子はドアの隙間から照れくさそうな顔を出した。 
 「桃子・・・・」  
 「ごめんね雅ちゃん。桃子が間違ってた」  
  
 意外だった。桃子が自分から折れるとは思わなかった。  
- 484 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:44
 
-    
 「これお詫びに・・・・・飲んでね」  
 牛乳だった。電印乳業の文字が輝いていた。 
 桃子ちゃんから物を貰うなんて。 
 雅はその初めての体験に感動すら覚えていた。 
  
 寝る前に牛乳を飲むと気持ちが落ち着くよく眠れると言うし  
 恐らく眠れない雅を見て桃子なりに気遣ったのだろう。 
 「ありがとう桃子ちゃん」  
 まだ早朝じゃないからどこかの家から盗んだわけではない。  
 そう信じて雅は飲んだ。美味しかった。  
  
 だがその数十秒後だった。お腹で雷様がごろごろと音を立てた。 
 まるで臓器移植した直後のような違和感が雅のお腹を襲った。  
  
 「桃子ちゃ・・・・・まさか」  
 「ふふふ。もう効いて来たの?でもトイレには行かせない」  
 桃子はトイレの前に立ちふさがった。 
  
 「そのパジャマがうんこまみれになったら諦めて桃子にくれるよね」  
 「ひ、卑怯よ桃子ちゃん!」  
   
- 485 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:45
 
-   
 いつもなら力で勝てない相手ではない。  
 しかし今はお腹に爆弾を抱えている状態だ。無理は出来ない。  
 お腹に刺激を与えられた時点で大爆発だ。 
  
 雅はドアの前で腕を組んで待っている桃子になす術がなかった。  
  
 「ねえ・・・・・冗談でしょ桃子ちゃん?ねえ」  
 桃子は答えなかった。  
 にやにやしながら雅のパジャマを眺めるだけだった。  
  
 こうしている間にも雅は自分の中で生まれた化け物に  
 乗っ取られそうになっていた。気が狂いそうだ。  
 雅の頭の中でうんこうんこうんこと呪文のようにうんこが連呼されていた。  
 雅は耳を塞いだがその声は止まなかった。  
  
 「雅ちゃん。さあそのパジャマを桃子に頂戴。さあ早く」  
 桃子なら例えパジャマが雅のうんこ塗れになっていたとしても 
 一生懸命洗って喜んで着るだろう。桃子はそういう女だ。  
  
 いっそ匂いがとれないほどにうんこ塗れにしてしまおうか?  
  
 雅は一瞬そう思った。  
   
- 486 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:47
 
-   
 しかしそんな事をすればスカトロマニアに販売して  
 その売買益で同じパジャマを買うかも知れない。  
 桃子ならやりかねない。いや桃子ならそうするだろう。 
  
 雅は桃子を呪った。お気に入りのパジャマだったのに。  
 何だか悔しくて涙が溢れてきた。  
  
 「え・・・・・み、雅ちゃん泣いているの?」  
 さすがの桃子も心配そうな顔をした。  
 雅はこんな事で泣いているなんて屈辱的なので、そっと袖で涙を拭いた。 
 パジャマの下取り価格があがった。  
  
 「泣いてないよ。勘違いしないで」  
 「そうだよね。雅ちゃんから溢れそうなのは涙じゃなくてうんこだもんね」  
  
 暴力は嫌いだけどさすがに桃子を殴ろう。と思い雅は拳を握り締めた。  
 その瞬間だった。お尻から何か熱いものが溢れそうになった。  
 力み過ぎたのだ。即座に雅の背筋が伸びた。  
 肛門が限界まで収縮した。だがもう駄目だ。時間の問題だ。 
  
 雅のパンドラの箱は今解き放たれようとしていた。  
   
- 487 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:49
 
-   
 「さあ雅ちゃん。辛いだろうけど決断して。パジャマをちょうだい。 
 雅ちゃんが苦しんでいるのを見るのは桃子だって辛いの」  
 桃子が何か好き勝手な言っている。 
 絶対に桃子の思い通りにはならない。雅は決意した。 
  
 雅はとりあえずパジャマの下を脱いだ。  
 雅の白くてすらりとした脚があらわになった。  
 そしてその付け根には更に純白の下着が輝いていた。  
 男なら絶対に釘付けになる。そして桃子も例外では無かった。  
 「ありがとう雅ちゃん」  
 桃子は雅の手にあるパジャマの下に目を奪われていた。  
  
 夢にまで見たパジャマが手に入ろうとしているのだ。  
 桃子は嬉しくて仕方なかった。  
  
 だが雅はだだで桃子に渡すつもりは無かった。  
 「さあ、桃子ちゃん欲しければ取りなさいよ」  
  
 雅は自分の後方にパジャマを投げ捨てニヤリと笑った。  
  
   
- 488 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:51
 
-   
 「パジャマ・・・・・夢にまでみたパジャマが・・・・」  
 桃子はパジャマを拾わんがために足を踏み出した。  
 だがその瞬間、雅の作戦に戦慄した。  
  
 パジャマを拾うためにこのトイレのドアから離れた瞬間  
 雅はトイレに飛び込むだろう。  
 そうなればパジャマの下は手に入っても上着は雅が着ていままだ。  
  
 つまり上着は手に入らない。 
 不完全なパジャマでは着る事も売る事もままならない。  
  
 「さあ、どうする桃子ちゃん」  
 雅が笑うと桃子もそれ以上に笑った。声を出して笑った。 
 「な、何がおかしいの?」  
 「雅ちゃん桃子を舐めないで。いでよ!キャプテン!」  
  
 桃子が叫ぶとベットの下からキャプテンが出てきた。  
  
 「パジャマげっと。雅ちゃん明日も忙しいから早く寝なさい」  
 キャプテンはパジャマを拾うとまたベットの下に潜っていった。  
   
- 489 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:52
 
-   
 そのアホらしい状況に雅の身体から力が抜けた。  
 「なんでキャプテンがいる・・・・・・あっ」  
 その瞬間、雅のおしりに熱い何かが溢れ出した。  
  
 思わずおしりを押さえて雅は屈みこんだ。  
 指先で下着を撫でる。まだ染みてはいない。  
 しかしそれも時間の問題だ。  
 このままではやがて雅の純白の下着は茶色く汚れてしまうのだ。  
  
 「も、もう駄目。もうやめて桃子ちゃん」  
 雅は涙目で桃子に懇願した。整った顔が苦痛で歪む。 
 苦しい。立っていられなくなって雅は膝まづいた。  
  
 「どうして駄目なのか桃子にわかるように言ってみて」  
 知っているくせに。雅は桃子の意地悪さに唇を噛み締めた。  
  
 「出ちゃう。あれが出ちゃう」  
  
 桃子はにやにやしている。雅に言わせたいのだ。  
 恥かしい言葉を口に出させて雅を辱めたいのだ。  
   
- 490 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:54
 
-   
 「うんこ。うんこがしたくて堪らないの我慢できない。うんこをさせて」  
  
 雅はうんこと言う度に恥かしくなる反面、妙に高揚していた。  
 何か自分の中に作り上げていた檻が壊れていく気がする。  
  
 雅はうんこと言いたくて堪らなかった。  
 桃子は目を閉じて嬉しそうにそれを聞いた。 
  
  
 恥かしさで顔が熱かった。 
 こんな所を桃子に見られてしまっている。  
 雅はその事を考えると胸がドキドキした。  
  
 もしかしてこれが恋なの?  
 雅は自分の中に芽生えた気持ちに戸惑った。  
 ずっと桃子ちゃんをライバルだと思ってた。  
 でもそれ以上に桃子ちゃんの事が・・・・・。  
   
- 491 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:55
 
-   
 「桃子ちゃん・・・・私、桃子ちゃんの事が好き・・・・」  
 雅は自分の気持ちをうんこと同様に抑えられなかった。  
  
 雅の告白に対し桃子は冷たく言い放った。 
 「隙?残念だね。桃子には隙なんてないから!トイレには絶対行かせない!」  
 「ち、違う。そうじゃなくて好きなの・・・・」  
  
 雅がいくら説明しても無駄だった。  
 こんなに愛しているのにふたりは敵同士なのだ。  
 今はトイレやパジャマを巡って争い合う関係なのだ。  
  
 その事を悟った雅の瞳に涙がにじんだ。  
 初めての恋。そして初めての失恋だった。 
   
- 492 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:57
 
-   
 雅は半ば諦めていた。何を?トイレでうんこをする事を。  
 うんこなんて漏らしてもいいじゃないか。人間だもの。  
 漏らしても愛する桃子ちゃんに見られるなら悔いは無い。  
  
 「桃子ちゃん・・・・・見て。恥かしいけど私の恥かしい姿を見て」  
 雅は自ら下着を下ろした。  
 右手で前を隠して左手でおしりを押さえた。 
 インドでは不浄なものは左手で拭く。雅は無意識のうちにそれを実践していた。 
 桃子はその様子を瞬きもせずに雅を見ていた。  
  
 ますます雅は興奮した。  
  
 雅は三角座りを崩したような体勢で屈みこんだ。  
 肛門がひくひくと痙攣している。限界だ。 
 「秘密だからね桃子ちゃん。ふたりだけの・・・・・」 
   
- 493 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:58
 
-   
 「うわー雅ちゃんお下品。ちゃんとトイレでしなさい」  
 キャプテンだった。一言言ってまたベットの下に潜り込んだ。  
 雅は慌てて下着を上まであげた。  
 忘れていた。キャプテンが居たんだった。  
  
 雅がベットを何度も蹴るとキャプテンはベットの下から出てきた。  
 キャプテンはゴキブリのように這いずりながらドアのほうに進んだ。 
  
 「おやすみキャプテン」 
 「おやすみ桃子ちゃん。おやす雅ちゃん。」 
 キャプテンは手に持ったパジャマの下を桃子に渡した。  
 桃子は満面の笑みでドアを開けた。ドアボーイのようだった。  
  
 キャプテンは部屋から出て行った。  
  
 やっぱりうんこはトイレでしなきゃお行儀悪いね。  
 雅は思い直した。  
   
- 494 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 04:59
 
-   
 しかし心でそう思っていても身体はうんこする気満々だった。  
 さっき出そうと思った時、雅の防波堤に亀裂が生じていたのだ。 
 もう薄皮一枚で洪水を逃れているような状況だ。 
 なんとかその気を紛れさせるために雅は桃子に質問した。  
  
 「ねえ、桃子ちゃんはどうしてそんなにこのパジャマが欲しいの?」  
 桃子は考えた。必要以上に考えた。時間稼ぎだ。  
 雅がそう思った時、桃子は重い口を開いた。  
  
 「桃子ね、この間つんくさんに抱かれに行ったの。  
 もっと桃子を推して。娘。の高橋さんみたいに推してって。 
 でもつんくさんは私を抱いてくれなかった。どうしてか分かる?」  
  
 雅は抱かれる。の意味がわからなかった。  
  
 頭の中でキャプテンがりしゃこに抱かれている図が浮かんだが  
 それはきっと間違いだろう。  
   
- 495 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 05:00
 
-   
 「嗣永。お前の気持ちは嬉しい。けど俺には無理や。  
 そうつんくさんは言ったの。桃子は理由を聞いた。  
 つんくさんは重度のロリコンでしょ?だったら・・・・って」  
  
 桃子はそこで言葉に詰まった。涙目になっていた。  
 嘘泣きである事は否定出来ないが桃子は泣いていた。 
   
 「つんくさんは言ったわ。確かに俺はロリコンや。真正のロリコンや。  
 けどロリコンにはふたつのタイプがおる。  
 ひとつは年よりも幼く見える子に興奮するタイプ。  
 もうひとつは年齢より大人びた子に興奮するタイプや。  
 嗣永、俺は後者のほうや。キッズでいうと夏焼にエロスを感じるねん!」  
  
 桃子は怒りのあまりパジャマを床に叩きつけた。  
  
   
- 496 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 05:01
 
-   
 「悔しかった。桃子は雅ちゃんいやさ雅。雅に負けたの。  
 でも負けたのは桃子のせいじゃない。この服装のせいなの」  
  
 桃子は自身のTシャツを指さした。 
 それはありえないほど首が伸びきっていた。難民のようだった。  
 まるでわざと自分で伸ばしたような・・・・。雅ははっと気付いた。  
 「まさか・・・・自分で・・・・・」  
 雅の呟きに桃子はにやりと笑った。  
  
 「そう。Tシャツの胸元から見える胸の谷間に男は必要以上に興奮するの。  
 でも駄目だった。つんくさんは桃子に同情するだけで欲情はしなかった。  
 美勇伝のツアーのやったら余ってるからあげるで。なんて言われちゃった。  
 屈辱だった。あの時、もしも雅が着ているようなパジャマを着ていたら・・・・・」  
  
 桃子はそう言いながら雅に近づいた。  
 雅は逃げようとしたが桃子の圧倒的な威圧感に動けなかった。  
 雅は桃子に畏怖していた。身体が震えて止まらなかった。 
  
   
- 497 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 05:02
 
-   
 「こうしたのに!」  
 「いやああああ!」  
 桃子は雅のパジャマの襟に両手をかけると一気に左右に開いた。  
 鈍い音がして学生服のように並んだ小さなボタンが全て弾けとんだ。  
 雅の未成熟な胸を包んだスポーツブラが姿を現した。  
 「な、何するの止めて桃子ちゃん」  
 雅は反射的に胸を隠した。  
  
 が思い直してお腹をおさえた。  
 お腹を冷やせばますますうんこをしたくなってしまうからだ。  
  
 「そう。そういう表情を男は好むの。いいよ雅。  
 桃子があの時、雅の少し大人びたパジャマを着て  
 3つ目までボタンを外して誘惑すればつんくさんは桃子のものだった。  
 そうすれば後でつんくさんを児童福祉法で訴えて賠償金を取れる。  
 桃子は一生お金で困らないようになれた!」  
  
 「・・・・・桃子ちゃんのバカ!」  
 雅は桃子の頬を叩いた。ぺしって音が鳴った。  
   
- 498 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 05:03
 
-   
 「雅・・・・・」  
 「桃子ちゃんはお金や物に汚い外道よ。でも私はそんな桃子ちゃんが好きだった。  
 自分に正直に生きれる桃子ちゃんが羨ましかった。だけど今の桃子ちゃんは違う。  
 児童福祉法とかじゃなくて法の目をかいくぐって生きる桃子ちゃんが好きだった。 
 今の桃子ちゃんは雅が好きだった桃子ちゃんじゃない!」  
 雅は泣いた。桃子は思わず目をそらしてしまった。  
  
 「お願い目を覚まして!純粋にお金が好きだった桃子ちゃんに戻って!」  
 雅の涙の訴えに桃子は何か大事を失いつつある事に気付いた。  
 「・・・・確かに桃子は都会の風に吹かれて汚れてしまったみたい。  
 でもまだ汚れきっていない・・・・・そうでしょ雅ちゃん?」  
 雅は比較的長い顎を使ってコクンとうなずいた。  
  
 「雅ちゃんにお願いがあるの・・・・・」  
 「何?桃子ちゃん。私に出来ることなら何でもするから」  
 「・・・・・・ありがとう」  
 桃子はそっとTシャツを脱いだ。貧相だけど微妙に膨らんだ胸。 
 雅はブラジャーをしていない事に驚いた。そこまで貧乏なのか。 
  
   
- 499 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 05:04
 
-   
 桃子は床に仰向けに寝転んだ。 
 上半身裸で横たわる桃子はなんだか神々しく感じられた。 
  
 桃子ははっきりした口調で言った。  
  
 「雅ちゃん。桃子を後戻り出来ないくらい汚して!  
 桃子を雅ちゃんのうんこで無茶苦茶にして!」 
   
- 500 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/03(火) 05:04
 
-   
  
  
  
  
   
- 501 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/05/03(火) 05:05
 
-   
  
  
  ヽ( ´ー`)ノ<今日はこのへんで 
  
  
   
- 502 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/03(火) 21:07
 
-  なんて言うか、バカすぎて素敵だ。 
 
- 503 名前:とほりすがり 投稿日:2005/05/03(火) 22:34
 
-  お帰りなさいましっ 
 えぇ〜こんなイイ所で… 
 更新待ってます  
- 504 名前:糞 投稿日:2005/05/04(水) 15:18
 
-  面白いです亀ちゃんと梨華ちゃんのうんこさんの話がみたいです! 
 
- 505 名前:名無しさん 投稿日:2005/05/04(水) 18:47
 
-  落とします。 
 
- 506 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/06(金) 01:12
 
-  桃ちゃんの決意に、雅ちゃんはどうするんだろ? 
 更新、待ってます  
- 507 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/06(金) 21:19
 
-  なんだこのスレッドは 
 すげぇええ  
- 508 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/05/08(日) 01:58
 
-  >>502 
 馬鹿すぎて申し訳ないっす 
  
 >>503 
 ただいま。 
 なかなかこのスレッドに合ったのが書けなくて 
  
 >>504 
 気が向いたらそのうち書くかも。でも当分書かないと思います。 
 亀ちゃんと梨華ちゃんって何か珍しい感じがしますね。 
  
 ルール的にはこういう内容のスレはsageないと駄目らしいのであげないで下さい。 
 個人的にはそんなにエロでも鬼畜でもない気もしますけど。 
 まあ、わざわざ梨華ちゃんってスレタイに入れたんで 
 どの位置にあっても石ヲタの方はこのスレを一度は開けてくれると思うんで 
 何処にあっても同じと思います。 
  
 >>505 
 わざわざどうもです。 
  
 >>506 
 期待に答えられるかわかんないですけど更新します。 
  
 >>507 
 多分、飼育で唯一のうんこ専門スレッドです。 
 噂では2ちゃんのSM板に娘のスカトロスレがあるらしいっす。  
- 509 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/08(日) 02:00
 
-   
  
 >>499の続き 
  
  
  
   
- 510 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/08(日) 02:01
 
-   
 雅は戸惑った。 
 桃子は雅にうんこをかけてくれ。と言っているのだ。 
 カレーのように。ハヤシライスのように。 
  
 「で、出来ないよ桃子ちゃん」 
 「どうして!さっき何でもしてくれるって言ったのに!嘘つき!」 
 確かに何でもすると言った。そしてうんこなら雅にも出来る。 
 なんなら今すぐしたいくらいだ。 
  
 でも人にうんこをかけるなんて・・・・・。 
 雅は想像した。 
 それは人間として最も恥ずべき行為ではないか?とすら思った。 
 うんこをかけて汚れるのは桃子ではなく、自分の心ではないか。 
  
 毛虫が全身を這いずり回るような嫌悪感が雅を襲った。 
   
- 511 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/08(日) 02:03
 
-   
 だがそれと同時に、もしうんこをかけたら桃子はどんな顔をするだろうと考えた。 
  
 想像以上のうんこの熱さに驚くだろうか? 
 いっぱい出たら喜んでくれるのだろうか? 
  
 表情豊かな桃子の事だ。 
 きっと今までに雅が見た事の無い姿を見せてくれるに違いない。 
  
 雅は波のように押しては返す腹痛の中で理性が麻痺し始めていた。 
 いつもの雅ならこんな事絶対にしない。 
 でも今はしてみたかった。 
 雅はまるで酒に酔ったように本能のままに下着を脱いだ。 
  
 「ねえ桃子ちゃん恥かしいから目を閉じてて・・・・」 
 雅は桃子をまたいでみた。 
 半歩ほど足を開いただけで妙に恥かしかった。 
 屈んでみた。股がますます大きく開いた。駄目だ。肛門を締め切れない。 
 うんこが漏れてしまう。 
  
 雅は桃子の一張羅の短パンにうんこが垂れないように 
 おしりの穴に指を入れてみた。 
  
 体液でぬるぬると滑って指はあっさりと穴の中に吸い込まれた。 
 雅は驚いたがそれは至極当然の事だった。 
 いつも出しているものに比べれば指なんて大した大きさでは無いのだから。 
   
- 512 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/08(日) 02:07
 
-   
 屈んだままでゆっくりと桃子の上半身に向かって進んだ。 
 「こ、ここに出していい?」 
 雅はお腹の辺りで動きを止めた。 
  
 ここなら桃子の服を汚さないですむ。 
 うんこをかけてもすぐ洗えば誰にもバレないで済むだろう。 
 ふたりだけの秘密に出来る。 
 雅は桃子とふたりだけの秘密が出来る事が嬉しかった。 
  
 「違う。雅ちゃんもっと上にして・・・・・」 
 桃子は強い口調で言った。 
  
 「も、もっと上・・・・?」 
 雅が屈んだ状態ですり足で少し動くたびに 
 おしりの穴に突っ込んだ指が雅にこれまで感じた事の無い刺激を与えた。 
 雅の息が乱れる。やみつきになりそうだった。 
   
- 513 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/08(日) 02:09
 
-   
 雅は戸惑いながらも胸の辺りまで進んだ。 
 「違う。もっと上・・・・・顔に・・・・・顔にかけて雅ちゃん」 
 雅はさすがに躊躇した。 
  
 「そ、そんなの出来ないよ」 
 顔にうんこだなんて・・・・・。顔にドロを塗るなんて言葉があるけれど 
 うんこをかけられる屈辱はドロの比じゃないだろう。 
 いくら桃子がそれを求めていても雅にはそれは出来なかった。 
  
 「わかった。じゃあ桃子が動くから」 
 桃子は雅の足を掴むとズルズルとイモムシのように動いた。 
  
 桃子の顔が雅の股間に近づいてくる。 
 文字通り目と鼻の先に雅のおしりがある状態だ。 
  
 桃子と目が合った。恥かしさで雅は顔が真っ赤になった。 
   
- 514 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/08(日) 02:11
 
-   
 「準備出来たよ。さあ雅ちゃん出して。桃子の顔に出して」 
 雅は深呼吸した。何度も何度も。 
  
 もう出すしかない。 
  
 雅は決心した。 
  
 うんこが出る瞬間なんて自分でも見た事なんてなかった。 
 それを桃子ちゃんに見られてしまう。ううん。見て貰うんだ。 
 夏焼家の名に恥じないうんこを桃子ちゃんに見て貰うんだ。 
  
 雅は指を引き抜いた。これでもう妨げる物は何も無い。 
 精一杯うんこをひねり出すだけだ。 
  
  
 「い、いくよ。雅がいくよ」 
 雅の息が止まった。腹に力がこもった。出る。 
  
 「今だ!」 
  
 いきなり桃子が雅の足を掴んで飛び起きた。 
 「え?」 
 足をすくわれて雅は背中から床に叩きつけられた。 
   
- 515 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/08(日) 02:13
 
-   
 桃子は素早く起き上がり、雅の両足を掴んで雅の肩まで押し上げた。 
 身体は「つ」の字のように折れ曲がった。 
  
 雅は状況が把握出来なかった。 
 うんこを出そうとしていたのに、いつの間にか桃子に倒されていた。 
 そして恥かしい格好にさせられている。 
  
 雅は慌ててうんこを止めようとしたが駄目だった。 
 ダムは決壊したのだ。とめどなく雅のおしりからうんこが噴出した。 
  
 「いやああああ桃子ちゃん止めてえええええ!」 
 「自分で止めたら?」 
 桃子は冷静に冷たく言い放った。 
  
 雅は必死でおしりの穴を閉じようとしたが 
 もはや雅の幼い身体は暴走するうんこをコントロール出来なくなっていた。 
 「ああああ出るうぅぅぅ」 
  
 うんこは火砕流のように溢れ出した。 
  
 はだけたパジャマの間をぬって、スポーツブラを越えて、 
 白く清らかな腹を伝って流れてくる。 
 完全に下痢だ。雅は泣いた。声をあげて泣いた。 
   
- 516 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/08(日) 02:14
 
-   
 真っ黒な溶岩から匂い立つ香りが雅の鼻にどんどん近づく。 
 臭い。ホテルの優れた換気能力でも対応しきれなかった。 
  
 雅は逃げようと足を必死で動かしたが桃子は完全に動きを抑えきった。 
 まるで柔道の達人のようだった。 
  
 うんこは留まる事を知らなかった。 
 どんどんと生み出されるうんこは容赦なく雅の身体を汚してゆく。 
 「来ないで!来ないでってば!」 
 雅は無我夢中で叫んだ。奇跡が起きるように願った。 
  
  
  
 数十秒後ようやくうんこは止んだ。 
  
 願いがかなったのか首まで迫ったうんこは幸いにも顎で止まった。 
 普段は気にしている顎が役立つとは思ってもみなかった。 
 雅は親に心から感謝した。 
   
- 517 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/08(日) 02:21
 
-   
 「・・・・・助かったあ・・・・」 
 雅は放心状態でほっとため息をついた。臭かった。 
 「助かっちゃった?じゃあ雅ちゃんとどめだよ」 
 「え?桃子ちゃん。ちょ・・・・」 
 桃子は雅の顔にまたがった。そして勢いよく放出した。 
 それは雅の比ではなかった。 
  
 「いやああああ!」 
 雅は全てを顔で受け止めて絶叫しながら果てた。 
  
  
 桃子はおしりを首が伸びたTシャツで拭いた。 
 それを横で気絶している雅の顔に被せた。 
 まるで死んでいるみたいだった。 
  
  
 桃子は雅のパジャマを脱がせて羽織った。 
 ピッタリだった。 
 桃子はとても嬉しかった。 
  
 「じゃあね雅ちゃん」 
 桃子はドアを開けて出て行った。 
  
  
 桃子の行方は誰も知らない。 
  
   
- 518 名前:パジャマでお邪魔 投稿日:2005/05/08(日) 02:21
 
-   
  
  
  お し ま い 
  
  
   
- 519 名前:とほりすがり 投稿日:2005/05/09(月) 01:02
 
-  なるほど… 
 そういう作戦だったんですねぇ 
 次回作を心よりお待ちしております  
- 520 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/09(月) 15:36
 
-  なぜか勃起しました 
 
- 521 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/10(火) 01:05
 
-  みや…やっちゃいましたねぇ 
 次回の更新、待ってます  
- 522 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/11(水) 01:30
 
-  これは…スゴイ(感動) 
 今こそ、この文化を拡げてください。  
- 523 名前:みやB 投稿日:2005/05/12(木) 05:19
 
-  素晴らしい!の一言。一気に読んでしまいました 
   
- 524 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/15(日) 12:00
 
-  最後の一行は、下人の行方は・・・ですね 
 次の作品も期待してます  
- 525 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/16(月) 01:33
 
-  マジ、イイ! 
 次回も期待してるよv  
- 526 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/20(金) 21:25
 
-  更新待ってます 
 
- 527 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/21(土) 18:41
 
-  マジで、更新が楽しみ♪ 
 
- 528 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/24(火) 17:18
 
-  そろそろ、次のお話を… 
 
- 529 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/05/28(土) 11:31
 
-  更新、待ってます。 
 
- 530 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/02(木) 07:56
 
-  待ちます 
 
- 531 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/06/02(木) 22:06
 
-   
 ごぶさたです。そろそろ新しいの書きます。 
 待ってくれていた方、ありがたいやら申し訳ないやら。 
  
 >>524 
 そうです。パクリって言われたらなにかと困るんで 
 案内板には言わないで下さい。 
  
 で、今回も狼で書いたのに加筆したやつです。 
  
 どうでもいい試みで主人公(山崎先輩)と 
 新垣のふたつの視点で書いてみました。 
 ややこしいですけど「表」が俺視点。「裏」が新垣視点です。 
  
 まだ完成してないので見切り発車ですけど 
 多分完結すると思います。 
   
- 532 名前:頑張ってください! 投稿日:2005/06/02(木) 22:07
 
-   
  
 頑張ってください! 
  
  
   
- 533 名前:1回表 投稿日:2005/06/02(木) 22:08
 
-   
 夕暮れのグラウンドは異常に暑かった。 
 風も無いのにゆらゆらと陽炎が揺れていた。 
 立っているだけでも汗が吹き出るほど暑い。まるでサウナのようだ。 
 それなのに俺は走っている。右足と左足を交互に前に出して。 
 滝のように流れる汗を振り切って。 
  
 これで何周目だったっけ?やばい。記憶が飛んでいる。 
 「せんぱーい頑張って下さい!」 
 遠くのほうで声がする。幻聴か?違うマネージャーだ。 
 それにしても一体何をこれ以上頑張れというのだろうか? 
 俺は今すぐにでも三途の川に飛び込んで泳ぎたいような 
 心境になっているというのに。 
  
 「頑張らないともっと頑張ってもらいますよ!」 
 無茶苦茶だ。かわいい顔してるけど絶対あの女はサディストだ。 
 俺はとりあえずもう頑張れないので頑張って走った。 
  
   
- 534 名前:1回表 投稿日:2005/06/02(木) 22:09
 
-   
 「はい!ゴールです。先輩ノルマ達成ですよ!」 
 その言葉を聞いた瞬間、俺は糸が切れたように倒れこんだ。 
 息が出来ない。もうこれ以上動けそうになかった。 
  
 「はあはあ。あーもう駄目だ。おーいアラガキ〜!タオルくれ」  
 「先輩。ニイガキです。いい加減に覚えてくださいよ」  
 「え?ああ悪い。ついソフトバンクの人と間違えてな」  
 新垣の眉間にシワが寄ってるのは5m離れていてもわかった。 
 多分わざと間違えているのをわかっているのだろう。 
  
 「もう。先輩って・・・・。はい、タオルですよー」 
 新垣が怒りを込めてオーバーハンドでタオルを俺に投げつけた。 
 無茶苦茶なフォームだった。 
  
 タオルは空中で広がりナックルボールのように変化して失速した。 
 俺は手を伸ばしてなんとか地面スレスレのところで捕まえた。 
 「投げるならちゃんと投げてくれよー」 
 「すいませーん」 
  
 気が利くようで大雑把なんだよな新垣は。 
 絶対にB型だな。実際どうかは知らないけど。 
   
- 535 名前:1回表 投稿日:2005/06/02(木) 22:10
 
-   
 タオルで顔いっぱいの汗を拭う。爽やかな洗剤の匂いがした。 
 青い空。白いタオル。黒い顔。夏真っ盛りって感じだ。 
  
 「それにしても暑いな。お前もだいぶ焼けたなアラガキ」 
 「ニイガキですって。先輩、ちゃんとマネージャーとか新垣って呼んで下さいよ」 
 「なんかお前ってガキっぽいしガキちゃんでどう?」 
 「嫌です」 
 「じゃあ、ちょっと大人な感じでガキさんでどう?」 
 「もう!先輩って馬鹿!ガキさんって・・・・・」 
 そう言いながら新垣は笑った。 
 思わず俺も笑ってしまった。 
  
   
- 536 名前:1回表 投稿日:2005/06/02(木) 22:11
 
-   
 気がついたら随分、日が傾いていた。 
 夏だからまだ明るいけど冬ならもう真っ暗だろう。 
  
 「悪いな。こんな時間まで」 
 「気にしないで下さい。これでも野球部のマネージャーですから」 
 任せて下さいと言わんばかりに胸をドンと叩いた。 
 その胸は少しも揺れる気配は無かった。 
  
 最近、野球部の練習後に自主練習をしていたら 
 新垣が手伝いをしてくれるようになった。 
 と言っても球拾いとか、「先輩頑張って」なんて感じで 
 何を頑張れば良いのかわからない応援をされるくらいだけど。 
  
 「先輩さえ良かったらいつでも手伝いますから」 
 「悪いな。そろそろマネージャーに慣れたか?」  
 「・・・・・・まだルールも覚えてないです」  
 新垣は恥かしそうにぺろりと舌を出した。 
   
- 537 名前:1回表 投稿日:2005/06/02(木) 22:12
 
-   
 新垣は最近まで野球には全然興味が無かったらしい。 
 今も「あれ?ショートってどこでしたっけ?」とか 
 「フライって聞いたらお腹空きませんか?」とか変な事を言っている。 
 「ポジションの名前がややこしいから新しいのを考えて来ました」 
 と笑顔で言われた時はさすがに部員全員が何も言えなかった。 
 なんか変なのだ新垣は。 
  
 前のマネージャーは大昔の阪神のメンバーが言えた。パチョレックとか。 
 たぶん新垣はプロ野球が何球団あるかも知らないだろう。 
 なんで野球に興味ないのに野球部のマネージャーになったんだ?  
 俺はそう聞きたかったけど言わなかった。  
  
 聞かなくても俺は理由を知っている。 
 新垣には好きな人がいる。 
 うちの部のキャプテンが好きなのだ。 
  
 エースで四番。しかも男の俺が言うのもなんだけどカッコイイ。 
 はっきり言ってこんな田舎の駄目チームに埋もれさせるには惜しい人材だ。 
 それに引き換え、俺は3年生になるのに補欠でベンチを暖めている。  
 きっと新垣は補欠メンバーの俺になんて興味もないだろう。  
   
- 538 名前:1回表 投稿日:2005/06/02(木) 22:12
 
-   
 「明日は対外試合ですね・・・・」 
 俺は「そうだな」としか返せなかった。 
 多分俺の出る幕はないだろう。 
  
 他の部員は明日の試合に備えて練習を早く切り上げているのだが 
 俺は試合には関係ないほどの補欠だから練習をしている。 
 ほとんど無駄な足掻きだけど。 
  
 「頑張って下さい。応援してますよ」 
 「試合に出られたらな。まあ無理だな。俺、才能無いし・・・・運痴だし」 
 「・・・・うんち?・・・・先輩って・・・・・・」 
 新垣が変な顔で俺を見ている。汚いものを見るような。 
 いかん。何か勘違いしている。 
 「馬鹿!運動音痴って事だよ。変な物を想像してただろ?」 
 「し、してませんよ。変な事言わないで下さい」 
  
 新垣の顔が真っ赤になる。やっぱり勘違いしていたみたいだ。 
 「ったく。何も知らないな。とりあえずマネージャーなんだから 
 せめて野球のルールくらい早く覚えろよ」 
  
   
- 539 名前:1回表 投稿日:2005/06/02(木) 22:13
 
-   
 「・・・やっぱりルールも知らないマネージャーなんて邪魔ですか?」  
 新垣を見る。真剣なまなざしで俺を見ていた。 
 妙に照れくさくて思わず目をそらしてしまった。  
 うんこを見るような目で見られるのも困るけど 
 そんな目で見られても弱ってしまう。 
  
 「お・・・俺は大歓迎だよ。他の奴は知らないけど」  
 「邪魔でもいいんです。野球部のマネージャーをしたいんです」  
  
 後藤キャプテンの為にか。俺は空を見た。  
 嫌になるくらい青かった。   
   
- 540 名前:1回裏 投稿日:2005/06/02(木) 22:15
 
-   
  
 1回裏 
  
   
- 541 名前:1回裏 投稿日:2005/06/02(木) 22:16
 
-   
 私が野球部のマネージャーを始めたのには理由がある。 
  
 最初は中学の先輩の高橋愛ちゃんが居る合唱部に入部しようと思っていた。 
 愛ちゃんは歌も上手だし、かわいいし、体が柔らかいし、面白いし、 
 私の憧れの存在だった。 
  
 入部するために私は音楽室に向かった。 
 遠くの方からでも凛とした歌声が高らかに聞こえる。 
 まるで教会のようだと思った。 
  
 最初が肝心だ。元気良くはきはきと。 
  
   
- 542 名前:1回裏 投稿日:2005/06/02(木) 22:17
 
-   
 がらがら。 
  
 とりあえず元気良くドアを開けた。 
 「おはようございます!新垣里沙と言います。合唱部に入部し・・・・・・あれ?」 
 「・・・・あ、里沙ちゃん。来てくれて嬉しいよ」 
 広い音楽室の隅っこで愛ちゃんは楽譜を持って立っていた。 
 音楽室の中をきょろきょろと見回したが誰も居ない。 
 部活をしているはずの時間なのに。 
  
 「あれえ?愛ちゃん・・・・・ほ、他の人は?」 
 「今はあっしだけやよー。みんな練習が厳しくて辞めちゃった」 
 「・・・・・・いつ辞めたの?」 
 「あっしが部長になってすぐやよー」 
  
 愛ちゃんの事は中学から知っているので 
 部員が辞めたのは練習のせいじゃないのは即座にわかった。 
 どうせ合唱とは関係ない変な事を強要したのだろう。 
 6時間耐久で宝塚ビデオ鑑賞とか、発声を兼ねた宝ジェンヌ名前しりとりとか。 
   
- 543 名前:1回裏 投稿日:2005/06/02(木) 22:18
 
-   
 ひとりだけの合唱部。 
 私は愛ちゃんがいたたまれなくなって窓の外を見た。 
 眩しい光の中で野球部が練習をしていた。 
 汗をかき、部員が力をあわせ頑張っている姿が美しかった。 
 これこそ部活だなあと思った。 
 「合唱部に入部するがし合唱部に入部するがし合唱部に入部・・・・」 
 愛ちゃんのひとり輪唱を無視して私は野球部の練習に見入っていた。 
  
 夏休み、ルールも知らないでなんとなく見ていた高校野球。 
 そうだ。今、目の前で繰り広げられているのが高校野球なんだ。 
 私は今ごろその事に気付いた。 
  
 愛ちゃんも好きだし、歌うのも好きだけど薄暗い音楽室で 
 ふたりで輪唱をしている姿を想像したら何だか虚しくなった。 
 そんな高校生活はなんか違う。青春の汗を流したい。 
  
 「愛ちゃん。私やっぱり野球部に入る。ごめんね」 
 「え?ちょっと!里沙ちゃんちょっと!」 
 私は愛ちゃんの声を無視してグラウンドへ走った。 
   
- 544 名前:1回裏 投稿日:2005/06/02(木) 22:19
 
-   
 野球部は全員、坊主頭だった。誰が偉い人なのかわからなかった。 
 仕方ないので喋りやすそうな人に声をかけた。 
 それが山崎先輩だった。その頃から喋りやすそうな人だった。 
 何か先輩っぽくないというか。 
  
 「すいません新入生です。野球部に入れてください!」 
 山崎先輩は少し考えて言った。 
 「あの。女の子は野球部に入部出来ないんだけど・・・・・」 
 私は絶句した。女の子は野球部に入れないのか。 
 そういえば女の野球部員がひとりも居ない。 
  
 呆然と佇んでいると山崎先輩は閃いたようにポンと手を叩いた。 
 「あ、マネージャーとしてなら女の子でも入部出来るけど・・・・」 
 「えっ。じゃあやります。野球部に入部します」 
  
 私はマネージャーの意味も知らずにマネージャーになった。 
  
   
- 545 名前:大の大人が名無しだなんて。。。[ 投稿日:2005/06/02(木) 22:22
 
-   
  
  
 ヽ( ´ー`)ノ<更新しますた 
  
  
 とりあえずこんな感じです。よければ感想下さい 
   
- 546 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/03(金) 15:20
 
-  ガキさんですかぁ〜!?珍しいですねぇ 
 次回も楽しみにしてます  
- 547 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/03(金) 23:02
 
-  スゲー!!ガキさんで来るとは・・・ 
 この先がどうなるか楽しみにしてまーす  
- 548 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/06(月) 01:10
 
-  まさか…ガキさんのスカもの…? 
 更新、待ってます  
- 549 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/10(金) 22:45
 
-  次回も楽しみにしてます 
 
- 550 名前:2回表 投稿日:2005/06/12(日) 03:37
 
-   
  
 2回表 
  
   
- 551 名前:2回表 投稿日:2005/06/12(日) 03:39
 
-   
 「おい・・・・・新垣。聞いてるのか?何ぼーっとしてるんだ?」 
 「あ、すいません考え事してました。なんですか?」 
 はきはき返事するから何だか怒れない。 
 俺は気を取り直してもう一度言った。 
  
 「なあ新垣・・・・ちょっとキャッチボールしたいから付き合ってくれよ」  
 「え?した事ないですよ」  
 新垣はした事ないのか。はあはあ。 
 「別にいいよ。本気で投げないしさ」  
 「じゃあやります。あんまり強く投げないで下さいよ」 
 最初は優しく段々激しくするよ。はあはあ  
  
  
 「投げるぞー」 
 様子見で下手投げでボールを軽く投げてみる。 
 「オーライおーら・・・・あれえ?」  
 新垣は案の定、ボールをキャッチ出来ない。ミットにかすりもしない。 
 わざわざミットに向けて投げているはずなのに。  
 なんだかわざと避けているようにすら見える。 
  
 「すいません。初めてなんで」  
 新垣は初めてなのか。はあはあ。  
 後逸したボールを拾う新垣のお尻をじーっと眺めた。 
 意外とに女の子っぽいお尻だと思った。 
   
- 552 名前:2回表 投稿日:2005/06/12(日) 03:39
 
-   
 慌ててボールを拾って新垣が戻ってきた。 
 「取るの下手だな新垣」 
 「あ、でも投げるのは結構自信あるんですよ。えい!」 
 新垣が投げる。ボールは俺には届かない。  
 大魔人を上回るキレのフォークボールが地面に刺さってころころと転がった。 
 「すいませ〜ん」  
 「別にいいよ。わかってる事だから・・・」  
 キャッチボールすらままならない。困ったマネージャーだ。 
  
 俺と新垣と付き合えない。  
 わかってる。わかってるんだ。  
  
 「いくぞ新垣!」  
 「はい!・・・・あっ」 
 俺の投げたボールは新垣のミットをすり抜けて草むらへと消えた。 
   
- 553 名前:2回表 投稿日:2005/06/12(日) 03:41
 
-   
 「すいません。あれえ?どこにいったんだろう?」  
 「いや俺が悪かった。強く投げすぎたよ。考え事してたんだ」 
 「・・・エッチな事じゃないですよね?」 
 ・・・・・鋭い。どうして女の子は勘が鋭いんだろう? 
  
 草むらに消えたボールは見つからなかった。完全に行方不明だ。  
 うちの部は弱小なので部費を削られまくって貧乏だから 
 もしもボールが1個でも無くなったら大目玉だ。  
 新垣と必死で探す。でも見つからない。  
  
 「もういいよ新垣。明日探そう」  
 「駄目ですよ。備品は大切にしないと」  
 新垣は草むらの中で屈みこみボールを必死で探している。  
 必死になり過ぎてスカートから下着が見えている。水色だった。 
 おかげで俺のバットが大変な事になってしまった。  
- 554 名前:2回表 投稿日:2005/06/12(日) 03:43
 
-   
 屈みこんだ体勢で動くのは慣れないと大変だけど 
 新垣はちょろちょろとよく動き回っている。 
 もしかして新垣の家のトイレって和式なのか? 
 和式でないとここまで足腰は鍛えられないはずだ。 
 洋式だと足腰が弱るのでここまで華麗に動けない。 
 新垣の家のトイレはどっちなんだろう? 
  
 それより新垣はするのだろうか?するだろうな。いやどうだろう? 
 駄目だ。ますます興奮してきた。  
 ちんちんが邪魔で動きにくい。 
  
 「先輩、何ぼおーっとしてるんですか? 
 しっかり探してくださいよ。動きが鈍いですよ」 
 はっと我に返る。何をアホな事を考えているんだ。 
 新垣がするはずがないじゃないか。 
   
- 555 名前:2回表 投稿日:2005/06/12(日) 03:45
 
-   
 だんだん空が暗くなる。もう30分くらいは探しただろか?  
 諦めようと思った時、新垣が喚声をあげた。  
 「うわあああ先輩ありましたよ。やったー」  
 「え?本当?」 
  
 慌てて新垣の元に駆け寄った。 
 新垣の手には確かに白いボールがあった。  
 「あーなんだ。本当に見つかったのか」  
 「なんだ。ってなんですか?せっかく見つけたのに」  
 不機嫌そうな新垣に「ごめんごめん」と適当に謝った。 
  
 本当は見つかって欲しくなかった。  
 見つかるまで新垣と一緒に居れるから。 
  
 一生懸命探したからだろうか?新垣のデコに汗が光っていた。  
 とても素敵だと思った。 
  
   
- 556 名前:2回表 投稿日:2005/06/12(日) 03:49
 
-   
 「俺も凄いの見つけちゃったよ」 
 新垣はなんだろうと考えていたけど俺の視線に気付いてデコを隠した。  
 「やだ。眉毛が太いとか思ってませんか?」  
 「思ってないよ。でもちょっと太いかな?」  
 ちょっと頬をふくらませてスネた。 
 80年代を思わせる見事に太い眉毛だ。 
 それにしてもなんで昔はあんなにみんな眉毛が濃かったのだろうか? 
 「眉毛がないと目に汗が入るんだぞ。良かったな新垣」  
 誉めているのに新垣はムっとしたままだ。 
 新垣は眉毛に関しては冗談が通じないらしい。 
  
 「じょ・・・冗談だよ。ボールも見つかったしそろそろ帰ろうか」  
 「じゃあ暗くなったから先輩、家まで送ってくださいよ」  
 「え?俺が送るのか?」 
 「他に誰が居るんですか?最近なにかと物騒なんでお願いします」 
 まいったなあ。俺は頭を撫でた。 
 坊主頭の髪の毛がジョリジョリした。 
  
   
- 557 名前:2回表 投稿日:2005/06/12(日) 03:51
 
-   
 「先輩っておうちこっちの方だったんですね」  
 「ああ。同じ方向みたいだな」  
 本当は真逆だけど。 
  
 新垣と他愛も無い事を色々話した。 
 新垣は大袈裟な動作でハイテンションで喋った。 
 友達の愛ちゃんという子は変な子らしかった。 
  
 「・・・・なあ、またキャッチボールの相手してくれよ」  
 会話の合間を縫って勢いで言ってみた。 
 「でも・・・下手だから・・・・・」  
 「下手でもいいよ。暇な時だけでいいから。な。頼むよ」  
 「じゃあ迷惑かも知れないけどお願いします」  
 「約束だぞ。指きりしようか」 
  
 約束。ふたりだけの約束。 
 新垣はとまどいながら手を差し出した。  
  
 小指と小指が絡み合う。  
 運動もしていないのになんだか胸がドキドキした。 
   
- 558 名前:2回裏 投稿日:2005/06/12(日) 03:51
 
-   
  
 2回裏 
  
   
- 559 名前:2回裏 投稿日:2005/06/12(日) 03:53
 
-   
 「マネージャー昨日何してたんだ?」  
 突然後ろから声をかけられて心臓が止まりそうなくらい驚いた。  
 声だけで誰なのかわかってしまった。後藤先輩だ。  
 「え?何をしていたって・・・・」  
 「あいつといたじゃないか」  
 指さした方向を見る山崎先輩だ。  
 昨日、知らない間に後藤先輩に見られていたみたいだ。 
  
 「あ、あの・・・マネージャーなのにルールを知らないのも  
 アレなんでルールを教えて貰ってました」  
 「本当に?」  
 後藤先輩はじっと私の顔を見ていた。  
 やましい事なんて何もないけれど思わず顔をそらしてしまう。  
 だって後藤先輩ってカッコいいんだもん。  
  
 後藤先輩は容姿端麗。運動神経抜群。ダンスだって踊れちゃう。 
 女の子なら誰だって憧れるような人だ。 
   
- 560 名前:2回裏 投稿日:2005/06/12(日) 03:55
 
-   
 「そうか。だったらついでに野球以外のルールも教えてもらわないとな」  
 野球以外?まだルールがあるのかあ。  
 覚えなきゃ。めもめも。  
 「じゃあしっかり応援頼むぜマネージャー」  
 去り際に私の肩をポンと叩かれた。 
 それだけで胸がドキドキしてしまった。 
  
 後藤先輩の存在に気付いたのはマネージャーになってからだった。 
 学校中で人気があると知ったのも後からだった。 
 後藤先輩は他の野球部員の人と何かが違った。 
 それは他の部員は高校生らしくって事で坊主頭なのに 
 ひとりだけ特権的に毛を伸ばしていたからかも知れない。 
  
 でも外見だけでなくて他の人との違いは練習でもわかった。 
 後藤先輩が投げるボールはまるでレーザービームのようだった。 
 本気で投げたボールは誰も打てなかった。 
 「かっこいい・・・・・・」 
 いつの間にか私は後藤先輩の事を胸をときめかせて 
 見つめるようになっていた。 
 学校で出回ってる後藤先輩の盗撮写真をコンプするようになった。 
  
 私はいつの間にか後藤先輩に恋していた。  
- 561 名前:2回裏 投稿日:2005/06/12(日) 03:56
 
-   
 練習試合が始まった。  
 うちの高校は甲子園に出れるほどの強豪ではない。 
 だけど後藤先輩だけは別格だ。  
 相手チームのバッターを次々と三振に仕留める。  
 私はスコアブックを書くのも忘れて見とれる。  
  
 試合は後藤先輩が大活躍して2−0で完封勝ちだった。  
 そしていつも通り山崎先輩の出番はなかった。  
   
- 562 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/06/12(日) 04:00
 
-    
  
  
  
  
  
 ヽ( ´ー`)ノ<このへんで。 
  
 ガキさんで書くのは初めてですけど難しいっすね 
 頑張って書きますです。 
   
- 563 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/16(木) 22:54
 
-  そろそろ、スカの方も… 
 更新、待ってます。  
- 564 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/06/19(日) 05:50
 
-  山崎先輩・・ 
 男×娘なのにすげえ感情移入できる 
  
 てあれ?大の大人が名無しだなんて。。。さんの 
 スレじゃないスカ!!ww いつも応援してますよwww  
- 565 名前:3回表 投稿日:2005/06/20(月) 02:51
 
-   
 「すいませんスコアブックの修正をしてもらちゃって」  
 新垣は隣にちょこんと座ってノートを覗き込んだ。  
 新垣の顔がすぐ横にある。なんだか心臓がドキドキしてくる。  
 たださえ女の子には免疫が無いから大変だ。手が震えてしまう。  
 「あれえ先輩って字が汚いですね」  
 お前のせいだよ。ノートと鉛筆を新垣に突き出す。  
 「いちいちウルサイなあ。じゃあ教えてやるから自分でやれよ」  
 新垣がひとりでする所が見たい。  
  
 「ちゃんと書き方を教えてくださいよ」  
 「しょうがないなあ」  
 俺はノートを覗き込む。  
 ふりをして新垣の胸元を覗き込んだ。  
  
 あんまり見えなかった。ってゆうか無いのか。 
   
- 566 名前:3回表 投稿日:2005/06/20(月) 02:51
 
-   
 がっかりしながらも俺はスコアブックの間違いを指摘する。 
 思ったよりちゃんと書けていた。後藤の所だけは。 
 他は滅茶苦茶だった。 
  
 新垣は指摘を聞いて懸命に直してゆく。 
 鉛筆に新垣の指先がからみつく。あぁ。あの鉛筆になりたい。 
 鉛筆になって新垣を激しく突き刺したい。 
 「あの先輩、聞いてますか?変な顔してどうしたんですか?」 
 「あ、ああ。なんでもない」 
  
 なんとかスコアブックの修正が終わった。 
 思った以上に時間がかかってしまった。 
   
- 567 名前:3回表 投稿日:2005/06/20(月) 02:53
 
-   
 「ありがとうごさいました。勉強になりました」  
 「こっちこそ勉強になったよ」  
 「え?何のですか?」 
 「こっちの話。・・・・・な、なんだよ」 
 新垣は不審そうに俺を睨む。慌てて目をそらした。 
  
 「あ、思い出した。後藤キャプテンが言っていたんですけど」  
 後藤。名前を聞くだけで腹が立つ。  
 「野球以外のルールってなんですか?」  
 「野球以外の・・・後藤が言ったのか?」  
 俺の心に不安がよぎる。 
  
 「はい。野球部に伝わる伝統とかルールとかですか?」  
 「・・・・ああそうだ。でもお前には関係ないよ」  
 新垣の不満気な顔。  
 「本当に。本当に関係ないよ」  
   
- 568 名前:3回表 投稿日:2005/06/20(月) 02:53
 
-   
 新垣の後姿を見ながら俺は嫌悪感で吐き気がしていた。 
 部に伝わる悪しき伝統。 
  
 野球部のマネージャーは部のエースのために身体を捧げる。 
  
 そんなルールは関係ない。新垣には関係ないんだ。 
 そんな事俺が許さない。  
   
- 569 名前:3回表 投稿日:2005/06/20(月) 02:55
 
-   
  
 今日も快晴だ。  
 太陽が容赦なく俺を焼き付ける。  
 俺はこれ以上黒くなれないくらい黒くなってきた。 
 日焼けで腕の皮がめくれてきた。ちんちんに日光浴をさせたら 
 少しは状況が改善されるかもなんて思ったりもした。 
  
 「おはよーございます」  
 元気の良い声と一緒に新垣が走り寄ってくる。  
 なんか新垣が変だ。いつもの新垣じゃない。  
 「はあはあ。先輩歩くの速いですね。校門くらいからずっと追いかけてたんですよ」  
 校門はあはあ。  
  
 「ああ、そうか悪い。考え事してて・・・・あれ?前髪か!」  
 「わかっちゃいました。前髪作ったんです」  
 前髪が出来た新垣はなんだか大人っぽかった。 
    
- 570 名前:3回表 投稿日:2005/06/20(月) 02:56
 
-    
 「どうですか先輩?」  
 「あ、ああ悪くないよ。でも眉毛が見えないのが残念だな」  
 新垣はまた不満顔。  
 本当はちょっとかわいいなと思ってしまった。 
 というか前の髪型はお世辞でも誉めにくかった。 
  
 「今日からガキちゃんじゃなくてガキさんだな」 
 「もう。その呼び方はやめて下さいよ」 
 新垣はまんざらでもなさそうだった。 
  
 本当にきれいになったな新垣。 
 真っ直ぐに下ろした毛が揺れて涼しげだった。 
 「で、ところでなんでまた髪型変えたの?」  
 「え?ちょっと。それは秘密です」  
  
 どうせまた後藤だろ。ため息しか出ない。  
 新垣には他のも出したいもんだ。はあはあ。  
  
 「じゃあまた放課後・・・・・」 
 「はい。それじゃ失礼しまーす」 
 なんだかやる気が出なかった。 
   
- 571 名前:3回裏 投稿日:2005/06/20(月) 02:57
 
-   
  
  
 3回裏 
  
   
- 572 名前:3回裏 投稿日:2005/06/20(月) 02:59
 
-   
 昨日、合唱部に入部しなかったのが気になって 
 昼休みに愛ちゃんに会いに行った。 
 愛ちゃんは教室の隅っこで本を読んでいた。 
 私の呼ぶ声に気付くと愛ちゃんは飛んで来た。 
 廊下にはややこしい話をするにはちょっと人が多かったので 
 私達は音楽室に向かった。 
  
 私は愛ちゃんに謝った。愛ちゃんは怒ってなかった。 
 「音楽室から見ていたらね里沙ちゃん凄く楽しそうに見えるよ」 
 愛ちゃんは淡々と言った。 
 音楽室は防音が効いているはずなのに私の声が聞こえてくるらしい。 
 どうやら私は騒ぎすぎみたいだ。 
 私はまたなんとなく謝った。 
  
 部活の最中に音楽室を見上げると窓際で愛ちゃんが 
 寂しげな顔で見ているのが見えた。私は見ていないフリをした。 
 目が悪い方が良いなと思ったのは初めてだった。 
 でも悲しいかな私の目は2.0だ。見えすぎて困る。  
- 573 名前:3回裏 投稿日:2005/06/20(月) 03:01
 
-  「謝らんでいいよ。里沙ちゃんのあんな姿を見て 
 合唱部に入れとは言えないがし」 
 愛ちゃんはまるで自分に言い聞かせるように言った。 
 どうやら合唱部に私を入れるのは諦めたみたいだ。 
 良かった。私は思わず溜め息をついた。 
  
 「でも里沙ちゃんの事で気に入らない事もあるがし・・・・・」 
 突然の愛ちゃんのシリアスな口調にドキっとした。 
 愛ちゃんはつかつかと私に近づくと私の髪を無造作に掴んだ。 
 そして髪止めのゴムを引っ張った。痛い。と思わず声が出た。 
 いつもの愛ちゃんじゃなかった。酷く暴力的だ。 
 「高校生になってこんな髪型はダサ過ぎやよー」 
 更にゴムを引っ張った。 
 髪の毛が雨のように降ってきて目の前が真っ暗になった。 
  
 「ほら。里沙ちゃんはストレートの方が似合うよ」 
 愛ちゃんは手鏡を差し出した。髪をかき分けて手鏡を見てみた。 
  
 案外似合ってる気がした。 
   
- 574 名前:3回裏 投稿日:2005/06/20(月) 03:07
 
-   
 確かに今の髪型は高校生にしては 
 ちょっと子供っぽいと思っていた。 
 「この方が似合うかなあ?」 
 愛ちゃんに訊ねてみた。 
 「似合うよ。寿彼方さんみたい」 
 私はその人が誰か分からなかったけれど多分、宝塚の人だろう。 
 愛ちゃん機嫌を損ねたくなかったので適当に相槌を打った。 
  
 「じゃあ髪型変えてみようかなあ?」 
 私がそう言うと愛ちゃんは嬉しそうに抱きついてきた。 
 そこまで喜ばないでもいいじゃないかと思ったけど 
 そこまで喜ばれてしまったら髪を切らない訳にはいかない。 
 「じ、じゃあ帰りに散髪屋さんに寄ってくるね」 
 「やったー。もう里沙ちゃんってばかわいい」 
 愛ちゃんが抱きついたままじっと見つめている。 
 なんかいつもの愛ちゃんじゃない気がする。 
  
 「それにしても里沙ちゃんってかわいいくちびる・・・・・・」 
 愛ちゃんは突然私の口に口を合わせてきた。 
 キス?生暖かいものが入ってくる。舌だ。 
 私は反射的に愛ちゃんを払いのけた。 
   
- 575 名前:3回裏 投稿日:2005/06/20(月) 03:08
 
-  「・・・・里沙ちゃん?な、なんで?」 
 「あ、愛ちゃんご、ごめん!」 
 私は音楽室を走って出た。愛ちゃんの顔も見ないで。 
 愛ちゃんは追いかけてこなかった。 
  
 頭が混乱してきた。 
 愛ちゃんがなんで私にキスなんて・・・・・・。 
 私を食べ物と間違えたのか?でも愛ちゃんは食いしん坊じゃないし。 
  
 とりあえず宝塚では挨拶代わりなんだろうと思う事にした。 
   
- 576 名前:3回裏 投稿日:2005/06/20(月) 03:11
 
-   
  
 待ちに待った放課後。 
 後藤先輩が新しい髪形についてなんて言うか心配だ。 
 ドキドキする。 
 「ちいーっす。前髪を切りました。どうですか先輩?」  
 勢いで練習前の先輩を捕まえて言った。  
 先輩は私の顔を少し見て言った。  
 「悪くないね。むしろ良い」  
 それを聞いてとても安心した。 
  
 似合っているのか自分じゃわからなかったけど 
 なんだか似合ってるような気がしてきた。  
 山崎先輩にも誉められたし。 
   
- 577 名前:3回裏 投稿日:2005/06/20(月) 03:12
 
-   
 後藤先輩に喜んで貰えたらそれだけで幸せな気持ちになれる。  
 「本当は眉毛も見たいけどね」  
 「え?」 
 先輩は不意に私の前髪を手で上げた。 
 思わず声が出そうになった。  
 「キレイなマユゲだね」  
 私の耳元に先輩の甘く囁くような声。 
 私は顔が真っ赤になってしまって何を言って良いのかわからなかった。 
   
 「恥かしがる事は無いじゃないか。前まで平気で見せていたのに」  
 違うよ。先輩に触れられた事でドキドキしてるの。 
  
 まだ先輩の視線を感じる。伏目がちに先輩を見る。  
 先輩は眉毛を見つめていた。  
 ちょっとガッカリ。私の目を見て欲しいな。 
 でも見られたら気絶しちゃうかも。  
  
 でも夢のような時間だった。 
  
   
- 578 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/06/20(月) 03:16
 
-   
  
  
  
 ー`)ノ<今日はこのへんです 
  
 >>563 
 すいません。さっさと更新しますorz 
 スカの方はそのうち 
  
 >>564 
 ありがとーございますです。 
 みんなに好かれるスカを目指してます 
  
   
- 579 名前:4回表 投稿日:2005/06/27(月) 21:54
 
-   
 >>577の続き 
  
  
   
- 580 名前:4回表 投稿日:2005/06/27(月) 21:55
 
-   
 練習の後、新垣に声をかけた。  
 「新垣ちょっと校舎裏に来いよ」  
 冷静に言ったつもりだったが怒ったような口調になった。  
 駄目だ。感情を抑えられない。  
  
 いつの間に後藤は新垣とあんなに仲良くなったんだ?  
 新垣のデコを好き放題して・・・・。見たくないけど見てしまった。 
  
 このままでは新垣は後藤に・・・。  
 嫌だ。そうはさせない。そうなる前に新垣を・・・。 
 俺の中に黒い感情が芽生える。 
  
   
- 581 名前:4回表 投稿日:2005/06/27(月) 21:56
 
-   
 校舎裏には誰も居なかった。好都合だ。 
 でもまだ日が高い。少し時間を潰そう。 
  
 「先輩こんな所で何をするんですか?」 
 「何って?キャッチボールしようぜ」 
 不安顔の新垣にミットを投げる。新垣は黙って受け取った。 
  
 相変わらず新垣はボールを取れないし、投げられない。 
 「相変わらず駄目だなあ。お前も運痴だな」 
 俺も才能は無いけれど新垣は酷かった。 
 多分、後藤から見たら俺はこんな感じなんだろうな。 
  
 「先輩、私に投げ方とかのコーチしてください」 
 そう言って新垣は駆け寄ってきた。まいったな。 
 コーチなんて出来ないけど取りあえず新垣の腕に触れた。 
  
 なんだか俺の腕とは違う感じだった。 
 細いしなんだか肌がほにゃほにゃしていた。 
 これが女の子の身体なのか。ドキドキしてきた。 
 「どうですか?」 
 どうと言われても困る。柔らかかったとは言えないし。 
 「仕方ないので異常なし」と答えておいた。 
   
- 582 名前:4回表 投稿日:2005/06/27(月) 21:56
 
-   
 でもそれだとコーチにならないので何か言おう。 
 「投げる時はちゃんと相手のミットを見るんだ。 
 そしてボールを取る時はボールを良くみるんだ」 
 俺が案外まともな事を言ったので新垣は少し驚いたみたいだった。 
 俺が中学の時、近所のおっさんに言われた言葉だけど 
 多分間違いないはずだ。 
  
 俺はキャッチャーのように屈んで構えた。 
 「さあ、どーんと来い!」 
 新垣は食い入るようにミットを見つめた。 
 新垣らしい真っ直ぐな視線だ。 
 なんだかストライクが投げられそうな気がする。 
  
 「いきます」 
 新垣は振りかぶって投げた。 
 やっぱりボールを地面に叩きつけた。俺は天を仰いだ。 
   
- 583 名前:4回表 投稿日:2005/06/27(月) 21:57
 
-   
 「やっぱり駄目ですね。私ってうんこだから」 
 新垣はいつも通り明るく笑った。いや、うんこじゃなくて運痴だから。 
 「まあ・・・・・人間には向き、不向きがあるから。 
 取るのは結構上手になったけどな」 
 「投げ方がわからないんで見本を見せて下さい」 
 新垣は屈みこんでミットを構えた。 
  
 「おいおい。ちゃんと取れるのかよ」 
 「大丈夫です。ちゃんとボールを見ますから」 
 俺は寸分狂い無く新垣のミットに投げ込もうと思った。 
 それなら新垣も取れるだろう。 
  
 新垣のミットを見つめる。つもりだったが無理だった。 
 新垣のスカートからパンツが見えていた。 
  
 「に、新垣・・・・・」 
 「大丈夫ちゃんと取りますから!」 
 なんなら俺が写真を撮りたいくらいだった。 
 俺の欲望が急速に膨れ上がる。息が乱れる。鼓動が早くなる。 
 「・・・・・はあはあ新垣はあはあ」 
 俺がおかしいのに新垣は気付いたみたいだった。 
 俺はもう爆発しそうだった。 
 身体が熱い。俺はシャツを脱ぎ捨てた。 
  
   
- 584 名前:4回表 投稿日:2005/06/27(月) 21:58
 
-   
 「先輩?え?ちょっと・・・・いやああ先輩ちょっと」  
 新垣の悲鳴のような声。関係ない。 
 新垣は逃げようとしたが足がすくんで逃げられない。  
 「叫んでも無駄だよ。俺を昂ぶらせるだけだ」  
 薄暗くなった学校にはほとんど人は残っていない。  
 「誰かに見られて恥かしいのは新垣、お前だぞはあはあ」  
  
 俺は何度も何度も新垣に思いを打ち付ける。  
 新垣の衣服が乱れまくっている。  
 もう新垣は抵抗しなかった。  
 新垣の声にならない声とパンパンと打ち付ける激しい音が校舎に響く。  
  
 新垣の前髪が濡れ、デコがあらわになる。  
 新垣は全身汗まみれだった。  
   
- 585 名前:4回表 投稿日:2005/06/27(月) 21:58
 
-   
 「はあはあ先輩駄目です。そんなに激しくされたら!ああ」  
 新垣しっかり俺の気持ちを受け止めてくれ。  
 俺は我慢出来なかった。  
 俺の白いものが意思とは裏腹に新垣の顔面に飛ぶ。  
 「いやあああ」  
 新垣のデコに俺の投げたボールがぶつかった。  
 凄い音がした。新垣は倒れた。  
  
 まさか受け損ねるとは思わなかった。  
 キャッチボールはそこそこ上手くなっていたのに。  
   
- 586 名前:4回表 投稿日:2005/06/27(月) 21:59
 
-   
 「・・・・・うーん」  
 ようやく新垣は目を覚ました。  
 「ああ・・・・おはようございます先輩」  
 こんな時でも礼儀正しいのか。俺は思わず笑ってしまった。 
   
 「笑わないで下さいよ。痛たた。先輩が悪いんですよ」  
 「ごめん。痛かっただろ。大丈夫? 
 ついつい本気でボールを投げたくなってな」  
 「大丈夫ですけど倒れてる間に変な事してないですよね」  
  
 もちろん。・・・・・ちょっとだけした。  
  
 新垣はカバンから手鏡を取り出して自分の顔を見た。  
 手鏡を持ち歩いているなんて普段は男の子っぽいけど 
 新垣もやっぱり女の子なんだな。 
 「うわー腫れてる」  
 そうそう意外とボリュームがあるし。  
 「赤くなってるし」  
 先っぽはかわいいピンクだし。  
   
- 587 名前:4回表 投稿日:2005/06/27(月) 22:00
 
-   
 「先輩・・・・何笑ってるんですか?」  
 「わ・・・笑ってないよ。もともとこんな顔だ」  
 新垣の疑いのまなざしが痛い。  
 本当は何もしてない。想像しただけだ。  
 何かしたかったけど新垣の無邪気な寝顔を見たら何も出来なかった。  
  
 「後で何かあったら責任とってくださいよ」  
 「何もねーよ!とっとと帰るぞ」  
 本当は何かあったらいいなと思った。 
  
   
- 588 名前:4回裏 投稿日:2005/06/27(月) 22:00
 
-   
  
 4回裏 
  
  
   
- 589 名前:4回裏 投稿日:2005/06/27(月) 22:00
 
-   
 今日は県大会のレギュラーを決める為の紅白戦だ。 
 うちの不動のエースである後藤先輩にとっては大会前の調整に過ぎない。 
 でも補欠の山崎先輩にとっては大切な試合だ。 
 頑張って活躍すればレギュラーになれるかも知れない。 
 いつもお世話になっているし。 
 とにかく頑張ってレギュラーになって欲しい。 
  
 けれど困った事に山崎先輩が活躍するには 
 後藤先輩からヒットを打たなければならない。 
 私は迷ったけど今日だけは山崎先輩を応援する事にした。 
 後藤先輩ごめんなさい。今日だけだから。 
  
   
- 590 名前:4回裏 投稿日:2005/06/27(月) 22:01
 
-   
 「新垣、なにを困った顔してるんだ? 
 さてはスコアブックの付け方もう忘れたのか?」 
 不意に後ろから声をかけられて驚いた。 
 山崎先輩だ。大事な試合前なのに余裕だなあ。 
 もしかして諦めてるのかな? 
  
 「困ってません。生まれつきこういう顔です」 
 「そうか。ちゃんとスコアブック間違えないで書けよ」 
 「はい。ちゃんと間違えずに先輩がホームラン打ったって書きますよ」 
 「参ったな。じゃあ頑張ってホームラン打つよ」 
 先輩は困ったような顔で頭を撫でた。 
 「約束ですよ」 
  
 先輩は苦笑いしながら白組のベンチの方に走っていった。 
   
- 591 名前:5回表 投稿日:2005/06/27(月) 22:01
 
-   
  
 5回表 
  
   
- 592 名前:5回表 投稿日:2005/06/27(月) 22:02
 
-   
 「マネージャーと何、話してたんだよ」 
 同じ白組のマコトが聞いてくる。 
 「ちょっとな」 
 「ちょっと。ってなんだよ。気になるな。妙にニヤニヤしやがって。キモイぞ」 
 自分で気付かなかったが確かにニヤニヤと笑っていた。 
 これから大事な試合なのに何やってんだ俺。 
  
 試合が始まった。 
 後藤のストレートはいつも以上に走っている。 
 これは手強そうだ。あっという間に1番の田中を三振に仕留める。 
  
 「速いな今日の後藤」 
 「田中はちゃんとボール見てないからな。俺なら打てるよ」 
 「おいおい山崎。今日はえらい自信だな」 
 マコトの言葉についつい大口を叩いてしまった。 
 それにしてもこれをホームランか。なかなか厳しそうだ。 
 やっぱり新垣に頼んでドリンクに下剤でも入れて貰うんだった。 
   
- 593 名前:5回表 投稿日:2005/06/27(月) 22:03
 
-   
 「それにしてもお豆ちゃんかわいいよな」 
 「マコト、誰だよそれ?」 
 「おいおい。新垣マネージャーの事だよ。なんとなく豆っぽいだろ?」 
 そう言われたらそんな気がする。 
 お豆のお豆はあはあ。 
  
 「みんな最近そう呼んでるんだぞ。あ、でも後藤は確か里沙って呼び捨てにしてたな」 
 里沙!?俺だってそんな呼び方した事ないぞ。 
 ますます闘争心が湧いてきた。 
 「山崎、お前ってお豆ちゃんと仲いいじゃん。もしかして狙ってる?」 
 「ば、馬鹿言え。そんなんじゃねえよ」 
  
 そんなんじゃない。俺はただ新垣を・・・・。 
 どうしたいんだろう俺は? 
   
- 594 名前:5回表 投稿日:2005/06/27(月) 22:04
 
-   
 試合はテンポ良く進んだ。後藤は難なく白組を抑えていく。 
 唯一、俺が6回に何球かファールで粘ったが結局は凡打で終わってしまった。 
 9回。恐らくこれが最後の打席になる。 
  
 「頑張って下さい先輩」 
 ネクストバッターサークルで打席を待つ俺に 
 新垣が心配そうに声をかけてくる。 
 頑張って下さいって言われてもむしろいつもより頑張ってるくらいだ。 
 これ以上どう頑張れって言うんだ。 
  
 「先輩。約束ですよホームラン」 
 こんな俺との約束を本気で信じてくれているのか。 
 なんか妙に嬉しかった。 
 「なあ・・・・・もし約束とおりホームランを打ったら新垣・・・・ 
 ひとつだけ俺のお願いを聞いてくれないか?」 
  
 新垣はしばらく考えてうなずいた。 
 「いいですよ。かわりに絶対打ってください」 
 俺を真剣なまなざしで見て言った。 
  
 これは本気にならないといけなそうだ。 
   
- 595 名前:5回表 投稿日:2005/06/27(月) 22:04
 
-   
 なんて考えてる間に前の奴があっさり打ち取られた。 
 ついに俺の出番だ。俺の身体が熱く燃える。 
 俺はこの日の為に猛練習してきた。 
 後藤をずっと見て研究してきた。新垣見ていてくれ。 
  
  
 だめぽ。新垣は後藤を見ていた。 
  
   
- 596 名前:5回裏 投稿日:2005/06/27(月) 22:05
 
-   
 5回裏 
  
   
- 597 名前:5回裏 投稿日:2005/06/27(月) 22:06
 
-   
 後藤先輩を見ているのに、私の頭は山崎先輩の事でいっぱいだ。 
 山崎先輩のお願い。ってなんだろう? 
 何かわからないのになぜか簡単に 
 「いいですよ」なんて受けてしまった。 
 もしも変な願い事だったらどうしよう。 
 眉毛を細くしろとか。ヒゲが似合うから付けてみろ。とか。 
 先輩の事だからロクな事を言わないだろう。 
  
 バッターボックスに立った山崎先輩はなんだかいつもと違った。 
 いつもよりカッコいい。もしかしたら打ちそうな気がした。 
 けどあっさり2ストライク。 
  
  
 だめぽ。 
   
- 598 名前:5回裏 投稿日:2005/06/27(月) 22:07
 
-   
 打って欲しい。 
 だって今まで頑張ってきたんだから。後藤先輩が振りかぶる。 
 その瞬間私はとっさに叫んでいた。 
  
 「山崎先輩打って!」 
  
 後藤先輩の手からボールが放たれた。 
 山崎先輩がバットを振る。 
  
 監督はあくびをひとつ。 
  
 キンッ。と金属音がグランドに響いた。 
 白いボールは青空に吸い込まれた。 
   
- 599 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/06/27(月) 22:08
 
-   
  
  
  
 ー`)ノ<このへんで 
  
   
- 600 名前:6回表 投稿日:2005/07/10(日) 05:23
 
-   
  
 6回表 
  
   
- 601 名前:6回表 投稿日:2005/07/10(日) 05:24
 
-   
 「惜しかったですね。凄いファールでしたよ」 
 試合が終わってボーとしていたら新垣が来て慰めてくれた。 
 「はい。先輩飲んでください」 
 ポカリとタオルを受け取った。 
 最近アクエリはノンカロリーになって不味くなったから 
 ポカリなのは嬉しかった。 
 「新垣・・・・ごめんな。約束守れなくて・・・」 
 完璧な当たりだった。でもホームランにならなかった。 
  
 俺は後藤に勝てなかった。 
   
- 602 名前:6回表 投稿日:2005/07/10(日) 05:25
 
-   
 「大丈夫ですよ。きっと監督もあの当たりを見たら 
 スタメンだって考えてくれますよ」 
 新垣の笑顔。根拠の無い言葉。 
 でも、もしかしたらレギュラーになれる気がした。 
  
 「もしそうだったらいいな。なんか新垣に元気を貰った気がするよ」 
 「良かったです。先輩暗い顔していたから」 
 新垣はいつでも元気で明るい。みんなに元気を分けてくれる。 
 「新垣ってさ。なんかひまわりみたいだな」 
 「え?ひまわりですか?私が・・・」 
 不思議そうな顔をしている。 
 思いつきで言っただけだからあんまり深く考えなくてもいいんだけどなあ。 
 大体、花の名前なんてほとんど知らないし。 
 「いや、なんとなくな。朝顔でもいいけど」 
 「それだったらひまわりでいいです」 
 「え?そうか?じゃあひまわりで」 
  
 ポカリの缶に口をつけた。妙に美味かった。 
 今までで1番美味しい気がする。 
   
- 603 名前:6回表 投稿日:2005/07/10(日) 05:26
 
-   
 「先輩・・・・ところでもしホームランを打ったら 
 私に何をお願いしたんですか?」 
 新垣が意地悪く訊ねる。 
 思わずポカリを吹きそうになる。 
 「な、なんだよ。覚えてたのか?」 
 「そりゃそうですよ。変なお願いされたら大変ですから」 
 新垣が俺をジーと見てくる。 
  
 これは言うまで許してくれそうにないな。 
 「ああそれはその・・・ああ新垣。マコトが呼んでるぜ。ほら」 
  
 遠くでマコトが「お豆ちゃーん」と呼びかけている。 
 ナイスタイミング。俺はなんとか逃げた。 
 「もー先輩のバカー」 
 新垣が笑いながら怒っている。 
 「また明日な。アラガキー」 
 「ニイガキですって。ホントにバカー」 
   
- 604 名前:6回裏 投稿日:2005/07/10(日) 05:26
 
-   
  
 6回裏 
  
   
- 605 名前:6回裏 投稿日:2005/07/10(日) 05:28
 
-   
 マコト先輩の話によると後藤先輩が私を呼んでいるらしい。 
 すぐに行かなきゃ。視聴覚室って言ってたな。 
  
 それにしても山崎先輩って変だなあ。 
 本当に何をお願いする気だったんだろう? 
 どうせ変な事だろうけど。 
  
 それにしても私がひまわりだなんてなんか変な感じだ。 
 まあ好きな花だしいいかなあ。 
  
 ひまわりっていつも笑ってて元気に見える。 
 って、もしかして私の事をそんな風に見てるのかな? 
 そうだったら嬉しいけど・・・・。 
 って違う違う。せっかく後藤先輩に呼ばれてるのに。 
 なんで山崎先輩の事ばっかり・・・・。なんか変な感じだ。 
   
- 606 名前:6回裏 投稿日:2005/07/10(日) 05:29
 
-   
 がらがら。 
 「失礼します。ごとーせんぱーい」 
 視聴覚室に入る。後藤先輩はいない。誰もいない。 
 「あれ?キャプテーン。どこですかあ?」 
 夕方の視聴覚室は薄暗くてなんだか気味が悪かった。 
 なんとなく慎重に奥に進む。 
  
 「ごめん。待った?」 
 後ろから声がする。後藤先輩だ。 
 もう制服に着替えていた。制服姿もカッコイイ。 
  
 先輩はゆっくりと部屋に入るとドアを閉め、カギをかけた。 
 「先輩?」 
 「こんな所誰かに見られたら大変だからね」 
 それもそうだ。先輩は学校中の女の子のアイドルだ。 
 こんな所を見られたらイジメに会うかも知れない。 
 前にマネージャーをしていた石川さんも 
 噂ではかなり女の先輩から虐められたらしい。 
   
- 607 名前:6回裏 投稿日:2005/07/10(日) 05:31
 
-   
 「先輩、用ってなんですか?」 
 「まあまあ、とりあえず座りなよ」 
 先輩に言われるままにイスに腰掛ける。 
  
 「みんな君の事を誉めてるよ。いつも一生懸命で 
 今までのマネージャーみたいに手抜きなんてしないし」 
 後藤先輩に誉められるなんて。すごく照れくさい。 
 「ありがとうございます。なんか照れちゃいます。 
 あのー先輩、今日のピッチング最高でした。完封ですもんね」 
 「・・・・・最高?あれが?」 
 なんだか恐い。怒ってるみたいだ。 
  
 先輩は立ち上がって少し離れたテーブルに腰掛けた。 
 「山崎なんかに打たれるなんてショックだよ」 
 「でも・・あれはファール・・」 
 睨まれた。恐い。 
   
- 608 名前:6回裏 投稿日:2005/07/10(日) 05:31
 
-   
 「あそこまでボールを運ばれたのが問題なんだ。君が悪いんだ。 
 どうしてあの時山崎の応援をしたんだ。あれで気が散ってしまったんだ」 
  
 そう言えば無我夢中で叫んでいた。 
 「山崎先輩打って」って。 
 「すいません。つい思わず・・・」 
 恐る恐る先輩を見る。笑っていた。 
  
 「冗談だよ。ごめんね恐がらせて」 
 先輩が私の座っている隣に座る。 
 肩に先輩の手が。あわわわ。どうしよう。 
 身体が熱くてしょうがない。興奮して鼻血が出そうだ。 
 「理沙って呼んでいいかい?」 
 「里沙です」 
  
   
- 609 名前:6回裏 投稿日:2005/07/10(日) 05:32
 
-   
 「これは失礼。ところで里沙は付き合ってる人はいるの?」 
 耳元でささやくように言う。 
 これで息が臭かったら大変だけど 
 先輩の息はなんだかすごく良い匂いがする。 
  
 「あ、い、いません。本当です」 
 「じゃあ好きな人はいるの?」 
 先輩が肩に回した手で私を引き寄せる。 
 恐い。好きなのに先輩が恐い。 
 「あ、あのそのお」 
 言えない。本人を目の前にして好きだなんて。 
  
   
- 610 名前:6回裏 投稿日:2005/07/10(日) 05:33
 
-   
 「実は俺、彼女がいないんだよ意外だろ?」 
 後藤先輩が悲しそうな声色で言った。 
 「本当ですか?信じられないです・・・・・」 
 そうなんだあ。てっきり居ると思っていた。 
 私にもチャンスがあるかも・・・・。もしも付き合えたらどうしよう。 
  
 勝手に自分の中で妄想が膨らむ。 
 朝までプレステとか・・・・・・駄目だ、まだ高校生なのにそんな。 
 ちゃんと夜8時までに家に帰らないと怒られてしまう。 
 「本当だよ。だから俺は毎日ひとりでしているんだ。寂しいんだ?」 
 「ひ、ひとりって何を・・・」 
 「里沙・・・わかってるくせに。毎日しているよ。 
 今日もすごくアレが溜まってるんだ。触ってごらん・・・」 
  
 先輩が私の手を取る。 
 そして大事な部分に触れさせた。 
   
- 611 名前:6回裏 投稿日:2005/07/10(日) 05:34
 
-   
 私は拒めなかった。熱い。すごく熱くなってる。 
 そして硬い。鋼のように硬い。 
 男の人の身体ってこんなに硬くなるなんて知らなかった。 
  
 「里沙の手ってすっごく柔らかくて気持ちいいよ。はあはあ」 
 先輩ってすごく大きい。私の小さな手では手に余るくらいだ。 
 「見てごらん。恥かしがってないで里沙ぁ」 
 自分の好奇心を抑えきれない。 
 まぶたをゆっくりと開ける。それを見る。 
  
 皮が剥けて赤黒い。なんだかグロテクスだ。 
 私は震える指先で撫でるように触れる。先輩が敏感に反応する。 
  
   
- 612 名前:6回裏 投稿日:2005/07/10(日) 05:35
 
-   
 「あぅ。いいよ里沙ぁ。上手だよ里沙はあはあ」 
 これが男の人の身体なんだあ。私は新鮮な感動を覚えた。 
 先輩に喜んで貰えてなんだか嬉しい。 
  
 「俺、知ってるんだよ。里沙は俺の事が好きなんだろ?」 
 驚いた。お茶を飲んでいたら吹きだしてしまう所だった。 
 先輩に私の気持ちがばれていた。 
  
 「はあはあ里沙はしないの?こういう事は・・・・」 
 先輩の問いかけに思わず赤面してしまう。 
 「新垣はあのその・・・した事はないです」 
 「本当に?嘘でしょ?自分で触ったりしないの?」 
  
 畳み掛けるような質問。私はなんだか興奮している。 
 「あの新垣はまだ子供なんでわからないです」 
 「そうか子供なんだね。おっぱいも小さいしね」 
 先輩が背中越しに胸元を覗いてる。 
 気にしてるのに。恥かしい。 
   
- 613 名前:6回裏 投稿日:2005/07/10(日) 05:37
 
-   
 「大人になったらわかるよ。触ってるとね気持ちいいんだ。 
 他の人に触って貰うともっと気持ちいいよ。俺は今そうなんだ」 
 こんな事しても良いのだろうか? 
  
 私は罪悪感に襲われた。 
 これでもし更に先輩に襲われたら・・・・。私は先輩に・・・・。 
  
 「里沙ぁ揉んでおくれ。その手で優しく。激しくさあ」 
 私は無我夢中で揉んだ。 
 「先輩・・・どうですか・・・」 
 「はあはあ最高だよ里沙ぁ君をマネージャーにして良かったはあはあ」 
 その時私はようやく気付いた。 
  
 これが部のルールなんだ。エースの為に身体で・・・。 
 だから山崎先輩は言ってくれなかったんだ。 
 「里沙、俺は本当は知ってるよ。俺が好きなんだろ? 
 俺は里沙、君がはあはあ」 
  
 先輩が私の身体に触れてくる。 
 恐い。こんなの憧れていた先輩じゃない。 
   
- 614 名前:6回裏 投稿日:2005/07/10(日) 05:38
 
-   
 「君のジュマペールはどこなんだい?俺にわかりやすく教えてよはあはあ」 
 「先輩やめて・・・いやあああ」 
 先輩の手を振り払い。立ち上がる。 
 「里沙・・・・?」 
 「し、失礼します」 
 私は逃げるように部屋を飛び出した。 
 涙がどんどん溢れて仕方なかった。 
  
 廊下に出るとあたりはもう薄暗かった。 
 あんな後藤先輩は見たくなかった。 
 あんなの私が好きな後藤先輩じゃない。 
 前をちゃんと見ないで走っていたら何かにぶつかった。 
 デコを打った。転んだ。 
  
 「大丈夫か新垣?ちゃんと前見て歩けよ」 
 顔をあげた。そこには山崎先輩が立っていた。 
  
   
- 615 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/07/10(日) 05:38
 
-   
  
  
  
 `)ノ<このへんで 
  
   
- 616 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/10(日) 22:31
 
-  手に汗握りますな 
 
- 617 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/07/28(木) 14:31
 
-  ワクテカですな 
 
- 618 名前:7回表 投稿日:2005/07/31(日) 23:07
 
-   
  
    7回表 
  
  
  
   
- 619 名前:7回表 投稿日:2005/07/31(日) 23:08
 
-   
 新垣は泣いていた。やっぱり後藤に・・・・。 
 俺の中でなんとも言えない感情が生まれる。 
 俺は新垣の涙を見ないふりした。 
 「廊下は走ったら駄目だって小学校で習っただろ?」 
 俺は新垣に手を差し伸べる。新垣が俺の手を握った。 
  
 新垣の手。柔らかくてか細く小さな手は 
 まるで生まれたての動物のように震えていた。 
  
 「先輩・・・私・・・・」 
 いきなり新垣は俺に抱きついた。 
 俺はどうして良いのかわからなかった。 
 ユニフォームが汗だらけだから汚れるぞ。臭いし。 
 と言って引き離すので精一杯だった。 
   
- 620 名前:7回表 投稿日:2005/07/31(日) 23:09
 
-   
 「恐かった。先輩・・・すごく恐かったです」 
 濡れた瞳で俺を見つめる。 
 こんな所誰かに見られたら誤解される。 
 立ち話もなんなので俺達は野球部の部室に入った。 
  
 部室には誰も居なかった。 
 みんな疲れているからさっさと帰ったみたいだ。 
 「とりあえず座れよ」 
 新垣にイスを勧める。新垣は黙って座った。 
 うつむいたままだ。きっとまだ泣いているのだろう。 
  
 「後藤か?後藤に何かされたのか?」 
 新垣はコクンとうなずいた。 
  
 「良かったら俺に話してくれないか?」 
 「・・・誰にも言わないでください・・・」 
 「もちろんだ。これは俺とお前だけの秘密だ」 
 新垣はしばらく考えて口を開いた。 
  
   
- 621 名前:7回表 投稿日:2005/07/31(日) 23:10
 
-   
 「後藤先輩に呼ばれたんです。 
 で、何の疑いもなく呼ばれた場所に行きました。そこで先輩は・・・」 
 新垣の声は震えていた。 
  
 「大事なところに触れさせたんです」 
 俺は何も言えなかった。 
 「そして私に・・・・か・・硬くなった・・・・」 
 でもしっかりと聴いていた。めもめも。 
  
 「硬くなった肩をマッサージさせたんです。日焼けで皮のめくれた肩をですよ!」 
 「ああ。それはマネージャーの仕事だからね」 
  
 マネージャーはエースの肩揉みをするのが、うちの暗黙のルールなのだ。 
 今なら良いマッサージの機械があるというのに。 
 全く前時代的な悪しき伝統だ。 
   
- 622 名前:7回表 投稿日:2005/07/31(日) 23:10
 
-   
 「すごく恐かったんです。だってお父さん以外の男の人の身体に 
 触れるのも触れられるのも初めてだったし・・・」 
 「触れられた?」 
 「はい。新垣のジュマペールは何処だって言って」 
 ゆるさん。新垣のジュマペールに。はあはあ。 
 「先輩・・・・ところでジュマペールって何処ですか?」 
 「・・・・・おいおい。こっちが聞きたいくらいだ」 
 「・・・・すいません何ですかねジュマペールって」 
  
 とにかく後藤が許せない。新垣の身体に触れるなんて・・・・。 
 「視聴覚室だったな・・・・」 
 「先輩??」 
  
 俺は側にあったバットを握って立ち上がった。 
 「後藤と話をしてくる」 
   
- 623 名前:7回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:11
 
-   
  
   7回裏 
  
   
- 624 名前:7回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:12
 
-   
 「待ってください。何をする気ですか?」 
 先輩は無言で歩き出した。私に見向きもしないで。 
 目が恐い。先輩は怒ってるみたいだ。 
 「私のせいですよね?先輩ねえ止めて下さい!」 
  
 先輩のバットを奪おうとするがしょせんは女子高生。 
 練習で鍛えた男の子を止める事は出来なかった。 
 私は引き剥がされ倒されてしまった。 
  
 「止めて先輩。止めて下さい」 
 「駄目だ。新垣お前は来るな。わかったな」 
 先輩が部室を出る。 
  
 私のためにふたりが争うなんて・・・。 
 なんて罪な女の子なんだろう。きゃは。 
 なんておどけている間に先輩はどんどん先に進んでしまう。 
 駆け足で視聴覚室に向かった。 
   
- 625 名前:7回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:12
 
-   
 山崎先輩は怒っていた。私のせいだ。 
 とにかくふたりを止めないと。視聴覚室だ。 
 ちゃんと道を間違えないでたどり着けた。 
 鍵がかかっている。私は必死でドアを叩く。 
 「入れてください。どうして私は駄目なんですか?」 
  
 このままではバットを使った凄惨な争いが怒ってしまう。 
 山崎先輩。やめて私のために。 
 必死でドアに体当たりする。 
 もうどうでもいいのに。後藤先輩にされた事なんて。 
 そして後藤先輩もどうでもいい。 
 ようやく気付いた。私は山崎先輩が好きなんだ。 
  
 ドアが開いた。 
 「先輩!もうやめて・・・・・先輩?」 
  
   
- 626 名前:7回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:13
 
-   
 良かった。まだ何も始まってはいなかった。 
 私はほっと胸を撫で下ろす。 
 「どうしたんだ新垣?今、忙しいんだけど」 
 山崎先輩は意外と冷静だった。いつもの先輩だった。 
  
 「あ、あの聞いて下さい。やっと気付いたんです」 
 私は深呼吸する。 
 妙な状況だけどこの想いが冷めてしまわないうちに言わなきゃ。 
  
 「私の事をヒマワリだって言ってくれましたよね・・・・。 
 きっと山崎先輩は太陽なんです」 
 「太陽?俺が」 
 「はい。だって私の事をいつも遠くから見てくれたから・・・・山崎先輩・・・好きです」 
 先輩の顔が太陽みたいに真っ赤になっている。 
 私もきっとそうだろう。 
  
 変な気分だ。 
 なんだか恥かしいけど嬉しいような照れくさいような。 
   
- 627 名前:7回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:14
 
-   
 「新垣・・・・・俺も好きな人がいるんだ。それは・・・・・」 
 「先輩。嬉しい」 
 「あ、じゃなくて。俺、新垣も嫌いじゃないけど、後藤が好きなんだよ」 
 私はコケた。頭から。おデコが痛い。鏡を見る。赤く腫れていた。 
  
 「後藤・・・・好きだ!」 
 山崎先輩が後藤先輩の胸に飛び込んだ。 
 後藤先輩は受け止めて強く強く抱きしめた。 
 「辛かったよ。お前が新垣と仲良くしているのを見てたら・・・・」 
 山崎先輩は泣いていた。 
 「馬鹿だなあ。俺も新垣の事なんてどうも思ってないさ」 
 後藤先輩は優しく山崎先輩の涙を拭う。 
  
 私の体から力が抜ける。目の前が暗くなった。 
   
- 628 名前:8回表 投稿日:2005/07/31(日) 23:15
 
-     
  
  
   8回表 
    
  
   
- 629 名前:8回表 投稿日:2005/07/31(日) 23:16
 
-   
 俺はずっと後藤が好きだった。 
 同じ野球をする仲間としてそして男として。 
 それはいつしか胸が痛むような思いとなっていた。 
  
 俺は男だ。同じ男である後藤を好きになっちゃいけない。 
 そう思えば思うほど逆に想いは深まっていった。 
  
 初恋だった。 
  
 そんな時、現れたのが新垣だった。 
 後藤に近づこうとする新垣が許せなかった。 
  
 あの時、ホームランを打ったら新垣に言おうと思っていた。 
 後藤にもう近づくなって。でも打てなかった。 
 「どうした山崎。プレイボールの時間だぞ」 
 「おう!いくぞ後藤」 
   
- 630 名前:8回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:17
 
-   
  
   8回裏 
  
   
- 631 名前:8回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:17
 
-   
 目を開けた。私は気絶していたのだ。 
 そこは正視出来ないような有様だった。 
 ふたりは取っ組み合いをしていた。私はその物音で起きたのだ。 
  
 山崎先輩はバットを後藤先輩に突きつけていた。 
 しかも全裸で。 
 後藤先輩もバットを突きつけている。 
 むろん全裸で。 
 違う。バットじゃない。ちんちんだ。 
 私は両手で顔を覆った。でも気になったので指の隙間から見た。 
  
   
- 632 名前:8回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:17
 
-   
 「はあはあ好きだ山崎」 
 後藤先輩はなんども牽制球。 
 その度に山崎先輩の身体はビクンビクンと反応していた。 
 「こっちこそ・・・・・」 
 山崎先輩も負けじとバットを振るった。 
  
 さーて帰るとするかあ。 
 私は何事も無かったかのように起き上がると外に出た。 
 夕日がやけに眩しかった。 
 「あれ?里沙ちゃん何してるやよ」 
 「あ、愛ちゃん」 
  
   
- 633 名前:9回表 投稿日:2005/07/31(日) 23:18
 
-     
  
  
   9回表  
  
   
- 634 名前:9回表 投稿日:2005/07/31(日) 23:19
 
-   
 視聴覚室の机は冷たくて心地よかった。さすが後藤だ。 
 俺はもう動けなかったが後藤はまだまだ元気そうだった。 
 「ふっ。山崎、どうやら練習が足りないな」 
 「だって俺今日が初めてだぜ・・・・・実はお前が初めての人だ」 
  
 俺がそう言うと後藤は笑った。 
 「そうか初登板か。実は俺もなんだ」 
 「へっ。そのくせ俺を完封かよ。さすがエースだな」 
 「おいおい。2発も被弾したよ。凄かったぜ」 
  
 後藤は嬉しそうに顔の体液をぬぐった。 
  
   
- 635 名前:9回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:19
 
-   
  
   9回裏 
  
   
- 636 名前:9回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:20
 
-   
 「そんな事があったんやね」 
 愛ちゃんはビックリした顔で私を見ていた。 
 男同士であんな事するなんて不潔だと思った。 
 好きだった分、後藤先輩にも山崎先輩にも嫌悪感がいっぱいだった。 
 もう男なんて嫌だ。 
  
 「泣かないで。里沙ちゃんは笑顔が1番似合うがし」 
 そう言って笑う愛ちゃんの顔はくちゃくちゃだった。 
 正直、笑わないほうがかわいいと思った。 
   
- 637 名前:9回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:21
 
-   
 「里沙ちゃん。男なんてもう懲り懲りでしょ?ほら」 
 愛ちゃんは宝塚の本を私の前で広げた。山吹聖さんと書いてあった。 
 どう?と聞かれたが正直、男よりもどうでも良かった。 
 愛ちゃんは宝塚からお金でも貰ってそうな勢いで宝塚について語った。 
  
 眠い。そしてうざい。 
 なんだか全てがどうでも良くなってきた。 
  
 「あれ?里沙ちゃんどうしたの?」 
 「え、ちょっとトイレに」 
 私はそう言って席を立った。このまま逃げてしまおう。 
 そう思っていたが「あ、あっしも」と愛ちゃんも立ち上がった。 
 どうやら逃げ損ねたようだ。 
 「一緒にトイレに行くのは女の子の友情の証やよー 
 女は女同士仲良くするがし。里沙ちゃんも宝塚を見せるんやよー 
 あっしの宝塚はピンク色がし」 
   
- 638 名前:9回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:31
 
-   
 「へーそうなんだあ」 
 愛ちゃんの言葉を上の空で聞きながらその辺りに 
 金属バットが落ちてないか探したけれど見つけられなかった。 
 「雨やと中止になる野球と違ってあっしは濡れてからが勝負やよー」 
  
 女子トイレには誰も居なかった。 
 愛ちゃんは個室に入るとそそくさとスカートに手を入れて下着を脱いだ。 
 私はその間にトイレの奥の物置を物色した。 
  
 「愛ちゃんモップの柄でいい?」 
 「それくらいなら大丈夫やよー」 
 よし。愛ちゃんが大丈夫って言った。 
 私はモップで愛ちゃんを叩きのめした。 
 少しだけ気分が晴れた。 
  
  
  
 ゲームセット  
- 639 名前:9回裏 投稿日:2005/07/31(日) 23:31
 
-   
  
  
  
 おしまい 
  
  
   
- 640 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/07/31(日) 23:34
 
-   
  
 ー`)ノ<おわりますた 
  
 途中でうっかりデータを消してしまいましてこんなのになりました。 
 どう終わらす気だったのか忘れましたorz 
   
- 641 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/01(月) 15:33
 
-  お疲れです。 
 次回作は、スカ文化復活かなぁ 
 期待してます  
- 642 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/02(火) 07:41
 
-  やっぱりこんな展開かよ! 
  
 GJ!!!!  
- 643 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/12(金) 02:11
 
-  たっぷり楽しませてもらいました 
 次回作、スカコアなんか期待してみたりします  
- 644 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/19(金) 00:10
 
-  マジで、あなたのスカ見たい! 
 特に梨華ちゃんのは、神の域に達している。  
- 645 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/08/26(金) 02:00
 
-  見たいぽ 
 
- 646 名前:おはよう新垣 投稿日:2005/09/01(木) 01:32
 
-   
 おはよう新垣 
   
- 647 名前:おはよう新垣 投稿日:2005/09/01(木) 01:33
 
-   
 「あ、新垣だ」 
 廊下を歩く新垣は今日も二足歩行で楽しそう。 
 俺の視力は2.0。校舎の端から端でも誰が誰かすぐわかる。 
 それはとっても良い事なんだけど、困った事も少しある。 
 新垣・・・・スカートの裾がパンツの中に入ってるじゃないか。 
  
 「あ、せんぱーい。おはよーございますー」 
 新垣が笑顔で手を振りながらこっちに走ってきた。 
 どうしよう。  
  
 「昨日の部活の後なんですけど・・・・・」 
 新垣が何か言っているけどそれどころじゃない。 
 下着が丸見えじゃないか。 
 なんとか新垣を傷つけずにその事を伝える方法はないものか。・・・・閃いた。 
   
- 648 名前:おはよう新垣 投稿日:2005/09/01(木) 01:34
 
-   
 「新垣・・・さてはうんこしたな」 
 俺の言葉で、視線で、パンツが丸見えに事に気付く。  
 新垣は妙に恥かしそうだ。 
 日々の定期的な排泄行為は健康な証拠だ。 
 恥かしがる事はないのに。 
  
 「しないです。うん・・・なんてしないです」  
 「うん・・・聞こえなかったな。はっきり言ってくれないか?」  
 新垣の顔は真っ赤だ。目を合わせようともしない。 
 だからと言ってここで追求を止めては真相は闇の中だ。 
 「どうなんだ?はっきり言え新垣!」  
 「・・・トイレに行っただけです」  
 「トイレ?トイレで何をしたんだ?」 
   
 「せ、先輩。今日はなんだかおかしいです」  
 顔をそむけ逃げようとする新垣の腕を掴む。  
 「新垣・・お前の全てを尻たいんだ」  
  
 新垣の胸がキュンと高鳴った。  
   
- 649 名前:おはよう新垣 投稿日:2005/09/01(木) 01:34
 
-   
 戸惑う新垣を女子トイレに連れ込む。  
 はっきりさせねば。先輩として。いやひとりの男として。 
 実況検分しなければならない。  
 「どこだ?さっきお前はどこに入ったんだ?」  
 新垣の腕をひねる。新垣の顔が苦痛で歪む。  
 「こ、ここです。ここに入りました。痛いです先輩」  
 新垣と3番目の個室に入る。カギを閉める。  
  
 「さあ、さっき何をしていたか再現してみろ」  
 「あの・・・お・・・おし・・・」  
 「おしお?さては押尾と何かしたのか?」   
 「し、知りません。そんな人知りません」  
 押尾が人名だと知っている。怪しい。 
   
- 650 名前:おはよう新垣 投稿日:2005/09/01(木) 01:36
 
-   
 まさかトイレで押尾と淫らな事をしていたのでは? 
 沸き起こる妄想が新垣への怒りへと変わる。  
 「本当に知らないです。・・・だいたい押尾じゃなくておし・・・」  
 「お塩?潮を吹いたのか?このクソガキが」  
 新垣の頬を打つ。何度も打った。  
 「せんぱ・・・・・ばか・・・・」 
 新垣は泣いていた。  
 新垣の頬に潮でなく涙が溢れていたのだ。  
  
 「新垣・・・ごめん」  
 「先輩・・・いいんです」  
 俺は新垣を抱きしめた。  
 見た目は少年のような身体だけど 
 柔らかな部分は充分に柔らかな女の身体だった。  
   
- 651 名前:おはよう新垣 投稿日:2005/09/01(木) 01:37
 
-   
 俺は新垣の涙を指先で拭う。  
 「すいません。涙腺弱くって・・・」  
 「涙、出過ぎだぞ。・・・・もしかして他にも出るんじゃないか?」  
 「せ、先輩?」  
 「さあ俺にそれを見せてくれ!」  
 新垣の顔が青ざめていく。  
 新垣は力が抜けたように便座に座り込んだ。  
  
 「おいおい、下着を脱がなきゃ濡れたら大変だぞ」  
 俺はスカートの中に手を入れた。  
 新垣の余計な肉の無い太股は素敵な手触りだった。  
 下着をつまむ。引く。 
 太股を通り過ぎ、膝を越え、足首をから遠く引き離された下着は  
 さっき廊下で見た時よりも輝いて見えた。  
   
- 652 名前:おはよう新垣 投稿日:2005/09/01(木) 01:38
 
-   
 新垣の下着は小さく丸まり俺の手の中におさまった。  
 全自動収縮機能。なんて便利な機能だ。  
 俺はポケットに突っ込む。まだ温かかった。  
 新垣が俺を睨んでいる。俺は新垣の頭を撫でて言う。  
 「新垣、小さくまとまるな。俺が言いたいのはそれだけだ」  
 新垣はまた泣いた。  
 「先輩・・・・わかりました。この事は水に流します」  
  
 俺は撫でていた手で新垣の髪の毛を掴む。強く引っ張る。  
 新垣が痛がる。だが俺は容赦しない。 
 「痛たいです先輩。水に流しますからこれで終わって・・・・」 
 「まだまだ終わらんよ」  
  
 水に流す前に出すべきものがある。新垣のスカートをめくりあげる。  
 そこにはあられもない新垣のジュマペールがあった。  
 「さあ、さっきの再現をしてみろ。便所まで来たんだ。 
 まさかだだ便座に座りたかった訳ではないだろ?  
 したんだろ?さあ出してみろ」  
 新垣は顔を真っ赤にしてもじもじしているだけで返事すらしない。 
 先輩をシカトとはいい度胸だ。  
   
- 653 名前:おはよう新垣 投稿日:2005/09/01(木) 01:39
 
-   
 容赦なく新垣の腹を殴る。  
 新垣は小さく声にならない声を出す。  
 「新垣、声を出せよ。いつも元気なお前らしくないなあ。  
 そして肥えを出せよ。うんこさんを出せよおい!」  
 俺は新垣の足を強引に広げる。  
 「せ・・・先輩駄目です。いやあああ」  
  
 新垣の必死の抵抗。  
 俺の怒りを増させるだけだ。  
 「新垣・・・俺を怒らせたな」  
 俺のちんちんははちきれんばかりに怒張していた。 
  
 新垣はそれを見て笑った。 
   
- 654 名前:おはよう新垣 投稿日:2005/09/01(木) 01:39
 
-   
  
 おしまいは 
  
   
- 655 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/09/01(木) 01:43
 
-   
 狼で上の新垣の野球のと同じスレで書いたやつです。 
 書いたのも忘れてました。時間稼ぎに。 
  
 長いのはそろそろ書くかもです。申し訳  
- 656 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/02(金) 01:55
 
-  面白いです 
 長いのは、本気でキボンヌ  
- 657 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/02(金) 02:08
 
-  ずっと待ち続けます 
 
- 658 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/02(金) 02:31
 
-  梨華ちゃんはもうこないの? 
 
- 659 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/08(木) 00:08
 
-  あたしも、梨華ちゃんキボンヌ☆ 
 
- 660 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/12(月) 18:11
 
-  とりあえず、小説キボンヌ 
 
- 661 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/17(土) 01:24
 
-  更新、待ってます。 
 
- 662 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/23(金) 17:18
 
-  読みたい…無性に読みたい 
 梨華様、come on  
- 663 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/09/29(木) 00:22
 
-  作者様、お願いしますm(__)m 
 
- 664 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2005/10/01(土) 23:34
 
-  お待ちの方々申し訳ないっす。 
 書きかけのはあるんですけど完成してません。 
  
 また時間稼ぎします。企画のボツネタです。  
- 665 名前:落ち葉の季節 投稿日:2005/10/01(土) 23:34
 
-   
  
 落ち葉の季節 
  
   
- 666 名前:落ち葉の季節 投稿日:2005/10/01(土) 23:35
 
-   
 秋はせつない。 
 楽しかった夏が残した日焼けの跡はまだ消えていない。 
 それなのにもう秋が来てしまった。 
  
 風が冷たい。 
 赤や黄色に染まった木の葉を風が無造作に散らしてゆく。 
 木の葉が落ち葉となりひらひらと落ちてゆく。 
  
 「梨華ちゃんどうしたの?目にゴミでも入ったの?」 
 私はいつの間にか泣いていた。 
 「違うよよっすぃ。なんかね。秋ってせつないね」 
 私は涙をそっと袖で拭いた。 
  
 この葉が落ちきった頃には秋は終わるだろう。 
 そうすれば冬が来る。冬もやがて終わる。 
 春が来ればよっすぃとも離れ離れだ。 
 別れの時は着々と近づいて来ているのだ。 
   
- 667 名前:落ち葉の季節 投稿日:2005/10/01(土) 23:36
 
-   
 よっすぃは何も言わずに私の肩を抱いた。 
 私は悲しかった。 
 夏にはしっかり感じる事が出来たよっすぃのぬくもりを感じられない。 
 厚い防寒着がよっすいのぬくもりを遠ざけているのだ。 
 悲しいを通り越し腹立たしくもあった。 
 「いや!離して!」 
 私は思わずよっすぃの手を払いのけた。 
 思いもしなかっただろう私の行動によっすぃの顔が強張った。 
 「ご、ごめん。梨華ちゃんどうしたの?」 
 「え?あの・・・・その」 
 私は自分のしでかした事に気付いて 
 顔はいつも通り黒いのに頭が真っ白になった。 
  
 どうかしている。よっすぃは何も悪くないのに。 
 また止めどなく涙が溢れてきた。 
 今度は涙を拭う気にもならなかった。 
   
- 668 名前:落ち葉の季節 投稿日:2005/10/01(土) 23:37
 
-   
 「気にしないで梨華ちゃん。疲れてるんだよ。ちょっと休もうか」 
 よっすぃの優しい声。 
 私は涙ながらに「うん」返事した。 
  
 私たちは木の木陰に腰を下ろした。 
 地面いっぱいに広がった黄金色に染まった 
 イチョウの葉がまるでじゅうたんのようだ。 
  
 「ごめんね。私ってば確かに今日はちょっと変みたい」 
 「気にしないで。それにしてもなんで葉っぱって落ちるんだろうね? 
 掃除するの面倒だしさ。紅葉はきれいで好きだけど」 
 よっすぃの素朴な疑問に思わず笑ってしまった。 
  
 どうして葉が落ちるのか。 
 この前テレビで誰かが喋ってるのを聞いた。 
   
- 669 名前:落ち葉の季節 投稿日:2005/10/01(土) 23:38
 
-   
 秋になって落ちた葉は腐って養分になる。 
 木はその養分を使って生長して来年またキレイな葉を出すのだ。 
 本当か知らないけど多分そうなのだ。 
  
 「ねえ。よっすぃ」 
 「何?」 
 「次に会う時はよっすぃがビックリするくらいきキレイになるから」 
 よっすぃは突然の私の宣言に大笑いした。 
 「梨華ちゃんは先に部屋きれいにしたら?」 
 なんて言ってまた私の肩を抱いた。 
 「よっすぃ・・・・バカ」 
  
 「ほら。また目にゴミが入っちゃうから目を閉じて」 
 そう言って目を閉じさせるとよっすぃは私にキスをした。 
   
- 670 名前:落ち葉の季節 投稿日:2005/10/01(土) 23:40
 
-   
 「大丈夫。梨華ちゃんは今だってキレイでかわいいよ。 
 まるでこの色づいた落ち葉みたい」 
 よっすぃがうるうるとした瞳で私を見つめる。 
 「よっすぃも凄くキレイ。私このまま一緒に落ちてゆきたい。 
 そう。この落ち葉みたいに。よっすぃ・・・・大好き」 
 私はよっすぃを強く抱きしめた。 
  
 「もう。また泣いてる・・・・・梨華ちゃんってば泣き過ぎだよ・・・・」 
 よっすいは私をイチョウの葉のベッドの上に寝かせると 
 さっと紳士物っぽい秋物のコートを脱いだ。 
 「梨華ちゃん。一緒に落ちて行こうよ」 
 そう耳元で呟くと優しく私の服を脱がせはじめた。 
 さっきは感じる事が出来なかったよっすぃのぬくもり。 
 寒いせいか夏よりもよっすぃが暖かく感じられるような気がする。 
 嬉しくてどんどん涙が込み上げてくる。 
   
- 671 名前:落ち葉の季節 投稿日:2005/10/01(土) 23:43
 
-   
 「梨華ちゃんってほんっと泣き虫。 
 もしかしてこっちも泣きまくりでぐちゅぐちゅでしょ?」 
  
 よっすぃの手が私のスカートの中に入ってくる。 
 慣れた手つきで私の下着を脱がせる。 
  
 「ちょ、ちょっとよっすぃ待って・・・・あっ」 
 私は驚きのあまりうんこを漏らしてしまった。 
  
 「あれ?なんか臭い。梨華ちゃん何か臭くない? 
 何これ?ぎんなんの匂いかなあ。くっせっ」 
  
 よっすぃは興醒めしたのか私を置いて立ち上がって 
 臭い臭い。と言いながらまわりをキョロキョロと見回した。 
   
- 672 名前:落ち葉の季節 投稿日:2005/10/01(土) 23:44
 
-   
 私はその隙に素早くよっすぃから離れて 
 茂みの方に入って行きしゃがみ込んだ。 
 よっすぃが下着を脱がせてくれたおかげでしゃがむと同時にうんこを出せた。 
  
 「ねえ、どうしたの梨華ちゃん?」 
 「よっすぃ。・・・・なんで葉が落ちるかわかったよ。 
 こういう時助かるね」 
  
 私は落ちていたケヤキの枯葉でお尻を拭いた。 
 あっさりと破れて手にうんこが付いた。 
   
- 673 名前:落ち葉の季節 投稿日:2005/10/01(土) 23:45
 
-   
 おしまいは 
   
- 674 名前: 名無飼育さん 投稿日:2005/10/02(日) 00:30
 
-  ヒ、ヒドイ・・・でも好き・・・ 
 
- 675 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/02(日) 19:55
 
-  笑った 
 書きかけに期待!  
- 676 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/04(火) 06:48
 
-  途中までこんなのも書けるんだと感心してたら、 
 やっぱりそんなオチかい!(w イイヨイイヨー  
- 677 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/04(火) 18:45
 
-  楽しませて頂きました。更新、待ってます。 
 
- 678 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/06(木) 00:44
 
-  続き、待ってます 
 
- 679 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/10(月) 02:24
 
-  面白かったです。 
 次回も期待!  
- 680 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/14(金) 00:31
 
-  ウケる(笑) 
 色々都合もあるでしょうけど、更新待ってます。  
- 681 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/10/20(木) 02:32
 
-  更新、待ってます。 
 
- 682 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/04(金) 18:21
 
-  次回も楽しみにしとります。 
 
- 683 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/06(日) 17:06
 
-  秋と茶色は似合いますね。 
 綺麗だわぁ☆  
- 684 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/17(木) 01:55
 
-  待ちます。あなたが好きだから 
 
- 685 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/11/25(金) 12:09
 
-  更新、待ってます 
 
- 686 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:09
 
-   
  
 誰からも好かれる女の子 
  
   
- 687 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:10
 
-   
 姉の梨華は誰からも好かれる女の子です。 
 妹である私はそれを周囲に自慢にしておりました。 
 けれどいつからでしょう。それが重荷になったのは・・・・。 
  
 私は姉に反発するように悪い子になりました。 
 家族に悪態をついてみたり、不良と遊んでみたり。 
 街中で「うんこが漏れそう」と叫んで周囲を驚かせたりしました。 
  
 姉は「もっと女の子らしくして」と私に言います。 
 姉は大変女の子らしい女の子です。 
 見た目も声も体つきも服装も全てが女の子らしいのです。 
 私はそんな姉が憎かったのです。 
 唯一、私に出来るのはさらしを巻いて男の子のように振舞う事でした。 
 女の子らしくしない。それが私が私らしくあるために出来ることでした。 
  
 さらしを巻いてTシャツ姿で姉の前に行きました。 
 姉はすっとんきょうな声で叫びました。 
 「美貴ちゃんどこでそのTシャツ買ったの?かわいいね」 
 姉は私の小さな反抗に気付かないフリをしました。 
 私を叱ってもくれなかったのです。 
 私は姉に見放されたのです。 
 そこからです私が本当に不良になったのは。 
   
- 688 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:11
 
-   
 不良になって私は呑んだくれました。 
 毎晩ビールを飲み、つまみをかじり、夜な夜な踊り狂ったのです。 
 でも私の心は癒されませんでした。 
 太りました。腹が出てきました。でも胸はちっとも出ませんでした。 
 私は声を殺して泣きました。 
  
 私はますます姉に劣等感を抱きました。 
 私の手で姉の人生を無茶苦茶にしたい。 
 姉を不幸のどん底に落としたいと思いました。 
  
 どう酷い目に合わせるのか、私は考えました。 
 姉に屈辱的な酷い目に合わせたいと思ったのです。 
 すぐに思いつきました。 
 こういう事に関して私は天才的な閃きがあるのです。 
   
- 689 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:11
 
-   
 私はすぐに実行しました。 
 姉に飲ませたのです。何を。ジュースを。 
 姉は当然怪しみました。 
 誰だって蛍光の緑色をした液体を飲みたいとは思いません。 
 「お姉ちゃんこれは野菜ジュースだから便通が良くなるよ」 
 姉は少し考えて飲みました。 
 私は知っていたのです。姉がしばらくうんこをしていない事を。 
  
 姉は美味しそうに飲み干しました。 
 「美貴ちゃんご馳走様」 
 そう言って微笑む姉の純粋な心が胸に刺さりました。 
 私の小さな胸に刺さりました。 
   
- 690 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:12
 
-   
 しばらくして姉の体に変化がありました。もぞもぞしています。 
 便意が溢れそうなほど湧き出てきたのです。 
 姉はトイレに行く。と言って私の前から立ち去りました。 
 姉の顔はわずかに汗が滲んでいました。 
 私はにやりと笑いました。 
  
 しばらくして姉の悲鳴が聞こえました。 
 私はその悲鳴の理由を知っていました。 
 だからわざと急がないで歩いて行ったのです。 
 3歩歩いて2歩下がる感じで。  
- 691 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:14
 
-   
 トイレの前で姉は呆然とお尻をおさえて佇んでいました。 
 トイレにはドアがありませんでした。 
 私は姉の隙をついて不良友達から貰ったバールとハンマーで 
 ドアを破壊しておいたのです。 
  
 便器が丸見え。即ち、用を足しているのが丸見えの状況です。 
 私は言いました。 
 「どうしたの姉ちゃん。うんこしたいなら美貴に構わないでして」 
 姉は早口に声高に言いました。 
 「美貴ちゃん。ちょっとの間どこかに行ってよ」 
 私は姉に言いました。素敵な笑顔で言いました。 
 「姉貴ぶって指図すんじゃねーよ」と。 
 姉の黒い顔が真っ青になりました。 
  
 「ごめんね美貴ちゃん。お姉ちゃんが悪かったから。 
 ちょっとだけどこかに行ってくれる?ホントにごめんね」 
 姉は笑顔を作っていいました。反吐が出そうです。 
 私は姉の言う事を聞くつもりはありません。 
 逆に姉に近づきました。そして殴りました。 
 思えば姉に手を出したのはこれが初めてでした。 
 姉はショックだったのか力が抜けたように便座に腰掛けました。 
   
- 692 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:14
 
-   
 でも私は騙されません。力が抜けたフリをしたに決まっています。 
 何のために。もちろんうんこをする為にです。 
 本当に全身の力が抜けているなら同時に肛門の力が抜けて 
 うんこが漏れているはずです。 
 どうせ姉は私にバレないようにさりげなくうんこをする気なのです。 
 私は姉を再び平手で殴りました。 
 姉の目に涙が溜まります。 
 「ふん。何泣いてんの?他にもっとやばいのが溜まってるんでしょ?」 
 私は姉の腹を蹴りました。姉は小さくうめきました。 
 「やめて。本当に限界だから。お願い」 
  
 私は雨あられのように暴力をふるいました。 
 手が足が痛いくらいに。でも1番痛いのは私の胸でした。 
 成長期?いやそうじゃなくて。心が痛いのです。 
  
 いくら憎んでいてもかつて尊敬していた姉が 
 外道へと落ちてゆくのは見たくないのです。 
 うんこをしたいからって妹に媚を売る。 
 姉にはそんな卑屈な人間になって欲しくはないのです。 
   
- 693 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:17
 
-   
 それにしてもうんこを我慢するというのは 
 私にも経験がありますが辛い事です。 
 波のように繰り返すその放出へのざわめきの中で 
 聖母のように忍耐力のある姉が時折、我を失うのです。 
  
 すすり泣きながら「美貴ちゃんうんこきぼん」 
 と懇願したと思うと今度はブチ切れて 
 「なんでアタシがあんたにうんこの事でガタガタ言われなきゃいけないの? 
 大の大人が馬鹿みたいじゃん」 
 と叫ぶのです。まるで二重人格のようです。 
  
 私はそれがとっても愉快でした。 
 初めて姉が素の姿を見せてくれたような気がします。 
 そう。私は姉の本当の姿に触れたかったのかも知れません。 
 「ありがとうお姉ちゃん」 
 私は思わず口走ってしまいました。 
 姉もそこで私の気持ちに気付いたようでした。 
  
 優等生の姉の影で私がどんな気持ちでいたのかを。 
 息苦しいような耐えがたい気持ちで毎日過ごしていたのです。 
   
- 694 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:17
 
-   
 「美貴ちゃん。私も苦しかった。ずっと美貴ちゃんの見本になるような 
 人にならなきゃって。でもそれは違うんだよね。 
 せっかく世界に二人だけの血をわけた姉妹なんだもん。 
 お互い本当の自分を見せ合えるような関係でいたいよね」 
 姉は涙ながらに長い台詞を言いました。 
 要約すると「うんこするから見てね」って事です。 
  
 姉は恥じらいながら下着を下ろしました。 
 と書くと京女のように優雅にゆったりとはんなりと 
 脱いだようですがそうではありません。 
  
 必死で大慌てで下着を引きちぎってしまいそうなほどの 
 スピードと勢いで脱いだのです。 
 1秒でも早くうんこを放出したいのです。 
 こういう人間が平時は善人ぶるくせに地震など緊急時には 
 平気で人を押しのけて生き延びようとするのです。 
 姉は所詮そこまでの人間なのです。 
   
- 695 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:18
 
-   
 試しに今ここで「お姉ちゃん美貴もうんこしたい」 
 とでも言って見ればわかるでしょう。 
 姉はキレイ事を並べるでしょう。結局私に便座を渡さないでしょう。 
 私は世間的にはロクでもない人間ですが姉だってそうなのです。 
 私と同じようにお腹の中には薄汚い黒いものが渦巻いているのです。 
  
 それは外見にもにじみ出ています。 
 姉の大事なところは意外とピンク色ではありませんでした。 
 むしろ私の方が比較的ピンク色でした。 
 姉は私と比べて色黒ですがここまで黒いとは思いませんでした。 
 もしかすると姉がピンク好きなのは 
 大事なところへのコンプレックスがあるのかも知れません。 
   
- 696 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:18
 
-   
 続姉の肛門がひくひくと動きました。 
 うんこを出す気になったのです。 
 小さくうめく声が聞こえます。それはとても官能的でした。 
 姉の顔が赤く染まります。 
 息を止めているのと羞恥とが相俟って赤くなっているのです。 
 しかし姉のお尻からうんこは出ませんでした。 
 屁が2、3発出ただけでした。 
  
 私はにやりと笑いました。 
 「最近の下痢止めって凄いんだねお姉ちゃん」 
 姉の顔が青くなりました。 
 私が何か仕組んだ事に気付いたのです。 
 私はさっきのジュースに下痢止めを入れたのです。 
 姉はそれを飲み下痢なりましたが、それは即座に薬に抑えこまれたのです。 
 うんこをしたいのに出ない。それは悲劇であり喜劇でした。 
   
- 697 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:19
 
-   
 「うんこしたいんでしょ?出しなよ」 
 私はそういって笑いました。姉は泣きました。 
 「出したくても出せない。苦しい苦しいでしょお姉ちゃん」 
 私はそう言いながら涙が止まりませんでした。 
 今の姉は私のようです。 
 「姉ちゃん大好き」そう言いたくても言えないでいた私のようでした。 
 私たちは似たもの同士なのです。 
  
 私は姉と抱き合って泣いたのです。 
   
- 698 名前:誰からも好かれる女の子 投稿日:2005/12/04(日) 03:19
 
-   
 おしまいは 
   
- 699 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/09(金) 11:21
 
-  サイコーwww 
 
- 700 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/12(月) 03:43
 
-  突然失礼します。いま、2005年の飼育を振り返っての投票イベント 
 「2005飼育小説大賞」が企画されています。よろしければ一度、 
 案内板の飼育大賞準備スレをご覧になっていただければと思います。 
 お邪魔してすみませんでした。ありがとうございます。 
   
- 701 名前:名無飼育さん 投稿日:2005/12/30(金) 17:00
 
-  面白かったw 
 
- 702 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/10(火) 10:33
 
-  更新待ってます 
 
- 703 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/14(土) 02:34
 
-  待ってます。 
 
- 704 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/15(日) 21:35
 
-  新年一発目、期待してます♪♪ 
 
- 705 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/21(土) 05:24
 
-  スカ文化を拡げてくらさい 
 
- 706 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/01/26(木) 15:39
 
-  楽しみにしてます 
 
- 707 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/02(木) 21:28
 
-  更新、楽しみにしてます 
 
- 708 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/08(水) 14:20
 
-  更新、楽しみに待ってます 
 
- 709 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/11(土) 01:45
 
-  頼む………………………… 
 
- 710 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/16(木) 11:26
 
-  尾根画伊 
 
- 711 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/23(木) 22:13
 
-  応援してます 
 更新待ってます 
 楽しみにしてます  
- 712 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/02/27(月) 22:40
 
-  頼む! 
 
- 713 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/01(水) 13:40
 
-  age 
 
- 714 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/03/31(金) 20:59
 
-  書いてくれ〜!! 
 
- 715 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/04/20(木) 01:17
 
-  作者待ち 
 
- 716 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/20(土) 21:04
 
-  作者さん、カムバックm(__)m 
 
- 717 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/20(土) 21:13
 
-  ageんなボケ 
 
- 718 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2006/05/20(土) 22:33
 
-  ochi職人さん仕事速過ぎwww 
  
 >>716 
 >>717さんみたいな人がボケとか言ってこのスレを 
 嫌な雰囲気にしちゃうんであげないでください。 
 気が向いたら更新しますんで申し訳ないっす。 
   
- 719 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/05/23(火) 02:43
 
-  更新、待ってます〜。 
 
- 720 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/03(土) 00:33
 
-  復活、期待 
 
- 721 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/06/22(木) 16:13
 
-  まだかなまだかな 
 
- 722 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/07/11(火) 17:29
 
-  早く読みたいな 
 
- 723 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/05(土) 01:48
 
-  小出しでもいいんで、読ませてください 
 
- 724 名前:キンモクセイが咲く頃に 投稿日:2006/08/07(月) 04:14
 
-   
 キンモクセイが咲く頃に 
   
- 725 名前:キンモクセイが咲く頃に 投稿日:2006/08/07(月) 04:16
 
-   
 「キンモクセイが咲く頃にまた帰ってくるよ」 
 あの人はそう言って私の前から消えた。 
 あれから2年。あの人はまだ帰ってこない。 
  
 私は毎日のようにあの人の事を思った。 
 トイレに入るたびにあの人を思い出してしまうのだ。 
 それは恐らくトイレいっぱいに漂うキンモクセイの匂いのせいだ。 
 あの人を忘れようと消臭剤を替えた事もあった。 
 でもラベンダーのにしても無香性のにしても同じだった。 
 私の鼻にはキンモクセイの匂い。目を閉じるとあの人の笑顔。 
 私はあの人が忘れられない。 
   
- 726 名前:キンモクセイが咲く頃に 投稿日:2006/08/07(月) 04:16
 
-   
 「梨華ちゃんトイレにいこうよ」 
 私の服を掴んで誰かが引っ張っている。友達の美貴だ。 
 美貴は休み時間になるたびに私をトイレに誘う。 
 「え?さっきも行ったじゃん」 
 「仕方ないじゃん。だって昨日飲み過ぎたんだもん。いこうよ」 
 美貴はいつだって強引だ。 
 今トイレに行っても何も出ないけど仕方なく美貴について行く。 
  
 「随分寒くなってきたね」 
 「うん。葉っぱも落ちてきてるしもう冬だね」 
 窓の外では次第に葉が落ちて落葉樹が寒そうにしている。 
 私は無意識にキンモクセイを探してしまう。あった。 
 キンモクセイは常緑樹だから色を失った校庭の中で 
 緑色に輝いて一際目立っている。 
 キンモクセイの花はもう完全に散ってしまっている。 
 オレンジ色の花は見る影も無い。 
  
 思わずため息が漏れる。 
 よっすぃーに会えるのはまた一年後だ。 
   
- 727 名前:キンモクセイが咲く頃に 投稿日:2006/08/07(月) 04:18
 
-   
 だけど昔みたいな胸を掻き毟るようなせつなさは襲ってこない。 
 もう待つのに慣れてしまったのだ。 
 今は昔と違ってよっすぃー以外に友達がいないわけじゃない。 
 この大学でもこうして美貴という親友が出来た。 
 でもやっぱりよっすぃーは私にとって特別な人だ。 
  
 「あーうんこ漏れそう」 
 美貴が不意に呟いた。 
 私は慌てて周りを見た。幸い誰も居なかった。 
 美貴の事は嫌いじゃないけどこういうのは苦手だ。 
 「ねえ、美貴ちゃん」 
 「なに?」 
 「その・・・大声でそういう事言うの止めない?」 
 「そういう事って?どういう事?」 
 美貴の声には怒気が含まれていた。  
- 728 名前:キンモクセイが咲く頃に 投稿日:2006/08/07(月) 04:19
 
-   
 私は慌ててやっぱりいい。と言ったけど美貴は収まらない。 
 「何を言っちゃいけないの。言ってよ」 
 こうなった美貴は誰にも止められない。 
 私が困っておろおろしていたら、美貴は追い討ちをかけるように 
 「梨華ちゃんのそういうハッキリしない所、美貴嫌いなんだよね」 
 とハッキリ言った。 
  
 私はただ謝った。それ以外何も言えなかった。 
 うんこの事だとはっきり言えばそれで終わるんだけど 
 私は意地でもうんこなんて言いたくなかった。 
 美貴はもういいよ。と言って黙ってトイレに向かった。 
 私は慌てて美貴の後を追った。追いながら考えた。 
  
 よっすぃーにならうんこの事だって言えただろうか? 
 よっすぃーになら言える気がする。わからないけど。 
 私が何を言ってもよっすぃーなら受け入れてくれる気がする。 
 じゃあなんで美貴には言えなかったんだろう? 
 美貴を信用してないから?梨華ちゃんがうんこって言ったって 
 学校中に言いふらされるのが怖かったから? 
   
- 729 名前:キンモクセイが咲く頃に 投稿日:2006/08/07(月) 04:22
 
-   
 いやそんなの関係なく私が全部悪いんだ。 
 美貴がうんこって言った事を受け入れてあげれば良かったんだ。 
 こんなうんこ程度の事、笑い飛ばしてあげられないような私に 
 美貴の親友を名乗る資格なんてないんだ。 
 だんだん私の中でネガティブな私が大きくなってくる。 
  
 トイレについた。 
 「じゃあ」と小さく言い合って個室に入る。 
 一緒にトイレに行っても特別何をするわけでもない。 
 それでも女の子は不思議と一緒にトイレに行くのが好きだ。 
 耳をすます。美貴の音がする。 
 私はザっと水を流した。 
 おしっこの音を聞かれるのが恥ずかしいし嫌だから。 
 そして音が途切れる前に少しだけおしっこをした。 
 おしっこしながら私は自分がなんだか卑怯な人間のように思えてきた。 
   
- 730 名前:キンモクセイが咲く頃に 投稿日:2006/08/07(月) 04:22
 
-   
 授業が終わって美貴から合コンに誘われたけど行かなかった。 
 合コンは楽しいから嫌いじゃないけれど 
 今日はなんだか気が乗らなかった。まっすぐ家に帰った。 
  
 家に帰ってすぐトイレに入った。 
 音なんて気にしないで一気に出す。爽快だ。 
 やっぱり家のほうが落ち着いておしっこ出来る。 
 ついでにうんこもしてみる。もりもり出た。 
 ちょっとだけ元気が出てきた。 
   
- 731 名前:キンモクセイが咲く頃に 投稿日:2006/08/07(月) 04:24
 
-   
 いつか美貴と一緒にトイレに行ってもこのくらいの勢いで 
 おしっこ出来る日が来るのだろうか? 
 考えたけどわからなかった。 
 美貴はトイレに誘うくらい私に心を開いてくれている。 
 それなのに私はおしっこの音を聞かれたくないとか・・・・。 
 私はなんだか自己嫌悪で頭の中がいっぱいだった。 
 何が親友だ。口先だけじゃないか。 
 美貴に謝りたかった。 
  
 きっと私は自分で思ってるより美貴が好きなんだ。 
 そんな気がする。そしてはっと気づいた。 
  
 トイレに居るのによっすぃーの事を考えてなかった。 
 美貴の事ばかり考えていた。こんな事は初めてだった。 
 なんだかわからない感情が襲ってくる。 
 私は泣いた。トイレットペーパーが無くなるまで泣いた。 
   
- 732 名前:キンモクセイが咲く頃に 投稿日:2006/08/07(月) 04:24
 
-   
 私はトイレから出て写真立てからよっすぃの写真を抜いて 
 台所のコンロで焼いた。手紙も焼いた。 
 そして冷蔵庫から美貴が来た時用のビールを取り出して飲んだ。 
 いつもは1缶も飲めないけど今日は頑張って飲んだ。 
  
 酔った勢いで窓の外に向かって好きだと叫んでみた。 
 明日、美貴に好きだと言えるように。 
  
 そしてうんこうんこと呟いた。 
 私も飲みすぎてうんこ漏れそうなんだ。と言えるように。 
   
- 733 名前:キンモクセイが咲く頃に 投稿日:2006/08/07(月) 04:25
 
-   
  
  
              FIN 
  
   
- 734 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2006/08/07(月) 04:26
 
-   
 最近婦女子っぽいキモイのを読んでたんで 
 変な影響が出てますwww 
   
- 735 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/08(火) 23:57
 
-  イイヨイイヨー 
 
- 736 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/11(金) 00:30
 
-  待ってました 
 
- 737 名前:名無飼育さん 投稿日:2006/08/12(土) 02:57
 
-  初期のようなスカをプリーズ 
 
- 738 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2006/08/12(土) 14:09
 
-   
 待ってた方ありがとうございますです。 
 気が向いたら頑張って更新しますです。 
  
 >>737 
 えっと僕が書いたやつじゃないんでアレですけど 
 これオススメなんで読んでください。 
 なんかもう知ってそうな気がしますけど。 
  
 変態小説集(エログロ注意) 
 ttp://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/black/1152795479/  
- 739 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/02/09(金) 22:07
 
-  読みたいなぁ 
 
- 740 名前:こころのたまご 投稿日:2007/11/13(火) 02:58
 
-   
 こころのたまご  
- 741 名前:こころのたまご 投稿日:2007/11/13(火) 02:58
 
-  通し稽古が終わって外に出ると日は落ちてもうすっかり夜だった。 
 青くなった空の下で私だけみんなとはさようなら。 
 じゃあね。また明日。と言って手を振って別れる。 
 ほんの少しの優越感と疎外感で頭の中で入り乱れている。 
  
 さて頭を切り替えて次のお仕事だ。 
 次はBuono!の打ち合わせ。みやと桃が待ってるから急がなきゃ。 
 時間を確認しようとバッグから携帯を出す。…ない。 
 どうやらどこかに置き忘れてきたみたいだ。 
 着替えている時は持っていたから多分ロッカーだろうな。 
 私はひとりさっき通った道を引き返えす事にした。 
  
 今日は時間がないのに何をやってるんだろう。 
 忙しいからか最近うっかりミスが多い。 
 これじゃ舞美ちゃんを笑えない。 
 守衛さんにまた挨拶して一番奥の更衣室に向かう。 
 いつも着替えている時は女のスタッフさんが立っていてくれるけど 
 更衣室の前にはもう誰も居なかった。 
 当たり前だ。着替えていないのに見張ってる必要は無い。  
- 742 名前:こころのたまご 投稿日:2007/11/13(火) 02:59
 
-  鉄で出来た少し重い扉を開く。中は明るい。電気が付いたままだ。 
 おかしいな確かちゃんと消灯したはずなのに。 
 まあいいや早く忘れ物を回収して・・・・・・あれ? 
 誰か居るなと思ったら栞菜だった。 
 先に帰ったと思ってたらまだ中で着替えてたのか。 
 栞菜はボンヤリした顔をして床に座り込んでいた。 
 まだ着替えている途中なのか手にはステージ衣装を持っていた。 
 あれ?あの色は栞菜のじゃない。舞美ちゃんのだ。 
  
 栞菜は無表情で衣装を顔にあてた。 
 更衣室に栞菜のスーハースーハーと呼吸音が静かに響く。寒気がした。 
 以前から舞美ちゃんの汗の匂いが好きだと言っていたし 
 実際に匂いを嗅いで舞美ちゃんを困らせているのを見た事はあった。 
 でもそれはちょっと度が過ぎた彼女なりの冗談だと思っていた。 
 まさか本人の居ない所でもこんな事をしているなんて。 
 何度か私も舞美ちゃんの匂いを意識的に嗅いでみた。 
 でも特別良い匂いだとは思わなかったし他の人の匂いも同じだった。 
 だから私はほんの少しだけ羨ましかった。 
 私にはわからない舞美ちゃんの良さがわかる栞菜が。  
- 743 名前:こころのたまご 投稿日:2007/11/13(火) 02:59
 
-  私は声をかける事も立ち去る事も出来ないまま 
 栞菜の様子をを見ていた。 
 「舞美ちゃんどうして私には…ねえ意地悪しないで」 
 栞菜は絞りだすような声でそう呟き衣装を嗅ぎはじめた。 
 さっきより息が荒くなって顔が紅潮している。 
 何度も何度も舞美ちゃんと呟き自身の身体をまさぐった。 
 栞菜の手の中で胸のふくらみがが形を変えていく。 
 「あぁぅ。もっと・・・もっと舞美ちゃん・・・」 
  
 身悶えるとはこういう状態を指すのだろうか? 
 下着を乱し芋虫のように床に這いつくばって 
 舞美ちゃんの衣装に顔をすり寄せて栞菜は気色悪く笑っていた。 
 私は栞菜への嫌悪感と身体の奥底から湧き出る何かを感じていた。  
- 744 名前:こころのたまご 投稿日:2007/11/13(火) 02:59
 
-  栞菜の指先は行き着くべき場所にたどり着いた。 
 栞菜の中に埋まった指先は淫靡にうごめいていた。 
 中からは体液が溢れ出し薄暗い明かりに照らされ光っていた。 
 見ちゃいけない。そう思っても目を離せなかった。 
 こんなのを見ていたら頭がおかしくなりそうだ。 
 見なかった事にしてこの場を去ろうとした時だった。 
 部屋に聞き覚えのあるメロディが響いた。私の携帯電話だ。 
 やっぱりロッカーの中に忘れていたみたいだ。 
  
 栞菜が動きを止めた。 
 「・・・愛理?愛理でしょ?いるの?」 
 私が普段使ってる着信音を栞菜が知らないわけがない。 
 どうして良いのかわからなかったけど物陰から栞菜の前に歩み出た。 
 「見てたんだ」 
 「ごめん。そんなつもりじゃなかったんだけど」 
 それ以上何を言っていいのかわからなかった。 
 栞菜はどこか冷めたような目で私を見ていた。沈黙が怖い。  
- 745 名前:こころのたまご 投稿日:2007/11/13(火) 03:00
 
-  「軽蔑した?最低でしょ?」 
 私は首を横に振った。 
 人間なんだから多かれ少なかれこういう事をするのは仕方ない。 
 みんな自分から言わないだけでみんなしているのも知っている。 
 この前だってうちの弟が何かの本を見ながらしているのを見てしまった。 
 「ちょ、ちょっと驚いたけど別に気にしてないから。ホントだよ」 
 明らかに挙動不審になっている私に栞菜は笑みを浮かべて近づいた。 
 ありがとう。そう言いながら栞菜は私をギュっと抱きしめた。 
 私はそれを拒みも受け入れも出来ずに立ち尽くした。 
  
 「ねぇ愛理はするの?」 
 何を?またしても挙動不審に答えた私を栞菜が笑う。 
 わかってるくせに。するんでしょ?愛理も私みたいに。 
 凄く気持ちいいよ。愛理がしているところみたいなあ見せて。 
 栞菜の言葉が私の脳を鈍器で殴ったように揺さぶる。 
 「馬鹿な事言わないで。怒るよ」 
 私は怒るよとは言ったけど否定も肯定もしなかった。 
 した事がないと言えば嘘になるかも知れない。 
 でも栞菜みたいにあそこまで大胆にはしていない。 
 そっと触れる程度だ。  
- 746 名前:こころのたまご 投稿日:2007/11/13(火) 03:00
 
-  「ねぇ愛理のを触っていい?愛理。いいでしょ?」 
 栞菜のどこか寂しげな瞳。私にまとわり付く手足。 
 私を抱きしめていた手が標的に向かってゆっくりと進む。 
 栞菜の指先が私の身体を滑る。声も出ない。 
 栞菜の指先が私の大事な部分に触れる。 
 「ま、待って栞菜」 
 手で栞菜を払いのける。栞菜の顔が不満げに歪む。 
 私は黙って入口のほうのドアに向かいカギをかけた。 
 「これでよし。もう誰も邪魔出来ないよ」 
  
 冷たいコンクリートの床に三角座りする私の対面に座った 
 栞菜は目をキラキラ輝かせていた。 
 自分で自分がわからなかった。 
 栞菜を払いのけた時、私は栞菜の行為に嫌悪していた。 
 さっさと更衣室を出ていくつもりだった。 
 それなのにわざわざカギをかけて戻ってきてしまったのだ。 
 栞菜が可哀想だから?違う、私は栞菜に触れられたくなったのだ。 
 好奇心。そう栞菜の手によって自分がどうなってしまうのか 
 知りたくなったのだ。 
 私の中で怖くてまだ割れずにいるたまごを割って欲しくなったのだ。  
- 747 名前:こころのたまご 投稿日:2007/11/13(火) 03:00
 
-  いくよ愛理。栞菜が私の身体を両手で開いていく。 
 私はほんの少し抵抗したけどそれは形だけのものだった。 
 私の身体は栞菜のなすがままだった。 
 「凄い…きれいだよ愛理」 
 「そ、そんなにじっと見ないで…恥ずかしいよ」 
 栞菜が見ている。そう思った瞬間、私の身体は熱くなった。 
 「毛、薄いんだね。中が見えそう。触るよ」 
 栞菜の指先が私の大事な部分に触れる。思わず声が漏れる。 
 「ふふっどう?どんな感じ?」 
 「ダメだよくすぐった…あぁ」 
 栞菜が中に入ってくる。息が出来ない。呼吸が乱れてくる。 
 怖い。パニックになりそうな私を栞菜は面白そうに見上げている。 
 愛理大丈夫だよ。だんだん気持ちよくなってくるから。 
 栞菜の声。嘘だ。こんなの気持ちいいわけがない。 
 愛理の中すごく温かいよ。ぬるぬるしてる。 
 ほうら第一関節まで入っちゃった。見て愛理。どんどん入っていくのを見て。 
 見れる訳がない。私は目を閉じて栞菜の腕を掴んだ。 
 何かに掴まっていないとどこかに飛んでいってしまいそうだ。 
 感じる栞菜の指の動きを。私の中で艶めかしく動いている。  
- 748 名前:こころのたまご 投稿日:2007/11/13(火) 03:00
 
-  「愛理なにこれ?丸くてかわいいものがあるよ」 
 知らないと言う私を栞菜が笑う。わかってるくせに。 
 言わせようとしているのだ。恥ずかしい言葉を私に言わせようとしているのだ。 
 自分でもわかる。私の中で何かが生まれそうだ。 
 「あっんっ・・・痛くしないで・・・」 
 わかってる。栞菜はそう言いながら指を奥まで突き入れた。 
 わかってない。痛い。苦痛で声が出ない。 
 「凄いきれい。愛理なんか中からいっぱい出てきたよ。見てみなよ」 
 全然きれいじゃない。グロテスクだ。気持ち悪い。 
 私はいやいやと顔を振った。鼻から栞菜の指が抜けた。 
 「駄目だよ。下手したら血が出ちゃうよ。ほら見て愛理の鼻くそ」 
 「いやぁ見せないでそんなの私のじゃないよ」 
  
 私は立ち上がって深呼吸した。 
 前とはなにか違う。そんな気がする。 
 床に落ちている舞美ちゃんの衣装の腋の辺りに鼻を当てて吸い込んでみた。 
 甘くせつなくなるような匂い。これが舞美ちゃんに匂いなのか。 
 驚いた表情をしている私を見て栞菜が黙ってうなずいた。 
 私の中で何かが生まれた。硬い殻が割れて何かが飛び出してきた。 
 「栞菜わかったよ。ありがとう」 
 私はやっと栞菜の事を理解する事が出来た。 
 嬉しかったので栞菜に抱きついた。そして思いっきり息を吸った。 
 栞菜の匂い。嫌いな匂いじゃなかった。 
 でもやっぱり舞美ちゃんのほうが良い匂いだなと思った。  
- 749 名前:こころのたまご 投稿日:2007/11/13(火) 03:01
 
-  おわり 
 
- 750 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2007/11/13(火) 03:02
 
-  企画のボツネタです 
 
- 751 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/11/13(火) 12:52
 
-  そっちの穴かよ 
 
- 752 名前:名無飼育さん 投稿日:2007/11/13(火) 22:32
 
-  これはいかにも大の大人さんの書いた話という感じですね 
 
- 753 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 22:53
 
-   
 戦場を駆けるミキティ 
   
- 754 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 22:54
 
-  戦場はいつものように爆弾が爆発していた。  
 おまけにヘリコプターの羽根がくるくる廻っていた。  
 さらに言えば手榴弾が飛び交い、そこら中に土嚢が積まれていた。 
 誰がどう見てもそこは戦場だった。 
  
 そんな中、藤本は松浦と食事をしていた。 
 煙で敵に発見される事も恐れないで肉を焼いていた。 
 牛の死肉を貪り食っていた。 
   
 「どうしたの美貴ちゃん?久しぶりの焼肉なのに元気ないね」  
 松浦が心配するのも無理は無かった。 
 いつもなら親の仇のように肉に飛びつき貪りつく藤本なのに 
 今日はビールばかり飲んで肉にはほとんど手を出していなかった。 
 藤本はそんな事はないよ。美貴はこの通り元気だから。 
 でもこれ以上食べたら太っちゃうしさあ。と言って 
 お腹を叩いておどけて見せたが松浦は笑わなかった。  
- 755 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 22:54
 
-  「ミキティ、なにか隠し事してるでしょ?・・・・まさか任務?」 
 松浦はそう言ってじっと大きな目で見つめてくる。 
 やっぱり亜弥ちゃんには隠し事は出来ない。と観念したのか 
 藤本は3本目のビール缶を飲み干すと吐き出すように言った。 
 「今日、平家さんから指令が。明日、あいつらのところに・・・・ 
 売春婦を装って潜入だってさ・・・・・」  
  
 松浦の顔色が変わった。 
 『殺人サイボーグあやや』の異名を持ち 
 どんな時でも冷静に敵を殺す松浦もやはり人の子なのだ。 
 何か藤本に言ってあげたかったが頭が混乱して言葉が出なかった。  
 「ふふ。心配しないで。美貴がヘマするわけないじゃない」 
 藤本は笑ってみたが自分で思っているようには笑えなかった。  
 「潜入って・・・もし捕まったら・・・・心配だよぉ」  
 「亜弥ちゃん大丈夫。絶対に帰ってくるから」  
 「・・・信じていいの?」 
  
 松浦の投光器よりも眩しい視線から目を逸らさずに 
 藤本は黙ってうなずいた。 
 そして松浦の口唇に約束のキスをした。   
- 756 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 23:04
 
-   
  
  
 「不審者発見。捕まえたのれす」  
 藤本はあっさり捕まった。 
 藤本は抵抗もむなしく敵兵によって後ろ手に縛られた。  
 おかしい。変装は完璧なのに何故捕まったのだろう?  
  
 「のの。身包みを剥ぐで。って違うがな。あいぼんはヅラちゃうっちゅーねん」  
 「間違えたのれす。てへてへ」  
 ののと呼ばれた敵兵は頭を掻いた。  
 まさか戦場で漫才を見れるとは思わなかった。  
 思わず藤本は「どう見てもズラじゃん」と突っ込みそうになったが  
 殺されては困るので黙っていた。  
- 757 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 23:06
 
-  後ろ手に縛られているからだろうか。まず下着を脱がされた。 
 ミニスカートに手を入れられるとくすぐったかった。 
 隙を見て敵兵に蹴りを入れるくらい出来そうだったが 
 そんな事をしたら銃で撃たれて殺されるだけだ。下手な事は出来ない。 
 敵兵もそれがわかっているからか特別警戒する様子もない。 
 にやにやしながらミニスカートも脱がしてくる。 
 藤本の下半身が露になる。だが靴下は履いたままだった。 
  
 藤本は敵兵に脱がされているのに自分が妙に冷静な事に驚いていた。  
 もしかするとこれは日ごろの訓練の賜物なのかも知れない。 
 亜弥ちゃんと夜な夜な脱がし合いをしている成果だろう。  
  
  
 「あいぼん!胸に何か入ってる!」  
 「なに?恐らく爆弾や!こいつやっぱり敵のスパイか!」  
 マズイ。なんとかごまかさないと本当に殺される。  
 「ち、違う。これは・・・・・正真正銘のおっぱいだ!」  
  
 藤本は正直に胸パットだと言いたかったが言わなかった。  
 言えば死なないで済むかも知れないが言えなかった。 
 これは胸パットじゃない。胸だ。正真正銘の胸だ。  
 そうでないとまるで自分が貧乳みたいじゃないか。  
 たとえ捕虜となっても守らなければいけないものがある。  
 乙女の誇りだ。   
- 758 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 23:09
 
-  「おっぱいか。それやったらなかなかの巨乳やなあ。 
 これだけ大きいとあんたも色々大変やろ?」  
 あいぼんは何度もうなずきながらしみじみと言った。  
 うなずく度にあいぼんの胸が揺れている。  
 その自然な胸の揺れを見てあいぼんの胸は本物だと  
 そして大物だと藤本は気付いた。 
   
 藤本は許せなかった。  
 藤本が貧乳と呼ばれるのは巨乳の輩が居るせいだ。  
 藤本は思った。  
 巨乳を全員抹殺すれば繰り上がりで美貴は巨乳の仲間入りできる。  
 殺してやる。あいぼんを殺してやる。  
 作戦には入っていないがついでに殺してやる。  
  
 藤本の目が鋭く光った。   
- 759 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 23:11
 
-  「とにかく同じ巨乳仲間や。しっかり稼ぎや。待ってな手錠とるから」  
 良かった。なんとか売春婦と思って貰えたようだ。  
 藤本は安堵のため息をついた。  
  
 「じゃあののが最初のお客になるのれす」 
 滑り込むように藤本の胸にののがすがり付く。  
 孤独な戦場での生活で女も母性を求めているのだ。  
 ののは両手で藤本の胸を撫でまわした。  
 胸パット越しだったが藤本は少しだけ気持ち良かった。  
 「おかしい・・・・変なのれす。硬いれす。こんなのおっぱいじゃないのれす」  
 「な、なんやて!」 
 ののは泣きそうだった。 
 まるでお母さんが本当はお父さんだったような衝撃が 
 ののの幼い心を傷つける。まずい。藤本は冷汗をかいた。   
- 760 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 23:16
 
-  藤本が冷汗をかいている所に推し量ったように 
 まるで冷蔵庫のような女がやってきた。  
 「あ、矢口さんおはー」  
 「おはー」  
  
 あいぼんとののへの挨拶もそこそこにして矢口は藤本の胸を見ると 
 無造作にブラジャーの中に手を入れた。  
 藤本は思わず声を出しそうになったがなんとか我慢した。  
 これもあややとの日ごろの訓練の賜物だろう。  
  
 「やはりな・・・・・・・」  
 矢口の手にはふたつの物体があった。胸パットだ。  
 「ふふふ。こいつは想像以上の貧乳だ」  
 矢口が後ろに投げ捨てたそれをののはキャッチした。  
 そして膝に装着した。その膝は素晴らしく円かった。  
 「これでバレーボールを思う存分出来るのれす」  
 ののは嬉しそうに笑った。   
- 761 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 23:17
 
-  「こんな貧乳が売春婦な訳が無いそうだろう?」  
 矢口はチビのくせに藤本を見下して言った。  
 「糞が・・・」 
 「なんだって?おい。この貧乳。脚を開け」  
 藤本は黙って膝を開いた。藤本の陰部があらわになる。  
 そこは思いの他にピンク色っぽかった。  
  
 「こんなに小綺麗な股間の売春婦はいない。お前は売春婦じゃない」  
 矢口はそう言った。が藤本はふふっと笑って矢口に言い放った。  
 「ふん。胸や陰部が女の全てでは無いっすよ。例えば・・・・・・」  
 藤本は舌を出した。  
 それは死にかけのミミズのようにくねくねと動いた。  
  
 矢口は日ごろ舌先三寸で生きているので舌先の事には敏感だ。  
 「ほほう、面白い。お前が本当に売春婦かおいらが調べてやる」  
 矢口は下着を脱ぎ捨てて陰部を自ら露出した。グロかった。 
 藤本は思った。 これに比べたら誰もがキレイなおまんまんだと。   
- 762 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 23:19
 
-  だが、ここで売春婦であると証明せねば潜入はおろか命の保証も無い。  
 藤本はその長い舌を矢口の股間に押し付けた。臭かった。  
 「あ、おいら・・・・・あ・・・・・」  
 藤本は吐き気を我慢して必死で舌を動かした。  
  
 なんとしても生きて帰って亜弥ちゃんに逢いたい。  
 その為ならこんな事くらい・・・・・。  
 藤本は涙目になって矢口の股間を舐めた。  
  
 「はぅ。やるな貴様。おいらは気に入ったぞ。名前は?」  
 「藤本です。私を是非この軍に入れてください。でないと・・・・」  
 矢口の股間に息を吹きかけた。矢口がビクリと身体を震わせる。  
 「ここに舌を入れてあげませんよ」   
- 763 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 23:21
 
-  まるでお預けをさせられている犬のように矢口の股間から  
 止めどなく体液が溢れ出していた。  
 それは冷たいコンクリートにしたたり落ちて床を濡らしている。  
  
 「わかった入れてやる。だからおいらの中に早く・・・・・」  
 上手くいった。藤本は誰にもわからないようにニヤリと笑った。  
 「ありがとうございます。それでは・・・・・」  
 藤本の舌がゆっくりと矢口の下の奥底まで侵入した。  
 「あああああっ」 
  
 数時間後、矢口の口添えによって藤本は入隊を許可された。   
   
- 764 名前:戦場を駆けるミキティ 投稿日:2008/08/22(金) 23:22
 
-  第一部 完 
 
- 765 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2008/08/23(土) 02:08
 
-  >>752 
 ぬっちはしません  
- 766 名前:大の大人が名無しだなんて。。。 投稿日:2008/08/23(土) 02:47
 
-  >>751 
 そうです  
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